JP6690164B2 - 通信システム - Google Patents
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Description
このように高速周期での演算が必要な装置に適用される通信システムにおいて、センサ信号を受信したマイコンが全ての演算を実施すると、マイコンの処理負荷が増大するという問題がある。しかも、特許文献1に開示されるように、複数のセンサからのセンサ値を用いて演算を実施する場合、演算量が増えるため、マイコンの処理負荷が一層増大する。
一つ以上のセンサ装置は、複数のセンサ素子(51、52、61、62)、一つ以上のセンサ内演算処理部(53、63、54、64、531、532、55、56、57)、及び、送信回路(58、68)を有する。
複数のセンサ素子は、ある物理量についてのセンサ値を同一の検出対象から検出する。
一つ以上のセンサ内演算処理部は、複数のセンサ素子が検出したセンサ値に基づいて所定の演算を実施する。
送信回路は、少なくともセンサ内演算処理部の演算結果である一次演算値の情報を含み、又は、センサ値の情報を更に含むセンサ信号をデジタル信号として送信する。
受信回路は、送信回路から信号線を経由して送信されたセンサ信号を受信し、少なくとも一次演算値を取得し、又は、センサ値を更に取得する。
演算値利用部は、一次演算値をそのまま利用し、又は、一次演算値に基づいて更に演算された二次演算値を利用して所定の処理を行う。
従来の通信システムでは、マイコンは、センサ装置から受信したセンサ値に基づいて、微分値演算やアシスト量演算等の演算処理を全てマイコン内演算処理部で実施していた。そのため、特に複数のセンサ素子からのセンサ値を高速周期で演算する場合、マイコンによる演算処理負荷が増大するという問題があった。
或いは、センサ内演算処理部でアシスト量演算まで実施してもよい。この場合、マイコン内に演算処理部を設けず、受信回路が取得したアシスト量をそのままモータ駆動制御部が利用する構成も有り得る。
また、センサ装置において、センサ内演算処理部は、複数のセンサ素子に対して共通に設けられてもよく、個別に設けられてもよい。
なお、本発明におけるセンサ信号としては、例えば、米国自動車技術会規格SAE−J2716に準拠した信号を用いることができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の通信システムについて図1〜図6を参照して説明する。本実施形態の通信システムは、車両の電動パワーステアリング装置に適用される。
図2に、電動パワーステアリング装置90を含むステアリングシステム100の全体構成を示す。なお、図2に示す電動パワーステアリング装置90はコラムアシスト式であるが、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置にも同様に適用可能である。
ハンドル91にはステアリングシャフト92が接続されている。ステアリングシャフト92の先端に設けられたピニオンギア96は、ラック軸97に噛み合っている。ラック軸97の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪98が設けられる。運転者がハンドル91を回転させると、ハンドル91に接続されたステアリングシャフト92が回転する。ステアリングシャフト92の回転運動は、ピニオンギア96によりラック軸97の直線運動に変換され、ラック軸97の変位量に応じた角度に一対の車輪98が操舵される。
トルクセンサAssy93は、ステアリングシャフト92の途中に設けられ、ハンドル91側の入力軸921と、ピニオンギア96側の出力軸922との捩じれ変位に基づき、操舵トルクTsを検出する。ECU701は、トルクセンサAssy93から取得した操舵トルクTsに基づいて、モータ80が出力するアシストトルクの指令値であるアシスト量を演算する。モータ80が発生したアシストトルクは、減速ギア94を介してステアリングシャフト92に伝達される。
トーションバー13は、一端側がステアリングシャフト92の入力軸921に、他端側が出力軸922に、それぞれピン14で固定され、入力軸921と出力軸922とを回転軸Oの同軸上に連結する。トーションバー13は、棒状の弾性部材であり、ステアリングシャフト92に加わる操舵トルクTsを捩れ変位に変換する。
磁気ヨーク16は、樹脂等の非磁性材により形成される図示しないヨーク保持部材に保持され、多極磁石15が発生する磁界内に磁気回路を形成する。
