JP6686535B2 - ガラス母材の製造方法 - Google Patents

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本発明は、ガラス母材の製造方法に関する。
加熱炉内に多孔質ガラス母材を収容して、脱水、焼結を行って透明化されたガラス母材を得るガラス母材の製造方法が知られている(特許文献1〜4参照)。例えば、特許文献1には、加熱炉内に多孔質ガラス母材を収容して、加熱炉内にヘリウムガスと脱水剤(塩素系ガス)を供給して脱水処理を行い(脱水工程)、脱水処理の後、加熱炉内にヘリウムガスとフッ素原料ガスとを供給して、多孔質ガラス母材にフッ素を添加し(フッ素添加工程)、多孔質ガラス母材を焼結して透明化する(焼結工程)ことが記載されている。
特開昭63−206327号公報 特開平04−50130号公報 WO2010/103858公開パンフレット 特開2014−214066号公報
脱水工程においては、不活性ガスとして高価なヘリウムガスの代わりに、安価な窒素ガスまたはアルゴンガスを使用してもよいことは知られている(例えば、特許文献2、3)。ところが、脱水工程の後、フッ素を添加し(フッ素添加工程)、多孔質ガラス母材を焼結して透明化する(焼結工程)際に、不活性ガスとして、窒素ガスまたはアルゴンガスなどのヘリウムガス以外のガスを使用すると、焼結して透明化したガラス母材の中に気泡が残りやすいという問題がある。
フッ素を添加しないガラス母材を製造する場合は、例えば、ゾーン加熱炉を使用する焼結処理において、多孔質ガラス母材の有効部を焼結する際は、ヘリウムガスを供給し、非有効部を焼結する際は、窒素ガスまたはアルゴンガスを供給する方法が特許文献4に記載されている。しかしながら、特許文献4の上記方法は、多孔質ガラス母材全長に渡ってほぼ均一な温度に維持して加熱する均熱炉には適用できない。また、フッ素が添加されたガラス母材を製造する場合は、特許文献1のように、加熱炉内にヘリウムガスとフッ素原料ガスとを供給しており、不活性ガスとしては、窒素ガスやアルゴンガスなどよりも高価なヘリウムガスが使われている。
そこで、本発明の目的は、均熱炉内の多孔質ガラス母材にフッ素を添加し焼結して透明化する際に、ヘリウムガスの使用量を減らすことができるガラス母材の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様に係るガラス母材の製造方法は、均熱炉内に多孔質ガラス母材を収容し、該多孔質ガラス母材にフッ素を添加し、焼結して透明化するガラス母材の製造方法であって、
前記多孔質ガラス母材が緻密化する前に、前記均熱炉内にヘリウムガス以外の不活性ガスとフッ素原料ガスとを供給して、前記多孔質ガラス母材にフッ素を添加するフッ素添加工程を含む。
本発明によれば、均熱炉内の多孔質ガラス母材にフッ素を添加し焼結して透明化する際に、高価なヘリウムガスの使用量を減らすことができるので、製造コストを削減することができる。
実施形態のガラス母材の製造方法で使用する均熱炉の概略構成図である。 実施形態のガラス母材の製造方法における、均熱炉に供給するガスと温度と工程を示す図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態を列記して説明する。
本発明の実施形態に係るガラス母材の製造方法は、
(1) 均熱炉内に多孔質ガラス母材を収容し、該多孔質ガラス母材にフッ素を添加し焼結して透明化するガラス母材の製造方法であって、
前記多孔質ガラス母材が緻密化する前に、前記均熱炉内にヘリウムガス以外の不活性ガスとフッ素原料ガスとを供給して、前記多孔質ガラス母材にフッ素を添加するフッ素添加工程を含む。
ヘリウムガス以外の不活性ガスは、ガラスへのガス透過性がヘリウムより低いため、ヘリウムよりも多孔質ガラス母材の内部に残りやすいが、多孔質ガラス母材が緻密化する前であれば、ヘリウムガス以外の不活性ガスでも、多孔質ガラス母材の外部に放出できる。このため、多孔質ガラス母材が緻密化する前に、均熱炉内にヘリウムガス以外の不活性ガスとフッ素原料ガスとを供給すれば、高価なヘリウムガスの使用量を減らすことができるので、製造コストを削減することができる。
(2) 上記(1)のガラス母材の製造方法において、前記フッ素添加工程の後、前記均熱炉内の温度が1200℃を超える前に、前記不活性ガスをヘリウムガスに切り替えて供給し、前記多孔質ガラス母材を透明化する焼結工程をさらに含む。
