JP6692623B2 - 動弁系試験装置 - Google Patents
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Description
一方、実機の耐久試験を行えばプッシュロッドの曲げ荷重を含んだ挙動も再現できるが、汎用の大型のエンジンでは実機の耐久試験に莫大なコストと時間を要するので、簡単に実機の耐久試験を行うことはできない。
また、特許文献1には、動弁系摩耗試験装置が開示されている。かかる動弁系摩耗試験装置は、バルブスプリングスペーサを厚みの異なるものに取り替えることで、試験体にかける負荷要素である苛酷度が調整される。
少なくともカム、タペット、プッシュロッドを含む動弁系の内の少なくとも一つに対して試験を行うための動弁系試験装置であって、
回転モータと、
前記回転モータによって回転するシャフトと、
前記プッシュロッドの一端側が摺動可能に当接する摺接部を有するプッシュロッド支持体と、
前記プッシュロッド支持体を前記プッシュロッド側に付勢する付勢部材、を少なくとも含む付勢機構と、を備え、
前記カムは、前記シャフトと共に回転可能なように、前記シャフトに設けられ、
前記タペットは、前記カムのカム面と摺動可能に当接するとともに、前記カムの回転に伴って往復動するように設けられ、
前記プッシュロッドは、前記プッシュロッドの他端側が前記タペットと摺動可能に当接するとともに、前記タペットの往復動に伴って、前記付勢部材の付勢力に抗して前記プッシュロッド支持体をリフトするように設けられ、
前記付勢機構は、前記カムの回転に伴って変化する前記付勢部材の付勢力の最大値が、前記動弁系が対象となるエンジンに組み込まれたときの前記動弁系の最大抵抗力と略等しくなるように構成されている。
前記最大抵抗力が前記動弁系の開弁時の抵抗力である。
上記(2)の構成によれば、動弁系が動弁系の最大開弁時に最大抵抗力となるエンジンに組み込まれたときの挙動を再現することができる。
前記回転モータは、回転数が変更可能である。
上記(3)の構成によれば、回転モータの回転数を変更することができるので、回転モータの回転数を変更して試験することができる。
前記プッシュロッド支持体が挿通される挿通孔を有し、前記プッシュロッド支持体を前記リフト方向に昇降可能に支持する支持台をさらに備え、
前記動弁系は、前記支持台の一方側に配置され、
前記付勢部材は、前記支持台の他方側に配置される。
上記(4)の構成によれば、支持台の一方側に動弁系が配置され、支持台の他方側に付勢部材が配置されるので、付勢部材を簡単に取り替えることができる。
前記支持台の他方側において前記支持台と隔離して設けられ、前記付勢部材の反力が作用する反力台を有する反力受機構をさらに備える。
上記(5)の構成によれば、付勢部材の反力が作用する反力台が支持台の他方側において支持台と隔離して設けられるので、反力台を簡単に取り外すことができ、付勢部材を簡単に取り替えることができる。
前記反力受機構は、前記反力台に形成される挿通孔に嵌合されるスリーブを含み、
前記スリーブは、前記付勢部材の反力が作用するフランジ部と、前記プッシュロッド支持体が摺動可能に挿通される挿通孔を有する。
上記(6)の構成によれば、反力台に形成される挿通孔にスリーブが嵌合され、該スリーブのフランジ部に付勢部材の反力が作用するので、スリーブを付勢部材の付勢方向に移動させることにより付勢部材の付勢力を調整することができる。
前記支持台の他方面側における他方面上において、前記反力台を支持する第1支柱と、
前記支持台の他方面側における他方面上において、前記反力台に形成されている挿通孔に、先端が挿通される第2支柱と、をさらに備えている。
上記(7)の構成によれば、支持台の他方面側における他方面上において、第1支柱が反力台を支持するとともに、支持台の他方面側における他方面上において、第2支柱の先端が反力台に形成されている挿通孔に挿通される。したがって、反力台は、第1支柱から取り外すだけで第2支柱からも取り外すことができる。
前記プッシュロッド支持体は、一端側に前記摺接部が設けられたプッシュロッド固定部と、前記プッシュロッド固定部の他端側に着脱自在に接続され、前記付勢部材の付勢力が作用する付勢力作用部が設けられたプッシャと、を含む。
上記(8)の構成によれば、一端側に摺接部が設けられたプッシュロッド固定部の他端側に、付勢部材の付勢力が作用する付勢力作用部が設けられたプッシャが着脱自在に接続されるので、プッシャからプッシュロッド固定部を取り外すことができる。したがって、プッシュロッド固定部を長さの異なるものに交換することが可能となり、長さの異なるプッシュロッドについても試験することができる。
前記プッシュロッドの一端側に作用する荷重の最小値が、前記動弁系が対象となるエンジンに組み込まれたときの、前記動弁系の最大開弁時における抵抗力以下で、且つ、前記動弁系の閉弁時における抵抗力以上である。
上記(9)の構成によれば、動弁系試験装置は、試験対象となる動弁系が対象となるエンジンに組み込まれたときの挙動を再現することができる。
