JP6696151B2 - 光集積素子及びその製造方法並びに光通信装置 - Google Patents
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Description
例えば、高性能サーバやスーパーコンピュータ等では、要求される演算能力の増大に対し、CPUのマルチコア化等により高性能化が図られている。
一方、チップ間、ボード間の通信においては、高速化する演算能力に対して電気信号での通信は物理的な距離の問題から限界を迎えつつある。
特に、通信用途として実用化されている波長分割多重(Wavelength Division Multiplexer:WDM)技術のシリコンフォトニクスへの応用は、伝送容量の高密度化や光ケーブルの削減の効果が見込まれ、広く研究開発が進められている。
そして、シリコンとIII−V族半導体材料は、格子定数の違いから、同一基板上へのモノリシック集積は難しいため、現状では、シリコン光導波路を含むシリコンプラットフォーム上に、III−V族半導体材料からなる光半導体素子を搭載・集積させる、所謂ハイブリッド集積実装構造が主流である。
このような高精度の実装は、位置合わせマーカを用いたフリップチップボンディング等によって、平面上X方向及び平面上Y方向はある程度精度良く実装することができる。
なお、ここでは、シリコンプラットフォーム上へ光半導体素子を実装する際の光導波路の高さ方向の位置合わせ精度の課題として説明しているが、これに限られるものではなく、光機能素子と光半導体素子を集積する場合にも同様の課題がある。
1つの態様では、光集積素子の製造方法は、光半導体素子に、活性層を含む第1凸部と、表面側から活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを形成し、光機能素子に、コア層を含む光導波路と、側面にコア層の端面が露出している第2凹部とを形成し、光導波路の高さ方向の位置合わせ基準面となる第1凹部の底面を、光半導体素子の基板上に活性層を形成するよりも前に形成されたエッチストップ層に基づいて規定し、第1凹部の底面が光機能素子の表面に接触し、第1凸部が第2凹部に入り込んで活性層がコア層に光学的に接続されるように、光半導体素子と光機能素子を集積して光集積素子を製造する。
本実施形態にかかる光集積素子は、例えば光送信機、光受信機、光スイッチ、光ルータ等の光通信装置に備えられ、例えばサーバなどの電子装置や光伝送装置などに用いられる。
ここで、光半導体素子1は、活性層4(活性領域)を含む第1凸部5と、表面側(図1では下側)から活性層4よりも深い位置まで達する第1凹部6とを備える。ここで、光半導体素子1は、例えば、GaAs基板やInP基板上に形成され、GaAs系やInP系等のIII−V族半導体材料からなる半導体光増幅器又は半導体レーザである。
そして、第1凹部6の底面が光機能素子2の表面(上面)に接触し、第1凸部5が第2凹部9に入り込んで活性層4がコア層7に光学的に接続された状態(図20参照)で、光半導体素子1と光機能素子2が集積されている。
ここでは、第1凹部6の底面が、エッチストップ層10の表面に設けられた誘電体膜11、即ち、エッチストップ層10の活性層4の側の表面に設けられた誘電体膜11によって構成されている。つまり、エッチストップ層10の表面に設けられた誘電体膜11の表面が、第1凹部6の底面になっていても良い。
このように、高さ方向が調整された位置合わせ基準面としての第1凹部6の底面が、エッチストップ層10に基づいて規定されるようにすることで、光導波路の高さ方向の位置合わせ精度をより向上させることができる。
また、ここでは、第1凹部6は、表面側から活性層4よりも深い位置まで達するように設けられているため、その底面が上述のようにエッチストップ層10に基づいて規定される場合、エッチストップ層10は、活性層4と基板13の間に形成されていることになる。
そして、光半導体素子1の第1電極15の第2凸部14の表面(上面;頂面)に設けられた部分と光機能素子2の第2電極16とが接合されて、第1電極15と第2電極16とが電気的に接続されており、第1電極15の第1凸部5の表面に設けられた部分と第2凹部9の底面との間に空間が設けられるようになっている。つまり、光機能素子2の光導波路8(図20参照)に光学的に接続される活性層4を含む第1凸部5の表面に設けられた第1電極15の部分は、第2電極16や第2凹部9の底面には直接接触しないようになっている。これにより、光機能素子2の光導波路8に光学的に接続される活性層4を含む光導波路29にストレスがかからないようにすることができ、素子寿命を長くすることが可能となる。
