JP6698973B1 - 集塵デバイスおよび集塵デバイスを搭載した空気調和機 - Google Patents

集塵デバイスおよび集塵デバイスを搭載した空気調和機 Download PDF

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Abstract

集塵デバイスは、風路内を通過する空気中に含まれる塵埃を、摩擦により帯電した捕集板で集塵するものである。集塵デバイスは、空気の通過方向で捕集板の上流側に配置され、前記塵埃が吸着する静電気力を受けて捕集板に捕集されるようにイオンを発生し、塵埃を帯電させる塵埃帯電部を備えた。

Description

本発明は、摩擦によって静電気を発生させ空気中の塵埃を捕集する集塵デバイスおよび集塵デバイスを搭載した空気調和機に関する。
従来、空気中の塵埃を捕集する集塵デバイスとして、摩擦によって発生した静電気により塵埃を捕集するものがある(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1は、空気の通過方向と交差する方向に互いに間隔を空けて配列された複数の捕集板と、捕集板間の隙間に差し込まれ、捕集板の表面に接触するように配置されたブラシとを、筐体内の風路に備えた構成を有する。そして、捕集板を回転させ、捕集板間を通過する空気中に含まれる塵埃を静電的に捕集している。
特開昭61−227860号公報
特許文献1では、捕集板の表面がブラシにより摩擦されることにより、捕集板表面に電荷が誘起され、帯電する。風路内に流入する空気中に含まれる塵埃は、吸着する静電気力を受けて捕集板に捕集される塵埃と、反発する静電気力を受けて捕集されない塵埃と、静電気力を受けない塵埃とに分類され得る。このため、捕集性能は、風路内に流入する際の塵埃の帯電状態に応じて変動しやすく、安定しないという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、風路内に流入する際の塵埃の帯電状態に依らず、高い捕集性能を安定して得られる集塵デバイスおよび集塵デバイスを搭載した空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る集塵デバイスは、風路内を通過する空気中に含まれる塵埃を、摩擦により帯電した捕集板で集塵する集塵デバイスにおいて、空気の通過方向で捕集板の上流側に配置され、塵埃が吸着する静電気力を受けて捕集板に捕集されるようにイオンを発生し、塵埃を帯電させる塵埃帯電部を備えたものである。
本発明によれば、吸着する静電気力を受けて塵埃が捕集板に捕集されるように塵埃を帯電させるようにしたので、捕集板に吸着されない塵埃が少なくなり、高い捕集性能を安定して得ることができる。
実施の形態1に係る集塵デバイスを搭載した空気調和機の概略を示す図である。 実施の形態1に係る集塵デバイスの斜視図である。 実施の形態1に係る集塵デバイスが有するブラシの斜視図である。 実施の形態1に係る集塵デバイスを概略的に示す縦断面図である。 実施の形態1に係る集塵デバイスの第1の変形例を概略的に示す縦断面図である。 実施の形態1に係る集塵デバイスの第2の変形例を概略的に示す縦断面図である。 実施の形態2に係る集塵デバイスの斜視図である。 実施の形態2に係る集塵デバイスを概略的に示す縦断面図である。 実施の形態2に係る集塵デバイスが有するイオン除去電極を直接アース接続している構成の概略断面図である。 実施の形態2に係る集塵デバイスが有するイオン除去電極を直流電源を介してアースに接続している構成の概略断面図である。 実施の形態3に係る集塵デバイスを概略的に示す縦断面図である。 実施の形態3に係る集塵デバイスにおける塵埃捕集動作時の様子を示す図である。 実施の形態3に係る集塵デバイスにおける摩擦帯電動作時の様子を示す図である。
以下、実施の形態に係る集塵デバイスおよび空気調和機について、添付図面などを参照しながら説明する。以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。また、以下の説明において、図における上方を「上側」とし、下方を「下側」として説明する。さらに、理解を容易にするために、方向を表す用語、たとえば「右」、「左」、「前」、「後」などを適宜用いるが、説明のためのものであって、これらの用語により限定されるものではない。そして、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
ここでは、図1〜図4を参照して、実施の形態1に係る集塵デバイスおよび集塵デバイスを搭載した空気調和機について説明する。図1は、実施の形態1に係る集塵デバイスを搭載した空気調和機の概略を示す図である。ここで、図1および後述の各図に図示された白抜き矢印は、空気の流れを示している。
図1において、室外の壁面には、室外給気口21と室外排気口22とが設けられている。また、下がり天井20の室内側には、室内給気口23と室内排気口24とが設けられている。そして、下がり天井20内には、給気風路30と排気風路40とが形成されている。給気風路30は、室外空気を室外給気口21から下がり天井20内に取り入れて、室内給気口23から室内に送風する風路である。排気風路40は、室内空気を室内排気口24から下がり天井20内に取り入れて室外排気口22から室外に排気する風路である。
そして、給気風路30に、上流側から順に、集塵デバイス1と熱交換換気装置10とが配置されている。また、排気風路40に、熱交換換気装置10が配置されている。給気風路30において、室外給気口21と室内給気口23とは、集塵デバイス1および熱交換換気装置10を介してダクト31で接続されている。また、排気風路40において、室内排気口24と室外排気口22とは、熱交換換気装置10を介してダクト41で接続されている。
熱交換換気装置10は、換気機能と空調補助機能とを有する換気装置である。換気機能とは、室外空気を室内へ給気し、室内空気を室外に排気する機能である。この換気機能を実現する構成として、熱交換換気装置10は、給気風路30において室外から室内に向けて空気を送風するファン(図示せず)と、排気風路40において室内から室外に向けて空気を送風するファン(図示せず)とを有する。
また、空調補助機能とは、排気する室内空気から熱を回収し、回収した熱を、給気する空気へ与えることで、エアコンなどの室内温度を調整する機器の空調動作を補助する機能である。空調補助機能は、機器におけるエネルギー負担を軽減する機能であることから省エネルギー機能とも言える。この空調補助機能を実現する構成として、熱交換換気装置10は排気風路40を通過する空気と給気風路30を通過する空気とを熱交換する熱交換器(図示せず)を備える。
集塵デバイス1は、室外給気口21から下がり天井20内に流入した室外空気中の塵埃5を捕集するデバイスである。実施の形態1に係る集塵デバイス1の詳細について、以下に説明する。