上記(2)の製造方法では、均熱炉内の温度が1200℃を超える前に、供給する不活性ガスをヘリウムガスに切り替えるので、上記温度が1200℃を超えて多孔質ガラス母材が緻密化しても、多孔質ガラス母材の内部に気泡が残ることを防ぐことができる。
(3) 上記(1)または(2)のガラス母材の製造方法において、製造されるガラス母材におけるフッ素添加された部分の比屈折率差が−0.5%から−0.1%の範囲となるように、フッ素添加濃度を0.4vol%から24vol%とした範囲で、前記フッ素原料ガスを供給する。
比屈折率差が−0.5%から−0.1%である範囲のガラス母材は、良好な特性のガラス母材であるので、フッ素添加濃度を0.4vol%から24vol%とした範囲でフッ素原料ガスを供給することにより、良好な特性のガラス母材を製造することができる。
(4) 上記(1)から(3)のいずれか一のガラス母材の製造方法において、前記多孔質ガラス母材の嵩密度が0.4g/cmを超える前に、ヘリウムガス以外の不活性ガスをヘリウムガスに切り替えて供給する。
多孔質ガラス母材の嵩密度が0.4g/cmを超えると多孔質ガラス母材が緻密化するので、ヘリウムガス以外の不活性ガスが多孔質ガラス母材の内部に残って気泡が残りやすい。このため、嵩密度が0.4g/cmを超える前にヘリウムガスに切り替えることにより、緻密化した多孔質ガラス母材の中に、気泡が残らないようにすることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るガラス母材の製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態のガラス母材の製造方法で使用する均熱炉の概略構成図である。
図1に示すように、均熱炉1は、炉心管2、ヒータ3、炉体4、ガス供給路5、ガス供給装置6、ガス排出路7、排気装置8、温度制御装置9、温度計10を備えている。
炉体4内には、炉心管2の外周側に設けられた熱源であるヒータ3を備えている。ヒータ3は、例えば均熱炉1の上下方向(図1の縦方向)に複数段(図1では3段)に分かれて設けられ、炉心管2内に収容された多孔質ガラス母材11を加熱する。また、炉内温度を測定するための温度計10がヒータ3の近くに設けられている。ヒータ3は、温度計10によって測定された炉内温度に基づいて、温度制御装置9により加熱制御される。また、多孔質ガラス母材11は、支持棒12により吊り下げられている。
炉心管2の底部には、ガス供給路5を介してガス供給装置6が接続されている。このガス供給装置6は、炉心管2内に供給するガスの種類および流量を調節することができる構成になっている。また、炉心管2の上端側の周壁には、ガス排出路7を介して炉内のガスを排気するための排気装置8が接続されている。
次に、図1を参照しつつ図2に沿って、本実施形態のガラス母材の製造方法について説明する。図2は、本実施形態のガラス母材の製造方法における、均熱炉に供給するガスと温度と工程を示す図である。
(脱水工程)
ヒータ3による加熱を行う前の温度T0(例えば、室温)の状態で、図1に示すように、多孔質ガラス母材11を炉心管2内に挿入する。そして、図2に示すようなタイミングで、ガス供給装置6は、脱水剤としての塩素系ガスと窒素ガスの混合ガス(G1)をガス供給路5を介して炉心管2内に供給する。また、温度計10で測定された炉内温度が脱水温度T1(例えば、1000℃)になるように、ヒータ3を加熱させる。これにより、炉心管2内は、脱水温度T1で塩素系ガスと窒素ガスの混合ガスの雰囲気となり、多孔質ガラス母材11の脱水処理が行われる。
(フッ素添加工程)
脱水処理が終了したら、ガス供給装置6は、図2に示すようなタイミングで、フッ素原料ガスと窒素ガスの混合ガス(G2)をガス供給路5を介して炉心管2内に供給する。ここで供給するフッ素原料ガスは、多孔質ガラス母材11にフッ素添加された部分の比屈折率差が−0.5%から−0.1%の範囲となるように、フッ素添加濃度を0.4vol%から24vol%とした範囲で供給する。ヒータ3を加熱させて炉内温度を上げていくと、炉心管2内は、フッ素原料ガスと窒素ガスの混合ガスの雰囲気となり、多孔質ガラス母材11のフッ素添加処理が行われる。なお、フッ素原料ガスとしては、例えばCF、SF、C、Si、SiF等を用いることができる。また、フッ素添加濃度はフッ素原料ガスと窒素ガスの合計の体積に対するフッ素原料ガスの体積を指す。
