JP2019106105A - インタラクティブプロジェクションシステム、インタラクティブプロジェクター、インタラクティブプロジェクターの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーの手が届かない範囲でも、容易に描画できるようにすること。【解決手段】複数の発光部を有する指示体と、前記指示体を撮像する第1カメラと、前記第1カメラの位置とは異なる位置に設けられ、前記指示体を撮像する第2カメラと、前記複数の発光部それぞれの3次元位置を、前記第1カメラ及び前記第2カメラによる撮像画像に基づき検出する位置検出部と、スクリーン面に画像を投写する投写部と、前記指示体が指し示している前記スクリーン面上の位置を、前記位置検出部が検出した3次元位置に基づき算出する指示位置算出部と、を備え、前記投写部は、前記算出された位置を基準として、前記スクリーン面に投写する画像を変更するインタラクティブプロジェクションシステム。【選択図】図6
Description
本開示は、インタラクティブプロジェクションシステム、インタラクティブプロジェクター、及び、インタラクティブプロジェクターの制御方法に関する。
特許文献1は、インタラクティブプロジェクターをホワイトボードモードで使用する場合、発光ペンがスクリーン面に接触すると、描画等が実施されることを開示している。
上記先行技術文献のようなインタラクティブプロジェクターでは、ユーザーが発光ペンをスクリーン面に接触させて描画する場合、ユーザーの手が届く範囲にしか描画ができない。このため、例えばスクリーン面の高い位置には描画がしづらい。本開示は、上記を踏まえ、ユーザーの手が届かない広範囲のスクリーン面においても、容易に描画できるようにすることを解決課題とする。
本開示の一形態は、複数の発光部を有する指示体と;前記指示体を撮像する第1カメラと;前記第1カメラの位置とは異なる位置に設けられ、前記指示体を撮像する第2カメラと;前記複数の発光部それぞれの3次元位置を、前記第1カメラ及び前記第2カメラによる撮像画像に基づき検出する位置検出部と;スクリーン面に画像を投写する投写部と;前記指示体が指し示している前記スクリーン面上の位置を、前記位置検出部が検出した3次元位置に基づき算出する指示位置算出部と、を備え;前記投写部は、前記算出された位置を基準として、前記スクリーン面に投写する画像を変更するインタラクティブプロジェクションシステムである。この形態によれば、指示体がスクリーン面に接触していなくても、指示体が指し示しているスクリーン面上の位置を基準として、スクリーン面に画像を投写できる。このため、ユーザーの手が届かない範囲でも容易に描画できる。
上記形態において、前記複数の発光部は、前記指示体の長手方向の第1の端部に設けられた第1発光部と、前記指示体の長手方向の第2の端部に設けられた第2発光部とであってもよい。この形態によれば、指示体は、発光部を2つ備えればよいので、発光部が3つ以上の場合に比べて小型化や省電力化が実現される。
上記形態において、前記指示位置算出部は、前記第1発光部の3次元位置および前記第2発光部の3次元位置を通る直線が、前記スクリーン面と交わる点を、前記指示体が指し示している位置として算出してもよい。この形態によれば、ユーザーが直感的に、所望の位置を指し示すことができる。
上記形態において、前記指示位置算出部は、前記スクリーン面に対して前記第1の端部が前記第2の端部よりも近くに位置する場合に、前記指示体が指し示している位置を算出してもよい。この形態によれば、ユーザーが意図しない描画を回避できる。
上記形態において、前記指示体は、前記第2発光部による発光を実施するか否かを決定するための入力用ユーザーインターフェースを備えてもよい。この形態によれば、ユーザーは、入力用ユーザーインターフェースを用いて、第2発光部による発光を実施するか否かを決定できる。第2発光部による発光が実施されなければ、上記した直線が定義されないので、指示位置算出部は、指示体が指し示している位置を算出しない。この結果、投写部は、スクリーン面に対して指示体が指し示している位置を基準とした描画を実行しない。つまり、スクリーン面に対して指示体が指し示している位置を基準とした描画を実行するか否かを、ユーザーが入力用ユーザーインターフェースを用いて決定できる。
上記形態において、前記位置検出部は、前記第1の端部が前記スクリーン面に接触している場合に、前記第2発光部が発光していないとき、前記第1の端部と前記スクリーン面との接触位置を検出し;前記投写部は、前記検出された接触位置を基準として、前記スクリーン面に投写する画像を変更してもよい。この形態によれば、指示体をスクリーン面に接触させて描画する機能を兼ね備えることができる。
