JP6696166B2 - 半導体装置および製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
MOS型半導体装置を宇宙または原子力施設等の放射線環境下で使用する場合、放射線が半導体装置に影響を与える場合がある。放射線が半導体装置に与える影響として、TID(Total Ionizing Dose)およびSEGR(Single Event Gate Rapture)等が知られている。関連する先行技術文献として、下記の文献がある。
[先行技術文献]
[特許文献]
特許文献1 特開平6−244428号公報
特許文献2 米国特許第7,791,147号明細書
特許文献3 米国特許出願公開第2014/0124851号明細書
半導体装置は、SEGR耐量およびTID耐量等の放射線耐量が高いことが好ましい。
本発明の第1の態様における半導体装置は、第1の導電型の半導体基板を備える。半導体装置は、第2の導電型を有し、半導体基板の表面側に設けられた第1のボディ領域および第2のボディ領域を有してよい。半導体装置は、第1のボディ領域および第2のボディ領域の間に設けられた、第1の導電型のネック部を有してよい。半導体装置は、第1のボディ領域内に形成された第1のソース領域、および、第2のボディ領域内に形成された第2のソース領域を有してよい。半導体装置は、第1のソース領域およびネック部との間の第1のボディ領域と対向して設けられた第1のゲート電極と、第2のソース領域およびネック部との間の第2のボディ領域と対向して設けられた第2のゲート電極を有してよい。半導体装置は、第1のゲート電極と半導体基板の間、第2のゲート電極と半導体基板の間、および、ネック部の表面側において連続して設けられた絶縁膜を有してよい。
半導体基板の表面において、第1のボディ領域の端部と、第1のゲート電極の端部とが、対向する位置に設けられてよい。半導体基板の表面において、第2のボディ領域の端部と、第2のゲート電極の端部とが、対向する位置に設けられてよい。
第1のボディ領域および第2のボディ領域は、半導体基板の表面における端部よりも、ネック部側に突出する突出部を有してよい。突出部が、それぞれのボディ領域の半導体基板の表面における端部よりもネック部側に突出する長さAは、下式の範囲であってよい。
Figure 0006696166
ただし、Lは第1のゲート電極と第2のゲート電極との距離、Kは真空の誘電率、εは半導体基板の比誘電率、qは電子の電荷量、Nはボディ領域およびネック部のうちP型の導電型の領域のアクセプタ濃度、Nはボディ領域およびネック部のうちN型の導電型の領域のドナー濃度、φbiはボディ領域およびネック部の間の空乏層で発生するビルトインポテンシャルを示す。
突出部は、半導体基板の表面と、最もネック部側に突出した先端との間において、半導体基板の裏面側に凸形状の窪み部を有してよい。窪み部は、半導体基板の深さ方向における深さと、半導体基板の表面と平行な方向における幅が等しくてよい。ネック部と対向する絶縁膜の少なくとも一部の厚さは、第1のゲート電極および第2のゲート電極と対向する絶縁膜の厚さと異なってよい。
本発明の第2の態様においては、半導体装置の製造方法であって、第1の導電型の半導体基板の表面側に第2の導電型の不純物を注入して、第2の導電型の第1のボディ領域および第2のボディ領域、ならびに、第1のボディ領域および第2のボディ領域の間に設けられた、第1の導電型のネック部を形成する段階と、第1のボディ領域内に第1の導電型の第1のソース領域、および、第2のボディ領域内に第1の導電型の第2のソース領域を形成する段階と、半導体基板の表面に絶縁膜を形成する絶縁膜形成段階と、絶縁膜の表面側に、第1のソース領域およびネック部との間の第1のボディ領域と対向する第1のゲート電極と、第2のソース領域およびネック部との間の第2のボディ領域と対向する第2のゲート電極とを形成する段階と、第1のゲート電極および第2のゲート電極を形成した後に、第1のボディ領域および第2のボディ領域に、半導体基板の表面における端部よりも、ネック部側に突出する突出部を形成する段階とを備える製造方法を提供する。
第1のゲート電極および第2のゲート電極を形成する段階において、それぞれのボディ領域の半導体基板の表面における端部よりも、ボディ領域の内側にそれぞれのゲート電極を形成してよい。
突出部を形成する段階は、半導体基板の表面を酸化する酸化段階を有してよい。酸化段階において、それぞれのゲート電極に覆われていない絶縁膜に、それぞれのゲート電極に覆われていないボディ領域の不純物を吸収させてよい。酸化段階において、第1のボディ領域の端部と第1のゲート電極の端部とが対向する位置となり、且つ、第2のボディ領域の端部と第2のゲート電極の端部とが対向する位置となるまで、それぞれのボディ領域の不純物を絶縁膜に吸収させてよい。
絶縁膜形成段階において、半導体基板の表面を酸化することで絶縁膜を形成してよい。酸化段階における酸化温度は、絶縁膜形成段階における酸化温度より低くてよい。
突出部を形成する段階は、第1のゲート電極および第2のゲート電極をマスクとして、ネック部に第2の導電型のカウンタ不純物を注入するカウンタ不純物注入段階を有してよい。突出部を形成する段階は、カウンタ不純物を注入した後に、半導体基板をアニールするアニール段階を更に有してよい。
