JP6696151B2 - 光集積素子及びその製造方法並びに光通信装置 - Google Patents

光集積素子及びその製造方法並びに光通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、光集積素子及びその製造方法並びに光通信装置に関する。
近年、安価で大規模集積が可能なシリコン電子回路製造技術を利用したシリコン基板上の光機能素子が注目を集めている。
例えば、高性能サーバやスーパーコンピュータ等では、要求される演算能力の増大に対し、CPUのマルチコア化等により高性能化が図られている。
一方、チップ間、ボード間の通信においては、高速化する演算能力に対して電気信号での通信は物理的な距離の問題から限界を迎えつつある。
そこで、低損失かつ小型なシリコン細線導波路をベースとした大規模なシリコン基板上光通信素子、所謂シリコンフォトニクスが、このような高速化する情報処理機器の通信容量不足の問題を解決する技術として期待されている。
特に、通信用途として実用化されている波長分割多重(Wavelength Division Multiplexer:WDM)技術のシリコンフォトニクスへの応用は、伝送容量の高密度化や光ケーブルの削減の効果が見込まれ、広く研究開発が進められている。
一方、シリコンフォトニクスを用いた光送信機、光受信機、光スイッチ、光ルータ等の光通信装置では、シリコンが間接遷移半導体であることから、例えば光源、光増幅器、光損失補償器等の利得媒質に、光通信装置等で広く用いられてきたGaAs系やInP系等のIII−V族半導体材料が一般的に用いられている。
そして、シリコンとIII−V族半導体材料は、格子定数の違いから、同一基板上へのモノリシック集積は難しいため、現状では、シリコン光導波路を含むシリコンプラットフォーム上に、III−V族半導体材料からなる光半導体素子を搭載・集積させる、所謂ハイブリッド集積実装構造が主流である。
特開2007−286340号公報 特開平6−29513号公報 特開平5−60952号公報 特開平10−84168号公報 特開平5−167060号公報
ところで、シリコンプラットフォーム上への光半導体素子の実装においては、低結合損失でシリコン光導波路と光半導体素子の光導波路を結合させること、即ち、高精度な位置合わせ技術が必要である。
このような高精度の実装は、位置合わせマーカを用いたフリップチップボンディング等によって、平面上X方向及び平面上Y方向はある程度精度良く実装することができる。
しかしながら、光導波路の位置合わせでは、平面に対する高さ方向、即ち、Z方向の位置合わせ精度が最も結合効率に対して影響が大きい。また、平面上に形成されるマーカによる位置合わせでは、Z方向の位置合わせ、即ち、高さ方向の位置合わせの精度は担保されない。
なお、ここでは、シリコンプラットフォーム上へ光半導体素子を実装する際の光導波路の高さ方向の位置合わせ精度の課題として説明しているが、これに限られるものではなく、光機能素子と光半導体素子を集積する場合にも同様の課題がある。
本発明は、光機能素子と光半導体素子を集積する際の光導波路の高さ方向の位置合わせ精度を向上させることを目的とする。
1つの態様では、光集積素子は、活性層を含む第1凸部と、表面側から活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを備える光半導体素子と、コア層を含む光導波路と、側面にコア層の端面が露出している第2凹部とを備える光機能素子とを備え、光導波路の高さ方向の位置合わせ基準面となる第1凹部の底面であって光半導体素子の基板上に活性層よりも基板に近い位置に形成されたエッチストップ層に基づいて規定され第1凹部の底面が光機能素子の表面に接触し、第1凸部が第2凹部に入り込んで活性層がコア層に光学的に接続された状態で、光半導体素子と光機能素子が集積されている。
1つの態様では、光通信装置は、上述の光集積素子を備える。
1つの態様では、光集積素子の製造方法は、光半導体素子に、活性層を含む第1凸部と、表面側から活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを形成し、光機能素子に、コア層を含む光導波路と、側面にコア層の端面が露出している第2凹部とを形成し、光導波路の高さ方向の位置合わせ基準面となる第1凹部の底面を、光半導体素子の基板上に活性層を形成するよりも前に形成されたエッチストップ層に基づいて規定し、第1凹部の底面が光機能素子の表面に接触し、第1凸部が第2凹部に入り込んで活性層がコア層に光学的に接続されるように、光半導体素子と光機能素子を集積して光集積素子を製造する。
1つの側面として、光機能素子と光半導体素子を集積する際の光導波路の高さ方向の位置合わせ精度を向上させることができるという効果を有する。
本実施形態にかかる光集積素子の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子の変形例の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の構成を示す模式的平面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の構成を示す模式図であって、図3のA−A′線に沿う断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の構成を示す模式図であって、図3のB−B′線に沿う断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の構成を示す模式図であって、図3のC−C′線に沿う断面図である。 (A)〜(C)は、本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 (A)〜(C)は、本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 (A)〜(C)は、本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光機能素子の構成を示す模式的平面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光機能素子の構成を示す模式図であって、図11のD−D′線に沿う断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光機能素子の構成を示す模式図であって、図11のE−E′線に沿う断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光機能素子の構成を示す模式図であって、図11のF−F′線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる光集積素子を構成する光機能素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる光集積素子を構成する光機能素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子の構成を示す模式的平面図である。 本実施形態にかかる光集積素子の構成を示す模式図であって、図17のG−G′線に沿う断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子の構成を示す模式図であって、図17のH−H′線に沿う断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の構成を示す模式図であって、図17のI−I′線に沿う断面図である。 本実施形態にかかる光通信装置の構成を示す模式図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の変形例の構成を示す模式的平面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光半導体素子の変形例の構成を示す模式図であって、図22のJ−J′線に沿う断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光機能素子の変形例の構成を示す模式的平面図である。 本実施形態にかかる光集積素子を構成する光機能素子の変形例の構成を示す模式図であって、図24のK−K′線に沿う断面図である。 本実施形態にかかる光集積素子の変形例の構成を示す模式的平面図である。 本実施形態にかかる光集積素子の変形例の構成を示す模式図であって、図26のL−L′線に沿う断面図である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる光集積素子及びその製造方法並びに光通信装置について、図1〜図27を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる光集積素子は、例えば光送信機、光受信機、光スイッチ、光ルータ等の光通信装置に備えられ、例えばサーバなどの電子装置や光伝送装置などに用いられる。
