JP6687113B2 - センシング装置付ホイール - Google Patents

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Description

本発明は、車輪に作用する荷重及びトルク等を測定する為に利用可能なセンシング装置付ホイールに関する。
近年、自動車の走行安定性や走行安全性を確保する為に、ABS(アンチロックブレーキシステム)、TCS(トラクションコントロールシステム)、VSC(ビークルスタビリティコントロール)等の種々の車両制御システムが開発されている。そして、この様な車両制御システムを制御する為に、走行中の車輪の状況(例えば回転速度や荷重、温度等)を正確に検知する事が求められている。
この様な事情に鑑みて、特許文献1には、車輪を構成するタイヤ及びホイールのうち、タイヤの変形量を測定する事に基づいて、車輪に作用する荷重(接地荷重等)を求める技術が開示されている。この様な技術によれば、走行中の車輪に作用する荷重を求める事ができて、自動車の姿勢制御等に利用する事ができる。
しかしながら、この様な技術の場合、タイヤには経年劣化や空気圧変化が生じ易く、これに伴って、荷重の測定精度が低下し易いと言った問題がある。
一方、特許文献2には、車輪を構成するタイヤ及びホイールのうち、ホイールの変形量を歪センサにより測定する事によって、車輪に作用する荷重を求める技術が開示されている。この様な技術の場合、ホイールには(タイヤに比べて)経年劣化が生じにくい為、この経年劣化に伴って荷重の測定精度が低下し易くなると言った問題が生じる可能性は低い。
しかしながら、この様な技術の場合、ホイールは(タイヤに比べて)剛性が非常に高い為、荷重が作用した場合の変形量が少なく、歪センサによる測定では、精度や感度を中心とする測定の信頼性を十分に確保する事が難しいと言う問題がある。
近年、自動車の走行制御等を行う為に、車輪に作用するトルクを測定する事が求められている。この様な事情に鑑みて、例えば特許文献3、4には、車輪に作用するトルクに応じて弾性変形する環状構造体と、この環状構造体の弾性変形量に応じて出力を変化させるセンサとを備え、このセンサの出力に基づいて前記トルクを測定可能としたトルク測定装置が開示されている。
しかしながら、この様な従来のトルク測定装置は、車輪とは別個独立に構成され、この車輪を構成するホイールと車軸側のハブフランジとの間に挟み込む様にして設置されるものである。この為、製品管理やハブフランジに対する組み付けが面倒になる。
そこで、この様な問題を回避する為に、車輪を構成するホイールに対し、自身に作用するトルクを測定する為の機能を付加する事が望まれる。
日本国特開2011−93426号公報 日本国特開2002−39744号公報 日本国特開2005−241470号公報 日本国特許第5396147号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、車輪に作用する荷重等の測定の信頼性を確保し易い構造を実現すべく、または、車輪を構成するホイールに対し、このホイールに作用するトルクを測定する為の機能を付加した構造を実現すべく発明したものである。
第1の態様における本発明のセンシング装置付ホイールは、ホイールと、センシング装置と、を備える。
ホイールは、外径側にタイヤを装着可能な円筒状のリム部と、径方向外端部が前記リム部に結合されているディスク部と、を有する。
又、前記センシング装置は、変位取出し部材と、被検出部と、検出部と、を有する。
変位取出し部材の径方向一端部は前記ホイールの径方向一端側部分(一端部乃至一端寄り部分を含む)に(片持ち式に)支持される。変位取出し部材の径方向他端部は自由端である。
又、前記被検出部は、前記ホイールの径方向他端側部分(他端部乃至他端寄り部分を含む)と、前記変位取出し部材の径方向他端部と、のうちの何れか一方に設けられている(支持されている、又は、一体に形成されている)。
又、前記検出部は、前記ホイールの径方向他端側部分と、前記変位取出し部材の径方向他端部と、のうちの他方に設けられると共に、前記被検出部に対して近接配置される。
検出部と被検出部との位置関係が変化する事に伴って、検出部の出力を変化させる事が可能である。
又、変位取出し部材としては、円周方向の少なくとも1箇所(好ましくは、複数箇所)に配置され、自身の径方向一端部を前記ホイールの径方向一端側部分に支持された疑似スポーク(スポークの如き外観を有する棒状部材)を採用する事ができる。
本発明を実施する場合、前記変位取出し部材の形状や個数等は特に問わない。
この様な変位取出し部材としては、例えば、円周方向複数箇所に配置され、それぞれの径方向一端部を前記ホイールの径方向一端側部分に支持された複数本の疑似スポークと、これら各疑似スポークの径方向他端部同士を連結する環状連結部とを有するものを採用する事ができる。
又、本発明を実施する場合、前記被検出部の性状は、前記検出部の検出方式に合わせたもの(例えば、渦電流式であれば導電性を有するもの、磁気検出式であれば磁性を有するもの、光学式であれば光の反射特性を有するもの)を採用する。
又、前記被検出部としては、例えば、前記ホイールの円周方向に繋がった円環状のものを採用する事ができる。
又、前記被検出部としては、前記ホイールの円周方向の1箇所に設けられた1つのものや、前記ホイールの円周方向複数箇所に設けられた複数のものを採用する事もできる。
又、本発明を実施する場合には、前記検出部を含んで構成されるセンサとして、変位センサを採用する事ができる。この様な変位センサとしては、渦電流式、静電容量式、レーザ式、磁気検出式等、各種の形式(検出方式)のものを、前記被検出部の性状に合わせて採用する事ができる。
又、本発明を実施する場合には、前記変位センサとして、前記ホイールの円周方向複数箇所にそれぞれ、前記被検出部の径方向変位を検出する変位センサのみを配置する構成(第一の構成)を採用する事ができる。
又は、前記変位センサとして、前記ホイールの円周方向複数箇所にそれぞれ、前記被検出部の軸方向変位を検出する変位センサのみを配置する構成(第二の構成)を採用する事ができる。
又は、前記変位センサとして、前記ホイールの円周方向複数箇所にそれぞれ、前記被検出部の径方向変位を検出する変位センサと、前記被検出部の軸方向変位を検出する変位センサとを配置する構成(第三の構成)を採用する事ができる。
又、上述した第一の構成及び第三の構成を採用する場合には、例えば、径方向変位を検出する変位センサとして、前記被検出部との軸方向の対向面積が変化する事に伴って出力を変化させる平面コイル(オーバーラップセンサ)を採用する事ができる。この平面コイルは、基板に実装したものとする事ができる。
又、上述した第二の構成及び第三の構成を採用する場合には、軸方向変位を検出する変位センサとして、前記被検出部との軸方向の対向距離が変化する事に伴って出力を変化させる平面コイル(ギャップセンサ)を採用する事ができる。この平面コイルは、基板に実装したものとする事ができる。
又、上述した第三の構成を採用する場合には、円周方向に関して同じ箇所に配置する2つの平面コイル(オーバーラップセンサ、ギャップセンサ)を、単一の基板に実装する事ができる。
又、本発明を実施する場合には、前記検出部として、前記ホイールの円周方向に繋がったコイル(前記被検出部との位置関係が変化する事によってインピーダンスが変化するもの)を採用する事もできる。
第2の態様における本発明のセンシング装置付ホイールは、ホイールと、センシング装置とを備える。
ホイールは、外径側にタイヤを装着可能な円筒状のリム部と、径方向外端部が前記リム部に結合されているディスク部と、を有する。
又、前記センシング装置は、変位取出し部材と、被検出部と、検出部と、を有する。
変位取出し部材の径方向一端部は、前記ホイールの径方向一端側部分(一端部乃至一端寄り部分を含む、径方向中央位置よりも径方向外側に位置する部分)に支持される。変位取出し部材の径方向他端部は、自由端である。
又、前記被検出部は、前記ホイールの径方向他端側部分(他端部乃至他端寄り部分を含む、径方向中央位置よりも径方向内側に位置する部分)と、前記変位取出し部材の径方向他端部と、のうちの何れか一方に設けられている(支持されている、又は、一体に形成されている)。
又、前記検出部は、前記ホイールの径方向他端側部分と、前記変位取出し部材の径方向他端部と、のうちの他方に設けられると共に、前記被検出部に対して近接配置される。
前記検出部と前記被検出部との、前記ホイールの円周方向に関する位置関係が変化する事に伴って、前記検出部の出力を変化させる事が可能である。
又、変位取出し部材としては、円周方向の少なくとも1箇所(好ましくは、複数箇所)に配置され、自身の径方向一端部を前記ホイールの径方向一端側部分に支持された疑似スポーク(スポークの如き外観を有する棒状部材)を採用する事ができる。
本発明を実施する場合、前記変位取出し部材の形状や個数等は特に問わない。
この様な変位取出し部材としては、例えば、円周方向複数箇所に配置され、それぞれの径方向一端部を前記ホイールの径方向一端側部分に支持された複数本の疑似スポークと、これら各疑似スポークの径方向他端部同士を連結する環状連結部とを有するものを採用する事ができる。
又、本発明を実施する場合、前記検出部と前記被検出部との組み合わせは、1組だけ設ける事もできるし、複数組設ける事もできる。複数組設ける場合には、例えば、それぞれの組を、前記ホイールの円周方向に離隔して(例えば等間隔に)配置する事ができる。
又、本発明を実施する場合には、例えば、前記検出部として、前記被検出部に対して前記ホイールの円周方向に対向しており、この円周方向に関する前記被検出部との位置関係が変化する事に伴って出力を変化させる、変位センサの検出部を採用する事ができる。