第1のゲート電極および第2のゲート電極を形成する段階において、絶縁膜の表面側に導電膜を形成し、導電膜をパターニングして第1のゲート電極および第2のゲート電極を形成し、且つ、当該パターニングにおいてネック部の表面側の絶縁膜をエッチングしてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の一つの実施形態に係る半導体装置100の一例を示す断面図である。 ボディ領域12の形状の一例を示す図である。 基板準備段階を示す図である。 マスク形成段階を示す図である。 不純物注入段階を示す図である。 絶縁膜形成段階を示す図である。 ゲート電極形成段階を示す図である。 酸化段階を示す図である。 電極形成段階を示す図である。 突出部32の長さAを説明する図である。 突出部32の形状の一例を示す図である。 ゲート電極形成段階の他の例を示す図である。 半導体装置100における絶縁膜28の形状の一例を示す図である。 半導体装置100の他の構成例を示す図である。 突出部32を形成する工程の他の例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る半導体装置100の一例を示す断面図である。半導体装置100は、半導体基板10、第1のゲート電極30−1、第2のゲート電極30−2、絶縁膜28、層間絶縁部27、ソース電極26、および、ドレイン電極24を備える。
半導体基板10は、第1の導電型を有する。本例においては、第1の導電型をN型、第2の導電型をP型として説明するが、第1の導電型がP型、第2の導電型がN型であってもよい。半導体基板10は、例えば所定のN型不純物が添加されたシリコン基板である。
半導体基板10は、表面と垂直な断面において互いに離間して設けられた第1のボディ領域12−1および第2のボディ領域12−2を有する。本例において、それぞれのボディ領域12はP型である。それぞれのボディ領域12は、半導体基板10の表面に露出している。
半導体基板10の表面側には、N型のドリフト領域16が設けられる。第1のボディ領域12−1および第2のボディ領域12−2は、ドリフト領域16の表面側の領域に形成される。第1のボディ領域12−1および第2のボディ領域12−2の間には、ドリフト領域16のN型の領域が残存する。本明細書では、第1のボディ領域12−1および第2のボディ領域12−2の間におけるN型領域をネック部18と称する。
第1のボディ領域12−1内には、第1のソース領域14−1が形成される。第2のボディ領域12−2内には、第2のソース領域14−2が形成される。それぞれのソース領域14は、半導体基板10の表面に露出する。また、半導体基板10の表面以外では、ソース領域14は、ボディ領域12に覆われている。本例においてソース領域14はN型である。ソース領域14の不純物濃度は、半導体基板10の不純物濃度より高くてよい。
半導体基板10の表面において、第1のソース領域14−1およびネック部18との間の第1のボディ領域12−1は、チャネルとして機能する。第1のゲート電極30−1は、チャネルとして機能する第1のボディ領域12−1と対向して設けられる。また、第2のソース領域14−2およびネック部18との間の第2のボディ領域12−2も、チャネルとして機能する。第2のゲート電極30−2は、チャネルとして機能する第2のボディ領域12−2と対向して設けられる。それぞれのゲート電極30と、半導体基板10との間には、絶縁膜28が設けられる。第1のゲート電極30−1および第2のゲート電極30−2は、半導体基板10の表面側において環状に接続されていてよく、平行に延伸していてもよい。
それぞれのゲート電極30に所定の電圧を印加することで、ゲート電極30に対向するボディ領域12の表面に反転領域が形成される。これによりソース領域14とネック部18とが電気的に接続される。それぞれのボディ領域12の裏面側には、ネック部18と連続するドリフト領域16が設けられる。ドリフト領域16は、ネック部18と同一の不純物濃度を有してよい。
ドリフト領域16の裏面側には、中間領域20が設けられる。本例の中間領域20は、N型である。中間領域20は、ドリフト領域16よりも不純物濃度が高くてよい。中間領域20の裏面側には、ドレイン領域22が設けられる。本例のドレイン領域22は、N型である。ドレイン領域22は、中間領域20よりも不純物濃度が高くてよい。
ドレイン領域22の裏面側には、ドレイン電極24が設けられる。ソース電極26およびドレイン電極24間に所定の電圧を印加した状態で、ゲート電極30に所定の電圧を印加することで、ソースドレイン間に電流が流れる。
また、半導体装置100は、ゲート電極30を覆う層間絶縁部27を更に備える。層間絶縁部27は、ゲート電極30を、ソース電極26から絶縁する。層間絶縁部27は、BPSGまたはPSG等を堆積して形成してよい。層間絶縁部27は、ネック部18と対向する位置にも設けられてよい。ただし、ネック部18と層間絶縁部27との間には、絶縁膜28が設けられる。
ソース電極26は、層間絶縁部27で覆われていないソース領域14およびボディ領域12に接続する。ソース電極26およびドレイン電極24は、アルミ等の金属で形成されてよい。ゲート電極30は、ポリシリコン等の導電材料で形成されてよい。
絶縁膜28は、第1のゲート電極30−1と半導体基板10の間、第2のゲート電極30−2と半導体基板10の間、および、ネック部18の表面側において連続して設けられる。絶縁膜28は、層間絶縁部27よりも絶縁性が高い。絶縁膜28は、例えば半導体基板10の表面を酸化することで形成される。
