JP6685826B2 - トランクリッド用トーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム及びトランクリッド用のトーションバーの設計装置 - Google Patents
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Description
(a) 前記目標クローズ形状における前記トーションバーに生ずる目標トルク、前記目標クローズ形状からオープン形状に至るまでの前記トーションバーの可動端が回転する回転角、ノードの座標で指定される前記目標クローズ形状及び前記トーションバーの線径を含む設計仕様を入力するステップと、
(b) 前記ノードの座標で前記目標クローズ形状を有する中心線モデルを生成するステップと、
(c) 前記目標クローズ形状に対応する前記フリー形状を静力学的及び幾何学的に生成するステップであって、このフリー形状のノードで前記フリー形状の中心線モデルを生成するステップと、
(d) 前記フリー形状の中心線モデルを基に前記オープン形状の中心線モデルを生成し、このオープン形状の中心線モデルを前記回転角だけ回転させて解析クローズ形状の中心線モデルを生成するステップと、
(e) 前記解析クローズ形状における解析トルクと目標トルクとから差トルクを求めるステップと、
(f) 前記解析クローズ形状の中心線モデルと前記目標クローズ形状の中心線モデルとを比較して互いに対応する前記中心線上の点に生ずる差ベクトルを求めるステップと、
(g) 前記差トルクと前記差ベクトルの大きさが両方とも指定公差内に収まっていなければ、前記差トルク及び前記差ベクトルの大きさを減少させるように、前記フリー形状の中心線モデルを変更して(d)に戻り、或いは、前記差トルクと前記差ベクトルの大きさが両方とも指定公差内に収まっていれば、設計を終了するステップと、
を具備しているトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラムが提供される。
また、この発明によれば、トランクリッド用のトーションバーの設計方法であって、トランクリッドがクローズした状態で目標クローズ形状が与えられ、トランクリッドから外されたフリーの状態でフリー形状を求める前記トーションバーの設計方法であって、
(a) 前記目標クローズ形状における前記トーションバーに生ずる目標トルク、前記目標クローズ形状から前記オープン形状に至るまでの前記トーションバーの可動端が回転する回転角、折り曲げ点位置の座標で定まる前記目標クローズ形状及び前記トーションバーの線径を含む設計仕様を入力するステップと、
(b) 前記折り曲げ点位置の座標に基づいて前記目標クローズ形状を有する中心線モデルを生成するステップと、
(c) 前記目標クローズ形状に対応するフリー形状を静力学的及び幾何学的に生成するステップであって、このフリー形状で特定される折り曲げ点位置で前記フリー形状の中心線モデルを生成するステップと、
(d) 前記フリー形状の中心線モデルを基にオープン形状の中心線モデルを生成し、このオープン形状の中心線モデルを前記回転角だけ回転させて解析クローズ形状の中心線モデルを生成するステップと、
(e) 前記解析クローズ形状における解析トルクと目標トルクとから差トルクを求めるステップと、
(f) 前記解析クローズ形状の中心線モデルと前記目標クローズ形状の中心線モデルとを比較して互いに対応する前記折り曲げ点上に生ずる差ベクトルを求めるステップと、
(g) 前記差トルクと前記差ベクトルの大きさが両方とも指定公差内に収まっていなければ、前記差トルク及び前記差ベクトルの大きさを減少させるように、前記フリー形状の中心線モデルを変更して(d)に戻り、或いは、前記差トルクと前記差ベクトルの大きさが両方とも指定公差内に収まっていれば、設計を終了するステップと、
を具備し、前記中心線上ノードのフィードバックの代わりに、曲げ点位置のみをフリー形状にフィードバックして、曲げ点間を直線化したフリー形状を生成するトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラムが提供される。
提案された設計アルゴリズムの検証に用いられた各トーションバー18L,18Rの仕様が図7の表1及び図8の表2に示されている。表1は、設計仕様として、クローズ形状におけるトーションバー18L,18Rのトルク及びヒンジ軸38の回りの全ストローク角が与えられる。表1に示されるトーションバーの直径は、従来の設計方法に基づいて仕様から静力学によって求められる。
実施例では、図9から図11に示されるように繰り返しのフィードバックで9回目の解析ループIte.9における解析クローズ形状が目標クローズに略一致させることができた。しかし、ブロックB24を参照して説明したように、トーションバー18L、18Rの全ストロークに亘る干渉チェックで部品との干渉が生ずる場合には、図13のテーブルに示すように目標とするクローズ形状が変更される。
