JP6697513B2 - 包装材の製造装置および包装材の製造方法 - Google Patents

包装材の製造装置および包装材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、包装材の製造装置および包装材の製造方法に関する。
樹脂等のフィルムから整形された袋状の包装材の内側に食品等が収容された製品を自動的に製造する機械として、縦ピロー包装機が知られている。
縦ピロー包装機において、例えば、ウインナーソーセージ等の食品がガス置換包装された製品は、次のような工程で製造される。すなわち、縦ピロー包装機では、まず、ロールから巻き出された包装材フィルムが、筒状の食品投入部材(投入筒ともいう)の外周面に沿って湾曲され、包装材フィルムの両方の側端縁部の裏面同士が対向された状態で重ねあわされることにより、合掌部が形成される。次いで、包装材フィルムにおける合掌部が、縦シール部熱圧着機構によって縦方向にシールされ、縦シール部が形成されることにより、包装材フィルムは筒形態となる。
筒形態となった包装材フィルムは、縦シール部の延在方向に沿って搬送され、搬送方向下流側に配置された横シール部熱圧着機構によって横方向にシールされ、下流側横シール部が形成されることにより、包装材フィルムは、搬送方向下流側が下流側横シール部により閉じられ、搬送方向上流側が開いている袋形態となる。次いで、袋形態となった包装材フィルムの内側に投入筒を通して食品が投入され、ガス置換された後、包装材フィルムが搬送方向に移送され、包装材フィルムのうち食品を収容している部分よりも搬送方向上流側において横シール部熱圧着機構により横方向にシールされ、上流側横シール部が形成されることにより、食品の包装が完了する。最後に、上流側横シール部において横方向に切断され、連続した包装材フィルムから製品が切り離される。
特許文献1には、包装材の縦シール部にノッチ(切り込み部)を確実に形成するための手段として、縦シール部の起立状態を維持できるよう、縦シール部を挿通案内する切り欠きを有するガイド部材を備えた縦ピロー包装機が開示されている。
特許文献2には、すでに形成された縦シール部が倒れていたりカールしていたりすると、その縦シール部の搬送方向上流側に新たな縦シール部を形成する際に、縦シール部熱圧着機構がそれを不規則に挟み込んでしまい、縦シール部の節目が連続しなくなったり見栄えが悪くなったりするという問題を解決するため、縦シール部の左右両側に近接して配置される一対の規制片を有する規制部材を備えた縦ピロー包装機が開示されている。
特開2004−99174号公報 特開2008−18997号公報
ところで、縦ピロー包装機を使用して縦シール部を形成する際に、シールされた箇所に裂け目が生じる「縦シール切れ」現象が起きることがある。縦シール切れは、製品の検品や機械調整を行う必要が生じるため、稼働率低下の大きな要因になっている。
本件発明者らの知見によれば、縦シール切れ発生のメカニズムには、縦シール部熱圧着機構の構造が関係していると推測される。すなわち、縦シール部熱圧着機構が、位置が固定されているヒートシーラー部材(固定側縦ヒートシーラー部材)と、左右に移動可能なヒートシーラー部材(可動側縦ヒートシーラー部材)とを有している場合、裏面同士が対向された状態で重ねあわされた包装材フィルムの側端縁部(合掌部)の左右両側の側面に、各ヒートシーラー部材の当接面が当接され、圧着されることによって、合掌部がヒートシールされ、縦シール部が形成される。可動側縦ヒートシーラー部材は、固定側縦ヒートシーラー部材の当接面に沿って配置されている合掌部に対して、最初は離間しており、これが近接してヒートシールが行われ、その後再び離間する。
ここで、縦シール部熱圧着機構により形成された縦シール部は、搬送方向下流側で横シール部熱圧着機構によってヒートシールされることにより横シール部が形成される際に、可動側縦ヒートシーラー部材側に倒される。その影響で、横シール部熱圧着機構よりも搬送方向上流側に位置する縦シール部も、さらにその縦シール部に連なっている、ヒートシールされる前の合掌部も、同様に可動側縦ヒートシーラー部材側に(すなわち、合掌部の頂部が可動側縦ヒートシーラー部材の方を向くように)倒れようとする傾向がある。