まず、光半導体素子1に、活性層4を含む第1凸部5と、表面側から活性層4よりも深い位置まで達する第1凹部6とを形成する(図8参照)。
また、光機能素子2に、コア層7を含む光導波路8と、側面にコア層7の端面が露出している第2凹部9とを形成する(図15参照)。
特に、光半導体素子1を、表面側から活性層4よりも遠い位置にエッチストップ層10を備えるものとし、第1凹部6を形成する際に、少なくとも、第1凹部6の底面をウェットエッチングによって形成するのが好ましい。なお、第1凹部6の底面がウェットエッチングによって形成されていれば良く、例えば第1凹部6の底面以外の部分をエッチングするのにドライエッチングを用いても良い。
シリコンプラットフォーム上への光半導体素子の実装においては、位置合わせマーカを用いたフリップチップボンディング等によって、平面上X方向及び平面上Y方向はある程度精度良く実装することができる。
しかしながら、光導波路の位置合わせでは、平面に対する高さ方向、即ち、Z方向の位置合わせ精度が最も結合効率に対して影響が大きい。また、平面上に形成されるマーカによる位置合わせでは、Z方向の位置合わせ、即ち、高さ方向の位置合わせの精度は担保されない。
以下、光機能素子2としてのシリコンプラットフォーム上に、光半導体素子1としてのInP系の半導体材料からなる半導体光増幅器(SOA)を実装し、これらをハイブリッド集積して、光集積素子3とする場合を例に挙げて説明する。
ここでは、光半導体素子(SOA)1は、図3〜図6に示すように、n型InP基板13上に、n型InPバッファ層12、InGaAsPエッチストップ層10、n型InPクラッド層21、活性層4、p型InPクラッド層22、p型InGaAsコンタクト層23を積層した構造を有する。また、n型InPクラッド層21の一部、活性層(コア層)4、p型InPクラッド層22、p型InGaAsコンタクト層23を含む3つのメサ構造24〜26を備え、これらのメサ構造24〜26は半絶縁性InP(SI−InP)埋込層27によって埋め込まれている。さらに、3つのメサ構造24〜26の間に、表面側からInGaAsPエッチストップ層10まで(即ち、表面側から活性層4よりも深い位置まで;ここではSI−InP埋込層25、n型InPクラッド層21)が除去されて、メサ構造24〜26が延びる方向(活性層4を含む光導波路29が延びる方向)に平行に
延びる2つの凹部6、28が設けられている。これにより、メサ構造24〜26をSI−InP埋込層27で埋め込んだ構造を有する凸部5、14、18が3つ設けられたものとなっている。ここでは、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向に沿って凸部5、14、18と凹部6、28と交互に設けられている。
ここでは、エッチングによって第1凹部6を形成することによって露出したInGaAsPエッチストップ層10の表面もSiNパッシベーション膜11で覆われている。このため、光半導体素子1の位置合わせ基準面となる第1凹部6の底面は、エッチストップ層10の活性層4の側の表面に設けられた誘電体膜であるSiNパッシベーション膜11によって構成されることになる。この場合、エッチングによって第1凹部6を形成する際にはInGaAsPエッチストップ層10でその深さが精度良く制御され、その表面を覆うように形成されるSiNパッシベーション膜11の膜厚も精度良く制御することができるため、SiNパッシベーション膜11によって構成される第1凹部6の底面は、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面となる。
次に、このように構成される光半導体素子(SOA)の製造方法について、図7〜図10を参照しながら説明する。
なお、図7〜図10に示す各工程における断面図は、図3のA−A′線に沿う断面図である。
