JP6697286B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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本発明は、変速機構を備える車両の制御装置に関する。
自動車等の車両には、所定の制限速度以下に走行速度を抑制するため、エンジントルクやモータトルクを制限するスピードリミッタ機能が搭載される(特許文献1および2参照)。スピードリミッタを作動させる際には、運転手に対して違和感を与えることがないように、走行状況に応じてエンジントルク等を制限することが必要である。また、エンジンブレーキによる車両制動時においても、運転手に違和感を与えることがないように、エンジンブレーキと共に変速制御を実行する車両が提案されている(特許文献3参照)。
特開2004−99023号公報 特開2007−100639号公報 特開昭62−149527号公報
ところで、運転手に違和感を与えることなく走行速度を抑制するため、エンジントルク等を適切に制御することは、制御装置の開発コストを増大させる要因となっていた。すなわち、エンジントルク等を適切に制御するためには、あらゆる走行状況毎に許容されるエンジントルク等を設定すること、つまり複雑なマップデータを構築することが必要となっていた。このように、複雑なマップデータを構築することは、制御装置のコストを増大させる要因となっていた。
本発明の目的は、簡単な制御によって走行速度を抑制し、車両の制御装置のコストを下げることにある。
本発明の車両の制御装置は、動力源と駆動輪との間に変速機構を備える車両の制御装置であって、前記動力源の出力軸回転速度に基づいて、前記変速機構の下限変速比を設定する下限変速比設定部と、前記下限変速比に基づいて、前記変速機構を前記下限変速比以上に制御する変速機構制御部と、を有し、前記下限変速比は、前記下限変速比を設定する際の前記出力軸回転速度を維持し、かつ車両の走行速度を制限速度に到達させる変速比である。
本発明によれば、動力源の出力軸回転速度に基づいて変速機構の下限変速比を設定し、下限変速比に基づいて変速機構を前記下限変速比以上に制御する。これにより、簡単な制御によって車両の走行速度を抑制することができ、車両の制御装置のコストを下げることができる。
本発明の一実施の形態である車両の制御装置を備えた車両を示す概略図である。 ミッションコントローラを構成する各機能部の一例を示すブロック図である。 目標変速比の設定時に用いられる変速特性マップの一例を示す図である。 下限変速比の一例を示す線図である。 変速比設定制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。 車速、エンジン回転数および指示変速比の推移の一例を示すタイミングチャートである。 図6の範囲Xを拡大して示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両の制御装置10を備えた車両11を示す概略図である。図1に示すように、車両11には、エンジン(動力源)12を備えたパワーユニット13が搭載されている。エンジン12のクランク軸(出力軸)14には、トルクコンバータ15を介して無段変速機(変速機構)16が連結されている。また、無段変速機16のセカンダリ軸17には、駆動輪出力軸18やデファレンシャル機構19等を介して駆動輪20が連結されている。さらに、トルクコンバータ15と無段変速機16との間には、前進クラッチ、後退クラッチおよび遊星歯車列等からなる前後進切替機構21が設けられている。
エンジン12と駆動輪20との間に配置される無段変速機16は、プライマリ軸30に設けられるプライマリプーリ31と、セカンダリ軸17に設けられるセカンダリプーリ32と、を有している。プライマリプーリ31およびセカンダリプーリ32には、動力を伝達する駆動チェーン33が巻き掛けられている。プライマリプーリ31にはプライマリ室34が設けられており、セカンダリプーリ32にはセカンダリ室35が設けられている。セカンダリ室35に供給される油圧を制御することにより、駆動チェーン33に対するクランプ力を調整することができ、無段変速機16のトルク容量を制御することができる。また、プライマリ室34およびセカンダリ室35に供給される油圧を制御することにより、駆動チェーン33の巻き付け径を変化させることができ、無段変速機16の変速比を制御することができる。
[パワーユニットの制御系]
