JP6695266B2 - 内燃機関の異常燃焼検出装置 - Google Patents

内燃機関の異常燃焼検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6695266B2
JP6695266B2 JP2016239690A JP2016239690A JP6695266B2 JP 6695266 B2 JP6695266 B2 JP 6695266B2 JP 2016239690 A JP2016239690 A JP 2016239690A JP 2016239690 A JP2016239690 A JP 2016239690A JP 6695266 B2 JP6695266 B2 JP 6695266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knocking
abnormal combustion
internal combustion
detection device
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016239690A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018096240A (ja
Inventor
典宏 新屋
典宏 新屋
芳国 倉島
芳国 倉島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2016239690A priority Critical patent/JP6695266B2/ja
Priority to PCT/JP2017/044062 priority patent/WO2018105703A1/ja
Publication of JP2018096240A publication Critical patent/JP2018096240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6695266B2 publication Critical patent/JP6695266B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D45/00Electrical control not provided for in groups F02D41/00 - F02D43/00
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H17/00Measuring mechanical vibrations or ultrasonic, sonic or infrasonic waves, not provided for in the preceding groups

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、内燃機関(エンジン)の異常燃焼を検出する異常燃焼検出装置に関する。
エンジンの異常燃焼現象には、例えば点火後に発生するノッキングと、点火前に発生するプレイグニッションがある。ノッキングの検出と対策は、従来から種々実施されているが、近年の過給直噴エンジンのダウンサイジングに伴う高圧縮比化や高過給化により、低回転・高負荷領域におけるプレイグニッションの問題が顕在化してきている。低回転・高負荷領域で発生するプレイグニッションはスーパーノックとも呼ばれ、急激な圧力上昇を伴い、エンジン破損に繋がる可能性がある。このため、ノッキング検出だけでなくプレイグニッション検出の必要性が高まってきている。
特許文献1には、1つまたは2つの振動検出センサの出力信号を、独立した周波数の2つのバンドパスフィルタに供給し、これらを異なる利得(ゲイン)のA/D変換器を用いてデジタル信号に変換し、ノッキングとプレイグニッションのそれぞれ特異な振動成分を閾値と比較することで、ノッキングとプレイグニッションを検出する技術が記載されている。
特許3236766号公報
上記特許文献1の技術によれば、振動検出センサの出力信号を用いてノッキングとプレイグニッションの双方を検出できる。しかしながら、エンジンの低回転時には振動検出センサの信号レベルが小さく、高回転時には信号レベルが大きいため、十分なダイナミックレンジを確保するのが難しく、ノッキングの検出精度が低下する可能性がある。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ノッキングの検出精度を確保しつつ、ノッキングと異なる異常燃焼を検出できる内燃機関の異常燃焼検出装置を提供することにある。
本発明の内燃機関の異常燃焼検出装置は、内燃機関に設置された振動センサと、前記振動センサに対して割り当てられた、前記内燃機関の低回転時用の第1のA/D変換器、及び高回転時用の第2のA/D変換器と、前記第1、第2のA/D変換器から出力されるデジタル信号が入力され、低回転時用と高回転時用の二系統で信号処理を行うことで、機関回転数に応じてノッキング検出処理を行う演算装置とを備え、前記振動センサの出力信号を、ゲインの異なる複数の信号に変換して、ゲインの高い信号を前記第1のA/D変換器を介して前記演算装置に入力し、ゲインの低い信号を前記第2のA/D変換器を介して前記演算装置に入力し、前記内燃機関のノッキングの発生を検出する異常燃焼検出装置であって、前記機関回転数が低いときに、前記第2のA/D変換器から出力される信号を用いて、前記演算装置でノッキングと異なる異常燃焼を判定する、ことを特徴とする。