次に、n型InPバッファ層12上に、例えばMOCVD法によって、InGaAsP四元化合物からなり、組成波長が約1.15μmとなるInGaAsPエッチストップ層10(厚さ約0.03μm)を成長させる。
次に、例えば減圧CVD(LP−CVD)法によって、例えばSiO2膜を約0.2μm形成する。
次に、SiO2マスク31を用いて、例えば誘導結合型プラズマ反応性イオンエッチング(ICP−RIE)等によってエッチングを行ない、図7(C)に示すように、活性層4を含むメサ構造24〜26、即ち、n型InPクラッド層21の一部、活性層(コア層)4、p型InPクラッド層22、p型InGaAsコンタクト層23を含むメサ構造24〜26を形成する。ここでは、3つのメサ構造24〜26が形成される。
次に、全面にフォトレジストを塗布し、適宜パターニングを行ない、レジストマスクを形成し、例えば塩酸とリン酸の混合液によって、SI−InP埋込層27、n型InPクラッド層21をエッチングして、図8(B)に示すように、メサ構造24〜26の間に、メサ構造24〜26が延びる方向に延びる凹部6、28を形成する。これにより、メサ構造24〜26をSI−InP埋込層27で埋め込んだ構造を有する3つの凸部5、14、18が形成され、これらの間に凹部6、28が形成される。ここで、塩酸とリン酸の混合液は、InPと組成波長1.15μmのInGaAsP四元化合物からなるエッチストップ層10の間に非常に高いエッチング選択比を有するため、エッチングはエッチストップ層10で停止する。
ここでは、エッチングによって第1凹部6及び第4凹部28を形成することによって露出したInGaAsPエッチストップ層10の表面上にもSiNパッシベーション膜11が形成される。このため、光半導体素子1の位置合わせ基準面となる第1凹部6及び第4凹部28の底面は、エッチストップ層10の活性層4の側の表面に設けられた誘電体膜であるSiNパッシベーション膜11によって構成されることになる。この場合、エッチングによって第1凹部6及び第4凹部28を形成する際にはInGaAsPエッチストップ層10でその深さが精度良く制御され、その表面を覆うように形成されるSiNパッシベーション膜11の膜厚も精度良く制御することができるため、SiNパッシベーション膜11によって構成される第1凹部6及び第4凹部28の底面は、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面となる。
次に、図9(B)に示すように、全面に、例えばスパッタによって、TiW膜、Au膜を、それぞれ、約0.1μmずつ形成して、TiW/Au膜15Xを形成する。
次に、図10(A)に示すように、Auめっき膜15Yをマスクとして、例えばRIEによって全体をエッチングし、Auめっき膜15Yが形成されていない領域のTiW/Au膜15Xをエッチングする。これにより、第1凸部5の表面から第2凸部14の表面まで延び、TiW/Au膜15X、Auめっき膜15Yからなるp側電極15が形成される。
次に、フォトレジストによって適宜パターニングを行ない、AuGe/Au膜30X上に、Auめっき膜30Yを形成する。これにより、AuGe/Au膜30X、Auめっき膜30Yからなるn側電極30が形成される。
なお、ここでは、光半導体素子1の位置合わせ基準面となる第1凹部6の底面が、エッチストップ層10上に形成されたSiNパッシベーション膜11によって構成されているが、これに限るものではない。例えば、SiNパッシベーション膜11を除去してエッチストップ層10を露出させ、第1凹部6の底面がエッチストップ層10によって構成されるようにしても良い。また、例えば、エッチストップ層10を除去して、n型InPバッファ層12を露出させ、その上に、SiNパッシベーション膜11を形成して、第1凹部6の底面がSiNパッシベーション膜11によって構成されるようにしても良い。また、例えば、エッチストップ層10を除去して、n型InPバッファ層12を露出させ、その上にSiNパッシベーション膜11を形成しないで、第1凹部6の底面がn型InPバッファ層12によって構成されるようにしても良い。いずれの場合も、光半導体素子1の位置合わせ基準面となる第1凹部6の底面の位置(高さ)は、エッチストップ層10に基づいて規定されることになるため、光導波路の高さ方向の位置合わせ精度をより向上させることが可能となる。
