JP6688663B2 - Li含有酸化珪素粉末及びその製造方法 - Google Patents

Li含有酸化珪素粉末及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、リチウムイオン二次電池の負極材に使用されるLi含有酸化珪素粉末及びその製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池用負極材のなかでも酸化珪素系負極材は、電気容量が大きいことで知られている。この負極材として酸化珪素粉末があり、導電助剤及びバインダーを混合してスラリー化したものを、銅箔等からなる集電体上に塗布し乾燥させることで、薄膜状の作用極とされる。ここにおける酸化珪素粉末は、二酸化珪素と珪素との混合物を加熱して生成した一酸化珪素ガスを冷却し、析出させた後、細かく破砕することにより得られる。このような析出法で製造される酸化珪素粉末は、非晶質の部分を多く含み、充放電による膨張収縮を小さくして、サイクル特性を向上させることなどから有利とされている。
このような酸化珪素系負極材の問題点としては、初期効率の低さがあり、これを解消する手法として、リチウムイオンドープ(Liドープ)が知られている。Liドープは、リチウムを含有する物質との電気化学的反応や、酸化珪素粉末と粉末リチウム源とを混合し、焼成することなどにより実施される(特許文献1〜4)。酸化珪素の粉末粒子にLiドープを行うことにより、初回充電時に、充放電に寄与しないリチウム化合物の生成が抑制されて、初期効率の向上が図られる。
また、Liドープとは別に、酸化珪素を構成する粒子(粉末粒子)の表面にカーボン被覆処理(Cコート)を実施して、サイクル特性の向上を図ることも行われており、特許文献3ではLiドープ後にCコートが実施され、特許文献4ではCコート後にLiドープが実施されている。
しかしながら、Liドープには一方で次のような珪酸リチウムに関する問題がある。すなわち、酸化珪素粉末に対するLiドープにより、LiSi、LiSiO、LiSiOといった珪酸リチウムが生成する。また、LiSi合金が生成することもある。これらの珪酸リチウムやLiSi合金、更には粉末中の残留リチウムは、反応性が高い上に、水に対する安定性が低いために、電極塗工のためのスラリーを作製した際にバインダーや溶媒と反応して、電池性能の低下、電極塗工時における不具合の原因となる。特に、スラリー化の工程で溶出したリチウムがpHを上昇させることにより、酸化珪素が水と反応して水素を発生させるので、水系バインダーでスラリーを作製する際の問題が特に大きい。
この問題を解決するために、Liドープを受けたLi含有酸化珪素粉末を酸洗処理することが、特許文献5により提案されている。酸洗処理によりLi含有酸化珪素粉末中の珪酸リチウムが溶解除去されることで、スラリー化の工程でのリチウムの溶出に起因する諸問題は解決されるわけであるが、その一方で粉末中のリチウム量が減少するために、Li添加による性能改善効果が阻害されることが懸念される。
特許第2997741号公報 特許第4702510号公報 特許第4985949号公報 特許第5411781号公報 特開2015−153520号公報
本発明の目的は、Li添加による性能改善効果を損なうことなく、電極塗工のためのスラリー化工程でのリチウム溶出に起因する諸問題を解決できるLi含有酸化珪素粉末及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明者はLi含有酸化珪素粉末の反応性を低下させるのが効果的であると考え、その方策を種々検討した。その結果、Li含有酸化珪素粉末中にリン化合物、特にリン酸リチウムを生成するのが有効なことが判明した。すなわち、Li含有酸化珪素粉末をリン化合物と反応させると、Li含有酸化珪素粉末中にリン酸リチウムであるLiPOが生成する。LiPOは珪酸リチウムと異なり反応性が低く、しかも難水溶性であるため、粉末中に少量含有されるだけでも粉末の反応性が低下し、合わせて水に対する安定性が向上する結果として、スラリー化工程でのリチウムの溶出及びこれに起因する諸問題が解決されるのである。