この様な変位センサとしては、渦電流式、静電容量式、レーザ式、磁気検出式等、各種の形式(検出方式)のものを、前記被検出部の性状に合わせて採用する事ができる。別な言い方をすれば、前記検出部として、変位センサの検出部を採用する場合には、前記被検出部として、前記変位センサの検出方式に合わせた特性を有するもの(例えば、渦電流式であれば導電性を有するもの、磁気検出式であれば磁性を有するもの、光学式であれば光の反射特性を有するもの)を採用する。
上述の様に構成する第1の態様における本発明のセンシング装置付ホイールによれば、車輪(タイヤ及びホイール)に作用する荷重等の測定の信頼性を確保し易くできる。
即ち、本発明の場合、例えば車輪に荷重が作用すると、この荷重に応じた分だけ、ホイールが弾性変形する。この結果、被検出部と検出部との位置関係が変化し、これに伴って、この検出部の出力が変化する。従って、この検出部の出力を利用して、前記荷重を求める事ができる。
特に、本発明の場合には、前記ホイールの径方向一端側部分に変位取出し部材の径方向一端部が片持ち式に支持されていると共に、前記ホイールの径方向他端側部分と前記変位取出し部材の径方向他端部とのうちの何れか一方に前記被検出部が設けられており、同じく他方に前記検出部が設けられている。この為、前記車輪に作用する荷重が変化した場合に生じる、前記被検出部と前記検出部との位置関係の変化量は、前記ホイールの径方向一端側部分と径方向他端側部分との位置関係の変化量と同様に大きくなり、前記検出部の出力の変化量も大きくなる。
又、本発明の場合、前記被検出部と前記検出部とは、前記変位取出し部材の存在に基づいて、互いに近接配置されている。この為、前記検出部の出力を大きくする事ができる。従って、本発明の場合には、前記荷重の測定の信頼性を確保し易くできる。
上述の様に構成する第2の態様における本発明のセンシング装置付ホイールによれば、ホイールに作用するトルクを測定する為のセンシング装置を、このホイールに付加した構成を有している為、製品管理や車両への組み付けの容易化を図れる。
本発明の実施の形態の第1例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向外側から見た斜視図。 本発明の実施の形態の第1例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向内側から見た斜視図。 図3(a)は本発明の実施の形態の第1例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向外側から見た平面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A断面図。 本発明の実施の形態の第1例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向内側から見た平面図。 図3(b)のB部拡大図。 本発明の実施の形態の第1例に関する、車輪が一定の荷重を受けながら回転している状態での複数個の変位センサの出力信号の理論値を示す線図。 本発明の実施の形態の第1例のセンシング装置付ホイールを、タイヤ及び車輪支持用転がり軸受ユニットと組み合わせた状態で示す断面図。 本発明の実施の形態の第2例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向内側から見た斜視図。 本発明の実施の形態の第2例のセンシング装置付ホイールを示す、図5と同様の図。 本発明の実施の形態の第2例に関する、車輪が一定の荷重を受けながら回転している状態でのセンサ(コイル)の出力信号の理論値を示す線図。 本発明の実施の形態の第3例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向外側から見た斜視図。 本発明の実施の形態の第4例のセンシング装置付ホイールを示す、半部断面図。 本発明の実施の形態の第5例のセンシング装置付ホイールを示す、半部断面図。 本発明の実施の形態の第6例のセンシング装置付ホイールを示す、半部断面図。 本発明の実施の形態の第7例のセンシング装置付ホイールを示す、半部断面図。 本発明の実施の形態の第8例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向外側から見た斜視図。 図17(a)は、本発明の実施の形態の第8例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向外側から見た平面図であり、図17(b)は図17(a)のC−O−C断面図。 図17(b)のD部拡大図。 本発明の実施の形態の第8例のセンシング装置付ホイールを、タイヤ及び車輪支持用転がり軸受ユニットと組み合わせた状態で示す断面図。 図20(a)は、本発明の実施の形態の第9例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向外側から見た平面図であり、図20(b)は図20(a)のE−O−E断面図。 本発明の実施の形態の第10例のセンシング装置付ホイールを示す、図4のF−O−F断面に相当する図。 本発明の実施の形態の第10例のセンシング装置付ホイールを示す、図21のG部拡大図。 本発明の実施の形態の第11例のセンシング装置付ホイールを示す、図22と同様の図。 図24(a)は、被検出部材及びセンサ基板のみを取り出して示す、図23のH矢視拡大図であり、、図24(b)は図24(a)の下方から見た図。 本発明の実施の形態の第12例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向外側から見た斜視図。 本発明の実施の形態の第12例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向内側から見た斜視図。 図27(a)は、本発明の実施の形態の第12例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向内側から見た半部平面図であり、図27(b)は図27(a)のA−A断面図である。 図27(a)のB部拡大図。 図27(b)のC部拡大図。 本発明の実施の形態の第13例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向外側から見た斜視図。 図31(a)は、本発明の実施の形態の第13例のセンシング装置付ホイールを示す、軸方向外側から見た平面図であり、図31(b)は図31(a)のD−D断面図。 図31(a)のE部拡大図。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例について、図1〜7により説明する。
本例のセンシング装置付ホイールは、ホイール1と、センシング装置2とを備える。
ホイール1は、ゴム製のタイヤ3と共に車輪4(図7参照)を構成する。ホイール1は、鉄合金、アルミニウム合金等の弾性を有する金属製である。本例の場合、このホイール1は、ダイカスト等の鋳造によって全体が一体に造られた、1ピース構造となっている。ホイール1は、外径側にタイヤ3を装着可能な円筒状のリム部5と、径方向外端部がこのリム部5に結合されたディスク部6とを有する。
ディスク部6は、径方向内端部を構成する円環状の取付部7と、径方向中間部及び外端部を構成する複数本のスポーク8、8とを有する。
各スポーク8、8は、円周方向に離隔して放射状に配置される。各スポーク8,8の径方向内端部は、取付部7の外周面の軸方向外端部及び中間部に、一体に結合されている。各スポーク8,8の径方向外端部は、リム部5の内周面の軸方向外端寄り部分に、一体に結合されている。
又、取付部7は、例えば後述する車輪支持用転がり軸受ユニット18を構成するハブ20に結合固定される部位である。取付部7は、円周方向等間隔となる複数箇所に、それぞれ軸方向に貫通する取付孔9、9を有する。
尚、本明細書の全体で、特に断る場合を除き、軸方向に関して「外」とは、自動車への組み付け状態で車体の幅方向外側となる、例えば図3(b)、図5、図7、図9、図12〜15、図17(b)、図18〜19、図20(b)の左側を言い、反対に、車体の幅方向中央側となる、例えば図3(b)、図5、図7、図9、図12〜15、図17(b)、図18〜19、図20(b)の右側を、軸方向に関して「内」と言う。
センシング装置2は、変位取出し部材10と、被検出部に相当する被検出部材11と、それぞれが検出部12を含んで構成される、複数個の変位センサ13、13とを備える。
変位取出し部材10は、リム部5の径方向内側で、且つ、ディスク部6の軸方向内側に配置されている。変位取出し部材10は、ホイール1と同種の金属によって、このホイール1と一体に造られている。変位取出し部材10の径方向外端部は、ホイール1の径方向外端部であるリム部5に片持ち式に支持されている。変位取出し部材10の径方向内端部は、自由端である。
変位取出し部材10は、円周方向に離隔して放射状に配置された複数本(本例の場合には、各スポーク8、8と同数本)の疑似スポーク14、14と、各疑似スポーク14、14の径方向内端部同士を連結する円環状の環状連結部15とを有する。
これら各疑似スポーク14、14の径方向外端部は、リム部5の内周面の軸方向外端寄り部分に、それぞれ一体に結合されている。本例の場合、リム部5の内周面に対する各疑似スポーク14、14の径方向外端部の結合位置は、リム部5の内周面に対する各スポーク8、8の径方向外端部の結合位置に対して、軸方向内側に外れた位置で且つ円周方向に外れた位置である。
一方、環状連結部15は、取付部7の軸方向内端部の径方向外側に、この取付部7と同軸(同心)に配置されている。
被検出部材11は、鉄合金等の磁性を有する導電材により、断面形状が矩形で且つ全体を円環状に形成される。被検出部材11は、環状連結部15に対して同軸に支持固定されている。本例の場合には、被検出部材11を環状連結部15に対して同軸に支持固定する為に、被検出部材11を環状連結部15の内周面に、締り嵌め、接着、溶接等により内嵌固定している。