ここでは、シリコンプラットフォーム2は、図11〜図14に示すように、Si基板32上に、BOX(Buried Oxide)層(埋め込み酸化膜;SiO2層)33、Si導波路コア層7、TEOS(TetraEthyl OrthoSilicate)−SiO2層34を積層した構造を有する。そして、Si導波路コア層7がパターニングされており、このパターニングされたSi導波路コア層7の周囲がBOX層(クラッド層)33とTEOS−SiO2層(クラッド層)34で覆われてシリコン光導波路8が形成されている。
なお、シリコンプラットフォーム2に機能を付与するための工程は、シリコンプラットフォーム2にどのような機能性を持たせるかによって異なるため、ここでは、シリコンプラットフォーム2に機能を付与するための工程は完了しているものとして、その後の工程について説明する。また、図15、図16に示す各工程の断面図は、図11のD−D′線に沿う断面図である。
このようなシリコンプラットフォーム2の全面に、フォトレジストを塗布し、適宜パターニングし、レジストマスクを形成し、このレジストマスクを用いてRIEによって、TEOS−SiO2層34、Si導波路コア層7、BOX層33、Si基板32の一部をエッチングする。ここでは、表面側から約7.0μm以上エッチングする。
ここでは、まず、凹部9,20を含む全面にフォトレジストを塗布し、適宜パターニングを行なって、電極16,36を設ける領域に開口部を有するレジストマスクを形成し、レジストマスクの上面を含む全面に、例えばスパッタによって、Ti/Pt/Au膜を、それぞれ、約0.1μm、約0.2μm、約0.5μmの厚さになるように形成する。
これにより、シリコンプラットフォーム2の第2凹部9の底面に、上述の光半導体素子1のp側電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分に接続される電極16として、Ti/Pt/Auからなる電極(p側電極;SOA接続用電極)が形成される。また、シリコンプラットフォーム2の表面(上面)上に、上述の光半導体素子1のn側電極30に接続される電極36として、Ti/Pt/Auからなる電極(n側電極;SOA接続用電極)が形成される。
ここでは、まず、Ti/Pt/Au膜からなる電極16、36上を含む全面にフォトレジストを塗布し、適宜パターニングを行なって、AuSnはんだ層17を設ける領域に開口部を有するレジストマスクを形成し、レジストマスクの上面を含む全面に、例えばスパッタによって、AuSnはんだ層(厚さ約2.0μm)を形成する。
これにより、第2凹部9の底面に設けられる電極16上の上述の光半導体素子1のp側電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分が接合される部分に、AuSnはんだ層17が形成される。
次に、上述のシリコンプラットフォーム2上に、上述の光半導体素子(SOA)1を実装し、これらをハイブリッド集積した光集積素子3の構成及びその製造方法について、図17〜図20を参照しながら説明する。なお、図17では、分かり易くするために、適宜構成を省略して示している。
つまり、光半導体素子1の第1凸部5及び第2凸部14が、シリコンプラットフォーム2の第2凹部9に入り込み、また、光半導体素子1の第3凸部18が、シリコンプラットフォーム2の第3凹部20に入り込むように、光半導体素子1が、シリコンプラットフォーム2上に搭載される。
具体的には、例えばフリップチップボンダによって、上述のシリコンプラットフォーム2上に上述の光半導体素子1を実装し、適宜加熱・加圧することで、光半導体素子1のp側電極15(第1電極)の第2凸部14の上方に設けられた部分と、シリコンプラットフォーム2の第2凹部9の底面に設けられた電極16(第2電極)を、AuSnはんだ層17によって融着(接合)して、光半導体素子1側の電極15(第1電極)とシリコンプラットフォーム2側の電極16(第2電極)を電気的に接続しつつ、両者に形成された位置合わせ基準面によって、精度の良い高さ方向位置合わせが完了する。なお、フリップチップボンダで実装する際には、適宜形成されたマーカを用いて平面方向の位置合わせも行なう。