磁気ヨーク16は、入力軸921側に設けられる第1ヨーク17及び出力軸922側に設けられる第2ヨーク18を有する。第1ヨーク17及び第2ヨーク18は、ともに軟磁性体により環状に形成され、多極磁石15の径方向外側で出力軸922に固定される。
第1集磁リング21は、リング部211、及び、リング部211から径方向外側に突出した二つの集磁部215を含む。同様に第2集磁リング22は、リング部221、及び、リング部221から径方向外側に突出した二つの集磁部225を含む。
以上の構成により、センサ装置501、601は、操舵トルクTsと相関する物理量として、トーションバー13の捩じれ変位を検出する。そして、センサ装置501、601は、後述する情報を含むセンサ信号SigA、SigBをECU701に出力する。
通信システム401は、冗長的に設けられた二つのセンサ装置(A)501及びセンサ装置(B)601と、センサ装置501、601からのセンサ信号SigA、SigBを受信するマイコン711とを備える。マイコン711は、ECU701に含まれ、中心的な演算機能を担う。本実施形態の説明では、マイコン711以外のECU701の構成要素について特に言及しない。
なお、現実には、センサ装置501、601には、動作電源や共通の基準電位部が必要であるが、それらの図示や説明を省略する。例えば、センサ装置501、601の動作電源をECU701に設けた電源供給回路から供給するようにしてもよい。その場合、センサ装置501、601とECU701とは、信号線LsA、LsBに加え、電源供給線及び基準電位線で接続される。
また、クロス特性におけるセンサ値の平均値SAavrは、式(1)の通り、SA1と(k−SA2)との平均として算出される。
SAavr={SA1+(k−SA2)}/2 ・・・(1)
以下の明細書中で「SA1とSA2との平均」というとき、例えばクロス特性における「SA1と(k−SA2)との平均」を含む意味で解釈する。
なお、図1では、センサ素子51、52による初期の検出信号がアナログ信号の場合におけるA/D(すなわち、アナログ/デジタル)変換部の明示を省略している。そこで、センサ素子51、52の信号出力部、又は、センサ内演算処理部53及び送信回路58の信号入力部にA/D変換部が含まれると解釈する。
また、本実施形態では、センサ信号として、米国自動車技術会規格SAE−J2716に準拠したニブル信号、いわゆるSENT(すなわち、シングルエッジニブル伝送)方式の信号が用いられる。
図4に例示するセンサ信号は、一つのフレームFrにて、同期信号、ステータス信号、第1データ信号、第2データ信号、CRC信号及びエンド信号からなり、この順で一連の信号として出力される。
データ信号の大きさが3ニブルであるということは、最大で「000」〜「FFF」の212通り(4096通り)のデータ値が送信可能であることを意味する。
なお、図1のセンサ信号SigAは、SA1、SA2、SdAの三つのデータを含むため、そのままでは図4のSENT信号に適合しないようにも思われる。ただし、例えば、センサ値SA1とSA2とをまとめて第1データdata1とし、微分値SdAを第2データdata2とする等の処理をしてもよい。
受信回路72は、センサ装置(A)501の送信回路58から信号線LsAを経由して送信されたセンサ信号SigA、及び、センサ装置(B)601の送信回路68から信号線LsBを経由して送信されたセンサ信号SigBを受信する。そして、受信回路72は、受信したセンサ値SA1、SA2、SB1、SB2、及び、一次演算値である微分値SdA、SdBをマイコン内演算処理部731に伝達する。
ここで、マイコン内演算処理部731がアシスト量Taを演算する方法として、マップを参照する方法や数式により算出する方法がある。マップについては、第2実施形態におけるアシスト量演算部539の説明において、図9に示す。
加えて、マイコン内演算処理部731は、二つのセンサ装置501、601、又は、各二つのセンサ素子51、52、61、62のデータ偏差等に基づき、いずれかのセンサ装置、又は、いずれかのセンサ素子の異常を検出する処理を実施してもよい。
モータ駆動制御部74で演算されたモータ駆動信号MDは、図中「INV」と記されるインバータ78に入力される。これにより、インバータ78のスイッチング動作が操作され、モータ80の巻線に通電される電力が制御される。その結果、モータ80は、所望のアシストトルクを出力する。
センサ内演算処理部53は、遅延素子535、差分値演算部536、フィルタ537、微分値演算部538等を含む。また、ゼロ点補正部534を更に含んでもよい。