図2は、実施の形態1に係る集塵デバイスの斜視図である。図3は、実施の形態1に係る集塵デバイスが有するブラシの斜視図である。図4は、実施の形態1に係る集塵デバイスを概略的に示す縦断面図である。
集塵デバイス1は、集塵部1Aと、集塵部1Aの上流側に設けられた塵埃帯電部1Bとを有する。集塵デバイス1には、塵埃帯電部1Bおよび集塵部1Aの順に流れる風路16が形成されている。集塵部1Aは、回転駆動する複数の捕集板2と、捕集板帯電部3と、ダストボックス4とが筐体15A内に収納された構成を有する。塵埃帯電部1Bは、イオン発生手段51が筐体15B内に収納された構成を有する。
(集塵部1A)
筐体15Aは、吸入口14aと排出口14bとを有する。筐体15A内には、吸入口14aから吸入された空気が排出口14bから排気される風路16Aが形成される。風路16Aは風路16の下流側を構成している。集塵デバイス1は、図1に示したように、空気調和機の給気風路30に設けられている。このため、集塵デバイス1には、室外給気口21から流入した室外空気が通過する。
捕集板2は、たとえば、厚さ1mmで、直径300mm、負の摩擦帯電傾向を有するPP(Poly Propylene)の円状のプラスチック板である。ただし、捕集板2の材質は、PPに限定されるものではなく、たとえば、塩化ビニルまたはテフロン(登録商標)などの樹脂材でもよい。捕集板2は、筐体15Aにおける室外空気の通過方向と交差する方向に、たとえば、3mmの間隔を空けて複数配列されている。捕集板2の中央部には第1シャフト8の四角柱部が通じる穴が形成されており、その穴を第1シャフト8が貫通している。
捕集板帯電部3は、平行に配置された複数のブラシ3aを有する。ブラシ3aは、捕集板2の表面を摩擦して、捕集板2の表面に静電気を帯電させるとともに、捕集板2で捕集した塵埃5を払い落とすものである。図3に示すように、ブラシ3aは、たとえば、厚さ1mmのアルミニウムの長方形状の支持板3aaに、正の摩擦帯電傾向を有する、たとえば、PA6(Polyamide6)繊維の不織布3abを貼り付けた構成を有する。不織布3abは、可撓性のある摩擦体である。ただし、不織布3abの材質は、PA6に限定されるものではなく、たとえば、ナイロンまたは綿などでもよい。不織布3abの繊維は、カーボンまたは金属などが混ぜられて、導電性を有する方が望ましい。また、ブラシ3aの支持板3aaには、2つの取付穴3acが空けられており、各取付穴3acに第2シャフト9がそれぞれ挿入されて各ブラシ3aが結合されている。
ここでは、捕集板2を負に帯電する例を示したが、正に帯電してもよい。捕集板2を正に帯電する場合には、捕集板2の材料をPA6としたり、ブラシ3aの不織布3abの材質に負帯電傾向の強いPTFE(PolyTetraFluoroEthylene)を用いたりなどすればよい。
ブラシ3aは、不織布3abが捕集板2の表面に接触するように捕集板2間の隙間に差し込まれ、捕集板2の下流側に配置されている。またブラシ3aは、筐体15A内を通過する室外空気に対する通風抵抗が少なくなるように、室外空気の通過方向に沿った姿勢で捕集板2間に配置されている。実施の形態1の集塵デバイス1では、ブラシ3aは水平姿勢で配置されている。このようなブラシ3aの配置は、通風抵抗の低減に効果的である。また、各ブラシ3aは、アースと接続されている。ブラシ3aは、捕集板2の一部に接し、捕集板2が回転することにより、捕集板2に対してブラシ3aが相対的に移動して、捕集板2の全体と接する構成である。
ブラシ3aは不織布状以外にも、はけ状、スポンジ状または板状等であってもよい。また、ブラシ3aが捕集板2の第1シャフト8よりも下流側に配置された構成を示したが、捕集板2の第1シャフト8よりも上流側に配置された構成としてもよい。ブラシ3aを第1シャフト8よりも上流側に配置する場合、ダストボックス4も同様に第1シャフト8よりも上流であってブラシ3aの下方に配置すればよい。
筐体15A内において、ブラシ3aの下方には、捕集板2に付着した塵埃などの塊である凝集体17を回収するダストボックス4が配置されている。捕集板2に付着した凝集体17は、ブラシ3aによって払い落とされてダストボックス4内に回収される。
また、筐体15A内には、さらに、捕集板2を挟んで上下に対向するように第1バッフル材18および第2バッフル材19が配置されている。第1バッフル材18および第2バッフル材19は、塵埃帯電部1Bを通過して集塵部1A内に流入した室外空気が捕集板2を通過するように整流するものである。第1バッフル材18は捕集板2の外周面に沿う曲面形状を有する。第2バッフル材19は、平坦な面形状を有する。なお、第1バッフル材18および第2バッフル材19の形状は、空気が捕集板2の中心部を流れるよう整流されればよく、図2に示す形状に限定されない。
また、筐体15Aの外部には、モーター6と、集塵デバイス1全体を制御する制御部7とを備える。制御部7は、モーター6の制御を行う駆動制御部(図示せず)を備える。制御部7は、たとえば、マイクロプロセッサユニット等で構成されるものである。なお、制御部7の構成については、これに限定するものではない。たとえば、制御部7は、ファームウェア等の更新可能なもので構成されていてもよい。また、制御部7は、プログラムモジュールであって、図示しないCPU等からの指令により、実行されるものでもよい。
モーター6は、第1シャフト8にギア(図示せず)を介して連結されており、モーター6の回転により、第1シャフト8が回転する。
(塵埃帯電部)
塵埃帯電部1Bは、イオンを発生することで塵埃5を帯電させる部分であって、筐体15B内にイオン発生手段51が収納された構成を有する。筐体15Bは、吸入口14cと排出口14dとを有する。筐体15B内には、吸入口14cから吸入された空気が排出口14dから排気される風路16Bが形成される。風路16Bは風路16の上流側を構成している。
イオン発生手段51は、吸入口14cから筐体15B内に流入した塵埃5を帯電させるためのイオンを発生する。イオン発生手段51は、単位時間当たり一定量のイオンを発生させてもよいし、イオン発生量を変化させてもよいが、本実施の形態1では、一定量のイオンを発生させるものとして説明する。一例に係るイオン発生手段51は、捕集板2の表面の帯電極性とは反対の極性のイオンを発生し、塵埃5を捕集板2の表面の帯電極性とは反対の極性に帯電させる。つまり、本実施の形態1では、捕集板2に負の摩擦帯電傾向を有する材料を用いているため、イオン発生手段51にて正イオン52aを発生し、塵埃5に対して正イオン52aを供給することで、塵埃5を正極性に帯電させる。当構成は、集塵性能等を考慮した場合に好ましい。
イオン発生手段51は、図4に示すように導電性を有する繊維状素材からなる繊維状電極51aと、繊維状電極51aに接続された高圧電源51bとを備えている。繊維状電極51aは、上下方向に延びる複数の繊維状素材を上下方向の中心部で束ねた構成を有し、集塵デバイス1の中心軸上に配置されている。