本発明のLi含有酸化珪素粉末はかかる知見を基礎とするものであり、リチウムイオン二次電池の負極材に使用されるLi含有酸化珪素粉末であって、組成が一般式SiLiで表され、ここにおける元素比が0.01<z/x<0.25で且つ0.1<x−3z<y−4z<1.5を満足することを構成上の特徴点とする。
また、本発明のLi含有酸化珪素粉末の製造方法は、第1に、原料酸化珪素粉末にLiイオンをドープするLiドープ工程と、Liイオンがドープされた酸化珪素粉末を、有機溶媒中に分散したP含有材料と混合、反応させて、前記酸化珪素粉末の粒子中にLi PO を生成させるP処理工程とを含む方法である。第2に、原料酸化珪素粉末にLiイオンをドープするLiドープ工程と、Liイオンがドープされた酸化珪素粉末を、液体状態または気体状態のP含有材料と接触、反応させて、前記酸化珪素粉末の粒子中にLi PO を生成させるP処理工程とを含む方法である。
本発明のLi含有酸化珪素粉末においては、粉末中に存在するPの少なくとも一部が、低反応性で難水溶性のLiPOとして存在することにより、粉末中の珪酸リチウムを除去せずとも当該粉末の反応性が低下し、且つその粉末の水に対する安定性が向上する。これにより、Li添加による性能改善効果を損なうことなく、電極塗工のためのスラリー化工程でのリチウム溶出、すなわち水系バインダーでスラリーを作製する際のリチウム溶出、更にはpHの上昇、これによる水素の発生が阻止され、これらに起因する電池性能の低下が阻止される。
本発明のLi含有酸化珪素粉末の組成を表す指標としては、P量を表す「z/x」、Li量を表す「x−3z」、及びO量を表す「y−4z」が重要である。
z/x、すなわちSi量に対するP量の比率は、0.01超0.25未満であることが必要である。0.01以下の場合は、Pの存在量が少なく、LiPOが少なくなることにより粉末の反応性が高まり、且つその粉末の水に対する安定性が低下するので、所期の効果が得られない。0.25以上の場合は、Liの大部分がLiPOとして存在し、Li SiO 等の珪酸リチウムが少なくなることにより、Li含有による電池特性向上効果が得られない。
これから分かるように、本発明のLi含有酸化珪素粉末においては、含有Liが、リン酸リチウムであるLiPOと、LiSiO等の珪酸リチウムとにバランスよく消費されることにより、Li含有による電池特性向上の効果が維持されつつ、粉末の反応性の低さ及び水に対する安定性の高さが確保されて、電極塗工のためのスラリー化工程でのリチウム溶出に起因する電池性能の低下が阻止される。
x−3zは、Li量、特にLiPO以外の形で粉末中の含まれるLi量を表し、0.1超y−4z未満であることが必要である。ちなみに、y−4zはO量、特にLiPO以外の形で粉末中の含まれるO量を表す。x−3zが0.1以下の場合は、Li量が不十分なため、Li含有による電池性能の向上が期待できない。x−3zがy−4z以上の場合は、Li量が過剰になることで、Li−Si合金が生成し、粉末の反応性が極端に高まってハンドリングが難しくなる。x−3zが0.1超y−4z未満に管理されることにより、粉末中のLi量の適正化が図られ、そのLiが酸化物系のリチウム化合物の形で粉末中に存在することになる。
そのy−4zは、1.5未満であることが必要である。y−4zが1.5以上の場合は、粉末中のO含有量が過剰となるために、電池性能、特に充放電効率や導電性が悪化する。反対にO含有量が少ない場合、酸化物による体積膨張抑制効果が低下し、寿命特性が悪化する。この観点から、y−4zは0.4超、すなわち0.4<y−4zであることが望ましい。
本発明のLi含有酸化珪素粉末におけるLiPOの存在は、CuKα線を用いた粉末X線回折にて回折角2θ=23.3°付近に表れるLiPO由来の回折ピークの存在を調べることで確認が可能である。具体的には、2θ=22.8°から2θ=23.3°における最低回折強度と、2θ=23.3°から2θ=23.8°における最低回折強度とを直線で結び、その直線上の2θ=23.3°における強度をバックグラウンド強度B1とする。そして、2θ=23.3±0.2°における最大回折強度からバックグラウンド強度B1を差し引いたものをLiPOのピーク強度P1として、P1/B1>0.03を満たす場合にLiPOが存在すると見做すことができる。