本開示は、上記以外の種々の形態で実現できる。例えば、インタラクティブプロジェクター及びその制御方法等の形態で実現できる。
実施形態1を説明する。図1は、プロジェクションシステム900の斜視図である。プロジェクションシステム900は、インタラクティブプロジェクションシステムである。プロジェクションシステム900は、プロジェクター100と、スクリーン板920と、層状検出光照射部440(ライトカーテンユニット)と、自発光指示体70とを有している。プロジェクター100は、インタラクティブプロジェクターである。層状検出光照射部440は、プロジェクター100の一部として内部に組み込まれてもよいが、図1では、別体として描かれている。
スクリーン板920の前面は、投写スクリーン面SS(projection Screen Surface)として利用される。プロジェクター100は、支持部材910によってスクリーン板920の前方かつ上方に固定されている。なお、図1では投写スクリーン面SSを水平面に直交させて配置しているが、投写スクリーン面SSを水平に配置してプロジェクションシステム900を使用することも可能である。この場合も、広範囲のスクリーン面では、容易にユーザーの手が届かない範囲が発生する。
プロジェクター100は、投写スクリーン面SS上に投写画面PS(Projected Screen)を投写する。投写画面PSは、通常、プロジェクター100内で描画された画像を含んでいる。プロジェクター100内で描画された画像がない場合には、プロジェクター100から投写画面PSに光が照射されて、例えば、白色画像が表示される。本実施形態において、「投写スクリーン面SS」とは、画像が投写される部材の表面を意味する。また、「投写画面PS」とは、プロジェクター100によってスクリーン面SS上に投写された画像の領域を意味する。通常は、投写スクリーン面SSの一部に投写画面PSが投写される。投写スクリーン面SSは、指示体による位置の指示を行う操作面としても利用されるので、「操作面SS」とも呼ぶ。
自発光指示体70は、発光可能な先端部71と、ユーザーが保持する軸部72と、軸部72に設けられたボタンスイッチ73と、発光可能な後端部78とを有するペン型の指示体である。ボタンスイッチ73は、入力用ユーザーインターフェースである。
先端部71は、例えば赤外線を発する。自発光指示体70の構成や機能については後述する。プロジェクションシステム900では、1つ又は複数の自発光指示体70と共に、1つ又は複数の非発光指示体80(非発光のペンや指など)を利用可能である。
図2は、プロジェクションシステム900の正面図である。図3は、プロジェクションシステム900の側面図である。本実施形態では、操作面SSの左右に沿った方向をX方向と定義し、操作面SSの上下に沿った方向をY方向と定義し、操作面SSの法線に沿った方向をZ方向と定義している。また、図2における操作面SSの左下の位置を座標(X,Y)の原点(0,0)としている。なお、図3では、図示の便宜上、スクリーン板920のうちの投写画面PSの範囲にハッチングを付している。
本実施形態では、プロジェクター100は、投写画面PSを操作面SS上に投写する投写レンズ210と、自発光指示体70を撮像する第1カメラ310と、自発光指示体70を撮像する第2カメラ320と、投写画面PSの領域を撮像する第3カメラ330と、指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)に層状検出光LLを照射するための層状検出光照射部440とを有している。層状検出光照射部440は、非発光指示体80が投写画面PS(すなわち操作面SS)に接していることを検出するために、投写画面PSの表面全体に亘って層状(又はカーテン状)の層状検出光LLを射出する照射部である。層状検出光LLとしては、例えば赤外線を利用できる。ここで、「層状」又は「カーテン状」とは、ほぼ一様な厚さの薄い空間形状を意味する。操作面SSと層状検出光LLとの間の距離は、例えば1〜10mm(好ましくは1〜5mm)の範囲の値に設定される。
第3カメラ330は、層状検出光LL(赤外線)と自発光指示体70が発する赤外線の波長を含む波長領域の光を受光して撮像する第1の撮像機能を少なくとも有している。第3カメラ330は、更に、可視光線を含む光を受光して撮像する第2の撮像機能を有し、これらの2つの撮像機能を切り替え可能に構成されていることが好ましい。例えば、第3カメラ330は、可視光線を遮断して近赤外線のみを通過させる近赤外フィルターをレンズの前に配置したりレンズの前から後退させたりすることが可能な近赤外フィルター切り替え機構(図示せず)をそれぞれ備えることが好ましい。図3に示すように、第3カメラ330は、その撮影領域に投写画面PSの全体の領域を含むように操作面SSからZ方向に距離Lだけ離れた位置に設置されている。