繊維状電極51aは、高圧電源51bから供給された高電圧の印加により、繊維状電極51aの先端でコロナ放電を発生し、正イオン52aを生成する。そして、正イオン52aが塵埃5に供給されることで、正極に帯電した帯電塵埃53が形成される。
繊維状電極51aにおいて、先端から発生するコロナ放電は微小な放電であるため、放電電力が最低限に抑えられる。そのため、繊維状電極51aでは、オゾンまたはNOxなどのコロナ放電で発生する副生成物の発生量を抑えることができる。イオンを発生させる電極として、他にたとえば針状電極があるが、針状電極では副生成物の発生量が多い。このため、本実施の形態1では、イオンを発生させる電極として繊維状電極51aを用いることで、オゾンまたはNOxなどのコロナ放電で発生する副生成物の発生量を抑えつつ、効率よく塵埃5を帯電させることができる。また、筐体15Bを導電体で構成し、アースに接続する、または風路16B内にアースに接続される部材を設けると、繊維状電極51aの先端でのコロナ放電が発生しやすく、放電も安定する。
なお、繊維状電極51aにて意図的にオゾンを発生させて、イオン発生手段51の下流側を除菌および脱臭する運転モードを設けてもよい。この場合、イオン発生手段51の下流側を清潔に保つことができる。意図的にオゾンを発生させるには、繊維状電極51aの先端でのコロナ放電の電力を、塵埃5の捕集のために塵埃5を帯電させる時よりも大きくすればよい。
なお、繊維状電極51aの構成は、例示の構成に限定されない。他にたとえば、繊維状電極51aは、並列に配置した複数の繊維状素材のそれぞれの一端部を支持部材で支持した構成などとしてもよい。
また、繊維状電極51aの配置位置は、例示の位置に限定されない。図4では、繊維状電極51aが立てて配置され、繊維状電極51aの両端が筐体15Bの上面15a側および下面15b側を向くように配置されているが、図2のように繊維状電極51aを横にして配置してもよい。また、図4では繊維状電極51aが集塵デバイス1の中心軸上に配置されているが、筐体15Bの上面15aまたは下面15bに配置してもよい。具体的にはたとえば、繊維状電極51aを、並列に配置した複数の繊維状素材の一端部を支持部材で支持した構成とし、支持部材を筐体15Bの上面15aに設置して複数の繊維状素材の他端部が筐体15Bの下面15bを向くように配置してもよい。また、繊維状電極51aを、並列に配置した複数の繊維状素材の一端部を支持部材で支持した構成とし、支持部材を筐体15Bの下面15bに設置して複数の繊維状素材の他端部が筐体15Bの上面15aを向くように配置してもよい。
以上のように構成された集塵デバイス1の動作について説明する。
集塵デバイス1では、まず、塵埃捕集動作が行われる。塵埃捕集動作は、捕集板2の表面に静電気を帯電させて空気中の塵埃5を捕集板2に捕集する動作である。塵埃捕集動作では、制御部7は、モーター6を駆動して第1シャフト8を回転させ、第1シャフト8に固定された捕集板2を図2の矢印で示す方向に回転させる。具体的には、制御部7は、捕集板2をたとえば数秒間、回転させる。そして、制御部7は、捕集板2の回転停止後、高圧電源51bをONし、イオン発生手段51から正イオン52aを発生させる。
前述のように、捕集板帯電部3を構成するブラシ3aは、捕集板2の一部に接している。このため、捕集板2が回転すると、ブラシ3aに対して捕集板2が相対的に移動し、ブラシ3aが捕集板2の全体と接して捕集板2全体が摩擦される。この摩擦により捕集板2の表面が静電気を帯電する。そして、捕集板2の回転が停止した後、室外空気が集塵デバイス1内に取り込まれる。集塵デバイス1内に取り込まれた空気は、塵埃帯電部1Bを通過した後、第1バッフル材18および第2バッフル材19により整流されて捕集板2間の中心部を通過する。
ここで、空気中に含まれる塵埃5は、塵埃帯電部1Bを通過する際、イオン発生手段51から発生した正イオン52aによって、捕集板2の帯電極性とは反対の正極性に帯電する。正極性に帯電した帯電塵埃53は、捕集板2間を通過する際に、捕集板2との間に作用する、吸着する静電気力により捕集板2に吸着される。
このように、イオン発生手段51を用いて正イオン52aを発生させることによって、空気中に含まれる数多くの塵埃5を、強制的に正極性に帯電させることができる。このため、イオン発生手段51を用いない場合に比べて、空気中の数多くの塵埃5に、捕集板2に吸着する静電気力を作用させることができる。その結果、捕集板2に吸着されない塵埃5が少なくなって捕集率を高めることができ、風路16内に流入する際の塵埃15の帯電状態に依らず、高い捕集性能を安定して得ることができる。
以上の塵埃捕集動作後、摩擦帯電動作が行われる。摩擦帯電動作は、捕集板2に捕集された塵埃5をブラシ3aで払い落として捕集板2を清掃するとともに、捕集板2を再帯電させる動作である。摩擦帯電動作では、制御部7は、モーター6を駆動して捕集板2をたとえば数分間、図2の矢印で示すように回転させる。また、制御部7は、高圧電源51bをOFFにしてイオン発生手段51からの正イオン52aの発生を停止させる。捕集板2が回転して捕集板2の表面がブラシ3aと擦れることで、捕集板2の表面に付着した塵埃5がブラシ3aにより集められるとともに、捕集板2が摩擦帯電する。そして、ブラシ3aにより集められた塵埃5は、捕集板2の回転に伴い、塵埃5の一部が凝集体17となってブラシ3aの下部に付着する。凝集体17が一定以上の大きさになると、重力で落下し、ブラシ3aの下部に備えられたダストボックス4に回収される。
上記の構成により、捕集板2に吸着されず集塵デバイス1から排出される塵埃5が低減され、高い捕集性能が安定して得られる集塵デバイスを実現できる。
ここでは、捕集板2が負の摩擦帯電傾向を有するため、正イオン52aにより塵埃5を正極性に帯電させる例を示したが、捕集板2が正の摩擦帯電傾向を有する場合は、イオン発生手段51で負イオン52bを発生させ、塵埃5を負極性に帯電させればよい。また、イオン発生手段51から発生させるイオンの極性は、捕集板2の帯電極性とは反対の極性に限定するものではなく、捕集板2の表面の帯電状態に合わせて設定すればよい。たとえば、捕集板2の表面の帯電極性が一様でなく、正極と負極とが混在している場合は、正イオン52aと負イオン52bとの両方を発生させ、空気中の各塵埃を正極性または負極性に帯電させるようにしてもよい。また、捕集板2の表面の帯電極性が一様でなく、正極と負極とが混在する場合において、イオン発生手段51から正イオン52aを発生させて塵埃5を正極性に帯電させてもよいし、イオン発生手段51から負イオン52bを発生させて塵埃5を負極性に帯電させてもよい。なお、捕集板2の表面の帯電極性は、たとえば、表面電位計による測定で判断できる。