前記動弁系は、前記プッシュロッド支持体のリフトに伴って搖動するロッカーアームをさらに含み、
前記プッシュロッド支持体は、一端側に前記摺接部が設けられたプッシュロッド固定部を含み、
前記プッシュロッド固定部は、前記ロッカーアームの一端側に取り付けられ、
前記付勢部材は、前記ロッカーアームの他端側を付勢するように構成される。
上記(10)の構成によれば、プッシュロッド固定部は、ロッカーアームの一端側に取り付けられ、付勢部材はロッカーアームの他端側を付勢するので、試験対象となる動弁系が対象となるエンジンに組み込まれたときの挙動を再現することができる。
前記動弁系は、前記ロッカーアームの搖動に伴って前記ロッカーアームの他端側からの押圧力が作用するバルブをさらに含み、
前記付勢部材は、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向に前記バルブを付勢するように構成される。
上記(11)の構成によれば、付勢部材が、ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向にバルブを付勢するので、試験対象となる動弁系が対象となるエンジンに組み込まれたときの挙動を再現することができる。
前記動弁系は、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向に前記バルブを付勢するバルブスプリングをさらに含み、
前記バルブは、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力が一端部に作用するバルブステムと、前記バルブステムの他端部に接続されるバルブヘッドと、を含み、
前記付勢部材は、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向に前記バルブヘッドを付勢するように構成され、
前記バルブスプリングは、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向に前記バルブステムを付勢するように構成される。
上記(12)の構成によれば、付勢部材が、ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向にバルブヘッドを付勢するとともに、バルブスプリングが、ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向にバルブステムを付勢するので、試験対象となる動弁系が対象となるエンジンに組み込まれたときの挙動を再現することができる。
前記動弁系は、前記付勢部材の付勢力および前記バルブスプリングの付勢力、並びに前記ロッカーアームの他端側からの押圧力によって前記バルブヘッドが接離するバルブシートをさらに含む。
上記(13)の構成によれば、付勢部材の付勢力およびバルブスプリングの付勢力、並びにロッカーアームの他端側からの押圧力によってバルブヘッドがバルブシートに接離するので、バルブシートを試験対象とすることができる。
前記付勢機構は、
前記カムの回転に伴って変化する前記付勢部材の付勢力が、前記プッシュロッド支持体のリフト開始時に最大となるように構成された位相調整機構をさらに含む。
上記(14)の構成によれば、カムの回転に伴って変化する付勢部材の付勢力が、プッシュロッド支持体のリフト開始時に最大となるので、動弁系の開弁時における抵抗を再現することができる。
前記バルブは、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力が一端部に作用するバルブステムと、前記バルブステムの他端部に接続されるバルブヘッドと、を含み、
前記位相調整機構は、
前記ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向に前記バルブヘッドを付勢するように前記付勢部材を支持する移動体を含み、
前記移動体は、前記カムの回転に伴って変化する前記付勢部材の付勢力が、前記プッシュロッド支持体のリフト開始時に最大となるように移動するように構成される。
上記(15)の構成によれば、移動体が、ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向に付勢するように付勢部材を支持するとともに、カムの回転に伴って変化する付勢部材の付勢力がプッシュロッド支持体のリフト開始時に最大となるように移動する。これにより、位相調整機構が動弁系の開弁時における抵抗を再現することができる。
前記移動体は、前記プッシュロッド支持体のリフト開始時において前記付勢部材を支持する第1支持面と、前記第1支持面よりも前記バルブヘッドから離間した位置に形成される第2支持面と、を有する支持面を含み、
前記移動体は、前記プッシュロッド支持体のリフト開始時において、前記付勢部材を前記第1支持面上に支持するとともに、少なくとも前記プッシュロッド支持体のリフト終了時において、前記付勢部材を前記第2支持面上に支持するように、前記付勢部材の付勢力の作用方向と直交する方向に移動するように構成される。