そして、そのように倒れようとしている合掌部の頂部に、固定側縦ヒートシーラー部材に向かって近接している可動側縦ヒートシーラー部材の当接面がぶつかると、ぶつかり合った箇所で糊(包装材フィルムの裏面にラミネートされている、ヒートシールのためのシーラント)が可動側縦ヒートシーラー部材に付着し、そのままヒートシールが行われる。
その後、可動側縦ヒートシーラー部材が固定側縦ヒートシーラー部材から離間しても、縦シール部は糊を介して可動側縦ヒートシーラー部材に付着したままであり、次いで、筒形態の包装材フィルムが搬送方向に移送されるとき、縦シール部のうち可動側縦ヒートシーラー部材に付着している部分よりも搬送方向下流側部分には搬送方向の力が働いて引っ張られる。そうなると、可動側縦ヒートシーラー部材に付着している部分と、それよりも搬送方向下流側の部分との境目付近で、縦シール部に裂け目が生じる、縦シール切れ現象が起きる。近年では、「マジックカット」(登録商標)仕様などの開封し易くする為の加工が縦シール部分に施されていることが多いため、縦シール切れが発生し易い状況になっている。
縦シール切れを防ぐための手段として、例えば、前掲特許文献1に記載されている「ガイド部材」(縦シール補助ガイド)や、前掲特許文献2に記載されている「規制部材」(縦シールチャック機構)を応用することも考えられる。しかしながら、縦シール部熱圧着機構は包装途中でシーラー清掃時などのために開閉することがあるが、その際に縦シール部が、ガイド部材や規制部材から外れてしまう(可動側縦ヒートシーラー部材側にずれてしまう)ことがある。そうなった状態のまま縦ヒートシール工程を再開すると、ガイド部材や規制部材が可動側縦ヒートシーラー部材とは逆側から縦シール部を押さえることになるため、縦シール部の倒れ込みが助長されてしまい、縦シール切れは余計に起こりやすくなってしまう。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明は、「縦シール切れ」が発生することを抑制できる包装材の製造装置および包装材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る包装材の製造装置は、
上下一対の横シール部と、横方向の中間部に配された縦シール部とを備えた包装材を製造する装置であって、
包装材フィルムの側端縁部を裏面同士が対向された状態で熱圧着することにより前記縦シール部を形成する縦シール部熱圧着機構と、
前記包装材フィルムを前記縦シール部の延在方向に沿って搬送する搬送機構と、
前記縦シール部熱圧着機構よりも搬送方向下流側に配され、前記包装材フィルムを前記横方向に横断するように熱圧着することにより前記横シール部を形成する横シール部熱圧着機構と、
前記縦シール部熱圧着機構と前記横シール部熱圧着機構との間に配され、前記包装材フィルムにおける前記縦シール部を構成する部位を流体の噴射で起立させるノズルを有する縦シール部起立機構と
を備える。
このような態様によれば、縦シール部起立機構が包装材フィルムにおける縦シール部を構成する部位を流体の噴射で起立させるため、縦シール部の搬送方向上流側に連なっている包装材フィルムの側端縁部も起立され、当該側端縁部が起立された状態で縦シール部熱圧着機構により熱圧着が行われる。これにより、縦シール部熱圧着機構に糊が付着することが抑制され、糊の付着に起因して縦シール切れが発生することが抑制され得る。また、縦シール部起立機構は、包装材フィルムにおける縦シール部を構成する部位を流体の噴射で起立させるため、縦シール部熱圧着機構のメンテナンスに伴って縦シール部が、縦シール部起立機構の作用範囲から外れてしまうことはなく、ガイド部材や規制部材のようにその作用範囲から外れてしまうことにより縦シール部の倒れ込みが助長されるというような問題も起こらない。
本発明の第2の態様に係る包装材の製造装置は、第1の態様に係る包装材の製造装置であって、