なお、ここでは、複数の捕集板2の全てが同一の極性に帯電する例を示したが、捕集板2毎に帯電極性を異ならせてもよい。つまり、正極性に帯電した捕集板2と負極性に帯電した捕集板2とが混在した構成としてもよい。この構成の場合、塵埃帯電部1Bから正イオン52aと負イオン52bとの両方を発生させる。これにより、正極性に帯電した塵埃5は、負極性に帯電した捕集板2に捕集され、負極性に帯電した塵埃5は、正極性に帯電した捕集板に捕集される。
なお、図示しないが、集塵デバイス1の後段にエアフィルタを設けると、粒径の細かい塵埃5まで捕集することができる。
また、本実施の形態1では、第1シャフト8が一本で構成される場合を記載したが、複数本を軸方向に連結した構成としてもよい。
また、本実施の形態1では、集塵部1Aと塵埃帯電部1Bとが別々の筐体で形成されている構成を示したが、一つの筐体内にまとめて形成された構成としてもよい。
―実施の形態の第1の変形例―
図5は、実施の形態1に係る集塵デバイスの第1の変形例を概略的に示す縦断面図である。
本変形例1に係る集塵デバイス1における塵埃帯電部1Bのイオン発生手段51は、軟X線によりイオンを発生させる軟X線イオナイザー51cを備える。軟X線イオナイザー51cは、イオナイザー制御部51dによって制御される。イオナイザー制御部51dは、制御部7によって制御される。軟X線イオナイザー51cは、オゾンおよびNOxを発生することなく空気をイオン化できる。軟X線イオナイザー51cは、イオナイザー制御部51dの制御により、筐体15B内に流入した空気に対して軟X線を照射する。これにより、空気がイオン化される。生成されたイオンによって、塵埃5が帯電する。
なお、図5には、2つの軟X線イオナイザー51cが、筐体15Bの上面15aおよび下面15bに配置され、互いに向かい合う方向にイオンが照射されるように配置した例を示している。しかし、軟X線イオナイザー51cの個数および配置位置は例示のものに限定されない。たとえば、1つの軟X線イオナイザー51cを、筐体15Bの上面15aまたは下面15bに配置した構成としてもよい。また、2つの軟X線イオナイザー51cを、集塵デバイス1の中心軸上に、互いに逆向きにイオンが照射されるように配置してもよい。
―実施の形態の第2の変形例―
図6は、実施の形態1に係る集塵デバイスの第2の変形例を概略的に示す縦断面図である。
本変形例2に係る集塵デバイス1における塵埃帯電部1Bのイオン発生手段51は、光電効果を利用してイオンを発生させるものであり、紫外線光源51eおよび光電子材料51gを備える。紫外線光源51eは光源制御部51fによって制御される。光源制御部51fは制御部7によって制御される。光電効果を利用したイオン発生手段51は、軟X線イオナイザー51cと同じく、オゾンおよびNOxを発生することなく空気をイオン化できる。軟X線イオナイザー51cは、使用に際して届け出が必要であるが、光電効果を利用したイオン発生手段51は届け出が不要であるため、軟X線イオナイザー51cよりも使用しやすい。
紫外線光源51eは、筐体15Bの上面15aおよび下面15bに配置されている。光電子材料51gは、板状に構成され、表面が紫外線光源51eの照射面と対向するように集塵デバイス1の中心軸上に配置されている。紫外線光源51eは、光源制御部51fの制御により光電子材料51gに向かって紫外線を照射する。光電子材料51gの表面からは、紫外線照射に伴う光電効果により光電子が発生し、その光電子により、筐体15B内に流入した空気がイオン化される。生成されたイオンによって、塵埃5が帯電する。
なお、紫外線光源51eおよび光電子材料51gの個数および配置位置は例示の位置に限定されない。たとえば、紫外線光源51eを筐体15Bの上面15aのみに配置するとともに、紫外線光源51eの照射面に対向するように、筐体15Bの下面15bに光電子材料51gを配置した構成としてもよい。また、紫外線光源51eを筐体15Bの下面15bのみに配置するとともに、紫外線光源51eの照射面に対向するように、筐体15Bの上面15aに光電子材料51gを配置した構成としてもよい。
以上説明したように、本実施の形態1の集塵デバイス1は、風路16内を通過する空気中に含まれる塵埃5を、摩擦により帯電した捕集板2で集塵する集塵デバイスである。集塵デバイス1は、空気の通過方向で捕集板2の上流側に配置され、塵埃5が吸着する静電気力を受けて捕集板2に捕集されるようにイオンを発生し、塵埃5を帯電させる塵埃帯電部1Bを備えた。
このように、空気に含まれる塵埃5を、吸着する静電気力を受けて捕集板2に捕集されるように塵埃帯電部1Bにて強制的に帯電させることで、捕集板2に吸着されない塵埃5を少なくでき、高い捕集性能を安定して得ることができる。
塵埃帯電部1Bは、「繊維状電極51a」、「軟X線イオナイザー51c」および「紫外線光源51eおよび光電子材料51g」のいずれかを備えている。塵埃帯電部1Bが繊維状電極51aを備えた構成である場合、オゾンおよびNOxなどのコロナ放電で発生する副生成物の発生量を抑えつつ、効率よく塵埃5を帯電させることができる。塵埃帯電部1Bが軟X線イオナイザー51cを備えた構成である場合、オゾンおよびNOxなどの発生無く、効率よく塵埃5を帯電させることができる。塵埃帯電部1Bが紫外線光源51eおよび光電子材料51gを備えた構成である場合、軟X線よりも取扱いが容易な手段で、オゾンおよびNOxなどの発生無く、効率よく塵埃5を帯電させることができる。また、塵埃帯電部1Bが繊維状電極51aを備えた構成である場合において、オゾンを発生させるようにすると、集塵デバイス1内の塵埃5を捕集する部分を清潔に保つことができる。
塵埃帯電部1Bは、捕集板2の帯電極性とは反対の極性に塵埃5を帯電させる。
このように、空気に含まれる塵埃5を、強制的に捕集板2の帯電極性とは反対の極性に塵埃帯電部1Bにて帯電させることで、捕集板2に吸着されない塵埃5を少なくでき、高い捕集性能を安定して得ることができる。なお、ここでいう捕集板2の帯電極性とは、捕集板2の主たる帯電極性を指す。つまり、捕集板2の帯電極性は、捕集板2の材料として用いる素材の帯電傾向に基づいて決まる極性を指す。捕集板2をブラシ3aで摩擦帯電した後の捕集板2の表面は、捕集板2の主たる帯電極性に一様に帯電する場合に限らず、正極性の部分と負極性の部分とが混在する場合もあり得る。このように混在したとしても、捕集板2の帯電極性とは、あくまでも捕集板2の主たる帯電極性を指すものとする。
本実施の形態1の集塵デバイス1は、捕集板2の表面に接触するようにして配置されたブラシ3aと、捕集板2を回転させるモーター6とを備える。集塵デバイス1はさらに、モーター6を制御して捕集板2を回転させ、捕集板2で捕集した塵埃5をブラシ3aで払い落として捕集板2を清掃するとともに、ブラシ3aとの摩擦により捕集板2を帯電させる摩擦帯電動作を行う制御部7を備える。
このように、捕集板2の回転によるブラシ3aとの摩擦により、捕集板2を帯電させることができるとともに、捕集板2の清掃も同時に行える。
実施の形態2.
