JP6694276B2 - ストラップ収容装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ケース内の回転体に巻装されたストラップを使用者の引き出し操作により引き出すことが可能に構成され、その引き出されたストラップを巻き戻し弾性体の弾性力により回転体に巻き取るストラップ収容装置に関する。詳細には、回転体に設けられる第1係合部と、ケースなどに設けられる第2係合部とを互いに係合させるように付勢する係合弾性体を有し、係合弾性体の弾性力によりストラップの引き出し状態を保持する保持機構を備えるストラップ収容装置に関する。
従来、ストラップの引き出し状態を保持する保持機構を備えるストラップ収容装置として、種々の構成のストラップ収容装置が提案されている。たとえば、特許文献1に記載の第1実施例のストラップ収容装置は、ケースの支軸の回りに回転可能であり、テープが巻き付けられる回転ドラムと、テープを巻き戻すように回転ドラムを付勢する巻き戻し用バネと、回転ドラムに固定された制動リングと、押しボタンに一体形成された鍔と、伸縮方向に複数回巻かれたコイル状のスプリングと、を備える。スプリングは、支軸の内部に形成された空間に収容され、鍔が制動リングに係合して制動リングをケースの内壁に押し付けるように、押しボタンを付勢する。テープが回転ドラムから引き出されたときに、その引き出し状態は、鍔と制動リングとの係合により保持される。使用者がスプリングの弾性力に抗して押しボタンを押し下げると、鍔が制動リングから離間し、巻き戻し用バネの弾性力により回転ドラムが回転する。この結果、引き出されたテープが回転ドラムに巻き戻される。
特許文献1に記載の第2実施例のストラップ収容装置では、スプリングは、押しボタンの内部に形成された空間に収容される。また、特許文献1に記載の第3実施例のストラップ収容装置では、スプリングは、押しボタンの内部に形成された空間と、ケースに形成された凹所の空間とにわたって収容される。
実用新案登録第2518593号公報
テープが回転ドラムから引き出された場合に、その引き出されたテープの長さに応じて、巻き戻し用バネによる巻き戻す弾性力は大きくなる。このため、スプリングは、この巻き戻す弾性力に打ち勝って、テープの引き出し状態を保持するのに充分な弾性力を発生し得る構成でなければならない。すなわち、テープが最も引き出された場合の最大の巻き戻す弾性力を考慮して、スプリングの巻数、および線径を設定する必要がある。しかし、スプリングの巻数などを増やすと、ストラップ収容装置のケースの内部において、スプリングを収容する空間が大きくなり、ストラップ収容装置のケースを小型にする上で問題となる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ストラップの引き出し状態を保持するために複数の弾性腕部を有する係合弾性体を備えることにより、ケースを小型にすることができるストラップ収容装置を提供することを目的とする。
(第1の発明態様)
請求項1に記載の第1の発明態様は、長尺状のストラップが巻き付けられる回転体と、回転体を回転可能に収容するケースと、所定の巻き戻し方向に回転体が回転するように回転体を付勢する巻き戻し弾性体と、回転体に設けられる第1係合部と、ケース、またはケースに連結される部材に設けられる第2係合部と、第1および第2係合部が互いに係合するように付勢し、ケースに収容される係合弾性体と、を備え、第1係合部と、第2係合部とは、回転体の回転軸線の方向に互いに接離可能に配置され、係合弾性体は、ケースに支持される支持基体部と、ケースに連結される部材、または、回転体を押圧する押圧部と、支持基体部と押圧部との間を連結し、回転体の回転軸線の方向に支持基体部と押圧部とが互いに離間するように付勢する複数の弾性腕部と、を有し、支持基体部は、円形の外周部分を有し、複数の弾性腕部は、支持基体部の外周部分から等間隔でそれぞれ延出し、外周部分の円周方向において湾曲して延びる湾曲形状に形成され、複数の弾性腕部の一端部は、支持基体部により互いに連結されるとともに、複数の弾性腕部の他端部は、押圧部により互いに連結される構成である。
本発明態様では、ストラップは、長尺状の物であれば、帯状の物であってもよいし、紐状の物であってもよい。また、ストラップの先端部に、ネームカードなどの物品が取り付けられる構成であってもよい。ストラップが、巻尺の目盛が表記された帯状の物であれば、ストラップの先端部には把持用の金具以外に何も取り付けられない。
本発明態様では、第1係合部は、回転体と一体に形成される構成であってもよいし、回転体に、接着または溶着される別体の部材から構成されてもよい。
本発明態様では、第2係合部は、ケースに直接に設けられる構成であってもよいし、回転体の回転方向に自由に移動しない状態でケースに連結される部材に設けられる構成であってもよい。
本発明態様では、第1係合部と、第2係合部とは、ストラップがケースから引き出された状態を保持するための保持力を発揮することができるように、摩擦抵抗の大きな平面により係合する構成であってもよいし、凹凸状に形成された面により係合する構成であってもよい。
本発明態様では、支持基体部は、回転体の回転方向に移動しないようにケースに連結される構成であってもよいし、回転体の回転方向に移動自由な状態でケースの内壁面に接触して支持される構成であってもよい。
本発明態様では、押圧部は、ケースに連結される部材を押圧する場合には、ケースに連結される部材に固定される構成であってもよいし、ケースに連結される部材に接触して相対的に回転可能な構成であってもよい。また、押圧部は、回転体を押圧する場合には、回転体に接触して相対的に回転可能な構成になる。
本発明態様では、回転体を回転可能に支持する支持軸が存在する構成であってもよいし、存在しない構成であってもよい。支持軸が存在する場合には、支持軸は、ケースに固定される構成であってもよいし、ケース以外の他の部材に設けられる構成であってもよい。
本発明態様では、係合弾性体により第1係合部と第2係合部とを係合させる弾性力を解除するための手段は、種々の構成により具現化される。たとえば、解除するための手段として、使用者が操作可能な操作部の操作力を係合弾性体の押圧部に作用させる構成が考えられる。
(第2の発明態様およびその具体的態様)
請求項2に記載の第2の発明態様は長尺状のストラップが巻き付けられる回転体と、回転体を回転可能に収容するケースと、所定の巻き戻し方向に回転体が回転するように回転体を付勢する巻き戻し弾性体と、回転体に設けられる第1係合部と、ケース、またはケースに連結される部材に設けられる第2係合部と、第1および第2係合部が互いに係合するように付勢し、ケースに収容される係合弾性体と、を備え、第1係合部と、第2係合部とは、回転体の回転軸線の方向に互いに接離可能に配置され、係合弾性体は、ケースに支持される支持基体部と、回転体を押圧する押圧部と、支持基体部と押圧部との間を連結し、回転体の回転軸線の方向に支持基体部と押圧部とが互いに離間するように付勢する複数の弾性腕部と、を有し、回転体を回転可能に支持する支持軸が、押圧部に固定され、押圧部の押圧面は、回転体に接触する構成である。本発明態様でも、第1の発明態様と同様に、ストラップ収容装置の各構成部分を種々の態様で具現化することができる。
請求項3に記載の具体的態様では、係合弾性体と、支持軸とは、合成樹脂材料により一体に形成され。