各変位センサ13、13は、それぞれが渦電流式である。各変位センサ13、13の検出方向は、ホイール1の中心軸を中心とする放射方向に一致する。各変位センサ13、13のそれぞれの検出部12である径方向外端部は、被検出部材11の内周面の円周方向等間隔となる複数箇所に近接対向させた状態で、ホイール1の径方向内端部である取付部7に支持固定されている。
本例の場合には、各変位センサ13、13を取付部7に支持固定する為に、取付部7の軸方向内端部のうち、各取付孔9、9から外れた円周方向等間隔となる複数箇所に、径方向に貫通する状態で支持孔16が設けられる。各支持孔16の内側に各変位センサ13、13を挿通した状態で、これら各変位センサ13、13を取付部7に対し、締り嵌め、接着、ねじ止め等により固定している。又、本例の場合、ホイール1に荷重が作用していない自由状態で、被検出部材11の内周面と各変位センサ13、13の検出部12との径方向の対向距離は、それぞれ等しい大きさになっている。
上述の様な構成を有する本例のセンシング装置付ホイールは、例えば図7に示す様に、リム部5の外径側にタイヤ3を装着する事により車輪4を構成した状態で、制動装置であるディスクブレーキ装置を構成するブレーキロータ17と共に、図示しない懸架装置に対して、車輪支持用転がり軸受ユニット18により回転自在に支持される。
図示の例の場合、車輪支持用転がり軸受ユニット18は、車輪4を従動輪として支持する、従動輪用のものである。静止側軌道輪である外輪19の内径側には、回転側軌道輪であるハブ20を、それぞれが転動体である複数個の玉21、21を介して、回転自在に支持している。
外輪19は、全体を略円環状に構成されている。外輪19の内周面は、複列の外輪軌道22a、22bを有する。外輪19の外周面は、静止側フランジ23を有する。
ハブ20は、略円環状のハブ本体24と、内輪25とを組み合わせて成る。ハブ20の外周面は、複列の内輪軌道26a、26bを有する。ハブ20は、外輪19の内径側にこの外輪19と同軸に支持されている。具体的には、ハブ本体24の外周面の軸方向中間部に、軸方向外側列の内輪軌道26aを直接形成すると共に、ハブ本体24の軸方向内端寄り部分に、外周面に軸方向内側列の内輪軌道26bを形成した内輪25を外嵌固定している。又、ハブ本体24の軸方向外端部で、外輪19の軸方向外端開口部よりも軸方向外方に突出した部分には、車輪4及びブレーキロータ17を支持する為の回転側フランジ27を設けている。又、この回転側フランジ27には、軸方向に貫通する取付孔(ねじ孔又は通孔)28が設けられている。
各玉21、21は、両外輪軌道22a、22bと両内輪軌道26a、26bとの間に、両列毎に複数個ずつ、それぞれ保持器により保持された状態で、背面組み合わせ型の接触角と共に予圧を付与した状態で転動自在に設けられている。
又、外輪19の軸方向外端開口部とハブ本体24の軸方向中間部外周面との間に、シールリング29が設置されることで、各玉21、21を設置した空間の軸方向外端開口が塞がれている。又、外輪19の軸方向内端部に、有底円筒状のキャップ(カバー)30が固定されることで、この外輪19の軸方向内端開口部が塞がれている。本例の場合、このキャップ30のうち、少なくとも底板部は、非磁性金属、合成樹脂等の非磁性材製である。
上述の様な車輪支持用転がり軸受ユニット18により、懸架装置に対して、車輪4及びブレーキロータ17を回転自在に支持する場合には、外輪19の静止側フランジ23を、懸架装置を構成するナックルに対し、複数のボルト等の結合部材により結合固定する。又、ハブ20(ハブ本体24)の回転側フランジ27に、車輪4及びブレーキロータ17を結合固定する。この為に、具体的には、ブレーキロータ17の径方向中央部に設けられたロータ中心孔、及び、ホイール1の径方向中央部(取付部7の径方向内側)に設けられたホイール中心孔に、ハブ本体24の軸方向外端部に設けられたパイロット部と呼ばれる位置決め筒部を順次挿入(内嵌)する事により、ホイール1及びブレーキロータ17の径方向の位置決めを行う。そして、この状態で、軸方向に関して互いに整合する位置に配置された、回転側フランジ27の取付孔28、ブレーキロータ17の取付孔31、及び、ホイール1の取付部7の取付孔9、9に挿通又は螺合した、図示しない複数のボルト等の結合部材を利用して、ホイール1(取付部7)及びブレーキロータ17を、ハブ本体24(回転側フランジ27)に対して結合固定する。
又、本例の場合、車輪支持用転がり軸受ユニット18は、図示しない電力供給手段と、図示しない信号通信手段と、図示しない回転角度検出手段とを備えている。特に、本例の場合、これら電力供給手段、信号通信手段、回転角度検出手段は、ハブ20の径方向内側の空間及びキャップ30の内部空間に設置されている。
電力供給手段は、発電機と、バッテリと、充電器とを備える。
発電機は、外輪19に対して直接又はキャップ30等を介して間接的に支持固定された固定子と、ハブ20に対して直接又は間接的に支持固定された回転子とを有する。発電機は、固定子と回転子との相対回転に基づき、各変位センサ13、13に供給する電力を発電する。
又、バッテリは、発電機により発電した電力を蓄える。
又、充電器は、発電機により発電した電力をバッテリに供給してこのバッテリを充電する為のもので、発電機により発電した交流電圧を直流電圧に変換する為の整流回路を備えている。
又、信号通信手段は、車体側に配置された演算器等の電子機器との間で、各変位センサ13、13の出力信号を無線により通信する、無線通信器を備えている。
又、回転角度検出手段は、従来から広く知られている光学式、磁気式等のアブソリュート型のエンコーダである。回転角度検出手段は、外輪19に対して直接又はキャップ30等を介して間接的に支持固定された検出用ステータと、ハブ20に対して直接又は間接的に支持固定された検出用ロータとを有する。回転角度検出手段は、検出用ステータと検出用ロータとが相対回転する事に伴って変化する出力信号に基づいて、ハブ20が外輪19の原点位置(初期設定値)から、何度(何ラジアン)回転した位置にあるのかを測定可能とする。
本例の場合、自動車の走行に伴い、車輪4と共にハブ20が回転すると、このハブ20に支持固定された回転子が、外輪19に支持固定された固定子に対して相対回転する事により、発電機が発電する。そして、この発電機により発電された交流電圧は、充電器により直流電圧に変換された後、バッテリに充電される。
このバッテリに充電された電力は、図示しないケーブル等の配線を通じて、各変位センサ13、13に供給されると共に、無線通信器及びエンコーダにも供給される。そして、各変位センサ13、13が、車輪4に作用する荷重に応じた出力信号を発生すると共に、エンコーダが、外輪19に対するハブ20の回転角度を表す出力信号を発生する。これら各変位センサ13、13及びエンコーダの出力信号は、図示しないケーブル等の配線を通じて、無線通信器に送られる。そして、この無線通信器を構成するアンテナにより、各変位センサ13、13及びエンコーダの出力信号を、キャップ30を構成する非磁性材製の底板部を通じて、車体側に配置された演算器に対し無線送信される。この結果、この演算器は、後述する様に、各変位センサ13、13及びエンコーダの出力信号から車輪4に作用する荷重を算出して、車両のアクティブセーフティ技術に利用する。
次に、各変位センサ13、13の出力信号等により、車輪4(タイヤ3及びホイール1)に作用する荷重を求める算出方法について説明する。
本例の場合、車輪4に荷重(接地荷重、加速や制動に伴う前後方向荷重等が合成されたもの)が作用すると、この荷重に応じた分だけ、ホイール1が弾性変形する。そして、この弾性変形に伴って、変位取出し部材10を構成する環状連結部15に変位が生じる。この結果、この環状連結部15に支持された被検出部材11と、ホイール1の取付部7に支持された各変位センサ13、13の検出部12との位置関係が変化し、これに伴って、これら各変位センサ13、13の出力信号が変化する。
図6は、車輪4が一定のラジアル荷重のみを受けながら回転している状態での、各変位センサ13、13の出力信号(S1〜S5)を(理論値で)示している。この様な各変位センサ13、13の出力信号(S1〜S5)の振幅は、ラジアル荷重の大きさに応じて変化し、出力信号(S1〜S5)の位相は、ラジアル荷重の向きに応じて変化する。従って、ラジアル荷重の大きさと振幅との関係を予め調べておけば、演算器により、振幅からラジアル荷重の大きさを求める事ができる。又、本例の場合、演算器は、エンコーダの出力信号に基づいて求められる、外輪19に対するハブ20の回転角度(静止系に対する回転系の回転角度)と、各変位センサ13、13の出力信号(S1〜S5)の位相とを関連付ける事により、ラジアル荷重の向き(静止系に於ける向き)を求める事ができる。更には、このラジアル荷重の鉛直方向成分である、接地荷重を求める事もできる。
尚、本発明を実施する場合には、回転角度検出手段として、上述の様なアブソリュート型のエンコーダの代わりに、ABSセンサ(磁気エンコーダ+磁気センサ)を採用(利用)する事もできる。
又、本例の場合には、ホイール1の径方向外端部(リム部5)に変位取出し部材10の径方向外端部が片持ち式に支持されていると共に、この変位取出し部材10の径方向内端部(環状連結部15)に被検出部材11が支持されており、ホイール1の径方向内端部(取付部7)に各変位センサ13、13(検出部12)が支持されている。この為、車輪4に作用する荷重が変化した場合に生じる、被検出部材11と各変位センサ13、13の検出部12との位置関係の変化量は、ホイール1の径方向外端部と径方向内端部との位置関係の変化量と同様に大きくなり、各変位センサ13、13の出力の変化量も大きくなる。又、本例の場合、被検出部材11の内周面と各変位センサ13、13の検出部12とは、変位取出し部材10の存在に基づいて、互いに近接配置されている。この為、各変位センサ13、13の出力を大きくする事ができる。従って、本例の場合には、荷重の測定の信頼性を確保し易くできる。
