JP6690271B2 - 位置検出システム、位置検出装置、および位置検出方法 - Google Patents

位置検出システム、位置検出装置、および位置検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、操作面上における指示体の指示位置を検出可能な位置検出装置に関する。
特許文献1には、位置検出装置としての機能を有するインタラクティブプロジェクターが開示されている。これらのインタラクティブプロジェクターは、投写画面をスクリーンに投写するとともに、発光ペンや指などの指示体(pointing element)を含む画像をカメラで撮像し、この撮像画像を用いて指示体の位置を検出することが可能である。すなわち、インタラクティブプロジェクターは、指示体の先端がスクリーンに接しているときに投写画面に対して描画等の所定の指示が入力されているものと認識し、その指示に応じて投写画面を再描画する。従って、ユーザーは、投写画面をユーザーインターフェースとして用いて、各種の指示を入力することが可能である。
特許文献1では、指示体の検出のためにスクリーンの表面にカーテン状(又は層状)の検出光を射出する光照射装置(「ライトカーテンユニット」とも呼ぶ)が利用されている。指示体がスクリーンに接したときに指示体によって検出光が反射されると、その反射光の位置がカメラで撮像されるので、その撮像画像を解析することによって投写画面上における指示体の位置を決定することができる。
特開2015−158887号公報
上述のようにインタラクティブプロジェクターとライトカーテンユニットとを備えるプロジェクションシステムを、複数並べて広い範囲で指示体の検出を行う場合がある。そうすると、隣り合うライトカーテンユニットからの検出光の照射範囲の一部が重複する場合があり、2つの検出光が重複する範囲では、指示体に対して異なる方向から2つの検出光が照射される。インタラクティブプロジェクターでは、指示体による検出光の反射光を撮像することにより投写画面上における指示体による指示位置を検出しているため、1つの指示体に対して2つの反射光が撮像されると、検出精度が低下するおそれがある。
上述のような課題は、カメラとライトカーテンユニットとを用いて非発光指示体の指示位置を検出するインタラクティブプロジェクターに限らず、一般に、非発光指示体による操作が行われる操作面上の指示位置を検出する位置検出装置に共通する課題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、第1の操作面上の位置を検出する第1の位置検出装置と、前記第1の操作面と隣接する第2の操作面上の位置を検出する第2の位置検出装置と、を備える位置検出システムが提供される。この位置検出システムにおいて、前記第1の位置検出装置は、前記第1の操作面上で非発光指示体により指示された第1の指示位置を検出するための第1の検出光を周期的に照射する第1の照射部と;前記第1の検出光の波長を含む波長領域の光を受光し前記第1の操作面を撮像して第1の撮像画像を生成する第1の撮像部と;前記第1の撮像画像に基づいて、前記第1の指示位置を検出する第1の検出部と;前記第1の照射部による前記第1の検出光の照射タイミングを制御する第1の制御部と;を備え、前記第2の位置検出装置は、前記第2の操作面上で前記非発光指示体を用いて指示された第2の指示位置を検出するための第2の検出光を周期的に照射する第2の照射部と;前記第2の検出光の波長を含む波長領域の光を受光し前記第2の操作面を撮像して第2の撮像画像を生成する第2の撮像部と;前記第2の撮像画像に基づいて、前記第2の指示位置を検出する第2の検出部と;前記第1の検出光の照射タイミングと異なるタイミングで、前記第2の検出光が照射されるように前記第2の照射部を制御する第2の制御部と;を備え;前記第2の位置検出装置の前記第2の制御部は;前記第1の位置検出装置の前記第1の検出光が照射される第1の照射期間と、前記第2の位置検出装置の前記第2の検出光が照射される第2の照射期間との一部が重複するようなタイミングで、前記第2の検出光が照射されるように前記第2の照射部を制御し;前記第1の照射期間と前記第2の照射期間とが重複する重複照射期間は、前記第1の照射期間の50%以下である。
その他、本発明は、以下のような形態又は適用例として実現することも可能である。
(1)本発明の一形態によれば、第1の操作面上の位置を検出する第1の位置検出装置と、前記第1の操作面と隣接する第2の操作面上の位置を検出する第2の位置検出装置と、を備える位置検出システムが提供される。この位置検出システムにおいて、前記第1の位置検出装置は、前記第1の操作面上で非発光指示体により指示された第1の指示位置を検出するための第1の検出光を周期的に照射する第1の照射部と;前記第1の検出光の波長を含む波長領域の光を受光し前記第1の操作面を撮像して第1の撮像画像を生成する第1の撮像部と;前記第1の撮像画像に基づいて、前記第1の指示位置を検出する第1の検出部と;前記第1の照射部による前記第1の検出光の照射タイミングを制御する第1の制御部と;を備え、前記第2の位置検出装置は、前記第2の操作面上で前記非発光指示体を用いて指示された第2の指示位置を検出するための第2の検出光を周期的に照射する第2の照射部と;前記第2の検出光の波長を含む波長領域の光を受光し前記第2の操作面を撮像して第2の撮像画像を生成する第2の撮像部と;前記第2の撮像画像に基づいて、前記第2の指示位置を検出する第2の検出部と;前記第1の検出光の照射タイミングと異なるタイミングで、前記第2の検出光が照射されるように前記第2の照射部を制御する第2の制御部と;を備える。
この位置検出システムによれば、第1の位置検出装置からの第1の検出光と、第2の位置検出装置からの第2の検出光と、が異なるタイミングで照射されるため、それらが同じタイミングで照射される場合と比較して、第1の検出光と第2の検出光とが重複する期間が短縮される。そのため、非発光指示体による反射光が複数存在する期間が短縮され、検出精度の低下が抑制される。
(2)上記位置検出システムにおいて、前記第2の位置検出装置の前記第2の制御部は、前記第1の位置検出装置の前記第1の検出光が照射される第1の照射期間と、前記第2の位置検出装置の前記第2の検出光が照射される第2の照射期間との一部が重複するようなタイミングで、前記第2の検出光が照射されるように前記第2の照射部を制御し、前記第1の照射期間と前記第2の照射期間とが重複する重複照射期間は、前記第1の照射期間の50%以下としてもよい。
このようにすると、第1の検出光と第2の検出光とが重複する期間が50%以下となるため、さらに、検出精度の低下が抑制される。
