JP6695755B2 - すくい上げ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、移載対象物を移載するための装置に関し、特に、移載対象物の下側に薄板部材を挿入して移載対象物をすくい上げる装置に関するものである。
この種の装置の一例が特許文献1に記載されている。その装置は、僅かな隙間を空けて重ねられるとともにボルトやナットなどによって一体化された二枚の薄板と、各薄板の先端部を覆った状態に巻き掛けられかつ各薄板の間で互いに連結された環状のフィルムとを備えている。各薄板はすくい上げ装置に取り付けられたラックに噛み合って回転するピニオンギヤと一体となって前後動するように構成されている。そのピニオンギヤはケースやフレームなどの固定部内に回転可能に取り付けられており、その固定部に上述した各薄板が一体に取り付けられている。また、ピニオンギヤと一体となって回転する送りローラが二枚の薄板のうち上側に配置される上薄板の後端部側に配置されている。その送りローラに前記上薄板に巻き掛けられた上フィルムが巻き掛けられている。なお、二枚の薄板のうち下側に配置される下薄板に巻き掛かけられた下フィルムはクランプローラに巻き掛けられており、そのクランプローラと上記の送りローラとの間に各フィルムが挟み込まれている。ピニオンギヤを回転させると、各薄板は移載対象物に向かって前進させられ、各薄板の挿入長さに応じた長さだけ、各薄板の間から各フィルムが移載対象物の下側に送り込まれる。
特許第5567202号公報
特許文献1に記載された装置を繰り返し使用すると、各フィルムに移載対象物の油脂などが付着して汚れたり、各フィルムが劣化したりするなどの不都合がある。このような不都合が生じた場合にはフィルムを交換することになる。しかしながら、特許文献1に記載された構成では、フィルムを交換する場合には、各薄板を固定部から取り外し、ボルトやナットを緩めて各薄板を分離させる。その後に、各薄板と各フィルムとを分離して各フィルムを新しいものと交換することとなる。すなわち、フィルムの交換を考慮に入れた構成となっていないので、フィルム交換の作業が煩雑となってしまい、実用性に欠ける点があった。
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、フィルム交換の作業性を向上させたすくい上げ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は、所定の間隔をあけて重ねられて配置された上薄板部材および下薄板部材と、前記上薄板部材に前記上薄板部材の先端部を覆った状態に巻きかけられた環状の上フィルムと、前記下薄板部材に前記下薄板部材の先端部を覆った状態に巻きかけられた環状の下フィルムと、前記上薄板部材の後方側に配置されかつ前記上フィルムが巻き掛けられた上ローラと、前記下薄板部材の後方側に配置されかつ前記下フィルムが巻き掛けられた下ローラとを備え、前記上フィルムと前記下フィルムとが、前記上フィルムと前記下フィルムとの互いに対向する箇所で連結されて互いに一体となって走行させられ、前記上フィルムと前記下フィルムとは、前記上薄板部材と前記下薄板部材とが所定の移載対象物の下側に挿入される際に、前記上薄板部材と前記下薄板部材との間から前記上薄板部材と前記下薄板部材との先端側に送り出されるように走行させられるすくい上げ装置において、前記上薄板部材と前記下薄板部材とが、前記上薄板部材と前記下薄板部材とにおける後端部分で所定のフレーム部材に着脱自在に取り付けられ、前記フレーム部材に前記上ローラと前記下ローラとが回転可能でかつ着脱自在に保持され、前記移載対象物に対して前後動する本体部に前記フレーム部材が着脱可能に取り付けられ、前記上フィルムおよび前記下フィルムに張力を付与して前記各薄板部材の先端部と前記各ローラとの間で前記上フィルムおよび前記下フィルムを走行させる駆動ローラが前記本体部に設けられていることを特徴とするものである。