図2の例は、プロジェクションシステム900がホワイトボードモードで動作している様子を示している。ホワイトボードモードは、自発光指示体70や非発光指示体80を用いて投写画面PS上にユーザーが任意に描画できるモードである。操作面SS上には、ツールボックスTBを含む投写画面PSが投写されている。このツールボックスTBは、処理を元に戻す取消ボタンUDBと、マウスポインターを選択するポインターボタンPTBと、描画用のペンツールを選択するペンボタンPEBと、描画された画像を消去する消しゴムツールを選択する消しゴムボタンERBと、画面を次に進めたり前に戻したりする前方/後方ボタンFRBと、を含んでいる。ユーザーは、指示体を用いてこれらのボタンをクリックすることによって、そのボタンに応じた処理を実行したり、ツールを選択したりすることが可能である。なお、プロジェクションシステム900の起動直後は、マウスポインターがデフォルトツールとして選択されるようにしてもよい。図2の例では、ユーザーがペンツールを選択した後、自発光指示体70の先端部71を投写画面PS内で移動させることにより、投写画面PS内に線が描画されてゆく様子が描かれている。この移動は、自発光指示体70の先端部71が操作面SSに接した状態で実施される。この線の描画は、プロジェクター100の内部の投写画像生成部500(後述)によって行われる。
第1カメラ310及び第2カメラ320は、異なる位置に設けられているため、ステレオカメラとして機能する。図2及び図3の例では、第1カメラ310及び第2カメラ320は、X方向において投写レンズ210を中心に対象の位置に、Y方向及びZ方向において同じ位置に設けられている。また、第1カメラ310及び第2カメラ320は、自発光指示体70に対してステレオカメラとして機能するよう配置されればよいが、その撮影領域に投写画面PSの一部の領域を含んだ方が、撮影画像座標等のキャリブレーションが容易となる。ステレオカメラとしての機能は、ホワイトボードモードにおいて、ユーザーが自発光指示体70をレーザーポインターのように使用するためのものである。この機能については、詳しくは後述する。
なお、プロジェクションシステム900は、ホワイトボードモード以外の他のモードでも動作可能である。例えば、プロジェクションシステム900は、パーソナルコンピューター(図示せず)から通信回線を介して転送されたデータの画像を投写画面PSに表示するPCインタラクティブモードでも動作可能である。PCインタラクティブモードにおいては、例えば表計算ソフトウエアなどのデータの画像が表示され、その画像内に表示された各種のツールやアイコンを利用してデータの入力、作成、修正等を行うことが可能となる。
図4は、プロジェクター100の内部構成と、自発光指示体70の内部構成とを示すブロック図である。図4を用いて、自発光指示体70及び非発光指示体80を、操作面SSに接触させて描画するための機能を説明する。プロジェクター100は、投写部200と、撮像部300と、信号光送信部430と、層状検出光照射部440と、投写画像生成部500と、位置検出部600と、制御部700と、指示位置算出部800と、を有している。
制御部700は、プロセッサーと記憶媒体とを備える。制御部700は、プロジェクター100内部の各部の制御を行う。制御部700は、位置検出部600で検出された指示体(自発光指示体70や非発光指示体80)の指示位置に応じて、投写画面PS上で行われた指令の内容を判定すると共に、その指令の内容に従って投写画像を作成又は変更することを投写画像生成部500に指令する。
投写画像生成部500は、投写画像を記憶する投写画像メモリー510を有しており、投写部200によって操作面SS上に投写される投写画像を生成する機能を有する。投写画像生成部500は、更に、投写画面PSの台形歪みを補正するキーストーン補正部としての機能を有することが好ましい。