本実施形態の光集積素子は、図1に示すように、互いに異なる材料からなる光半導体素子1と光機能素子2が集積された光集積素子3である。
ここで、光半導体素子1は、活性層4(活性領域)を含む第1凸部5と、表面側(図1では下側)から活性層4よりも深い位置まで達する第1凹部6とを備える。ここで、光半導体素子1は、例えば、GaAs基板やInP基板上に形成され、GaAs系やInP系等のIII−V族半導体材料からなる半導体光増幅器又は半導体レーザである。
また、光機能素子2は、コア層7を含む光導波路8(図20参照)と、側面にコア層7の端面が露出している第2凹部9とを備える。ここで、光機能素子2は、例えば、シリコン基板上に形成され、シリコン導波路を含むシリコンプラットフォームである。なお、光機能素子2はシリコン以外の材料からなるものであっても良い。
そして、第1凹部6の底面が光機能素子2の表面(上面)に接触し、第1凸部5が第2凹部9に入り込んで活性層4がコア層7に光学的に接続された状態(図20参照)で、光半導体素子1と光機能素子2が集積されている。
ここでは、光半導体素子1は、基板側が上側になるように上下反転した状態で光機能素子2上に実装されている。このように、第1凹部6の底面が光機能素子2の表面に接触して、活性層4がコア層7に光学的に接続されるようにしているため、光導波路の高さ方向の位置合わせ精度を向上させることができる。この場合、第1凹部6の底面、及び、光機能素子2の表面(上面)が、光導波路の高さ方向の位置合わせの基準面(位置基準面;位置合わせ基準面)として機能することになる。
特に、第1凹部6の底面が、周囲とは異なる化学的反応性を有するエッチストップ層10に基づいて規定されていることが好ましい。
ここでは、第1凹部6の底面が、エッチストップ層10の表面に設けられた誘電体膜11、即ち、エッチストップ層10の活性層4の側の表面に設けられた誘電体膜11によって構成されている。つまり、エッチストップ層10の表面に設けられた誘電体膜11の表面が、第1凹部6の底面になっていても良い。
なお、これに限られるものではなく、例えば、第1凹部6の底面がエッチストップ層10によって構成されていても良い。つまり、エッチストップ層10の表面が、第1凹部6の底面になっていても良い。また、例えば、エッチストップ層10が除去されて露出した層12(ここではバッファ層)の表面が、第1凹部6の底面になっていても良い。つまり、第1凹部6の底面が、エッチストップ層10の活性層4の側の反対側に設けられた層12によって構成されていても良い。また、エッチストップ層10が除去されて露出した層12の表面に設けられた誘電体膜11の表面が、第1凹部6の底面になっていても良い。つまり、第1凹部6の底面が、エッチストップ層10の活性層4の側の反対側に設けられた層12の表面に設けられた誘電体膜11によって構成されていても良い。
つまり、第1凹部6の底面が、エッチストップ層10、エッチストップ層10の活性層4の側の反対側に設けられた層12、エッチストップ層10の活性層4の側の表面に設けられた誘電体膜11、エッチストップ層10の活性層4の側の反対側に設けられた層12の表面に設けられた誘電体膜11のいずれかによって構成されていることが好ましい。
このように、高さ方向が調整された位置合わせ基準面としての第1凹部6の底面が、エッチストップ層10に基づいて規定されるようにすることで、光導波路の高さ方向の位置合わせ精度をより向上させることができる。
ここで、光半導体素子1が、例えばGaAs系やInP系等のIII−V族半導体材料からなる場合、エッチストップ層10は、4元のIII−V族半導体材料からなるものとするのが好ましい。これにより、格子整合するエッチストップ層10を形成することが可能となる。
また、ここでは、第1凹部6は、表面側から活性層4よりも深い位置まで達するように設けられているため、その底面が上述のようにエッチストップ層10に基づいて規定される場合、エッチストップ層10は、活性層4と基板13の間に形成されていることになる。
この場合、エッチストップ層10を結晶成長の初期段階(例えばバッファ層12の成長後)に形成することで、活性層4とエッチストップ層10の高さ方向の相対的な位置を非常に精度良く制御することが可能である。また、エッチング等のプロセスを加える前の状態でエッチストップ層10を形成するため、他のプロセス精度や面内バラつき等の影響を受けることもなく、非常に高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面を光半導体素子1の側に形成することができる。
なお、例えば活性層成長後、ドライエッチングによってメサ構造を形成し、メサ構造を半導体材料で埋め込む際に、埋め込み材料の一部でエッチストップ層を形成することも可能ではあるが、この場合、メサ構造を形成する際のドライエッチングの深さの制御精度、埋め込み成長でのエッチストップ層の形成位置高さのウェハ面内ばらつきなどによって、エッチストップ層と活性層の高さ方向の相対的な位置の制御精度が低下してしまう。また、活性層成長後、メサ構造形成前、即ち、活性層を含むメサ構造の中にエッチストップ層を形成することも可能であるが、この場合、活性層よりも光半導体素子の表面側にエッチストップ層が位置することになるため、光機能素子としてのシリコンプラットフォームの側の位置合わせ基準面を、シリコンプラットフォームの表面(上面)よりも低い位置、即ち、シリコン基板側の位置にすることになり、少なからずエッチング工程等を要するため、簡便な方法とはならず、また、基準面の位置精度が低下してしまう。
一方、光機能素子2としてのシリコンプラットフォームの側には、第2凹部9として、光半導体素子1の第1凹部6の底面から表面(上面)までの高さ以上の深さを有する凹部を形成しておくことになる。このような深さを有する第2凹部9を形成しておけば良いため、第2凹部9を形成するためのエッチングプロセスの精度は、光導波路の高さ方向の位置合わせ精度に影響を与えない。
また、この場合、光機能素子2としてのシリコンプラットフォームの側の位置合わせ基準面となるシリコンプラットフォームの表面(上面)も、エッチングや再成膜等のプロセスを経ることなく形成されるため、シリコンプラットフォーム2に形成されたシリコン導波路とシリコンプラットフォーム2の表面(上面)の高さ方向の相対的な位置を精度良く制御することが可能である。このため、光機能素子2としてのシリコンプラットフォームの側の位置合わせ基準面も非常に高い高さ位置精度を有するものとなる。
そして、光半導体素子1の光機能素子2としてのシリコンプラットフォーム上への実装は、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面であるシリコンプラットフォーム2の表面(上面)と、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面である光半導体素子1の第1凹部6の底面を接触させることで、精度良く、かつ、簡易に、高さ方向の位置合わせを行なうことが可能となる。
ところで、本実施形態では、光半導体素子1は、さらに、第2凸部14と、第1凸部5の表面から第2凸部14の表面まで延びる第1電極15とを備える。また、光機能素子2は、第2凹部9の底面に設けられた第2電極16を備える。
そして、光半導体素子1の第1電極15の第2凸部14の表面(上面;頂面)に設けられた部分と光機能素子2の第2電極16とが接合されて、第1電極15と第2電極16とが電気的に接続されており、第1電極15の第1凸部5の表面に設けられた部分と第2凹部9の底面との間に空間が設けられるようになっている。つまり、光機能素子2の光導波路8(図20参照)に光学的に接続される活性層4を含む第1凸部5の表面に設けられた第1電極15の部分は、第2電極16や第2凹部9の底面には直接接触しないようになっている。これにより、光機能素子2の光導波路8に光学的に接続される活性層4を含む光導波路29にストレスがかからないようにすることができ、素子寿命を長くすることが可能となる。
ここでは、第1電極15と第2電極16は、例えばはんだや導電性ペーストなどの接合材17によって接合されている。具体的には、光半導体素子1側の位置合わせ基準面である第1凹部6の底面と、光機能素子2側の位置合わせ基準面である光機能素子2としてのシリコンプラットフォームの表面(上面)とを接触させて、光導波路の高さ方向の位置合わせが行なわれた状態で、光半導体素子1の第1電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分と光機能素子2の第2凹部9の底面に設けられた第2電極16との間に設けられた接合材17によって、第1電極15と第2電極16が接合されている。この場合、第1電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分と第2電極16との間に、これらの間隔よりも厚めに接合材17を設けておき、加熱しながら、第1電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分を第2電極16へ向けて押し付けることで、第1電極15と第2電極16を融着すれば良い。