また、この発明の前記駆動ローラは、前記上ローラもしくは前記下ローラとの間に前記上フィルムもしくは前記下フィルムを挟み込んで回転させられるように構成されていてよい。
さらに、この発明の前記フレーム部材に、前記各薄板部材の後端部分が嵌め込まれるスリットが形成されており、前記フレーム部材に対して前記各薄板部材の後端部分がスライドさせられることにより前記スリットに前記各薄板部材の後端部分が着脱自在に嵌め込まれるように構成されていてよい。
そして、この発明の前記フレーム部材に、前記本体部側に開口させられかつ前記上ローラが回転可能かつ着脱自在に取り付けられる切り欠き部と、前記本体部側に開口させられかつ前記下ローラが回転可能かつ着脱自在に取り付けられる他の切り欠き部とが形成され、前記本体部に前記フレーム部材が取り付けられることにより、前記各切り欠き部の開口部が前記本体部によって塞がれて前記各切り欠き部から前記上ローラおよび前記下ローラが外れないように構成されていてよい。
また、この発明では、前記フレーム部材における前記各薄板部材の後端部側にフックが取り付けられており、前記本体部における前記各薄板部材の後端部側に前記フックが掛けられる留め部が取り付けられており、前記留め部に前記フックが掛けられることにより前記本体部に前記フレーム部材が固定されるように構成されていてよい。
さらに、この発明では、前記フレーム部材における前記各薄板部材の先端部側に凹部が形成されており、前記本体部における前記各薄板部材の先端部側に、前記凹部に嵌まり合う突部が形成されており、前記凹部に前記突部が嵌め込まれることにより前記本体部に前記フレーム部材が仮止めされるように構成されていてよい。
この発明によれば、本体部に着脱可能に取り付けられるフレーム部材に、上薄板部材および下薄板部材が着脱自在に取り付けられるとともに、各薄板部材の後端部側に配置された上ローラおよび下ローラが着脱自在に保持されている。すなわち、各薄板部材、および、各薄板部材に巻き掛けられた各フィルム、ならびに、各ローラなどが本体部に対して着脱可能なユニットとして構成されている。そのため、上記の本体部からフレーム部材を容易に取り外し、そのフレーム部材から各薄板部材を容易に取り外すことができる。その結果、各薄板部材に巻き掛けられた上フィルムおよび下フィルムの交換を容易に行うことができ、その作業性を向上することができる。ひいては装置全体のメンテナンス性を向上させることができる。
また、この発明によれば、駆動ローラは、上ローラもしくは下ローラとの間に、上フィルムもしくは下フィルムを挟み込んで回転するため、本体部の前後動に伴って各フィルムを走行させることができる。
さらに、この発明によれば、フレーム部材に形成されたスリットに、各薄板部材の後端部分をスライドさせて取り付けたり、取り外したりする。そのため、フレーム部材に各薄板部材を着脱させる作業を容易に行うことができる。
そして、この発明によれば、フレーム部材に形成され、本体部側に開口する切り欠き部に上ローラが回転可能かつ着脱自在に保持され、本体部側に開口する他の切り欠き部に下ローラが回転可能かつ着脱自在に保持さる。そのため、本体部から取り外したフレーム部材に各ローラを着脱させる作業を容易に行うことができる。また、本体部にフレーム部材を取り付けた場合には、各切り欠き部の開口部が本体部によって塞がれるため、各切り欠き部から各ローラが外れることがない。
また、この発明によれば、本体部に取り付けられた留め部にフックを掛けることにより、本体部にフレーム部材が固定されるので、本体部に対するフレーム部材の固定を容易に行うことができる。
さらに、この発明によれば、本体部に形成された突部とフレーム部材に形成された凹部とを嵌合させることにより本体部にフレーム部材を仮止めすることができる。例えば、本体部にフレーム部材を仮止めした状態で、前記留め部にフックを掛けることができる。そのため、本体部材に対するフレーム部材の固定作業を容易にかつ確実に行うことができる。また、留め部からフックを外す場合には、本体部からフレーム部材が落下するなどの不都合を回避できる。