粉末X線回折でピーク強度を算出する際は、CuKα線を用いた粉末X線回折にて得られたデータであって、回折角の間隔が0.02°毎のデータを、データ特定数11として移動平均近似曲線に変換したデータを使用することが望ましい。移動平均近似曲線を用いることで、回折強度の揺らぎによる測定値の誤差が低減される。
本発明のLi含有酸化珪素粉末においては又、Siの結晶質が低いことが望ましい。Siが結晶化すると構造が不均一となり、内部抵抗が高まると共にSi結晶の割れ等によるサイクル特性の悪化を招くおそれがある。
Siの結晶質の低さは、CuKα線を用いた粉末X線回折にて回折角2θ=47.4°付近に表れるSi由来の回折ピークの有無を調べることで確認が可能である。具体的には、2θ=46.4°における回折強度と、2θ=48.4°における回折強度とを直線で結び、その直線上の2θ=47.4°における強度をバックグラウンド強度B2とする。そして、2θ=47.4±0.3°における最大回折強度からバックグラウンド強度B2を差し引いたものをSiのピーク強度P2として、P2/B2≦0.3を満たす場合にSiの結晶性が低いと見做すことができる。このような粉末だと、内部抵抗が小さくサイクル特性に優れた負極材となる。
本発明のLi含有酸化珪素粉末は、ベース材料としてのLi含有酸化珪素粉末、すなわちP処理前のLi含有酸化珪素粉末と、P含有材料とを反応させて、前記Li含有酸化珪素粉末の粒子中にLi PO を生成させることで製造可能である。P含有材料としては、P処理前のLi含有酸化珪素粉末と反応してLiPOを生成する元素、化合物であればよく、具体的にはリン単体や酸化リン、リン酸、リン酸化合物などが適用可能であるが、不純物元素が混入するのを防止する点や取り扱いの点から酸化リン、リン酸のいずれかが望ましい。
反応方法としては、P含有材料を有機溶媒等の非水溶媒中に溶解、分散させてP処理前のLi含有酸化珪素粉末と混合、反応させる方法や、液体状態もしくは気体状態のP含有材料とP処理前のLi含有酸化珪素粉末とを接触、反応させる方法等がある。前者が本発明の第1の製造方法であり、後者が本発明の第2の製造方法である。
P含有材料を有機溶媒中に溶解、分解させてP処理前のLi含有酸化珪素粉末と混合、反応させる第1の製造方法では、溶媒に有機溶媒を用いることで均一な表面反応が期待できると共に、ベース材料であるP処理前のLi含有酸化珪素粉末と溶媒の反応が抑制され、より電池性能の高い粉末を得ることができる。有機溶媒としては、P含有材料が溶解、分解するものであれば種類を問わない。反応後は、溶媒をろ過し、乾燥することで溶媒中の残留P含有材料を除去できる。P含有材料の添加量を調整し、残留物が発生しないようにすれば、ろ過プロセスは必ずしも必要でない。
液体状態もしくは気体状態のP含有材料とベース材料であるP処理前のLi含有酸化珪素粉末とを接触、反応させる第2の製造方法としては、固体のP含有材料とP処理前のLi含有酸化珪素粉末とを混合し、P含有材料が液化もしくは気化する温度まで加熱する方法や、液体状態もしくは気体状態のP含有材料を、P処理前のLi含有酸化珪素粉末が存在する容器内へ導入する方法などがある。反応温度としては900℃以下が望ましく、600℃以下が更に望ましい。反応温度が900℃を超えるとSiの結晶化が進行する。
ベース材料であるP処理前のLi含有酸化珪素粉末としては、LiSiO(0<A<B≦2)を用いることができ、なかでも0.1<A、0.4<B<1.5であるものが特に望ましい。Aが小さいと十分な初期効率改善効果が得られない。Aが大きいと反応性が高く、取り扱いが困難になる。Bが小さいとサイクル特性の低下を招く。Bが大きいと初期効率・容量の低下を招く。そのP処理前のLi含有酸化珪素粉末の作製方法としては、酸化珪素粉末とリチウム金属もしくはリチウム化合物との機械的混合もしくは熱化学反応、酸化珪素に対する電気化学手法によるリチウム添加、酸化珪素製造プロセス中でのガス等によるリチウム添加などの手法があり、特に限定されない。