なお、これに限られるものではなく、光半導体素子1は、少なくとも第1凸部5の表面に第1電極15を備え、光機能素子2は、第2凹部9の底面に設けられた第2電極16を備え、第1電極15と第2電極16とが電気的に接続されていれば良い。つまり、光半導体素子1の第1電極15の少なくとも一部と、光機能素子2の第2電極16の少なくとも一部が電気的に接続されていれば良い。例えば、上述の実施形態では、光半導体素子1を、第2凸部14を備えるものとし、第1電極15を、第1凸部5の表面から第2凸部14の表面まで延びるようにしているが、これに限られるものではなく、光半導体素子1に第2凸部14を設けずに、第1凸部5の表面に第1電極15を設け、第1電極15と第2電極16とを接合してこれらが電気的に接続されるようにしても良い。
ところで、本実施形態では、光半導体素子1は、第1凹部6を挟んで第1凸部5の反対側に設けられた第3凸部18を備える。また、光機能素子2は、第4凸部19と、第4凸部19を挟んで第2凹部9の反対側に設けられた第3凹部20とを備える。そして、第1凹部6の底面が第4凸部19の表面(上面)に接触し、第3凸部18が第3凹部20に入り込むようになっている。この場合、第4凸部19の表面(上面;頂面)が、光機能素子2としてのシリコンプラットフォームの表面(上面)であり、光機能素子2の位置合わせ基準面となる。
なお、これに限られるものではなく、図2に示すように、光半導体素子1を、第3凸部18を備えないものとし、光機能素子2を、第3凹部20を備えないものとしても良い。この場合、光半導体素子1の第1凸部5から一方の素子側面までの片側部分が第1凹部6となり、この第1凹部6の底面が、光機能素子2の第2凹部9の一方の側を構成する部分の表面(上面)に当接して、光機能素子2上に光半導体素子1が支持されることになる。このように、光半導体素子1が、第1凸部5と第1凹部6とを備え、光機能素子2が、光導波路8(図20参照)と第2凹部9とを備え、第1凹部6の底面が光機能素子2の表面(上面)に接触し、第1凸部5が第2凹部9に入り込んで活性層4がコア層7(図20参照)に光学的に接続された状態で、光半導体素子1と光機能素子2が集積されていれば良い。
ところで、本実施形態の光集積素子3の製造方法は、以下のような工程を含むものとすれば良い。
まず、光半導体素子1に、活性層4を含む第1凸部5と、表面側から活性層4よりも深い位置まで達する第1凹部6とを形成する(図8参照)。
また、光機能素子2に、コア層7を含む光導波路8と、側面にコア層7の端面が露出している第2凹部9とを形成する(図15参照)。
そして、第1凹部6の底面が光機能素子2の表面に接触し、第1凸部5が第2凹部9に入り込んで活性層4がコア層7に光学的に接続されるように、光半導体素子1と光機能素子2を集積して光集積素子3を製造する(図17〜図20参照)。
特に、光半導体素子1を、表面側から活性層4よりも遠い位置にエッチストッ層10を備えるものとし、第1凹部6を形成する際に、少なくとも、第1凹部6の底面をウェットエッチングによって形成するのが好ましい。なお、第1凹部6の底面がウェットエッチングによって形成されていれば良く、例えば第1凹部6の底面以外の部分をエッチングするのにドライエッチングを用いても良い。
ところで、上述のように構成しているのは、以下の理由による。
シリコンプラットフォーム上への光半導体素子の実装においては、位置合わせマーカを用いたフリップチップボンディング等によって、平面上X方向及び平面上Y方向はある程度精度良く実装することができる。
しかしながら、光導波路の位置合わせでは、平面に対する高さ方向、即ち、Z方向の位置合わせ精度が最も結合効率に対して影響が大きい。また、平面上に形成されるマーカによる位置合わせでは、Z方向の位置合わせ、即ち、高さ方向の位置合わせの精度は担保されない。
例えば、シリコンプラットフォーム上に、エッチング、成膜等を組み合わせて台座を形成し、この台座に光半導体素子を押し当てることで高さ方向の位置合わせを行なうことが考えられるが、エッチング、成膜等を組み合わせて形成した台座は、1工程ごとにプロセスの高さ方向制御精度が誤差としてのってくる。また、プロセス工数が多く、コストや歩留りに影響を及ぼすことになる。
そこで、より簡易な方法で、光機能素子と光半導体素子を集積する際の光導波路の高さ方向の位置合わせ精度を向上させ、高い高さ位置精度での実装を可能とすべく、上述のように構成している。これにより、より低結合損失で高性能なシリコンフォトニクス素子を実現することが可能となる。
以下、光機能素子2としてのシリコンプラットフォーム上に、光半導体素子1としてのInP系の半導体材料からなる半導体光増幅器(SOA)を実装し、これらをハイブリッド集積して、光集積素子3とする場合を例に挙げて説明する。
ここでは、光半導体素子1の位置合わせ基準面となる第1凹部6の底面が、エッチストップ層10上に形成されたSiNパッシベーション膜(誘電体膜)11によって構成され、また、光半導体素子1が第2凸部14を備え、第1電極15が第1凸部5の表面から第2凸部14の表面まで延びており、さらに、光半導体素子1が第3凸部18を備え、光機能素子2が第4凸部19と第3凹部20を備える場合を例に挙げて説明する。
また、ここでは、光半導体素子1が、第1凸部5を挟んで第1凹部6の反対側に設けられた第4凹部28を備え、光機能素子2が、第5凸部35を備え、第4凹部28の底面が第5凸部35の表面に接触し、第5凸部35が第4凹部28に入り込むようになっている場合(図19参照)を例に挙げて説明する。この場合、第4凹部28の底面も、エッチストップ層10に基づいて規定され、光半導体素子1の位置合わせ基準面となる。また、第5凸部35の表面(上面;頂面)も、光機能素子2としてのシリコンプラットフォームの表面(上面)であり、光機能素子2の位置合わせ基準面となる。なお、これに限られるものではなく、光機能素子2を、第5凸部35を備えないものとしても良い。さらに、光半導体素子1を、第4凹部28及び第2凸部14を備えないものとしても良い。
まず、光半導体素子1、即ち、InP系の半導体材料からなる半導体光増幅器(SOA)の構成について、図3〜図6を参照しながら説明する。
ここでは、光半導体素子(SOA)は、図3〜図6に示すように、n型InP基板13上に、n型InPバッファ層12、InGaAsPエッチストップ層10、n型InPクラッド層21、活性層4、p型InPクラッド層22、p型InGaAsコンタクト層23を積層した構造を有する。また、n型InPクラッド層21の一部、活性層(コア層)4、p型InPクラッド層22、p型InGaAsコンタクト層23を含む3つのメサ構造24〜26を備え、これらのメサ構造24〜26は半絶縁性InP(SI−InP)埋込層27によって埋め込まれている。さらに、3つのメサ構造24〜26の間に、表面側からInGaAsPエッチストップ層10まで(即ち、表面側から活性層4よりも深い位置まで;ここではSI−InP埋込層25、n型InPクラッド層21)が除去されて、メサ構造24〜26が延びる方向(活性層4を含む光導波路29が延びる方向)に平行に
延びる2つの凹部6、28が設けられている。これにより、メサ構造24〜26をSI−InP埋込層27で埋め込んだ構造を有する凸部5、14、18が3つ設けられたものとなっている。ここでは、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向に沿って凸部5、14、18と凹部6、28と交互に設けられている。
ここで、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向の中央に位置する凸部が、上述の実施形態の光半導体素子1に備えられる第1凸部5となる。また、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向の一方の側に位置する凸部(図4中、右側の凸部)が、上述の実施形態の光半導体素子1に備えられる第2凸部14となる。また、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向の他方の側に位置する凸部(図4中、左側の凸部)が、上述の実施形態の光半導体素子1に備えられる第3凸部18となる。また、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向の一方の側に位置する凹部(図4中、右側の凹部)が、上述の実施形態の光半導体素子1に備えられる第4凹部28となる。また、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向の他方の側に位置する凹部(図4中、左側の凹部)が、上述の実施形態の光半導体素子1に備えられる第1凹部6となる。