前記縦シール部熱圧着機構は、前記横方向における位置が固定されている固定側縦ヒートシーラー部材と、前記固定側縦ヒートシーラー部材に対して近接離間するように前記横方向に移動可能な可動側縦ヒートシーラー部材とを備え、
前記縦シール部起立機構の前記ノズルは、前記固定側縦ヒートシーラー部材に対して前記可動側縦ヒートシーラー部材と同じ側に配置され、前記固定側縦ヒートシーラー部材に沿って配置された前記縦シール部に向けて前記流体を噴射するように方向付けられている。
このような態様によれば、縦シール部起立機構のノズルが、可動側縦ヒートシーラー部材と同じ側に配置され、固定側縦ヒートシーラー部材に沿って配置された縦シール部に向けて流体を噴射するように方向付けられているため、可動側縦ヒートシーラー部材側に倒れようとする縦シール部を流体の噴射により効果的に押し返して起立させることができ、可動側縦ヒートシーラー部材が固定側縦ヒートシーラー部材に向かって近接される際に、包装材フィルムの側端縁部の頂部にぶつかって糊が付着することを防ぐことができる。
本発明の第3の態様に係る包装材の製造装置は、第1または第2の態様に係る包装材の製造装置であって、
前記縦シール部起立機構の前記ノズルは、前記搬送方向を長手方向とする細長の噴射口を備える。
このような態様によれば、縦シール部起立機構のノズルは、搬送方向において広範囲に亘って流体を噴射することができ、縦シール部に広範囲に亘って押圧力を加えて効果的に起立させることができる。
本発明の第4の態様に係る包装材の製造方法は、
上下一対の横シール部と、横方向の中間部に配された縦シール部とを備えた包装材を製造する方法であって、
包装材フィルムの側縁部を裏面同士が対向された状態で熱圧着することにより前記縦シール部を形成するステップと、
前記包装材フィルムを前記縦シール部の延在方向に沿って搬送するステップと、
前記縦シール部を熱圧着する位置よりも搬送方向下流側において、前記包装材フィルムを横方向に横断するように挟み込んで熱圧着することにより前記横シール部を形成するステップと、を含み、
前記縦シール部を形成するステップでは、前記縦シール部を熱圧着する位置と前記横シール部を熱圧着する位置との間において、前記包装材フィルムにおける前記縦シール部を構成する部位を流体の噴射で起立させる。
本発明の第5の態様に係る包装材の製造方法は、第4の態様に係る包装材の製造方法であって、
前記縦シール部を形成するステップでは、固定側縦ヒートシーラー部材に対して可動側縦ヒートシーラー部材と同じ側から、前記固定側縦ヒートシーラー部材に沿って配置された前記縦シール部に向けて流体を噴射するとともに、前記可動側縦ヒートシーラー部材を前記固定側縦ヒートシーラー部材に向けて近接させることにより、前記包装材フィルムの前記側端縁部を前記可動側縦ヒートシーラー部材と前記固定側縦ヒートシーラー部材との間に挟み込んで熱圧着する。
本発明の第6の態様に係る包装材の製造方法は、第4または第5の態様に係る包装材の製造方法であって、
前記縦シール部を形成するステップでは、前記搬送方向を長手方向とする細長の噴射口から前記流体を噴射させる。
本発明によれば、包装材の製造時に「縦シール切れ」が発生することを抑制できる。
図1は、一実施の形態に係る包装材の製造装置の概略構成を示す斜視図である。 図2は、一実施の形態に係る包装材の製造装置のうち縦シール部起立機構周辺を部分的に示す正面図である。 図3は、縦シール部起立機構によって縦シール部を構成する部位を起立させる様子を部分的に拡大して示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。但し、各図は本発明の実施の形態の一例を示すものであって、本発明の技術的範囲は各図に示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨に従って各実施の形態を改変することができる。また、以下の説明では、上下方向を縦方向といい、上下に対して水平な一方向を横方向ということがある。
[包装材の製造装置の構成]