請求項4に記載の具体的態様では、第1係合部は、合成樹脂材料により形成され、第2係合部は、ケースと一体に形成され、ケースは、互いに接合される一対のケース分割体を有し、一対のケース分割体は、係合弾性体および支持軸を形成する合成樹脂材料、および、第1係合部を形成する合成樹脂材料と異なる合成樹脂材料により形成され、超音波溶着により接合される。
請求項5に記載の具体的態様では、ケースは、支持基体部を支持する第1支持壁と、その第1支持壁と対向して配置される第2支持壁とを、有し、第2支持壁の肉厚は、第1支持壁の肉厚より薄く設定され、支持軸の先端部が第2支持壁の内壁面に当接可能になるように、支持軸の軸線方向の長さが設定され、第2支持壁を弾性変形させて支持軸をその軸線方向に移動させることにより、押圧部を支持基体部に対して変位させる。
本具体的態様では、第2支持壁が押圧操作されて弾性変形されるときに、支持軸の先端部が第2支持壁の内壁面に当接する構成であればよく、支持軸の先端部が第2支持壁の内壁面に常時当接する構成である必要はない。
請求項6に記載の具体的態様では、第2係合部は、第2支持壁の内壁面に形成され、第1係合部は、第2支持壁の内壁面に対向する回転体の面に設けられる。
請求項7に記載の具体的態様では、巻き戻し弾性体の一端を係止する係止部が、支持軸に形成され、ケースは、ストラップが引き出される開口を有し、支持基体部を開口に対して位置決めする位置決め部が、支持基体部を支持するケースの内壁面に配置される。
本具体的態様では、係止部は、巻き戻し弾性体の一端を係止するのであれば、種々の構成で具現化される。たとえば、係止部は、溝部から構成されてもよいし、突出部から構成されてもよい。
本具体的態様では、位置決め部は、支持基体部との関係で、種々の構成により具現化される。たとえば、位置決め部は、支持基体部に形成される複数の凹部に嵌合する複数の突出部であってもよいし、反対に、支持基体部に形成される複数の突出部が嵌合する複数の凹部であってもよい。
請求項8に記載の具体的態様では、係合弾性体、および支持軸は、支持軸の軸線を基準として点対称の形状に形成され、支持基体部は、円形の外周部分を有し、複数の弾性腕部は、4つの弾性腕部から構成され、支持基体部の外周部分から等間隔でそれぞれ延出し、湾曲形状に形成される。
請求項9に記載の具体的態様では、係合弾性体は、複数の弾性腕部と同じ数の複数の湾曲溝であって、支持基体部の外周部分から押圧部まで延びて形成される複数の湾曲溝を有し、複数の弾性腕部の各弾性腕部は、複数の湾曲溝のうちで互いに隣接して配置される2つの湾曲溝の間に形成される。
第3の発明態様)
請求項10に記載の第3の発明態様は、長尺状のストラップが巻き付けられる回転体と、回転体を回転可能に収容するケースと、所定の巻き戻し方向に回転体が回転するように回転体を付勢する巻き戻し弾性体と、回転体に設けられる第1係合部と、ケース、またはケースに連結される部材に設けられる第2係合部と、第1および第2係合部が互いに係合するように付勢し、ケースに収容される係合弾性体と、第1および第2係合部の係合を解除するために操作可能であり、ケースに設けられる操作部と、操作部の操作に連動して、回転体の回転軸線の方向に変位する連動部材と、を備え、第1係合部と、第2係合部とは、回転体の回転軸線の方向に互いに接離可能に配置され、係合弾性体は、ケースに支持される支持基体部と、ケースに連結される部材、または、回転体を押圧する押圧部と、支持基体部と押圧部との間を連結し、回転体の回転軸線の方向に支持基体部と押圧部とが互いに離間するように付勢する複数の弾性腕部と、を有し、操作部が操作されるときに、押圧部は、連動部材の変位により、支持基体部に接近する方向に移動し、回転体を回転可能に支持する支持軸が、押圧部に固定され、押圧部の押圧面は、回転体に接触する構成である。
本発明態様では、操作部は、ケースの一部として構成されてもよいし、ケースに対して所定方向に移動可能に取り付けられてもよい。
本発明態様では、連動部材は、操作部と、押圧部との間に介在して、操作部の操作に連動して、押圧部を支持基体部に接近させる方向に移動させる構成であれば、種々の構成で具現化される。たとえば、連動部材が、押圧部に固定され、操作部に当接可能な構成であってもよいし、反対に、操作部に固定され、押圧部に当接可能な構成であってもよい。また、連動部材は、回転体を回転可能に支持する支持軸として構成されてもよい。
本発明態様でも、第1の発明態様、第2の発明態様およびその具体的態様と同様に、ストラップ収容装置の各構成部分を種々の態様で具現化することができる。
第1の発明態様の効果)
請求項1に記載の発明態様では、第1係合部と、第2係合部とは、回転体の回転軸線の方向に互いに接離可能に配置される。係合弾性体は、第1および第2係合部が互いに係合するように付勢する。係合弾性体は、ケースに支持される支持基体部と、ケースに連結される部材、または、回転体を押圧する押圧部と、支持基体部と押圧部との間を連結し、回転体の回転軸線の方向に支持基体部と押圧部とが互いに離間するように付勢する複数の弾性腕部と、を有する。複数の弾性腕部は、支持基体部の外周部分から等間隔でそれぞれ延出し、外周部分の円周方向において湾曲して延びる湾曲形状に形成される。複数の弾性腕部の一端部は、支持基体部により互いに連結されるとともに、複数の弾性腕部の他端部は、押圧部により互いに連結される。この結果、コイル状に多数回巻かれた従来のスプリングに比べて、ストラップの引き出し状態を確実に保持できる保持力を確保しつつ、回転体の回転軸線の方向における係合弾性体の寸法を小さくすることができ、ストラップ収容装置のケースを小型にすることができる。
(第2の発明態様および第3の発明態様の効果)
請求項2または請求項10に記載の発明態様では、第1係合部と、第2係合部とは、回転体の回転軸線の方向に互いに接離可能に配置される。係合弾性体は、第1および第2係合部が互いに係合するように付勢する。係合弾性体は、ケースに支持される支持基体部と、ケースに連結される部材、または、回転体を押圧する押圧部と、支持基体部と押圧部との間を連結し、回転体の回転軸線の方向に支持基体部と押圧部とが互いに離間するように付勢する複数の弾性腕部と、を有する。この結果、コイル状に多数回巻かれた従来のスプリングに比べて、ストラップの引き出し状態を確実に保持できる保持力を確保しつつ、回転体の回転軸線の方向における係合弾性体の寸法を小さくすることができ、ストラップ収容装置のケースを小型にすることができる。また、請求項2または請求項10に記載の発明態様では、押圧部に固定された支持軸が、回転体を回転可能に支持する。押圧部の押圧面は、回転体に接触する。この結果、押圧部は、第1および第2係合部が係合するように回転体を押圧する機能と、支持軸と協働して押圧面により回転体を安定した姿勢で回転可能に支持する機能とを有することから、両機能を簡易な構成で達成することができる。
(具体的態様の効果)
請求項3に記載の具体的態様では、係合弾性体と、支持軸とは、合成樹脂材料により一体に形成され。この結果、係合弾性体と、支持軸とを、正確な位置関係で容易に構成することができる。
請求項4に記載の具体的態様では、一対のケース分割体は、係合弾性体および支持軸を形成する合成樹脂材料、および、第1係合部を形成する合成樹脂材料と異なる合成樹脂材料により形成され、超音波溶着により接合される。この結果、両ケース分割体を溶着するときに、係合弾性体、支持軸、および第1係合部がケース分割体と誤って溶着されることを防止することができる。