本発明のLi含有酸化珪素粉末においては、その粉末粒子の表面の一部又は全部に導電性炭素皮膜が被覆されていてもよい。粉末粒子の表面の一部又は全部に導電性炭素皮膜が被覆されることで表面抵抗が下がり、電池特性が向上すると共に、粒子表面の反応性を抑制する効果が期待できる。この導電性炭素皮膜は、炭化水素ガスの熱CVD反応により被覆可能である。リチウムとの反応の後に炭化水素ガスにより熱CVD反応を実施する場合は、反応温度を400℃以上900℃以下に管理することが望ましい。反応温度が400℃を下回ると熱CVD反応が十分に進行しない。反応温度が900℃を超えるとSiの結晶化が進行する。
なお、LiドープとP処理の順序については、前述したとおり、Liドープを先に行い、その後にP処理を行うのを基本とする。なぜなら、P処理を先に行い、その後にLiドープを行うと、未反応Li化合物などが残留し、P処理による反応性低減の効果が十分に得られない。
本発明のLi含有酸化珪素粉末は適正量のPを含み、そのPの少なくとも一部が、低反応性で難水溶性のLiPOとして存在して、Liドープによる珪酸リチウムと共存することにより、Li添加による性能改善効果を損なうことなく、電極塗工のためのスラリー化工程でのリチウム溶出、更にはpHの上昇、これによる水素の発生を阻止して、これらに起因する電池性能の低下を阻止することができる。
本発明のLi含有酸化珪素粉末の製造方法は、Liドープされた酸化珪素粉末に対して粉末粒子の表面からP含有材料を反応させることにより、粉末粒子の表面近傍に多くLiPOを生成させるので、粉末の反応性低下、水に対する安定性の向上に、より効果的であり、電池性能の向上に、より大きな効果を発揮する。
本発明のLi含有酸化珪素粉末のX線回折チャートである。 従来のLi含有酸化珪素粉末のX線回折チャートである。
以下に本発明の実施形態を説明する。本実施形態のLi含有酸化珪素粉末は、典型的には次の方法により製造される。
まず、ベース材料であるLi含有酸化珪素粉末、すなわちP処理前のLi含有酸化珪素粉末を作製する。すなわち、組成式SiO(0.5<C<1.5)で表される低級酸化珪素粉末を原料酸化珪素粉末として、これにLiイオンをドープする(Liドープ工程)。
具体的には、原料酸化珪素粉末であるSiO粉末(0.5<C<1.5)を粉末リチウム源と混合して不活性ガス雰囲気中で焼成する。SiO粉末(0.5<C<1.5)としては、例えば析出法により製造された非晶質のSiO(C=1)を用いる。粉末リチウム源としては、水素化リチウム(LiH)、酸化リチウム(LiO)、水酸化リチウム(LiOH)、炭酸リチウム(LiCO)などが使用可能であり、ここでは水素化リチウム(LiH)を用いる。
Liドープにより、充放電に寄与しないLiSiO等のリチウム化合物が予め生成され、初回充電時にそのリチウム化合物の生成が抑制されることにより、初期効率の向上が図られる。
必要に応じて、Liドープの前または後に低級酸化珪素粉末に導電性炭素皮膜形成のためのCコート処理を行う。
ベース材料であるP処理前のLi含有酸化珪素粉末が作製されると、これをP含有材料であるリン酸、或いは酸化リンと混合して反応させることにより、粉末粒子中に低反応性で難水溶性のLiPOを生成させる(P処理工程)。
P含有材料がリン酸の場合は、P処理前のLi含有酸化珪素粉末を有機溶媒中でリン酸溶液と攪拌混合し、反応させた後に乾燥する。P含有材料が酸化リン(P)である場合は、これをP処理前のLi含有酸化珪素粉末と混合し、昇華点以上の温度に加熱する。これにより、P処理前のLi含有酸化珪素粉末が気体状態の酸化リンと反応してLiPOを生成する。
いずれの場合も、Li含有酸化珪素粉末の粉末粒子表面から反応が進むため、粉末粒子の表面近傍にLiPOが生成する傾向となる。これにより、粉末の反応性が特に効果的に低下し、水に対する安定性も特に効果的に向上する。
製造されたLi含有酸化珪素粉末は、リチウムイオン二次電池の負極材として用いられる。具体的には、Li含有酸化珪素粉末を導電性向上のための導電助材及びバインダー等と混合してスラリー化して、銅箔等からなる集電体上に塗布し、乾燥させて薄膜状の負極とされる。