また、本実施形態では、センサ内演算処理部53は、周期的にセンサ値S(x)を取得し、取得したセンサ値S(x)に基づいて一次演算値の演算を周期的に実施する。図5で引数xが付されたセンサ値S(x)等は、x回目の周期演算での値を意味する。x回目の値を今回値とすると、(x−1)回目の値は前回値に相当する。
Sd(x)=(S(x−1)−S(x))/Δt ・・・(2)
電動パワーステアリング装置90に適用される本実施形態において、センサ値S(x)は操舵トルクTsであり、ハンドル91の回転方向に応じて正負が定義される。概念的には微分値Sd(x)は(dTs/dt)と表すことができ、運転者によるハンドル操作の緩急に関する情報となる。
このように、図5に示すセンサ内演算処理部53は、センサ値の前回値S(x−1)と今回値S(x)とに基づく差分値演算、フィルタ演算、微分値演算を実施し、一次演算値である微分値Sd(x)を出力する。
図1に示す形態では、センサ内演算処理部53は、センサ装置(A)501内で統括した一つの微分値SdAを出力する。その他の形態では、センサ内演算処理部53は、センサ値SA1、SA2に基づく微分値をそれぞれ出力してもよい。
(1)従来の通信システムでは、マイコンは、センサ装置から受信したセンサ値に基づいて、微分値演算やアシスト量演算等の演算処理を全てマイコン内演算処理部で実施していた。そのため、特に複数のセンサ素子からのセンサ値を高速周期で演算する場合、マイコンによる演算処理負荷が増大するという問題があった。
(3)第1実施形態では、二つのセンサ装置501、601が冗長的に設けられているため、一方のセンサ装置が故障した場合でも他方のセンサ装置によるセンサ値に基づいて、モータ80の駆動を継続することができる。よって、システムの信頼性が向上する。
また、センサ内演算処理部53(63)は、ゼロ点補正により、センサ素子51、52(61、62)のオフセット誤差を補正し、適切な演算を実施することができる。
第2実施形態の通信システムについて、図7〜図9を参照する。第2実施形態は、第1実施形態と同じく二つのセンサ装置を備えるものであり、第1実施形態に対し、センサ内演算処理部における演算の内容が異なる。
図7に示すように、第2実施形態の通信システム402は、二つのセンサ装置(A)502、センサ装置(B)602と、ECU702に含まれるマイコン712とを備える。
センサ装置(A)502は、二つのセンサ素子51、52に対して、共通に一つのセンサ内演算処理部54を有している。同様にセンサ装置(B)602は、二つのセンサ素子61、62に対して、共通に一つのセンサ内演算処理部64を有している。
例えばアシスト量演算部539は、アシストマップを内部に記憶し、このアシストマップを参照してアシスト量Taを演算してもよい。アシストマップの一例を図9に示す。
或いは、アシスト量演算部539は、数式により、アシスト量Taを算出してもよい。また、操舵トルクTs及びトルク微分値(dTs/dt)に加え、車速等のパラメータに基づいてアシスト量Taを演算してもよい。
また、センサ値SA1、SA2、SB1、SB2の情報がアシスト量TaA、TaBの算出のみに用いられる場合、センサ信号SigA、SigBは、データとしてアシスト量TaA、TaBの情報のみを含めばよいため、通信データ量を低減することができる。
次に、センサ装置を一つ備える第3〜第5実施形態の通信システムについて説明する。
まず、第3実施形態の通信システムについて、図10を参照する。通信システム403は、一つのセンサ装置503と、ECU703に含まれるマイコン713とを備える。
センサ装置503は、二つのセンサ素子51、52に対し、それぞれ個別のセンサ内演算処理部531、532を有している。センサ内演算処理部531、532は、第1実施形態と同様に、一次演算値として微分値Sdを演算する。第1センサ内演算処理部531は、センサ値S1に基づいて、微分値Sd1を演算する。第2センサ内演算処理部532は、センサ値S2に基づいて、微分値Sd2を演算する。
マイコン713の受信回路72は、受信したセンサ値S1、S2及び微分値Sd1、Sd2をマイコン内演算処理部733に伝達する。マイコン内演算処理部733は、センサ値S1、S2及び微分値Sd1、Sd2に基づいて、二次演算値としてアシスト量Taを演算し、モータ駆動制御部74に伝達する。
また、複数のセンサ素子51、52に対してセンサ内演算処理部531、532が個別に設けられているため、センサ素子毎に異なる演算処理を実施することが可能となる。
続いて第4実施形態の通信システムについて、図11を参照する。通信システム404は、一つのセンサ装置504と、ECU704に含まれるマイコン714とを備える。