図1は、一実施の形態に係る包装材の製造装置10の概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、包装材の製造装置10は、上下一対の横方向に延びる横シール部57と、横方向の中間部に配された縦方向に延びる縦シール部55とを有する包装材60を製造する装置である。包装材の製造装置10は、食品投入部材12と、縦シール部熱圧着機構15と、横シール部熱圧着機構17と、搬送機構13と、縦シール部起立機構1と、を備えている。
このうち食品投入部材12は、縦方向に延びる筒形状を有しており、食品投入部材12の上端部には、漏斗状のホッパ11が取り付けられている。不図示のロールから巻き出された包装材フィルム50は、筒状の食品投入部材12の外周面に沿って湾曲され、包装材フィルム50の両方の側端縁部50aの裏面同士が対向された状態で重ね合わされることにより、合掌部51(図2および図3参照)が形成されるようになっている。
なお、包装材フィルム50は、裏面にヒートシールのためのシーラント(熱可塑性プラスチックフィルム)がラミネートされているものである。シーラントの種類は特に限定されるものではなく、公知の各種のシーラントを用いることができる。シーラントとしては、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)または他の低密度ポリエチレン(LDPE)、酢酸ビニル共重合体(EVA)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、さらに溶融粘度が高くホットタック性に優れ、かつ耐衝撃性にも優れている、アイオノマー樹脂、エチレン・メタアクリル酸共重合体(EMAA樹脂)、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA樹脂)が挙げられる。
包装材フィルム50の側端縁部50aには、「マジックカット」(登録商標)などの易開封性を付与する加工が施されていてもよい。
縦シール部熱圧着機構15は、食品投入部材12の前方に配置されており、包装材フィルム50の側端縁部50aを裏面同士が対向された状態で熱圧着することにより縦シール部55を形成する。
より詳しくは、縦シール部熱圧着機構15は、縦方向に延びる当接面を有する固定側縦ヒートシーラー部材15aと可動側縦ヒートシーラー部材15bとを有している。固定側縦ヒートシーラー部材15aと可動側縦ヒートシーラー部材15bのうち少なくとも一方には不図示の加熱手段が設けられており、その当接面を包装材フィルム50のシーラントの融点よりも高い温度に昇温可能となっている。
図示された例では、固定側縦ヒートシーラー部材15aは、不図示の装置フレームに固定されており、横方向における位置が固定され、横方向に移動不能となっている。可動側縦ヒートシーラー部材15bには、不図示の駆動機構(たとえば、エアシリンダ)が設けられており、固定側縦ヒートシーラー部材15aに対して近接離間するように横方向に移動可能となっている。
図1に示すように、固定側縦ヒートシーラー部材15aの当接面に沿って配置されている包装材フィルム50の側端縁部50aに対して可動側縦ヒートシーラー部材15bが近接されることにより、包装材フィルム50の側端縁部50aは、固定側縦ヒートシーラー部材15aと可動側縦ヒートシーラー部材15bとの間に挟み込まれて熱圧着される。これにより、包装材フィルム50の側端縁部50aには、縦方向に延びる縦シール部55が形成され、包装材フィルム50は筒形態となる。
図1に示すように、搬送機構13は、食品投入部材12の側方に配置されており、筒形態となった包装材フィルム50を縦シール部55の延在方向(すなわち縦方向)に沿って搬送する。
図示された例では、搬送機構13は、縦方向に離間して配置された一対のローラと、当該一対のローラに架け渡された環状のベルトとを有しており、当該環状のベルトが、食品投入部材12の側方から筒形態となった包装材フィルム50の表面に当接されるようになっている。一対のローラが各々の軸線回りに回転されると、当該一対のローラに架け渡された環状のベルトがローラの回転に伴って回転され、当該環状のベルトから力を受けることにより、筒形態となった包装材フィルム50が搬送方向に沿って搬送される。