本発明では、ノッキング検出用の振動センサの出力信号を、ゲインの異なる複数の信号に変換した信号のうち、機関回転数が高い場合にはノッキングの検出に用いない非選択の信号、又はゲインの低い信号を用いてノッキングと異なる異常燃焼を判定するようにしている。これによって、ノッキングの検出には振動センサの出力信号をゲインの異なる複数の信号に変換し、機関回転数に応じて選択することで精度を確保し、ノッキング検出に用いない非選択の信号、又はゲインの低い信号を利用して、ノッキングと異なる異常燃焼を検出できる。
本発明の実施形態に係る内燃機関の異常燃焼検出装置の概略構成を示すブロック図である。 プレイグニッションについて説明するためのもので、過給直噴エンジンのパフォーマンスカーブを示す特性図である。 プレイグニッションについて説明するためのもので、スーパーノック発生時のシリンダ内圧力カーブを示す波形図である。 図1に示した異常燃焼検出装置におけるプレイグニッション検出区間とノッキング検出区間について説明するための図である。 図1に示した異常燃焼検出装置の動作を示すフローチャートである。 図5に続く動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の異常燃焼検出装置におけるノッキングの検出とプレイグニッションの検出に関係する要部を抽出して示している。図2及び図3は低回転・高負荷領域で発生するプレイグニッションについて説明するためのもので、図2は過給直噴エンジンのエンジンパフォーマンスカーブを示す特性図、図3はスーパーノック発生時のシリンダ内圧力カーブを示す波形図である。図4は図1の異常燃焼検出装置におけるプレイグニッション検出区間とノッキング検出区間を示している。
本実施形態では、エンジン破損に至る虞があるプレイグニッションは、エンジンの低回転領域で発生すること、及び振動センサの信号強度はノッキングよりもプレイグニッションの方が大きいことに着目し、エンジン低回転時には不使用である高回転時用(低ゲイン)の信号処理部をプレイグニッションの検出に用いることで、基本的なシステム構成とノッキング検出精度を維持しつつ、ノッキングとプレイグニッションの双方を検出する。
図2に示すように、過給直噴エンジンでは、エンジン回転速度の上昇に伴って破線20で示すように出力(パワー)が上昇するが、トルクは実線30で示すように比較的低回転で最大トルクが発生し、高回転近くまで最大トルクを維持する。プレイグニッションは、斜線で囲んで示す低回転領域40で発生しやすい。
車輌停止状態からの急加速や全開加速のような低回転・高負荷領域で発生するプレイグニッション(スーパーノック)は、図3に実線50で示すように急激な圧力上昇と圧力変動を伴う。図3において、一点鎖線60はエンジンを空回りさせたときのシリンダ内圧力変化を示し、破線70は正常燃焼時の圧力変化、破線80はノッキング(スパークノック)時の圧力変化をそれぞれ示している。
このように、低回転・高負荷領域でプレイグニッションが発生すると、エンジンに大きなダメージを与える可能性がある。なお、Tigは点火タイミングである。
図4(a)に示すように、エンジンの筒内圧はピストンの上昇に伴って上昇していき、上死点の直前のタイミングTigで点火される。点火によって筒内圧は大きく上昇し、その後、徐々に低下していく。図4(b)に示すように、プレイグニッション検出区間とノッキング検出区間の一部がオーバーラップしているが、本実施形態では2つのA/D変換器の出力信号を選択することにより、ノッキングとプレイグニッションの双方を検出することができる。振動センサの出力信号は、図4(c)に示すようにプレイグニッションの場合には点火の前に発生し、ノッキングの場合には点火の後に発生するので、プレイグニッション検出区間かノッキング検出区間かを判定することで、1つの振動センサの出力信号で双方の異常燃焼を検出できる。
すなわち、図1に示す異常燃焼検出装置は、エンジン100に設置された振動センサ(ノックセンサ)1の出力信号NSがECU200に入力され、このECU200により振動センサ1で検出された燃焼室の圧力振動に基づいてプレイグニッションとノッキングが検出され、エンジン100が制御されて異常燃焼を抑制するものである。
エンジン100には、例えばクランク角センサ2及び水温センサ3が更に設置されており、クランク角センサ2の出力信号NE、水温センサ3の出力信号TSがそれぞれECU200に入力される。クランク角センサ2はエンジン回転数の検出に用いられ、水温センサ3はオイル起因のスーパーノックが低水温時に発生する可能性があるため、これを検出するために用いられる。
ECU200に入力された振動センサ1の出力信号NSは、増幅器4で増幅されてCPU6の高回転時用信号入力部(低ゲイン)6aに入力されるとともに、この振動センサ1の出力信号NSが、増幅器4,5で増幅されてCPU6の低回転時用信号入力部(高ゲイン)6bに入力される。これら信号入力部6a,6bにはそれぞれ、A/D変換器7,8の入力端が接続されており、異なるゲインで増幅された振動センサ1の出力信号(アナログ信号)NSがA/D変換器7,8によりそれぞれデジタル信号に変換されるようになっている。また、A/D変換器7の出力は、エンジン回転数が高い場合にはノッキング検出処理部9aに供給され、回転数が低い場合にはプレイグニッション検出処理部9cに供給される。ここでは、ノッキング検出処理部9a、プレイグニッション検出処理部9c及び入力の切り換えをソフトウェアで実現しているが、各処理部を専用のICチップやモジュールで形成し、トランジスタなどのスイッチ素子で切り換えるように構成すれば、ハードウェアで実現することもできる。