パワーユニット13の制御系について説明する。制御系を構成する制御装置10には、エンジン12および無段変速機16の作動状態を制御するため、コンピュータ等によって構成されるエンジンコントローラ40およびミッションコントローラ41が設けられている。エンジンコントローラ40は、インジェクタ、イグナイタおよびスロットルバルブ等のエンジン補機42に制御信号を出力し、エンジン回転数やエンジントルク等を制御する。また、ミッションコントローラ41は、複数の電磁バルブや油路から構成されるバルブユニット43に制御信号を出力し、無段変速機16、トルクコンバータ15および前後進切替機構21等の作動状態を制御する。なお、図示しないオイルポンプから吐出される作動油は、バルブユニット43によって調圧されて、無段変速機16、トルクコンバータ15および前後進切替機構21等の各油室に供給される。
これらのコントローラ40,41は、CANやLIN等の車載ネットワーク44を介して互いに通信自在に接続されている。また、ミッションコントローラ41には、アクセルペダルの操作量(以下、アクセル開度Accと記載する。)を検出するアクセルセンサ50、ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキセンサ51、車両11の走行速度である車速Vを検出する車速センサ52が接続されている。さらに、ミッションコントローラ41には、クランク軸14の回転速度であるエンジン回転数(出力軸回転速度)Neを検出するエンジン回転センサ53、プライマリプーリ31の回転速度であるプライマリ回転数を検出するプライマリ回転センサ54、セカンダリプーリ32の回転速度であるセカンダリ回転数を検出するセカンダリ回転センサ55等が接続されている。なお、車載ネットワーク44には、他のコントローラやセンサ等から、エンジンコントローラ40やミッションコントローラ41に向けて様々な走行情報や操作情報が送信されている。
[無段変速機の変速制御]
ミッションコントローラ41による無段変速機16の変速制御について説明する。図2はミッションコントローラ41を構成する各機能部の一例を示すブロック図である。また、図3は目標変速比Tr1の設定時に用いられる変速特性マップの一例を示す図である。さらに、図4は下限変速比Rminの一例を示す線図である。図2に示すように、ミッションコントローラ41は、目標変速比設定部60、下限変速比設定部61、指示変速比設定部(変速機構制御部)62、および制御信号生成部63を有している。
目標変速比設定部60は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて、変速特性マップから、無段変速機16の目標変速比Tr1を設定する。ここで、図3に示すように、変速特性マップには、ロー側の最大変速比を示す特性線Lowが設定されており、ハイ側の最小変速比Rhを示す特性線Highが設定されている。また、変速特性マップには、破線で示すように、アクセル開度Accに対応する複数の特性線が設定されている。アクセル開度Accが増加するほど、つまり車両11に対する要求駆動力が増加するほど、矢印α方向(上方)の特性線が選択される。一方、アクセル開度Accが減少するほど、つまり車両11に対する要求駆動力が減少するほど、矢印β方向(下方)の特性線が選択される。例えば、矢印γで示すように、車速V1での走行中にアクセルペダルが踏み増しされた場合には、目標プライマリ回転数がNpaからNpbに引き上げられ、目標変速比Tr1が「Tra」から「Trb」に変更される。つまり、目標変速比Tr1が「Tra」からロー側の「Trb」に引き上げられ、要求駆動力の増加に対応させて無段変速機16の出力トルクが引き上げられる。
前述の説明では、アクセル開度Accを要求駆動力と見なして目標変速比Tr1を設定しているが、これに限られることはない。例えば、運転手の加速要求を示す他の情報に基づいて要求駆動力を算出し、この要求駆動力に基づいて目標変速比Tr1を設定しても良く、他のコントローラからの加速要求に基づいて要求駆動力を算出し、この要求駆動力に基づいて目標変速比Tr1を設定しても良い。なお、変速比とは、出力軸の回転速度(セカンダリ回転数Ns)に対する入力軸の回転速度(プライマリ回転数Np)の比(Np/Ns)である。このため、変速比の値が大きいほど、変速比が減速側つまりロー側であることを意味し、変速比の値が小さいほど、変速比が増速側つまりハイ側であることを意味する。