放射線が絶縁膜28に入射すると、絶縁膜28中に電子正孔対が発生する。絶縁膜28中の移動度は、正孔のほうが電子よりも小さく、例えば、絶縁膜28がシリコン酸化膜の場合は6桁以上小さい。ゲート電極30と半導体基板10の間において、絶縁膜28中の欠陥に正孔が捕えられると固定電荷が生じる。また、界面に到達した正孔によって界面準位が生成される。固定電荷および界面準位により、MOSトランジスタの閾値が変動する。このような現象をTIDと称する。
これに対して、低温プロセスで絶縁膜28を生成することで、絶縁膜28中の欠陥生成を抑制することができる。絶縁膜28は、例えば1000度以下で半導体基板10の表面を酸化することで形成する。酸化温度は、900度以下であってもよい。これにより、TID耐量を向上させることができる。
また、半導体基板10に重粒子が入射すると、重粒子が通過した経路に沿ってプラズマフィラメント(電子正孔対)が生じる。このため、ネック部18に重粒子が入射すると、N型領域に生じたプラズマフィラメントを介して、絶縁膜28の裏面とドレイン電極24とが電気的に接続される。ネック部18と対向する位置にゲート電極が設けられていると、ネック部18に対向する絶縁膜28の表面と裏面との間に大きなドレイン電圧が印加され、絶縁膜28が破壊されてしまう。このような現象を、SEGRと称する。
SEGR耐量を大きくするには、絶縁膜28の厚みを大きくすればよい。しかし、ゲート酸化膜として機能する絶縁膜28の厚みを大きくすると、ゲート酸化膜に電子放射線が照射されたときに発生する電荷量が増大してしまい、TID耐量が劣化する。
これに対して半導体装置100は、スプリットゲート構造を有しており、ネック部18と対向する位置にゲート電極30が設けられていない。このため、ネック部18に重粒子が入射して、絶縁膜28の裏面がドレイン電極24と電気的に接続した場合であっても、絶縁膜28における電界集中を緩和することができる。これにより、TID耐量の向上と、SEGR耐量の向上とを両立することができる。
また、絶縁膜28がネック部18の表面側にも延在することで、ネック部18が、比較的に絶縁性の低い層間絶縁部27に接触することを防ぐことができる。このため、スプリットゲート構造によってTID耐量およびSEGR耐量を向上させつつ、半導体装置100の信頼性を維持することができる。絶縁膜28は、ネック部18の表面全体を覆ってよい。ネック部18の表面とは、半導体基板10の表面において、第1のボディ領域12−1および第2のボディ領域12−2により挟まれ、または、囲まれたN型の領域を指す。また、絶縁膜28がネック部18と対向する位置にも延在することで、後述するように、半導体装置100の製造時に、ボディ領域12の形状を制御することができる。
図2は、ボディ領域12の形状の一例を示す図である。図2においては、第1のボディ領域12−1の形状を示しているが、第2のボディ領域12−2も、第1のボディ領域12−1と対称な形状を有してよい。
図2に示すように、半導体基板10の表面において、ボディ領域12の端部38と、ゲート電極30の端部36とが、対向する位置に設けられる。ボディ領域12の端部38およびゲート電極30の端部36は、ネック部18側の端部を指す。また、端部が対向するとは、半導体基板10の表面と平行な面内における端部38および端部36の位置がほぼ同一であることを指す。一例として、当該面内における端部38および端部36の位置の誤差が0.2μm以内の場合、端部38および端部36が対向するとみなしてよい。
ただし、上述した位置の誤差を有する場合、ゲート電極30の端部36は、ボディ領域12の端部38よりもネック部18側に突出していることが好ましい。ボディ領域12の端部38およびゲート電極30の端部36を対向して配置することで、ボディ領域12におけるチャネルの制御性を確保しつつ、SEGR耐量を最大化することができる。
また、ボディ領域12は、半導体基板10の表面における端部38よりも、ネック部18側に突出する突出部32を有する。突出部32と半導体基板10の表面との間には、N型のネック部18が延在している。突出部32は、半導体基板10の表面における端部38よりもネック部18側に位置する先端34を、半導体基板10の内部に有する。先端34は、突出部32のうち、半導体基板10の表面と平行な面内において最もネック部18側の部分を指す。
突出部32を設けることで、ゲート電極30の端部36とボディ領域12の端部38との位置の誤差が0より大きく0.2μmまでの範囲で形成された場合(すなわち、端部36が端部38よりも先端34側にずれた場合)に、ネック部18と対向するゲート電極30に挟まれた絶縁膜28が突出部32によって保護される。このため、重粒子が入射してプラズマフィラメントが形成されても、ゲート電極30とネック部18とに挟まれた絶縁膜28に大きなドレイン電圧が印可されることを抑制することができる。また、突出部32を設けることで、ネック部18を細くすることができる。このため、半導体基板10に重粒子が入射した場合に、N型の領域を貫通するプラズマフィラメントの経路が形成されにくくなる。従って、SEGR耐量を向上させることができる。
図3Aから図3Gは、半導体装置100の製造方法の一例を説明する図である。図3Aは、基板準備段階を示す。基板準備段階においては、半導体基板10を準備する。本例の半導体基板10は、ドレイン領域22、中間領域20およびドリフト領域16を有する。一例として、N++型のベース基板を準備する。ベース基板上にN+型の中間領域20およびN型のドリフト領域16を順次エピタキシャル成長させて、半導体基板10を準備する。N型のドリフト領域16を形成した後に、ベース基板を研磨して所定の厚みにしてもよい。