(焼結工程)
次に、多孔質ガラス母材11の焼結を行うために、さらにヒータ3を加熱させて炉内温度を上げていく。多孔質ガラス母材11は、炉内温度が上昇するにしたがって収縮し、嵩密度が高くなっていく。そして、多孔質ガラス母材11の嵩密度が0.4g/cmを超える前に、温度がT2(例えば、1200℃)を越えた時点で供給する不活性ガスを窒素ガスからヘリウムガスに切り替える。例えば、ガス供給装置6は、フッ素原料ガスと窒素ガスの混合ガス(G2)をフッ素原料ガスとヘリウムガスの混合ガス(G3)に切り替えて炉心管2内に供給する。これにより、炉心管2内は窒素ガスが排出されてフッ素原料ガスとヘリウムガスの混合ガスの雰囲気となる。
これは、多孔質ガラス母材11が緻密化した後(例えば、嵩密度が0.4g/cmを超えた後)においては、ガラスへのガス透過性がヘリウムより低い窒素が多孔質ガラス母材11の内部に気泡として残るおそれがあるため、供給する不活性ガスをヘリウムガスに変えるものである。ヘリウムはガラスへのガス透過性が高いため、多孔質ガラス母材11が緻密化した後であっても、多孔質ガラス母材11の内部に気泡が残らない。
なお、多孔質ガラス母材11が収縮する度合は、フッ素添加濃度によって変化するので、供給するガスをフッ素原料ガスとヘリウムガスの混合ガス(G3)に変えるタイミングの温度T2は、フッ素添加濃度によって変えるとよい。
炉内温度が焼結温度T3(例えば、1500℃)となった時点で、炉内温度を一定(T3)に保つ。これにより、多孔質ガラス母材11が焼結し、透明化されたガラス母材が形成される。焼結が終了したら、窒素ガス(G4)のみを供給しながら、取り出し可能な温度T0(例えば、室温)まで温度を下げ、炉心管2内からガラス母材を取り出す。
なお、上記焼結工程において供給するフッ素原料ガスとヘリウムガスの混合ガス(G3)は、ヘリウムガスのみとしてもよい。
また、上記各工程で供給する窒素ガスは、ヘリウムガス以外の不活性ガスであれば他のガス(例えば、アルゴンガスなど)でもよい。
また、上記各工程で供給する混合ガスとは、予め混合したガスを供給することに限定されるものではなく、例えば別々の配管によって供給された個別のガスが炉心管2内で混合される供給形態のものでもよい。
以上、本実施形態のガラス母材の製造方法では、多孔質ガラス母材11が緻密化する前に、均熱炉1内にヘリウムガス以外の不活性ガスとフッ素原料ガスとを供給して、多孔質ガラス母材11にフッ素を添加するフッ素添加工程を含む。ヘリウムガス以外の不活性ガスは、そのガラスへのガス透過性がヘリウムより低いため、ヘリウムよりも多孔質ガラス母材11の内部に残りやすいが、多孔質ガラス母材11が緻密化する前であれば、ヘリウムガス以外の不活性ガスでも、多孔質ガラス母材11の外部に放出できる。このため、多孔質ガラス母材11が緻密化する前に、均熱炉1内にヘリウムガス以外の不活性ガスとフッ素原料ガスとを供給すれば、高価なヘリウムガスの使用量を減らすことができ、製造コストを削減できる。
また、本実施形態のガラス母材の製造方法では、フッ素添加工程の後、均熱炉1内の温度が1200℃を超える前に、不活性ガスをヘリウムガスに切り替えて供給し、多孔質ガラス母材11を透明化する焼結工程をさらに含む。均熱炉1内の温度が1200℃を超える前に、供給する不活性ガスをガラスへのガス透過性が高いヘリウムガスに切り替えるので、上記温度が1200℃を超えて多孔質ガラス母材11が緻密化しても、多孔質ガラス母材11の内部に気泡が残ることを防ぐことができる。
また、本実施形態のガラス母材の製造方法では、製造されるガラス母材におけるフッ素添加された部分の比屈折率差が−0.5%から−0.1%の範囲となるように、フッ素添加濃度を0.4vol%から24vol%とした範囲で、フッ素原料ガスを供給する。
上記部分の比屈折率差が−0.5%から−0.1%である範囲のガラス母材は、良好な特性のガラス母材であるので、良好な特性のガラス母材を製造することができる。
また、本実施形態のガラス母材の製造方法では、多孔質ガラス母材11の嵩密度が0.4g/cmを超える前に、ヘリウムガス以外の不活性ガスをヘリウムガスに切り替えて供給する。
