JP6696786B2 - 締固め作業管理システムおよび締固め作業管理方法 - Google Patents

締固め作業管理システムおよび締固め作業管理方法 Download PDF

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本発明は、法面を有する盛土等の締固め作業管理システムおよび締固め作業管理方法に関するものである。
従来、ダムや造成現場では、振動ローラやバイバック(登録商標)による締固め施工が行われている。その際、重機に設けたGPSによって締固め位置を精度良く検出することにより、締固め状況を管理する方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
また、コンクリートダムにおけるRCD工法(Roller Compacted Dam Concrete)では、振動ローラやバイバック(登録商標)による締固め施工に加えて、法肩部分を覆う形状の押さえプレートを有する端部法面締固め重機による端部法面の整形や締固めが行われている。この端部法面締固め重機で施工する場合にも、重機に設けたGPSや傾斜計によって締固め位置を検知し、締め固める場所ごとに締固め時間を積算することにより締固め状況を管理する方法が用いられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2015−48684号公報 特許第5512438号公報
しかしながら、従来から用いられている土砂やセメント等の固化材を含有したコンクリート等の盛立材の盛立作業の端部法面締固め重機は、法肩部分を覆う所定角度を有する形状の押さえプレートを用いて法肩を締固めつつ締固め状況を把握するものであった。そのため、法肩以外の部分の施工を行うことができなかった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、同一の締固め板で法面および水平面の締固めを行いつつ、締固め状況を適切に管理できる締固め作業管理システムおよび締固め作業管理方法を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、盛立材を締め固める締固め板と、前記締固め板を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段と、前記締固め板の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段と、前記締固め板による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段と、を具備し、前記締固め板範囲測定手段が、前記締固め板の少なくとも2ヶ所の位置を計測する締固め板位置測定手段からなることを特徴とする締固め作業管理システムである。
第2の発明は、盛立材を締め固める締固め板と、前記締固め板を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段と、前記締固め板の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段と、前記締固め板による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段と、を具備し、前記締固め板範囲測定手段が、締固め板基準位置測定手段と、締固め板角度測定手段とからなり、前記締固め板の位置情報から取得された前記締固め板が設置されている締固め板範囲に法面に対応する範囲と水平面に対応する範囲とが含まれる場合に、前記締固め板角度測定手段で取得された前記締固め板の角度に応じて、締固めている範囲が前記法面か前記水平面かを判断して締固め作業実施範囲を判定することを特徴とする締固め作業管理システムである。
第1、第2の発明では、締固め板位置設置・角度設定手段を用いて締固め板を所定の位置に設置することにより、同一の締固め板を用いて法面および水平面の締固めを行うことができる。
締固め板基準位置測定手段と締固め板角度測定手段とからなる締固め板範囲測定手段や、締固め板の少なくとも2ヶ所の位置を計測する締固め板位置測定手段からなる締固め板範囲測定手段を用いて締固め板の位置情報を取得すれば、締固め板が設置されている範囲を正確に算出することができる。
第1の発明では、前記締固め板の位置情報から締固め作業実施範囲を判定し、前記締固め作業実施範囲における盛立材の締固め状況を、前記締固め板による締固め作業の起動状況から管理する。この場合、前記締固め板の範囲測定手段を用いて前記締固め板の角度を取得し、前記締固め板の角度に応じて前記締固め作業実施範囲を判定する。