なお、上述の実施形態及び変形例では、光半導体素子1の光導波路29(具体的には活性層4)及び光機能素子2の光導波路8(具体的にはシリコン導波路コア層7)を、いずれも、素子端面に対して垂直に設ける場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではない。例えば、端面反射などによる反射戻り光を抑えるために、光半導体素子1の光導波路29(具体的には活性層4)及び光機能素子2の光導波路8(具体的にはシリコン導波路コア層7)が、いずれも、素子端面に対して斜めに形成されていても良い。この場合、各端面でスネル則に基づいて信号光が屈折するため、これを考慮して、実装位置を適宜調整すれば良い。
また、上述の実施形態及び変形例では、光半導体素子1を、InP系の半導体材料を用いる場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、他の半導体材料を用いた光半導体素子であっても本発明を適用することができる。また、半導体材料の組成、導波路構造、電極構造、各半導体層の積層構造や形成方法、電極を構成する金属膜の形成方法などについても、上述の実施形態及び変形例で例示したものに限られるものではない。例えば、上述の実施形態では、光半導体素子を、高抵抗埋め込み構造を備えるものとして説明しているが、これに限られるものではなく、例えばpnpnサイリスタ埋め込み構造などの他の埋め込み構造、あるいは、例えばリッジ導波路構造などの他の導波路構造などを備えるものにも適用することができる。
例えば、上述の実施形態及び変形例の光半導体素子1を、図22、図23に示すように、嵌合凸部(凸状嵌合部)50を備えるものとし、光機能素子2を、図24、図25に示すように、嵌合凹部(凹状嵌合部)51を備えるものとし、光集積素子3を、図26、図27に示すように、これらの嵌合凸部50と嵌合凹部51が嵌合されているものとしても良い。
具体的には、図22、図23に示すように、上述の実施形態及び変形例の光半導体素子1において、2つの凸部(第2凸部14及び第3凸部18)の一方の側の幅を狭くし、この幅を狭くした部分を、嵌合凸部50として用い、また、図24、図25に示すように、光機能素子2において、2つの凹部9、20の一方の側の幅を狭くし、この幅を狭くした部分を、嵌合凹部51として用いれば良い。この場合、嵌合凸部50及び嵌合凹部51の幅はこれらを嵌合することができる程度の幅にすれば良い。
(付記1)
活性層を含む第1凸部と、表面側から前記活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを備える光半導体素子と、
コア層を含む光導波路と、側面に前記コア層の端面が露出している第2凹部とを備える光機能素子とを備え、
前記第1凹部の底面が前記光機能素子の表面に接触し、前記第1凸部が前記第2凹部に入り込んで前記活性層が前記コア層に光学的に接続された状態で、前記光半導体素子と前記光機能素子が集積されていることを特徴とする光集積素子。
前記第1凹部の底面が、エッチストップ層、前記エッチストップ層の前記活性層の側の反対側に設けられた層、前記エッチストップ層の前記活性層の側の表面に設けられた誘電体膜、前記エッチストップ層の前記活性層の側の反対側に設けられた層の表面に設けられた誘電体膜のいずれかによって構成されていることを特徴とする、付記1に記載の光集積素子。
前記光半導体素子は、少なくとも前記第1凸部の表面に第1電極を備え、
前記光機能素子は、前記第2凹部の底面に設けられた第2電極を備え、
前記第1電極と前記第2電極とが電気的に接続されていることを特徴とする、付記1又は2に記載の光集積素子。
前記光半導体素子は、第2凸部を備え、
前記第1電極は、前記第1凸部の表面から前記第2凸部の表面まで延びており、
前記第1電極の前記第2凸部の表面に設けられた部分と前記第2電極とが接合されており、前記第1電極の前記第1凸部の表面に設けられた部分と前記第2凹部の底面との間に空間が設けられていることを特徴とする、付記3に記載の光集積素子。
前記第1電極と前記第2電極とがはんだ又は導電性ペーストによって接合されていることを特徴とする、付記3又は4に記載の光集積素子。
(付記6)
前記光半導体素子は、前記第1凹部を挟んで前記第1凸部の反対側に設けられた第3凸部を備え、
前記光機能素子は、第4凸部と、前記第4凸部を挟んで前記第2凹部の反対側に設けられた第3凹部とを備え、