請求項5に記載の具体的態様では、第2支持壁の肉厚は、第1支持壁の肉厚より薄く設定される。支持軸の先端部が第2支持壁の内壁面に当接可能になるように、支持軸の軸線方向の長さが設定される。第2支持壁を弾性変形させて支持軸をその軸線方向に移動させることにより、押圧部が支持基体部に対して変位される。この結果、第1および第2係合部の係合並びに離間を切り換えるための操作部を、第2支持壁の一部により簡単に構成することができ、しかも、第2支持壁の弾性変形を支持軸により押圧部に確実に伝達することができる。
請求項6に記載の具体的態様では、第2係合部は、第2支持壁の内壁面に形成され、第1係合部は、第2支持壁の内壁面に対向する回転体の面に設けられる。この結果、第2係合部が第2支持壁の内壁面に形成されることから、第1係合部と係合するときに第2係合部は安定して位置することができ、ストラップの引き出し状態を確実に保持することがでる。また、第2支持壁は、第1および第2係合部の係合並びに離間を切り換えるための操作部と、第2係合部とを構成するために使用されることから、ストラップ収容装置を簡易な構成にすることができる。
請求項7に記載の具体的態様では、巻き戻し弾性体の一端を係止する係止部が、支持軸に形成される。位置決め部は、支持基体部を支持するケースの内壁面に配置され、ストラップが引き出される開口に対して、支持基体部を位置決めする。この結果、位置決め部が、係止部を開口に対して一定の位置関係で位置決めすることから、ケースの内部において巻き戻し弾性体を開口に対して一定の位置関係で配置することができ、巻き戻し弾性体による巻き戻し弾性力が、巻き戻し弾性体の開口に対する位置関係の変化で変動することを防止することができる。
請求項8に記載の具体的態様では、係合弾性体、および支持軸は、支持軸の軸線を基準として点対称の形状に形成される。複数の弾性腕部は、4つの弾性腕部から構成され、支持基体部の円形の外周部分から等間隔でそれぞれ延出し、湾曲形状に形成される。この結果、係合弾性体、および支持軸が点対称の形状に形成されることから、係合弾性体がケースの内部に誤って配置されることを低減することができる。また、複数の弾性腕部が4つの弾性腕部から構成されることから、係合弾性体は、各弾性腕部の幅を小さくすることなく、比較的大きな弾性押圧力で回転体を安定した状態で押圧することができる。
請求項9に記載の具体的態様では、係合弾性体は、複数の弾性腕部と同じ数の複数の湾曲溝であって、支持基体部の外周部分から押圧部まで延びて形成される複数の湾曲溝を有する。複数の弾性腕部の各弾性腕部は、複数の湾曲溝のうちで互いに隣接して配置される2つの湾曲溝の間に形成される。この結果、複数の弾性腕部は、湾曲形状に正確に形成され、ほぼ同じ弾性押圧力を発生することができる。
本発明の実施形態に係るストラップ収容装置1であって、名札ケースNTが装着されたストラップ収容装置1を示す斜視図である。 ストラップ収容装置1の分解斜視図である。 ケース分割体10を上後方から見た斜視図である。 ケース分割体10の内部を後方から見た図面である。 図4に示すA−A線に沿って切断されたケース分割体10の右側断面図である。 ケース分割体12を上前方から見た斜視図である。 ケース分割体12の内部を前方から見た図面である。 図7に示すB−B線に沿って切断されたケース分割体12の左側断面図である。 係合体14を下前方から見た斜視図である。 係合体14を下後方から見た斜視図である。 係合体14を前方から見た図面である。 リール組体16を下前方から見た斜視図である。 リール組体16を下後方から見た斜視図である。 ばね組体18を下前方から見た斜視図である。 ばね組体18を前方から見た平面図である。 ばね組体18を後方から見た背面図である。 ばね組体18を下方から見た図面である。 図15に示すC−C線に沿って切断されたばね組体18の右側断面図である。
<実施形態>
以下に、本発明の一実施形態に係るストラップ収容装置1について、図面を参照して説明する。図1は、名札ケースNTが装着されたストラップ収容装置1を示す。図1において矢印で示す3つの方向を、上下方向、左右方向、および前後方向として、図2以降の他の図面でも同様に、各方向を示す。
図1において、ストラップ収容装置1は、摘み部2と、取付具3とを備える。摘み部2は、紐状のストラップ4の端部に固定される。取付具3は、首掛け用バンド5の端部にストラップ収容装置1の上端部分を取り付けるために設けられる。摘み部2は、装着用バンド6を含む装着用部材により、名札ケースNTと連結される。ネームカード、または入門証カードなどの表示物が、名札ケースNTに収納される。
[ストラップ収容装置1の詳細な構成]
ストラップ収容装置1の詳細な構成について、図面を参照して説明する。図2は、ストラップ収容装置1の分解斜視図である。図2において、ストラップ収容装置1は、摘み部2、および取付具3以外に、一対のケース分割体10、12と、係合体14と、リール組体16と、ばね組体18とを、主に備える。ストラップ4は、リール組体16の外周に巻き付けられる。両ケース分割体10、12は、互いに接合されることにより、1つのケースを構成し、係合体14と、リール組体16と、ばね組体18とを収容する。
(ケース分割体10の詳細な構成)
ケース分割体10の詳細な構成について、図3乃至図5を参照して説明する。図3は、ケース分割体10を上後方から見た斜視図であり、図4は、ケース分割体10の内部を後方から見た図面である。図5は、図4に示すA−A線に沿って切断されたケース分割体10を示す右側断面図である。
ケース分割体10は、前方壁部20と、円形の円周壁部22とを備え、合成樹脂材料により一体に形成される。半円形の開口24が、円周壁部22の上方部分に形成され、半円形の開口26が、円周壁部22の下方部分に形成される。図4、および図5において、嵌合凹部24Aが、開口24の下方において、開口24と連続して前方に延びて形成される。一対の連結突起28A、28Bが、開口26の左右両側に近接して形成される。本実施形態では、ケース分割体10の合成樹脂材料として、ポリカーボネート樹脂材料が使用される。
前方壁部20は、外側壁部分30と、操作壁部分32と、中間壁部分34とを、有する。外側壁部分30は、円周壁部22に連結される。操作壁部分32は、前方壁部20の中心領域に配置される。中間壁部分34は、外側壁部分30と、操作壁部分32とを連結する。図5において、操作壁部分32の肉厚は、外側壁部分30の肉厚より薄い肉厚に設定され、中間壁部分34の肉厚は、外側壁部分30から操作壁部分32に向かって徐々に薄くなるように設定される。操作壁部分34は、中間壁部分34から僅かに前方に突出して形成される。操作壁部分34の円形の操作領域の広さは、人間の指先により後方に押圧することができる広さに設定される。この指先の押圧により、操作壁部分34は弾性変形して後方に変位する。図4において、操作壁部分34の円形の操作領域は、直径D1を有し、中間壁部分34の配置領域は、直径D1より大きな直径D2を有する。
8個の係止部分36が、外側壁部分30に等間隔で環状に配列される。図3および図4に示すように、各係止部分36は、時計回り方向における上流側の端部に、係止端36Aを有する。各係止部分36は、係止端36Aにおいて外側壁部分30から最も突出し、係止端36Aから下流側に向かって外側壁部分30からの突出量が徐々に小さくなるように形成される。
接合段差部38が、両開口24、26の近接部分を除いて、円周壁部22の外周面の後方端の全周にわたって、形成される。接合段差部38は、両ケース分割体10、12を接合させるために設けられる。
(ケース分割体12の詳細な構成)