又、本例の場合には、車輪支持用転がり軸受ユニット18に設置された発電機により発電された(バッテリに蓄えられた)電力を、各変位センサ13、13に供給する事ができる。又、車輪支持用転がり軸受ユニット18に設置された無線通信器から車体側に設置された演算器に対し、各変位センサ13、13の出力信号を無線送信する事ができる。この為、車輪支持用転がり軸受ユニット18をナックルに対して取り付ける際に、ハーネスの取り回し作業を行う必要がなく、組立作業性を良好にできる。又、車輪に作用する荷重をリアルタイムで測定し、車両のアクティブセーフティ技術に利用する事ができる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例について、図8〜10により説明する。
本例の場合には、被検出部材11と組み合わせて使用するセンサが、上述した実施の形態の第1例の場合と異なる。即ち、本例の場合には、使用するセンサを1個とし、このセンサ32の検出部を単一のコイル33としている。センサ32は、コイル33の外周面を被検出部材11の内周面に全周に亙り近接対向させた状態で、ホイール1を構成する取付部7aの軸方向内端部に接着等により外嵌固定されている。
本例の場合、使用時には、車輪支持用転がり軸受ユニット18(図7参照)に設置されたバッテリに充電された電力をコイル33に供給する事により、このコイル33を励磁する。そして、このコイル33と被検出部材11との位置関係が変化した場合に生じる、このコイル33のインピーダンス(センサ32の出力信号)の変化に基づいて、車体側の演算器が車輪4に作用する荷重を求める。
図10は、車輪4が一定のラジアル荷重のみを受けながら回転している状態での、センサ32の出力信号(S)を(理論値で)示している。この様なセンサ32の出力信号(S)の大きさは、ラジアル荷重の大きさに応じて変化する。従って、ラジアル荷重の大きさとセンサ32の出力信号(S)の大きさとの関係を予め調べておけば、演算器により、センサ32の出力信号(S)の大きさからラジアル荷重の大きさを求める事ができる。一方、本例の場合、センサ32の出力信号(S)は、ラジアル荷重の向きによって位相変化を生じる事はない。この為、上述した実施の形態の第1例の様に、車輪支持用転がり軸受ユニット18を構成する外輪19に対するハブ20の回転角度を利用して、ラジアル荷重の向き(静止系に於ける向き)を求める事はできない。そこで、本例の場合、演算器は、車体側に設置された加速度センサ等の出力信号により、車輪4に作用している前後方向の荷重を推定する。そして、センサ32の出力信号(S)から求めた、車輪4に作用しているラジアル荷重から、推定した前後方向の荷重を減算する事により、この車輪4に作用している接地荷重を求める。
従って、本例の場合、車輪支持用転がり軸受ユニット18には、接地荷重を求める為だけに使用する回転角度検出手段を設置する必要はない。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
本発明の実施の形態の第3例について、図11により説明する。
本例の場合には、複数の疑似スポーク14、14を、ホイール1を構成する複数のスポーク8、8に対して、軸方向内側に重なる様に(軸方向外側から見た場合にこれら各スポーク8、8の後側に隠れる様に、言い換えれば軸方向に重畳して、更に言い換えれば円周方向に関して同相に)配置している。
この様な構成を有する本例の場合には、各疑似スポーク14、14の存在が軸方向外側から見たホイール1の意匠性に与える影響を十分に小さくする事ができる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例又は第2例の場合と同様である。
[実施の形態の第4例]
本発明の実施の形態の第4例について、図12により説明する。
本例の場合には、ホイール1と、変位取出し部材10aとが、互いに別体の部品である。そして、ホイール1を構成するリム部5の内周面に、変位取出し部材10aの径方向外端部を、溶接、接着、圧入による摩擦力等により、結合固定している。
この様な本例の場合には、ホイール1と変位取り出し部材10aとが互いに別体の部品である為、既存のホイール1に本発明を適用できると言った利点がある。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1〜3例の場合と同様である。
[実施の形態の第5例]
本発明の実施の形態の第5例について、図13により説明する。
本例のホイール1aの場合、リム部5aとディスク部6aとが互いに別体の部品である。ホイール1aは、リム部5aの内周面にディスク部6aの径方向外端部を溶接により結合固定する事で構成された、2ピース構造となっている。
尚、図示の例では、変位取り出し部材10とリム部5aとが一体に造られた場合を示しているが、変位取り出し部材10とリム部5aとは別体の部品であってもよい。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1〜3例の場合と同様である。
[実施の形態の第6例]
本発明の実施の形態の第6例について、図14により説明する。
本例のホイール1aの場合も、上述した実施の形態の第5例の場合と同様の2ピース構造となっている。更に、本例の場合には、ホイール1aのディスク部6aと変位取出し部材10bとが互いに別体の部品である。そして、ホイール1aの径方向外端寄り部分であるディスク部6a(スポーク8、8)の径方向外端部に、変位取出し部材10b(疑似スポーク14、14)の径方向外端部を、溶接、接着、圧入による摩擦力等により、結合固定している。
この様な本例の構造の場合には、ディスク部6aにセンサ{複数個の変位センサ13(図5参照)、又は、1個のセンサ32(コイル33)(図9参照)}を取り付けると共に、変位取出し部材10bに被検出部材11を取り付けてから、ディスク部6aと変位取出し部材10bとを互いに結合固定し、その後、ディスク部6aをリム部5aに結合固定すると言った順序で、組み立てる事ができる。この為、この様な順序で組み立てる事により、ディスク部6aに対するセンサ(13又は32)の取り付け作業と、変位取出し部材10bに対する被検出部材11の取り付け作業とを、それぞれ容易に行う事ができる。これと共に、自由状態に於ける、センサ(13又は32)と被検出部材11との同心度を確保し易いと言った利点がある。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1〜3例の場合と同様である。
[実施の形態の第7例]
本発明の実施の形態の第7例について、図15により説明する。
本例のホイール1bの場合、リム部5bの軸方向外端部を構成するアウタリム34と、リム部5bの軸方向中間部及び内端部を構成するインナリム35と、ディスク部6bとが、それぞれ別体の部品である。そして、ホイール1bは、アウタリム34とインナリム35とディスク部6bとを、図示しない多数のピアスボルトにより互いに結合固定する事で構成された、3ピース構造となっている。
更に、本例の場合には、ディスク部6bと変位取出し部材10cとが互いに別体の部品である。そして、ディスク部6b(スポーク8、8)の径方向外端部に、変位取出し部材10c(疑似スポーク14、14)の径方向外端部を内嵌した状態で、これらディスク部6bと変位取出し部材10cとを、接着、圧入による摩擦力、或いは図示しない他の複数のピアスボルトにより、互いに結合固定している。
この様な本例の構造の場合には、ホイール1bを構成する各部材と変位取出し部材10cとを、各ピアスボルト等の非溶接手段により結合固定している為、溶接による各部材の歪みがなく、自由状態に於けるセンサ{複数個の変位センサ13(図5参照)、又は、1個のセンサ32(コイル33)(図9参照)}と被検出部材11との同心度を確保し易いと言った利点がある。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1〜3例の場合と同様である。
尚、上述した実施の形態の第1〜7例の構造の場合、ホイール1(1a、1b)のうち、センサ(13又は32)を支持した部分である取付部7(7a)は、車両への組み付け状態で、ブレーキロータ17の径方向内端部が当接する部分である(図7参照)。この為、制動時にブレーキロータ17で発生した熱(摩擦熱)が取付部7(7a)に伝わり、この熱の影響がセンサ(13又は32)に及んだ場合には、このセンサ(13又は32)の出力信号が温度変化によってドリフトし、その分、荷重の測定精度が低下する可能性がある。
そこで、この様な不都合が生じる事を防止する為の熱対策として、上述した実施の形態の第1例(及びその変形例である第3〜7例)の構造を実施する場合には、何れの変位センサ13の径方向反対側にも、対となる別の変位センサ13が配置される構成(例えば、偶数個の変位センサ13、13を円周方向に関して等間隔に配置する構成)を採用する。そして、これら各変位センサ13、13の出力信号に関して、それぞれ径方向反対側に位置する別の変位センサ13の出力信号との差を取る処理を行う事により、上述したドリフトの影響をなくす(キャンセルする)事ができる。尚、この様な処理は、演算器に行わせる事ができる。
又、熱対策として、上述した実施の形態の第2例(及びその変形例である第3〜7例)の構造を実施する場合には、1個のセンサ32(コイル33)の近傍に温度センサを設けると共に、この温度センサにより検出した温度を利用して、上述したドリフトの影響をなくす補正を行う事ができる。尚、この様な補正の処理は、演算器に行わせる事ができる。