実施の形態2に係る集塵デバイス100は、基本的には実施の形態1に係る集塵デバイス1と同様の構成を備えるが、イオン除去電極54を備える点で異なる。以下、実施の形態2が実施の形態1と異なる点を中心に説明するものとし、実施の形態2で説明されていない構成は実施の形態1と同様である。
図7は、実施の形態2に係る集塵デバイスの斜視図である。図8は、実施の形態2に係る集塵デバイスを概略的に示す縦断面図である。図9は、実施の形態2に係る集塵デバイスが有するイオン除去電極を直接アース接続している構成の概略断面図である。図10は、実施の形態2に係る集塵デバイスが有するイオン除去電極を直流電源を介してアースに接続している構成の概略断面図である。
図7に示すように、本実施の形態2の集塵デバイス100は、塵埃帯電部1Bと捕集板2との間、詳しくは集塵部1Aの吸入口14aに、イオン除去電極54を備える。イオン除去電極54は、導電性を有する材料からなる。イオン除去電極54は、たとえば網目状の金属板を有する。イオン除去電極54は、金属板の網目の開口部54aを帯電塵埃53が通過するように風路16内に配置されている。イオン除去電極54は、図9に示すように直接アースに接続されて、接地電位に保たれる。または、イオン除去電極54は、図10に示すように直流電源55を介してアースに接続される。この場合、捕集板2の帯電極性と同じ負極性の直流電圧を直流電源55からイオン除去電極54に印加することで、イオン除去電極54は、捕集板2の帯電電位と同じ負極性の電位に保たれる。なお、捕集板2の帯電極性は、上述したように主たる極性を指す。
空気中の正イオン52aが塵埃5に吸着せずにそのまま捕集板2間を通過すると、正イオン52aによって捕集板2が除電される可能性がある。このため、本実施の形態2では、塵埃捕集動作時に、捕集板2間に流入する正イオン52aを、イオン除去電極54を用いて除去することで、捕集板2が除電されることを防ぐ。
次に、イオン除去電極54の作用について説明する。「正イオン52aまたは帯電塵埃53」と「図9のようにアース接続されたイオン除去電極54または図10のように自身と反対の極性の電位を持つイオン除去電極54」との間には、電界が形成される。このため、風路16を流れる空気中の正イオン52aまたは帯電塵埃53は、イオン除去電極54の近傍を通過する際、電界からの静電気力を受け、イオン除去電極54の方に引き寄せられる。このとき、正イオン52aよりも質量の大きい帯電塵埃53は、空気の通過方向の慣性が正イオン52aよりも大きいため、イオン除去電極54に引き寄せられながらも、イオン除去電極54の開口部54aを通過してイオン除去電極54の下流側に流れる。
しかし、帯電塵埃53に比べて慣性が極めて小さい正イオン52aは、イオン除去電極54に引き寄せられてイオン除去電極54に流入する。これにより、空気中から正イオン52aが除去され、正イオン52aによって捕集板2が除電されることを防ぐことができる。
図10に示したイオン除去電極54は、前述したように直流電源55から捕集板2の帯電極性と同じ負極性の直流電圧が印加されることで、捕集板2の帯電電位と同じ負極性の電位に保たれる。このため、図9に示したイオン除去電極54に比べて、捕集板2の帯電極性と反対の極性の正イオン52aをより確実に除去でき、さらに確実に捕集板2が除電されることを防ぐことができる。なお、直流電圧を印加する場合、印加する直流電圧は±500V以下で良く、±100V以下がより好ましい。
ここで、帯電塵埃53は、イオン除去電極54の空気通過方向の厚さdが長くなるに連れ、イオン除去電極54に引き寄せられやすくなり、開口部54aを通過できず、イオン除去電極54に付着し、イオン除去電極54を汚してしまう。このため、イオン除去電極54の厚さdは、帯電塵埃53が吸着されない厚さ範囲内に設定される。つまり、イオン除去電極54の厚さdは、帯電塵埃53が、開口部54aの内周面54aaに吸着されて付着することなく開口部54aを通り過ぎることとなる厚さに設定される。これにより、イオン除去電極54が、帯電塵埃53によって汚れることを無くし、イオン除去電極54のメンテナンスを不要にできる。
以上のように、実施の形態2によれば実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、以下の効果が得られる。すなわち、実施の形態2の集塵デバイス100は、塵埃帯電部1Bと捕集板2との間に配置され、捕集板2の帯電極性とは反対の極性のイオンが流入するイオン除去電極54を備える。
これにより、塵埃帯電に寄与しなかった、捕集板2の帯電極性とは反対の極性のイオンをイオン除去電極54によって除去できる。したがって、捕集板2の帯電極性とは反対の極性のイオンによって捕集板2が除電されるのを防ぐことができ、高い捕集性能を安定して得ることができる。
イオン除去電極54は、接地電位または捕集板2の帯電電位と同じ極性の電位に保たれるようにされている。
このように、イオン除去電極54が接地電位または捕集板2の帯電電位と同じ極性の電位に保たれることで、捕集板2の帯電極性とは反対の極性のイオンを除去できる。イオン除去電極54が捕集板2の帯電電位と同じ極性の電位に保たれる場合には、より確実に捕集板2の帯電極性とは反対の極性のイオンを除去できる。
イオン除去電極54は、網目状の金属板を有し、網目の開口部54aに塵埃5が通るように風路16内に配置される。金属板の空気の通過方向の厚さは、塵埃帯電部1Bで帯電された塵埃5が金属板の開口部54aの内周面54aaに吸着されることなく開口部54aを通り過ぎることとなる厚さに設定されている。
これにより、イオン除去電極54への塵埃付着が抑制され、メンテナンスを不要にできる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る集塵デバイス200は、基本的には実施の形態1および実施の形態2に係る集塵デバイスと同様の構成を備えるが、環境検知部11と、イオン発生量積算部51hとをさらに備える点で異なる。以下、実施の形態3が実施の形態1および実施の形態2と異なる点を中心に説明するものとし、実施の形態3で説明されていない構成は実施の形態1および実施の形態2と同様である。