上記(16)の構成によれば、移動体が、プッシュロッド支持体のリフト開始時において、付勢部材を第1支持面上に支持するとともに、少なくともプッシュロッド支持体のリフト終了時において、付勢部材を第2支持面上に支持するように、付勢部材の付勢力の作用方向と直交する方向に移動する。これにより、位相調整機構が、動弁系の開弁時における抵抗を再現することができ、動弁系の閉弁時における抵抗を再現することができる。
前記移動体は、前記回転モータによって移動するように構成されるとともに、
前記移動体の移動速度は、前記シャフトの回転速度と連動している。
上記(17)の構成によれば、移動体は、回転モータによって移動するとともに、移動体の移動速度はシャフトの回転速度と連動しているので、試験対象となる動弁系が対象となるエンジンに組み込まれたときの挙動を再現することができる。
前記バルブヘッドに向けて腐食性液体を散布する散布装置をさらに備える。
上記(18)の構成によれば、バルブヘッドに向けて腐食性液体を散布することができ、腐食性液体による腐食を再現することができる。
前記バルブヘッド又は前記バルブシートを加熱する加熱装置をさらに備える。
上記(19)の構成によれば、バルブヘッド又はバルブシートを加熱することができるので、燃料の燃焼等によるバルブヘッド又はバルブシートの加熱状態を再現することができる。
エンジンオイルを貯留するオイルパンと、
前記オイルパンに貯留される前記エンジンオイルを前記動弁系に供給するためのオイルポンプと、
前記動弁系に供給される前記エンジンオイルを加熱するためのオイル加熱装置と、を含むエンジンオイル循環機構をさらに備える。
上記(20)の構成によれば、オイルパンに貯留され、オイルポンプにより動弁系に供給されるエンジンオイルを加熱することができるので、エンジンオイルの加熱状態を再現することができる。
前記回転モータのトルクを検出するトルク検出部をさらに備える。
上記(20)の構成によれば、回転モータのトルクを検出することができるので、動弁系の負荷変動等を検出することができる。
前記プッシュロッド支持体のリフトを検出するためのリフト検出部を備える。
上記(22)の構成によれば、プッシュロッド支持体のリフトを検出することができるので、プッシュロッドの破損等を検出することができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1に示すように、動弁系2は、シリンダ11内への混合気の吸入を行うとともに、シリンダ11内から燃焼ガスの排出を行うものであり、本発明の幾つかの実施形態において、試験対象となる動弁系2は、後述するカムシャフト30がシリンダ11の側面に配置され、クランクシャフト(図示せず)の回転が伝達されるオーバーヘッドバルブ式のものである。
尚、図1では、吸気側が二弁で排気側が二弁のエンジン1の排気弁を構成する動弁系2を示している。
バルブ21は、バルブステム211が筒状に形成されたバルブステムガイド25に摺動可能に挿通され、バルブステムガイド25を介してシリンダヘッドに取り付けられている。
また、バルブステムガイド25の外側となる一端部には、ステムシール26が設けられている。ステムシール26は、バルブ潤滑用のエンジンオイルが外部に漏れるのを防ぐためのもので、バルブステム211が挿通するように、円管状に形成されている。
また、バルブステム211の他端部にはスプリングリテーナー27が取り付けられている。スプリングリテーナー27は、バルブスプリング23の一端を当接支持するためのものであり、バルブステム211の他端部が貫通し、バルブステム211の他端部に設けられた溝213に嵌められたコッター24により、バルブステム211に取り付けられている。これにより、バルブスプリング23は、一端がスプリングリテーナー27に当接支持され、他端がバルブステムガイド25の周りに位置するスプリングシート133(シリンダヘッド)に当接支持される。
カム31のカム面は、バルブ21を適切に開き、衝撃等が少なく閉じるように形成されている。カム31のカム面は、変位が0(ゼロ)であるベースサークル部311、バルブ21の変位を決定するリフト部312、及び、ベースサークル部311とリフト部312とを接続するランプ部(緩衝部)313を有している。
また、タペット33は、カム31のカム面と摺動可能に当接するとともに、カム31の回転に伴って往復動するように設けられている。
また、プッシュロッド34は、プッシュロッド34の他端側がタペット33と摺動可能に当接するとともに、タペット33の往復動に伴って、付勢部材51の付勢力に抗してプッシュロッド支持体42をリフトするように設けられている。
上記構成によれば、動弁系2が動弁系2の最大開弁時に最大抵抗力となるエンジン1に組み込まれたときの挙動を再現することができる。