この実施の形態に係る方法によって設計されたフリー形状は、図12及び図14に示されるように、折り曲げ点48nの間で湾曲されるように設計される傾向がある。一般的な汎用曲げ機タイプの製造装置(図示せず)では、直線的なワイヤから製造されるトーションバー18L,18Rに設計通りの湾曲したフリー形状の形態を与えることが難しい場合がある。すなわち、この一般的な汎用曲げ機タイプの製造装置は、曲げピンに直線的なワイヤが係止されて折り曲げられ、設計されたフリー形状のトーションバー18L,18Rを製造する。従って、図14に示すように、折り曲げ点48nの間に湾曲が与えられているフリー形状のトーションバー18L,18Rを製造することが難しい。
2つのトランクリッドトーションバーがその中心点の近くで互いに接触することから、こすれ合うノイズ或いは接触ノイズが生ずる。このような事態を避けるべく、しばしば、トランクリッドトーションバーは、交差点で互いにクリップ(図示せず)され、或いは、車輌構造に固定される。クリップで固定されたトーションバー18L、18Rの設計アルゴリズムでは、フリー形状の中心線モデルを作成するに際してクリップ締結箇所が特定され、図3に示すブロックB10からブロックB16の過程で、このフリー形状の中心線モデルが制約を受けて回転されることを前提として解析される。また、図3に示すブロックB24における両トーションバー18L、18Rの移動がクリップで締結されていることを前提とした全ストロークに亘って回りの部品との干渉していないかがチェックされる。
27、56、58…矢印、32、34、40…中心線モデル、42n、43n、44n、45n、46n、47n、49n…ノード(点)、48n…折り曲げ点、52、53…差ベクトル、P1、P2、P3...Pn…表面座標点
Claims (11)
- トランクリッドがクローズした状態で目標クローズ形状が与えられ、トランクリッドから外されたフリーの状態でフリー形状を求めるトランクリッド用のトーションバーの設計方法であって、
(a) 前記目標クローズ形状における前記トーションバーに生ずる目標トルク、前記目標クローズ形状からオープン形状に至るまでの前記トーションバーの可動端が回転する回転角、ノードの座標で指定される前記目標クローズ形状及び前記トーションバーの線径を含む設計仕様を入力するステップと、
(b) 前記ノードの座標で前記目標クローズ形状を有する中心線モデルを生成するステップと、
(c) 前記目標クローズ形状に対応する前記フリー形状を静力学的及び幾何学的に生成するステップであって、このフリー形状のノードで前記フリー形状の中心線モデルを生成するステップと、
(d) 前記フリー形状の中心線モデルを基に前記オープン形状の中心線モデルを生成し、このオープン形状の中心線モデルを前記回転角だけ回転させて解析クローズ形状の中心線モデルを生成するステップと、
(e) 前記解析クローズ形状における解析トルクと目標トルクとから差トルクを求めるステップと、
(f) 前記解析クローズ形状の中心線モデルと前記目標クローズ形状の中心線モデルとを比較して互いに対応する前記中心線上の点に生ずる差ベクトルを求めるステップと、
(g) 前記差トルクと前記差ベクトルの大きさが両方とも指定公差内に収まっていなければ、前記差トルク及び前記差ベクトルの大きさを減少させるように、前記フリー形状の中心線モデルを変更して(d)に戻り、或いは、前記差トルクと前記差ベクトルの大きさが両方とも指定公差内に収まっていれば、設計を終了するステップと、
を具備しているトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム。 - クローズ時のトルクが仕様に近づくように、前記フリー形状の中心線モデルの可動端側をある角Δθだけ回転して前記オープン形状の中心線モデルを生成するステップと、
前記オープン形状の中心線モデルを回転して前記解析クローズ形状の中心線モデルへ変換する解析を実行するステップと、
を含む請求項1のトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム。 - 前記中心線モデルは、折り曲げ点から計算されて生成されたものであり、曲げ部と直線部の両方にノードを有し、
前記(f)の差ベクトルを求めるステップは、互いに対応する中心点に生ずる差ベクトルを求めるステップを含み、
前記(g)の解析クローズ形状の中心線モデルを生成するステップは、前記中心線上の点に生ずる差ベクトルも減少させるように前記初期フリー形状の中心線モデルの形状を変更して再び回転させて生ずる改変された解析クローズ形状の中心線モデルを生成するステップを含む