図11は、実施の形態3に係る集塵デバイスを概略的に示す縦断面図である。
図11に示すように、本実施の形態3の集塵デバイス200は、図2に示した実施の形態1の集塵デバイス1に加えてさらに、イオン除去電極54と、環境検知部11と、イオン発生量積算部51hとを備える。
環境検知部11は、風路16内の空気環境を検知する部分であり、塵埃濃度検知部12と、湿度検知部13とを備えている。塵埃濃度検知部12は、風路16内の塵埃濃度を検知する部分である。塵埃濃度検知部12は、風路16内の捕集板2より上流側の塵埃濃度を検知する上流側塵埃濃度検知部12aと、風路16内の捕集板2より下流側の塵埃濃度を検知する下流側塵埃濃度検知部12bとを有する。上流側塵埃濃度検知部12aは、塵埃帯電部1Bの吸入口14c近傍に配置されている。下流側塵埃濃度検知部12bは、捕集板2の下流側の排出口14b近傍に配置されている。上流側塵埃濃度検知部12aおよび下流側塵埃濃度検知部12bは塵埃濃度センサーで構成されている。上流側塵埃濃度検知部12aは、集塵デバイス200に流入する空気の塵埃濃度を検知する。下流側塵埃濃度検知部12bは、集塵デバイス200から排出される空気の塵埃濃度を検知する。
湿度検知部13は、湿度センサーで構成されている。湿度検知部13は、塵埃帯電部1Bの上流側の吸入口14a近傍に備えられ、集塵デバイス200に流入する空気の湿度を検知する。
イオン発生量積算部51hは、塵埃帯電部1Bでの単位時間当たりのイオン発生量を積算してイオン発生総量を算出する。イオン発生量積算部51hは、制御部7により機能的に構成されている。つまり、イオン発生量積算部51hは、制御部7に備えられている。
制御部7(図2参照)は、塵埃濃度検知部12の検知結果および湿度検知部13の検知結果に基づいて塵埃帯電部1Bでのイオン発生量を制御する。また、制御部7は、イオン発生量積算部51hの算出結果に基づく摩擦帯電動作のタイミング制御を行う。
次に、塵埃濃度検知部12の検知結果および湿度検知部13の検知結果に基づくイオン発生量の制御について説明する。制御部7は、上流側塵埃濃度検知部12aで検知された塵埃濃度に基づいて、風路16内に流入する空気の汚染度が高いと判断した場合、塵埃帯電部1Bでのイオン発生量を増やして塵埃5の帯電効率を高める。具体的には、制御部7は、上流側塵埃濃度検知部12aで検知された塵埃濃度が、あらかじめ設定した設定濃度以上である場合、空気の汚染度が高いと判断し、塵埃帯電部1Bでのイオン発生量を増やす。これにより、集塵デバイス200内に汚染度の高い空気が流入しても、高い捕集性能を安定して得ることができる。
また、制御部7は、上流側塵埃濃度検知部12aで検知された塵埃濃度が設定濃度未満である場合、流入空気の汚染度が低いと判断し、塵埃帯電部1Bでのイオン発生量を減らす、あるいは塵埃帯電部1Bをオフにする。これにより、塵埃帯電部1Bの消費電力量を抑えることができる。
また、制御部7は、集塵デバイス200の捕集性能が低下してきた場合、塵埃帯電部1Bでのイオン発生量を増やして塵埃5の帯電効率を高め、低下した捕集性能を回復する。具体的には、制御部7は、上流側塵埃濃度検知部12aで検知された流入空気の塵埃濃度と下流側塵埃濃度検知部12bで検知された排出空気の塵埃濃度との差が、あらかじめ設定した設定濃度差よりも低い場合、集塵デバイス200の捕集性能が低下してきたと判断し、塵埃帯電部1Bでのイオン発生量を増やす。これにより、捕集性能を自動的に一定に保つことができる。
また、制御部7は、湿度検知部13で検知された流入空気の湿度が、あらかじめ設定した設定湿度以上の場合、塵埃帯電部1Bでのイオン発生量を増やして塵埃5の帯電効率を高める。湿度が高くなると電気抵抗が低下するため、風路16に流入する塵埃5の帯電量も低下し、また捕集板2の帯電量も低下しやすくなる傾向がある。つまり、湿度が高くなると、捕集性能が低下する傾向がある。したがって、湿度検知部13で検知された流入空気の湿度が、あらかじめ設定した設定湿度以上の場合、塵埃帯電部1Bでのイオン発生量を増やすことで、捕集性能が低下しないようにする。これにより、湿度変動により捕集性能が変動することを防ぐことができ、捕集性能を自動的に一定に保つことができる。
なお、ここでは、環境検知部11が、塵埃濃度検知部12および湿度検知部13の両方を備えた構成を説明したが、一方のみを備えた構成としてもよい。また、設定濃度または設定濃度差および設定湿度は、集塵デバイス200を空気調和機に搭載する前の試験結果または搭載後の状況に応じて適宜設定することができる。また、環境検知部11の検知結果に基づいてイオン発生量を増減させる際に、どの程度増減させるかについても、適宜設定することができる。
次に、イオン発生量積算部51hの算出結果に基づく摩擦帯電動作のタイミング制御について説明する。捕集板2の摩擦帯電動作は、集塵デバイス200に流入した塵埃5がある程度の量に達したとき、または、捕集板2の帯電の程度が前回の摩擦帯電動作からある程度減衰したとき、に行うことが適当である。前述したように、塵埃帯電部1Bでのイオン発生量は、塵埃濃度検知部12の検知結果および湿度検知部13の検知結果に基づいて制御される。このため、ある時間からある時間までのイオン発生量の積算値は、その時間範囲において集塵デバイス200に流入した塵埃5の総量および捕集板2の帯電減衰特性と相関がある。
したがって、制御部7は、イオン発生量積算部51hで算出されたイオン発生総量が、あらかじめ設定した設定総量に達したとき、捕集板2の摩擦帯電動作を行うタイミングと判断し、摩擦帯電動作を行う。これにより、摩擦帯電動作を自動的にかつ適切なタイミングで行うことが可能となる。なお、イオン発生総量の設定総量は、集塵デバイス200を空気調和機に搭載する前の試験結果または搭載後の状況に応じて適宜設定することができる。