ケース分割体12の詳細な構成について、図6乃至図8を参照して説明する。図6は、ケース分割体12を上前方から見た斜視図であり、図7は、ケース分割体12の内部を前方から見た図面である。図8は、図7に示すB−B線に沿って切断されたケース分割体12を示す左側断面図である。
ケース分割体12は、後方壁部40と、円形の円周壁部42とを備え、合成樹脂材料により一体に形成される。図8における前後方向の後方壁部40の肉厚は、図5における前後方向の操作壁部分32の肉厚より充分に大きな肉厚に設定される。連結軸部44が、円周壁部42の上方部分から上方に突出して形成され、半円形の開口46が、円周壁部42の下方部分に形成される。一対の連結孔48A、48Bが、開口46の左右両側に近接して形成される。本実施形態では、ケース分割体12の合成樹脂材料として、ケース分割体10の合成樹脂材料と同じポリカーボネート樹脂材料が使用される。
円周壁部42に連結される連結軸部44の下方部分44Aは、両ケース分割体10、12が接合されるときに、開口24に嵌合する。図6、および図8において、補強突出部44Bが、下方部分44Aの下方において、前方に突出して形成される。補強突出部44Bは、両ケース分割体10、12が接合されるときに、ケース分割体10の嵌合凹部24Aに嵌合する。両連結孔48A、48Bは、両ケース分割体10、12が接合されるときに、両連結突起28A、28Bとそれぞれ嵌合する。
一対の位置決めピン50、52が、後方壁部40から前方に突出して形成される。位置決めピン50は、連結軸部44の下方に近接して配置され、位置決めピン52は、開口46の上方に近接して配置される。
鍔部54が、連結軸部44の上方端部に形成される。鍔部54は、連結軸部44の直径より大きな直径を有する円形形状に形成される。取付具3は、連結軸部44に連結される。鍔部54は、取付具3が連結軸部44から抜けることを防止するために設けられる。
接合段差部56が、連結軸部44の下方部分44Aの近接部分、および開口46の近接部分を除いて、円周壁部42の内周面の前方端の全周にわたって、形成される。接合段差部56は、両ケース分割体10、12が接合されるときに、接合段差部38と嵌合する。
(係合体14の詳細な構成)
係合体14の詳細な構成について、図9乃至図11を参照して説明する。図9は、係合体14を下前方から見た斜視図であり、図10は、係合体14を下後方から見た斜視図であり、図11は、係合体14を前方から見た図面である。
係合体14は、8個の係止部分60と、貫通穴62とを備え、合成樹脂材料により一体に形成される。係合体14は、円板状に形成され、ケース分割体10の円周壁部22の内周面の直径より僅かに小さい直径を有する。本実施形態では、係合体14の合成樹脂材料として、ABS(アクリロリトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂材料が使用される。
8個の係止部分60は、係合体14の前面に等間隔で環状に配列される。図9および図11に示すように、各係止部分60は、時計回り方向における下流側の端部に、係止端60Aを有する。各係止部分60は、係止端60Aにおいて係合体14の前面から最も引っ込んだ状態で形成され、係合体14の前面から引っ込んだ状態の深さが係止端60Aから上流側に向かって徐々に小さくなるように形成される。各係止部分60は、ケース分割体10の各係止部分36と係合可能に形成される。
貫通穴62は、係合体14の外周円形状と同じ中心を有する円形状に形成され、図11に示すように直径D3を有する。直径D3は、ケース分割体10の操作壁部分34の操作領域の直径D1より大きい直径であって、中間壁部分34の配置領域の直径D2より僅かに小さな直径に設定される。
接合突条64が、図10に示すように、係合体14の後面から突出して環状に形成される。接合突条64は、8個の係止部分60が環状に配列される領域と重なる領域に形成される。切欠部66が、係合体14の外周部分の一部を切欠いて形成される。
(リール組体16の詳細な構成)
リール組体16の詳細な構成について、図12および図13を参照して説明する。図12は、リール組体16を下前方から見た斜視図であり、図13は、リール組体16を下後方から見た斜視図である。
リール組体16は、リール本体70と、発条ばね72とを備える。リール本体70は、円形基体部74と、円形鍔部76と、収容凹部78と、図示しない円形壁部とを備え、合成樹脂材料により一体に形成される。本実施形態では、リール本体70の合成樹脂材料として、係合体14の合成樹脂材料と同じABS(アクリロリトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂材料が使用される。
円形基体部74と円形鍔部76とは、所定の間隔をあけた状態で、図示しない円形壁部により連結される。円形基体部74の外周部分と円形鍔部76との間に、ストラップ4が、図12において時計回り方向に巻き付けられる。ストラップ4の一端は、リール本体70の図示しない円形壁部に固定され、摘み部2は、ストラップ4の他端に固定される。収容凹部78は、円形基体部74と、円形壁部とにより形成される。収容凹部78は、図12に示すように、渦巻き状に巻かれた発条ばね78を収容する。
支持孔80が、図13に示すように、円形基体部74に形成される。支持孔80は、円形基体部74の外周円形状と同じ中心を有する円形状に形成される。
発条ばね72は、図示しない円形壁部の係止溝に引っ掛けられる一端を備え、図12における反時計回り方向に、係止溝に引っ掛けられた一端から内側に向かって巻かれる。発条ばね72は、他端に係止延出部82を備える。係止延出部82は、屈曲された端部82Aを有する。係止延出部82は、巻かれた発条ばね72により形成される円形の内部空間の中心位置近傍まで、発条ばね72の他端から延びる。
(ばね組体18の詳細な構成)
ばね組体18の詳細な構成について、図14乃至図18を参照して説明する。図14は、ばね組体18を下前方から見た斜視図である。図15は、ばね組体18を前方から見た平面図であり、図16は、ばね組体18を後方から見た背面図であり、図17は、ばね組体18を下方から見た図面である。図18は、図15に示すC−C線に沿って切断されたばね組体18を示す右側断面図である。
ばね組体18は、支持基体部90と、押圧部92と、4個の弾性腕部94A〜94Dと、支持軸部96とを備え、合成樹脂材料により一体に形成される。本実施形態では、ばね組体18の合成樹脂材料として、ケース分割体10、12、およびリール本体70の合成樹脂材料と異なるポリアセタール樹脂材料が使用される。
支持基体部90は、ばね組体18のほぼ円形の外周部分であり、ケース分割体12の内部に嵌合して後方壁部40により支持される。支持基体部90は、180度異なる位置に、一対の位置決め孔98、100を有する。両位置決め孔98、100は、ケース分割体12の両位置決めピン50、52とそれぞれ嵌合する。
押圧部92は、ばね組体18のほぼ円形の中心近傍部分であり、支持基体部90であるほぼ円形の外周部分と同じ中心を有する。押圧部92の直径は、支持基体部90である外周部分の直径より充分に小さい直径に設定される。支持軸部96は、押圧部92の中心部分から前方に延びて形成される。支持軸部96は、係止溝102を有する。係止溝102は、押圧部92と連結する支持軸部96の連結部分から、支持軸部96の前端まで延びるとともに、上下方向に貫通して形成される。発条ばね72の係止延出部82は、係止溝102に嵌合して係止される。係止延出部82の端部82Aは、支持軸部96の外周部分に係合することにより、係止延出部82が係止溝102から抜けることを防止する。