又、本発明を実施する場合には、上述した実施の形態の第1〜7例の変形例として、変位取出し部材の径方向内端部にセンサ(検出部)を設けると共に、ホイールの取付部に被検出部を設ける構成を採用する事もできる。
[実施の形態の第8例]
本発明の実施の形態の第8例について、図16〜19により説明する。
本例の場合には、変位取出し部材として、円周方向に等間隔に離隔して放射方向に配置された複数本の疑似スポーク14a、14aを採用している。
各疑似スポーク14a、14aは、ホイール1を構成する複数のスポーク8、8のうち、円周方向に隣り合うスポーク8、8同士の間に配置される。各疑似スポーク14a、14aの径方向内端部は、ホイール1を構成する取付部7bの外周面の軸方向外端部及び中間部に一体に結合される。各疑似スポーク14a、14aの径方向外端部は、ホイール1を構成するリム部5の内周面の軸方向外端寄り部分に近接対向している。
本例の場合、リム部5の内周面に対する各疑似スポーク14a、14aの径方向外端部の近接対向位置は、リム部5の内周面に対する各スポーク8、8の径方向外端部の結合位置に対して、軸方向内側に外れた位置で且つ円周方向に外れた位置である。又、本例の場合には、リム部5の内周面の軸方向外端寄り部分で、各スポーク8、8の径方向外端部の結合位置に対して軸方向内側に外れた部分に、円環状の被検出部材11aを支持固定すると共に、各疑似スポーク14a、14aの径方向外端部に、それぞれ変位センサ13a、13aを支持固定している。そして、これら各変位センサ13a、13aの検出部12aを被検出部材11aの内周面に対し、径方向に近接対向させている。
上述の様に構成する本例の場合には、各変位センサ13a、13aが、取付部7bから径方向に遠く離れた、各疑似スポーク14a、14aの径方向外端部に支持固定されている。この為、制動時にブレーキロータ17で発生した熱が取付部7bに伝わった場合でも、この熱の影響が各変位センサ13a、13aに及ぶ事を十分に抑えられる。従って、これら各変位センサ13a、13aの出力信号が、熱に基づく温度変化によりドリフトする事を有効に防止できる。
但し、本例を実施する場合も、上述した各実施の形態の場合と同様の熱対策を講じる事もできる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第9例]
本発明の実施の形態の第9例について、図20により説明する。
本例の変位取出し部材10dは、複数本の疑似スポーク14a、14aと、これら各疑似スポーク14a、14aの径方向内端部同士を連結する円環状の環状連結部15aとを有する。変位取出し部材10dは、ホイール1とは別体に造られている。本例の場合、この様な変位取出し部材10dは、ホイール1を構成する各スポーク8、8よりも、軸方向内側にオフセットした位置に配置された状態で、環状連結部15aが、ホイール1を構成する取付部7cの軸方向内端部に、締り嵌め、接着、溶接等により外嵌固定されている。
上述の様に構成する本例の場合には、ホイール1と変位取出し部材10dを互いに別体に造った後、このホイール1を構成するリム部5の内周面に被検出部材11aを支持固定すると共に、各疑似スポーク14a、14aの径方向外端部に変位センサ13a、13aを支持固定し、その後、取付部7cに環状連結部15aを外嵌固定すると言った順序で、組み立てる事ができる。この為、リム部5の内周面に対する被検出部材11aの取り付け作業と、各疑似スポーク14a、14aの径方向外端部に対する各変位センサ13a、13aの取り付け作業とを、それぞれ容易に行う事ができる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第8例の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合には、上述した実施の形態の第8〜9例の変形例として、検出部を単一のコイルとした1個のセンサを使用する構成や、ホイールを2ピース構造や3ピース構造とする構成を採用する事ができる。
又、変位取出し部材の径方向外端部に被検出部を設けると共に、ホイールのリム部に検出部を設ける構成を採用する事もできる。
更に、複数の疑似スポークを、ホイールを構成する複数のスポークに対して、軸方向内側に重なる様に(軸方向外側から見た場合にこれら各スポークの後側に隠れる様に、言い換えれば軸方向に重畳して、更に言い換えれば円周方向に関して同相に)配置する構成を採用する事もできる。
[実施の形態の第10例]
本発明の実施の形態の第10例について、図21〜22により説明する。
本例は、前述した実施の形態の第1例の変形例である。
前述した実施の形態の第1例では、被検出部材11の変位を検出する為のセンサとして、それぞれがこの被検出部材11の径方向の変位を測定する為のセンサである、複数個の径方向変位検出用の変位センサ13、13のみを備えていた。
これに対し、本例の場合には、この様な複数個の径方向変位検出用の変位センサ13、13に加えて、それぞれが被検出部材11の軸方向の変位を検出する為のセンサである、複数個の軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bを備えている。
各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bは、各径方向変位検出用の変位センサ13、13と同じ数だけ設けられている。又、各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bは、各径方向変位検出用の変位センサ13、13と同様、それぞれが渦電流式であって、検出部12bを含んで構成されている。
各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bのそれぞれの検出方向は、ホイール1の軸方向に一致する。各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bのそれぞれの検出部12bである軸方向内端部は、被検出部材11の軸方向外側面の円周方向等間隔となる複数箇所に近接対向させた状態で、ホイール1の径方向内端部である取付部7に支持固定されている。
被検出部材11の軸方向外側面のうち、各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bの検出部12bが軸方向に対向している部分の円周方向位置と、被検出部材11の内周面のうち、各径方向変位検出用の変位センサ13、13の検出部12が径方向に対向している部分の円周方向位置とは、互いに一致している。
又、本例の場合には、各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bを取付部7に支持固定する為に、軸方向に伸長すると共に軸方向内端部が開口した支持孔16aを、複数設けている。支持孔16aは、取付部7の径方向中間部のうち、円周方向に関する位相が各径方向変位検出用の変位センサ13、13を支持固定する為の支持孔16と同位相となる複数箇所に、設けられている。そして、各支持孔16aの内側に各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bを挿入した状態で、各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bを取付部7に対し、締り嵌め、接着、ねじ止め等により固定している。
又、ホイール1に荷重が作用していない自由状態で、被検出部材11の軸方向外側面と各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bの検出部12bとの軸方向の対向距離は、それぞれ等しい大きさになっている。
又、本例のセンシング装置付ホイールを組み付けた自動車の運転時には、各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bに関しても、各径方向変位検出用の変位センサ13、13の場合と同様にして、電力の供給、及び、車体側の演算器に対する出力信号の送信が行われる。
上述の様な構成を有する本例のセンシング装置付ホイールの場合も、車輪4(図7参照)に荷重が作用すると、この荷重に応じた分だけ、ホイール1が弾性変形する。そして、この弾性変形に伴って、変位取出し部材10を構成する環状連結部15に変位が生じる。この結果、この環状連結部15に支持された被検出部材11と、ホイール1の取付部7に支持された各径方向変位検出用の変位センサ13、13の検出部12及び各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bの検出部12bとの位置関係が変化し、これに伴って、これら各変位センサ13、13bの出力信号が変化する。
本例の場合も、前述した実施の形態の第1例の場合と同様、車輪4が一定のラジアル荷重のみを受けながら回転している状態では、各径方向変位検出用の変位センサ13、13の出力信号(S1〜S5)は、理論値では、例えば図6に示す様になる。これらの出力信号(S1〜S5)の振幅は、ラジアル荷重の大きさに応じて変化し、出力信号(S1〜S5)の位相は、ラジアル荷重の向きに応じて変化する。従って、ラジアル荷重の大きさと振幅との関係を予め調べておけば、演算器により、振幅からラジアル荷重の大きさを求める事ができる。
これに対し、例えば自動車が旋回したり横風を受けたりすると、車輪4には、ラジアル荷重に加えて、アキシアル荷重(タイヤ3の接地面から入力される横力)が加わる。そして、このアキシアル荷重(横力)に応じた分だけ、環状連結部15及び被検出部材11が、取付部7の軸方向内側面を中心として、アキシアル荷重(横力)に基づくモーメントの方向に回転(傾斜)する。