そして、表面全体がSiNパッシベーション膜11で覆われている。
ここでは、エッチングによって第1凹部6を形成することによって露出したInGaAsPエッチストップ層10の表面もSiNパッシベーション膜11で覆われている。このため、光半導体素子1の位置合わせ基準面となる第1凹部6の底面は、エッチストップ層10の活性層4の側の表面に設けられた誘電体膜であるSiNパッシベーション膜11によって構成されることになる。この場合、エッチングによって第1凹部6を形成する際にはInGaAsPエッチストップ層10でその深さが精度良く制御され、その表面を覆うように形成されるSiNパッシベーション膜11の膜厚も精度良く制御することができるため、SiNパッシベーション膜11によって構成される第1凹部6の底面は、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面となる。
また、ここでは、第1凸部5の上方のSiNパッシベーション膜11にメサ構造24が延びる方向に沿って延びる開口部11Xが設けられており、第1凸部5を構成するメサ構造24に含まれるp型InGaAsコンタクト層23が露出している。そして、この開口部11Xに露出したp型InGaAsコンタクト層23上に、メサ構造24が延びる方向に沿って延びるように、TiW/Au膜15X、Auめっき膜15Yからなるp側電極(第1電極)15が設けられている(図3参照)。つまり、第1凸部5の表面にp側電極15が設けられている。
また、このp側電極15は、第1凸部5と第2凸部14との間の第4凹部28を介して、第2凸部14の表面まで延びている。つまり、p側電極15は、第1凸部5の表面から第2凸部14の表面まで延びている(図4参照)。ここでは、p側電極15の第1凸部5の上方に設けられた部分は、第1凸部5のほぼ全長にわたって設けられている(図3参照)。また、p側電極15の第2凸部14の上方に設けられた部分は、第2凸部14の長さ方向中央領域に設けられており、p側電極15の第1凸部5の上方に設けられた部分よりも、その長さが短くなっている(図3参照)。また、これらの部分は、その長さ方向中央位置に設けられ、第1凸部5の表面から第2凸部14の表面へ延びる連結部分を介して連結されている(図3参照)。
なお、ここでは、上述のように、p側電極15の第1凸部5の上方に設けられた部分は、第1凸部5に備えられるメサ構造24に含まれるp型InGaAsコンタクト層23に電気的に接続されているのに対し、p側電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分は、第2凸部14に備えられるメサ構造25に含まれるp型InGaAsコンタクト層23に電気的に接続されていない。また、第3凸部18の上方にはp側電極15は設けられていない。このため、第1凸部5に備えられるメサ構造24に含まれる活性層4にだけ電流が注入され、第1凸部5に備えられるメサ構造24のみがSOAとして機能することになる。つまり、第1凸部5に備えられるメサ構造24に含まれるn型InPクラッド層21、活性層(コア層)4、p型InPクラッド層22によって構成される光導波路29のみが光半導体素子1としてのSOAの光導波路として機能し、光集積素子2としてのシリコンプラットフォームの光導波路8に光学的に接続されることになる。
また、基板の裏面全面に、AuGe/Au膜30X、Auめっき膜30Yからなるn側電極30が設けられている。
次に、このように構成される光半導体素子(SOA)の製造方法について、図7〜図10を参照しながら説明する。
なお、図7〜図10に示す各工程における断面図は、図3のA−A′線に沿う断面図である。
まず、図7(A)に示すように、n型InP基板13上に、例えば有機金属気相成長(MOCVD)法によって、n型InPバッファ層12(厚さ約2.0μm)を成長させる。
次に、n型InPバッファ層12上に、例えばMOCVD法によって、InGaAsP四元化合物からなり、組成波長が約1.15μmとなるInGaAsPエッチストップ層10(厚さ約0.03μm)を成長させる。
次に、InGaAsPエッチストップ層10上に、例えばMOCVD法によって、n型InPクラッド層21(厚さ約1.7μm)、活性層4(厚さ約0.2μm)、p型InPクラッド層22(厚さ約1.9μm)、p型InGaAsコンタクト層23(厚さ約0.3μm)を順番に成長させる。
次に、例えば減圧CVD(LP−CVD)法によって、例えばSiO膜を約0.2μm形成する。
次に、フォトレジストを塗布し、適宜パターニングを行ない、フォトレジストをマスクとしてSiO膜をエッチングし、図7(B)に示すように、SiOマスク31を形成する。
次に、SiOマスク31を用いて、例えば誘導結合型プラズマ反応性イオンエッチング(ICP−RIE)等によってエッチングを行ない、図7(C)に示すように、活性層4を含むメサ構造24〜26、即ち、n型InPクラッド層21の一部、活性層(コア層)4、p型InPクラッド層22、p型InGaAsコンタクト層23を含むメサ構造24〜26を形成する。ここでは、3つのメサ構造24〜26が形成される。
次に、図8(A)に示すように、メサ構造24〜26が埋め込まれるように、例えばMOCVD法によって、半絶縁性InP(SI−InP)埋込層27を成長(埋め込み成長)させる。
次に、全面にフォトレジストを塗布し、適宜パターニングを行ない、レジストマスクを形成し、例えば塩酸とリン酸の混合液によって、SI−InP埋込層27、n型InPクラッド層21をエッチングして、図8(B)に示すように、メサ構造24〜26の間に、メサ構造24〜26が延びる方向に延びる凹部6、28を形成する。これにより、メサ構造24〜26をSI−InP埋込層27で埋め込んだ構造を有する3つの凸部5、14、18が形成され、これらの間に凹部6、28が形成される。ここで、塩酸とリン酸の混合液は、InPと組成波長1.15μmのInGaAsP四元化合物からなるエッチストップ層10の間に非常に高いエッチング選択比を有するため、エッチングはエッチストップ層10で停止する。
ここでは、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向の中央に位置する凸部が、上述の実施形態の光半導体素子1に備えられる第1凸部5となる。また、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向の一方の側に位置する凸部(図8(B)中、右側の凸部)が、上述の実施形態の光半導体素子1に備えられる第2凸部14となる。また、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向の他方の側に位置する凸部(図8(B)中、左側の凸部)が、上述の実施形態の光半導体素子1に備えられる第3凸部18となる。また、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向の一方の側に位置する凹部(図8(B)中、右側の凹部)が、上述の実施形態の光半導体素子1に備えられる第4凹部28となる。また、メサ構造24〜26が延びる方向に直交する方向の他方の側に位置する凹部(図8(B)中、左側の凹部)が、上述の実施形態の光半導体素子1に備えられる第1凹部6となる。
次に、図8(C)に示すように、第1凹部6及び第4凹部28を含む全面に、例えばプラズマCVD法によって、SiNパッシベーション膜11(厚さ約0.5μm)を形成する。
ここでは、エッチングによって第1凹部6及び第4凹部28を形成することによって露出したInGaAsPエッチストップ層10の表面上にもSiNパッシベーション膜11が形成される。このため、光半導体素子1の位置合わせ基準面となる第1凹部6及び第4凹部28の底面は、エッチストップ層10の活性層4の側の表面に設けられた誘電体膜であるSiNパッシベーション膜11によって構成されることになる。この場合、エッチングによって第1凹部6及び第4凹部28を形成する際にはInGaAsPエッチストップ層10でその深さが精度良く制御され、その表面を覆うように形成されるSiNパッシベーション膜11の膜厚も精度良く制御することができるため、SiNパッシベーション膜11によって構成される第1凹部6及び第4凹部28の底面は、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面となる。