4個の弾性腕部94A〜94Dは、支持基体部90の円周方向において等間隔で配置され、支持基体部90および押圧部92にそれぞれ連結する。4個の弾性腕部94A〜94Dの各弾性腕部は、同じ形状を有する4個の湾曲溝104A〜104Dのうちで、互いに隣り合う2つの湾曲溝の間に湾曲して形成され、支持基体部90の円周方向においてほぼ180度の範囲にわたって延びる。たとえば、図15において、弾性腕部94Aは、互いに隣り合う2つの湾曲溝104A、104Dの間に湾曲して形成され、支持基体部90の円周方向における時計回り方向に支持基体部90から押圧部92まで、ほぼ180度の範囲にわたって延びる。4個の弾性腕部94A〜94Dは、同じ形状、および同じ寸法に形成される。
位置決め孔100は、支持基体部90と弾性腕部94Aとの連結部分に近接して配置され、位置決め孔98は、支持基体部90と弾性腕部94Cとの連結部分に近接して配置される。図15に示すばね組体18は、支持軸部96の中心を基準として点対称となる形状に形成される。すなわち、図15に示すばね組体18を180度回転した場合でも、回転前のばね組体18の形状は、回転後のばね組体18の形状と同じになる。
図18において、支持基体部90の前後方向の厚さT1は、押圧部92の前後方向の厚さT2と同じ厚さに設定される。4個の弾性腕部94A〜94Dの各弾性腕部の厚さ、たとえば、図18に示す弾性腕部94Bの厚さT3は、厚さT1、および厚さT2より僅かに小さい厚さに設定される。具体的には、厚さT1は、1.0mmに設定され、厚さT3は、0.95mmに設定される。
図18において、4個の弾性腕部94A〜94Dが自然状態にあるときに、押圧部92の前面が、支持基体部90の前面と平行な姿勢で、支持基体部90の前面から高さHだけ離れた位置に位置するように、4個の弾性腕部94A〜94Dは、自身の弾性力により、支持基体部90に対して押圧部92を前方に付勢する。ばね組体18が、接合されたケース分割体10、12の内部に収容されたときに、支持軸部96の前端がケース分割体10の操作壁部分32に当接するように、支持軸部96の前後方向の長さ、および、高さHが設定される。本実施形態では、高さHは、ばね組体18全体の前後方向の寸法の1/4程度の高さであり、また、支持基体部90の厚さT1の3倍程度の高さに設定される。具体的には、高さHは、2.8mmに設定される。
4個の弾性腕部94A〜94Dの各弾性腕部が支持基体部90から押圧部92に向かって延びる方向と直交する方向における各弾性腕部の寸法、すなわち各弾性腕部の幅は、均一ではなく、支持基体部90と連結される弾性腕部の連結部分の幅が、押圧部92と連結される弾性腕部の連結部分の幅より僅かに大きい幅に設定される。このため、各弾性腕部の幅は、支持基体部90から押圧部92に向かって、徐々に小さくなるように設定される。操作壁部分32の押圧操作により押圧部92が図17において後方に移動するときに、各弾性腕部の幅が徐々に小さくなる形状により、4個の弾性腕部94A〜94Dの各弾性腕部は、各弾性腕部の全体にわたって均一に弾性変形することができ、押圧部92の後方への移動が円滑になる。
(取付具3の詳細な構成)
取付具3の詳細な構成について、図2を参照して説明する。図2において、取付具3は、一対の挟持部110、112を備え、合成樹脂材料により一体に形成される。本実施形態では、取付具3の合成樹脂材料として、ポリカーボネート樹脂材料が使用される。
挟持部110の左側端部は、挟持部112の右側端部と、屈曲変形可能に連結される。挟持部110は、前方部分が開口された円形凹部114と、2列に配列された多数の挟持突起116と、一対の係止突起118、120とを備える。ケース分割体12の連結軸部44が、回転自在に円形凹部114に嵌合する。挟持部112は、円形凹部114の開口部分に嵌合する嵌合部122と、2列に配列された多数の挟持突起124と、一対の係止溝126、128とを備える。ケース分割体12の連結軸部44が、回転自在に円形凹部114に嵌合する。
両挟持部110、112が屈曲変形されて連結されるときに、首掛け用バンド5の端部が多数の挟持突起116、124により挟持される。嵌合部122が円形凹部114の開口部分に嵌合することにより、連結軸部44が取付具3に取り付けられる。両係止突起118、120が両係止溝126、128に係合することにより、両挟持部110、112の挟持状態が保持される。
[実施形態の動作および作用]
ストラップ収容装置1を組み立てる手順と、ストラップ収容装置1におけるストラップ4の引き出し動作と、引き出されたストラップ4の巻き取り動作とについて、図面を参照して説明する。
(ストラップ収容装置1の組み立て手順)
先ず、ストラップ収容装置1の組み立て手順について説明する。作業者は、所定の長さのストラップ4の一端を、リール本体70の図示しない円形壁部に固定し、ストラップ4の他端に摘み部2を取り付ける。その後に、作業者は、発条ばね72の一端を、リール本体70の図示しない円形壁部の係止溝に引っ掛けて固定する。作業者は、図12における反時計回り方向に発条ばね72を内側に巻き、その巻かれた発条ばね72を収容凹部78に収容する。この収容状態において、発条ばね72の他端に位置する係止延出部82は、図12に示すように、リール本体70の支持孔80を横切って延びる。発条ばね72の収容後に、作業者は、図12における時計回り方向にストラップ4をリール本体70の図示しない円形壁部に所定の回数巻く。これらの作業により、リール組体16が完成される。
作業者は、発条ばね72が収容されたリール本体70の円形鍔部76に、係合体14の接合突条64を係合させた状態で超音波により溶着する。この溶着に際して、作業者は、リール組体16を所定の固定手段により固定し、所定の治具を使用してリール組体16に対して係合体14を位置決めする。係合体14の切欠部66が所定の治具の一部と嵌合することにより、係合体14がリール組体16に対して円周方向に回転することなく、接合突条64を円形鍔部76に確実に圧接させることができ、接合突条64と円形鍔部76とを安定した状態で溶着させることができる。
作業者は、ばね組体18の両位置決め孔98、100をケース分割体12の両位置決めピン50、52と嵌合させることにより、ばね組体18をケース分割体12に対して位置決めする。作業者は、位置決めされたばね組体18の支持軸部96の係止溝102が発条ばね72の係止延出部82と嵌合するように、リール本体70の支持孔80に支持軸部96を挿入する。支持軸部96が挿入された状態において、係止延出部82が係止溝102に係止される。係止延出部82の係止状態において、作業者は、リール本体70に巻かれたストラップ4の他端側の部分、すなわち摘み部2が取り付けられた他端側の部分をケース分割体12の開口46に挿通させる。ストラップ4の他端側の部分が開口46に挿通された状態において、摘み部2は、図7において開口46が形成されたケース分割体12の下方端縁に当接し、ストラップ4の他端がケース分割体12の内部に巻き込まれることを防止する。
作業者は、ケース分割体10の開口24、および嵌合凹部24Aがケース分割体12の連結軸部44の下方部分44A、および補強突出部44Bとそれぞれ嵌合するとともに、ケース分割体10の両連結突起28A、28Bがケース分割体12の両連結孔48A、48Bにそれぞれ嵌合するように、ケース分割体10の接合段差部38をケース分割体12の接合段差部56と嵌合させる。両接合段差部38、56の嵌合状態において、作業者は、両ケース分割体10、12を超音波により溶着する。この溶着作業において、両ケース分割体10、12の合成樹脂材料は、係合体14、リール組体16のリール本体70、および、ばね組体18の合成樹脂材料と異なることから、両ケース分割体10、12が、係合体14などの他の部材と誤って溶着されることを防止することができる。