図3Bは、マスク形成段階を示す。マスク形成段階では、半導体基板10の表面に酸化膜マスク50を形成する。一例として、半導体基板10の表面全体を酸化して酸化膜を形成した後、プラズマエッチング等により酸化膜をパターニングして酸化膜マスク50を形成する。
図3Cは、不純物注入段階を示す。不純物注入段階では、半導体基板10の表面から所定の不純物を注入する。一例として、まず酸化膜マスク50をマスクとしてボロン等のP型不純物を注入する。P型不純物を熱処理等により拡散させて、第1のボディ領域12−1および第2のボディ領域12−2を形成する。
不純物注入段階では、酸化膜マスク50の縁に沿って環状にボディ領域12を形成してよい。第1のボディ領域12−1および第2のボディ領域12−2は、環状のボディ領域において、N型領域を挟んで配置された2つの領域を指してよい。これにより、ネック部18も形成される。また、酸化膜マスク50をマスクとして用い、ボディ領域12の一部の領域にヒ素等のN型不純物を注入、拡散させて、ボディ領域12内のソース領域14を形成する。酸化膜マスク50をマスクとして用いることで、ボディ領域12とソース領域14はセルフアラインで形成することができる。ソース領域14も、ボディ領域12と同様に環状に形成してよい。また、後述するゲート電極30も、ボディ領域12と同様に環状に形成してよい。
図3Dは、絶縁膜形成段階を示す。絶縁膜形成段階では、図3Cに示した酸化膜マスク50を除去した後に、半導体基板10の表面を熱酸化することで、絶縁膜52を形成する。絶縁膜52は、欠陥発生を抑制するために、例えば1000度以下の低温プロセスで形成する。絶縁膜52を形成する温度は、900度以下であってもよい。本例において絶縁膜52を形成する温度は、900度である。絶縁膜52の膜厚は、300Å以上、1200Å以下であってよい。
絶縁膜52が形成されるときに、ボディ領域12に含まれる不純物が絶縁膜52に吸い出される。このため、ボディ領域12の形状は、半導体基板10の表面近傍において、ネック部18との境界部分がソース領域14側に巻き込まれた形状になる。ボディ領域12には、半導体基板10を酸化した場合に絶縁膜52に吸い出される種類の不純物を注入する。
本例において半導体基板10はシリコンであり、ボディ領域12に注入する不純物はボロンである。絶縁膜52を形成した後、絶縁膜52の表面側に導電材料54を成膜する。導電材料54は、例えばポリシリコンである。ただし半導体基板10、不純物、導電材料54の材料は、上記の例に限定されない。
図3Eは、ゲート電極形成段階を示す。ゲート電極形成段階では、導電材料54をエッチングして、第1の電極30−1および第2の電極30−2を形成する。エッチングは、例えばプラズマエッチングである。
それぞれのゲート電極30は、ソース領域14およびネック部18の間のボディ領域12と対向する位置に形成される。ただし、ゲート電極形成段階では、それぞれのゲート電極30のネック部18側の端部36が、半導体基板10の表面におけるボディ領域12のネック部18側の端部よりもソース領域14側となるように、導電材料54をエッチングする。
この段階では、半導体基板10の表面において、ボディ領域12のネック部18側の端部と対向する位置には、ゲート電極30が設けられていない。つまり、ゲート電極30の端部36は、半導体基板10の表面と平行な面内において、ボディ領域12の内側に配置される。
図3Fは、第1のボディ領域12−1および第2のボディ領域12−2に、半導体基板10の表面における端部38よりも、ネック部18側に突出する突出部32を形成する段階を示す。本例の突出部32を形成する段階は、酸化段階を有する。酸化段階では、ゲート電極30を形成した後に、半導体基板10の表面を更に熱酸化する。酸化段階における酸化温度は、絶縁膜形成段階における酸化温度より低く、例えば900度より低い。本例の酸化段階における酸化温度は、850度である。
酸化段階により、絶縁膜52の膜厚が増加して、絶縁膜28が形成される。ただし、ゲート電極30で覆われている領域においては、半導体基板10の酸化が進みにくいので、絶縁膜52の膜厚はほとんど増加しない。ゲート電極30で覆われていない領域では、ボディ領域12に含まれる不純物が絶縁膜28に吸収される。
このため、ボディ領域12の半導体基板10の表面における端部38は、ソース領域14側に更に巻き込まれる。つまり、ボディ領域12の端部38の位置は、半導体基板10の表面の酸化が進むにつれて、ソース領域14側に移動する。
酸化段階においては、それぞれのボディ領域12の端部38と、それぞれのゲート電極30の端部36とが対向する位置となるまで、それぞれのボディ領域12の不純物を絶縁膜28に吸収させる。ただし、ゲート電極30で覆われている領域では、ボディ領域12に含まれる不純物が絶縁膜28にほとんど吸収されない。ボディ領域12の端部38は、ゲート電極30の端部36と対向する位置まで移動すると、更に酸化を進めても、ソース領域14側には移動しない。
このため、ゲート電極30の端部36に対して、ボディ領域12の端部38の位置をセルフアラインで揃えることができる。また、それぞれのボディ領域12の端部38の位置を、ゲート電極30の端部36の位置に、同一の工程で精度よく合わせることができる。