次に、全面にフォトレジストを塗布し、適宜パターニングを行ない、レジストマスクを形成し、図9(A)に示すように、第1凸部5の上方に形成されたSiNパッシベーション膜11をエッチングして、開口部(電極窓)11Xを形成する。
次に、図9(B)に示すように、全面に、例えばスパッタによって、TiW膜、Au膜を、それぞれ、約0.1μmずつ形成して、TiW/Au膜15Xを形成する。
次に、全面に、フォトレジストを塗布し、適宜パターニングを行ない、上述のようにして形成したTiW/Au膜15Xを電極として、例えば電解めっきによって、図9(C)に示すように、厚さ約2.0μmのAuめっき膜15Yを形成する。
次に、図10(A)に示すように、Auめっき膜15Yをマスクとして、例えばRIEによって全体をエッチングし、Auめっき膜15Yが形成されていない領域のTiW/Au膜15Xをエッチングする。これにより、第1凸部5の表面から第2凸部14の表面まで延び、TiW/Au膜15X、Auめっき膜15Yからなるp側電極15が形成される。
次に、図10(B)に示すように、素子厚さが約150μm程度となるように、n型InP基板13の裏面側を研磨した後、基板13の裏面全面に、例えば真空蒸着法によって、例えばAuGe/Au膜30Xを蒸着する。
次に、フォトレジストによって適宜パターニングを行ない、AuGe/Au膜30X上に、Auめっき膜30Yを形成する。これにより、AuGe/Au膜30X、Auめっき膜30Yからなるn側電極30が形成される。
このようにして、上述のように構成される光半導体素子(SOA)1が製造される。
なお、ここでは、光半導体素子1の位置合わせ基準面となる第1凹部6の底面が、エッチストップ層10上に形成されたSiNパッシベーション膜11によって構成されているが、これに限るものではない。例えば、SiNパッシベーション膜11を除去してエッチストップ層10を露出させ、第1凹部6の底面がエッチストップ層10によって構成されるようにしても良い。また、例えば、エッチストップ層10を除去して、n型InPバッファ層12を露出させ、その上に、SiNパッシベーション膜11を形成して、第1凹部6の底面がSiNパッシベーション膜11によって構成されるようにしても良い。また、例えば、エッチストップ層10を除去して、n型InPバッファ層12を露出させ、その上にSiNパッシベーション膜11を形成しないで、第1凹部6の底面がn型InPバッファ層12によって構成されるようにしても良い。いずれの場合も、光半導体素子1の位置合わせ基準面となる第1凹部6の底面の位置(高さ)は、エッチストップ層10に基づいて規定されることになるため、光導波路の高さ方向の位置合わせ精度をより向上させることが可能となる。
次に、光機能素子2としてのシリコンプラットフォームの構成について、図11〜図14を参照しながら説明する。
ここでは、シリコンプラットフォーム2は、図11〜図14に示すように、Si基板32上に、BOX(Buried Oxide)層(埋め込み酸化膜;SiO層)33、Si導波路コア層7、TEOS(TetraEthyl OrthoSilicate)−SiO層34を積層した構造を有する。そして、Si導波路コア層7がパターニングされており、このパターニングされたSi導波路コア層7の周囲がBOX層(クラッド層)33とTEOS−SiO層(クラッド層)34で覆われてシリコン光導波路8が形成されている。
また、TEOS−SiO層34、Si導波路コア層7、BOX層33、Si基板32の一部が除去されて、側面にSi導波路コア層7の端面が露出し(図14参照)、上述の光半導体素子1の第1凸部5及び第2凸部14が入り込みうる凹部9が設けられている。この凹部9が、上述の実施形態の光機能素子2に備えられる第2凹部9となる。また、上述の光半導体素子1の第3凸部18が入り込むうる凹部20が設けられている。この凹部20が、上述の実施形態の光機能素子2に備えられる第3凹部20となる。そして、これらの第2凹部9と第3凹部20との間にこれらの凹部9、20を形成する際に除去されずに残された部分が、上述の実施形態の光機能素子2に備えられる第4凸部19となる。ここでは、第4凸部19は、上述の光半導体素子1の第1凹部6に入り込み、その表面が第1凹部6の底面に接触し、上述の光半導体素子1が実装されて第2凹部9に第1凸部5及び第2凸部14が入り込んだ状態で、第1凸部5及び第2凸部14が延びる方向に沿ってその全長にわたって光半導体素子1を支持するように設けられている。この場合、第4凸部19の表面は、シリコンプラットフォーム2の表面(上面)、即ち、TEOS−SiO層34の表面であり、光導波路の高さ方向の位置合わせを行なう際の位置合わせ基準面となる。ここでは、第4凸部19の表面は、TEOS−SiO層34の表面であり、TEOS−SiO層34の表面位置は精度良く制御されるため、第4凸部19の表面は、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面となる。
さらに、ここでは、第2凹部9の上述の光半導体素子1の第1凸部5が入り込む領域と第2凸部14が入り込む領域との間に、第2凹部9を形成する際に除去せずに残すことによって第5凸部35が設けられている(図11参照)。ここでは、第5凸部35は、上述の光半導体素子1の第1凸部5を挟んで第1凹部6の反対側に設けられた第4凹部28に入り込み、その表面が第4凹部28の底面に接触し、上述の光半導体素子1が実装されて第2凹部9に第1凸部5及び第2凸部14が入り込んだ状態で、第1凸部5及び第2凸部14が延びる方向の両端で光半導体素子1を支持するように設けられている(図11参照)。この場合、第5凸部35の表面は、シリコンプラットフォーム2の表面(上面)、即ち、TEOS−SiO層34の表面であり(図13参照)、光導波路の高さ方向の位置合わせを行なう際の位置合わせ基準面となる。ここでは、第5凸部35の表面は、TEOS−SiO層34の表面であり、TEOS−SiO層34の表面位置は精度良く制御されるため、第5凸部35の表面は、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面となる。
この場合、光半導体素子1は、シリコンプラットフォーム2の光導波路8に光学的に接続される光導波路29を備える第1凸部5を挟んで両側で、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面である第4凸部19の表面及び第5凸部35の表面によって支持されることになる。このため、光半導体素子1の光導波路29がシリコンプラットフォーム2の光導波路8に対して傾いてしまうのを防止でき、光導波路の高さ方向の位置合わせ精度をより向上させることが可能となる。
また、シリコンプラットフォーム2には、これに実装された光半導体素子1の電極15、30に接続され、光半導体素子1に電流を供給するための電極16、36が設けられている。ここでは、シリコンプラットフォーム2の第2凹部9の底面に、上述の光半導体素子1のp側電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分に接続される電極として、Ti/Pt/Auからなる電極(p側電極;SOA接続用電極)16が設けられている。また、シリコンプラットフォーム2の表面(上面)上に、上述の光半導体素子1のn側電極30に接続される電極として、Ti/Pt/Auからなる電極(n側電極;SOA接続用電極)36が設けられている。また、ここでは、第2凹部9の底面に設けられる電極16は、上述の光半導体素子1のp側電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分に、AuSnはんだ層17を介して接合されるため、第2凹部9の底面に設けられる電極16上の上述の光半導体素子1のp側電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分が接合される部分に、AuSnはんだ層17が設けられている。
次に、このように構成されるシリコンプラットフォーム2の製造方法について、図15、図16を参照しながら説明する。
なお、シリコンプラットフォーム2に機能を付与するための工程は、シリコンプラットフォーム2にどのような機能性を持たせるかによって異なるため、ここでは、シリコンプラットフォーム2に機能を付与するための工程は完了しているものとして、その後の工程について説明する。また、図15、図16に示す各工程の断面図は、図11のD−D′線に沿う断面図である。
まず、図15(A)に示すように、シリコンプラットフォーム2は、Si基板32上に約3.0μmの厚さのBOX層33、約0.25μmの厚さのSi導波路コア層7、約1.5μmの厚さのTEOS−SiO層34を備える。