多孔質ガラス母材11の嵩密度が0.4g/cmを超えると多孔質ガラス母材11が緻密化するので、ヘリウムガス以外の不活性ガスが多孔質ガラス母材11の内部に残って気泡が残りやすい。このため、嵩密度が0.4g/cmを超える前にガラスへのガス透過性が高いヘリウムガスに切り替えることにより、緻密化した多孔質ガラス母材11の中に、気泡が残らないようにすることができる。
[実施例]
嵩密度が0.3g/cmの多孔質ガラス母材11を均熱炉1で、上記実施形態のガラス母材の製造方法の各工程を実施して処理し、ガラス母材を製造した。
例1〜例6は、フッ素添加工程におけるフッ素添加濃度を変えた例である。例1〜例6では、均熱炉1内の温度が1150℃を超えた段階で、フッ素原料ガスと窒素ガスの混合ガス(G2)をフッ素原料ガスとヘリウムガスの混合ガス(G3)に切り替えて炉心管2内に供給した。そして、製造されたガラス母材に対して、気泡の有無を目視で判定すると共に、フッ素添加された部分の比屈折率差を測定した。以下の表1にその結果を示す。なお、フッ素原料ガスとしてSiFガスを用いた。
Figure 0006686535
表1に示す結果から、製造されたガラス母材において気泡が発生しなかったのは、例1〜例5であった。また、比屈折率差がガラス母材において良好な特性とされる−0.5%から−0.1%である範囲は、例2〜例5であった。したがって、フッ素添加濃度を0.4vol%(例2)から24vol%(例5)とした範囲でフッ素原料ガスを供給することにより、良好な特性のガラス母材を製造することができた。
また、表2に示す例7〜例10は、フッ素添加濃度を6.3vol%にして、フッ素原料ガスと窒素ガスの混合ガス(G2)をフッ素原料ガスとヘリウムガスの混合ガス(G3)に切り替える温度T2を変えた例である。表2で示した温度T2時の嵩密度は、同等の多孔質ガラス母材を加熱途中で炉心管2内から取り出して算出したものである。
Figure 0006686535
表2に示すように、T2の温度を上げる程、T2時の嵩密度は大きくなる。そして、T2の温度が1100℃かつT2時の嵩密度が0.31g/cmである例7から、T2の温度が1200℃かつT2時の嵩密度が0.40g/cmである例9までの場合は、製造されたガラス母材において気泡が発生しなかった。したがって、T2時の嵩密度が0.4g/cmを超える前に、供給する不活性ガスを窒素ガスからヘリウムガスに切り替えて供給することで、多孔質ガラス母材の内部に気泡が残ることを防ぐことができた。
以上の全ての例(例1〜例10)において、ヘリウムガスの使用量は、不活性ガスにヘリウムガスのみを使用したと仮定した場合よりも削減できた。例えば、T2の温度が1200℃の例9の場合、ヘリウムガスの使用量を約40%削減できた。
1 均熱炉
2 炉心管
3 ヒータ
4 炉体
5 ガス供給路
6 ガス供給装置
7 ガス排出路
8 排気装置
9 温度制御装置
10 温度計
11 多孔質ガラス母材
12 支持棒

Claims (3)

  1. 均熱炉内に多孔質ガラス母材を収容し、該多孔質ガラス母材にフッ素を添加し焼結して透明化するガラス母材の製造方法であって、
    前記多孔質ガラス母材の嵩密度が0.4g/cm を超えて前記多孔質ガラス母材が緻密化する前に、前記均熱炉内にヘリウムガス以外の不活性ガスとフッ素原料ガスとを供給して、前記多孔質ガラス母材にフッ素を添加するフッ素添加工程と、
    前記フッ素添加工程の後、前記多孔質ガラス母材の嵩密度が0.4g/cm を超える前に、前記不活性ガスをヘリウムガスに切り替えて供給し、前記多孔質ガラス母材を透明化する焼結工程と、
    を含む、ガラス母材の製造方法。
  2. 前記焼結工程において、前記多孔質ガラス母材の嵩密度が0.4g/cm を超える前、かつ前記均熱炉内の温度が1200℃を超える前に、前記不活性ガスをヘリウムガスに切り替えて供給する、請求項1に記載のガラス母材の製造方法。
  3. 製造されるガラス母材におけるフッ素添加された部分の比屈折率差が−0.5%から−0.1%の範囲となるように、フッ素添加濃度を0.4vol%から24vol%とした範囲で、前記フッ素原料ガスを供給する、請求項1または請求項2に記載のガラス母材の製造方法。
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