第1、第2の発明において、締固め板の位置情報から締固め板が設置されている範囲を算出すれば、盛土等における締固め作業の実施範囲を判定できる。締固め作業実施範囲での盛立材の締固め状況は、締固め作業起動手段による締固め作業の起動状況から締固め時間の累積値を求めること等により適切に管理できる。締固め板の範囲測定手段を用いて締固め板の角度を取得すれば、水平面と法面との境界付近において、締固め板の角度に応じて締固め作業実施範囲が水平面と法面とのいずれであるかを判定することができる。
の発明は、盛立材を締め固める締固め板と、前記締固め板を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段と、前記締固め板の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段と、前記締固め板による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段と、具備する締固め作業管理システムを用い、前記締固め板範囲測定手段が、前記締固め板の少なくとも2ヶ所の位置を計測する締固め板位置測定手段からなり、前記締固め板の位置情報から締固め作業実施範囲を判定することを特徴とする締固め作業管理方法である。
第4の発明は、盛立材を締め固める締固め板と、前記締固め板を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段と、前記締固め板の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段と、前記締固め板による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段と、具備する締固め作業管理システムを用い、前記締固め板範囲測定手段が、締固め板基準位置測定手段と、締固め板角度測定手段とからなり、前記締固め板の位置情報から取得された前記締固め板が設置されている締固め板範囲に法面に対応する範囲と水平面に対応する範囲とが含まれる場合に、前記締固め板角度測定手段で取得された前記締固め板の角度に応じて、締固めている範囲が前記法面か前記水平面かを判断して締固め作業実施範囲を判定することを特徴とする締固め作業管理方法である。
第5の発明は、盛立材を締め固める締固め板と、前記締固め板を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段と、前記締固め板の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段と、前記締固め板による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段と、を具備する締固め作業管理システムを用い、前記締固め板の位置情報から締固め作業実施範囲を判定し、前記締固め作業実施範囲における盛立材の締固め状況を、前記締固め板による締固め作業の起動状況から管理し、水平面と法面とが混在する盛立材の締固め作業において、前記締固め板の範囲測定手段を用いて前記締固め板の角度を取得し、前記締固め板の角度が所定の範囲を超えるときは、法面を前記締固め作業実施範囲と判定することを特徴とする締固め作業管理方法である。
3〜5の発明では、締固め板位置設置・角度設定手段を用いて締固め板を所定の位置に設置することにより、同一の締固め板を用いて法面および水平面の締固めを行うことができる。また、締固め板範囲測定手段を用いて締固め板の位置情報を取得して締固め板が設置されている範囲を正確に算出し、盛土等における締固め作業の実施範囲を判定すれば、締固め作業実施範囲での盛立材の締固め状況を、締固め作業起動手段による締固め作業の起動状況から締固め時間の累積値を求めること等により適切に管理できる。
水平面と法面とが混在する盛立材の締固め作業時に、締固め板の範囲測定手段を用いて締固め板の角度を取得すれば、水平面と法面との境界付近において、締固め板の角度に応じて締固め作業実施範囲が水平面と法面とのいずれであるかを判定することができる。
本発明によれば、同一の締固め板で法面および水平面の締固めを行いつつ、締固め状況を適切に管理できる締固め作業管理システムおよび締固め作業管理方法を提供できる。
作業機械1を用いた締固め作業の状態を示す図 内部盛土29aの水平面35を締め固めている状態を示す図 内部盛土29aの角部(法肩)33付近の水平面35を締め固めている状態を示す図 内部盛土29aの角部(法肩)33付近の法面31を締め固めている状態を示す図 内部盛土29aの法面31を締め固めている状態を示す図 外部盛土29bの水平面35を締め固めている状態を示す図 他の締固め板範囲測定手段を有する作業機械1aを示す図