この発明におけるフレーム部材の一例の一部を破断して示す側面図である。 この発明におけるフレーム部材の一例の上視図である。 この発明に係るすくい上げ装置の構成の一例を示す側面図である。 図3に示すすくい上げ装置の背面図である。 この発明に係るすくい上げ装置の動作の一例を示す図である。
この発明に係るすくい上げ装置は、環状のフィルムがそれぞれ巻き掛けられた二枚の薄板部材を備え、それらの薄板部材をテーブルやコンベヤなどの移載面上に置かれている移載対象物の下側に挿入してその移載対象物をすくい上げる装置である。前記各フィルムは互いに対向する箇所で連結されており、移載対象物の下側に各薄板部材を挿入した長さと同じ長さだけ、移載対象物の下側に各薄板部材の間から送り込まれる。こうすることにより、上述した移載面および移載対象物との間で相対速度差を生じさせないように構成されている。この発明では、上述した各薄板部材は所定のフレーム部材に着脱可能の取り付けられており、すなわちユニット化されており、すくい上げ装置の本体部に対してそのフレーム部材が着脱自在に取り付けられる。先ず、この発明に係る装置の構成の一例を説明し、次いで、上述したフレーム部材の構成について説明する。
図3は、この発明に係るすくい上げ装置の構成の一例を示す側面図である。すくい上げ装置1は、すくい上げ装置1の長さ方向に延びている平板状のベースプレート2を備え、そのベースプレート2の上側に図示しない多関節型ロボットのアーム部が取り付けられている。上記のベースプレート2の長さ方向での一方の端部に、前記長さ方向に対して直交する方向すなわち図3での上下方向に延びるレール3が設けられており、そのレール3に沿って上下動するように押さえ板4が取り付けられている。この押さえ板4は、後述するように移載対象物の下側に二枚の薄板部材を挿入する際に、移載対象物の上に載せられ、その自重によって移載対象物を軽く押さえるものである。上述した多関節型ロボットのアーム部を操作して移載対象物の上に押さえ板4を載せ、この状態ですくい上げ装置1を下降させると、押さえ板4はレール3に沿って図3での上下方向で上方に移動する。以下の説明では、すくい上げ装置1の長さ方向で押さえ板4が設けられている側をすくい上げ装置1の先端部側と称する。
なお、押さえ板4の下側に、図3に示すように、湾曲させた帯状の板部材5を取り付けてもよい。具体的には、前記長さ方向での押さえ板4の一端部に帯状の板部材5の一端部を固定し、前記長さ方向で押さえ板4の一端部とは反対側の他端部に、押さえ板4の板厚方向に貫通するように帯状の板部材5の他端部を取り付ける。こうすることにより、特に、移載対象物の上に載せた押さえ板4を移載対象物から離間させる場合に、それらの接触面積を次第に減少させてこれらを離れやすくすることができる。
上記のベースプレート2の下側に、図4に示すように、ベースプレート2の長さ方向と平行な方向に延びるリニヤガイド6が取り付けられており、そのリニヤガイド6を介してベースプレート2に、本体部7が前記長さ方向に移動可能に取り付けられている。その本体部7はケース8を備えており、ここに示す例では、このケース8にモータ9が一体に取り付けられている。モータ9のロータ軸はケース8の内部に延び出ており、このロータ軸に駆動ローラ10の一方の端部が接続されている。駆動ローラ10の他方の端部はケース8の外側に延び出ており、その他方の端部にピニオンギヤ11が取り付けられている。これらモータ9と、駆動ローラ10と、ピニオンギヤ11とは同心円状に配置されている。なお、モータ9は、図示しないコントローラからの指令信号に基づいて動作するように構成されている。ピニオンギヤ11の少なくとも一部はギヤケース12によって覆われている。