投写部200は、投写画像生成部500で生成された投写画像を操作面SS上に投写する機能を有する。投写部200は、図3で説明した投写レンズ210の他に、光変調部220と、光源230とを有する。光変調部220は、投写画像メモリー510から与えられる投写画像データに応じて光源230からの光を変調することによって投写画像光IMLを形成する。この投写画像光IMLは、RGBの3色の可視光線を含むカラー画像光であり、投写レンズ210によって操作面SS上に投写される。なお、光源230としては、超高圧水銀ランプ等の光源ランプの他、発光ダイオード等の種々の光源を採用可能である。発光ダイオードは、レーザーダイオードでもよい。また、光変調部220としては、透過型又は反射型の液晶パネルやデジタルミラーデバイス等を採用可能であり、色光別に複数の光変調部220を備えた構成としてもよい。
信号光送信部430は、自発光指示体70によって受信される装置信号光ASLを送信する機能を有する。装置信号光ASLは、同期用の近赤外線信号であり、プロジェクター100の信号光送信部430から自発光指示体70に対して定期的に発せられる。
第3カメラ330は、層状検出光LLと自発光指示体70が発する赤外線の波長を含む波長領域の光を受光して撮像する機能を有する。第3カメラ330は、指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)の位置検出を行う際に、装置信号光ASLに同期した所定のタイミングで撮像を実行する。
自発光指示体70は、先述したように、先端部71と後端部78とを備える。先端部71は、自発光指示体70の長手方向の第1の端部である。先端部71は、先端発光部77を備える。後端部78は、自発光指示体70の長手方向の第2の端部である。後端部78は、後端発光部79を備える。
先端発光部77は、装置信号光ASLに同期して、予め定められた発光パターン(発光シーケンス)を有する近赤外線である指示体信号光PSL(後述)を発する。
図4の例では、層状検出光照射部440によって照射された層状検出光LLが指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)で反射し、その反射検出光RDLが第3カメラ330によって受光されて撮像される様子が描かれている。第3カメラ330は、更に、自発光指示体70の先端発光部77から発せられる近赤外線である指示体信号光PSLも受光して撮像する。第3カメラ330の撮像は、層状検出光照射部440から発せられる層状検出光LLがオン状態(発光状態)である期間と、層状検出光LLがオフ状態(非発光状態)である期間と、の両方で実行される。位置検出部600は、これらの2種類の期間における画像を比較することによって、画像内に含まれる個々の指示体が、自発光指示体70と非発光指示体80の何れであるかを判定することが可能である。
位置検出部600は、プロセッサーと記憶媒体とを備える。位置検出部600は、第3カメラ330で撮像された画像を解析して、指示体(自発光指示体70や非発光指示体80)の指示位置を決定する機能を有する。
自発光指示体70は、更に、信号光受信部74と、制御部75と、先端スイッチ76とを備える。信号光受信部74は、プロジェクター100の信号光送信部430から発せられた装置信号光ASLを受信する機能を有する。先端スイッチ76は、先端部71が押されるとオン状態になり、先端部71が押されていないとオフ状態になる。先端スイッチ76は、通常はオフ状態にあり、先端部71が操作面SSに接触するとその接触力によってオン状態になる。
自発光指示体70の制御部75は、プロセッサーと記憶媒体とを備える。先端スイッチ76がオフ状態のときには、制御部75は、先端スイッチ76がオフ状態であることを示す第1の発光パターンで先端発光部77を発光させることによって、第1の発光パターンを有する指示体信号光PSLを発する。一方、先端スイッチ76がオン状態になると、制御部75は、先端スイッチ76がオン状態であることを示す第2の発光パターンで先端発光部77を発光させることによって、第2の発光パターンを有する指示体信号光PSLを発する。位置検出部600は、第3カメラ330で撮像された画像を分析することによって、上記2つの発光パターンを区別できる。位置検出部600は、発光パターンの区別を利用して、先端スイッチ76がオン状態かオフ状態かを識別することが可能である。
図4に描かれている5種類の信号光の具体例をまとめると以下の通りである。
(1)投写画像光IML:操作面SSに投写画面PSを投写するために、投写レンズ210によって操作面SS上に投写される画像光(可視光線)である。
(2)層状検出光LL: 非発光指示体80の指示位置を検出するために、投写画面PSの全面に亘って照射されるカーテン状の近赤外線である。
(3)反射検出光RDL:層状検出光LLとして照射された近赤外線のうち、指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)によって反射され、第3カメラ330によって受光される近赤外線である。