(3)上記位置検出システムであって、さらに、周期的に光を発光する発光部と、前記発光部の発光タイミングを制御する発光制御部と、を備え、前記第1または第2の操作面上の位置を指示するために用いられる自発光指示体を備え、前記位置検出システムにおいて、前記第1の撮像部が撮像する第1の撮像期間と前記第2の撮像部が撮像する第2の撮像期間とは、少なくとも一部が重複し、前記自発光指示体の前記発光制御部は、前記第1の撮像期間と前記第2の撮像期間とが重複する重複撮像期間に前記発光部が発光するように制御してもよい。
この構成によれば、自発光指示体による指示位置も検出することができる。自発光指示体は、第1の撮像期間と第2の撮像期間とが重複する重複撮像期間に発光するため、1回の発光が第1の位置検出装置と第2の位置検出装置のいずれかで必ず撮像されるため、検出漏れを抑制することができる。
(4)上記位置検出システムであって、前記第1の位置検出装置は、前記第1の操作面に画像を投写する第1の投写部をさらに備え、前記第2の位置検出装置は、前記第2の操作面に画像を投写する第2の投写部をさらに備えてもよい。
この構成によれば、指示体の指示位置に応じた適切な画像を操作面上に投写できる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、位置検出装置、位置検出方法、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体(non-transitory storage medium)等の様々な形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての広域位置検出システムの正面図である。 第1実施形態の位置検出システムの斜視図である。 位置検出システムの正面図である。 位置検出システムの側面図である。 プロジェクターと自発光指示体の内部構成を示すブロック図である。 2台のプロジェクターが同期して動作する様子を示す説明図である。 層状検出光の発光タイミングを示すタイミングチャートである。 層状検出光の照射範囲の説明図である。 層状検出光の照射範囲の説明図である。 層状検出光の発光タイミングの他の例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態としての広域位置検出システムを示す正面図である。 第2実施形態の位置検出システムの斜視図である。 位置検出システムの側面図である。 第2実施形態のプロジェクターの内部構成を示すブロック図である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としての広域位置検出システム1000の概略構成を示す正面図である。広域位置検出システム1000は、第1の位置検出システム900aと、第2の位置検出システム900bと、を備える。広域位置検出システム1000は、2つの投写スクリーン面SSa,SSbが隣接して配置され、これらの投写スクリーン面SSa,SSbを合わせた広範囲において、自発光指示体70および非発光指示体80(非発光のペンや指など)による指示位置を検出するシステムである。本実施形態における広域位置検出システム1000を、「位置検出システム」とも呼ぶ。
第1の位置検出システム900aと第2の位置検出システム900bとは、同一の構成であり、それぞれ、単独で用いることができる。以下、第1の位置検出システム900aと第2の位置検出システム900bとを区別する場合には、それぞれの構成要素等の符号にも、末尾に「a」,「b」を付すものとする。一方、第1の位置検出システム900aと第2の位置検出システム900bとを区別しないときには、双方を単に「位置検出システム900」と呼び、構成要素等の符号についても、末尾の「a」,「b」を省略する。
図2は、位置検出システム900の斜視図である。位置検出システム900は、位置検出装置としてのインタラクティブプロジェクター100(以下、単に「プロジェクター100」とも称する)と、操作面を提供するスクリーン板920と、自発光指示体70とを有している。プロジェクター100は、層状検出光照射部440(ライトカーテンユニット)を備える。なお、図2では、図示の便宜上、層状検出光照射部440を、プロジェクター100と別体として描いている。スクリーン板920の前面は、投写スクリーン面SS(projection Screen Surface)として利用される。プロジェクター100は、支持部材910によってスクリーン板920の前方かつ上方に固定されている。なお、図2では投写スクリーン面SSを鉛直に配置しているが、投写スクリーン面SSを水平に配置してこの位置検出システム900を使用することも可能である。
プロジェクター100は、投写スクリーン面SS上に投写画面PS(Projected Screen)を投写する。投写画面PSは、通常は、プロジェクター100内で描画された画像を含んでいる。プロジェクター100内で描画された画像がない場合には、プロジェクター100から投写画面PSに光が照射されて、白色画像が表示される。本明細書において、「投写スクリーン面SS」とは、画像が投写される部材の表面を意味する。また、「投写画面PS」とは、プロジェクター100によって投写スクリーン面SS上に投写された画像の領域を意味する。通常は、投写スクリーン面SSの一部に投写画面PSが投写される。投写スクリーン面SSは、指示体による位置指示を行う操作面としても利用されるので、「操作面SS」とも呼ぶ。
自発光指示体70は、発光可能な先端部71と、使用者が保持する軸部72と、軸部72に設けられたボタンスイッチ73とを有するペン型の指示体である。自発光指示体70の先端部71は、例えば赤外光を発する。自発光指示体70の構成や機能については後述する。この位置検出システム900では、1つ又は複数の自発光指示体70とともに、1つ又は複数の非発光指示体80(非発光のペンや指など)を利用可能である。
図3Aは、位置検出システム900の正面図であり、図3Bはその側面図である。本明細書では、操作面SSの左右に沿った方向をX方向と定義し、操作面SSの上下に沿った方向をY方向と定義し、操作面SSの法線に沿った方向をZ方向と定義している。また、図3Aにおける操作面SSの左上の位置を座標(X,Y)の原点(0,0)としている。なお、便宜上、X方向を「左右方向」とも呼び、Y方向を「上下方向」とも呼び、Z方向を「前後方向」とも呼ぶ。また、Y方向(上下方向)のうち、プロジェクター100から見て投写画面PSが存在する方向を「下方向」と呼ぶ。なお、図3Bでは、図示の便宜上、スクリーン板920のうちの投写画面PSの範囲にハッチングを付している。