ケース8における押さえ板4側の側面であって、すくい上げ装置1の幅方向での両端部側に、突部13がそれぞれ形成されている。各突部13が嵌まり合う凹部14がフレーム部材15に形成されている。フレーム部材15の構成については後述する。その凹部14に突部13を嵌め込むことにより、ケース8にフレーム部材15が仮止めされる。また、ケース8における押さえ板4側の側面とは反対側の側面すなわちすくい上げ装置1の後端部側の側面であって、前記幅方向での両端部側に、図4に示すように、クランプ16の一部を構成する留め部16Aがそれぞれ取り付けられている。クランプ16の他の一部を構成するフック16Bが、フレーム部材15における留め部16Aに対応する位置に取り付けられている。凹部14に突部13を嵌め込んでケース8にフレーム部材15を仮止めした状態で、上記の留め部16Aにフック16Bを掛けることにより、ケース8にフレーム部材15が固定される。
前述したベースプレート2にサイドプレート17が取り付けられており、このサイドプレート17にピニオンギヤ11に噛み合う歯が形成されたラック18が設けられている。モータ9が駆動されて駆動ローラ10とともにピニオンギヤ11が回転すると、そのピニオンギヤ11がラック18に沿って前後動し、これに伴って本体部7がすくい上げ装置1の長さ方向に前後動する。
上述したフレーム部材15について説明する。図1は、この発明におけるフレーム部材の一例の一部を破断して示す側面図であり、図2は、フレーム部材の上視図である。フレーム部材15は、前記長さ方向に延びる平板状の一対のサイドフレーム15Aと、それらのサイドフレーム15Aに直交する方向に延びておりかつ各サイドフレーム15Aの後端部同士を連結する平板状のエンドフレーム15Bとによって構成されている。各サイドフレーム15Aの先端部に、図1に示すように、すくい上げ装置1の上下方向で上側に突出した鉤部19が形成されており、この鉤部19に長さ方向に窪んだ凹部14がそれぞれ形成されている。前記長さ方向で各サイドフレーム15Aにおける上記の鉤部19の長さを除いた長さはケース8の長さとほぼ同じになっている。また、エンドフレーム15Bの長さは、前記すくい上げ装置1の幅方向でのケース8の幅と同じに設計されている。
エンドフレーム15Bの側面であって、前記幅方向での両端部のそれぞれにフック16Bが取り付けられている。そのフック16Bを本体部7に形成された留め部16Aに引っ掛け、もしくは、係合させることにより、つまりクランプ16によって本体部7の下側にフレーム部材15が固定される。各サイドフレーム15Aの先端部側における互いに対向する各側面に、前記長さ方向に延びるスリット20が形成されている。このスリット20に、所定の間隔を空けて重ねられた2枚の薄板部材21,22の後端側部分が嵌め込まれる。これらの薄板部材21,22の構成については後述する。また、各サイドフレーム15Aにおける互いに対向する箇所に3つの切り欠き部23,24,25が一定の間隔で形成されている。各切り欠き部23,24,25は本体部7側に開口しており、各切り欠き部23,24,25の開口部は、上述した図3に示すように、本体部7にフレーム部材15を固定した場合に、ケース8によって閉じられる。なお、本体部7に対するフレーム部材15の着脱方法については後述する。各切り欠き部23,24,25に以下に説明する各ローラの回転軸が回転可能かつ着脱自在にそれぞれ保持される。そのため、各ローラの回転軸線はすくい上げ装置1の幅方向と平行かつ互いに平行となっている。なお、以下の説明では、サイドフレーム15Aの長さ方向での先端部側から順に第1切り欠き部23、第2切り欠き部24、第3切り欠き部25と記す。
第1切り欠き部23に保持されるローラはいわゆるテンションローラ26であって、後述する上フィルムを上薄板部材21に沿わせて走行させつまり上薄板部材21から上フィルムが離間することを抑制するものである。第2切り欠き部24に保持されるローラはいわゆるフリーローラ27であって、後述する上フィルムが巻き掛けられる。第3切り欠き部25に保持されるローラは、本体部7にフレーム部材15を固定した場合に、駆動ローラ10に押し付けられ、駆動ローラ10からトルクを受けて回転する従動ローラ28である。この従動ローラ28に、後述する下フィルムが巻き掛けられる。