この様な場合には、アキシアル荷重の向き及び大きさに応じて、各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bの出力信号が変化する。従って、アキシアル荷重の向き及び大きさと、各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bの出力信号との関係を予め調べておけば、演算器により、これら各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bの出力信号から、アキシアル荷重の向き及び大きさを求める事ができる。
又、この場合には、上述の様に、アキシアル荷重によって、環状連結部15及び被検出部材11が、アキシアル荷重に基づくモーメントの方向に回転する。そして、この様に回転した分だけ、被検出部材11の内周面と、各径方向変位検出用の変位センサ13、13の検出部12と、の径方向に関する位置関係が変化する事に伴い、これら各径方向変位検出用の変位センサ13、13の出力信号が変化してしまう。
但し、この様なアキシアル荷重によって生じる各径方向変位検出用の変位センサ13、13の出力信号の変化と、アキシアル荷重によって生じる各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bの出力信号の変化との間には、所定の関係がある。
従って、例えば、各径方向変位検出用の変位センサ13、13の出力信号を、各軸方向変位検出用の変位センサ13b、13bの出力信号を利用して補正する事により、この補正後の径方向変位検出用の変位センサ13、13の出力信号から、ラジアル荷重を求める事ができる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第11例]
本発明の実施の形態の第11例について、図23〜24により説明する。
本例の場合には、被検出部材11の円周方向複数箇所に於けるラジアル方向の変位及びアキシアル方向の変位を測定する為のセンサの構造が、上述した実施の形態の第10例の場合と異なる。
即ち、本例の場合には、これらのセンサとして、複数個ずつの径方向変位検出用の変位センサ13、13及び軸方向変位検出用の変位センサ13b、13b(図21〜22参照)の代わりに、複数個(本例の場合には5個)の検出用デバイス36を備えている。
各検出用デバイス36はそれぞれ、矩形の基板37と、この基板37の片側面{図23の右側面、図24(a)の手前側面、図24(b)の上側面}のうち、長手方向{図23及び図24(a)の上下方向}に離隔した2箇所位置に設けられた第一検出部(第一検出素子)38及び第二検出部(第二検出素子)39とを有する。これら第一検出部38及び第二検出部39は、それぞれ基板37の片側面に実装(プリント)された平面コイルである。尚、本例の場合には、これら第一検出部38及び第二検出部39のそれぞれが、検出部に相当する。
それぞれの基板37の長手方向は、ホイール1の中心軸を中心とする放射方向に一致する。それぞれの検出部(第一検出部38及び第二検出部39)が設けられた基板37の片側面は、被検出部材11の軸方向外側面の円周方向等間隔となる複数箇所に近接対向させた状態で、図示しないホルダを介してホイール1の取付部7に支持固定されている。
この状態で、より具体的には、図24に示す様に、被検出部材11の軸方向外側面の径方向内端部が、第一検出部38の径方向外半部に対し、軸方向に近接対向している。又、被検出部材11の軸方向外側面の径方向中間部が、第二検出部39の全体に対し、軸方向に近接対向している。
又、この状態で、各検出用デバイス36には、図示しない電力供給用の配線及び信号送信用の配線が接続されている。
又、本例のセンシング装置付ホイールを組み付けた自動車の運転時に、各検出用デバイス36に関する、電力の供給、及び、車体側の演算器に対する出力信号の送信は、前述した実施の形態の第1例の各変位センサ13、13の場合と同様にして行われる。
上述の様な構成を有する本例の場合、被検出部材11と各検出用デバイス36とがラジアル方向(放射方向、径方向)に相対変位すると、被検出部材11の軸方向外側面と第二検出部39との対向面積は変化しないが、被検出部材11の軸方向外側面と第一検出部38との対向面積は変化する為、第二検出部39の出力は一定のまま、第一検出部38の出力のみが変化する。
一方、被検出部材11と各検出用デバイス36とがアキシアル方向(軸方向)に相対変位すると、被検出部材11の軸方向外側面と第一、第二両検出部38、39との対向距離が変化する為、これら第一、第二両検出部38、39の出力が共に変化する。
つまり、第一検出部38は、ラジアル方向及びアキシアル方向の感度を持った変位センサとして機能し、第二検出部39は、アキシアル方向の感度のみを持った変位センサとして機能する。
上述の2方向の相対変位が同時に生じる場合、被検出部材11と各検出用デバイス36とのアキシアル方向に関する相対変位量は、第二検出部39の出力によって求められ、同じくラジアル方向に関する相対変位量は、第一検出部38の出力を、第二検出部39の出力を用いて補正する事により求められる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合には、上述した実施の形態の第10〜11例の変形例として、ホイールを2ピース構造や3ピース構造とする事ができる。又、複数の疑似スポークを、ホイールを構成する複数のスポークに対して、軸方向内側に重なる様に(軸方向外側から見た場合にこれら各スポークの後側に隠れる様に、言い換えれば軸方向に重畳して、更に言い換えれば円周方向に関して同相に)配置する事もできる。
又、本発明を実施する場合、変位取出し部材は、ホイールを構成するディスク部よりも軸方向外側にオフセットした位置に配置する事もできる。
又、本発明を実施する場合には、荷重等の測定の信頼性をより十分に確保する為に、検出部と被検出部との間をシールする部材を設けて、これら検出部と被検出部との間に水や金属等の異物が入り込む(介在する)事を防止するのが望ましい。
[実施の形態の第12例]
本発明の実施の形態の第12例について、図25〜30により説明する。
本例のセンシング装置付ホイールは、ホイール101と、センシング装置102とを備える。
尚、本明細書に於いて、特に断る場合を除き、軸方向に関して「外」とは、自動車への組み付け状態で車体の幅方向外側となる、図27(b)、図29、図31(b)の左側を言い、反対に、車体の幅方向中央側となる、図27(b)、図29、図31(b)の右側を、軸方向に関して「内」と言う。
ホイール101は、ゴム製のタイヤ103と共に車輪104(図27)を構成する。ホイール101は、鉄合金、アルミニウム合金等の弾性を有する金属製である。本例の場合、このホイール101は、ダイカスト等の鋳造によって全体が一体に造られた、1ピース構造となっている。ホイール101は、外径側にタイヤ103を装着可能な円筒状のリム部105と、径方向外端部がこのリム部105に結合されたディスク部106とを有する。
ディスク部106は、径方向内端部を構成する円環状の取付部107と、径方向中間部及び外端部を構成する複数本のスポーク108、108とを有する。
取付部107は、車輪支持用転がり軸受ユニットを構成する回転側軌道輪(ハブ)に設けられたフランジ部(ハブフランジ)に結合固定される部位である。この取付部107の軸方向内側面は、自身の中心軸に対して直交する平面状(円輪面状)の取付面109となっている。又、取付部107は、円周方向等間隔となる複数箇所(本例の場合には5箇所)に、それぞれ軸方向に貫通する取付孔110、110を有する。これら各取付孔110、110の軸方向内端部は、取付面109の径方向中間部に開口している。
又、取付面109のうち、各取付孔110、110から外れた円周方向等間隔となる複数箇所(本例の場合には、取付孔110、110と同数である5箇所)には、軸方向に凹入する保持凹部111、111が、それぞれ径方向の全長に亙り設けられている。即ち、これら各保持凹部111、111は、それぞれ取付面109と取付部107の内周面及び外周面の3方に開口する状態で設けられている。又、本例の場合、各取付孔110、110と各保持凹部111、111とは、円周方向に関して1つずつ交互に且つ等ピッチで配置されている。
複数本のスポーク108、108は、円周方向に離隔して放射状に配置される。スポーク108の径方向内端部は、取付部107の外周面の軸方向外端部に一体に結合されている。スポーク108の径方向外端部は、リム部105の内周面の軸方向外端寄り部分に、一体に結合されている。
センシング装置102は、変位取出し部材112と、被検出体113と、複数個の変位センサ114、114とを有する。
変位取出し部材112は、リム部105の径方向内側且つディスク部106の軸方向内側に配置される。変位取出し部材112の径方向外端部は、ホイール101の径方向外端部であるリム部105に支持される。変位取出し部材112の径方向内端部は、自由端である。本例の場合、変位取出し部材112は、ホイール101と同種の金属によって、このホイール101と一体に造られている。変位取出し部材112は、円周方向に離隔して放射状に配置された複数本(本例の場合には、各スポーク108、108と同数本)の疑似スポーク115、115と、各疑似スポーク115、115の径方向内端部同士を連結する円環状の環状連結部116とを有する。
複数本の疑似スポーク115、115の径方向外端部は、リム部105の内周面の軸方向外端寄り部分に、それぞれ一体に結合されている。本例の場合、リム部105の内周面に対する各疑似スポーク115、115の径方向外端部の結合位置は、同じく各スポーク108、108の径方向外端部の結合位置に対して、軸方向内側に外れた位置で且つ円周方向に外れた位置となっている。但し、本発明を実施する場合には、各疑似スポーク115、115を、各スポーク108、108に対して、軸方向内側に重なる様に(軸方向外側から見た場合にこれら各スポーク108、108の後側に隠れる様に、言い換えれば軸方向に重畳して、更に言い換えれば円周方向に関して同相に)配置する構成を採用する事もできる。