このようなシリコンプラットフォーム2の全面に、フォトレジストを塗布し、適宜パターニングし、レジストマスクを形成し、このレジストマスクを用いてRIEによって、TEOS−SiO層34、Si導波路コア層7、BOX層33、Si基板32の一部をエッチングする。ここでは、表面側から約7.0μm以上エッチングする。
これにより、側面にSi導波路コア層7の端面が露出し、上述の光半導体素子1の第1凸部5及び第2凸部14が入り込みうる第2凹部9(図15(B)中、左側の凹部)が形成され、また、上述の光半導体素子1の第3凸部18が入り込むうる第3凹部20(図15(B)中、右側の凹部)が形成される。そして、これらの第2凹部9と第3凹部20との間に除去されずに残された部分が第4凸部19となる。この場合、第4凸部19の表面は、シリコンプラットフォーム2の表面(上面)、即ち、TEOS−SiO2層34の表面であり、光導波路の高さ方向の位置合わせを行なう際の位置合わせ基準面となる。ここでは、第4凸部19の表面は、TEOS−SiO2層の表面であり、TEOS−SiO2層の表面位置は精度良く制御されるため、第4凸部19の表面は、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面となる。
なお、ここでは、第2凹部9の上述の光半導体素子1の第1凸部5が入り込む領域と第2凸部14が入り込む領域との間に、第2凹部9を形成する際に除去せずに残すことによって第5凸部35が形成される(図11参照)。この場合、第5凸部35の表面は、シリコンプラットフォーム2の表面(上面)、即ち、TEOS−SiO層34の表面であり(図13参照)、光導波路の高さ方向の位置合わせを行なう際の位置合わせ基準面となる。ここでは、第5凸部35の表面は、TEOS−SiO層34の表面であり、TEOS−SiO層34の表面位置は精度良く制御されるため、第5凸部35の表面は、高い高さ位置精度を有する位置合わせ基準面となる。
また、ここでは、表面側から約7.0μm以上エッチングするようにしているが、これに限られるものではなく、シリコンプラットフォーム2上に光半導体素子1を実装した際に、光半導体素子1の第1電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分と、後述するようにシリコンプラットフォーム2の第2凹部9の底面に設けられる電極16上に設けられたAuSnはんだ層17が接触できる程度の深さになるようにエッチングすれば良い。
次に、図16(A)に示すように、光半導体素子1をシリコンプラットフォーム2上に実装した際に、光半導体素子1に電流を供給するための電極16、36を、シリコンプラットフォーム2上に形成する。
ここでは、まず、凹部9,20を含む全面にフォトレジストを塗布し、適宜パターニングを行なって、電極16,36を設ける領域に開口部を有するレジストマスクを形成し、レジストマスクの上面を含む全面に、例えばスパッタによって、Ti/Pt/Au膜を、それぞれ、約0.1μm、約0.2μm、約0.5μmの厚さになるように形成する。
次に、レジストマスクを除去することで、レジストマスク上に形成されたTi/Pt/Au膜も同時に除去され、レジストマスクの開口部に形成されたTi/Pt/Au膜のみが残される。
これにより、シリコンプラットフォーム2の第2凹部9の底面に、上述の光半導体素子1のp側電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分に接続される電極16として、Ti/Pt/Auからなる電極(p側電極;SOA接続用電極)が形成される。また、シリコンプラットフォーム2の表面(上面)上に、上述の光半導体素子1のn側電極30に接続される電極36として、Ti/Pt/Auからなる電極(n側電極;SOA接続用電極)が形成される。
次に、図16(B)に示すように、第2凹部9の底面に設けられる電極16上に、AuSnはんだ層17を形成する。
ここでは、まず、Ti/Pt/Au膜からなる電極16、36上を含む全面にフォトレジストを塗布し、適宜パターニングを行なって、AuSnはんだ層17を設ける領域に開口部を有するレジストマスクを形成し、レジストマスクの上面を含む全面に、例えばスパッタによって、AuSnはんだ層(厚さ約2.0μm)を形成する。
その後、フォトレジストを除去することで、レジストマスク上に形成されたAuSnはんだ層も同時に除去され、レジストマスクの開口部に形成されたAuSnはんだ層のみが残される。
これにより、第2凹部9の底面に設けられる電極16上の上述の光半導体素子1のp側電極15の第2凸部14の表面に設けられた部分が接合される部分に、AuSnはんだ層17が形成される。
このようにして、上述のように構成されるシリコンプラットフォーム2が製造される。
次に、上述のシリコンプラットフォーム2上に、上述の光半導体素子(SOA)1を実装し、これらをハイブリッド集積した光集積素子3の構成及びその製造方法について、図17〜図20を参照しながら説明する。なお、図17では、分かり易くするために、適宜構成を省略して示している。
ここでは、図17〜図20に示すように、上述の光半導体素子1は、裏返しにされ、基板13側(n側電極30が設けられている側;光半導体素子1の裏面)が上側にされて、上述のシリコンプラットフォーム2上に実装される。
つまり、光半導体素子1の第1凸部5及び第2凸部14が、シリコンプラットフォーム2の第2凹部9に入り込み、また、光半導体素子1の第3凸部18が、シリコンプラットフォーム2の第3凹部20に入り込むように、光半導体素子1が、シリコンプラットフォーム2上に搭載される。
そして、光半導体素子1の位置合わせ基準面である光半導体素子1の第1凹部6の底面と、シリコンプラットフォーム2の位置合わせ基準面である第4凸部19の表面(シリコンプラットフォーム2の上面;TEOS−SiO層34の表面)とが当接することによって、光半導体素子1の活性層(コア層)4の高さ方向の位置と、シリコンプラットフォーム2のSi導波路コア層7の高さ方向の位置とが、精度良く位置合わせされ、光半導体素子1の活性層4とシリコンプラットフォーム2のSi導波路コア層7とが光学的に接続される。
なお、ここでは、光半導体素子1の第4凹部28の底面も、光半導体素子1の位置合わせ基準面となり、また、シリコンプラットフォーム2の第5凸部35の表面も、シリコンプラットフォーム2の位置合わせ基準面となり、これらが当接することによって、光半導体素子1の活性層(コア層)4の高さ方向の位置と、シリコンプラットフォーム2のSi導波路コア層7の高さ方向の位置とが、より精度良く位置合わせされるようにしている。
また、光半導体素子1のp側電極15(第1電極)の第2凸部14の表面に設けられた部分が、シリコンプラットフォーム2の第2凹部9の底面に設けられた電極16(第2電極)に、AuSnはんだ層17を介して、電気的に接続される。
具体的には、例えばフリップチップボンダによって、上述のシリコンプラットフォーム2上に上述の光半導体素子1を実装し、適宜加熱・加圧することで、光半導体素子1のp側電極15(第1電極)の第2凸部14の上方に設けられた部分と、シリコンプラットフォーム2の第2凹部9の底面に設けられた電極16(第2電極)を、AuSnはんだ層17によって融着(接合)して、光半導体素子1側の電極15(第1電極)とシリコンプラットフォーム2側の電極16(第2電極)を電気的に接続しつつ、両者に形成された位置合わせ基準面によって、精度の良い高さ方向位置合わせが完了する。なお、フリップチップボンダで実装する際には、適宜形成されたマーカを用いて平面方向の位置合わせも行なう。
また、ここでは、光半導体素子1の基板裏面側に設けられたn側電極30と、シリコンプラットフォーム2の表面上に設けられた電極36とが、例えばワイヤボンディング等によって接続される。この場合、光半導体素子1の基板裏面側に設けられたn側電極30と、シリコンプラットフォーム2の表面上に設けられた電極36とは、ワイヤ37によって電気的に接続されることになる。
ところで、上述のように構成される光集積素子3を用いて、例えば光受信機(光通信装置)を構成する場合、シリコンフォトニクスを用いた光受信機となり、例えば、図21に示すように、光受信機40は、上述の実施形態の光機能素子2としてのシリコンプラットフォームを、フォトダイオード(PD)41、トランス・インピーダンス・アンプ(TIA)42、光配線(光導波路)43、電気配線(電極配線)44を備えるものとし、これに光半導体素子1としての半導体光増幅器(SOA)を実装して構成した光集積素子3を備えるものとし、これに光ファイバ45が接続されるようにすれば良い。
この場合、光ファイバ45からの入力光は、SOA1によって増幅され、SOA1からの増幅光は、PD41によって電流信号に変換され、PD41からの電流信号はTIA42によって電圧信号に変換されることになる。このように、光ファイバ45からの微弱な入力光をSOA1によって増幅することで、PD41のビットエラーレート(BER)を低減し、信頼性の高い光通信を実現することができる。