両ケース分割体10、12が溶着された後に、作業者は、ケース分割体12の連結軸部44に取付具3の円形凹部114を嵌合させる。この嵌合の後に、作業者は、取付具3の挟持突起116、124に首掛け用バンド5の端部を挟持させる。取付具3により、作業者は、首掛け用バンド5をストラップ収容装置1に容易に取り付けることができる。
(ストラップ4の引き出し動作)
ユーザが、摘み部2を掴んで引っ張ると、ストラップ4が図1に示すようにストラップ収容装置1から引き出される。ストラップ4が引き出されるときに、係合体14、およびリール組体16は、両ケース分割体10、12により構成されるケースの内部で、図2における時計回り方向に回転する。リール組体16は、ばね組体18の支持軸部96により支持されていることから、この支持軸部96の回りに回転する。リール組体16の回転に伴って、発条ばね72は、収容凹部78の内部で、支持軸部96の回りに徐々に巻き付けられ、弾性エネルギを蓄える。
係合体14の係止部分60は、ばね組体18の弾性力により、ケース分割体10の係止部分36に向かって常時付勢されている。各係止部分60の係止端60Aが、各係止部分36の係止端36Aと係合することにより、両ケース分割体10、12に対する係合体14およびリール組体16の回転位置、換言すれば、両ケース分割体10、12により構成されるケースからストラップ4が引き出された状態が保持される。係合体14、およびリール組体16が回転するときに、各係止部分60の係止端60Aは、現在係合している係止部分36の係止端36Aから、ばね組体18の弾性力に抗して離脱し、隣接して位置する別の係止部分36の係止端36Aと係合する。
ユーザが、所望の長さだけストラップ4を引き出したときに、そのストラップ4の引き出し状態は、両係止部分36、60の係止端36A、60Aの係合により保持される。この結果、ユーザが、名札ケースNTに収納される入門証カードなどの表示物を、通行検知器などに検知させることが容易になる。
(ストラップ4の巻き取り動作)
引き出されたストラップ4をストラップ収容装置1に収容するために、ユーザが、ケース分割体10の操作壁部分32を押圧操作すると、操作壁部分32が弾性変形して支持軸部96の先端部に当接する。この当接により、支持軸部96、および押圧部92は、図18において後方に移動する。押圧部92の後方への移動に伴って、4個の弾性腕部94A〜94Dは弾性変形する。図18において、押圧部92は、支持基体部90と同じ位置まで後方に移動すると、ケース分割体12の後方壁部40に当接して停止する。4個の弾性腕部94A〜94Dの各弾性腕部の厚さT3は支持基体部90の厚さT1、および押圧部92の厚さT2よりも僅かに小さいことから、押圧部92が支持基体部90と同じ位置まで後方に移動したときに、図18において、4個の弾性腕部94A〜94Dの前方側の面が、支持基体部90、および押圧部92の前方側の面から前方に突出することがない。この結果、リール本体70の円形基体部74は、4個の弾性腕部94A〜94Dと干渉することなく、押圧部92が移動した位置まで確実に移動することが可能になる。
押圧部92が後方に移動すると、ばね組体18の弾性力が係合体14、およびリール組体16に作用しなくなることから、各係止部分60の係止端60Aは、各係止部分36の係止端36Aとの係合から離脱する。発条ばね72に蓄えられた弾性エネルギにより、図2における反時計回り方向の回転力が、係合体14、およびリール組体16に付与され、係合体14、およびリール組体16は、反時計回り方向に回転する。この反時計回り方向の回転により、引き出されたストラップ4はストラップ収容装置1の内部に巻き取られる。
引き出されたストラップ4が所望の長さまで巻き取られたときに、ユーザが操作壁部分32の押圧操作を停止すれば、係合体14、およびリール組体16は、ばね組体18の弾性力によりケース分割体10に向かって付勢される。ばね組体18の付勢により、各係止部分60の係止端60Aが、各係止部分36の係止端36Aと再度係合し、両ケース分割体10、12に対する係合体14およびリール組体16の回転位置を保持する。
[実施形態の効果]
本実施形態では、係合体14、およびリール組体16をケース分割体10に向かって付勢するために、ばね組体18は、支持基体部90と、押圧部92と、4個の弾性腕部94A〜94Dとを有する。この結果、両ケース分割体10、12により形成される内部空間において、弾性付勢力を発生する4個の弾性腕部94A〜94Dが占める内部空間を薄い小さな空間にすることができ、ストラップ収容装置1全体を小型にすることができる。また、本実施形態では、リール組体16などの回転体の回転中心部分にコイルばねが配置される従来の構成に比べ、ばね組体18の支持軸部96の回りに比較的大きな内部空間、すなわち図12に示す発条ばね72の内部に形成される空間が存在する。この結果、巻数が多い強力な発条ばね72が使用される場合であっても、発条ばね72を支持軸部96の回りに充分に巻き付けることができ、ストラップ4が引き出される長さを充分に長くすることができる。さらに、弾性付勢力を大きくするために、従来のコイルばねの巻数を多くして線径を大きくする構成に比べ、本実施形態では、各弾性腕部の幅を大きくして各湾曲溝の幅を小さくすることにより、4個の弾性腕部94A〜94Dによる弾性付勢力を大きくすることができるので、ばね組体18全体の寸法が大きくなることはない。
本実施形態では、ばね組体18は、支持基体部90と、押圧部92と、4個の弾性腕部94A〜94Dと、支持軸部96とを備え、合成樹脂材料により一体に形成される。この結果、ばね組体18がケース分割体12に配置されることにより、4個の弾性腕部94A〜94Dの配置位置、および支持軸部96の配置位置を一定の位置に定めることができる。ばね組体18の構成により、従来のコイルばねを収容する収容室を形成することも、リール組体16などの回転体を支持する支持軸をケースに設けることも、不要となり、ストラップ収容装置1の部品点数を少なくするとともに、そのストラップ収容装置1の内部構成を簡易にすることができる。
本実施形態では、ばね組体18の支持軸部96が、リール組体16を回転可能に支持する働きと、ケース分割体10の操作壁部分32の操作変位をばね組体18の押圧部92に伝達する働きと、発条ばね72の係止延出部82を係止溝102で保持する働きとを有する。この結果、支持軸部96を有するばね組体18の構成により、ストラップ収容装置1の内部の構成を簡易な構成にすることができる。
本実施形態では、ばね組体18の両位置決め孔98、100がケース分割体12の両位置決めピン50、52とそれぞれ嵌合することにより、ばね組体18がケース分割体12により支持される。この結果、作業者は、ばね組体18をケース分割体12に正しく配置することができる。具体的には、支持軸部96に係止される発条ばね72の係止延出部82がケース分割体12の開口46に対して位置する回転位置が一定の位置になるように、作業者は、ばね組体18をケース分割体12に正しく配置することができる。ばね組体18の正しい配置により、ユーザがストラップ4を最初に引き出すときの初期の引出力を一定にすることが可能になる。
本実施形態では、ばね組体18は、図15に示すように、支持軸部96の軸心を基準として点対称の形状に形成される。この結果、作業者は、ばね組体18の左右方向を区別する必要はなく、ばね組体18をケース分割体12に正しく配置することを容易に行うことができる。