センサ装置504は、二つのセンサ素子51、52に対して共通に、一つのセンサ内演算処理部54を有している。このセンサ内演算処理部54は、第2実施形態と同様に、センサ値S1、S2に基づいて、一次演算値としてアシスト量Taまで演算する。
マイコン714の受信回路72は、受信したアシスト量Taをマイコン内演算処理部734に伝達する。ここで、アシスト量Taのみを伝達するのであれば、マイコン内演算処理部734を設けて二次演算値を演算するのでなく、受信回路72からモータ駆動制御部74に直接アシスト量Taを伝達してもよい。この場合、モータ駆動制御部74は、二次演算値ではなく、一次演算値であるアシスト量Taをそのまま利用することができる。
また、マイコン714がアシスト量Ta以外の演算値を必要としない場合、マイコン内演算処理部734が不要となり、マイコン714の構成が単純となる。さらに、センサ信号Sigの通信データ量を低減することができる。この場合、「演算値利用部」としてのモータ駆動制御部74が利用する演算値を求める演算の全部をセンサ装置504が実施することとなる。
第5実施形態の通信システムについて、図12、図13を参照する。図12に示すように、通信システム405は、センサ装置505と、ECU705に含まれるマイコン715とを備える。
センサ装置505は、二つのセンサ素子51、52に対して共通に、複数のセンサ内演算処理部55、56、57が並列に設けられている。複数のセンサ内演算処理部55、56、57は、それぞれ、センサ値S1、S2に基づいて、複数種の処理1、処理2、処理3を併行して実施し、一次演算値としてSα、Sβ、Sγを演算する。
さらに、複数のセンサ内演算処理部55、56、57による各演算処理の周期を、演算時間や要求される応答性等の違いに応じて変更することができる。これにより、通信データ量や通信頻度を効率的に調整し、演算時間及び通信時間を含めたトータルの応答時間を短縮することができる。
(ア)上記実施形態では、「複数のセンサ素子」の構成例として、一つのセンサ装置内に二つのセンサ素子を有する構成や、それぞれ二つのセンサ素子を含むセンサ装置を二つ備える構成を示している。その他、一つのセンサ装置内に三つ以上のセンサ素子を有する構成や、一つ以上のセンサ素子を含むセンサ装置を三つ以上備える構成としてもよい。
それら複数のセンサ素子に対し、センサ内演算処理部は、共通に設けられるものと個別に設けられるものとを適宜組み合わせて設定してよい。
(ウ)センサ内演算処理部は、周期的に取得したセンサ値に基づいて周期的に演算を実施する形態に限らない。例えば、トリガ信号を受信したときのみ、センサ内演算処理部が演算を実施するようにしてもよい。
(オ)マイコンの演算値利用部は、入力された演算値を指令値とするフィードバック制御演算を行う形態に限らず、入力された演算値をどのように利用して所定の処理を行ってもよい。例えば、入力された演算値を1倍した値、すなわち、演算値そのままの値を外部に出力してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
501、601、502、602、503、504、505・・・センサ装置、
51、52、61、62・・・センサ素子、
53、63、54、64、531、532、55、56、57・・・センサ内演算処理部、
58、68・・・送信回路、
711、712、713、714、715・・・マイコン、
72・・・受信回路、
731、732、733、(734)、735・・・マイコン内演算処理部、
74・・・モータ駆動制御部(演算値利用部)。
Claims (13)
- ある物理量についてのセンサ値を同一の検出対象から検出する複数のセンサ素子(51、52、61、62)、前記複数のセンサ素子が検出した前記センサ値に基づいて所定の演算を実施する一つ以上のセンサ内演算処理部(53、63、54、64、531、532、55、56、57)、及び、少なくとも前記センサ内演算処理部の演算結果である一次演算値の情報を含み、又は、前記センサ値の情報を更に含むセンサ信号をデジタル信号として送信する送信回路(58、68)を有する一つ以上のセンサ装置(501、601、502、602、503、504、505)と、
前記送信回路から信号線を経由して送信された前記センサ信号を受信し、少なくとも前記一次演算値を取得し、又は、前記センサ値を更に取得する受信回路(72)、及び、前記一次演算値をそのまま利用し、又は、前記一次演算値に基づいて更に演算された二次演算値を利用して所定の処理を行う演算値利用部(74)を有するマイコン(711、712、713、714、715)と、
を備え、