したがって、本実施形態の光集積素子及びその製造方法並びに光通信装置によれば、光機能素子2と光半導体素子1を集積する際の光導波路の高さ方向の位置合わせ精度を向上させることができるという利点がある。
なお、上述の実施形態及び変形例では、光半導体素子1の光導波路29(具体的には活性層4)及び光機能素子2の光導波路8(具体的にはシリコン導波路コア層7)を、いずれも、素子端面に対して垂直に設ける場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではない。例えば、端面反射などによる反射戻り光を抑えるために、光半導体素子1の光導波路29(具体的には活性層4)及び光機能素子2の光導波路8(具体的にはシリコン導波路コア層7)が、いずれも、素子端面に対して斜めに形成されていても良い。この場合、各端面でスネル則に基づいて信号光が屈折するため、これを考慮して、実装位置を適宜調整すれば良い。
また、上述の実施形態及び変形例では、光半導体素子1がSOAである場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、光半導体素子1は、例えばDFBレーザやFPレーザなどの半導体レーザであっても良い。この場合、光機能素子2に備えられる光導波路8(シリコン光導波路;具体的にはシリコン導波路コア層7)との結合は、光半導体素子1の両端でなく、片側の端面だけでも良い。
また、上述の実施形態及び変形例では、光半導体素子1のn側電極30の接続にワイヤボンディングを用いた場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、例えばp側電極と同一平面上にn側電極を形成し、p側電極と同様に、シリコンプラットフォーム側に設けた電極とフリップチップ接続しても良い。
また、上述の実施形態及び変形例では、光半導体素子1を、InP系の半導体材料を用いる場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、他の半導体材料を用いた光半導体素子であっても本発明を適用することができる。また、半導体材料の組成、導波路構造、電極構造、各半導体層の積層構造や形成方法、電極を構成する金属膜の形成方法などについても、上述の実施形態及び変形例で例示したものに限られるものではない。例えば、上述の実施形態では、光半導体素子を、高抵抗埋め込み構造を備えるものとして説明しているが、これに限られるものではなく、例えばpnpnサイリスタ埋め込み構造などの他の埋め込み構造、あるいは、例えばリッジ導波路構造などの他の導波路構造などを備えるものにも適用することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上述の実施形態及び変形例の光半導体素子1を、図22、図23に示すように、嵌合凸部(凸状嵌合部)50を備えるものとし、光機能素子2を、図24、図25に示すように、嵌合凹部(凹状嵌合部)51を備えるものとし、光集積素子3を、図26、図27に示すように、これらの嵌合凸部50と嵌合凹部51が嵌合されているものとしても良い。
なお、図23は、図22のJ−J′線に沿う断面図であり、図22のA−A′線に沿う断面図は、図4に示すようになっており、図22のC−C′線に沿う断面図は、図6に示すようになっている。また、図25は、図24のK−K′線に沿う断面図であり、図24のD−D′線に沿う断面図は、図12に示すようになっており、図24のF−F′線に沿う断面図は、図14に示すようになっている。また、図27は、図26のL−L′線に沿う断面図であり、図26のG−G′線に沿う断面図は、図18に示すようになっており、図26のI−I′線に沿う断面図は、図20に示すようになっている。
この場合、光半導体素子1及び光機能素子2には、それぞれ、互いに嵌合しうる嵌合凸部50及び嵌合凹部51を設ければ良い。つまり、光半導体素子1には、光機能素子2に設けられる嵌合凹部51に対応する嵌合凸部50を設け、光機能素子2には、光半導体素子1に設けられる嵌合凸部50に対応する嵌合凹部51を設ければ良い。
具体的には、図22、図23に示すように、上述の実施形態及び変形例の光半導体素子1において、2つの凸部(第2凸部14及び第3凸部18)の一方の側の幅を狭くし、この幅を狭くした部分を、嵌合凸部50として用い、また、図24、図25に示すように、光機能素子2において、2つの凹部9、20の一方の側の幅を狭くし、この幅を狭くした部分を、嵌合凹部51として用いれば良い。この場合、嵌合凸部50及び嵌合凹部51の幅はこれらを嵌合することができる程度の幅にすれば良い。
このようにして、図26、図27に示すように、光半導体素子1を光機能素子2上に実装する際に、光半導体素子1に設けられた嵌合凸部50を、光機能素子2に設けられた嵌合凹部51に嵌合させることで、光導波路の平面方向(特に、横方向、即ち、光導波路(メサ構造;凸部)が延びる方向に直交する方向)の位置合わせが精度良く行なわれるようになる。なお、この場合、光半導体素子1及び光機能素子2を作製する際のエッチングパターンが一部変更されるだけで、上述の実施形態及び変形例と同様のプロセスで作製することが可能である。
なお、この変形例では、嵌合凸部50及び嵌合凹部51を一方の側(ここでは図22、図24、図26中、上側)に設けて、横方向の位置合わせを行なう場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、嵌合凸部及び嵌合凹部を一方の側及びその反対側の両側に設けて、両側で横方向の位置合わせを精度良く行なうことができるようにしても良い。
また、この変形例では、嵌合凸部50及び嵌合凹部51を、シリコンプラットフォーム2の光導波路8に光学的に接続される光導波路29を備える第1凸部5を挟んで両側に設けているが、一方の側だけに設けても良い。例えば、第3凸部18、第3凹部20を設けない場合(図2参照)には、第2凸部14、第2凹部9の側にだけ嵌合凸部50及び嵌合凹部51を設ければ良い。
また、この変形例では、嵌合凸部50及び嵌合凹部51をいずれも光導波路(メサ構造;光半導体素子1の凸部;光機能素子2の凹部)が延びる方向に沿って延びるように設けて、光導波路の平面方向の主に横方向の位置合わせが精度良く行なわれるようにする場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、嵌合凸部50及び嵌合凹部51を、光導波路(メサ構造;光半導体素子1の凸部;光機能素子2の凹部)が延びる方向に直交する方向に沿って延びるように設けることで、光導波路の平面方向の主に縦方向、即ち、光半導体素子1と光機能素子2の導波路間ギャップの位置合わせが精度良く行なわれるようにしても良い。
以下、上述の実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
活性層を含む第1凸部と、表面側から前記活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを備える光半導体素子と、
コア層を含む光導波路と、側面に前記コア層の端面が露出している第2凹部とを備える光機能素子とを備え、
前記第1凹部の底面が前記光機能素子の表面に接触し、前記第1凸部が前記第2凹部に入り込んで前記活性層が前記コア層に光学的に接続された状態で、前記光半導体素子と前記光機能素子が集積されていることを特徴とする光集積素子。
(付記2)
前記第1凹部の底面が、エッチストップ層、前記エッチストップ層の前記活性層の側の反対側に設けられた層、前記エッチストップ層の前記活性層の側の表面に設けられた誘電体膜、前記エッチストップ層の前記活性層の側の反対側に設けられた層の表面に設けられた誘電体膜のいずれかによって構成されていることを特徴とする、付記1に記載の光集積素子。
(付記3)
前記光半導体素子は、少なくとも前記第1凸部の表面に第1電極を備え、
前記光機能素子は、前記第2凹部の底面に設けられた第2電極を備え、
前記第1電極と前記第2電極とが電気的に接続されていることを特徴とする、付記1又は2に記載の光集積素子。
(付記4)
前記光半導体素子は、第2凸部を備え、
前記第1電極は、前記第1凸部の表面から前記第2凸部の表面まで延びており、
前記第1電極の前記第2凸部の表面に設けられた部分と前記第2電極とが接合されており、前記第1電極の前記第1凸部の表面に設けられた部分と前記第2凹部の底面との間に空間が設けられていることを特徴とする、付記3に記載の光集積素子。
(付記5)
前記第1電極と前記第2電極とがはんだ又は導電性ペーストによって接合されていることを特徴とする、付記3又は4に記載の光集積素子。
(付記6)
前記光半導体素子は、前記第1凹部を挟んで前記第1凸部の反対側に設けられた第3凸部を備え、