また、下限変速比設定部61は、エンジン回転数Neに基づいて、無段変速機16の下限変速比Rminを設定する。下限変速比Rminとは、エンジン回転数Neを維持したまま無段変速機16をハイ側に変速させ、車速Vが制限速度Vmax(例えば180km/h)に到達したと仮定したときの変速比である。つまり、下限変速比Rminとは、下限変速比Rminを設定する際のエンジン回転数Neを維持し、かつ車速Vを所定の制限速度Vmaxに到達させる変速比である。この下限変速比Rminは、変動値であるエンジン回転数Neの他に、制限速度Vmax、駆動輪径および終減速比等の固定値を用いて決定される。つまり、図4に示すように、エンジン回転数Neが高いほど、下限変速比Rminは大きく設定される。一方、エンジン回転数Neが低いほど、下限変速比Rminは小さく設定される。
なお、制限速度Vmaxとは、車両11の速度超過を規制する際の基準速度であり、予め設定される制限速度だけに限られることはない。例えば、制限速度Vmaxとして、運転手が任意に設定する制限速度を採用しても良く、道路標識等から検出される制限速度を採用しても良い。
続いて、指示変速比設定部62は、目標変速比Tr1と下限変速比Rminとに基づいて、最終的な制御目標値である指示変速比Tr2を設定する。指示変速比設定部62は、目標変速比Tr1が下限変速比Rminよりも大きい場合つまりロー側である場合に、指示変速比Tr2として目標変速比Tr1を採用する。一方、指示変速比設定部62は、下限変速比Rminが目標変速比Tr1よりも大きい場合つまりロー側である場合に、指示変速比Tr2として下限変速比Rminを採用する。そして、制御信号生成部63は、指示変速比Tr2に基づいて制御信号を生成し、この制御信号をバルブユニット43に出力する。バルブユニット43は、プライマリ室34およびセカンダリ室35に供給する作動油を調圧し、無段変速機16の変速比を指示変速比Tr2に向けて制御する。
このように、ミッションコントローラ41の指示変速比設定部62は、目標変速比Tr1と下限変速比Rminとを比較し、大きい値の変速比つまりロー側の変速比を指示変速比Tr2として採用する。これにより、無段変速機16が下限変速比Rmin以上で制御されるように、つまり下限変速比Rminよりもロー側に制御されるように、無段変速機16の指示変速比Tr2が設定される。ここで、下限変速比Rminとは、現在のエンジン回転数Neによって車両11が制限速度Vmax(例えば180km/h)に達する変速比である。このため、無段変速機16を下限変速比Rmin以上で制御することにより、車速Vが制限速度Vmaxを超えないように無段変速機16によって制御される。すなわち、運転手がアクセルペダルを踏み続け、エンジン回転数Neの上昇が継続される場合であっても、エンジン回転数Neの上昇に応じて下限変速比Rminが引き上げられるため、制限速度Vmaxを超えないように無段変速機16はロー側に制御されることになる。
ところで、図3に特性線Highで示すように、無段変速機16には、構造上の変速限界であるハイ側の最小変速比Rhが設定されている。つまり、無段変速機16の指示変速比Tr2を、最小変速比Rhよりも小さく設定することはできないため、エンジン回転数Neに応じて下限変速比Rminの設定が制限される。このため、下限変速比設定部61は、エンジン回転数Neが所定の基準回転速度Naを下回る場合には、下限変速比Rminが構造上の最小変速比Rhを下回ることから、エンジン回転数Neに基づき下限変速比Rminを設定することなく、下限変速比Rminとして構造上の最小変速比Rhを設定する。この場合には、常に目標変速比Tr1が下限変速比Rmin以上に設定されるため、指示変速比設定部62によって、目標変速比Tr1が指示変速比Tr2として設定される。すなわち、指示変速比設定部62は、エンジン回転数Neが基準回転速度Naを上回る場合に、無段変速機16を下限変速比Rmin以上で制御する。
また、制限速度Vmaxから車速Vが大きく低下している場合には、直ちに制限速度Vmaxに達することがないため、制限速度Vmaxを超えないように無段変速機16を制御する必要がない。このため、下限変速比設定部61は、車速Vが制限速度Vmaxよりも下側の基準走行速度Vaを下回る場合には、エンジン回転数Neが基準回転速度Naを下回るときと同様に、下限変速比Rminとして構造上の最小変速比Rhを設定する。この場合には、常に目標変速比Tr1が下限変速比Rmin以上に設定されるため、指示変速比設定部62によって、目標変速比Tr1が指示変速比Tr2として設定される。すなわち、指示変速比設定部62は、車速Vが基準走行速度Vaを上回る場合に、無段変速機16を下限変速比Rmin以上で制御する。
[変速比設定制御(フローチャート)]