図1に示すように、横シール部熱圧着機構17は、縦シール部熱圧着機構15よりも搬送方向下流側に配置されており、筒形態となった包装材フィルム50を横方向に横断するように熱圧着することにより横シール部57を形成する。
図示された例では、横シール部熱圧着機構17は、横方向に延びる当接面を有する一対のシール部材を有している。一対のシール部材は、横方向に対して直角かつ搬送方向(縦方向)に対して直角な方向(すなわち前後方向)に開閉可能となっている。
筒形態となった包装材フィルム50が一対のシール部材の間に配置された状態で、一対のシール部材が互いに近接されることにより、包装材フィルム50は一対のシール部材の間に挟み込まれて熱圧着される。これにより、筒形態の包装材フィルム50には横方向に横断するように横シール部57が形成され、包装材フィルム50は、搬送方向下流側が横シール部57により閉じられ、搬送方向上流側が開いている袋形態となる。
図2は、包装材の製造装置10のうち縦シール部起立機構1周辺を部分的に示す正面図である。図3は、縦シール部起立機構1によって縦シール部55を構成する部位を起立させる様子を部分的に拡大して示す斜視図である。
図2および図3に示すように、縦シール部起立機構1は、縦シール部熱圧着機構15と横シール部熱圧着機構17との間に配置され、包装材フィルム50における縦シール部55を構成する部位を流体Aの噴射で起立させるノズル2を有している。
図2に示すように、ノズル2には、配管3の一端が接続されており、配管3の他端は不図示の流体発生源に接続されている。流体発生源としては、たとえば、コンプレッサやブロワが用いられる。不図示の流体発生源から供給される流体A(たとえば乾燥空気)は、配管3を通ってノズル2の噴射口から噴射される。
本実施の形態では、ノズル2は、固定側縦ヒートシーラー部材15aに対して可動側縦ヒートシーラー部材15bと同じ側に配置されており、固定側縦ヒートシーラー部材15aの当接面に沿って配置された縦シール部55に向けて流体Aを噴射するように方向付けられている。これにより、可動側縦ヒートシーラー部材15b側に倒れようとする縦シール部55を、流体Aの噴射により固定側縦ヒートシーラー部材15a側に押し返して効果的に起立させることができる。
図示された例では、ノズル2は、搬送方向(縦方向)を長手方向とする細長の噴射口を有しており、搬送方向において広範囲に亘って流体Aを噴射することが可能である。
図2に示すように、配管3には、インラインフィルタ4や流量計5が設けられていてもよい。この場合、配管3からノズル2に安定した流体Aを供給することが可能である。また、図示は省略するが、配管3には、電磁弁が取り付けられており、流体噴射のON−OFFのタイミングを電気的な制御により瞬時に切り替え可能となっていてもよい。
図示は省略するが、縦シール部起立機構1には、流体Aの噴射のタイミングを制御する制御装置が設けられていてもよい。制御装置は、可動側縦ヒートシーラー部材15bが固定側縦ヒートシーラー部材15aに向かって移動を開始する直前に流体Aの噴射を開始し、可動側縦ヒートシーラー部材15bの移動終了と同時に流体Aの噴射を停止することが、エネルギー節約の観点から望ましい。
[包装材の製造方法]
次に、このような構成からなる包装材の製造装置10による包装材60の製造方法の一例を説明する。
まず、図1および図2に示すように、不図示のロールから巻き出された包装材フィルム50は、筒状の食品投入部材12の外周面に沿って湾曲され、包装材フィルム50の両方の側端縁部50aの裏面同士が対向された状態で重ね合わされることにより、合掌部51が形成される。