前記センサ内演算処理部は、前記センサ値を周期的に取得し、前記センサ値の過去値と今回値との差分値、又は過去値同士の差分値に基づく演算を周期的に実施する通信システム。 - 前記センサ内演算処理部による演算には、前記差分値を時間差分で除する微分値演算が含まれる請求項1に記載の通信システム。
- 前記センサ内演算処理部による演算には、前記差分値、又は前記差分値に基づく演算値をフィルタ処理するフィルタ演算が含まれる請求項1または2に記載の通信システム。
- ある物理量についてのセンサ値を同一の検出対象から検出する複数のセンサ素子(51、52)、前記複数のセンサ素子が検出した前記センサ値に基づいて所定の演算を実施する一つ以上のセンサ内演算処理部(55、56、57)、及び、少なくとも前記センサ内演算処理部の演算結果である一次演算値の情報を含み、又は、前記センサ値の情報を更に含むセンサ信号をデジタル信号として送信する送信回路(58)を有する一つ以上のセンサ装置(505)と、
前記送信回路から信号線を経由して送信された前記センサ信号を受信し、少なくとも前記一次演算値を取得し、又は、前記センサ値を更に取得する受信回路(72)、及び、前記一次演算値をそのまま利用し、又は、前記一次演算値に基づいて更に演算された二次演算値を利用して所定の処理を行う演算値利用部(74)を有するマイコン(715)と、
を備え、
前記センサ装置は、前記センサ値に基づく複数種の演算を併行して実施する複数の前記センサ内演算処理部を有している通信システム。 - 複数の前記センサ内演算処理部は、周期的に演算を実施するものであり、
複数のうち少なくとも二つの前記センサ内演算処理部は、演算処理周期が異なっている請求項4に記載の通信システム。 - 前記マイコンは、前記二次演算値を演算するマイコン内演算処理部(731、732、733、735)を更に有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の通信システム。
- 前記センサ内演算処理部(53、63、54、64、55、56、57)は、前記複数のセンサ素子に対して共通に設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載の通信システム。
- 互いに仕様が同等である複数の前記センサ装置(501、601、502、602)を備える請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信システム。
- 前記センサ内演算処理部は、前記物理量がゼロのとき前記センサ値がゼロとなるように前記センサ値を補正するゼロ点補正を実施する請求項1〜8のいずれか一項に記載の通信システム。
- 車両の電動パワーステアリング装置(90)に用いられ、
前記センサ装置は、運転者の操舵トルクを検出し、
前記マイコンの前記演算値利用部は、前記センサ装置が検出した操舵トルクに基づいて演算されたアシスト量を利用してモータ(80)の駆動を制御する請求項1〜9のいずれか一項に記載の通信システム。 - 前記センサ内演算処理部(54、64)は、前記一次演算値としてアシスト量を求める演算を実施する請求項10に記載の通信システム。
- 車両の電動パワーステアリング装置(90)に用いられ、
運転者の操舵トルクについてのセンサ値を同一の検出対象から検出する複数のセンサ素子(51、52、61、62)、前記複数のセンサ素子が検出した前記センサ値に基づいて所定の演算を実施する一つ以上のセンサ内演算処理部(54、64)、及び、少なくとも前記センサ内演算処理部の演算結果である一次演算値の情報を含み、又は、前記センサ値の情報を更に含むセンサ信号をデジタル信号として送信する送信回路(58、68)を有する一つ以上のセンサ装置(502、602、504)と、
前記送信回路から信号線を経由して送信された前記センサ信号を受信し、少なくとも前記一次演算値を取得し、又は、前記センサ値を更に取得する受信回路(72)、及び、前記一次演算値をそのまま利用し、又は、前記一次演算値に基づいて更に演算された二次演算値を利用して所定の処理を行う演算値利用部(74)を有するマイコン(712、714)と、
を備え、
前記マイコンの前記演算値利用部は、前記センサ装置が検出した操舵トルクに基づいて演算されたアシスト量を利用してモータ(80)の駆動を制御し、
前記センサ内演算処理部は、前記一次演算値としてアシスト量を求める演算を実施する通信システム。 - 前記センサ信号は、米国自動車技術会規格SAE−J2716に準拠した信号である請求項1〜12のいずれか一項に記載の通信システム。
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