CPU6は、ノッキングを検出する際には、エンジン回転数が低い場合には信号入力部6bから入力されたゲインの高い信号を選択し、エンジン回転数が高い場合には信号入力部6aから入力されたゲインの低い信号を選択する。したがって、エンジンが低回転時にはA/D変換器8から出力されるデジタル信号がノッキング検出処理部9bに入力され、エンジンが高回転時にはA/D変換器7から出力されるデジタル信号がノッキング検出処理部9aに入力され、演算装置9によりノッキング検出処理が実行される。ノッキング検出処理部9bもソフトウェアで実現しているが、ハードウェアで構成することもできる。
このように構成しているのは、ノッキングはエンジン100が低回転時には信号レベルが小さく、高回転時には信号レベルが大きいという特性のためである。1つの振動センサ1に対して低回転時用(高ゲイン)と高回転時用(低ゲイン)に2つのA/D変換器7,8を割り当て、これらのA/D変換器7,8から出力されるデジタル信号を演算装置9に入力して、エンジン回転数に応じてノッキング検出処理を行う。このように、低回転時用と高回転時用の二系統で信号処理を行うことで、十分なダイナミックレンジを確保して高精度なノッキング検出を実現できる。
これに対し、エンジン破損に至るプレイグニッションの発生領域は、上述したように低回転領域に限られており、信号強度はノッキングに比べてプレイグニッションの方が大きい。そこで、エンジン100の低回転時には、高回転時用(低ゲイン)のA/D変換器7をプレイグニッション検出用として用い、プレイグニッション検出処理を実行する。この際、A/D変換器8はノッキング検出用として用い、ノッキング検出処理を実行する。このように、1つの振動センサ1で、異なるゲインの出力信号を用いてノッキングを検出するとともに、ノッキングと異なる異常燃焼であるプレイグニッションも検出できる。
また、CPU6の信号入力部6cにはクランク角センサ2の出力信号NEが入力され、信号入力部6dには水温センサ3の出力信号TSが入力されて、これらの信号もデジタル信号に変換される。そして、クランク角センサ2の出力信号NEにより、例えばエンジン回転数が検出され、A/D変換器7の出力のノッキング検出処理部9aとプレイグニッション検出処理部9cへの入力の切り換えに利用される。また、水温センサ3の出力信号TSは、エンジン100の状態や周囲環境の判断に利用される。
更に、ECU200は、記憶装置11を備え、エンジン100を制御装置12で制御するための種々のプログラムやデータの初期値、ノッキング検出処理部9aとプレイグニッション検出処理部9cを切り換えるための判断に用いるエンジン回転数、負荷及び水温の所定値などが記憶されており、学習値を記憶するようになっている。
演算装置9によるノッキング検出処理及びプレイグニッション検出処理によりエンジン100の異常燃焼が検出されると、制御装置12により異常燃焼を抑制するようにエンジン100が制御される。例えば、ノッキングが発生していることが検出された場合には、点火タイミングの遅角化が行われる。また、プレイグニッションが発生していることが検出された場合には、ETB(Electronic throttle body)の閉駆動や燃料カットが行われる。
次に、上記のような構成において、図5及び図6のフローチャートにより動作を説明する。エンジン100に設置されたセンサ(本例ではクランク角センサ2)によってエンジン回転数が検出され(ステップS1)、エンジン回転数が記憶装置11に予め記憶されている所定値と比較される(ステップS2)。エンジン回転数が所定値より小さいか等しい場合には、負荷が所定値と比較される(ステップS3)。負荷が所定値よりも大きいか等しい場合には、更に水温が所定値と比較される(ステップS4)。そして、水温が所定値よりも低いか等しい場合には、プレイグニッション検出区間か否かが判定される(ステップS5)。
ステップS5でプレイグニッション検出区間であると判定されると、プレイグニッション検出処理部9cが選択され(ステップS6)、高回転時用のA/D変換器7で振動センサ1の出力信号がA/D変換され(ステップS7)、このA/D変換結果が演算装置9に入力されてプレイグニッションの検出処理が実施される(ステップS8)。
プレイグニッションの検出処理は、振動センサ1の出力信号NSの電圧レベルが所定値を超えている場合に、記憶装置11に記憶されている振動センサ1の異常燃焼固有の周波数と比較することで周波数解析を行う。プレイグニッションはノッキングに比べて電圧レベルが大きいので、プレイグニッションの検出は、出力信号NSの電圧レベルのみでも判定可能である。また、プレイグニッションの検出は、周波数解析のみでも可能であり、特にエンジン100の圧縮工程と膨張行程がオーバーラップする領域では、振動センサ1の出力信号の周波数に基づいて判定すると良い。プレイグニッションが検出されたか否かが判定され(ステップS9)、プレイグニッションが発生していることが検出されると、ETBの閉駆動や燃料カットなどが行われてプレイグニッションが抑制される(ステップS10)。
一方、ステップS2でエンジン回転数が所定値より大きいと判定された場合には、ノッキング検出区間であるか否かが判定される(ステップS11)。ノッキング検出区間であると判定されると、ノッキング検出処理が選択され(ステップS12)、高回転時用のA/D変換器7で振動センサ1の出力信号がA/D変換され(ステップS13)、演算装置9でノッキング検出処理が実施される(ステップS14)。