プロジェクター100は、投写画面PSを操作面SS上に投写する投写レンズ210と、投写画面PSの領域を撮像するカメラ310と、指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)に層状検出光LL(図3B)を照射するための層状検出光照射部440とを有している。層状検出光照射部440は、非発光指示体80が投写画面PS(すなわち操作面SS)に接していることを検出するために、投写画面PSの表面全体に亘って層状(又はカーテン状)の検出光LLを射出する照射部である。図3Aにおいて層状検出光LLの照射範囲を、一点鎖線と角度θで示す。層状検出光照射部440はスクリーン板920の上端より上に設置され、下向きに角度θの範囲に層状検出光LLを射出する。本実施形態において、角度θは約160°である。これにより、投写画面PSの表面全体に亘って層状検出光LLが射出される。なお、層状検出光LLが射出される角度θは本実施形態に限定されず、投写画面PSの表面全体に亘って層状検出光LLが射出される角度であればよい。層状検出光LLとしては、例えば赤外光を利用できる。ここで、「層状」又は「カーテン状」とは、ほぼ一様な厚さの薄い空間形状を意味する。操作面SSと層状検出光LLとの間の距離は、例えば1〜10mm(好ましくは1〜5mm)の範囲の値に設定される。
カメラ310は、層状検出光LL(赤外光)と自発光指示体70が発する赤外光の波長を含む波長領域の光を受光し撮像する第1の撮像機能を少なくとも有している。カメラ310は、更に、可視光を含む光を受光し撮像する第2の撮像機能を有し、これらの2つの撮像機能を切り替え可能に構成されていることが好ましい。例えば、カメラ310は、可視光を遮断して近赤外光のみを通過させる近赤外フィルターをレンズの前に配置したりレンズの前から後退させたりすることが可能な近赤外フィルター切換機構(図示せず)をそれぞれ備えることが好ましい。
図3Aの例は、位置検出システム900がホワイトボードモードで動作している様子を示している。ホワイトボードモードは、自発光指示体70や非発光指示体80を用いて投写画面PS上にユーザーが任意に描画できるモードである。操作面SS上には、ツールボックスTBを含む投写画面PSが投写されている。このツールボックスTBは、処理を元に戻す取消ボタンUDBと、マウスポインターを選択するポインターボタンPTBと、描画用のペンツールを選択するペンボタンPEBと、描画された画像を消去する消しゴムツールを選択する消しゴムボタンERBと、画面を次に進めたり前に戻したりする前方/後方ボタンFRBと、を含んでいる。ユーザーは、指示体を用いてこれらのボタンをクリックすることによって、そのボタンに応じた処理を行ったり、ツールを選択したりすることが可能である。なお、位置検出システム900の起動直後は、マウスポインターがデフォールトツールとして選択されるようにしてもよい。図3Aの例では、ユーザーがペンツールを選択した後、自発光指示体70の先端部71を操作面SSに接した状態で投写画面PS内で移動させることにより、投写画面PS内に線が描画されてゆく様子が描かれている。この線の描画は、プロジェクター100の内部の投写画像生成部(後述)によって行われる。
なお、位置検出システム900は、ホワイトボードモード以外の他のモードでも動作可能である。例えば、この位置検出システム900は、パーソナルコンピューター(図示せず)から通信回線を介して転送されたデータの画像を投写画面PSに表示するPCインタラクティブモードでも動作可能である。PCインタラクティブモードにおいては、例えば表計算ソフトウェアなどのデータの画像が表示され、その画像内に表示された各種のツールやアイコンを利用してデータの入力、作成、修正等を行うことが可能となる。
図4は、プロジェクター100と自発光指示体70の内部構成を示すブロック図である。プロジェクター100は、制御部700と、投写部200と、投写画像生成部500と、位置検出部600と、撮像部300と、信号光送受信部430と、層状検出光照射部440とを有している。
制御部700は、プロジェクター100内部の各部の制御を行う。また、制御部700は、位置検出部600で検出された指示体(自発光指示体70や非発光指示体80)の指示位置に応じて、投写画面PS上で行われた指示の内容を判定するとともに、その指示の内容に従って投写画像を作成又は変更することを投写画像生成部500に指令する。また、制御部700は、他のプロジェクター100と同期させる同期制御部710を備える。
投写画像生成部500は、投写画像を記憶する投写画像メモリー510を有しており、投写部200によって操作面SS上に投写される投写画像を生成する機能を有する。投写画像生成部500は、更に、投写画面PS(図3A)の台形歪みを補正するキーストーン補正部としての機能を有することが好ましい。
投写部200は、投写画像生成部500で生成された投写画像を操作面SS上に投写する機能を有する。投写部200は、図3Bで説明した投写レンズ210の他に、光変調部220と、光源230とを有する。光変調部220は、投写画像メモリー510から与えられる投写画像データに応じて光源230からの光を変調することによって投写画像光IMLを形成する。この投写画像光IMLは、典型的には、RGBの3色の可視光を含むカラー画像光であり、投写レンズ210によって操作面SS上に投写される。なお、光源230としては、超高圧水銀ランプ等の光源ランプの他、発光ダイオードやレーザーダイオード等の種々の光源を採用可能である。また、光変調部220としては、透過型又は反射型の液晶パネルやデジタルミラーデバイス等を採用可能であり、色光別に複数の光変調部220を備えた構成としてもよい。
信号光送受信部430は、同期用の近赤外光信号である装置信号光ASLを定期的に送信する機能を有する。自発光指示体70の信号光受信部74は、装置信号光ASLを受信し、先端発光部77は、装置信号光ASLに同期して、予め定められた発光パターン(発光シーケンス)を有する近赤外光である指示体信号光PSL(後述)を発する。また、撮像部300のカメラ310は、指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)による指示位置を検出する際に、装置信号光ASLに同期した所定のタイミングで撮像を実行する。信号光送受信部430は、更に、他のプロジェクター100が発する装置信号光ASLを受信する機能を有する。プロジェクター100は、他のプロジェクター100と同期して、自身の同期信号(装置信号光ASL)を発する機能を有する。
