JP6685168B2 - 基準電圧回路 - Google Patents
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Description
このバンドギャップリファレンス回路の出力電圧VBGは、トランジスタQ21及びQ22の面積比をn:1、トランジスタQ23及びQ24の面積比を1:1とし、また、トランジスタQ22のベース・エミッタ間電圧をVBE22とすると、下記する式1で表される。
この熱電圧VTは、通常、0.0086mV/℃程度の正の温度係数を有し、トランジスタのベース・エミッタ間電圧VBEは、一般的に約−2mV/℃の負の温度係数を有しているため、式1の第1項と第2項の温度係数が打ち消しあうように、先のn、R21、R22の値を設定することにより、温度に依存しない出力電圧VBGを得ることができるとされている。
また、補償用の電流値を算出する理論式が、抵抗値に温度依存性が存在しないことを前提としたものとなっており、その上、複雑な帰還回路を設ける構成であるため、殆どの場合に抵抗値に温度依存性が存在する実際の製造プロセスにおいては、所望の特性を得るための各素子の定数調整を行う、いわゆる合わせ込みが非常に難しく、実用性が不十分である。
出力電圧が温度に対して2次特性を有する定電圧源と、ベースに前記定電圧源の出力電圧が印加可能に設けられた第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのエミッタにベースが接続された第2のトランジスタとを有し、前記第2のトランジスタのエミッタに基準電圧を出力可能構成されてなる基準電圧回路であって、
前記第1のトランジスタのエミッタとグランドとの間には第1の定電流源が、前記第2のトランジスタのエミッタと電源との間には第2の定電流源が、それぞれ直列接続されて設けられ、
前記第1の定電流源と前記第2の定電流源は、それぞれ、出力電流が温度に対して変化する温度依存性の異なるものとし、前記第1のトランジスタのベース・エミッタ間電圧と前記第2のトランジスタのベース・エミッタ間電圧の温度依存性により、前記定電圧源の出力電圧の2次の温度依存性を打ち消すことを特徴とするものである。
また、入力電圧回路と独立した構成であるため、様々な形式の入力電圧回路に適応でき、従来と異なり、複雑な帰還を用いないため、所望の特性を得るための回路定数の合わせ込みが容易となるという効果を奏するものである。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施例における基準電圧回路の一回路構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施例における基準電圧回路は、従来のバンドギャップリファレンス回路にさらなる改善を施したもので、第1及び第2のトランジスタ(図1においては、それぞれ「Q11」、「Q12」と表記)1,2と、第1及び第2の定電流源3,4とを有して構成されたものとなっている。
第1のトランジスタ1のコレクタには、電源電圧VDDが印加されるようになっている一方、エミッタとグランドとの間には、第1の定電流源3が直列接続されて設けられると共に、エミッタは第2のトランジスタ2のベースに接続されている。
本発明の実施の形態においては、定電圧源(図1においては「V11」と表記)21の出力電圧が、入力端子11に入力電圧VINとして印加されるものとなっている。
この定電圧源21は、2次の温度依存性を有するものである。
まず、第1のトランジスタ1のベース・エミッタ間電圧をVBE11、第2のトランジスタ2のベース・エミッタ間電圧をVBE12とすると、出力電圧VOUTは、下記する式2により表される。
まず、VTは、先に述べたように、0.0086mV/℃程度の1次の正の温度係数を有しているため、第1の定電流源3の出力電流I11と第2の定電流源4の出力電流I12を異なる温度特性として、その温度特性の傾きを最適化し、ln(I12/I11×Is11/Is12)がおよそ1次の温度係数となるように第1及び第2の定電流源3,4を選定すると良い。
例えば、入力電圧VINの温度特性が、図2に示されたような特性である場合、その温度特性を計算式にすると下記する式7のように表される。