ノッキングの検出処理は、振動センサ1の出力信号NSの電圧レベルが所定値を超えている場合に、記憶装置11に記憶されている振動センサ1の異常燃焼固有の周波数と比較することで周波数解析を行う。また、電圧レベルと周波数解析の組み合わせではなく、電圧レベルのみ、あるいは周波数解析のみでもノッキングを検出可能である。この場合には、ノイズなどによる影響を受けやすくなる可能性があるので、例えば記憶装置11にエンジン固有の背景ノイズを学習値として記憶させておき、この学習値で振動センサ1の出力信号NSを補正するとよい。ノッキングが発生していることが検出されると(ステップS15)、制御装置12によりノッキング回避抑制が実施され、例えば点火タイミングの遅角化が行われる(ステップS16)。
ステップS11でノッキング検出区間でないと判定された場合、ステップS15でノッキングが検出されない場合には異常燃焼の検出を終了してリターンする。
ステップS3で負荷が所定値より小さいと判定された場合、ステップS4で水温が所定値より高いと判定された場合、ステップS5でプレイグニッション検出区間ではないと判定された場合、及びステップS9でプレイグニッションが検出されない場合には、ノッキング検出区間であるか否かが判定される(ステップS17)。ノッキング検出区間であると判定されると、ノッキング検出処理が選択され(ステップS18)、低回転時用のA/D変換器8で振動センサ1の出力信号NSがA/D変換され(ステップS19)、演算装置9でノッキング検出処理が実施される(ステップS20)。
ノッキングの検出処理は、振動センサ1の出力信号NSの電圧レベルが所定値を超えている場合に、記憶装置11に記憶されている振動センサ1の異常燃焼固有の周波数と比較することで周波数解析を行う。また、電圧レベルと周波数解析の組み合わせではなく、電圧レベルのみ、あるいは周波数解析のみでもノッキングを検出可能である。この場合には、ノイズなどによる影響を受けやすくなる可能性があるので、例えば記憶装置11にエンジン固有の背景ノイズを学習値として記憶させておき、この学習値で振動センサ1の出力信号NSを補正するとよい。ノッキングが発生していることが検出されると(ステップS21)、制御装置12によりノッキング回避抑制が実施され、例えば点火タイミングの遅角化が行われる(ステップS22)。
ステップS17でノッキング検出区間でないと判定された場合、ステップS21でノッキングが検出されない場合には異常燃焼の検出を終了してリターンする。
以上説明したように、本発明によれば、エンジン100に設置された振動センサ1の出力信号NSを、ゲインの異なる2つの信号に変換して取得し、エンジン回転数が高くなるにしたがってゲインの低い信号を選択し、ノッキングの発生を検出する。そして、非選択の信号を用いてノッキングと異なる異常燃焼を判定する。このように、エンジン低回転時にノッキング検出用のA/D変換器7をプレイグニッション検出に用いることで、ノッキング検出用の振動センサ1と信号処理部(増幅器4、A/D変換器7及び演算装置9)を利用してプレイグニッションを検出できる。したがって、ノッキング検出用の振動センサと信号処理部を利用して、ノッキングと異なる異常燃焼を検出できる。
以上実施形態を用いて本発明の説明を行ったが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
<変形例1>
例えば、上述した実施形態では、エンジン回転数、負荷及び水温を検出してプレイグニッションの検出とノッキングの検出を切り換えるようにした。しかしながら、エンジン回転数の高低のみで切り換えることもでき、エンジン回転数と負荷を組み合わせて切り換えるようにしても良い。更に、エンジン回転数、負荷及び水温以外の他のセンサの出力を考慮して切り換えるようにしても良い。
<変形例2>
また、図5のステップS2及びステップS3において、演算装置9でエンジン回転数が所定値よりも大きいか小さいか、あるいは負荷が所定値よりも大きいか小さいか判定するようにしたが、例えば記憶装置11にエンジン回転数と負荷のマップを記憶しておき、このマップを用いて判定するように構成することもできる。
<変形例3>
更に、振動センサ1の出力信号を、増幅器4及び増幅器4,5でそれぞれ増幅し、A/D変換器7,8でそれぞれA/D変換する用にしたが、増幅器4及び増幅器4,5の出力をそれぞれDSP(Digital Signal Processor)により処理することもできる。更にまた、1段の増幅器4と2段の増幅器4,5で増幅するようにしたが、低ゲインと高ゲインで増幅できれば、この構成に限られない。
<変形例4>
また、振動センサの出力信号をゲインの異なる2つ信号に変換して取得するようにしたが、ゲインの異なる3つ以上の信号に変換して取得し、エンジン回転数が高くなるにしたがってゲインの低い信号を選択し、非選択の信号、又はゲインの低い信号を用いてノッキングと異なる異常燃焼を判定するようにしても良い。
なお、上記実施形態及び変形例には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態及び変形例に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…振動センサ、2…クランク角センサ、3…水温センサ、4,5…増幅器、6…CPU、6a…高回転時用信号入力部(低ゲイン)、6b…低回転時用信号入力部(高ゲイン)、6c,6d…信号入力部、7,8…A/D変換器、9…演算装置、9a,9b…ノッキング検出処理部、9c…プレイグニッション検出処理部、11…記憶装置、12…制御装置、100…エンジン、200…ECU、NS…振動センサの出力信号、NE…クランク角センサの出力信号、TS…水温センサの出力信号

Claims (8)

  1. 内燃機関に設置された振動センサと、
    前記振動センサに対して割り当てられた、前記内燃機関の低回転時用の第1のA/D変換器、及び高回転時用の第2のA/D変換器と、