Li含有酸化珪素粉末が、リチウム化合物としてLiSiO等の珪酸リチウムだけでなく、リン酸リチウムであるLiPOを含み、LiPOの反応性が低く水に対する安定性が高いので、珪酸リチウムを除去せずとも粉末の反応性が低下し、水に対する安定性も向上する。これにより、電極塗工のためのスラリー化工程でのリチウム溶出に起因する電池性能の低下が阻止される。また、珪酸リチウムの除去処理(酸洗処理)に伴う電池性能の低下も回避される。
しかも、粉末中のSiの結晶化が抑制されていることにより、負極材の内部抵抗が小さく、この点からもサイクル特性に優れる。
(実施例1)
Li含有酸化珪素粉末の製造原料である酸化珪素粉末にLiドープを行った。原料酸化珪素粉末は、析出法で製造された非晶質のSiO粉末(C=1)であり、平均粒径は4.9μmであった。原料酸化珪素粉末に混合する粉末リチウム源としてはLiH粉末を選択した。
そして、原料酸化珪素粉末と粉末リチウム源であるLiH粉末とを1:0.4のモル比で混合して熱処理した。熱処理条件はアルゴン雰囲気、圧力1atm、反応温度600℃、反応時間1440minとした。
次いで、Liドープ後のLi含有酸化珪素粉末、すなわちP処理前のLi含有酸化珪素粉末をP含有材料と反応させた。具体的には、製造されたLi含有酸化珪素粉末10gをベース材料としてガラス製ビーカーに入れ、そのビーカー内でP含有材料であるリン酸(85wt%)1g及び溶媒であるエタノール50mlと混合し、マグネチックスターラーで2時間攪拌して反応させた後にろ過し乾燥した。
P処理後のLi含有酸化珪素粉末の組成(SiLi)をICP発光分光法および赤外線吸収法により調べた。x=0.37、y=1.08、z=0.04であり、z/x=0.11、x−3z=0.25、y−4z=0.92であるので、0.01<z/x<0.25且つ0.1<x−3z<y−4z<1.5を満足した。
当該Li含有酸化珪素粉末にCuKα線を用いたX線回折測定を行い、回折角2θ=23.3°付近に表れるLiPO由来の回折ピーク強度P1の、バックグラウンド強度B1に対する比P1/B1を調べた。P1/B1=0.4(>0.03)であり、粉末中にLiPOが存在することが確認された。
また、回折角2θ=47.4付近に表れるSi由来の回折ピーク強度P2の、バックグラウンド強度B2に対する比P2/B2を調べた。P2/B2=0.07(≦0.3)であり、当該粉末においてはSiの結晶性が低いことも確認された。
このときのX線回折チャートを図1に示す。回折角2θ=18.9°付近等に表れるLiSiO由来のピークも明瞭に認められる。
(実施例2)
実施例1で使用したのと同じP処理前のLi含有酸化珪素粉末を、P含有材料である酸化リン(P)と反応させた。具体的には、P処理前のLi含有酸化珪素粉末10gをP0.5gと混合し、Pの昇華点より高い400℃で120min熱処理した。Pの融点は340℃、昇華点は360℃である。
P処理後のLi含有酸化珪素粉末の組成(SiLi)を同様に調べた。x=0.40、y=1.07、z=0.03であり、z/x=0.08、x−3z=0.31、y−4z=0.95で、0.01<z/x<0.25且つ0.1<x−3z<y−4z<1.5を満足した。
当該Li含有酸化珪素粉末にCuKα線を用いたX線回折測定を行い、回折角2θ=23.3°付近に表れるLiPO由来の回折ピーク強度P1の、バックグラウンド強度B1に対する比P1/B1を調べた。P1/B1=0.3(>0.03)であり、粉末中にLiPOが存在することが確認された。また、回折角2θ=18.9°付近等に表れるLiSiO由来の回折ピークも明瞭に認められた。
また、回折角2θ=47.4付近に表れるSi由来の回折ピーク強度P2の、バックグラウンド強度B2に対する比P2/B2を調べた。P2/B2=0.08(≦0.3)であり、当該粉末においてはSiの結晶性が低いことも確認された。
(実施例3)
実施例1で使用した原料酸化珪素粉末、すなわち析出法で製造された非晶質のSiO粉末(C=1,平均粒径4.9μm)に予めCコート処理を行った。Cコート処理後の原料酸化珪素粉末を燃焼赤外線吸収法に供したところ、重量比で1.1%の導電性炭素皮膜が形成されていることが確認された。