(4)装置信号光ASL:プロジェクター100と自発光指示体70との同期を取るために、プロジェクター100の信号光送信部430から定期的に発せられる近赤外線である。
(5)指示体信号光PSL:装置信号光ASLに同期したタイミングで、自発光指示体70の先端発光部77から発せられる近赤外線である。指示体信号光PSLの発光パターンは、自発光指示体70のスイッチ73,76のオン/オフ状態に応じて変更される。また、複数の自発光指示体70を識別する固有の発光パターンを有する。
(1)投写画像光IML:操作面SSに投写画面PSを投写するために、投写レンズ210によって操作面SS上に投写される画像光(可視光線)である。
(2)層状検出光LL: 非発光指示体80の指示位置を検出するために、投写画面PSの全面に亘って照射されるカーテン状の近赤外線である。
(3)反射検出光RDL:層状検出光LLとして照射された近赤外線のうち、指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)によって反射され、第3カメラ330によって受光される近赤外線である。
(4)装置信号光ASL:プロジェクター100と自発光指示体70との同期を取るために、プロジェクター100の信号光送信部430から定期的に発せられる近赤外線である。
(5)指示体信号光PSL:装置信号光ASLに同期したタイミングで、自発光指示体70の先端発光部77から発せられる近赤外線である。指示体信号光PSLの発光パターンは、自発光指示体70のスイッチ73,76のオン/オフ状態に応じて変更される。また、複数の自発光指示体70を識別する固有の発光パターンを有する。
図5は、図4同様、プロジェクター100の内部構成と、自発光指示体70の内部構成とを示すブロック図である。図6は、自発光指示体70がレーザーポインターのように使用されている様子を示す。図5及び図6を用いて、自発光指示体70をレーザーポインターのように使用するための機能を説明する。
先端発光部77が発する光は、先述したように赤外線である。後端発光部79が発する光も赤外線である。このため、自発光指示体70が発する赤外線を投写スクリーン面SSに反射させても、ユーザーは反射光を視認できない。そこで、プロジェクター100は、図6に示すように、自発光指示体70が指し示している投写スクリーン面SS上の位置Jを算出し、位置Jを基準とした領域の画像を変更する。具体的には、プロジェクター100は、位置Jを中心とする円Cを、既に描画されている投写画像に重ねて投写する。
図5に示すようにボタンスイッチ73が押下されると、自発光指示体70の制御部75は、後端発光部79に発光するよう命令する。このため、ボタンスイッチ73が押下されると、先端発光部77に加え、後端発光部79が発光する。後端発光部79による発光パターンは、先端発光部77による第1の発光パターンとも、第2の発光パターンとも異なる。
第1カメラ310及び第2カメラ320各々は、先端発光部77及び後端発光部79が発する光を受光し、画像を撮影する。位置検出部600は、第1カメラ310及び第2カメラ320各々から撮像画像を受け取る。位置検出部600は、この撮像画像から、先端発光部77及び後端発光部79各々の3次元位置を検出する。先端発光部77及び後端発光部79は、発光パターンが異なるので、位置検出部600は、先端発光部77からの光と、後端発光部79からの光とを区別できる。3次元位置の検出には、三角測量の原理が用いられる。3次元位置は、図2及び図3と共に説明したXYZ座標系によって定義される。位置検出部600は、検出した3次元位置を、指示位置算出部800に入力する。
指示位置算出部800は、プロセッサーと記憶媒体とを備える。指示位置算出部800は、入力された3次元位置を用いて、自発光指示体70が指し示している投写スクリーン面SS上の位置Jを示す(Xj,Yj)を算出する。先端発光部77の3次元位置が(X1,Y1,Z1)であり、後端発光部79の3次元位置が(X2,Y2,Z2)であるとすると、指示位置算出部800は、Xjを下記の式(1)、Yjを下記の式(2)を用いて求める。
Xj=X1−Z1(X2−X1)/(Z2−Z1)…(1)
Yj=Y1−Z1(Y2−Y1)/(Z2−Z1)…(2)
Xj=X1−Z1(X2−X1)/(Z2−Z1)…(1)
Yj=Y1−Z1(Y2−Y1)/(Z2−Z1)…(2)
式(1)、式(2)について説明を補足する。先端発光部77及び後端発光部79の3次元位置を通り、後端発光部79を端とする仮想直線Vは、下記の式(3)によって表される。