本実施形態では、ばね組体18は、同じ形状、および同じ寸法の4個の弾性腕部94A〜94Dを有する。この結果、弾性腕部の数が2個である場合に比べ、リール組体16がばね組体18の支持基体部90と平行な水平姿勢となるように、ばね組体18の押圧部92はリール組体16を安定した状態で支持することができる。また、弾性腕部の数が5個以上である場合に比べ、ばね組体18の各弾性腕部の幅を比較的大きな幅に維持することができ、各弾性腕部の弾性力を比較的大きな弾性力に設定することができる。さらに、弾性腕部の数が3個である場合に比べ、ばね組体18をケース分割体12に正しく配置することを容易に行うことができ、ユーザがストラップ4を最初に引き出すときの初期の引出力を一定にすることができる。
本実施形態では、4個の弾性腕部94A〜94Dの各弾性腕部の厚さT3は、支持基体部90の厚さT1、および押圧部92の厚さT2よりも僅かに小さい厚さに設定される。この厚さT3の設定により、押圧部92が支持基体部90と同じ位置まで後方に移動したときに、図18において、4個の弾性腕部94A〜94Dの前方側の面が、支持基体部90、および押圧部92の前方側の面から前方に突出することがない。この結果、リール本体70の円形基体部74は、4個の弾性腕部94A〜94Dと干渉することなく、押圧部92が移動した位置まで確実に移動することが可能になる。
本実施形態では、ケース分割体10の係止部分36は、操作壁部分32の肉厚より大きな肉厚を有する外側壁部分30に形成される。この結果、係止部分36が、係合体14の係止部分60と係合するときに弾性変形し難いことから、係合体14、およびリール組体16の回転位置を確実に保持することができる。
本実施形態では、ケース分割体10の嵌合凹部24Aとケース分割体12の補強突出部44Bとが嵌合する。この結果、ケース分割体12の連結軸部44が取付具3に取り付けられた状態において、ケース分割体12に対して連結軸部44を傾ける力が取付具3を介して連結軸部44に加わる場合でも、補強突出部44Bが、ケース分割体12の円周壁部42と連結軸部44との連結部分を補強する働きを有することから、その連結部分の損傷を低減することができる。
<構成の対応関係>
ストラップ収容装置1、およびストラップ4は、本発明のストラップ収容装置、およびストラップの一例である。リール本体70は、本発明の回転体の一例である。接合されたケース分割体10、12は、本発明のケースの一例である。発条ばね72は、本発明の巻き戻し弾性体の一例である。ケース分割体10の8個の係止部分36が、本発明の第係合部の一例である。係合体14の8個の係止部分60が、本発明の第係合部の一例である。ばね組体18の支持基体部90と押圧部92と4個の弾性腕部94A〜94Dとの組み合わせが、本発明の係合弾性体の一例である。支持基体部90、押圧部92、および4個の弾性腕部94A〜94Dが、本発明の支持基体部、押圧部、および複数の弾性腕部の一例である。ばね組体18の支持軸部96が、本発明の支持軸の一例である。ケース分割体12の後方壁部40が、本発明の第1支持壁の一例である。ケース分割体10の操作壁部分32が、本発明の第2支持壁の一例である。支持軸部96の係止溝102が、本発明の係止部の一例である。ケース分割体10の開口26、およびケース分割体12の開口46の組み合わせが、本発明の開口の一例である。ケース分割体12の一対の位置決めピン50、52が、本発明の位置決め部の一例である。ばね組体18の4個の湾曲溝104A〜104Dが、本発明の湾曲溝の一例である。ケース分割体10の操作壁部分32が、本発明の操作部の一例である。ばね組体18の支持軸部96が、本発明の連動部材の一例である。図12における反時計回り方向は、本発明の所定の巻き戻し方向の一例である。支持軸部96の軸線方向が、本発明の回転体の回転軸線の方向の一例である。
<変形例>
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態では、弾性腕部94A〜94Dの数は、4個であるが、これに限定されない。弾性腕部の数は、2個以上であればよい。しかし、ばね組体18の取付けの容易性を考慮せずに、各弾性腕部の幅に起因する弾性力の強さ、および、リール本体70を支持する安定性を考慮する場合には、弾性腕部の数は、3個であることが好ましい。
(2)本実施形態では、弾性腕部94A〜94Dの各弾性腕部は、同じ形状、および同じ寸法に形成され、湾曲溝104A〜104Dの各湾曲溝も、同じ形状、および同じ寸法に形成されるが、これに限定されない。たとえば、図15において、位置決め孔100、98にそれぞれ近接する弾性腕部94A、94Cの支持基体部90との連結部分の強度を考慮して、弾性腕部94A、94Cの形状、および寸法が、位置決め孔100、98に近接しない弾性腕部94B、94Dの形状、および寸法と異なる構成であってもよい。このような弾性腕部の形状、および寸法の相違に伴って、湾曲溝104A、104Cの形状、および寸法も、湾曲溝104B、104Dの形状、および寸法と相違することになる。
(3)本実施形態では、操作壁部分32は、ケース分割体10と一体に形成されるが、この構成に限定されない。たとえば、操作壁部分32に代えて、特許文献1の図5に示すように、ユーザにより押圧操作可能な操作部材が、前後方向に移動可能にケース分割体10に取り付けられる構成であってもよい。この変形例では、操作部材が押圧操作されるときに、操作部材は、ばね組体18の支持軸部96の先端部と当接する構成となる。
(4)本実施形態では、押圧部92がリール本体70の円形基体部74を押圧する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、ケース分割体10と一体に形成される操作壁部分32に代えて、特許文献1の図5に示すように、ユーザにより押圧操作可能な操作部材が、前後方向に移動可能にケース分割体10に取り付けられる変形例では、リール本体70が操作部材の回りに回転可能に支持され、押圧部92が操作部材の端部を押圧することにより、リール本体70が操作部材の一部分を介して押圧される構成であってもよい。この変形例において、操作部材が自由に回転しないようにケース分割体10に取り付けられるのであれば、ケース分割体10の係止部分36に相当する係止部分が、操作部材の一部分に設けられ、係合体14の係止部分60に相当する係止部分が、前後方向の所定位置で回転可能に支持されるリール本体70の円形基体部74に設けられる構成であってもよい。この変形例における操作部材が、本発明の「ケースに連結される部材」の一例である。
(5)本実施形態では、支持軸部96は、支持基体部90、押圧部92、および4個の弾性腕部94A〜94Dと一体に形成される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、支持軸部96が操作壁部分32に固定され、操作壁部分32が押圧操作されるときに、支持軸部96の端部が押圧部92を後方に押圧する構成であってもよい。
(6)本実施形態では、リール本体70と、係止部分60を有する係合体14とは、別体で構成され、超音波により溶着されるが、これに限定されない。たとえば、リール本体70と、係合体14とは、合成樹脂材料により一体に形成されてもよい。
(7)本実施形態では、係止部分32は、ケース分割体10と一体に形成されるが、これに限定されない。たとえば、係止部分32を有する係合円板が、ケース分割体10とは別体で構成され、ケース分割体10に接着または溶着されてもよい。