Cコート処理後の原料酸化珪素粉末と粉末リチウム源であるLiH粉末とを1:0.6のモル比で混合して熱処理した。熱処理条件は実施例1と同じアルゴン雰囲気、圧力1atm、反応温度600℃、反応時間1440minとした。
製造されたP処理前のLi含有酸化珪素粉末を、実施例1と同じ方法及び条件で、P含有材料であるリン酸と反応させた。P処理後のLi含有酸化珪素粉末の組成(SiLi)を同様に調べた。x=0.40、y=1.07、z=0.03であり、z/x=0.08、x−3z=0.31、y−4z=0.95であるので、0.01<z/x<0.25且つ0.1<x−3z<y−4z<1.5を満足した。
当該Li含有酸化珪素粉末にCuKα線を用いたX線回折測定を行い、回折角2θ=23.3°付近に表れるLiPO由来の回折ピーク強度P1の、バックグラウンド強度B1に対する比P1/B1を調べた。P1/B1=0.3(>0.03)であり、粉末中にLiPOが存在することが確認された。また、回折角2θ=18.9°付近等に表れるLiSiO由来の回折ピークも明瞭に認められた。
また、回折角2θ=47.4付近に表れるSi由来の回折ピーク強度P2の、バックグラウンド強度B2に対する比P2/B2を調べた。P2/B2=0.08(≦0.3)であり、当該粉末においてはSiの結晶性が低いことも確認された。
(比較例1)
実施例1において得られたP処理前のLi含有酸化珪素粉末の組成(SiLi)を同様に調べた。x=0.39、y=0.98、z=0であり、z/x=0、x−3z=0.39、y−4z=0.98であるので、0.01<z/x<0.25且つ0.1<x−3z<y−4z<1.5を満足しない。すなわち、P量に対応するz/xが0と過少である。
当該Li含有酸化珪素粉末にCuKα線を用いたX線回折測定を行い、回折角2θ=23.3°付近に表れるLiPO由来の回折ピーク強度P1の、バックグラウンド強度B1に対する比P1/B1を調べた。P処理を受けていないために、P1/B1=0(>0.03)であり、粉末中にLiPOは確認されなかった。
このときのX線回折チャートを図2に示すが、回折角2θ=18.9°付近等に表れるLiSiO由来の回折ピークは明瞭に認められた。また、LiSi由来の回折ピークも明瞭に認められた。
なお、回折角2θ=47.4付近に表れるSi由来の回折ピーク強度P2の、バックグラウンド強度B2に対する比P2/B2を調べたところ、P2/B2=0.07(≦0.3)であり、当該粉末においてもSiの結晶性が低いことは確認された。
(比較例2)
実施例3において得られたP処理前のLi含有酸化珪素粉末の組成(SiLi)を同様に調べた。x=0.58、y=1.02、z=0であり、z/x=0、x−3z=0.58、y−4z=1.02であるので、0.01<z/x<0.25且つ0.1<x−3z<y−4z<1.5を満足しない。すなわち、P量に対応するz/xが0と過少である。
当該Li含有酸化珪素粉末にCuKα線を用いたX線回折測定を行い、回折角2θ=23.3°付近に表れるLiPO由来の回折ピーク強度P1の、バックグラウンド強度B1に対する比P1/B1を調べた。P処理を受けていないために、P1/B1=0(>0.03)であり、粉末中にLiPOは確認されなかった。一方、回折角2θ=18.9°付近等に表れるLiSiO由来の回折ピークは明瞭に認められた。また、LiSi由来の回折ピークも明瞭に認められた。
回折角2θ=47.4付近に表れるSi由来の回折ピーク強度P2の、バックグラウンド強度B2に対する比P2/B2については、P2/B2=0.07(≦0.3)であり、当該粉末においてもSiの結晶性が低いことは確認された。
(比較例3)
実施例1において、P処理に使用したエタノール50mlを水50mlに変更した。すなわち、P処理前のLi含有酸化珪素粉末10gをベース材料としてガラス製ビーカーに入れ、そのビーカー内でリン酸(85wt%)1g及び水50mlと混合し、マグネチックスターラーで2時間攪拌して反応させた後にろ過し乾燥した。P処理は酸洗処理を兼ねる。他の条件は実施例1と同じとした。