前記第1凹部の底面が前記第4凸部の表面に接触し、前記第3凸部が前記第3凹部に入り込んでいることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の光集積素子。
前記光半導体素子は、前記第1凸部を挟んで前記第1凹部の反対側に設けられた第4凹部を備え、
前記光機能素子は、第5凸部を備え、
前記第4凹部の底面が前記第5凸部の表面に接触し、前記第5凸部が前記第4凹部に入り込んでいることを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の光集積素子。
前記光半導体素子は、嵌合凸部を備え、
前記光機能素子は、嵌合凹部を備え、
前記嵌合凸部と前記嵌合凹部が嵌合されていることを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の光集積素子。
前記光半導体素子は、半導体光増幅器又は半導体レーザであり、
前記光機能素子は、シリコンプラットフォームであることを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記10)
前記光半導体素子は、III−V族半導体材料からなり、
前記エッチストップ層は、4元のIII−V族半導体材料からなることを特徴とする、付記2に記載の光集積素子。
付記1〜10のいずれか1項に記載の光集積素子を備えることを特徴とする光通信装置。
(付記12)
光半導体素子に、活性層を含む第1凸部と、表面側から前記活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを形成し、
光機能素子に、コア層を含む光導波路と、側面に前記コア層の端面が露出している第2凹部とを形成し、
前記第1凹部の底面が前記光機能素子の表面に接触し、前記第1凸部が前記第2凹部に入り込んで前記活性層が前記コア層に光学的に接続されるように、前記光半導体素子と前記光機能素子を集積して光集積素子を製造することを特徴とする光集積素子の製造方法。
前記光半導体素子は、表面側から前記活性層よりも遠い位置にエッチストップ層を備え、
前記第1凹部を形成する際に、少なくとも、前記第1凹部の底面をウェットエッチングによって形成することを特徴とする、付記12に記載の光集積素子の製造方法。
2 光機能素子
3 光集積素子
4 活性層
5 第1凸部
6 第1凹部
7 コア層(Si導波路コア層)
8 光導波路
9 第2凹部
10 エッチストップ層(InGaAsPエッチストップ層)
11 誘電体膜(SiNパッシベーション膜)
11X 開口部
12 バッファ層(n型InPバッファ層)
13 基板(n型InP基板)
14 第2凸部
15 p側電極(第1電極)
15X TiW/Au膜
15Y Auめっき膜
16 電極(第2電極)
17 接合材(AuSnはんだ層)
18 第3凸部
19 第4凸部
20 第3凹部
21 n型InPクラッド層
22 p型InPクラッド層
23 p型InGaAsコンタクト層
24〜26 メサ構造
27 半絶縁性InP埋込層
28 第4凹部
29 光導波路
30 n側電極
30X AuGe/Au膜
30Y Auめっき膜
31 SiO2マスク
32 Si基板
33 BOX層
34 TEOS−SiO2層
35 第5凸部
36 電極
40 光受信機(光通信装置)
41 フォトダイオード(PD)
42 トランス・インピーダンス・アンプ(TIA)
43 光配線(光導波路)
44 電気配線(電極配線)
45 光ファイバ
50 嵌合凸部(凸状嵌合部)
51 嵌合凹部(凹状嵌合部)
Claims (11)
- 活性層を含む第1凸部と、表面側から前記活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを備える光半導体素子と、
コア層を含む光導波路と、側面に前記コア層の端面が露出している第2凹部とを備える光機能素子とを備え、