前記光機能素子は、第4凸部と、前記第4凸部を挟んで前記第2凹部の反対側に設けられた第3凹部とを備え、
前記第1凹部の底面が前記第4凸部の表面に接触し、前記第3凸部が前記第3凹部に入り込んでいることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記7)
前記光半導体素子は、前記第1凸部を挟んで前記第1凹部の反対側に設けられた第4凹部を備え、
前記光機能素子は、第5凸部を備え、
前記第4凹部の底面が前記第5凸部の表面に接触し、前記第5凸部が前記第4凹部に入り込んでいることを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記8)
前記光半導体素子は、嵌合凸部を備え、
前記光機能素子は、嵌合凹部を備え、
前記嵌合凸部と前記嵌合凹部が嵌合されていることを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記9)
前記光半導体素子は、半導体光増幅器又は半導体レーザであり、
前記光機能素子は、シリコンプラットフォームであることを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記10)
前記光半導体素子は、III−V族半導体材料からなり、
前記エッチストップ層は、4元のIII−V族半導体材料からなることを特徴とする、付記2に記載の光集積素子。
(付記11)
付記1〜10のいずれか1項に記載の光集積素子を備えることを特徴とする光通信装置。
(付記12)
光半導体素子に、活性層を含む第1凸部と、表面側から前記活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを形成し、
光機能素子に、コア層を含む光導波路と、側面に前記コア層の端面が露出している第2凹部とを形成し、
前記第1凹部の底面が前記光機能素子の表面に接触し、前記第1凸部が前記第2凹部に入り込んで前記活性層が前記コア層に光学的に接続されるように、前記光半導体素子と前記光機能素子を集積して光集積素子を製造することを特徴とする光集積素子の製造方法。
(付記13)
前記光半導体素子は、表面側から前記活性層よりも遠い位置にエッチストッ層を備え、
前記第1凹部を形成する際に、少なくとも、前記第1凹部の底面をウェットエッチングによって形成することを特徴とする、付記12に記載の光集積素子の製造方法。
1 光半導体素子
2 光機能素子
3 光集積素子
4 活性層
5 第1凸部
6 第1凹部
7 コア層(Si導波路コア層)
8 光導波路
9 第2凹部
10 エッチストップ層(InGaAsPエッチストップ層)
11 誘電体膜(SiNパッシベーション膜)
11X 開口部
12 バッファ層(n型InPバッファ層)
13 基板(n型InP基板)
14 第2凸部
15 p側電極(第1電極)
15X TiW/Au膜
15Y Auめっき膜
16 電極(第2電極)
17 接合材(AuSnはんだ層)
18 第3凸部
19 第4凸部
20 第3凹部
21 n型InPクラッド層
22 p型InPクラッド層
23 p型InGaAsコンタクト層
24〜26 メサ構造
27 半絶縁性InP埋込層
28 第4凹部
29 光導波路
30 n側電極
30X AuGe/Au膜
30Y Auめっき膜
31 SiOマスク
32 Si基板
33 BOX層
34 TEOS−SiO
35 第5凸部
36 電極
40 光受信機(光通信装置)
41 フォトダイオード(PD)
42 トランス・インピーダンス・アンプ(TIA)
43 光配線(光導波路)
44 電気配線(電極配線)
45 光ファイバ
50 嵌合凸部(凸状嵌合部)
51 嵌合凹部(凹状嵌合部)

Claims (11)

  1. 活性層を含む第1凸部と、表面側から前記活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを備える光半導体素子と、
    コア層を含む光導波路と、側面に前記コア層の端面が露出している第2凹部とを備える光機能素子とを備え、
    前記光導波路の高さ方向の位置合わせ基準面となる前記第1凹部の底面であって前記光半導体素子の基板上に前記活性層よりも前記基板に近い位置に形成されたエッチストップ層に基づいて規定され前記第1凹部の底面が前記光機能素子の表面に接触し、前記第1凸部が前記第2凹部に入り込んで前記活性層が前記コア層に光学的に接続された状態で、前記光半導体素子と前記光機能素子が集積されていることを特徴とする光集積素子。
  2. 前記第1凹部の底面が、前記エッチストップ層、前記エッチストップ層の前記活性層の側の反対側に設けられた層、前記エッチストップ層の前記活性層の側の表面に設けられた誘電体膜、前記エッチストップ層の前記活性層の側の反対側に設けられた層の表面に設けられた誘電体膜のいずれかによって構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の光集積素子。
  3. 前記光半導体素子は、少なくとも前記第1凸部の表面に第1電極を備え、
    前記光機能素子は、前記第2凹部の底面に設けられた第2電極を備え、
    前記第1電極と前記第2電極とが電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光集積素子。
  4. 前記光半導体素子は、第2凸部を備え、
    前記第1電極は、前記第1凸部の表面から前記第2凸部の表面まで延びており、
    前記第1電極の前記第2凸部の表面に設けられた部分と前記第2電極とが接合されており、前記第1電極の前記第1凸部の表面に設けられた部分と前記第2凹部の底面との間に空間が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の光集積素子。
  5. 前記光半導体素子は、前記第1凹部を挟んで前記第1凸部の反対側に設けられた第3凸部を備え、
    前記光機能素子は、第4凸部と、前記第4凸部を挟んで前記第2凹部の反対側に設けられた第3凹部とを備え、
    前記第1凹部の底面が前記第4凸部の表面に接触し、前記第3凸部が前記第3凹部に入り込んでいることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光集積素子。
  6. 前記光半導体素子は、前記第1凸部を挟んで前記第1凹部の反対側に設けられた第4凹部を備え、
    前記光機能素子は、第5凸部を備え、
    前記第4凹部の底面が前記第5凸部の表面に接触し、前記第5凸部が前記第4凹部に入り込んでいることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光集積素子。
  7. 前記光半導体素子及び前記光機能素子は、それぞれ、互いに嵌まり合うことで前記光導波路の平面方向の位置合わせを行なう嵌合凸部及び嵌合凹部を備え、
    前記光半導体素子側の嵌合凸部又は嵌合凹部と、前記光半導体素子側の嵌合凸部又は嵌合凹部に対応する前記光機能素子側の嵌合凹部又は嵌合凸部とが嵌まり合った状態で、前記光半導体素子と前記光機能素子が集積されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光集積素子。
  8. 前記光半導体素子は、半導体光増幅器又は半導体レーザであり、
    前記光機能素子は、シリコンプラットフォームであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の光集積素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の光集積素子を備えることを特徴とする光通信装置。
  10. 光半導体素子に、活性層を含む第1凸部と、表面側から前記活性層よりも深い位置まで達する第1凹部とを形成し、
    光機能素子に、コア層を含む光導波路と、側面に前記コア層の端面が露出している第2凹部とを形成し、
    前記光導波路の高さ方向の位置合わせ基準面となる前記第1凹部の底面を、前記光半導体素子の基板上に前記活性層を形成するよりも前に形成されたエッチストップ層に基づいて規定し、
    前記第1凹部の底面が前記光機能素子の表面に接触し、前記第1凸部が前記第2凹部に入り込んで前記活性層が前記コア層に光学的に接続されるように、前記光半導体素子と前記光機能素子を集積して光集積素子を製造することを特徴とする光集積素子の製造方法。
  11. 前記光半導体素子は、表面側から前記活性層よりも遠い位置に前記エッチストップ層を備え、
    前記第1凹部を形成する際に、少なくとも、前記第1凹部の底面をウェットエッチングによって形成することを特徴とする、請求項10に記載の光集積素子の製造方法。
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