    前記第1、第2のA/D変換器から出力されるデジタル信号が入力され、低回転時用と高回転時用の二系統で信号処理を行うことで、機関回転数に応じてノッキング検出処理を行う演算装置とを備え、
    前記振動センサの出力信号を、ゲインの異なる複数の信号に変換して、ゲインの高い信号を前記第1のA/D変換器を介して前記演算装置に入力し、ゲインの低い信号を前記第2のA/D変換器を介して前記演算装置に入力し、前記内燃機関のノッキングの発生を検出する異常燃焼検出装置であって、
    前記機関回転数が低いときに、前記第2のA/D変換器から出力される信号を用いて、前記演算装置でノッキングと異なる異常燃焼を判定する、ことを特徴とする内燃機関の異常燃焼検出装置。
  2. 前記ノッキングと異なる異常燃焼の判定は、前記機関回転数が所定値よりも低い場合に実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の異常燃焼検出装置。
  3. 前記ノッキングと異なる異常燃焼の判定は、前記機関回転数が所定値よりも低く且つ前記内燃機関に高負荷がかかった場合に実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の異常燃焼検出装置。
  4. 前記ノッキングと異なる異常燃焼の判定は、前記機関回転数が所定値よりも低く、前記内燃機関に高負荷がかかり、冷却水温が所定値よりも低い場合に実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の異常燃焼検出装置。
  5. 前記ノッキングと異なる異常燃焼の判定は、前記振動センサの出力電圧、又は前記振動センサの異常燃焼固有の周波数を用いる、ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の内燃機関の異常燃焼検出装置。
  6. 前記ノッキングの判定は、前記振動センサの出力信号の周波数に基づいて実行し、前記ノッキングと異なる異常燃焼の判定は、電圧レベルによって判定する、ことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の内燃機関の異常燃焼検出装置。
  7. 前記ノッキングと異なる異常燃焼の判定は、更に前記内燃機関の圧縮工程と膨張行程がオーバーラップする領域では、前記振動センサの出力信号の周波数に基づいて実行する、ことを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の異常燃焼検出装置。
  8. 前記振動センサの出力信号を、複数の信号に変換する処理は、ゲインの異なる増幅器の出力をそれぞれA/D変換器でA/D変換するものである、又はゲインの異なる増幅器の出力をそれぞれDSP(Digital Signal Processor)により処理するものである、ことを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載の内燃機関の異常燃焼検出装置。
JP2016239690A 2016-12-09 2016-12-09 内燃機関の異常燃焼検出装置 Active JP6695266B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016239690A JP6695266B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 内燃機関の異常燃焼検出装置
PCT/JP2017/044062 WO2018105703A1 (ja) 2016-12-09 2017-12-07 内燃機関の異常燃焼検出装置及びその検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016239690A JP6695266B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 内燃機関の異常燃焼検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018096240A JP2018096240A (ja) 2018-06-21
JP6695266B2 true JP6695266B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=62491671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016239690A Active JP6695266B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 内燃機関の異常燃焼検出装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6695266B2 (ja)
WO (1) WO2018105703A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7352136B2 (ja) * 2019-06-06 2023-09-28 マツダ株式会社 エンジンの制御装置
JP6744597B1 (ja) 2019-10-18 2020-08-19 トヨタ自動車株式会社 車両用制御データの生成方法、車両用制御装置、車両用制御システム、および車両用学習装置
JP6705545B1 (ja) 2019-10-18 2020-06-03 トヨタ自動車株式会社 車両用制御データの生成方法、車両用制御装置、車両用制御システム、および車両用学習装置
JP6809587B1 (ja) 2019-10-18 2021-01-06 トヨタ自動車株式会社 車両用制御装置