以下図面に基づいて、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、作業機械1を用いた締固め作業の状態を示す図である。図1(a)は、作業機械1で盛土(盛立材)29の水平面35を締め固めている状態を示す図、図1(b)は、作業機械1で盛土(盛立材)29の法面31を締め固めている状態を示す図である。本実施形態における盛立材は構造物の材料となる材料や地盤となる材料であって、材料についてはコンクリートやモルタルやセメント混合土や土砂や岩礫等を対象とすることができる。
図1に示すように、作業機械1は、車体3、旋回装置5、走行装置7、アーム9、シリンダ11、ロッド13、シリンダ15、アタッチメント17、GPS25、傾斜計27等からなる。作業機械1は、盛土29の法面31および水平面35を締め固める。
走行装置7は、クローラによって構成され、旋回装置5は走行装置7の上方に搭載されている。車体3は、旋回装置22を作動させることにより、走行装置7に対して鉛直軸周りに旋回可能である。
アーム9は、車体3の前端部に取り付けられている。アーム9は、車体3にピン接合されたアーム9aと、アーム9aにピン接合されたアーム9bとからなる。シリンダ11は、車体3とアーム9aとの間にピン接合により取り付けられたシリンダ11aと、アーム9aとアーム9bとの間にピン接合により取り付けられたシリンダ11bとからなる。アーム9a、アーム9bは、シリンダ11a、シリンダ11bを伸縮させることにより揺動する。
アタッチメント17は、接続部19を介してアーム9bの先端部にピン接合により取り付けられる。ロッド13は、一端がロッド13bおよびシリンダ15に、他端がアーム9bにピン接合により取り付けられたロッド13aと、一端が接続部19に、他端がロッド13aおよびシリンダ15にピン接合により取り付けられたロッド13bとからなる。シリンダ15は、一端がアーム9bに、他端がロッド13aおよびロッド13bにピン接合により取り付けられる。アタッチメント17は、シリンダ15を伸縮させてロッド13aおよびロッド13bを動かすことにより、揺動する。アタッチメント17は、締固めのための振動を発生させる起振機21、締固めのための押さえ板である締固め板23を有する。
GPS25は、車体3上に設けられたGPS25aと、アタッチメント17上に設けられたGPS25bとからなる。傾斜計27は、起振機21上に設けられる。GPS25、傾斜計27の設置位置は、図1に示す位置に限らず、後述する締固め板23の基準位置情報や角度を取得しやすいように適宜設定される。
アーム9およびシリンダ11、ロッド13およびシリンダ15は、アタッチメント17の締固め板23を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段である。GPS25は、締固め板23の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段のうちの締固め板基準位置測定手段である。傾斜計27は、締固め板23の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段のうちの締固め板角度測定手段である。起振機21は、締固め板23による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段である。
作業機械1の各構成部材は、車体3の運転席等に設けられたスイッチ、レバー、ハンドル等によって操作される。作業機械1を用いて盛土29の締固め作業を行うには、アーム9およびシリンダ11、ロッド13およびシリンダ15を操作して、アタッチメント17の締固め板23を所定の位置に設置する。そして、起振機21を起動させて、締固め板23による盛土29の締固め作業を行う。
次に、図2から図6を用いて、作業機械1を用いた盛土29の締固め作業の管理方法について述べる。図2から図6に示す盛土29を施工する際には、まず、先行して内部盛土29aを形成し(図2から図5)、その後、内部盛土29aの法面31の側方に外部盛土29b(図6)を形成して平坦に仕上げる。内部盛土29aの外郭である締固め面は、法面31と水平面35からなる。本実施の形態において、法面31の角度は45°である。
図2は、内部盛土29aの水平面35を締め固めている状態を示す図である。図2(a)は、平面視で見た盛土29を仮想メッシュ37で区切って示したものである。図2(b)図は、盛土29の立面図である。図2(a)に示す仮想メッシュ37の1つのメッシュ39は、例えば、一辺が50cmの正方形に対応する。締固め板23は、例えば、一辺が1.5〜2mの矩形とする。仮想メッシュ37の各メッシュ39の辺長は締固め板23の辺長より小さく設定することが好ましい。仮想メッシュ37は、内部盛土29aの法面31に対応する範囲37aと、内部盛土29aの水平面35に対応する範囲37bとを有する。