続いて、指示変速比Tr2を設定する変速比設定制御をフローチャートに沿って説明する。図5は変速比設定制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、ステップS10では、車速Vが基準走行速度Va以上であるか否かが判定され、ステップS11では、エンジン回転数Neが所定の基準回転速度Na以上であるか否かが判定される。ステップS10において、車速Vが基準走行速度Va未満であると判定された場合や、ステップS11において、エンジン回転数Neが基準回転速度Na未満であると判定された場合には、ステップS12に進み、指示変速比Tr2として、要求駆動力に基づく目標変速比Tr1が設定される。
一方、ステップS10において、車速Vが基準走行速度Va以上であると判定され、かつステップS11において、エンジン回転数Neが基準回転速度Na以上であると判定された場合には、ステップS13に進み、エンジン回転数Neに基づいて下限変速比Rminが設定される。続くステップS14では、下限変速比Rminが、要求駆動力に基づく目標変速比Tr1以上であるか否かが判定される。ステップS14において、下限変速比Rminが目標変速比Tr1以上であると判定された場合、つまり下限変速比Rminが目標変速比Tr1よりもロー側である場合には、ステップS15に進み、下限変速比Rminが指示変速比Tr2として設定される。一方、ステップS14において、下限変速比Rminが目標変速比Tr1未満であると判定された場合、つまり目標変速比Tr1が下限変速比Rminよりもロー側である場合には、ステップS12に進み、目標変速比Tr1が指示変速比Tr2として設定される。なお、ステップS12,S15においては、指示変速比Tr2の急変による変速ショックを回避するため、指示変速比Tr2の直近の値に対する増減量が制限される。
[変速比設定制御(タイミングチャート)]
以下、指示変速比Tr2を設定する変速比設定制御をタイミングチャートに沿って説明する。図6は車速V、エンジン回転数Neおよび指示変速比Tr2の推移の一例を示すタイミングチャートである。図7は図6の範囲Xを拡大して示すタイミングチャートである。なお、図6および図7において、Nmaxとはエンジン回転数Neの上限値である。また、図6および図7においては、図面の理解を容易にするため、各変速比Rmin,Tr1,Tr2が互いに一致する場合でも若干ずらして記載している。
図6に白抜きの矢印a1,a3で示すように、車速Vが基準走行速度Vaを下回る場合や、エンジン回転数Neが基準回転速度Naを下回る場合には、エンジン回転数Neに基づく下限変速比Rminの設定が解除される。この場合には、下限変速比Rminが最小変速比Rhまで低下することから、要求駆動力に基づく目標変速比Tr1が、無段変速機16を制御する指示変速比Tr2として設定される。一方、図6に黒塗りの矢印a2,a4で示すように、車速Vが基準走行速度Vaを上回り、かつエンジン回転数Neが基準回転速度Naを上回る場合には、エンジン回転数Neに基づいて下限変速比Rminが設定される。この場合には、目標変速比Tr1と下限変速比Rminとが互いに比較され、大きい値の変速比つまりロー側の変速比が、無段変速機16を制御する指示変速比Tr2として設定される。
このように、制御装置10は、無段変速機16を下限変速比Rmin以上で制御するように、つまり下限変速比Rminよりもロー側に制御するように、無段変速機16を制御する指示変速比Tr2を設定する。ここで、下限変速比Rminとは、現在のエンジン回転数Neによって車両11が制限速度Vmax(例えば180km/h)に達する変速比である。このため、無段変速機16を下限変速比Rmin以上で制御することにより、車速Vが制限速度Vmaxを超えないように無段変速機16をロー側に制御することができる。すなわち、図6に示すように、運転手がアクセルペダルを踏み込み続け、エンジン回転数Neが上昇し続ける場合であっても(符号b1)、下限変速比Rminの引き上げに伴って無段変速機16はロー側に制御されるため(符号c1)、車速Vは制限速度Vmaxを超えないように抑制される(符号d1)。
これまで説明したように、無段変速機16を下限変速比Rmin以上に制御することにより、制限速度Vmaxを超えないように車速Vを制限することができる。このように、簡単な制御によって車速Vを抑制することができるため、制御装置10のコストを下げることができる。すなわち、エンジントルクを低下させることで車速Vを制限する車両において、運転手に違和感を与えないようにエンジントルクを低下させるためには、様々な走行状況を想定してトルクダウン用の複雑なマップデータを構築する必要がある。これに対し、本発明の一実施形態である制御装置10においては、複雑なマップデータを用いることなく簡単な制御によって車速Vを制限することから、制御装置10のコストを下げることができる。