次いで、2枚の薄板部材21,22の構成について説明する。各薄板部材21,22は、全体として矩形あるいは方形に形成されている。2枚の薄板部材21,22のうち上側に配置される上薄板部材21の先端側部分21Aは、互いに平行に配列された複数の細い縦棒部材29と、各縦棒部材29の長さ方向と直交するように配置されて各縦棒部材29の一端部を連結する横棒部材30とによって構成されている。これは、上フィルムとの接触面積を低減するためである。したがって、例えば、平板によって前記先端側部分21Aを構成し、その平板に、板厚方向に貫通する孔や溝を複数形成して前記接触面積を低減してもよい。なお、横棒部材30の長さは、縦棒部材29より短く設計されている。また、上薄板部材21の先端部は、図1に示すように、下薄板部材22側に予め定めた角度屈曲されている。これは移載対象物の下側に、各薄板部材21,22を挿入しやすくするためである。
上薄板部材21の後端側部分21Bは、すくい上げ装置1の幅方向に測った長さがすくい上げ装置1の長さ方向に測った長さより長い平板状に形成されている。この後端側部分21Bにおける前記先端側部分21A側の1辺に前記各縦棒部材29の他端部が連結されている。すくい上げ装置1の幅方向における後端側部分21Bの幅は、先端側部分21Aの幅より広く形成されており、後端側部分21Bの両端部がスリット20に挿入されるようになっている。
また、2枚の薄板部材21,22のうち下側に配置される下薄板部材22の先端側部分22Aは、主として上薄板部材21の先端側部分21Aと同様に構成されている。先端側部分22Aを構成している各縦棒部材31は、上薄板部材21の先端側部分21Aを構成している各縦棒部材29と交互に配置されている。こうすることにより、各薄板部材21,22同士の間を走行する各フィルムと各薄板部材21,22との接触面積を低減している。縦棒部材31の長さは前記縦棒部材29より短く設計されている。また、各縦棒部材31の一端部を連結する横棒部材32の長さは、縦棒部材29と同じ長さに設計されている。すなわち、各先端側部分21A,22Aは同じ幅に形成されている。
下薄板部材22の後端側部分22Bは、すくい上げ装置1の幅方向に測った長さがすくい上げ装置1の長さ方向に測った長さより長い平板状に形成されている。また、前記長さ方向に測った後端側部分22Bの長さは、上薄板部材21の後端側部分21Bの長さより長い。この後端側部分22Bにおける先端側部分22A側の1辺に前記各縦棒部材31の他端部が連結されている。すくい上げ装置1の幅方向における後端側部分22Bの幅は、先端側部分22Aの幅より広く設計され、また、上述した上薄板部材21の後端側部分21Bの幅と同じに設計されている。この後端側部分22Bの両端部がスリット20に挿入されるようになっている。
この後端側部分22Bにおける前記縦棒部材31と反対側の面に、図示しないストッパが取り付けられている。そのストッパによって各薄板部材21,22を重ね合わせた場合に、それら薄板部材21,22同士の位置が決められるようになっている。具体的には、各縦棒部材29,31の他端部を一致させるように、各薄板部材21,22同士が重ね合わされる。その結果、図1に示すように、上薄板部材21の先端部が下薄板部材22の先端部より図1での左右方向で左側に配置され、下薄板部材22の後端部が上薄板部材21の後端部より図1での左右方向で右側に配置される。
なお、例えば、各後端側部分21B,22Bの互いに対向する面のうち少なくとも一方の面における幅方向での両端部分はその中央部分より他方の面側に予め定めた高さだけ突出して形成されている。そのため、各薄板部材21,22同士を重ね合わせた場合に、各薄板部材21,22同士の間に所定の高さの隙間が形成される。その隙間を各フィルムが走行するようになっている。