また、幾つかの実施形態では、プッシュロッド支持体42は、重力方向にリフト可能に設けられ、付勢部材51は、プッシュロッド支持体42を重力方向に付勢している。
このようにすれば、オイルパン45に貯留されたエンジンオイルは、オイルポンプ46、ラインフィルタ461、ノズル49、タペット33、カム31、オイルパン45の順に循環する。
このようにすれば、試験対象となる動弁系2が対象となるエンジン1に組み込まれたときの環境を再現することができる。例えば、試験対象となる動弁系2が対象となるエンジン1に組み込まれたときのエンジンオイルの粘度を再現することができる。
また、幾つかの実施形態では、付勢部材51は、コイルバネであり、コイルバネの弾性復元力によってプッシュロッド支持体42を重力方向に付勢している。
上記の構成によれば、支持台52の一方側に動弁系2、すなわち、カム31、タペット33、及びプッシュロッド34が配置され、支持台52の他方側に付勢部材51が配置されるので、付勢部材51を簡単に取り替えることができる。
図6に示すように、幾つかの実施形態では、挿通孔52aは、支持台52の一方側(下面側)に小径部52a1、支持台52の他方側(上面側)に大径部52a2を有し、その境界に座面52a3が設けられている。小径部52a1には、滑り軸受54が嵌挿され、プッシュロッド支持体42が摺動可能に挿通される。
上記の構成によれば、付勢部材51の反力が作用する反力台61が支持台52の他方側において支持台52と隔離して設けられるので、反力台61を簡単に取り外すことができ、付勢部材51を簡単に取り替えることができる。
上記の構成によれば、反力台61に形成される挿通孔61aにスリーブ62が嵌合され、該スリーブ62のフランジ部62bに付勢部材51の反力が作用するので、スリーブ62を付勢部材51の付勢方向に移動させることにより付勢部材51の付勢力を調整することができる。
このようにすれば、反力台61にスリーブ62が螺合され、プッシュロッド支持体42とスリーブ62が有するフランジ部62bとの距離が簡単に調整でき、付勢部材51の付勢力を簡単に調整することができる。
このようにすれば、プッシュロッド支持体42とスリーブ62が有するフランジ部62bとの距離が調整されたスリーブ62を固定することができる。
また、幾つかの実施形態では、スリーブ62は、付勢部材装着部62d、及び操作部62eをさらに有している。付勢部材装着部62dは、付勢部材51を装着する部分であり、スリーブ62の付勢部材51に臨む一端部に設けられている。付勢部材装着部62dは、挿通孔62cよりも大径でフランジ部62bよりも小径である。操作部62eは、工具が装着される部分であり、スリーブ62の他端部に設けられている。操作部62eは、横断面が六角形で六角レンチ等の工具で操作可能である。
このようにすれば、六角レンチでスリーブ62を移動させることができ、スリーブ62を付勢部材51の付勢方向に移動させることができる。
上記の構成によれば、支持台52の他方面側における他方面上において、第1支柱65が反力台61を支持するとともに、支持台52の他方面側における他方面上において、第2支柱66の先端が反力台61に形成されている挿通孔61cに挿通される。したがって、反力台61は、第1支柱65から取り外すだけで第2支柱66からも取り外すことができる。
このようにすれば、反力台61が強固に固定されるとともに、ボルト67を緩め、第1支柱65から反力台61を取り外すだけで、第2支柱66からも取り外すことができる。
このようにすれば、反力台61に設けられた挿通孔61cに第2支柱66の先端を嵌合しやすくできる。
図7に示すように、幾つかの実施形態に係る動弁系試験装置4において、プッシュロッド支持体42は、一端側に球頭部421aが設けられたプッシュロッド固定部421と、プッシュロッド固定部421の他端側に着脱自在に接続され、付勢部材51の付勢力が作用する付勢力作用部422aが設けられたプッシャ422と、を含んでいる。
上記の構成によれば、一端側に球頭部421aが設けられたプッシュロッド固定部421の他端側に、付勢部材51の付勢力が作用する付勢力作用部422aが設けられたプッシャ422が着脱自在に接続されるので、プッシャ422からプッシュロッド固定部421を取り外すことができる。したがって、プッシュロッド固定部421を長さの異なるもの(421A,421B)に交換することが可能となり、長さの異なるプッシュロッド34(34A,34B)についても試験することができる(図7(a)及び図7(b)参照)。
このようにすれば、開弁前の状態でプッシュロッド34の一端側に作用する荷重は、プッシュロッド支持体42及び付勢部材51の自重のみとなる。
そして、今度は、バルブ21にバルブスプリング23の弾性復元力が顕在化し、プッシュロッド34の一端側に作用する抵抗力は、カム31の回転に伴って徐々に増加する。そして、カム31がカムトップまで回転すると、弁(バルブ21)が最も開弁され(最大開弁時)、バルブスプリング23の弾性復元力が最大となる。このとき、プッシュロッド34の一端側に作用する抵抗力は山(図8のb)となる。