JP7331704B2 (ja) 2020-01-09 2023-08-23 トヨタ自動車株式会社 車両用制御データの生成方法、車両用制御装置、および車両用制御システム
JP7287287B2 (ja) 2020-01-09 2023-06-06 トヨタ自動車株式会社 車両用制御データの生成方法、車両用制御装置、車両用制御システム、および車両用学習装置
JP7243642B2 (ja) 2020-01-09 2023-03-22 トヨタ自動車株式会社 車両用制御データの生成方法、車両用制御装置、車両用制御システム、および車両用学習装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0715424B2 (ja) * 1983-08-05 1995-02-22 日本電装株式会社 ノッキング検出装置
JP3236766B2 (ja) * 1995-09-29 2001-12-10 株式会社日本自動車部品総合研究所 振動検出装置
JP5464202B2 (ja) * 2011-12-12 2014-04-09 株式会社デンソー 内燃機関の電子制御装置
JP6307811B2 (ja) * 2013-08-21 2018-04-11 三菱自動車工業株式会社 エンジンの制御装置
JP6312618B2 (ja) * 2015-03-13 2018-04-18 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の制御装置及び異常燃焼検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018105703A1 (ja) 2018-06-14
JP2018096240A (ja) 2018-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6695266B2 (ja) 内燃機関の異常燃焼検出装置
US7669459B2 (en) Knocking determination device for internal combustion engine
US7653477B2 (en) Method and device for control ignition timing through knock control in an internal combustion engine
US7588015B2 (en) Device and method for controlling ignition timing of internal combustion engine
US20060236754A1 (en) Internal combustion engine knock determination device
US20070084267A1 (en) Knocking state determination device
JP5464202B2 (ja) 内燃機関の電子制御装置
US8005607B2 (en) Device and method for controlling ignition timing of internal combustion engine
US7478622B2 (en) Device and method for determining knocking of internal combustion engine
US7621172B2 (en) Knocking determination device for internal combustion engine
JP4357501B2 (ja) 内燃機関のノッキング判定装置
JP2005090250A (ja) エンジンのノック制御装置
JP4324137B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2018003631A (ja) 内燃機関の制御装置及びノック判定方法
JP4877276B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
KR102417381B1 (ko) 인젝션 분사 제어 장치 및 방법
JP2007332916A (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
KR100534725B1 (ko) 커먼 레일 디젤 엔진의 소음 저감방법
JP4745198B2 (ja) 内燃機関のノッキング判定装置、判定方法、その方法を実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP7191148B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP4919020B2 (ja) 内燃機関のノック判定装置
JP7199470B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2019196737A (ja) ノッキング検出装置およびノッキング検出方法
JP6469058B2 (ja) ノックセンサの固定の緩みを検知する電子装置、当該電子装置を備える車両、及び緩み検知方法
JP2009144616A (ja) 内燃機関の点火時期制御装置および点火時期制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6695266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250