また、ここでは塵埃濃度検知部12を設けた構成にさらにイオン発生量積算部51hを設けた構成を説明したが、塵埃濃度検知部12を設けていない実施の形態1にイオン発生量積算部51hを設けてもよい。そして、単位時間当たりに一定量のイオンを発生させるイオン発生手段51からのイオン発生総量をイオン発生量積算部51hで算出し、イオン発生総量があらかじめ設定した設定総量に達したとき、捕集板2の摩擦帯電動作を行うタイミングと判断してもよい。
さらに、摩擦帯電動作を行う時には、捕集板2の表面に吸着されている塵埃5を除電することで、摩擦帯電動作における塵埃5の払い落とし効率が向上する。捕集板2の表面に吸着されている塵埃5の除電について、次の図12および図13を用いて説明する。
図12は、実施の形態3に係る集塵デバイスにおける塵埃捕集動作時の様子を示す図である。図13は、実施の形態3に係る集塵デバイスにおける摩擦帯電動作時の様子を示す図である。
まず、図12に示す塵埃捕集動作時には、制御部7は、塵埃帯電部1Bのイオン発生手段51から正イオン52aを発生させ、空気中に含まれる塵埃5を帯電させる。また、制御部7は、捕集板2の帯電極性と同じ負極性の直流電圧を直流電源55からイオン除去電極54に印加させ、イオン除去電極54によって正イオン52aを除去する。これにより、イオン除去電極54の下流では正イオン52aが除去された状態となっている。なお、図12は、塵埃捕集動作時において捕集板2の回転が停止して、捕集板2に帯電塵埃53が捕集されている様子を示している。
図13に示す摩擦帯電動作では、前述のように捕集板2は図中矢印で示す方向に回転している。そして、制御部7は、塵埃帯電部1Bのイオン発生手段51から捕集板2の帯電極性と同じ極性の負イオン52bを発生させる。また、制御部7は、塵埃捕集動作時と同様に、捕集板2の帯電極性と同じ負極性の直流電圧を直流電源55からイオン除去電極54に印加する。筐体15Bには、イオン発生手段51から発生した負イオン52bの他、正イオン52aも混在した状態となっている。以上により、筐体15B内の正負イオンのうち、正イオン52aはイオン除去電極54によって除去され、負イオン52bはイオン除去電極54で除去されることなく筐体15A内に流入し、捕集板2間の隙間を通過する。
捕集板2の帯電極性と同じ極性の負イオン52bが捕集板2間の隙間を通過することで、捕集板2の表面に吸着されている帯電塵埃53が除電される。図13において除電された塵埃5を塵埃56として図示している。このようにして除電された塵埃56は、捕集板2との吸着力が弱まるため、ブラシ3aによって払い落とされやすくなり、塵埃56の清掃が効率良く行われる。
以上のように、実施の形態3の集塵デバイス200は、実施の形態1および実施の形態2と同様の効果が得られるとともに、以下の効果が得られる。すなわち、実施の形態3の集塵デバイス200は、風路16内の環境を検知する環境検知部11と、環境検知部11の検知結果に基づいて塵埃帯電部1Bにおけるイオン発生量を制御する制御部7とを備える。これにより、風路16内の空気環境によらず、捕集性能が安定する。
環境検知部11は、風路16内の捕集板2より上流側の塵埃濃度を検知する上流側塵埃濃度検知部12aを有する塵埃濃度検知部12を備える。制御部7は、上流側塵埃濃度検知部12aで検知した塵埃濃度があらかじめ設定した設定濃度以上の場合、塵埃帯電部1Bにおけるイオン発生量を増やす。
これにより、集塵デバイス200内に汚染度の高い空気が流入しても、高い捕集性能を安定して得ることができる。
また、制御部7は、上流側塵埃濃度検知部12aで検知した塵埃濃度があらかじめ設定した設定濃度未満の場合、塵埃帯電部1Bにおけるイオン発生量を減らす、あるいは塵埃帯電部1Bをオフにする。
これにより、塵埃帯電部1Bで無駄な電力が消費されることを防ぐことができる。
塵埃濃度検知部12は、風路16内の捕集板2より下流側の塵埃濃度を検知する下流側塵埃濃度検知部12bをさらに備える。制御部7は、上流側塵埃濃度検知部12aで検知された塵埃濃度と下流側塵埃濃度検知部12bで検知された塵埃濃度との差が、あらかじめ設定した設定濃度差よりも低い場合、塵埃帯電部1Bにおけるイオン発生量を増やす。
これにより、高い捕集性能を安定して得ることができる。
環境検知部11は、風路16内の湿度を検知する湿度検知部13を備え、制御部7は、湿度検知部13で検知した湿度があらかじめ設定した設定湿度以上の場合、塵埃帯電部1Bにおけるイオン発生量を増やす。
これにより、湿度変動により捕集性能が変動することを防ぐことができる。
本実施の形態3の集塵デバイス200は、制御部7に備えられ、塵埃帯電部1Bでのイオン発生量を積算するイオン発生量積算部51hを備える。制御部7は、イオン発生量積算部51hで得られたイオン発生総量があらかじめ設定した設定総量に達したとき、摩擦帯電動作を行う。
これにより、摩擦帯電動作を自動的にかつ適切なタイミングで行うことができる。
制御部7は、摩擦帯電動作中には、捕集板2の帯電電位と同じ極性のイオンを塵埃帯電部1Bから発生させる。
これにより、塵埃捕集動作では高い捕集性能を安定して得ることができ、摩擦帯電動作では、塵埃帯電部1Bから発生した、捕集板2の帯電電位と同じ極性のイオンによって捕集板2を除電でき、捕集板2の表面から塵埃5を効率良く除去できる。