次いで、包装材フィルム50の合掌部51が、固定側縦ヒートシーラー部材15aの当接面に沿って配置されている状態で、ノズル2から流体Aが噴射されるとともに、可動側縦ヒートシーラー部材15bが固定側縦ヒートシーラー部材15aに向かって近接され、包装材フィルム50の合掌部51は、固定側縦ヒートシーラー部材15aと可動側縦ヒートシーラー部材15bとの間に挟み込まれて熱圧着される。これにより、包装材フィルム50の合掌部51に縦方向に延びる縦シール部55が形成され、包装材フィルム50は筒形態となる。なお、可動側縦ヒートシーラー部材15bの移動終了と同時にノズル2からの流体噴射が停止されてもよい。縦シール部55が形成された後、可動側縦ヒートシーラー部材15bは、固定側縦ヒートシーラー部材15aから離間する方向に移動される。
筒形態となった包装材フィルム50は、搬送機構13により縦シール部55の延在方向(すなわち縦方向)に沿って搬送される。そして、筒形態となった包装材フィルム50が、横シール部熱圧着機構17の一対のシール部材の間に配置された状態で、当該一対のシール部材が互いに近接されることにより、包装材フィルム50は一対のシール部材の間に挟み込まれて熱圧着される。これにより、筒形態の包装材フィルム50には横方向に横断するように横シール部57が形成され、包装材フィルム50は、搬送方向下流側が横シール部57により閉じられ、搬送方向上流側が開いている袋形態となる。その後、横シール部熱圧着機構17の一対のシール部材は、互いに離間する方向に移動される。
次いで、ホッパ11から食品が投入される。ホッパ11から投入された食品は、食品投入部材12の内側を通過して、袋形態となった包装材フィルム50の内側に収容される。袋形態となった包装材フィルム50の内側がガス置換された後、包装材フィルム50は搬送機構13により搬送方向に移送される。そして、包装材フィルム50のうち食品を収容している部分よりも搬送方向上流側において横シール部熱圧着機構により横方向にシールされ、新たに横シール部57が形成されることにより、上下一対の横シール部57と、横方向の中間部に配された縦シール部55とを有する包装材60ができあがる。最後に、横シール部57において横方向に横断するように切断されることにより、食品を収容する包装材60が連続した包装材フィルム50から切り離される。
ところで、発明が解決しようとする課題の欄でも言及したように、縦シール部熱圧着機構15により形成される縦シール部55は、搬送方向下流側で横シール部熱圧着機構17により横方向に横断するように熱圧着されて横シール部57が形成される際に、可動側縦ヒートシーラー部材15b側に倒される(図1および図3参照)。その影響で、横シール部熱圧着機構17よりも搬送方向上流側に位置する縦シール部55も、さらにその縦シール部55に連なっている、ヒートシールされる前の合掌部51も、同様に可動側縦ヒートシーラー部材15b側に(すなわち、合掌部51の頂部が可動側縦ヒートシーラー部材15bの方を向くように)倒れようとする傾向がある。
そして、仮にノズル2からの流体噴射が無い場合には、そのように倒れようとしている合掌部51の頂部に、固定側縦ヒートシーラー部材15aに向かって近接している可動側縦ヒートシーラー部材15bの当接面がぶつかり、ぶつかり合った箇所で糊(包装材フィルム50の裏面にラミネートされている、ヒートシールのためのシーラント)が可動側縦ヒートシーラー部材15bに付着し、そのままヒートシールが行われることになる。
この場合、可動側縦ヒートシーラー部材15bが固定側縦ヒートシーラー部材15aから離間しても、縦シール部55は糊を介して可動側縦ヒートシーラー部材15bに付着し続けるのに対し、筒形態の包装材フィルム50が搬送機構13により搬送方向に移送される際に、縦シール部55のうち可動側縦ヒートシーラー部材15bに付着している部分よりも搬送方向下流側部分は搬送方向に引っ張られる。そうなると、可動側縦ヒートシーラー部材15bに付着している部分と、それよりも搬送方向下流側の部分との境目付近(図3の細矢印参照)で、縦シール部55に裂け目が生じる、縦シール切れ現象が起きる可能性がある。