そして、第1の定電流源3を、電流I11がt=25℃時において10μA、温度特性を−3200ppm/℃で変化する設定とした場合、電流I11は下記する式8で表される。
図3には、この場合のln(I12/I11)の温度変化に対する計算結果が示されており、−50〜150℃間においてほぼ直線となっており、およそ1次の温度係数となることが理解できる。
1次の温度依存性の成分は、定定電圧源21が図7に示されたような従来構成のバンドギャップリファレンス回路であれば、トランジスタQ21とQ22の面積比や、抵抗R21、R22の抵抗値の調整によりVINの温度特性を調整することが可能であり、また、第1及び第2の定電流源3,4の電流I11、I12の電流量や飽和電流Is11、Is12の値を変えることで調整できる。
例えばI12の電流を、t=25℃時において1.45μA、2000ppm/℃の温度特性を有するものとすると、下記する式11で表すことができる。
すなわち、I12の電流量を変えることにより、VT×ln(I12/I11)の2次の係数を変えることなく、1次の係数を変えることができていることが理解できる。
図6には、式7と式12の加算結果である出力電圧VOUTの温度特性を示す特性線が示されており、図2に示された入力電圧VINの温度特性と比較して、大幅に温度依存性が少なく改善されていることが理解できる。
したがって、本発明に係る基準電圧回路を用いれば、2次の係数を決定した後、2次の係数に干渉性を与えることなく1次の係数を設定することができ、2次成分と1次成分を相殺するためのいわゆる合わせ込みが、従来に比して非常に容易となる。
ここで、VTは既に述べたように正の温度特性を有するため、抵抗R61の温度特性にもよるが、Ic62は正の傾きの温度特性を有する電流となり易い。
ここで、トランジスタのベース・エミッタ間電圧VBEは、負の温度特性を有するため、抵抗R71の温度特性にもよるが、コレクタ電流Ic72の温度特性は負の傾きを有するものとなり易い。
なお、一般的な製造プロセスでは、異なる温度特性を有する抵抗が複数あるため、これらの回路や数種類の抵抗を組み合わせるなどすることで、所望の温度係数を有する電流源を得ることは容易である。
なお、式6のVT×ln(I12/I11×Is11/Is12)には、0次の項も発生し、その分、入力電圧VINに対して出力電圧VOUTが一定量シフトすることとなるが、一番の眼目はVOUTの温度依存性を少なくすることであり、一定量の電圧シフトは実用上の致命的な問題にはならない。
例えば、一定量の電圧シフト分をキャンセルした場合、出力電圧VOUTを抵抗等で分圧すればよい。
したがって、本発明に係る基準電圧回路は、第1及び第2の定電流源3,4の出力電流I11、I12、及び、第1及び第2のトランジスタ1,2の飽和電流Is11、Is12の設定に関して自由度が高く、いかなる形式の入力電圧源に対しても適用可能であり、所望の特性を容易に得ることが可能となっている。
さらには、回路構成も簡素であり、IC化に際しては非常に少ないチップ面積の増加で実現可能となっている。
2…第2のトランジスタ
3…第1の定電流源
4…第2の定電流源
Claims (1)
- 出力電圧が温度に対して2次特性を有する定電圧源と、ベースに前記定電圧源の出力電圧が印加可能に設けられた第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのエミッタにベースが接続された第2のトランジスタとを有し、前記第2のトランジスタのエミッタに基準電圧を出力可能構成されてなる基準電圧回路であって、
前記第1のトランジスタのエミッタとグランドとの間には第1の定電流源が、前記第2のトランジスタのエミッタと電源との間には第2の定電流源が、それぞれ直列接続されて設けられ、
前記第1の定電流源と前記第2の定電流源は、それぞれ、出力電流が温度に対して変化する温度依存性の異なるものとし、前記第1のトランジスタのベース・エミッタ間電圧と前記第2のトランジスタのベース・エミッタ間電圧の温度依存性により、前記定電圧源の出力電圧の2次の温度依存性を打ち消すことを特徴とする基準電圧回路。
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