締固め作業を行う際には、GPS25と傾斜計27を用いて取得した締固め板23の基準位置情報から締固め板23が設置されている平面視の範囲(水平範囲)を算出する。図2では、図2(b)に示すように、締固め板23の全体が盛土29の水平面35上にあり、平面視での締固め板23の設置範囲は、図2(a)に示す締固め板範囲23aとなる。
次に、締固め板23の設置範囲から、締固め作業実施範囲を判定する。すなわち、平面視での締固め板範囲23aの4つの隅部41aの座標を算出し、仮想メッシュ37の各メッシュ39のうち、中心43が締固め板範囲23aに含まれるメッシュ39を抽出する。そして、更に好ましくは、傾斜計27を用いて取得した締固め板23の角度が所定の範囲内であるか否かを判断する。本実施の形態では、所定の範囲を水平に対して±10度以内とする。所定の角度については、法面31の角度より小さい角度を便宜設定すればよい。図2に示す例では、締固め板23の角度が所定の範囲内であるので、中心43が締固め板範囲23aに含まれるメッシュ39のうち、水平面35に対応する範囲37bのメッシュ39bを締固め作業実施範囲である対象メッシュ45と判定する。
対象メッシュ45が確定した後、締固め作業実施範囲における盛土29の盛立材の締固め状況を、締固め板23による締固め作業の起動状況から管理する。すなわち、各対象メッシュ45について、起振機21が起動している時間を累積し、累積値が所定の閾値以上となった対象メッシュ45は、締固めが完了したと判断する。
図3は、内部盛土29aの角部(法肩)33付近の水平面35を締め固めている状態を示す図である。図3(a)は、平面視で見た盛土29を仮想メッシュ37で区切って示したものである。図3(b)は、盛土29の立面図である。仮想メッシュ37は、内部盛土29aの法面31に対応する範囲37aと、内部盛土29aの水平面35に対応する範囲37bとを有する。
図3(b)に示すように、締固め板23の一部が盛土29の水平面35上にあり、平面視での締固め板23の設置範囲は、図3(a)に示す締固め板範囲23aとなる。
図3に示す例において、締固め板23の設置範囲から締固め作業実施範囲を判定するには、締固め板範囲23aの4つの隅部41aの座標を算出し、仮想メッシュ37の各メッシュ39のうち、中心43が締固め板範囲23aに含まれるメッシュ39を抽出する。そして、更に好ましくは、傾斜計27を用いて取得した締固め板23の角度が所定の範囲内(水平に対して±10度以内)であるか否かを判断する。図3に示す例では、締固め板23の角度が所定の範囲内であるので、中心43が締固め板範囲23aに含まれるメッシュ39のうち、水平面35に対応する範囲37bのメッシュ39bのみを締固め作業実施範囲である対象メッシュ45と判定して、法面31に対応する範囲37aのメッシュ39aは対象メッシュ45と判定しない。
対象メッシュ45が確定した後、各対象メッシュ45について、起振機21が起動している時間を累積する。そして、累積値が所定の閾値以上となった対象メッシュ45は、締固めが完了したと判断する。
図4は、内部盛土29aの角部(法肩)33付近の法面31を締め固めている状態を示す図である。図4(a)は、平面視で見た盛土29を仮想メッシュ37で区切って示したものである。図4(b)は、盛土29の立面図である。
図4では、図4(b)に示すように、締固め板23の一部が盛土29の法面31上にあり、平面視での締固め板23の設置範囲は、図4(a)に示す締固め板範囲23aとなる。仮想メッシュ37は、内部盛土29aの法面31に対応する範囲37aと、内部盛土29aの水平面35に対応する範囲37bとを有する。
図4に示す例において、締固め板23の設置範囲から締固め作業実施範囲を判定するには、締固め板範囲23aの4つの隅部41aの座標を算出し、仮想メッシュ37の各メッシュ39のうち、中心43が締固め板範囲23aに含まれるメッシュ39を抽出する。そして、更に好ましくは、傾斜計27を用いて取得した締固め板23の角度が所定の範囲内であるか否かを判断する。図4に示す例では、締固め板23の角度が設定しておいた所定の範囲(水平に対して±10度以内)を超えているので、中心43が締固め板範囲23aに含まれるメッシュ39のうち、法面31に対応する範囲37aのメッシュ39aのみを締固め作業実施範囲である対象メッシュ45と判定して、水平面35に対応する範囲37bのメッシュ39bは対象メッシュ45と判定しない。
対象メッシュ45が確定した後、各対象メッシュ45について、起振機21が起動している時間を累積する。そして、累積値が所定の閾値以上となった対象メッシュ45は、締固めが完了したと判断する。