しかも、無段変速機16によって車速Vを制限するようにしたので、車速制限のためにエンジントルクを低下させる必要がなく、制限速度近傍でのドライバビリティを向上させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、変速機構として無段変速機16を用いているが、これに限られることはなく、複数の変速段を備える自動変速機を変速機構として用いても良い。また、前述の説明では、動力源としてエンジン12を用いているが、これに限られることはなく、動力源として電動モータを用いても良く、動力源としてエンジンおよび電動モータを用いても良い。すなわち、本発明の制御装置10を、電気自動車やハイブリッド車両に適用することも可能である。また、前述の説明では、ミッションコントローラ41に、目標変速比設定部60、下限変速比設定部61および指示変速比設定部62の各機能部を組み込んでいるが、これに限られることはなく、複数のコントローラに各機能部を分けて組み込むことも可能である。
前述の説明では、車速Vが基準走行速度Vaを上回り、かつエンジン回転数Neが基準回転速度Naを上回る場合に、エンジン回転数Neに基づいて下限変速比Rminを設定しているが、これに限られることはない。例えば、エンジン回転数Neが下限変速比Rminを下回る場合であっても、車速Vが基準走行速度Vaを上回る場合に、エンジン回転数Neに基づいて下限変速比Rminを設定しても良い。また、車速Vが基準走行速度Vaを下回る場合であっても、エンジン回転数Neが基準回転速度Naを上回る場合に、エンジン回転数Neに基づいて下限変速比Rminを設定しても良い。また、車速Vやエンジン回転数Neに拘らず、常にエンジン回転数Neに基づいて下限変速比Rminを設定しても良い。
10 制御装置
11 車両
12 エンジン(動力源)
14 クランク軸(出力軸)
16 無段変速機(変速機構)
20 駆動輪
41 ミッションコントローラ
60 目標変速比設定部
61 下限変速比設定部
62 指示変速比設定部(変速機構制御部)
Ne エンジン回転数(出力軸回転速度)
Rmin 下限変速比
Tr1 目標変速比
Tr2 指示変速比
V 車速(走行速度)
Vmax 制限速度
Na 基準回転速度
Va 基準走行速度

Claims (6)

  1. 動力源と駆動輪との間に変速機構を備える車両の制御装置であって、
    前記動力源の出力軸回転速度に基づいて、前記変速機構の下限変速比を設定する下限変速比設定部と、
    前記下限変速比に基づいて、前記変速機構を前記下限変速比以上に制御する変速機構制御部と、
    を有し、
    前記下限変速比は、前記下限変速比を設定する際の前記出力軸回転速度を維持し、かつ車両の走行速度を制限速度に到達させる変速比である、
    車両の制御装置。
  2. 請求項1記載の車両の制御装置において、
    前記下限変速比設定部は、前記出力軸回転速度が高いほどに前記下限変速比を大きく設定し、前記出力軸回転速度が低いほどに前記下限変速比を小さく設定する、
    車両の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両の制御装置において、
    車両に対する要求駆動力に基づいて、前記変速機構の目標変速比を設定する目標変速比設定部を有し、
    前記変速機構制御部は、前記下限変速比が前記目標変速比よりも大きい場合に、前記下限変速比に基づいて前記変速機構を制御する一方、前記目標変速比が前記下限変速比よりも大きい場合に、前記目標変速比に基づいて前記変速機構を制御する、
    車両の制御装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両の制御装置において、
    前記変速機構制御部は、車両の走行速度が基準走行速度を上回る場合に、前記変速機構を前記下限変速比以上に制御する、
    車両の制御装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両の制御装置において、
    前記変速機構制御部は、前記出力軸回転速度が基準回転速度を上回る場合に、前記変速機構を前記下限変速比以上に制御する、
    車両の制御装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両の制御装置において、
    前記変速機構は、無段変速機である、
    車両の制御装置。
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