図3Gは、電極形成段階を示す。電極形成段階では、半導体基板10の表面側に絶縁膜を形成して、所定のパターンにエッチングすることで層間絶縁部27を形成する。層間絶縁部27を形成するとともに、絶縁膜28をエッチングしてソース領域14の一部およびボディ領域12の一部を露出させる。そして、半導体基板10の表面側において、ソース領域14およびボディ領域12に接続されたソース電極26を形成する。また、半導体基板10の裏面側にドレイン電極24を形成する。なお、ドレイン電極24を形成する前に、ベース基板を研磨して所定の厚みにしてもよい。このような方法により、半導体装置100が製造できる。
本例の製造方法によれば、ゲート電極30をネック部18上に配置しないこと、および、ゲート電極30をボディ領域12のチャネル上に配置することの両方を、精度よく達成することができる。つまり、SEGR耐量の向上と、チャネルの制御性とを両立することができる。更に、ボディ領域12に突出部32が形成されるので、SEGR耐量を更に向上させることができる。
また、絶縁膜28を低温プロセスで形成することで、TID耐量を向上させることができる。また、ゲート電極30の下方の絶縁膜28を厚くする必要がないので、TID耐量を向上させることができる。また、ネック部18上に絶縁膜28が設けられるので、ネック部18が、比較的に絶縁性の低い層間絶縁部27に接触することを防ぐことができる。このように、本例の製造方法または半導体装置100によれば、TID耐量およびSEGR耐量の改善を、高いレベルで両立することができる。
図4は、突出部32の長さAを説明する図である。長さAは、半導体基板10の表面と平行な面内において、ボディ領域12の端部38と、突出部32の先端34との距離を指す。長さAは、下記の範囲であることが好ましい。
Figure 0006696166
ただし、Lは第1のゲート電極30−1と、第2のゲート電極30−2との距離、Kは真空の誘電率、εは半導体基板10の比誘電率、qは電子の電荷量、Nはボディ領域12およびネック部18のうちP型の導電型の領域のアクセプタ濃度、Nはボディ領域12およびネック部18のうちN型の導電型の領域のドナー濃度、φbiはボディ領域12およびネック部18の間の空乏層で発生するビルトインポテンシャルを示す。
第1のボディ領域12−1からネック部18に広がる空乏層40と、第2のボディ領域12−2からネック部18に広がる空乏層40とが接すると、電流経路がなくなりオン抵抗が増大する。このため、突出部32の長さAは、第1のボディ領域12−1からの空乏層40と、第2のボディ領域12−2からの空乏層40とが接しない範囲であることが好ましい。
つまり、ネック部18側の空乏層40の幅をWとすると、下式を満たすことが好ましい。
Figure 0006696166
ネック部18がN型の場合、ネック部18側の空乏層幅Wは次式で与えられる。
Figure 0006696166
数2および数3から、数1が得られる。空乏層間に所定の距離を設けるために、長さAの上限は、数1の右辺の半分であってもよい。
また、突出部32の長さは、0.3μm以上、0.5μm以下であってよい。ゲート電極30間の距離Lは、2μm以上、4μm以下であってよい。また、ボディ領域12の先端34間の距離は、1μm以上、3μm以下であってよい。
図5は、突出部32の形状の一例を示す図である。本例の突出部32は、半導体基板10の表面における端部38と、先端34との間において、半導体基板10の裏面側に凸形状となる窪み部42を有する。本例における窪み部42は、半導体基板10の表面と垂直な断面において、突出部32の接線の半導体基板10の表面に対する傾きが、端部38側から先端34に向けて徐々に減少する領域であってよい。ただし、窪み部42は、突出部32の接線が、半導体基板10の表面とほぼ平行となり、傾きが変化しない部分を含んでもよい。
突出部32が窪み部42を有することで、絶縁膜28と、突出部32との間における電流経路を広げることができる。これにより、オン抵抗を低減することができる。
窪み部42は、半導体基板10の深さ方向における深さD1、および、半導体基板の表面と平行な方向における幅W1を有する。窪み部42の一端は、突出部32の端部38であってよい。また、窪み部42の他端は、半導体基板10の表面と垂直な断面において、突出部32の接線の半導体基板10の表面に対する傾きが、端部38側から先端34に向けて徐々に増加し始める領域の境界点44であってよい。
窪み部42の幅W1は、突出部32の長さAの半分以上であってよい。また、窪み部42の深さD1は、突出部32の先端34の深さD2の半分以上であってよい。窪み部42を大きくすることで、絶縁膜28と、突出部32との間における電流経路を広げることができる。一例として、窪み部42の深さD1は、0.1μm以上、0.5μm以下であり、幅W1は、0.1μm以上、0.5μm以下である。
窪み部42の幅W1および深さD1は等しくてよい。等しいとは、厳密に一致していることを意味しない。幅W1および深さD1との比が80%以上、120%以下程度であれば、幅W1および深さD1は等しいとみなしてよい。このような形状により、窪み部42の形状が急峻になることを防ぎ、局所的な電界集中を防ぐことができる。
窪み部42は、図3Fにおいて説明した酸化工程において形成することができる。上述したように、ゲート電極30で覆われているボディ領域12においては、不純物が絶縁膜28に吸い出されにくく、酸化を進めても、ボディ領域12の端部38の位置は、ゲート電極30の端部36と対向する位置で止まる。ボディ領域12の端部38の位置が、ゲート電極30の端部36と対向する位置となった後に更に酸化を進めると、ボディ領域12の端部38の位置はほとんど移動しないが、ゲート電極30に覆われていないボディ領域12の表面近傍の不純物は絶縁膜28に吸い出される。このため、窪み部42が形成される。