内部盛土29aの外縁は、法面31と水平面35とからなる。締固め板23は所定の大きさを有しているので、図3、4に示すとおり法面31と水平面35の境界部である角部(法肩)33を締め固める時に、起振機21が起動して締固め作業を実施していても実際には締固められていない作業範囲が生じる。本実施形態においては、盛土29を平面視した仮想メッシュ37上で、法面31に対応する範囲37aと、水平面35に対応する範囲37bとを設定する。また、締固め板23が法面31の締固め作業と判定する所定の角度(例えば、水平に対して±10度超)を設定する。また、好ましくは、締固め板23が水平面35の締固め作業と判定する角度(例えば、水平面に対して±10度以内)を設定する。その結果、法面31の締固め作業と水平面35の締固め作業とを区別して判断できる。なお、本実施形態においては、法面31に対応する範囲37aと水平面35に対応する範囲37bとをメッシュ39を使用して設定したが、メッシュ39に代えて、単に角部(法肩)33を境界として、法面31の範囲と水平面35の範囲を設定してもよい。
図5は、内部盛土29aの法面31を締め固めている状態を示す図である。図5(a)は、平面視で見た盛土29を仮想メッシュ37で区切って示したものである。図5(b)は、盛土29の立面図である。仮想メッシュ37は、法面31に対応する範囲37aと、水平面35に対応する範囲37bとを有する。
図5では、図5(b)に示すように、締固め板23の全体が盛土29の法面31上にあり、平面視での締固め板23の設置範囲は、図5(a)に示す締固め板範囲23aとなる。
図5に示す例において、締固め板23の設置範囲から締固め作業実施範囲を判定するには、締固め板範囲23aの4つの隅部41aの座標を算出し、仮想メッシュ37の各メッシュ39のうち、中心43が締固め板範囲23aに含まれるメッシュ39を抽出する。そして更に好ましくは、傾斜計27を用いて取得した締固め板23の角度が所定の範囲内であるか否かを判断する。図5に示す例では、締固め板23の角度が設定しておいた所定の範囲(水平に対して±10度以内)を超えているので、中心43が締固め板範囲23aに含まれるメッシュ39のうち、法面31に対応する範囲37aのメッシュ39aのみを締固め作業実施範囲である対象メッシュ45と判定する。
対象メッシュ45が確定した後、各対象メッシュ45について、起振機21が起動している時間を累積する。そして、累積値が所定の閾値以上となった対象メッシュ45は、締固めが完了したと判断する。
図6は、外部盛土29bの水平面35を締め固めている状態を示す図である。図6(a)は、平面視で見た盛土29を仮想メッシュ37で区切って示したものである。図6(b)は、盛土29の立面図である。外部盛土29bの外縁である締固め面は、水平面35からなる。仮想メッシュ37は、全面が平面35に対応する範囲37bとなる。
盛土29を形成する際には、内部盛土29aの締固めが完了した後、図6(b)に示すように、内部盛土29aの法面31の側方に外部盛土29bの盛立材を配置し、盛土29の水平面35を締め固める。締固め作業を行う際には、GPS25と傾斜計27を用いて取得した締固め板23の基準位置情報から締固め板23が設置されている平面視の範囲を算出する。図6では、締固め板23の全体が外部盛土29bの水平面35上にあり、平面視での締固め板23の設置範囲は、図6(a)に示す締固め板範囲23aとなる。
図6に示す例において、締固め板23の設置範囲から締固め作業実施範囲を判定するには、締固め板範囲23aの4つの隅部41aの座標を算出し、仮想メッシュ37の各メッシュ39のうち、中心43が締固め板範囲23aに含まれるメッシュ39を抽出する。そして、更に好ましくは、傾斜計27を用いて取得した締固め板23の角度が所定の範囲内(水平に対して±10度以内)であるか否かを判断する。図6に示す例では、締固め板23の角度が所定の範囲内であるので、中心43が締固め板範囲23aに含まれるメッシュ39のうち、水平面35に対応する範囲37bのメッシュ39bを締固め作業実施範囲である対象メッシュ45と判定する。
図5に示す内部盛土29aの法面31と、図6に示す外部盛土29bの水平面35は、仮想メッシュ37の同じ位置のメッシュ39を用いて表されるが、内部盛土29aの法面31を締固めしている場合と、外部盛土29bの水平面35を締固めしている場合とでは、仮想メッシュ37上に表示される平面視での締固め板範囲23aの大きさが異なる。このため、締固め板範囲23aの大きさの違いにより、締固めている範囲が法面31であるのか、水平面35であるのかを的確に把握できる。したがって、法面31または水平面35に応じて適切な締固め範囲23aを特定することができる。
内部盛土29aの法面31と外部盛土29bの水平面35が仮想メッシュ37の同じ位置のメッシュ39を用いて表される場合でも、法面31と水平面35について、締固め面(締固め板23)の所定の角度の範囲を設定しておくことで、法面31の締固め作業と水平面35の締固め作業とを区別して判断できる。