撮像部300は、図3A,図3Bで説明したカメラ310を有している。前述したように、このカメラ310は、層状検出光LLと自発光指示体70が発する赤外光の波長を含む波長領域の光を受光し撮像する機能を有する。図4の例では、層状検出光照射部440によって照射された層状検出光LLが指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)で反射され、その反射検出光RDLがカメラ310によって受光されて撮像される様子が描かれている。カメラ310は、更に、自発光指示体70の先端発光部77から発せられる近赤外光である指示体信号光PSLも受光し撮像する。カメラ310の撮像は、層状検出光照射部440から発せられる層状検出光LLがオン状態(発光状態)である第1の期間と、層状検出光LLがオフ状態(非発光状態)である第2の期間と、の両方で実行される。位置検出部600は、これらの2種類の期間における画像を比較することによって、画像内に含まれる個々の指示体(輝点)が、自発光指示体70と非発光指示体80のいずれであるかを判定することが可能である。
位置検出部600は、カメラ310で撮像された画像を解析して、指示体(自発光指示体70や非発光指示体80)による指示位置を決定する機能を有する。この際、位置検出部600は、自発光指示体70の発光パターンを利用して、画像内の個々の指示体(輝点)が自発光指示体70と非発光指示体80のいずれであるかについても判定する。
自発光指示体70には、ボタンスイッチ73の他に、信号光受信部74と、制御部75と、先端スイッチ76と、先端発光部77とが設けられている。信号光受信部74は、プロジェクター100の信号光送受信部430から発せられた装置信号光ASLを受信する機能を有する。先端スイッチ76は、自発光指示体70の先端部71が押されるとオン状態になり、先端部71が解放されるとオフ状態になるスイッチである。先端スイッチ76は、通常はオフ状態にあり、自発光指示体70の先端部71が操作面SSに接触するとその接触圧によってオン状態になる。先端スイッチ76がオフ状態のときには、制御部75は、先端スイッチ76がオフ状態であることを示す特定の第1の発光パターンで先端発光部77を発光させることによって、第1の発光パターンを有する指示体信号光PSLを発する。一方、先端スイッチ76がオン状態になると、制御部75は、先端スイッチ76がオン状態であることを示す特定の第2の発光パターンで先端発光部77を発光させることによって、第2の発光パターンを有する指示体信号光PSLを発する。これらの第1の発光パターンと第2の発光パターンは、互いに異なるので、位置検出部600は、カメラ310で撮像された画像を分析することによって、先端スイッチ76がオン状態かオフ状態かを識別することが可能である。
自発光指示体70のボタンスイッチ73は、先端スイッチ76と同じ機能を有する。従って、制御部75は、ユーザーによってボタンスイッチ73が押された状態では上記第2の発光パターンで先端発光部77を発光させ、ボタンスイッチ73が押されていない状態では上記第1の発光パターンで先端発光部77を発光させる。換言すれば、制御部75は、先端スイッチ76とボタンスイッチ73の少なくとも一方がオンの状態では上記第2の発光パターンで先端発光部77を発光させ、先端スイッチ76とボタンスイッチ73の両方がオフの状態では上記第1の発光パターンで先端発光部77を発光させる。
但し、ボタンスイッチ73に対して先端スイッチ76と異なる機能を割り当てるようにしてもよい。例えば、ボタンスイッチ73に対してマウスの右クリックボタンと同じ機能を割り当てた場合には、ユーザーがボタンスイッチ73を押すと、右クリックの指示がプロジェクター100の制御部700に伝達され、その指示に応じた処理が実行される。このように、ボタンスイッチ73に対して先端スイッチ76と異なる機能を割り当てた場合には、先端発光部77は、先端スイッチ76のオン/オフ状態及びボタンスイッチ73のオン/オフ状態に応じて、互いに異なる4つの発光パターンで発光する。この場合には、自発光指示体70は、先端スイッチ76とボタンスイッチ73のオン/オフ状態の4つの組み合わせを区別しつつ、プロジェクター100に伝達することが可能である。
図4に描かれている5種類の信号光の具体例をまとめると以下の通りである。
(1)投写画像光IML:操作面SSに投写画面PSを投写するために、投写レンズ210によって操作面SS上に投写される画像光(可視光)である。
(2)層状検出光LL: 非発光指示体80の指示位置を検出するために、投写画面PSの全面にわたって照射されるカーテン状の近赤外光である。
(3)反射検出光RDL:層状検出光LLとして照射された近赤外光のうち、指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)によって反射され、カメラ310によって受光される近赤外光である。
(4)装置信号光ASL:プロジェクター100と自発光指示体70との同期をとるために、プロジェクター100の信号光送受信部430から定期的に発せられる近赤外光である。
(5)指示体信号光PSL:装置信号光ASLに同期したタイミングで、自発光指示体70の先端発光部77から発せられる近赤外光である。指示体信号光PSLの発光パターンは、自発光指示体70のボタンスイッチ73,先端スイッチ76のオン/オフ状態に応じて変更される。また、複数の自発光指示体70を識別する固有の発光パターンを有する。
図5は、2台のプロジェクター100a,100bが同期して動作する様子を示す説明図である。以下の説明において、2台のプロジェクター100a,100bを区別しない場合には、符号の末尾の「a」,「b」を省略して説明する。プロジェクター100は、単独で動作する単独モードと、他のプロジェクター100と同期して動作する同期モードとを備える。同期モードで動作する場合、1台のプロジェクター100がマスター(主)として動作し、他のプロジェクター100はスレーブ(従)として動作する。個々のプロジェクター100がマスターとスレーブのいずれで動作するかは、装置信号光ASLに基づいて決定される。例えば、プロジェクター100aが先に起動し、プロジェクター100bがその後に起動した場合には、後で起動したプロジェクター100bの信号光送受信部430bは、その起動直後にプロジェクター100aの装置信号光ASLaを受信するので、自身をスレーブと決定する。このプロジェクター100bの制御部700bは、プロジェクター100aの装置信号光ASLaの送信タイミングと同じタイミングで、信号光送受信部430bから装置信号光ASLbを送信させる。なお、マスターであるプロジェクター100aの動作は、単独モードにおける動作と同じである。