図6は、図3Eで説明したゲート電極形成段階の他の例を示す図である。上述したように、ゲート電極形成段階では、絶縁膜52の表面側に形成した導電材料54を所定のパターンにエッチングして、第1のゲート電極30−1および第2のゲート電極30−2を形成する。本例では、導電材料54のパターニングにおいて、ネック部18の表面側の領域46における絶縁膜52もエッチングする。絶縁膜52のエッチングは、導電材料54のエッチングと連続して行ってよく、別途行ってもよい。
これにより、ネック部18と対向する領域46の絶縁膜52の厚みT2は、ゲート電極30と対向する領域48の絶縁膜52の厚みT1よりも小さくなる。この状態で、図3Fに示した酸化段階を行う。領域46の絶縁膜52を薄くすることで、酸化段階における領域46の絶縁膜52の初期成長速度を向上させることができる。このため、不純物を効率よく吸い出して、突出部32および窪み部42を形成することができる。
また、絶縁膜52を薄くすることで、より低温のプロセスでも不純物を効率よく吸い出すことができる。このため、絶縁膜52に欠陥が生じることを抑制して、TID耐量を向上させることができる。
領域46の絶縁膜52の厚みT2は、領域48の絶縁膜52の厚みT1の半分以下であってよい。これにより、領域46の絶縁膜52の成長速度を更に向上させることができる。厚みT2は、厚みT1の半分以上であってもよい。
図7は、半導体装置100における絶縁膜28の形状の一例を示す図である。本例の絶縁膜28は、ネック部18と対向する領域46における厚みが、ゲート電極30と対向する領域48における厚みと異なる。上述した製造方法の例では、ゲート電極30を形成した後に、更に半導体基板10を酸化するので、ゲート電極30に覆われている領域と、ゲート電極30に覆われていない領域とで、絶縁膜28の厚みは必ずしも一致しない。
図7に示すように、絶縁膜28は、ネック部18と対向する領域46における厚みが、ゲート電極30と対向する領域48における厚みより小さくてよい。図6に説明したように、酸化段階の前に領域46における絶縁膜28をエッチングした場合、このような絶縁膜28の形状になり得る。
また、絶縁膜28は、ネック部18と対向する領域46における厚みが、ゲート電極30と対向する領域48における厚みより大きくてもよい。酸化段階の前に領域46における絶縁膜28をエッチングしない場合、このような絶縁膜28の形状になり得る。また、酸化段階の前に領域46における絶縁膜28をエッチングした場合であっても、酸化段階において絶縁膜28の膜厚を十分増加させることで、このような絶縁膜28の形状になり得る。この場合、ゲート電極30と対向する絶縁膜28を薄くして、TID耐量を向上させつつ、ネック部18と対向する絶縁膜28については厚くすることができる。
図8は、半導体装置100の他の構成例を示す図である。本例の半導体装置100は、図1に示した半導体装置100の構成に比べて、ボディ領域12の形状が異なる。他の構造は、図1に示した半導体装置100と同一であってよい。
本例のボディ領域12は、裏面側の端部が中間領域20まで達している。つまり、ボディ領域12およびドリフト領域16により、スーパージャンクション構造を形成する。スーパージャンクション構造により、半導体装置100の耐圧が向上する。図1から図7において説明した構造は、スーパージャンクション構造の半導体装置100にも適用することができる。なお、突出部32は、ドリフト領域16の内部を延伸して中間領域20まで達する部分よりも、ネック部18の方向に突出して形成される。
図9は、突出部32を形成する工程の他の例を示す図である。本例において図3Aから図3Eまでの工程は同一である。本例では、図3Fに示した酸化工程に代えて、カウンタ不純物注入段階を有する。
カウンタ不純物注入段階では、第1のゲート電極30−1および第2電極30−2をマスクとして、ネック部18に第1の導電型のカウンタ不純物を注入する。第1の導電型は、ボディ領域12の導電型とは逆の導電型である。つまり、ボディ領域12にN型の不純物が既に注入されている場合、カウンタ不純物はボディ領域12をP型不純物である。カウンタ不純物は、ボディ領域12の一部を第1の導電型にできる程度のドーズ量で注入される。
一例として、半導体装置100がシリコンのNチャネルMOSトランジスタの場合、カウンタ不純物は砒素イオンまたはリンイオンであってよい。一例としてカウンタ不純物のドーズ量は、5×1013/cm程度である。
また、半導体装置100がシリコンのPチャネルMOSトランジスタの場合、カウンタ不純物はボロンイオンであってよい。一例としてカウンタ不純物のドーズ量は、1×1014/cm程度である。
カウンタ不純物注入段階においては、カウンタ不純物を注入する前にレジスト60を半導体基板10の表面に形成してよい。レジスト60は、ネック部18以外の半導体基板10の表面を覆う。ただしネック部18側におけるゲート電極30の一部は、レジスト60に覆われていなくともよい。これにより、レジスト60の形成時にレジスト60の位置ずれが生じても、レジスト60がネック部18を覆ってしまうことを抑制できる。