前記光導波路の高さ方向の位置合わせ基準面となる前記第1凹部の底面であって、前記光半導体素子の基板上に前記活性層よりも前記基板に近い位置に形成されたエッチストップ層に基づいて規定される前記第1凹部の底面が前記光機能素子の表面に接触し、前記第1凸部が前記第2凹部に入り込んで前記活性層が前記コア層に光学的に接続された状態で、前記光半導体素子と前記光機能素子が集積されていることを特徴とする光集積素子。 - 前記第1凹部の底面が、前記エッチストップ層、前記エッチストップ層の前記活性層の側の反対側に設けられた層、前記エッチストップ層の前記活性層の側の表面に設けられた誘電体膜、前記エッチストップ層の前記活性層の側の反対側に設けられた層の表面に設けられた誘電体膜のいずれかによって構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の光集積素子。
- 前記光半導体素子は、少なくとも前記第1凸部の表面に第1電極を備え、
前記光機能素子は、前記第2凹部の底面に設けられた第2電極を備え、
前記第1電極と前記第2電極とが電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光集積素子。 - 前記光半導体素子は、第2凸部を備え、
前記第1電極は、前記第1凸部の表面から前記第2凸部の表面まで延びており、
前記第1電極の前記第2凸部の表面に設けられた部分と前記第2電極とが接合されており、前記第1電極の前記第1凸部の表面に設けられた部分と前記第2凹部の底面との間に空間が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の光集積素子。 - 前記光半導体素子は、前記第1凹部を挟んで前記第1凸部の反対側に設けられた第3凸部を備え、
前記光機能素子は、第4凸部と、前記第4凸部を挟んで前記第2凹部の反対側に設けられた第3凹部とを備え、
前記第1凹部の底面が前記第4凸部の表面に接触し、前記第3凸部が前記第3凹部に入り込んでいることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光集積素子。 - 前記光半導体素子は、前記第1凸部を挟んで前記第1凹部の反対側に設けられた第4凹部を備え、
前記光機能素子は、第5凸部を備え、
前記第4凹部の底面が前記第5凸部の表面に接触し、前記第5凸部が前記第4凹部に入り込んでいることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光集積素子。 - 前記光半導体素子及び前記光機能素子は、それぞれ、互いに嵌まり合うことで前記光導波路の平面方向の位置合わせを行なう嵌合凸部及び嵌合凹部を備え、
前記光半導体素子側の嵌合凸部又は嵌合凹部と、前記光半導体素子側の嵌合凸部又は嵌合凹部に対応する前記光機能素子側の嵌合凹部又は嵌合凸部とが嵌まり合った状態で、前記光半導体素子と前記光機能素子が集積されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光集積素子。 - 前記光半導体素子は、半導体光増幅器又は半導体レーザであり、
前記光機能素子は、シリコンプラットフォームであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の光集積素子。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の光集積素子を備えることを特徴とする光通信装置。
- 光半導体素子に、活性層を含む第1凸部と、表面側から前記活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを形成し、
光機能素子に、コア層を含む光導波路と、側面に前記コア層の端面が露出している第2凹部とを形成し、
前記光導波路の高さ方向の位置合わせ基準面となる前記第1凹部の底面を、前記光半導体素子の基板上に前記活性層を形成するよりも前に形成されたエッチストップ層に基づいて規定し、
前記第1凹部の底面が前記光機能素子の表面に接触し、前記第1凸部が前記第2凹部に入り込んで前記活性層が前記コア層に光学的に接続されるように、前記光半導体素子と前記光機能素子を集積して光集積素子を製造することを特徴とする光集積素子の製造方法。 - 前記光半導体素子は、表面側から前記活性層よりも遠い位置に前記エッチストップ層を備え、
前記第1凹部を形成する際に、少なくとも、前記第1凹部の底面をウェットエッチングによって形成することを特徴とする、請求項10に記載の光集積素子の製造方法。
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