対象メッシュ45が確定した後、各対象メッシュ45について、起振機21が起動している時間を累積する。そして、累積値が所定の閾値以上となった対象メッシュ45は、締固めが完了したと判断する。
このように、本実施の形態によれば、締固め板位置設置・角度設定手段であるアーム9およびシリンダ11、ロッド13およびシリンダ15を用いて締固め板23を所定の位置に設置することにより、同一の締固め板23を用いて、盛土29の法面31および水平面35の締固めを行うことができる。また、締固め板範囲測定手段であるGPS25および傾斜計27を用いて締固め板23の位置情報を取得して、平面視での締固め板範囲23aの隅部41aの座標を算出すれば、盛土29を模した仮想メッシュ37において、締固め作業実施範囲である対象メッシュ45を容易に判定できる。
本実施の形態によれば、締固め作業実施範囲である対象メッシュ45を判定する際に、傾斜計27を用いて取得した締固め板23の角度が所定の範囲を超えるときは法面31に対応するメッシュ39のみを対象メッシュ45と判定し、締固め板23の角度が所定の範囲内であるときは水平面35に対応するメッシュ39のみを対象メッシュ45と判定することにより、締固め板23が角部(法肩)33付近に位置する場合や法面31と水平面35とが同じ位置のメッシュ39で表される場合にも、締固め作業実施範囲を確実に判定できる。対象メッシュ45における盛立材の締固め状況は、締固め作業起動手段である起振機21の起動時間の累積値を求めることにより、適切に管理できる。
なお、本実施の形態では、締固め板範囲測定手段としてGPS25と傾斜計27とを設けたが、締固め板範囲測定手段はこれに限らない。図7は、他の締固め板範囲測定手段を有する作業機械1aを示す図である。図7(a)は、作業機械1aを用いて盛土29の水平面35を締め固めている状態を示す図、図7(b)および図7(c)は、締固め板23の平面図である。
図7に示す作業機械1aは、図1に示す作業機械1とほぼ同様の構成であるが、締固め板範囲測定手段として、GPS25および傾斜計27の代わりに、4台のGPS47を有する。GPS47は、締固め板23の4ヶ所の位置を計測する締固め板位置測定手段である。図7(b)に示すように、GPS47は、締固め板23の4か所の隅部41付近に設けられる。
図7に示す作業機械1aを用いて盛土29の締固め作業を行う場合、GPS47を用いて締固め板23の位置情報を取得して、平面視での締固め板23の設置範囲である締固め板範囲の4つの隅部の座標を算出する。また、GPS47を用いて取得した位置情報から締固め板23の角度も算出する。そして、作業機械1を用いた締固め作業の際と同様に、平面視での締固め板範囲の4つの隅部の座標および締固め板23の角度に基づいて、締固め作業実施範囲を判定する。
図7(b)に示す例では、GPS47を締固め板23の4か所の隅部41付近に設けたが、図7(c)に示すように、GPS47を締固め板23の2ヶ所の隅部41付近に設けてもよい。その場合、締固め板23を法面31に沿わせた際に2台のGPS47に高低差ができるように、2ヶ所の隅部41付近にGPS47を設ける。
また、本実施の形態では、傾斜計27を用いて取得した締固め板23の角度が所定の範囲を超えるか否かで、締固め作業実施の範囲が法面31であるか水平面であるかを判断したが、判断方法はこれに限らない。締固め板23が設置されている平面視での範囲である締固め板範囲23aの大きさで、締固め作業実施の範囲が法面31であるか水平面であるかを判断してもよい。この場合、仮想メッシュ37上に表示される平面視での締固め板範囲23aの大きさが締固め板23の大きさと同等の場合は締固め板23が水平面35上にあると判断し、締固め板23の大きさより小さい場合は締固め板23が法面31上にあると判断する。いずれの方法でも、締固めている範囲を的確に把握できる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a………作業機械
9、9a、9b………アーム
11、11a、11b、15………シリンダ
13、13a、13b………ロッド
17………アタッチメント
21………起振機
23………締固め板
23a………締固め板範囲
25、25a、25b、47………GPS
27………傾斜計
29………盛土(盛立材)
29a………内部盛土
29b………外部盛土
31………法面
33………角部(法肩)
35………水平面
37………仮想メッシュ
37a………法面31に対応する範囲
37b………水平面35に対応する範囲
39、39a、39b………メッシュ
41、41a………隅部
43………中心
45………対象メッシュ

Claims (7)

  1. 盛立材を締め固める締固め板と、
    前記締固め板を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段と、