1 集塵デバイス、1A 集塵部、1B 塵埃帯電部、2 捕集板、3 捕集板帯電部、3a ブラシ、3aa 支持板、3ab 不織布、3ac 取付穴、4 ダストボックス、5 塵埃、6 モーター、7 制御部、8 第1シャフト、9 第2シャフト、10 熱交換換気装置、11 環境検知部、12 塵埃濃度検知部、12a 上流側塵埃濃度検知部、12b 下流側塵埃濃度検知部、13 湿度検知部、14a 吸入口、14b 排出口、14c 吸入口、14d 排出口、15A 筐体、15B 筐体、15a 上面、15b 下面、16 風路、16A 風路、16B 風路、17 凝集体、18 第1バッフル材、19 第2バッフル材、20 天井、21 室外給気口、22 室外排気口、23 室内給気口、24 室内排気口、30 給気風路、31 ダクト、40 排気風路、41 ダクト、51 イオン発生手段、51a 繊維状電極、51b 高圧電源、51c 軟X線イオナイザー、51d イオナイザー制御部、51e 紫外線光源、51f 光源制御部、51g 光電子材料、51h イオン発生量積算部、52a 正イオン、52b 負イオン、53 帯電塵埃、54 イオン除去電極、54a 開口部、54aa 内周面、55 直流電源、56 塵埃、100 集塵デバイス、200 集塵デバイス。

Claims (18)

  1. 風路内を通過する空気中に含まれる塵埃を、摩擦により帯電した捕集板で集塵する集塵デバイスにおいて、
    前記空気の通過方向で前記捕集板の上流側に配置され、前記塵埃が吸着する静電気力を受けて前記捕集板に捕集されるようにイオンを発生し、前記塵埃を帯電させる塵埃帯電部を備えた集塵デバイス。
  2. 前記塵埃帯電部は、繊維状電極を備える、請求項1に記載の集塵デバイス。
  3. 前記塵埃帯電部は、オゾンを発生させる、請求項2に記載の集塵デバイス。
  4. 前記塵埃帯電部は、軟X線イオナイザーを備える、請求項1に記載の集塵デバイス。
  5. 前記塵埃帯電部は、紫外線光源および光電子材料を備える、請求項1に記載の集塵デバイス。
  6. 前記塵埃帯電部は、前記捕集板の帯電極性とは反対の極性に前記塵埃を帯電させる請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の集塵デバイス。
  7. 前記塵埃帯電部と前記捕集板との間に配置され、前記捕集板の帯電極性とは反対の極性のイオンが流入するイオン除去電極を備える、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の集塵デバイス。
  8. 前記イオン除去電極が、接地電位または前記捕集板の帯電電位と同じ極性の電位に保たれるようにされている、請求項7に記載の集塵デバイス。
  9. 前記イオン除去電極は、網目状の金属板を有し、網目の開口部に前記塵埃が通るように前記風路内に配置され、前記金属板の前記空気の通過方向の厚さが、前記塵埃帯電部で帯電された前記塵埃が前記金属板の前記開口部の内周面に吸着されることなく前記開口部を通り過ぎることとなる厚さに設定されている請求項7または請求項8に記載の集塵デバイス。
  10. 前記捕集板の表面に接触するようにして配置されたブラシと、
    前記捕集板を回転させるモーターと、
    前記モーターを制御して前記捕集板を回転させ、前記捕集板で捕集した前記塵埃を前記ブラシで払い落として前記捕集板を清掃するとともに、前記ブラシとの摩擦により前記捕集板を帯電させる摩擦帯電動作を行う制御部とを備えた請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の集塵デバイス。
  11. 前記風路内の環境を検知する環境検知部を備え、
    前記制御部は、前記環境検知部の検知結果に基づいて前記塵埃帯電部におけるイオン発生量を制御する請求項10に記載の集塵デバイス。
  12. 前記環境検知部は、前記風路内の前記捕集板より上流側の塵埃濃度を検知する上流側塵埃濃度検知部を有する塵埃濃度検知部を備え、
    前記制御部は、前記上流側塵埃濃度検知部で検知した塵埃濃度があらかじめ設定した設定濃度以上の場合、前記塵埃帯電部におけるイオン発生量を増やす請求項11に記載の集塵デバイス。
  13. 前記制御部は、前記上流側塵埃濃度検知部で検知した塵埃濃度があらかじめ設定した設定濃度未満の場合、前記塵埃帯電部におけるイオン発生量を減らす、あるいは前記塵埃帯電部をオフにする請求項12に記載の集塵デバイス。
  14. 塵埃濃度検知部は、前記風路内の前記捕集板より下流側の塵埃濃度を検知する下流側塵埃濃度検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記上流側塵埃濃度検知部で検知された塵埃濃度と前記下流側塵埃濃度検知部で検知された塵埃濃度との差が、あらかじめ設定した設定濃度差よりも低い場合、前記塵埃帯電部におけるイオン発生量を増やす請求項12または請求項13に記載の集塵デバイス。
  15. 前記環境検知部は、前記風路内の湿度を検知する湿度検知部を備え、
    前記制御部は、前記湿度検知部で検知した湿度があらかじめ設定した設定湿度以上の場合、前記塵埃帯電部におけるイオン発生量を増やす請求項11〜請求項14のいずれか一項に記載の集塵デバイス。
  16. 前記制御部に備えられ、前記塵埃帯電部でのイオン発生量を積算するイオン発生量積算部を備え、
    前記制御部は、前記イオン発生量積算部で得られたイオン発生総量があらかじめ設定した設定総量に達したとき、前記摩擦帯電動作を行う請求項10〜請求項15のいずれか一項に記載の集塵デバイス。
  17. 前記制御部は、前記モーターを制御して前記捕集板を回転させて前記捕集板を帯電させ、前記空気中に含まれる前記塵埃を前記捕集板にて捕集する塵埃捕集動作中、前記捕集板の帯電極性とは反対のイオンを前記塵埃帯電部で発生させ、前記摩擦帯電動作中には、前記捕集板の帯電電位と同じ極性のイオンを前記塵埃帯電部から発生させる請求項10〜請求項16のいずれか一項に記載の集塵デバイス。
  18. 請求項1〜請求項17のいずれか一項に記載の集塵デバイスを搭載した空気調和機。
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