上述の通り、個々のプロジェクター100において、自身の装置信号光ASLに同期して層状検出光LLが射出され、撮像部300による撮像が行われる。図5では、層状検出光照射部440a,440bによって照射された層状検出光LLa,LLbが、指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)で反射され、その反射検出光RDLa,RDLbが撮像部300aによって受光されて撮像される様子が描かれている。
図1に示すように、広域位置検出システム1000では2つの投写スクリーン面SSa,SSbが隣接するように、並んで配置されている。そのため、プロジェクター100aが発する層状検出光LLa(図1において一点鎖線で示す)と、プロジェクター100bが発する層状検出光LLb(図1において二点鎖線で示す)とは、照射範囲の一部が重複する。
仮に、非発光指示体80に対して、2つの層状検出光LLa,LLbが同時に照射されると、その反射光が2つ(図5の反射検出光RDLa,RDLb)生じる。2つの層状検出光LLa,LLbは、非発光指示体80に対して異なる方向から照射されるため、反射検出光RDLa,RDLbの反射位置は完全には一致しない。そのため、撮像部300aにより撮像された撮像画像に含まれる輝点は大きくなり不鮮明になる。そうすると、プロジェクター100における非発光指示体80による指示位置の検出精度が低下する。そこで、本実施形態の広域位置検出システム1000では、位置検出精度の低下を抑制するために、2つの層状検出光LLa,LLbを異なるタイミングで照射する(後に詳述する)。
マスターとなったプロジェクター100aは、単独モードと同じタイミングで、層状検出光LLaを射出し、撮像部300aによる撮像を行う。一方、スレーブとなったプロジェクター100bは、層状検出光LLbの射出と、撮像部300bによる撮像をプロジェクター100aと異なるタイミングで行う(後述)。すなわち、2台のプロジェクター100a,100bは、装置信号光ASLの発光後の層状検出光LLの射出および撮像タイミングが互いに異なる。
本実施形態におけるプロジェクター100aを「第1の位置検出装置」、投写スクリーン面SSaを「第1の操作面」、層状検出光LLaを「第1の検出光」、層状検出光照射部440aを「第1の照射部」、撮像部300aを「第1の撮像部」、位置検出部600aを「第1の検出部」、制御部700aを「第1の制御部」とも呼ぶ。また、プロジェクター100bを「第2の位置検出装置」、投写スクリーン面SSbを「第2の操作面」、層状検出光LLbを「第2の検出光」、層状検出光照射部440bを「第2の照射部」、撮像部300bを「第2の撮像部」、位置検出部600bを「第2の検出部」、制御部700bを「第2の制御部」とも呼ぶ。また、自発光指示体70の先端発光部77を「発光部」、制御部75を「発光制御部」とも呼ぶ。
図6は、広域位置検出システム1000における層状検出光LLと指示体信号光PSLの発光タイミング、および撮像タイミングを示すタイミングチャートである。本実施形態における広域位置検出システム1000では、図6に示すシーケンスに従って、指示体(自発光指示体70,非発光指示体80)の位置検出が行われる。図6では、第1フェーズPH1から第4フェーズPH4を図示している。本実施形態では、第1フェーズPH1から第4フェーズPH4を1サイクルとして、自発光指示体70と非発光指示体80とを区別して指示位置を特定する。
装置信号光ASLa,ASLbは、第1フェーズPH1の先頭において、2台のプロジェクター100a,100bから同じタイミングで発信される。マスタープロジェクター100aは、第2フェーズPH2と第4フェーズPH4において、層状検出光LLaを発光すると共に、撮像部300aで撮像を行う(図6における撮像期間)。同様に、スレーブプロジェクター100bは、第2フェーズPH2と第4フェーズPH4において、層状検出光LLbを発光すると共に、撮像部300bで撮像を行う。但し、層状検出光LLa,LLbの発光タイミングは互いに異なる。図6の最下段に、2つの層状検出光LLa,LLbの発光期間を並べて示す。図6の例では、層状検出光LLaの第1の照射期間(単に「照射期間」とも呼ぶ)と層状検出光LLbの第2の照射期間(単に「照射期間」とも呼ぶ)は、重複しない。
図7Aは、層状検出光LLaの照射範囲の説明図、図7Bは層状検出光LLbの照射範囲の説明図である。図6に示す例では、2つの層状検出光LLa,LLbの照射期間が重複しない。そのため、第2フェーズPH2および第4フェーズPH4において、層状検出光LLaのみが照射された(図7A)後、層状検出光LLbのみが照射される(図7B)。したがって、2つの層状検出光LLの照射範囲が重複する期間はない。
指示体信号光PSL(図6)は、装置信号光ASLに同期して、第2フェーズPH2から第4フェーズPH4でそれぞれ発光される。上述の通り、装置信号光ASLbは、装置信号光ASLaに合わせて発光されるため、自発光指示体70は、投写スクリーン面SSa、投写スクリーン面SSbのいずれの上にあっても、同じタイミングで発光する。
プロジェクター100aの第1の撮像期間CTaは、層状検出光LLaの照射期間の全てを含むことが好ましい。ここで、層状検出光LLaの照射期間は、指示体信号光PSLの発光期間を含むため、プロジェクター100aの第1の撮像期間CTaは、層状検出光LLaの照射期間および指示体信号光PSLの発光期間を含む。また、プロジェクター100bの第2の撮像期間CTbは、層状検出光LLbの照射期間の全てと指示体信号光PSLの発光期間を含むことが好ましい。すなわち、第1の撮像期間CTaと第2の撮像期間CTbとは一部が重複し、その重複撮像期間OCTに自発光指示体70の先端発光部77から指示体信号光PSLが発光される。そのため、自発光指示体70が2つの投写スクリーン面SSa,SSbのいずれにある場合にも、その指示位置を検出することができる。
以上説明したように、本実施形態の広域位置検出システム1000によれば、2台のプロジェクター100a,100bの層状検出光LLa,LLbが異なるタイミングで照射され、2つの層状検出光LLa,LLbの照射期間が重複しない。そのため、非発光指示体80に対して2つの層状検出光LLa,LLbが異なる方向から同時に照射されることがない。その結果、撮像部300による撮像画像における非発光指示体80による反射光の輝点が、2つの反射光によって形成される輝点に比べて小さくなり指示位置の検出精度が向上する。
・他の例:
図8は、広域位置検出システム1000における層状検出光LLと指示体信号光PSLの発光タイミング、および撮像タイミングの他の例を示すタイミングチャートである。図8に示す例では、層状検出光LLの照射期間および照射タイミングが、図6に示した例と異なるものの、撮像タイミングおよび撮像期間、指示体信号光PSLの発光タイミングは、図6に示した例と同一である。
この例では、プロジェクター100aにおける層状検出光LLaの照射期間は、撮像部300aの撮像期間および撮像タイミングと一致し、プロジェクター100bにおける層状検出光LLbの照射期間は、撮像部300bの撮像期間および撮像タイミングと一致する。図8の最下段に示すように、プロジェクター100aの層状検出光LLaの第1の照射期間とプロジェクター100bの層状検出光LLbの第2の照射期間は、一部が重複する。層状検出光LLaの第1の照射期間と層状検出光LLbの第2の照射期間が重複する重複照射期間は、層状検出光LLaの照射期間の50%以下とすることが好ましく、図8の例では、約30%である。
この例では、2つの層状検出光LLa,LLbの照射期間の一部が重複するものの、2つの層状検出光LLa,LLbの照射タイミングは異なる。そのため、非発光指示体80に対して2つの層状検出光LLa,LLbが異なる方向から同時に照射される期間が、2つの層状検出光LLa,LLbが同じタイミングで照射される場合と比較して短縮される。そのため、撮像部300による撮像画像における非発光指示体80による反射光の輝点が、2つの層状検出光LLa,LLbが同じタイミングで照射される場合と比較して鮮明になり、指示位置の検出精度が向上する。
また、2つの層状検出光LLa,LLbの照射期間が重複する重複照射期間は、層状検出光LLaの照射期間の50%以下と短いため、2つの反射光が指示位置の検出に及ぼす影響を抑制することができる。
B.第2実施形態:
図9は、第2実施形態としての広域位置検出システム1000Aの概略構成を示す正面図である。本実施形態の位置検出システム900Aと第1実施形態との違いは、第1の位置検出システム900aA,900bAのプロジェクター100Aが、第1実施形態のプロジェクター100における層状検出光照射部440に代えて検出光照射部410を備える点と、第1実施形態のプロジェクター100におけるカメラ310(本実施形態では第1カメラ310と称する)に加え、第2カメラ320を備える点であり、他の構成は、第1実施形態と同じである。
図10は、第2実施形態の位置検出システム900Aの斜視図であり、図11は、その側面図である。本実施形態のプロジェクター100Aは、2台のカメラ310,320で撮像された画像を用い、三角測量を利用して指示体(自発光指示体70や非発光指示体80)の先端部の三次元位置を決定する機能を有する。
図11に示すように、検出光照射部410は、指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)の先端部を検出するための照射検出光IDLを投写スクリーン面SSとその前方の空間にわたって照射する。照射検出光IDLとしては、第1実施形態と同様に、近赤外光が使用される。図9,11に示すように、照射検出光IDLは、投写画面PSの表面全体に亘って照射される。これにより、非発光指示体80による投写画面PS上の全ての指示位置を検出可能である。2つの投写スクリーン面SSa,SSbは隣接して配置されているため、照射検出光IDLa(図9において一点鎖線で示す)と、照射検出光IDLb(図9において二点鎖線で示す)とは、照射範囲の一部が重複する。そのため、2つの照射検出光IDLa,IDLbは、それぞれ、第1実施形態における2つの層状検出光LLa,LLbと同様のタイミングで照射される。これにより、非発光指示体による指示位置の検出精度の低下が抑制される。
本実施形態における照射検出光IDLaを「第1の検出光」、検出光照射部410aを「第1の照射部」とも呼ぶ。また、照射検出光IDLbを「第2の検出光」、検出光照射部410bを「第2の照射部」とも呼ぶ。
2台のカメラ310,320は、検出光の波長を含む波長領域の光を受光し撮像する第1の撮像機能を少なくとも有している。2台のカメラ310,320のうちの少なくとも一方は、更に、可視光を含む光を受光し撮像する第2の撮像機能を有し、これらの2つの撮像機能を切り替え可能に構成されていることが好ましい。例えば、2台のカメラ310,320は、可視光を遮断して近赤外光のみを通過させる近赤外フィルターをレンズの前に配置したりレンズの前から後退させたりすることが可能な近赤外フィルター切換機構(図示せず)をそれぞれ備えることが好ましい。
図12は、第2実施形態のプロジェクター100Aの内部構成を示すブロック図である。図4との違いは、主として、撮像部300Aが2台のカメラ(第1カメラ310,第2カメラ320)を有する点と、層状検出光照射部440の代わりに検出光照射部410を有する点であり、他の構成は図4とほぼ同じである。
撮像部300は、第1カメラ310と第2カメラ320とを有している。前述したように、2台のカメラ310,320は、検出光の波長を含む波長領域の光を受光し撮像する機能を有する。図12の例では、検出光照射部410によって照射された照射検出光IDLが指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)で反射され、その反射検出光RDLが2台のカメラ310,320によって受光されて撮像される様子が描かれている。2台のカメラ310,320は、更に、自発光指示体70の先端発光部77から発せられる近赤外光である指示体信号光PSLも受光し撮像する。2台のカメラ310,320の撮像は、検出光照射部410から発せられる照射検出光IDLがオン状態(発光状態)である第1の期間と、照射検出光IDLがオフ状態(非発光状態)である第2の期間と、の両方で実行される。位置検出部600は、これらの2種類の期間における画像を比較することによって、画像内に含まれる個々の指示体が、自発光指示体70と非発光指示体80のいずれであるかを判定することが可能である。
なお、2台のカメラ310,320の少なくとも一方は、近赤外光を含む光を用いて撮像する機能に加えて、可視光を含む光を用いて撮像する機能を有することが好ましい。こうすれば、投写スクリーン面SS上に投写された投写画面PSをそのカメラで撮像し、その画像を利用して投写画像生成部500がキーストーン補正を実行することが可能である。1台以上のカメラを利用したキーストーン補正の方法は周知なので、ここではその説明は省略する。