突出部32を形成する工程は、カウンタ不純物をネック部18に注入した後、半導体基板10をアニールするアニール段階を更に有する。これにより、ネック部18に注入したカウンタ不純物を活性化させる。活性化したカウンタ不純物により、ゲート電極30に覆われていないボディ領域12の上部が第1の導電型に変化する。
アニール段階におけるアニール温度は、図3Dに示した絶縁膜形成段階における酸化温度より低く、例えば900度より低い。本例の酸化段階における酸化温度は、850度である。なお、カウンタ不純物を活性化させるべく、一例としてアニール段階におけるアニール温度の下限は700度である。これにより、絶縁膜28の劣化を防ぎつつ、カウンタ不純物を活性化させて突出部32を形成できる。
このような工程により、図1から図8において説明した突出部32を形成することができる。本例におけるボディ領域12の形状は、例えば図5に示したボディ領域12と同様である。ただし、突出部32の端部38は、カウンタ不純物の拡散長に応じて、ゲート電極30の端部よりもソース領域14側に設けられてもよい。
なお、半導体装置100がシリコンのPチャネルMOSトランジスタの場合、図3Fに示した酸化工程では、ボディ領域12の不純物を吸い出すことが困難な場合も考えられる。これに対して本例の製造方法によれば、半導体装置100がシリコンのPチャネルMOSトランジスタの場合であっても、ボディ領域12に突出部32を容易に形成することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
なお、特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した方法における各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうる。
10・・・半導体基板、12・・・ボディ領域、14・・・ソース領域、16・・・ドリフト領域、18・・・ネック部、20・・・中間領域、22・・・ドレイン領域、24・・・ドレイン電極、26・・・ソース電極、27・・・層間絶縁部、28・・・絶縁膜、30・・・ゲート電極、32・・・突出部、34・・・先端、36・・・端部、38・・・端部、40・・・空乏層、42・・・窪み部、44・・・境界点、46・・・領域、48・・・領域、50・・・酸化膜マスク、52・・・絶縁膜、54・・・導電材料、60・・・レジスト、100・・・半導体装置

Claims (12)

  1. 第1の導電型の半導体基板と、
    前記第1の導電型を有し、前記半導体基板の表面側に設けられたドリフト領域と、
    第2の導電型を有し、前記ドリフト領域の表面側に設けられた第1のボディ領域および第2のボディ領域と、
    前記第1のボディ領域および前記第2のボディ領域の間に設けられ、前記半導体基板の表面と接しており、前記ドリフト領域と不純物濃度が同一である、前記第1の導電型のネック部と、
    前記第1の導電型を有し、前記第1のボディ領域内に形成された第1のソース領域、および、前記第2のボディ領域内に形成された第2のソース領域と、
    前記第1のソース領域および前記ネック部との間の前記第1のボディ領域と対向する第1のゲート電極、ならびに、前記第2のソース領域および前記ネック部との間の前記第2のボディ領域と対向する第2のゲート電極と、
    前記第1のゲート電極と前記半導体基板の間、前記第2のゲート電極と前記半導体基板の間、および、前記ネック部の表面側において連続して設けられた絶縁膜と
    を備え、
    前記半導体基板の表面において、前記第1のボディ領域の端部と、前記第1のゲート電極の端部とが、対向する位置に設けられ、前記第2のボディ領域の端部と、前記第2のゲート電極の端部とが、対向する位置に設けられ、
    前記第1のボディ領域および前記第2のボディ領域は、前記半導体基板の表面における端部よりも、前記ネック部側に突出する突出部を有する半導体装置。
  2. 前記突出部が、それぞれのボディ領域の前記半導体基板の表面における端部よりも前記ネック部側に突出する長さAは、下式の範囲である
    Figure 0006696166

    ただし、Lは前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極との距離、Kは真空の誘電率、εは前記半導体基板の比誘電率、qは電子の電荷量、Nは前記ボディ領域および前記ネック部のうちP型の導電型の領域のアクセプタ濃度、Nは前記ボディ領域および前記ネック部のうちN型の導電型の領域のドナー濃度、φbiは前記ボディ領域および前記ネック部の間の空乏層で発生するビルトインポテンシャルを示し、前記第1の導電型はn型であり、前記第2の導電型はp型である
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記突出部は、前記半導体基板の表面と、最も前記ネック部側に突出した先端との間において、前記半導体基板の裏面側に凸形状の窪み部を有する
    請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記窪み部は、前記半導体基板の深さ方向における深さと、前記半導体基板の表面と平行な方向における幅が等しい
    請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記ネック部と対向する前記絶縁膜の少なくとも一部の厚さは、前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極と対向する前記絶縁膜の厚さと異なる