これに対し、本実施の形態では、固定側縦ヒートシーラー部材15aに向かって可動側縦ヒートシーラー部材15bが近接される際に、縦シール部起立機構1が包装材フィルム50における縦シール部55を構成する部位を流体Aの噴射で起立させているため、縦シール部55の搬送方向上流側に連なっている包装材フィルム50の側端縁部50aも起立され、当該側端縁部50aが起立された状態で固定側縦ヒートシーラー部材15aと可動側縦ヒートシーラー部材15bとの間に挟み込まれて熱圧着される。これにより、可動側縦ヒートシーラー部材15bに糊が付着することが抑制され、糊の付着に起因して縦シール切れが発生することが抑制される。
また、本実施の形態では、縦シール部起立機構1が、包装材フィルム50における縦シール部55を構成する部位を流体Aの噴射で起立させるため、縦シール部熱圧着機構15のメンテナンスに伴って縦シール部55が、縦シール部起立機構1の作用範囲から外れてしまうことはなく、従来のガイド部材や規制部材のようにその作用範囲から外れてしまうことにより縦シール部55の倒れ込みが助長されるというような問題も起こらない。
本件発明者らの実際の検証によれば、比較例として、ノズル2からの流体噴射が行われなかった場合には、1台あたり平均3件/月の頻度で縦シール切れが発生しており、1件あたり40分のロス時間が生じていた。これに対し、本実施の形態による実施例として、縦シール部熱圧着機構15により縦シール部55が形成される際に、ノズル2から流体Aを噴射させた場合には、縦シール切れが全く発生せず(平均0件/月)、稼働効率の向上に大きく貢献することが分かった。また、本件発明者らが実際に検証したところ、流体噴射が縦シール部55を形成する際のヒートシール温度に影響を及ぼすことはなく、配管3の弁が故障してノズル2から流体Aが噴出され続けた場合に縦シール部55の形成に影響がないことも確認できた。
以上のように、本実施の形態によれば、縦シール部起立機構1が包装材フィルム50における縦シール部55を構成する部位を流体Aの噴射で起立させるため、縦シール部55の搬送方向上流側に連なっている包装材フィルム50の側端縁部50aも起立され、当該側端縁部50aが起立された状態で縦シール部熱圧着機構15により熱圧着が行われる。これにより、縦シール部熱圧着機構15に糊が付着することが抑制され、糊の付着に起因して縦シール切れが発生することが抑制され得る。
また、本実施の形態によれば、縦シール部起立機構1が包装材フィルムにおける縦シール部55を構成する部位を流体Aの噴射で起立させるため、縦シール部熱圧着機構15のメンテナンスに伴って縦シール部55が、縦シール部起立機構1の作用範囲から外れてしまうことはなく、ガイド部材や規制部材のようにその作用範囲から外れてしまうことにより縦シール部55の倒れ込みが助長されるというような問題も起こらない。
また、本実施の形態によれば、縦シール部起立機構1のノズル2が、可動側縦ヒートシーラー部材15bと同じ側に配置され、固定側縦ヒートシーラー部材15aに沿って配置された縦シール部55に向けて流体Aを噴射するように方向付けられているため、可動側縦ヒートシーラー部材15b側に倒れようとする縦シール部55を流体Aの噴射により効果的に押し返して起立させることができ、可動側縦ヒートシーラー部材15bが固定側縦ヒートシーラー部材15aに向かって近接される際に、包装材フィルム50の側端縁部50aの頂部にぶつかって糊が付着することを防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、縦シール部起立機構1のノズル2が搬送方向を長手方向とする細長の噴射口を有するため、搬送方向において広範囲に亘って流体Aを噴射することができ、縦シール部55に広範囲に亘って押圧力を加えて効果的に起立させることができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
1:縦シール部起立機構
2:ノズル
3:配管
4:インラインフィルタ
5:流量計
A:流体
10:包装材の製造装置
11:ホッパ
12:食品投入部材
13:搬送機構
15:縦シール部熱圧着機構
15a:固定側縦ヒートシーラー部材
15b:可動側縦ヒートシーラー部材