(8)本実施形態では、係合体14の係止部分60は、8個形成され、ケース分割体10の係止部分36も、8個形成される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、ケース分割体の係止部分36の数は、係合体14の係止部分60の数より少ない複数であってもよいし、また、1個であってもよい。
(9)本実施形態では、ケース分割体10、12は、前後方向において接合される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、一対のケース分割体が、半円形状に形成され、左右方向において接合される構成であってもよい。
1 ストラップ収容装置
4 ストラップ
10、12 ケース分割体
14 係合体
16 リール組体
18 ばね組体
26 ケース分割体10の開口
32 ケース分割体10の操作壁部分
36 ケース分割体10の係止部分
40 ケース分割体12の後方壁部
46 ケース分割体12の開口
50、52 ケース分割体12の一対の位置決めピン
60 係合体14の係止部分
70 リール本体
72 発条ばね
90 ばね組体18の支持基体部
92 ばね組体18の押圧部
94A〜94D ばね組体18の4個の弾性腕部
96 ばね組体18の支持軸部
102 支持軸部96の係止溝
104A〜104D ばね組体18の4個の湾曲溝
以上

Claims (10)

  1. 長尺状のストラップが巻き付けられる回転体と、
    回転体を回転可能に収容するケースと、
    所定の巻き戻し方向に回転体が回転するように回転体を付勢する巻き戻し弾性体と、
    回転体に設けられる第1係合部と、
    ケース、またはケースに連結される部材に設けられる第2係合部と、
    第1および第2係合部が互いに係合するように付勢し、ケースに収容される係合弾性体と、を備え、
    第1係合部と、第2係合部とは、回転体の回転軸線の方向に互いに接離可能に配置され、
    係合弾性体は、
    ケースに支持される支持基体部と、
    ケースに連結される部材、または、回転体を押圧する押圧部と、
    支持基体部と押圧部との間を連結し、回転体の回転軸線の方向に支持基体部と押圧部とが互いに離間するように付勢する複数の弾性腕部と、を有し、
    支持基体部は、円形の外周部分を有し、
    複数の弾性腕部は、支持基体部の外周部分から等間隔でそれぞれ延出し、外周部分の円周方向において湾曲して延びる湾曲形状に形成され、
    複数の弾性腕部の一端部は、支持基体部により互いに連結されるとともに、複数の弾性腕部の他端部は、押圧部により互いに連結されるストラップ収容装置。
  2. 長尺状のストラップが巻き付けられる回転体と、
    回転体を回転可能に収容するケースと、
    所定の巻き戻し方向に回転体が回転するように回転体を付勢する巻き戻し弾性体と、
    回転体に設けられる第1係合部と、
    ケース、またはケースに連結される部材に設けられる第2係合部と、
    第1および第2係合部が互いに係合するように付勢し、ケースに収容される係合弾性体と、を備え、
    第1係合部と、第2係合部とは、回転体の回転軸線の方向に互いに接離可能に配置され、
    係合弾性体は、
    ケースに支持される支持基体部と、
    回転体を押圧する押圧部と、
    支持基体部と押圧部との間を連結し、回転体の回転軸線の方向に支持基体部と押圧部とが互いに離間するように付勢する複数の弾性腕部と、を有し、
    回転体を回転可能に支持する支持軸が、押圧部に固定され、
    押圧部の押圧面は、回転体に接触するストラップ収容装置。
  3. 係合弾性体と、支持軸とは、合成樹脂材料により一体に形成される請求項2に記載のストラップ収容装置。
  4. 第1係合部は、合成樹脂材料により形成され、
    第2係合部は、ケースと一体に形成され、
    ケースは、互いに接合される一対のケース分割体を有し、
    一対のケース分割体は、係合弾性体および支持軸を形成する合成樹脂材料、および、第1係合部を形成する合成樹脂材料と異なる合成樹脂材料により形成され、超音波溶着により接合される請求項3に記載のストラップ収容装置。
  5. ケースは、支持基体部を支持する第1支持壁と、その第1支持壁と対向して配置される第2支持壁とを、有し、
    第2支持壁の肉厚は、第1支持壁の肉厚より薄く設定され、
    支持軸の先端部が第2支持壁の内壁面に当接可能になるように、支持軸の軸線方向の長さが設定され、
    第2支持壁を弾性変形させて支持軸をその軸線方向に移動させることにより、押圧部を支持基体部に対して変位させる請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のストラップ収容装置。
  6. 第2係合部は、第2支持壁の内壁面に形成され、
    第1係合部は、第2支持壁の内壁面に対向する回転体の面に設けられる請求項5に記載のストラップ収容装置。
  7. 巻き戻し弾性体の一端を係止する係止部が、支持軸に形成され、
    ケースは、ストラップが引き出される開口を有し、
    支持基体部を開口に対して位置決めする位置決め部が、支持基体部を支持するケースの内壁面に配置される請求項2乃至請求項6のいずれかに記載のストラップ収容装置。
  8. 係合弾性体、および支持軸は、支持軸の軸線を基準として点対称の形状に形成され、
    支持基体部は、円形の外周部分を有し、
    複数の弾性腕部は、4つの弾性腕部から構成され、支持基体部の外周部分から等間隔でそれぞれ延出し、湾曲形状に形成される請求項7に記載のストラップ収容装置。
  9. 係合弾性体は、複数の弾性腕部と同じ数の複数の湾曲溝であって、支持基体部の外周部分から押圧部まで延びて形成される複数の湾曲溝を有し、
    複数の弾性腕部の各弾性腕部は、複数の湾曲溝のうちで互いに隣接して配置される2つの湾曲溝の間に形成される請求項8に記載のストラップ収容装置。
  10. 長尺状のストラップが巻き付けられる回転体と、
    回転体を回転可能に収容するケースと、
    所定の巻き戻し方向に回転体が回転するように回転体を付勢する巻き戻し弾性体と、
    回転体に設けられる第1係合部と、
    ケース、またはケースに連結される部材に設けられる第2係合部と、
    第1および第2係合部が互いに係合するように付勢し、ケースに収容される係合弾性体と、
    第1および第2係合部の係合を解除するために操作可能であり、ケースに設けられる操作部と、
    操作部の操作に連動して、回転体の回転軸線の方向に変位する連動部材と、を備え、
    第1係合部と、第2係合部とは、回転体の回転軸線の方向に互いに接離可能に配置され、
    係合弾性体は、
    ケースに支持される支持基体部と、
    回転体を押圧する押圧部と、
    支持基体部と押圧部との間を連結し、回転体の回転軸線の方向に支持基体部と押圧部とが互いに離間するように付勢する複数の弾性腕部と、を有し、
    操作部が操作されるときに、押圧部は、連動部材の変位により、支持基体部に接近する方向に移動し、
    回転体を回転可能に支持する支持軸が、押圧部に固定され、
    押圧部の押圧面は、回転体に接触するストラップ収容装置。
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