各薄板部材21,22のそれぞれに巻き掛けられた環状のフィルム33,34について説明する。図5に示すように、上薄板部材21の先端部を覆うように環状の上フィルム33が巻き掛けられている。その上フィルム33は上薄板部材21の後端部側で上述したフリーローラ27に巻き掛けられている。これと同様に、下薄板部材22の先端部を覆うように環状の下フィルム34が巻き掛けられている。その下フィルム34は下薄板部材22の後端部側で上述した従動ローラ28に巻き掛けられている。各フィルム33,34は、互いに対向する箇所で互いに連結されている。図5に示す例では、各フィルム33,34の連結部分は各薄板部材21,22の間に位置している。
上述した構成のすくい上げ装置1の動作について簡単に説明する。例えば、モータ9を正回転させると、ラック18に沿ってピニオンギヤ11が正回転する。そして移載対象物35に向かって本体部7が前進する。上記のモータ9の正回転に伴って図5に矢印で示す方向に駆動ローラ10が回転し、これにより従動ローラ28が回転する。従動ローラ28の回転によって下フィルム34は引っ張られて下薄板部材22の上側から下側に下薄板部材22の先端部を通って走行する。その下フィルム34が走行した長さと同じ長さだけ、上フィルム33も上薄板部材21の下側から上側に引っ張られて上薄板部材21の先端部を通って走行する。このようにして各薄板部材21,22同士の間から移載対象物35の下側に各フィルム33,34が送り込まれる。なお、このように各フィルム33,34が送り込まれる場合に、各フィルム33,34には張力が生じる。そして、上薄板部材21の上に移載対象物35が移載されると、図示しない多関節型ロボットによってすくい上げ装置1ごと移載対象物35がすくい上げられる。
各フィルム33,34の交換について説明する。クランプ16の留め部16Aからフック16Bを外して本体部7に対するフレーム部材15の固定を解除する。この状態では、凹部14に突部13が未だ嵌合しており、すなわち本体部7にフレーム部材15が仮止めされている。そのため、本体部7からフレーム部材15が直ちに落下することはない。フレーム部材15を先端部側にスライドさせることにより突部13と凹部14との嵌め合いを解除して、本体部7からフレーム部材15を取り外す。
上記のようにして取り外されたフレーム部材15からテンションローラ26を取り外す。テンションローラ26を取り外すと、上フィルム33が若干、上薄板部材21から離間するため、その隙間を利用して上フィルム33の内側からフリーローラ27を抜くとともにフレーム部材15から取り外す。こうすることにより、下フィルム34が若干、下薄板部材22から離間するため、その隙間を利用して下フィルム34の内側から従動ローラ28を抜くとともにフレーム部材15から取り外す。その後に、各薄板部材21,22をスライドさせてフレーム部材15から取り外し、各薄板部材21,22と、各フィルム33,34とを分離させる。そして、取り外した古い各フィルム33,34を、別に用意した新しい各フィルム33,34に交換する。このようにして各フィルム33,34を新しいものと交換した後においては、上述した取り外し順序とは逆の順序でフレーム部材15を組み立てる。そして、凹部14に突部13を嵌合させて本体部7にフレーム部材15を仮止めする。その状態で、クランプ16によって本体部7にフレーム部材15を固定する。
したがって、この発明に係る装置によれば、上述したように、各薄板部材21,22をスライドさせてフレーム部材15に取り付けるため、その着脱操作を容易に行うことができる。また、各フィルム33,34は各薄板部材21,22に巻き掛けられているだけであるため、それらを容易に分離させることができる。さらに、フレーム部材15はクランプ16によって本体部7に取り付けるため、固定作業が容易である。それらの結果、各フィルム33,34の交換を容易行うことができ、その作業性や装置全体のメンテナンス性を向上することができる。
1…すくい上げ装置、 7…本体部、 10…駆動ローラ、 15…フレーム部材、 21…上薄板部材、 22…下薄板部材、 21A,22A…各薄板部材の先端部、 21B,22B…各薄板部材の後端部分、 27…フリーローラ(上ローラ)、 28…従動ローラ(下ローラ)、 33…上フィルム、 34…下フィルム、 35…移載対象物。