そして、今度は、プッシュロッド34の一端側に作用する抵抗力は、カム31の回転に伴って徐々に減少する。そして、カム31がリフト部312からベースサークル部311まで回転し、弁(バルブ21)が閉弁すると、プッシュロッド34の一端側に作用する抵抗力が谷(図8のc)となる。
上記の構成によれば、タペット33と当接するカム31のカム面が異なるものの、動弁系2が対象となるエンジン1に組み込まれたときのプッシュロッド34の一端側に作用する最大抵抗力を、プッシュロッド34の一端側に作用する最大荷重として再現することができる。また、タペット33と当接するカム31のカム面が異なるものの、動弁系2が対象となるエンジン1に組み込まれたプッシュロッド34の一端側に作用する最小抵抗力を、プッシュロッド34の一端側に作用する最小荷重として再現することができる。
上記の構成によれば、動弁系試験装置4は、試験対象となる動弁系2が対象となるエンジン1に組み込まれたときの挙動を再現することができる。
このようにすれば、動弁系2が動弁系2の最大開弁時に最大抵抗力となるエンジン1に組み込まれたときの挙動を再現することができる。
このようにすれば、動弁系試験装置4は、試験対象となる動弁系2が対象となるエンジン1に組み込まれたときの挙動をより正確に再現することができる。
図9に示すように、幾つかの実施形態に係る動弁系試験装置4は、上述した、回転モータ41、オイルポンプ46、及びオイル加熱装置47を統括的に制御するための制御盤7を備えている。
幾つかの実施形態において、制御盤7は、制御盤7の主要部を構成する制御部7Aと、制御部7Aからの命令に基づいて回転モータ41を制御するコンバータ7Bと、を含んでいる。コンバータ7Bは、回転モータ41の起動速度及び停止速度、並びに回転モータ41の回転数(回転速度)の制御が可能であり、回転モータ41の回転数を任意に変更可能である。
このようにすれば、回転モータ41の起動速度及び停止速度、並びに回転モータ41の回転数(回転速度)の制御が可能となり、制御部7Aからの命令に基づいて、回転モータ41は任意の起動速度で起動し、任意の回転数で運転することができる。
上記の構成によれば、回転モータ41の回転数(回転速度)を変更することができるので、回転モータ41の起動速度及び回転数を変更して動弁系2を試験することができる。
上記の構成によれば、回転モータ41のトルクを検出することができるので、動弁系2の負荷変動を検出することができる。これにより、カム31又はタペット33の焼き付き等の不具合を検出することができる。
上記の構成によれば、プッシュロッド支持体42のリフトを検出することで、プッシュロッド34の作動が正常であるか、否かを検出することができる。これにより、プッシュロッド34の破損等を検出することができる。
このようにすれば、リフト検出部72のオンとオフでプッシュロッド34の作動が正常であるか否かが検出され、リフト検出部72がいつまでもオン又はオフにならない場合にプッシュロッド34の作動が異常と判断される。
このようにすれば、リフト検出部72の計測結果(変位)でプッシュロッド34の作動を監視することができ、リフト検出部72の計測結果に基づいてプッシュロッド34の作動が正常であるか、否かが判断される。
このようにすれば、試験開始からの時間や試験開始からのシャフト32の総回転数を表示することができる。
プッシュロッド支持体82は、一端側に球頭部が設けられたプッシュロッド固定部821を含んでいる。プッシュロッド固定部821は、ロッカーアーム35の一端側に取り付けられ、付勢部材91は、ロッカーアーム35の他端側を付勢するように構成されている。
上記の構成によれば、プッシュロッド固定部821は、ロッカーアーム35の一端側に取り付けられ、付勢部材91はロッカーアーム35の他端側を付勢するので、ロッカーアーム35を試験対象とすることができ、試験対象となる動弁系2が対象となるエンジン1に組み込まれたときの挙動を再現することができる。
このようにすれば、アジャストスクリュ37を試験対象とすることができ、アジャストスクリュ37が対象となるエンジン1に組み込まれたときの挙動も再現することができる。
付勢部材91は、バルブブリッジ36をロッカーアーム35からの押圧力が作用する方向と反対方向に付勢するように構成されている。
このようにすれば、付勢部材91はバルブブリッジ36をロッカーアーム35からの押圧力が作用する方向と反対方向に付勢するので、バルブブリッジ36を試験対象とすることができ、試験対象となる動弁系2が対象となるエンジン1に組み込まれた時の挙動を再現することができる。
付勢部材91は、ロッカーアーム35の他端側からの押圧力に抗する方向にバルブ21を付勢するように構成される。
上記の構成によれば、付勢部材91が、ロッカーアーム35の他端側からの押圧力に抗する方向にバルブ21を付勢するので、バルブ21を試験対象とすることができ、試験対象となる動弁系2が対象となるエンジン1に組み込まれたときの挙動を再現することができる。