    請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 半導体装置の製造方法であって、
    第1の導電型の半導体基板の表面側に第2の導電型の不純物を注入して、第2の導電型の第1のボディ領域および第2のボディ領域、ならびに、前記第1のボディ領域および前記第2のボディ領域の間に設けられた、前記第1の導電型のネック部を形成する段階と、
    前記第1のボディ領域内に前記第1の導電型の第1のソース領域、および、前記第2のボディ領域内に前記第1の導電型の第2のソース領域を形成する段階と、
    前記半導体基板の表面に第1絶縁膜を形成する絶縁膜形成段階と、
    前記第1絶縁膜の表面側に、前記第1のソース領域および前記ネック部との間の前記第1のボディ領域と対向する第1のゲート電極と、前記第2のソース領域および前記ネック部との間の前記第2のボディ領域と対向する第2のゲート電極とを形成する段階と、
    前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極を形成した後に、前記第1のボディ領域および前記第2のボディ領域に、前記半導体基板の表面における端部よりも、前記ネック部側に突出する突出部を形成する段階と
    を備え、
    前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極を形成する段階において、それぞれのボディ領域の前記半導体基板の表面における端部よりも、前記ボディ領域の内側にそれぞれのゲート電極を形成し、
    前記突出部を形成する段階は、前記半導体基板の表面を酸化する酸化段階を有する
    製造方法。
  7. 前記酸化段階において、前記第1絶縁膜の膜厚を増加させた第2絶縁膜を形成し、それぞれのゲート電極に覆われていない前記第2絶縁膜に、それぞれの前記ゲート電極に覆われていない前記ボディ領域の不純物を吸収させる
    請求項6に記載の製造方法。
  8. 前記酸化段階において、前記第1のボディ領域の端部と前記第1のゲート電極の端部とが対向する位置となり、前記第2のボディ領域の端部と前記第2のゲート電極の端部とが対向する位置となるまで、それぞれのボディ領域の不純物を前記第2絶縁膜に吸収させる
    請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記絶縁膜形成段階は、前記半導体基板の表面を酸化することで前記第1絶縁膜を形成する
    請求項6から8のいずれか一項に記載の製造方法。
  10. 前記酸化段階における酸化温度は、前記絶縁膜形成段階における酸化温度より低い
    請求項6から9のいずれか一項に記載の製造方法。
  11. 半導体装置の製造方法であって、
    第1の導電型の半導体基板の表面側に第2の導電型の不純物を注入して、第2の導電型の第1のボディ領域および第2のボディ領域、ならびに、前記第1のボディ領域および前記第2のボディ領域の間に設けられた、前記第1の導電型のネック部を形成する段階と、
    前記第1のボディ領域内に前記第1の導電型の第1のソース領域、および、前記第2のボディ領域内に前記第1の導電型の第2のソース領域を形成する段階と、
    前記半導体基板の表面に絶縁膜を形成する絶縁膜形成段階と、
    前記絶縁膜の表面側に、前記第1のソース領域および前記ネック部との間の前記第1のボディ領域と対向する第1のゲート電極と、前記第2のソース領域および前記ネック部との間の前記第2のボディ領域と対向する第2のゲート電極とを形成する段階と、
    前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極を形成した後に、前記第1のボディ領域および前記第2のボディ領域に、前記半導体基板の表面における端部よりも、前記ネック部側に突出する突出部を形成する段階と
    を備え、
    前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極を形成する段階において、それぞれのボディ領域の前記半導体基板の表面における端部よりも、前記ボディ領域の内側にそれぞれのゲート電極を形成し、
    前記突出部を形成する段階は、
    前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極をマスクとして、前記ネック部に第1の導電型のカウンタ不純物を注入するカウンタ不純物注入段階と、
    前記カウンタ不純物を注入した後に、前記絶縁膜形成段階における酸化温度よりも低い温度で前記半導体基板をアニールするアニール段階と
    を有する製造方法。
  12. 前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極を形成する段階において、前記第1絶縁膜の表面側に導電膜を形成し、前記導電膜をパターニングして前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極を形成し、且つ、当該パターニングにおいて前記ネック部の表面側の前記第1絶縁膜をエッチングする
    請求項6から10のいずれか一項に記載の製造方法。
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