17:横シール部熱圧着機構
50:包装フィルム
50a:側端縁部
51:合掌部
55:縦シール部
57:横シール部
60:包装材

Claims (8)

  1. 上下一対の横シール部と、横方向の中間部に配された縦シール部とを備えた包装材を製造する装置であって、
    包装材フィルムの側端縁部を裏面同士が対向された状態で熱圧着することにより前記縦シール部を形成する縦シール部熱圧着機構と、
    前記包装材フィルムを前記縦シール部の延在方向に沿って搬送する搬送機構と、
    前記縦シール部熱圧着機構よりも搬送方向下流側に配され、前記包装材フィルムを前記横方向に横断するように挟み込んで熱圧着することにより前記横シール部を形成する横シール部熱圧着機構と、
    前記縦シール部熱圧着機構と前記横シール部熱圧着機構との間に配され、前記包装材フィルムにおける前記縦シール部を構成する部位を流体の噴射で起立させるノズルを有する縦シール部起立機構と
    を備える包装材の製造装置。
  2. 前記縦シール部熱圧着機構は、前記横方向における位置が固定されている固定側縦ヒートシーラー部材と、前記固定側縦ヒートシーラー部材に対して近接離間するように前記横方向に移動可能な可動側縦ヒートシーラー部材とを備え、
    前記縦シール部起立機構の前記ノズルは、前記固定側縦ヒートシーラー部材に対して前記可動側縦ヒートシーラー部材と同じ側に配置され、前記固定側縦ヒートシーラー部材に沿って配置された前記縦シール部に向けて前記流体を噴射するように方向付けられている請求項1に記載の包装材の製造装置。
  3. 前記縦シール部起立機構の前記ノズルは、前記搬送方向を長手方向とする細長の噴射口を備える請求項1又は2に記載の包装材の製造装置。
  4. 前記可動側縦ヒートシーラー部材が前記固定側縦ヒートシーラー部材に向かって移動を開始する直前に流体の噴射を開始し、前記可動側縦ヒートシーラー部材の移動終了と同時に流体の噴射を停止するよう、流体の噴射のタイミングを制御する制御装置をさらに備える、請求項2又は請求項2を引用する請求項3に記載の包装材の製造装置。
  5. 上下一対の横シール部と、横方向の中間部に配された縦シール部とを備えた包装材を製造する方法であって、
    包装材フィルムの側端縁部を裏面同士が対向された状態で熱圧着することにより前記縦シール部を形成するステップと、
    前記包装材フィルムを前記縦シール部の延在方向に沿って搬送するステップと、
    前記縦シール部を熱圧着する位置よりも搬送方向下流側において、前記包装材フィルムを横方向に横断するように挟み込んで熱圧着することにより前記横シール部を形成するステップと、を含み、
    前記縦シール部を形成するステップでは、前記縦シール部を熱圧着する位置と前記横シール部を熱圧着する位置との間において、前記包装材フィルムにおける前記縦シール部を構成する部位を流体の噴射で起立させる包装材の製造方法。
  6. 前記縦シール部を形成するステップでは、固定側縦ヒートシーラー部材に対して可動側縦ヒートシーラー部材と同じ側から、前記固定側縦ヒートシーラー部材に沿って配置された前記縦シール部に向けて流体を噴射するとともに、前記可動側縦ヒートシーラー部材を前記固定側縦ヒートシーラー部材に向けて近接させることにより、前記包装材フィルムの前記側端縁部を前記可動側縦ヒートシーラー部材と前記固定側縦ヒートシーラー部材との間に挟み込んで熱圧着する請求項に記載の包装材の製造方法。
  7. 前記縦シール部を形成するステップでは、前記搬送方向を長手方向とする細長の噴射口から前記流体を噴射させる請求項又はに記載の包装材の製造方法。
  8. 前記可動側縦ヒートシーラー部材が前記固定側縦ヒートシーラー部材に向かって移動を開始する直前に流体の噴射を開始し、前記可動側縦ヒートシーラー部材の移動終了と同時に流体の噴射を停止する、請求項6又は請求項6を引用する請求項7に記載の包装材の製造方法。
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