酸洗処理を兼ねるP処理後のLi含有酸化珪素粉末の組成(SiLi)を同様に調べた。x=0.15、y=1.12、z=0.04であり、z/x=0.27、x−3z=0.03、y−4z=0.96であるので、0.01<z/x<0.25且つ0.1<x−3z<y−4z<1.5を満足しない。すなわち、P量に対応するz/xが0.27(≧0.25)と過大であり、かつLi量に対応するx−3zが0.03(≦0.1)と過少である。
当該Li含有酸化珪素粉末にCuKα線を用いたX線回折測定を行い、回折角2θ=23.3°付近に表れるLiPO由来の回折ピーク強度P1の、バックグラウンド強度B1に対する比P1/B1を調べた。P1/B1=0.7(>0.03)であり、LiPO由来の回折ピークは確認された。しかし、回折角2θ=18.9°付近等に表れるLiSiO由来の回折ピークはほぼ消失していた。
回折角2θ=47.4付近に表れるSi由来の回折ピーク強度P2の、バックグラウンド強度B2に対する比P2/B2については、P2/B2=0.07(≦0.3)であり、当該粉末においてもSiの結晶性が低いことは確認された。
(比較例4)
実施例1において、P処理を酸洗処理に変更した。すなわち、P処理前のLi含有酸化珪素粉末10gをベース材料としてガラス製ビーカーに入れ、そのビーカー内でクエン酸2g及び水50mlと混合し、マグネチックスターラーで2時間攪拌して反応させた後にろ過し乾燥した。他の条件は実施例1と同じとした。
P処理に代わる酸洗処理後のLi含有酸化珪素粉末の組成(SiLi)を同様に調べた。x=0.07、y=1.00、z=0であり、z/x=0、x−3z=0.07、y−4z=1.00であるので、0.01<z/x<0.25且つ0.1<x−3z<y−4z<1.5を満足しない。すなわち、P量に対応するz/xが0と過少であり、かつLi量に対応するx−3zが0.07(≦0.1)と過少である。
当該Li含有酸化珪素粉末にCuKα線を用いたX線回折測定を行い、回折角2θ=23.3°付近に表れるLiPO由来の回折ピーク強度P1の、バックグラウンド強度B1に対する比P1/B1を調べた。P1/B1=0(>0.03)であり、LiPO由来の回折ピークは確認されなかった。回折角2θ=18.9°付近等に表れるLiSiO由来の回折ピークもほぼ消失していた。
回折角2θ=47.4付近に表れるSi由来の回折ピーク強度P2の、バックグラウンド強度B2に対する比P2/B2については、P2/B2=0.07(≦0.3)であり、当該粉末においてもSiの結晶性が低いことは確認された。
(電池性能試験)
実施例1〜3及び比較例1〜4において製造されたLi含有酸化珪素粉末に対して次の手順で電池性能試験を実施した。
製造されたLi含有酸化珪素粉末と、非水系(有機系)バインダーであるPIバインダーと、導電助材であるKBとを80:15:5の重量比で混合し、有機系のNMPを溶媒として混練してスラリーとした。作製したスラリーを銅箔上に塗工し、350℃で30min真空熱処理することで負極とした。この負極と対極(Li箔)と電解液(EC:DEC=1:1)と電解質(LiPF1mol/L)とセパレータ(ポリエチレン製多孔質フィルム30μm厚)とを用いてコインセル電池を作製した。
作製されたコインセル電池に充放電試験を実施した。充電は、電池の両極間の電圧が0.05vに達するまでは0.5Cの定電流で行い、電圧が0.05Vに達した後は電流が0.01Cになるまで定電位充電で行った。放電は、電池の両極間の電圧が1.5Vに達するまで0.1Cの定電流で行った。以上の充放電試験は50サイクル行った。
この充放電試験により、初期充電容量、及び初期放電容量を測定して、初期効率を求めた。また、サイクル特性として、この充放電試験を50サイクル行い、50サイクル後の放電容量維持率を求めた。試験結果を負極材用酸化珪素粉末の仕様(Li量、Cコートの有無、Liドープ前の処理方法、LiPOの有無、LiSiOの有無、並びにx、y及びzの各値、z/x、x−3z及びy−4zの各値)と共に表1及び表2に示す。
Figure 0006688663
Figure 0006688663