(X−X1)/(X2−X1)=(Y−Y1)/(Y2−Y1)=(Z−Z1)/(Z2−Z1)…(3)
(X−X1)/(X2−X1)=(Y−Y1)/(Y2−Y1)=(Z−Z1)/(Z2−Z1)…(3)
本実施形態においては、仮想直線Vと、投写スクリーン面SSとの交点が、位置Jである。投写スクリーン面SS上は、Z=0である。このため、Xjは、式(3)にZ=0を代入して、Xについて解くことで求まる。Yjについても同様である。
自発光指示体70が投写スクリーン面SSを指し示すような姿勢であれば、Z1≠Z2となる。Z1≠Z2であれば、式(1),式(2)の右辺の第2項の分母がゼロになることはない。
自発光指示体70のボタンスイッチ73が押されていない場合、プロジェクター100は、位置Jを中心とした円Cを投写しない。ボタンスイッチ73が押されていない場合、後端発光部79は発光しないので、位置検出部600は、後端発光部79の3次元位置を算出できない。つまり、(X2、Y2、Z2)が不明になる。このため、式(1),式(2)による位置Jの決定ができなくなるので、円Cは表示されない。
ボタンスイッチ73が押されても、Z1>Z2であれば、プロジェクター100は、位置Jを中心とした円Cを投写しない。具体的には、Z1>Z2の場合、指示位置算出部800は、位置Jを算出しない。Z1>Z2の場合は、「ユーザーは、自発光指示体70によって投写スクリーン面SSを指し示そうとはしていない」と見なすことができるからである。
図7に、画像投写処理のフローチャートの例を示す。
以上に説明した本実施形態によれば、ユーザーの手の届かない位置を指し示した画像を投写することができる。このため、自発光指示体70をレーザーポインターのように使用することができる。
実施形態2を説明する。実施形態2の説明は、実施形態1と異なる点を主な対象とする。特に説明しない点については、実施形態1と同じである。
図8は、自発光指示体70を用いて決定された画像を投写する様子を示す図である。実施形態2においては、位置Jを算出する機能を用いて、線の描画等を実施する。線を描画する場合、まず、図2と共に説明したように、ペンボタンPEBによってペンツールを選択する。その後、ユーザーが、ボタンスイッチ73を押しながら、自発光指示体70が指し示している位置を移動させると、位置Jも移動する。投写部200は、位置Jを基準にして、画像を変更する。具体的には、位置Jの軌跡に、線Dを投写する。
位置Jの利用は、線の描画に限られず、本実施形態においては、例えば消しゴムツールに適用される。
以上に説明した本実施形態によれば、ユーザーの手の届かない位置であっても、線を書いたり消したりすることができる。
本開示は、本実施形態の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、先述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、先述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせができる。その技術的特徴が本実施形態中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除できる。例えば、以下の実施形態が例示される。
位置Jを基準として変更された結果、描画される画像は、円でなくてもよい。例えば、多角形でもよい。
自発光指示体70は、n(≧3)個の発光部を備えてもよい。
投写スクリーン面SSに対して先端発光部77が後端発光部79よりも遠くに位置する場合であっても、位置Jを基準とした画像の投写を実行してもよい。
第1カメラ310及び第2カメラ320の少なくとも何れか一方が、第1の撮像機能と第2の撮像機能を有する第3カメラ330の役割を担ってもよい。この場合、第3カメラ330は、廃止してもよい。
自発光指示体70を撮像するカメラは、3つ以上でもよい。
上記実施形態において、ソフトウエアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ハードウエアによって実現されてもよい。また、ハードウエアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ソフトウエアによって実現されてもよい。ハードウエアとしては、例えば、集積回路、ディスクリート回路、または、それらの回路を組み合わせた回路モジュールなど、各種回路を用いてもよい。