請求項1のトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム。 - 前記設計を終了するステップ後の前記クローズ形状の中心線モデルを最終モデルに定め、この最終モデルに対応する前記フリー形状の中心線モデルを前記設計されたトーションバーに定める請求項1のトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム。
- 前記クローズ形状の中心線最終モデルで前記トランクリッドの開閉に伴う当該中心線最終モデルのオープンからクローズまでの全ストロークの軌跡をシュミュレートし、他の車輌部品との干渉をチェックするステップ、
を更に具備する請求項4のトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム。 - 前記クローズ形状の中心線最終モデルが前記他の車輌部品との干渉することに基づいて前記折り曲げ点位置の座標で指定される前記目標クローズ形状を変更するステップと、
を更に具備し、
この変更された目標クローズ形状を基にして前記(b)の前記中心線モデルを生成するステップから前記(f)の前記繰り返すステップを実行する請求項5のトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム。 - 前記目標クローズ形状を変更するステップは、前記目標クローズ形状に折り曲げ点を追加或いは減少させる変更を含む請求項6のトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム。
- 前記トランクリッド用のトーションバーの設計方法において、一対のトーションバーの中心線最終モデルで、前記トランクリッドの開閉に伴う当該中心線最終モデルの回動ストロークの軌跡をシュミュレートし、他の車輌部品との干渉をチェックするステップと、
を具備する請求項1のトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム。 - 前記一対のトーションバーの中心線最終モデルは、前記一対のトーションバーが夫々固定されていることを前提として、前記トランクリッドの開閉に伴う当該中心線最終モデルの回動ストロークの軌跡をシュミュレートされる請求項8のトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム。
- トランクリッド用のトーションバーの設計方法であって、トランクリッドがクローズした状態で目標クローズ形状が与えられ、トランクリッドから外されたフリーの状態でフリー形状を求める前記トーションバーの設計方法であって、
(a) 前記目標クローズ形状における前記トーションバーに生ずる目標トルク、前記目標クローズ形状から前記オープン形状に至るまでの前記トーションバーの可動端が回転する回転角、折り曲げ点位置の座標で定まる前記目標クローズ形状及び前記トーションバーの線径を含む設計仕様を入力するステップと、
(b) 前記折り曲げ点位置の座標に基づいて前記目標クローズ形状を有する中心線モデルを生成するステップと、
(c) 前記目標クローズ形状に対応するフリー形状を静力学的及び幾何学的に生成するステップであって、このフリー形状で特定される折り曲げ点位置で前記フリー形状の中心線モデルを生成するステップと、
(d) 前記フリー形状の中心線モデルを基にオープン形状の中心線モデルを生成し、このオープン形状の中心線モデルを前記回転角だけ回転させて解析クローズ形状の中心線モデルを生成するステップと、
(e) 前記解析クローズ形状における解析トルクと目標トルクとから差トルクを求めるステップと、
(f) 前記解析クローズ形状の中心線モデルと前記目標クローズ形状の中心線モデルとを比較して互いに対応する前記折り曲げ点上に生ずる差ベクトルを求めるステップと、
(g) 前記差トルクと前記差ベクトルの大きさが両方とも指定公差内に収まっていなければ、前記差トルク及び前記差ベクトルの大きさを減少させるように、前記フリー形状の中心線モデルを変更して(d)に戻り、或いは、前記差トルクと前記差ベクトルの大きさが両方とも指定公差内に収まっていれば、設計を終了するステップと、
を具備し、前記中心線上ノードのフィードバックの代わりに、曲げ点位置のみをフリー形状にフィードバックして、曲げ点間を直線化したフリー形状を生成するトーションバーの設計方法をプロセッサに実行させるプログラム。 - トランクリッド用のトーションバーの設計装置であって、当該装置は、前記プログラムを実行して前記請求項1〜10のいずれか一つの方法を実施する前記プロセッサを含むトランクリッド用のトーションバーの設計装置。
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