実施例1〜3のいずれにおいても、負極材用酸化珪素粉末がSiLi(0.01<z/x<0.25且つ0.1<x−3z<y−4z<1.5)を満足することにより、その粉末中にLiPOが存在し、LiSiOと共存する。有機系バインダーを使用していることもあり、電池性能の一つである初期効率が70%を超える。また、サイクル特性も50サイクル後の容量維持率で60%を超える。
これに対し、比較例1では、粉末がP処理を受けていなために、P量に対応するz/xが0と過少となり、LiPOが存在しない。バインダーが有機系であるにもかかわらず、そのバインダー等と粉末が反応し、初期効率が29.7%と非常に低く、50サイクル後の容量維持率も1.6%と非常に悪い。これは粉末が負極材として機能していないためである。
比較例2では、粉末がP処理を受けていなために、P量に対応するz/xが0と過少であるが、Cコートにより電池性能が改善され、初期効率は高くなっている。しかし、50サイクル後の容量維持率は11.1%と依然として非常に低い。これは比較例1と同様に粉末がバインダー等と反応しているためと考えられる。
比較例3及び4では、Liドープ後の粉末が水により処理されたため、粉末中のLiが水との反応、溶出により大きく減少し、Li量に対応するx−3zがそれぞれ0.03、0.07と過少となった。その結果、初期効率が70%未満と低い。
Liドープ後の水による処理は、比較例3ではP処理を兼ねる酸洗処理(リン酸による酸洗処理)であり、比較例4では純然たる酸洗処理(クエン酸による酸洗処理)である。比較例3では、P処理によりP量に対応するz/xが0.27(≧0.25)と過大になり、LiPOが多く存在するものの、水溶液中ではLiPOが偏析するために、電池性能、特にサイクル特性が3.6%と比較例4より極端に低い。比較例4での純然たる酸洗処理は、初期効率が69.7%、サイクル特性が60.4%をそれぞれ示し、電池性能の改善に比較的効果的である。

Claims (8)

  1. リチウムイオン二次電池の負極材に使用されるLi含有酸化珪素粉末であって、組成が一般式SiLiで表され、ここにおける元素比が0.01< <0.25で且つ0.1<x−3z<y−4z<1.5を満足するLi含有酸化珪素粉末。
  2. 請求項1に記載のLi含有酸化珪素粉末において、当該粉末中に含まれるPの少なくとも一部がLiPOとして存在するLi含有酸化珪素粉末。
  3. 請求項1又は2に記載のLi含有酸化珪素粉末において、当該粉末はLiがドープされた酸化珪素粉末とP含有材料との反応により生成した反応生成物であるLi含有酸化珪素粉末。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のLi含有酸化珪素粉末において、当該粉末を構成する粒子が、更に、表面の少なくとも一部に導電性炭素皮膜を有するLi含有酸化珪素粉末。
  5. リチウムイオン二次電池の負極材に使用されるLi含有酸化珪素粉末の製造方法であって、原料酸化珪素粉末にLiイオンをドープするLiドープ工程と、Liイオンがドープされた酸化珪素粉末を、有機溶媒中に分散したP含有材料と混合、反応させて、前記酸化珪素粉末の粒子中にLi PO を生成させるP処理工程とを含むLi含有酸化珪素粉末の製造方法。
  6. 請求項5に記載のLi含有酸化珪素粉末の製造方法において、前記P含有材料はリン酸又は酸化リン(P )であるLi含有酸化珪素粉末の製造方法。
  7. リチウムイオン二次電池の負極材に使用されるLi含有酸化珪素粉末の製造方法であって、原料酸化珪素粉末にLiイオンをドープするLiドープ工程と、Liイオンがドープされた酸化珪素粉末を、液体状態または気体状態のP含有材料と接触、反応させて、前記酸化珪素粉末の粒子中にLi PO を生成させるP処理工程とを含むLi含有酸化珪素粉末の製造方法。
  8. 請求項7に記載のLi含有酸化珪素粉末の製造方法において、前記P含有材料はリン酸又は酸化リン(P )であるLi含有酸化珪素粉末の製造方法。
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