    前記締固め板の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段と、
    前記締固め板による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段と、
    を具備し、
    前記締固め板範囲測定手段が、前記締固め板の少なくとも2ヶ所の位置を計測する締固め板位置測定手段からなることを特徴とする締固め作業管理システム。
  2. 前記締固め板の位置情報から締固め作業実施範囲を判定し、前記締固め作業実施範囲における盛立材の締固め状況を、前記締固め板による締固め作業の起動状況から管理することを特徴とする請求項1記載の締固め作業管理システム。
  3. 前記締固め板の範囲測定手段を用いて前記締固め板の角度を取得し、前記締固め板の角度に応じて前記締固め作業実施範囲を判定することを特徴とする請求項記載の締固め作業管理システム。
  4. 盛立材を締め固める締固め板と、
    前記締固め板を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段と、
    前記締固め板の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段と、
    前記締固め板による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段と、
    を具備し、
    前記締固め板範囲測定手段が、締固め板基準位置測定手段と、締固め板角度測定手段とからなり、
    前記締固め板の位置情報から取得された前記締固め板が設置されている締固め板範囲に法面に対応する範囲と水平面に対応する範囲とが含まれる場合に、前記締固め板角度測定手段で取得された前記締固め板の角度に応じて、締固めている範囲が前記法面か前記水平面かを判断して締固め作業実施範囲を判定することを特徴とする締固め作業管理システム。
  5. 盛立材を締め固める締固め板と、
    前記締固め板を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段と、
    前記締固め板の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段と、
    前記締固め板による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段と、
    を具備する締固め作業管理システムを用い、
    前記締固め板範囲測定手段が、前記締固め板の少なくとも2ヶ所の位置を計測する締固め板位置測定手段からなり、
    前記締固め板の位置情報から締固め作業実施範囲を判定することを特徴とする締固め作業管理方法。
  6. 盛立材を締め固める締固め板と、
    前記締固め板を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段と、
    前記締固め板の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段と、
    前記締固め板による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段と、
    を具備する締固め作業管理システムを用い、
    前記締固め板範囲測定手段が、締固め板基準位置測定手段と、締固め板角度測定手段とからなり、
    前記締固め板の位置情報から取得された前記締固め板が設置されている締固め板範囲に法面に対応する範囲と水平面に対応する範囲とが含まれる場合に、前記締固め板角度測定手段で取得された前記締固め板の角度に応じて、締固めている範囲が前記法面か前記水平面かを判断して締固め作業実施範囲を判定することを特徴とする締固め作業管理方法。
  7. 盛立材を締め固める締固め板と、
    前記締固め板を所定の位置に設置する締固め板位置設置・角度設定手段と、
    前記締固め板の位置情報を取得する締固め板範囲測定手段と、
    前記締固め板による締固め作業を起動停止可能な締固め作業起動手段と、
    を具備する締固め作業管理システムを用い、
    前記締固め板の位置情報から締固め作業実施範囲を判定し、前記締固め作業実施範囲における盛立材の締固め状況を、前記締固め板による締固め作業の起動状況から管理し、
    水平面と法面とが混在する盛立材の締固め作業において、
    前記締固め板の範囲測定手段を用いて前記締固め板の角度を取得し、前記締固め板の角度が所定の範囲を超えるときは、法面を前記締固め作業実施範囲と判定することを特徴とする締固め作業管理方法。
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