位置検出部600は、2台のカメラ310,320で撮像された画像を用い、三角測量を利用して指示体(自発光指示体70や非発光指示体80)の先端部の三次元位置を決定する機能を有する。自発光指示体70の場合は、自発光指示体70の先端部71に配置された先端発光部77から発せられる指示体信号光PSLが、撮像画像に含まれる。そのため、自発光指示体70の先端部71の3次元位置は、撮像画像に含まれる輝点に基づいて、三角測量に従って算出される。
一方、非発光指示体80の場合は、非発光指示体80によって反射された反射検出光RDLが、撮像画像に含まれる。2台のカメラ310,320により撮像された2枚の画像における非発光指示体80の先端部の位置は、テンプレートマッチングや特徴抽出等の周知の技術を利用して決定することができる。例えば、テンプレートマッチングによって指である非発光指示体80の先端部を認識する場合には、指に関する複数のテンプレートを予め準備しておき、2台のカメラ310,320により撮像された画像において、これらのテンプレートに適合する部分を検索することによって指の先端部を認識することが可能である。非発光指示体80の先端部の3次元位置は、テンプレートマッチング等によって認識された先端部に基づいて、三角測量にしたがって算出される。
以上説明したように、第2実施形態の広域位置検出システム1000Aにおいても、第1実施形態と同様に、2つの照射検出光IDLを異なるタイミングで照射することにより、非発光指示体による指示位置の検出精度の低下を抑制することができる。
・変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、位置検出装置の一例としてインタラクティブプロジェクターを説明したが、本発明は、インタラクティブプロジェクター以外の他の位置検出装置にも適用可能である。例えば、指示体を用いて操作面上の位置を指示するデジタイザやタブレットにも本発明を適用可能である。また、液晶パネル、有機ELパネル、プラズマディスプレイパネル(PDP)等の画像表示部に画像を表示させるフラットパネルディスプレイ等を操作面として用いる位置検出装置でもよい。
・変形例2:
上記実施形態では、2つの位置検出システム900を並べて配置する例を示したが、3つ以上の位置検出システム900を並べて配置してもよい。3つ以上の位置検出システム900を並べる場合には、少なくとも隣り合う2つのプロジェクター100において、異なるタイミングで層状検出光LLまたは照射検出光IDLが照射される構成にすればよい。
・変形例3:
上記実施形態では、層状検出光LLa,LLbの照射期間が重複しない例(図6)と、重複する重複照射期間が層状検出光LLaの照射期間の50%以下の例(図8)を示したが、重複照射期間はこれらの例に限定されず、2つの層状検出光LLa,LLbが異なるタイミングで照射されればよい。但し、2つの層状検出光LLa,LLbの照射期間の重複する重複照射期間が短いほど指示位置の検出精度は向上する。例えば、重複照射期間は、層状検出光LLaの照射期間の50%以下が好ましく、30%以下が更に好ましく、2つの層状検出光LLa,LLbの照射期間が重複しないのが最も好ましい。但し、操作面SSにおいて、層状検出光照射部440や検出光照射部410から遠い位置では、近い位置と比較して検出光が弱くなるため、広い操作面SS上のどこでも非発光指示体80を検出可能とするためには、検出光の照射期間を比較的長くすることが好ましい。そこで、検出光の強さに応じて重複照射期間を定めてもよい。また、層状検出光照射部440,検出光照射部410と操作面SSとの距離に応じて重複照射期間を定めてもよい。
・変形例4:
上記実施形態では、自発光指示体70と非発光指示体80の両方の指示位置を検出可能な広域位置検出システム1000を例示したが、少なくとも非発光指示体80による指示位置を検出可能であればよい。
・変形例5:
上記実施形態では、プロジェクター100aとプロジェクター100bの撮像期間の一部が重複する例を示したが、プロジェクター100aとプロジェクター100bの撮像期間の全部が重複してもよい。例えば、層状検出光LLaの照射期間と層状検出光LLbの照射期間の両方を含むように撮像期間を設定してもよい。図6に示す例の場合に、第2フェーズの期間全部を撮像期間としてもよい。第3、4フェーズについても同様である。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
70…自発光指示体、71…先端部、72…軸部、73…ボタンスイッチ、74…信号光受信部、75…制御部、76…先端スイッチ、77…先端発光部、80…非発光指示体、100…インタラクティブプロジェクター(プロジェクター)、100A…プロジェクター、100a…プロジェクター、100b…プロジェクター、200…投写部、210…投写レンズ、220…光変調部、230…光源、300…撮像部、300A…撮像部、300a…撮像部、300b…撮像部、310…カメラ(第1カメラ)、320…第2カメラ、410…検出光照射部、430…信号光送受信部、430a…信号光送受信部、430b…信号光送受信部、440…層状検出光照射部、440a…層状検出光照射部、440b…層状検出光照射部、500…投写画像生成部、510…投写画像メモリー、600…位置検出部、700…制御部、700a・・・制御部、700b…制御部、710・・・同期制御部、900…位置検出システム、900A…位置検出システム、900a…第1の位置検出システム、900aA…第1の位置検出システム、900b…第2の位置検出システム、900bA…第2の位置検出システム、910…支持部材、920…スクリーン板、1000A…広域位置検出システム、1000…広域位置検出システム、ASL…装置信号光、ASLa…装置信号光、ASLb…装置信号光、ERB…消しゴムボタン、FRB…前方/後方ボタン、IDL…照射検出光、IDLa…照射検出光、IDLb…照射検出光、IML…投写画像光、LL…層状検出光、LLa…層状検出光、LLb…層状検出光、PEB…ペンボタン、PS…投写画面、PSL…指示体信号光、PTB…ポインターボタン、RDL…反射検出光、RDLa…反射検出光、RDLb…反射検出光、SS…投写スクリーン面(操作面)、SSa…投写スクリーン面、SSb…投写スクリーン面、TB…ツールボックス、UDB…取消ボタン

Claims (6)

  1. 第1の操作面上の位置を検出する第1の位置検出装置と、前記第1の操作面と隣接する第2の操作面上の位置を検出する第2の位置検出装置と、を備える位置検出システムであって、
    前記第1の位置検出装置は、
    前記第1の操作面上で非発光指示体により指示された第1の指示位置を検出するための第1の検出光を周期的に照射する第1の照射部と、