一方、環状連結部116は、取付部107の軸方向内端部の径方向外側に、この取付部107と同軸(同心)に配置されている。又、この状態で、環状連結部116の軸方向内側面は、取付面109よりも少しだけ軸方向外側に寄った位置に配置されている。
被検出体113は、鉄合金、アルミニウム合金等の導電材製である。被検出体113は、断面形状が矩形で全体を円環状に構成された環状基部117と、この環状基部117の内周面の円周方向等間隔となる複数箇所(本例の場合には5箇所)から径方向内方に延出する状態で設けられた、それぞれが矩形板状の被検出部118、118とを有する。被検出体113は、環状連結部116に対して同軸に支持固定されている。
本例の場合には、被検出体113を環状連結部116に対して同軸に支持固定する為に、環状基部117を環状連結部116の内周面に、締り嵌め、接着、溶接等により内嵌固定している。又、この状態で、各被検出部118、118を、取付部107に設けられた各保持凹部111、111内の径方向外半部の円周方向片半部に、1つずつ緩く(周囲の部材との間に隙間を介在させた状態で)挿入している。
複数個の変位センサ114、114は、それぞれが渦電流式である。複数個の変位センサ114、114は、取付部107に設けられた各保持凹部111、111内に1つずつ保持固定されている。各変位センサ114、114はそれぞれ、ホイール101の径方向に長い略矩形に構成された合成樹脂製のセンサホルダ119と、このセンサホルダ119内に保持された検出部120とを有する。
センサホルダ119は、ホイール101の径方向に関する内半部が、ホイール101の円周方向に関する幅寸法の大きい幅広部121になっている。センサホルダ119は、ホイール101の径方向に関する外半部が、ホイール101の円周方向に関する幅寸法の小さい幅狭部122になっている。又、幅広部121は、保持凹部111内の径方向内半部の円周方向のほぼ全幅に亙り配置されている。一方、幅狭部122は、保持凹部111内の径方向外半部の円周方向他半部に配置されている。
検出部120は、幅狭部122の内側に保持固定されている。この様な検出部120は、検出方向がホイール101の円周方向に一致していると共に、被検出部118の円周方向他側面に対し、円周方向に近接対向している。この為、検出部120と被検出部118との円周方向に関する位置関係が変化する事によって、検出部120の出力が変化する。
又、本例の場合、ホイール101が弾性変形していない自由状態で、各変位センサ114、114の検出部120と、各被検出部118、118と、の円周方向に関する対向距離は、それぞれ等しい大きさになっている。
上述の様な構成を有する本例のセンシング装置付ホイールを自動車に組み付けて使用する際には、このセンシング装置付ホイールとタイヤ103とを組み合わせて車輪104を構成した状態で、この車輪104をブレーキロータ等の制動用回転部材と共に、車輪支持用転がり軸受ユニットにより、懸架装置に対して回転自在に支持する。この状態で、取付面109は、例えば、前記制動用回転部材の軸方向外側面に重ね合わされ、各取付孔110、110には、ハブボルト等の結合部材が挿通若しくは螺合される。そして、車輪104及び前記制動用回転部材は、これらの結合部材を使用して、前記車輪支持用転がり軸受ユニットを構成する回転側軌道輪(ハブ)に設けられたフランジ部(ハブフランジ)に結合固定される。
上述の様な本例のセンシング装置付ホイールの場合、車輪104にトルク(エンジンからの駆動トルク、回生やブレーキによる制動トルク、悪路走行時等に於ける路面側からの逆入力トルク等)が作用すると、このトルクに応じた分だけ、ホイール101に回転方向の弾性的な捩れが生じる。そして、この弾性的な捩れに伴って、取付部107と、リム部105に結合された変位取出し部材112を構成する環状連結部116との間に、回転方向の相対変位が生じる。この結果、取付部107に支持された各変位センサ114、114の検出部120と、環状連結部116に支持された被検出体113を構成する各被検出部118、118との間に、円周方向に関する位置関係(対向距離)の変化が生じる。そして、この様な位置関係の変化が生じる事に伴い、各変位センサ114、114の検出部120の出力が変化する。これらの出力の変化は、ホイール101に作用するトルクに応じたものとなる為、これらの出力の変化を利用して、ホイール101に作用するトルク(駆動力、制動力等)を測定する事が可能となる。
尚、本例の構造の場合には、ホイール101に路面反力(上下方向荷重)が作用する事によっても、取付部107と環状連結部116との間に相対変位が生じ、その結果、各変位センサ114、114の検出部120と各被検出部118、118との間に、円周方向に関する位置関係(対向距離)の変化が生じる場合がある。
但し、この様な路面反力(上下方向荷重)による位置関係(対向距離)の変化と、上述したトルクによる位置関係(対向距離)の変化とは、ホイール101の回転角度情報を利用して、分離する事ができる。
即ち、上述した路面反力(上下方向荷重)による位置関係(対向距離)の変化は、ホイール101の上端位置又は下端位置では生じない。この為、ホイール101の回転角度情報を利用して、検出部120及び被検出部118がホイール101の上端位置又は下端位置を通過する際の出力信号をピックアップすれば、この出力信号に基づいて、路面反力と分離したトルクを求める事ができる。
ここで、上述したホイール101の回転角度情報は、例えば前記車輪支持用転がり軸受ユニットや車体側のパワートレインの一部等に組み付けた回転角度検出手段により取得する事ができる。或いは、上述した様な路面反力(上下方向荷重)による位置関係(対向距離)の変化は、各変位センサ114、114の出力信号に周期的な変化を与える為、これら各変位センサ114、114の出力信号の位相に基づいて(前記回転角度検出手段を用いる事なく)、ホイール101の回転角度情報を取得しても良い。
又、本例の場合には、複数個の変位センサ114、114の出力信号の平均を得る事で、ホイール剛性、センサ誤差等によるばらつきを低減する事ができる。
又、本例の場合には、ホイール101の径方向外端部(リム部105)に変位取出し部材112の径方向外端部が支持されていると共に、この変位取出し部材112の径方向内端部(環状連結部116)に被検出体113が支持されており、ホイール101の径方向内端部(取付部107)に各変位センサ114、114が支持されている。この為、車輪104に作用するトルクが変化した場合に生じる、被検出体113の各被検出部118、118と各変位センサ114、114の検出部120との円周方向の位置関係の変化量は、ホイール101の径方向外端部と径方向内端部との円周方向の位置関係の変化量と同様に大きくなり、各変位センサ114、114の検出部120の出力の変化量も大きくなる。又、本例の場合、被検出体113の各被検出部118、118と各変位センサ114、114の検出部120とは、変位取出し部材112の存在に基づいて、互いに近接配置されている。この為、各変位センサ114、114の検出部120の出力を大きくする事ができる。従って、トルク測定の信頼性を確保し易くできる。
尚、本例のセンシング装置付ホイールを使用する場合に、各変位センサ114、114への給電、及び、各変位センサ114、114の出力信号を車体側に設置された制御器(演算器)に送信する方法は、適宜の方法を採用する事ができる。
例えば、上述の様な給電及び出力信号の送信を行う為に、前記車輪支持用転がり軸受ユニットに、電力供給手段(発電機、充電器、バッテリ)と信号通信手段とを組み付ける事ができる。
この場合には、例えば、前記発電機として、前記車輪支持用転がり軸受ユニットを構成する静止側軌道輪と回転側軌道輪(ハブ)との相対回転に基づいて発電するものを採用する。そして、この発電によって得られた電力を、前記充電器を介して前記バッテリに蓄積し、更に、このバッテリに蓄積した電力を、配線を通じて各変位センサ114、114に供給する。
又、前記信号通信手段としては、例えば、配線を通じて各変位センサ114、114から送られてきた出力信号を、車体側に配置された制御器に対し、無線により通信する無線通信器を備えたものを採用する。
尚、前記車輪支持用転がり軸受ユニットには、必要に応じて(例えば、上述したホイール101の回転角度情報を取得する為に)、静止側軌道輪に対する回転側軌道輪(ハブ)の回転角度を検出する為の回転角度検出手段(例えば、光学式、磁気式等のアブソリュート型のエンコーダ)を組み付ける事もできる。
更に、その他の例として、各変位センサ114、114への電力は、ホイール101に支持したバッテリ(電池)から供給する事もできるし、又、各変位センサ114、114の出力信号は、ホイール101に支持した無線アンテナにより車体側の制御器に送信する事もできる。
又、本例のセンシング装置付ホイールを組み付けた自動車に関しては、車体側に設置された制御装置に、各変位センサ114、114の検出部120の出力を利用して車輪104に作用しているトルクを求める機能を持たせる事ができる。これに加えて、路面側から車輪104に過大な逆入力トルクが作用した場合{求めたトルクの大きさが所定の閾値を超えた場合であって、例えば、予め決められた所定数(例えば2個)以上の変位センサ114の検出部120の出力が所定の閾値を超えた場合}に、直ちにクラッチ装置の接続を断って、前記過大な逆入力トルクがドライブトレインを構成する各部材に加わる事を防止する機能を持たせる事ができる。この様な機能を持たせれば、ドライブトレインを構成する各部材の必要強度を低く抑える事ができる為、ドライブトレインの小型化、軽量化、低廉化等を図る事ができる。又、この場合に、複数個以上の変位センサ114の検出部120の出力が所定の閾値を超えた場合に、路面側から車輪104に過大な逆入力トルクが作用したと判定すれば、高精度、高分解能な変位センサ114を用いなくても、信頼性のある判定を行える為、比較的安価な構成を実現できる。