Claims (6)

  1. 所定の間隔をあけて重ねられて配置された上薄板部材および下薄板部材と、前記上薄板部材に前記上薄板部材の先端部を覆った状態に巻きかけられた環状の上フィルムと、前記下薄板部材に前記下薄板部材の先端部を覆った状態に巻きかけられた環状の下フィルムと、前記上薄板部材の後方側に配置されかつ前記上フィルムが巻き掛けられた上ローラと、前記下薄板部材の後方側に配置されかつ前記下フィルムが巻き掛けられた下ローラとを備え、前記上フィルムと前記下フィルムとが、前記上フィルムと前記下フィルムとの互いに対向する箇所で連結されて互いに一体となって走行させられ、前記上フィルムと前記下フィルムとは、前記上薄板部材と前記下薄板部材とが所定の移載対象物の下側に挿入される際に、前記上薄板部材と前記下薄板部材との間から前記上薄板部材と前記下薄板部材との先端側に送り出されるように走行させられるすくい上げ装置において、
    前記上薄板部材と前記下薄板部材とが、前記上薄板部材と前記下薄板部材とにおける後端部分で所定のフレーム部材に着脱自在に取り付けられ、
    前記フレーム部材に前記上ローラと前記下ローラとが回転可能でかつ着脱自在に保持され、
    前記移載対象物に対して前後動する本体部に前記フレーム部材が着脱可能に取り付けられ、
    前記上フィルムおよび前記下フィルムに張力を付与して前記各薄板部材の先端部と前記各ローラとの間で前記上フィルムおよび前記下フィルムを走行させる駆動ローラが前記本体部に設けられている
    ことを特徴とするすくい上げ装置。
  2. 前記駆動ローラは、前記上ローラもしくは前記下ローラとの間に前記上フィルムもしくは前記下フィルムを挟み込んで回転させられるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のすくい上げ装置。
  3. 前記フレーム部材に、前記各薄板部材の後端部分が嵌め込まれるスリットが形成されており、前記フレーム部材に対して前記各薄板部材の後端部分がスライドさせられることにより前記スリットに前記各薄板部材の後端部分が着脱自在に嵌め込まれることを特徴とする請求項1または2に記載のすくい上げ装置。
  4. 前記フレーム部材に、前記本体部側に開口させられかつ前記上ローラが回転可能かつ着脱自在に取り付けられる切り欠き部と、前記本体部側に開口させられかつ前記下ローラが回転可能かつ着脱自在に取り付けられる他の切り欠き部とが形成され、前記本体部に前記フレーム部材が取り付けられることにより、前記各切り欠き部の開口部が前記本体部によって塞がれて前記各切り欠き部から前記上ローラおよび前記下ローラが外れないように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のすくい上げ装置。
  5. 前記フレーム部材における前記各薄板部材の後端部側にフックが取り付けられており、前記本体部における前記各薄板部材の後端部側に前記フックが掛けられる留め部が取り付けられており、前記留め部に前記フックが掛けられることにより前記本体部に前記フレーム部材が固定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のすくい上げ装置。
  6. 前記フレーム部材における前記各薄板部材の先端部側に凹部が形成されており、前記本体部における前記各薄板部材の先端部側に、前記凹部に嵌まり合う突部が形成されており、前記凹部に前記突部が嵌め込まれることにより前記本体部に前記フレーム部材が仮止めされることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のすくい上げ装置。
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