    前記第1の検出光の波長を含む波長領域の光を受光し前記第1の操作面を撮像して第1の撮像画像を生成する第1の撮像部と、
    前記第1の撮像画像に基づいて、前記第1の指示位置を検出する第1の検出部と、
    前記第1の照射部による前記第1の検出光の照射タイミングを制御する第1の制御部と、を備え、
    前記第2の位置検出装置は、
    前記第2の操作面上で前記非発光指示体を用いて指示された第2の指示位置を検出するための第2の検出光を周期的に照射する第2の照射部と、
    前記第2の検出光の波長を含む波長領域の光を受光し前記第2の操作面を撮像して第2の撮像画像を生成する第2の撮像部と、
    前記第2の撮像画像に基づいて、前記第2の指示位置を検出する第2の検出部と、
    前記第1の検出光の照射タイミングと異なるタイミングで、前記第2の検出光が照射されるように前記第2の照射部を制御する第2の制御部と、
    を備え
    前記第2の位置検出装置の前記第2の制御部は、
    前記第1の位置検出装置の前記第1の検出光が照射される第1の照射期間と、前記第2の位置検出装置の前記第2の検出光が照射される第2の照射期間との一部が重複するようなタイミングで、前記第2の検出光が照射されるように前記第2の照射部を制御し、
    前記第1の照射期間と前記第2の照射期間とが重複する重複照射期間は、前記第1の照射期間の50%以下である、位置検出システム。
  2. 請求項に記載の位置検出システムにおいて、
    さらに、
    周期的に光を発光する発光部と、前記発光部の発光タイミングを制御する発光制御部と、を有する自発光指示体を備え、
    前記位置検出システムにおいて、
    前記第1の撮像部が撮像する第1の撮像期間と前記第2の撮像部が撮像する第2の撮像期間とは、少なくとも一部が重複し、
    前記自発光指示体の前記発光制御部は、
    前記第1の撮像期間と前記第2の撮像期間とが重複する重複撮像期間に前記発光部が発光するように制御する、位置検出システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の位置検出システムであって、
    前記第1の位置検出装置は、
    前記第1の操作面に画像を投写する第1の投写部をさらに備え、
    前記第2の位置検出装置は、
    前記第2の操作面に画像を投写する第2の投写部をさらに備える、位置検出システム。
  4. 操作面上の位置を検出する位置検出装置であって、
    前記操作面に隣接する他の操作面上の位置を検出する他の位置検出装置と同期させる同期制御部と、
    前記操作面上で非発光指示体により指示された指示位置を検出するための検出光を周期的に照射する照射部と、
    前記検出光の波長を含む波長領域の光を受光し前記操作面を撮像して撮像画像を生成する撮像部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記指示位置を検出する検出部と、
    前記他の位置検出装置と同期使用される場合に、前記他の位置検出装置が検出光を照射するタイミングと異なるタイミングで、自身の前記検出光が照射されるように前記照射部の照射タイミングを制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、
    前記他の位置検出装置の前記検出光が照射される第1の照射期間と、自身の前記検出光が照射される第2の照射期間との一部が重複するようなタイミングで、自身の前記検出光が照射されるように前記照射部を制御し、
    前記第1の照射期間と前記第2の照射期間とが重複する重複照射期間は、前記第1の照射期間の50%以下である、位置検出装置。
  5. 第1の操作面上の位置を検出する第1の位置検出装置と、前記第1の操作面と隣接する第2の操作面上の位置を検出する第2の位置検出装置と、を備える位置検出システムを用いて、前記第1の操作面または前記第2の操作面上で非発光指示体により指示された指示位置を検出する方法であって、
    前記指示位置を検出するための検出光として、前記第1の位置検出装置が照射する第1の検出光と、前記第2の位置検出装置が照射する第2の検出光と、を異なるタイミングで周期的に照射する工程と、
    前記第1の検出光と前記第2の検出光の波長を含む波長領域の光を受光し前記第1の操作面と前記第2の操作面を撮像して撮像画像を生成する工程と、
    前記撮像画像に基づいて、前記指示位置を検出する工程と、
    を備え
    前記照射する工程は、
    前記第1の位置検出装置の前記第1の検出光が照射される第1の照射期間と、前記第2の位置検出装置の前記第2の検出光が照射される第2の照射期間との一部が重複するようなタイミングで、前記第2の検出光を照射し、
    前記第1の照射期間と前記第2の照射期間とが重複する重複照射期間は、前記第1の照射期間の50%以下である、
    位置検出方法。
  6. 第1の操作面上の位置を検出する第1の位置検出装置と、前記第1の操作面と隣接する第2の操作面上の位置を検出する第2の位置検出装置と、を備える位置検出システムであって、
    前記第1の位置検出装置は、
    前記第1の操作面上で非発光指示体により指示された第1の指示位置を検出するための第1の検出光を周期的に照射する第1の照射部と、
    前記非発光指示体によって反射された前記第1の検出光の波長を含む波長領域の光を受光し前記第1の操作面を撮像して第1の撮像画像を生成する第1の撮像部と、
    前記第1の撮像画像に基づいて、前記第1の指示位置を検出する第1の検出部と、
    前記第1の照射部による前記第1の検出光の照射タイミングを制御する第1の制御部と、を備え、
    前記第2の位置検出装置は、
    前記第2の操作面上で前記非発光指示体を用いて指示された第2の指示位置を検出するための第2の検出光を周期的に照射する第2の照射部と、
    前記非発光指示体によって反射された前記第2の検出光の波長を含む波長領域の光を受光し前記第2の操作面を撮像して第2の撮像画像を生成する第2の撮像部と、
    前記第2の撮像画像に基づいて、前記第2の指示位置を検出する第2の検出部と、
    前記第1の検出光の照射タイミングと異なるタイミングで、前記第2の検出光が照射されるように前記第2の照射部を制御する第2の制御部と、
    を備える位置検出システム。
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