70…自発光指示体、71…先端部、72…軸部、73…ボタンスイッチ、74…信号光受信部、75…制御部、76…先端スイッチ、77…先端発光部、78…後端部、79…後端発光部、80…非発光指示体、100…プロジェクター、200…投写部、210…投写レンズ、220…光変調部、230…光源、300…撮像部、310…第1カメラ、320…第2カメラ、330…第3カメラ、430…信号光送信部、440…層状検出光照射部、500…投写画像生成部、510…投写画像メモリー、600…位置検出部、700…制御部、800…指示位置算出部、900…プロジェクションシステム、910…支持部材、920…スクリーン板
Claims (8)
- 複数の発光部を有する指示体と、
前記指示体を撮像する第1カメラと、
前記第1カメラの位置とは異なる位置に設けられ、前記指示体を撮像する第2カメラと、
前記複数の発光部それぞれの3次元位置を、前記第1カメラ及び前記第2カメラによる撮像画像に基づき検出する位置検出部と、
スクリーン面に画像を投写する投写部と、
前記指示体が指し示している前記スクリーン面上の位置を、前記位置検出部が検出した3次元位置に基づき算出する指示位置算出部と、を備え、
前記投写部は、前記算出された位置を基準として、前記スクリーン面に投写する画像を変更する
インタラクティブプロジェクションシステム。 - 前記複数の発光部は、前記指示体の長手方向の第1の端部に設けられた第1発光部と、前記指示体の長手方向の第2の端部に設けられた第2発光部とである
請求項1に記載のインタラクティブプロジェクションシステム。 - 前記指示位置算出部は、前記第1発光部の3次元位置および前記第2発光部の3次元位置を通る直線が、前記スクリーン面と交わる点を、前記指示体が指し示している位置として算出する
請求項2に記載のインタラクティブプロジェクションシステム。 - 前記指示位置算出部は、前記スクリーン面に対して前記第1の端部が前記第2の端部よりも近くに位置する場合に、前記指示体が指し示している位置を算出する
請求項3に記載のインタラクティブプロジェクションシステム。 - 前記指示体は、前記第2発光部による発光を実施するか否かを決定するための入力用ユーザーインターフェースを備える
請求項3から請求項4までの何れか一項に記載のインタラクティブプロジェクションシステム。 - 前記位置検出部は、前記第1の端部が前記スクリーン面に接触している場合に、前記第2発光部が発光していないとき、前記第1の端部と前記スクリーン面との接触位置を検出し、
前記投写部は、前記検出された接触位置を基準として、前記スクリーン面に投写する画像を変更する
請求項5に記載のインタラクティブプロジェクションシステム。 - 複数の発光部を有する指示体を撮像する第1カメラと、
前記第1カメラの位置とは異なる位置に設けられ、前記指示体を撮像する第2カメラと、
前記複数の発光部それぞれの3次元位置を、前記第1カメラ及び前記第2カメラによる撮像画像に基づき検出する位置検出部と、
スクリーン面に画像を投写する投写部と、
前記指示体が指し示している前記スクリーン面上の位置を、前記位置検出部が検出した3次元位置に基づき算出する指示位置算出部と、を備え、
前記投写部は、前記算出された位置を基準として、前記スクリーン面に投写する画像を変更する
インタラクティブプロジェクター。 - インタラクティブプロジェクターの制御方法であって、
複数の発光部を備える指示体を、第1カメラと、前記第1カメラの位置とは異なる位置に設けられた第2カメラとを用いて撮像し、
前記複数の発光部それぞれの3次元位置を、前記第1カメラ及び前記第2カメラによる撮像画像に基づき検出し、
前記指示体が指し示しているスクリーン面上の位置を、前記検出した3次元位置に基づき算出し、
前記算出された位置を基準として、前記スクリーン面に投写する画像を変更する
インタラクティブプロジェクターの制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2017239551A JP2019106105A (ja) | 2017-12-14 | 2017-12-14 | インタラクティブプロジェクションシステム、インタラクティブプロジェクター、インタラクティブプロジェクターの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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- 2017-12-14 JP JP2017239551A patent/JP2019106105A/ja active Pending
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