バルブ21は、ロッカーアーム35の他端側からの押圧力が一端部に作用するバルブステム211と、バルブステム211の他端部に接続されるバルブヘッド212と、を含んでいる。そして、付勢部材91は、ロッカーアーム35の他端側からの押圧力に抗する方向にバルブヘッド212を付勢するように構成され、バルブスプリング23は、ロッカーアーム35の他端側からの押圧力に抗する方向にバルブステム211を付勢するように構成される。
上記の構成によれば、付勢部材91の付勢力およびバルブスプリング23の付勢力、並びにロッカーアーム35の他端側からの押圧力によってバルブヘッド212がバルブシート22に接離するので、バルブシート22を試験対象とすることができ、試験対象となる動弁系2が対象に組み込まれたときの挙動を再現することができる。
上記の構成によれば、カム31の回転に伴って変化する付勢部材91の付勢力が、プッシュロッド支持体82のリフト開始時に最大となるので、動弁系2の開弁時における抵抗を再現することができる。
位相調整機構100は、ロッカーアーム35の他端側からの押圧力に抗する方向にバルブヘッド212を付勢するように付勢部材91を支持する移動体110を含んでいる。移動体110は、カム31の回転に伴って変化する付勢部材91の付勢力が、プッシュロッド支持体82のリフト開始時に最大となるように移動するように構成される。
図11に示すように、移動体110は、プッシュロッド支持体82のリフト開始時において、付勢部材91を第1支持面111a上に支持するとともに、少なくともプッシュロッド支持体82のリフト終了時において、付勢部材91を第2支持面111b上に支持するように、付勢部材91の付勢力の作用方向と直交する方向に移動するように構成される。
このようにすれば、付勢部材91は、支持体120に支持され、移動体110の移動に伴って付勢部材91の付勢力の作用方向に移動する。これにより、位相調整機構100が、動弁系2の開弁時における抵抗を再現することができる。
上記構成によれば、移動体110は、回転モータ41によって移動するとともに、移動体110の移動速度はシャフト32の回転速度と連動しているので、試験対象となる動弁系2が対象となるエンジン1に組み込まれたときの挙動を再現することができる。
図12に示すように、幾つかの実施形態に係る動弁系試験装置8は、バルブヘッド212に向けて腐食性液体を散布する散布装置140を備えている。腐食性液体は、燃料に含まれる硫黄により生成される液体を想定したものであり、幾つかの実施形態では希硫酸が用いられる。
上記の構成によれば、バルブヘッド212に向けて腐食性液体を散布することができるので、燃料に含まれる硫黄による腐食(硫酸腐食)を再現することができる。
上記の構成によれば、バルブヘッド212又はバルブシート22を加熱することができるので、燃料の燃焼等によるバルブヘッド212又はバルブシート22の加熱状態を再現することができる。
噴射装置160は、例えば、空気が充填されるエアタンク161と、エアタンク161に充填された空気を加熱するヒータ162と、エアタンク161で加熱された空気(以下「加熱空気」という)を噴射する噴射ノズル163を含んでいる。噴射ノズル163は、排気ポート132の内部に設置され、噴射ノズル163から噴射された加熱空気は、排気ポート132を通り、バルブヘッド212又はバルブシート22に向けて噴射される。
このようにすれば、エンジン1の燃焼室14における燃焼を再現することができる。
このようにすれば、燃料に含まれる硫黄による腐食(硫酸腐食)を正確に再現することができる。
このようにすれば、バルブヘッド212だけ加熱することができるので、燃料の燃焼等によるバルブヘッド212の加熱状態を再現することができる。
このようにすれば、バルブヘッド212の環境温度を監視することができる。
このようにすれば、バルブシート22の温度を監視することができる。
11 シリンダ
12 ピストン
13 シリンダヘッド
133 スプリングシート
134 シャフト
14 燃焼室
15 タペットガイド
2 動弁系
21 バルブ
211 バルブステム(軸部)
212 バルブヘッド(傘部)
213 溝
22 バルブシート
23 バルブスプリング
24 コッター
25 バルブステムガイド
26 ステムシール
27 スプリングリテーナー
30 カムシャフト
31 カム
311 ベースサークル部
312 リフト部
313 ランプ部
32 シャフト
33 タペット
331 摺接面
34 プッシュロッド
341 球頭部
342 カップ部
342a 摺接面
35 ロッカーアーム
36 バルブブリッジ
361 キャップ
37 アジャストスクリュ
371 球頭部
372 雄ネジ部
373 ロックナット
38 ロッカーシャフト
39 アジャストスクリュ
391 雄ネジ部
392 ロックナット
4 動弁系試験装置
41 回転モータ
411 回転軸
42 プッシュロッド支持体