尚、本発明を実施する場合には、上述した実施の形態の第1例の変形例として、変位取出し部材の径方向内端部に変位センサ(検出部)を設けると共に、ホイールの取付部に被検出部を設ける事もできる。
[実施の形態の第13例]
本発明の実施の形態の第13例について、図30〜32により説明する。
本例の場合には、変位取出し部材として、複数本(本例の場合には5本)の疑似スポーク115a、115aを採用している。これら各疑似スポーク115a、115aは、ホイール101を構成するリム部105の内周面と取付部107aの外周面との間の円周方向等間隔となる複数箇所(5箇所)で、且つ、円周方向に隣り合うスポーク108、108同士の間部分に、放射方向に配置されている。
各疑似スポーク115a、115aの径方向内端部は、取付部107aの外周面の軸方向外端部及び中間部に一体に結合された固定端となっている。一方で、各疑似スポーク115a、115aの径方向外端部は、リム部105の内周面の軸方向外端寄り部分に径方向に離隔して対向した自由端となっている。
又、リム部105の内周面の軸方向外端寄り部分のうち、各疑似スポーク115a、115aの径方向外端部が径方向に対向した部分に対して、円周方向片側に寄った位置には、センサ保持部123、123が設けられている。センサ保持部123、123は、それぞれ径方向内方に突出する。各センサ保持部123、123には、円周方向他側面に開口する保持孔124が設けられている。
各センサ保持部123、123の保持孔124内には、それぞれ渦電流式の変位センサ114a、114aが保持されている。これら各変位センサ114a、114aの円周方向他端部に設けられた検出部120aの検出方向は、円周方向に一致している。
被検出部118a、118aのそれぞれは、各疑似スポーク115a、115aの径方向外端部に一体に設けられている。なお、被検出部118a、118aは、導電材製である。
又、各変位センサ114a、114aの検出部120aは、被検出部118a、118aの円周方向片側面に対して円周方向に近接対向している。
上述の様な構成を有する本例のセンシング装置付ホイールの場合も、ホイール101にトルクが作用すると、このトルクに応じた分だけ、ホイール101に回転方向の弾性的な捩れが生じる。そして、この弾性的な捩れに伴って、リム部105と取付部107aとの間に回転方向の相対変位が生じる。この結果、リム部105のセンサ保持部123、123に保持された各変位センサ114a、114aの検出部120aと、取付部107aに結合された疑似スポーク115a、115aの径方向外端部である各被検出部118a、118aとの間に、円周方向に関する位置関係(対向距離)の変化が生じる。そして、この様な位置関係の変化が生じる事に伴い、各変位センサ114a、114aの検出部120aの出力が変化する。これらの出力の変化は、ホイール101に作用するトルクに応じたものとなる為、これらの出力の変化を利用して、ホイール101に作用するトルクを測定する事が可能となる。
特に、本例の場合には、各変位センサ114a、114aの検出部120aと各被検出部118a、118aとが、ホイール101の径方向外端部に配置されている。この為、このホイール101に作用する単位トルク当たりの、各変位センサ114a、114aの検出部120aと各被検出部118a、118aとの円周方向に関する位置関係の変化量を大きくする事ができる。従って、その分、トルクの分解能を高くできる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合には、上述した実施の形態の第2例の変形例として、変位取出し部材(疑似スポーク)の径方向外端部に変位センサ(検出部)を設けると共に、ホイールのリム部に被検出部を設ける事もできる。
又、本発明を実施する場合には、トルクの測定の信頼性をより十分に確保する為に、検出部と被検出部との間をシールする構造を設けて、これら検出部と被検出部との間に水や金属等の異物が入り込む(介在する)事を防止するのが望ましい。
本発明のセンシング装置付ホイールを実施する場合、被検出部は、ホイール又は変位取出し部材と一体に形成する事ができる。換言すれば、ホイール又は変位取出し部材の一部を被検出部とする事ができる。
又、本発明のセンシング装置付ホイールは、従動輪用の車輪支持用転がり軸受ユニットに限らず、駆動輪用の車輪支持用転がり軸受ユニットに組み付けて使用する事もできる。
又、本発明のセンシング装置付ホイールを組み付ける車輪支持用転がり軸受ユニットに、センサに電力を供給する為の電力供給手段や、センサの出力信号を車体側に送信する信号送信手段を組み込む場合、これらの手段は、上述の各実施の形態で採用したものに限らず、各種のもの{電磁誘導方式や共鳴方式のワイヤレス給電装置、接触式の通信給電手段等}を採用できる。
又、本発明のセンシング装置付ホイールを組み付ける車輪支持用転がり軸受ユニットは、電力供給手段や信号通信手段を備えていない、従来から知られた車輪支持用転がり軸受ユニットとする事もできる。この場合、検出部(センサ)への電力は、例えばホイールに支持したバッテリ(電池)から供給する事ができ、又、検出部の出力信号は、例えばホイールに支持した無線アンテナにより車体側の演算器に送信する事ができる。
又、本発明のセンシング装置付ホイールは、ホイールに作用する荷重に限らず、ホイールに変形を生じさせるその他の入力(加速度、温度等)についても、荷重と同様にして測定する事ができる。又、本発明のセンシング装置付ホイールは、単に、ホイールの径方向一端側部分と径方向他端側部分との相対変位を測定する為に利用する事もできる。
本発明を実施する場合、ホイールは、鋳造により全体を一体に形成された1ピース構造に限らず、複数の部品同士を溶接やねじ止め等により互いに結合して成る複数ピース構造とする事もできる。又、変位取出し部材は、ホイールと別体に造った後、このホイールに対して溶接やねじ止め等により結合する事もできる。
又、本発明を実施する場合、被検出部は、上述した実施の形態の第12例の様に、ホイール又は変位取出し部材とは別体のものを採用する事もできるし、上述した実施の形態の第13例の様に、ホイール又は変位取出し部材と一体のものを採用する事もできる。
又、上述した各実施の形態では、検出部と被検出部との組み合わせを複数としたが、本発明を実施する場合、この組み合わせは、少なくとも1つあれば良く、具体的な数は特に問わない。
本出願は、2016年7月19日出願の日本特許出願2016−141157、2016年8月30日出願の日本特許出願2016−167816、及び2016年10月28日出願の日本特許出願2016−211659に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1、1a、1b ホイール
2 センシング装置
3 タイヤ
4 車輪
5、5a、5b リム部
6、6a、6b ディスク部
7、7a、7b、7c 取付部
8 スポーク
9 取付孔
10、10a、10b、10c、10d 変位取出し部材
11、11a 被検出部材
12、12a、12b 検出部
13、13a、13b 変位センサ
14、14a 疑似スポーク
15、15a 環状連結部
16、16a 支持孔
17 ロータ
18 車輪支持用転がり軸受ユニット
19 外輪
20 ハブ
21 玉
22a、22b 外輪軌道
23 静止側フランジ
24 ハブ本体
25 内輪
26a、26b 内輪軌道
27 回転側フランジ
28 取付孔
29 シールリング
30 キャップ
31 取付孔
32 センサ
33 コイル
34 アウタリム
35 インナリム
36 検出用デバイス
37 基板
38 第一検出部
39 第二検出部
101 ホイール
102 センシング装置
103 タイヤ
104 車輪
105 リム部
106 ディスク部
107、107a 取付部
108 スポーク
109 取付面
110 取付孔
111 保持凹部

Claims (3)

  1. ホイールと、センシング装置と、を備える、センシング装置付ホイールであって、
    前記センシング装置は、変位取出し部材と、被検出部と、検出部と、を有しており、
    前記変位取出し部材の径方向一端部は、前記ホイールの径方向一端側部分に支持され、
    前記変位取出し部材の径方向他端部は、自由端であり、
    前記被検出部は、前記ホイールの径方向他端側部分と、前記変位取出し部材の径方向他端部と、のうちの何れか一方に設けられており、
    前記検出部は、前記ホイールの径方向他端側部分と、前記変位取出し部材の径方向他端部と、のうちの他方に設けられると共に、前記被検出部に対して近接配置され、
    前記検出部と前記被検出部との位置関係が変化する事に伴って、前記検出部の出力が変化し、
    前記変位取出し部材は、円周方向の少なくとも1箇所に配置され、自身の径方向一端部を前記ホイールの径方向一端側部分に支持された疑似スポーク、を有する
    センシング装置付ホイール。
  2. 前記検出部と前記被検出部との、前記ホイールの円周方向に関する位置関係が変化する事に伴って、前記検出部の出力が変化する、
    請求項1に記載のセンシング装置付ホイール。
  3. 前記変位取出し部材は、
    円周方向複数箇所に配置され、それぞれの径方向一端部を前記ホイールの径方向一端側部分に支持された複数本の疑似スポークと、
    各疑似スポークの径方向他端部同士を連結する環状連結部と、
    を有する
    請求項1または2に記載のセンシング装置付ホイール。
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