421 プッシュロッド固定部
421a 球頭部
422 プッシャ
422a フランジ部(付勢力作用部)
422b 第1軸部
422c 第2軸部
422d 付勢部材装着部
43 クランクケース
431 タペットガイド
44 カップリング
45 オイルパン
46 オイルポンプ
461 ラインフィルタ
47 オイル加熱装置
471 オイルヒータ
48 エンジンオイル循環機構
49 ノズル
50 付勢機構
51 付勢部材
52 支持台
52a 挿通孔
52a1 小径部
52a2 大径部
52a3 座面
53 スタッド
54 滑り軸受
6 反力受機構
61 反力台
61a 挿通孔
61a1 雌ネジ
61b 雌ネジ孔
61c 挿通孔
62 スリーブ
62a1 雄ネジ
62b フランジ部
62c 挿通孔
62d 付勢部材装着部
62e 操作部
63 ネジ
64 滑り軸受
65 第1支柱
66 第2支柱
66a 先端
66a1 面取部
67 ボルト
7 制御盤
7A 制御部
7B コンバータ
7C 検出結果記憶部
71 トルク検出部
72 リフト検出部
721 近接スイッチ
73 スタートスイッチ
74 ストップスイッチ
75 表示器
8 動弁系試験装置
82 プッシュロッド支持体
821 プッシュロッド固定部
90 付勢機構
91 付勢部材
100 位相調整機構
110 移動体
111 支持面
111a 第1支持面
111b 第2支持面
120 支持体
121 支持面
122 摺接面
122a 中央部
140 散布装置
141 貯留タンク
142 散布ノズル
150 加熱装置
160 噴射装置
161 エアタンク
162 ヒータ
163 噴射ノズル
171 温度センサ
172 温度センサ
Claims (18)
- 少なくともカム、タペット、プッシュロッドを含む動弁系の内の少なくとも一つに対して試験を行うための動弁系試験装置であって、
回転モータと、
前記回転モータによって回転するシャフトと、
前記プッシュロッドの一端側が摺動可能に当接する摺接部を有するプッシュロッド支持体と、
前記プッシュロッド支持体を前記プッシュロッド側に付勢する付勢部材、を少なくとも含む付勢機構と、を備え、
前記カムは、前記シャフトと共に回転可能なように、前記シャフトに設けられ、
前記タペットは、前記カムのカム面と摺動可能に当接するとともに、前記カムの回転に伴って往復動するように設けられ、
前記プッシュロッドは、前記プッシュロッドの他端側が前記タペットと摺動可能に当接するとともに、前記タペットの往復動に伴って、前記付勢部材の付勢力に抗して前記プッシュロッド支持体をリフトするように設けられ、
前記プッシュロッド支持体が挿通される挿通孔を有し、前記プッシュロッド支持体を前記リフト方向に昇降可能に支持する支持台をさらに備え、
前記動弁系は、前記支持台の一方側に配置され、
前記付勢部材は、前記支持台の他方側に配置される
ことを特徴とする動弁系試験装置。 - 前記付勢機構は、前記カムの回転に伴って変化する前記付勢部材の付勢力の最大値が、前記動弁系が対象となるエンジンに組み込まれたときの前記動弁系の最大抵抗力と略等しくなるように構成され、
前記最大抵抗力が前記動弁系の開弁時の抵抗力であることを特徴とする請求項1に記載の動弁系試験装置。 - 前記回転モータは、回転数が変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の動弁系試験装置。
- 前記支持台の他方側において前記支持台と隔離して設けられ、前記付勢部材の反力が作用する反力台を有する反力受機構をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の動弁系試験装置。
- 前記反力受機構は、前記反力台に形成される挿通孔に嵌合されるスリーブを含み、
前記スリーブは、前記付勢部材の反力が作用するフランジ部と、前記プッシュロッド支持体が摺動可能に挿通される挿通孔を有することを特徴とする請求項4に記載の動弁系試験装置。 - 前記支持台の他方面側における他方面上において、前記反力台を支持する第1支柱と、
前記支持台の他方面側における他方面上において、前記反力台に形成されている挿通孔に、先端が挿通される第2支柱と、をさらに備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の動弁系試験装置。 - 前記プッシュロッド支持体は、一端側に前記摺接部が設けられたプッシュロッド固定部と、前記プッシュロッド固定部の他端側に着脱自在に接続され、前記付勢部材の付勢力が作用する付勢力作用部が設けられたプッシャと、を含む請求項1から6の何れか一項に記載の動弁系試験装置。
- 前記プッシュロッドの一端側に作用する荷重の最小値が、前記動弁系が対象となるエンジンに組み込まれたときの、前記動弁系の最大開弁時における抵抗力以下で、且つ、前記動弁系の閉弁時における抵抗力以上であることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の動弁系試験装置。
- 少なくともカム、タペット、プッシュロッドを含む動弁系の内の少なくとも一つに対して試験を行うための動弁系試験装置であって、
回転モータと、
前記回転モータによって回転するシャフトと、
前記プッシュロッドの一端側が摺動可能に当接する摺接部を有するプッシュロッド支持体と、
前記プッシュロッド支持体を前記プッシュロッド側に付勢する付勢部材、を少なくとも含む付勢機構と、を備え、
前記カムは、前記シャフトと共に回転可能なように、前記シャフトに設けられ、
前記タペットは、前記カムのカム面と摺動可能に当接するとともに、前記カムの回転に伴って往復動するように設けられ、
前記プッシュロッドは、前記プッシュロッドの他端側が前記タペットと摺動可能に当接するとともに、前記タペットの往復動に伴って、前記付勢部材の付勢力に抗して前記プッシュロッド支持体をリフトするように設けられ、
前記動弁系は、
前記プッシュロッド支持体のリフトに伴って搖動するロッカーアームと、
前記ロッカーアームの搖動に伴って前記ロッカーアームの他端側からの押圧力が作用するバルブと、をさらに含み、
前記プッシュロッド支持体は、一端側に前記摺接部が設けられたプッシュロッド固定部を含み、
前記プッシュロッド固定部は、前記ロッカーアームの一端側に取り付けられ、
前記付勢部材は、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向に前記バルブを付勢するように構成され、
前記バルブは、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力が一端部に作用するバルブステムと、前記バルブステムの他端部に接続されるバルブヘッドと、を含み、
前記付勢機構は、前記カムの回転に伴って変化する前記付勢部材の付勢力が、前記プッシュロッド支持体のリフト開始時に最大となるように構成された位相調整機構をさらに含み、
前記位相調整機構は、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向に前記バルブヘッドを付勢するように前記付勢部材を支持する移動体を含む
ことを特徴とする動弁系試験装置。 - 前記動弁系は、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向に前記バルブを付勢するバルブスプリングをさらに含み、
前記バルブスプリングは、前記ロッカーアームの他端側からの押圧力に抗する方向に前記バルブステムを付勢するように構成されることを特徴とする請求項9に記載の動弁系試験装置。 - 前記動弁系は、前記付勢部材の付勢力および前記バルブスプリングの付勢力、並びに前記ロッカーアームの他端側からの押圧力によって前記バルブヘッドが接離するバルブシートをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の動弁系試験装置。
- 前記移動体は、前記プッシュロッド支持体のリフト開始時において前記付勢部材を支持する第1支持面と、前記第1支持面よりも前記バルブヘッドから離間した位置に形成される第2支持面と、を有する支持面を含み、
前記移動体は、前記プッシュロッド支持体のリフト開始時において、前記付勢部材を前記第1支持面上に支持するとともに、少なくとも前記プッシュロッド支持体のリフト終了時において、前記付勢部材を前記第2支持面上に支持するように、前記付勢部材の付勢力の作用方向と直交する方向に移動するように構成される請求項9乃至11の何れか1項に記載の動弁系試験装置。 - 前記移動体は、前記回転モータによって移動するように構成されるとともに、
前記移動体の移動速度は、前記シャフトの回転速度と連動していることを特徴とする請求項9乃至12の何れか1項に記載の動弁系試験装置。 - 前記バルブヘッドに向けて腐食性液体を散布する散布装置をさらに備えることを特徴とする請求項9乃至13の何れか1項に記載の動弁系試験装置。
- 前記バルブヘッド又は前記バルブシートを加熱する加熱装置をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の動弁系試験装置。
- エンジンオイルを貯留するオイルパンと、
前記オイルパンに貯留される前記エンジンオイルを前記動弁系に供給するためのオイルポンプと、
前記動弁系に供給される前記エンジンオイルを加熱するためのオイル加熱装置と、を含むエンジンオイル循環機構をさらに備える請求項1から15の何れか一項に記載の動弁系試験装置。 - 前記回転モータのトルクを検出するトルク検出部をさらに備えることを特徴とする請求項1から16の何れか一項に記載の動弁系試験装置。
- 前記プッシュロッド支持体のリフトを検出するためのリフト検出部を備えることを特徴とする請求項1から17の何れか一項に記載の動弁系試験装置。
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