JP6684550B2 - 支柱用基礎 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、手摺等の支柱を、支柱設置下地に設置するのに使用できる支柱用基礎に関する。
従来、この種の支柱用基礎としては、スラブ等の支柱設置下地に設置自在な基台と、その上方に立設する支柱を基台に固定する中継部とを設けたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
基台は、ブロック状のプレキャストコンクリート部材で構成してあり、スラブの上の所定位置に配置して、その周りにコンクリートを打設して一体に固定するものである。
また、中継部は、支柱の下端部を挿入できる挿入孔と、その側方に上下貫通状態に設けられたボルト挿通孔とを備え、基台に埋設されたアンカーボルトをボルト挿通孔に挿通してナットを締め付けて基台に固定されるものである。
特開2007−255007号公報(図1、2)
上述した従来の支柱用基礎によれば、基台も中継部も、支柱設置下地上に固定してしまえば、支柱の立設位置は一義的に決定される。そして、複数の支柱が一定間隔となるように一体に組み付けられた手摺を設置するような場合、支柱間隔に合わせて、それぞれの基台や中継部が設置される。
従って、支柱用基礎の設置間隔、及び、手摺の支柱間隔が、完全に一致しないと、何れかの支柱が挿通孔に入らず、設置できなくなるから、支柱用基礎の位置出しを含む設置作業は、高い精度が要求され、極めて時間と手間が掛かるものとなっている。
また、支柱用基礎の設置において高い精度が確保されたにしても、手摺そのものの製造誤差で、支柱間隔が不揃いになっていることも考えられる。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、基台の設置位置の精度を高めなくても、確実に支柱を支持固定できる支柱用基礎を提供するところにある。
本発明の特徴は、支柱設置下地に設置自在な基台と、前記基台とその上方に立設する支柱とを連結する中継部と、前記中継部を前記支柱に対して縦軸芯周りに回転させて位置変更自在に固定する回転支持機構と、を備え、前記中継部は、前記基台の上に支持される第1支持部材と、前記支柱の基端部を支持すると共に、前記第1支持部材の上に支持され、前記支柱を挿通支持する柱挿通孔が上下に貫通する状態で形成された第2支持部材と、前記第2支持部材に設けられ、前記柱挿通孔に挿通された前記支柱を締め付け固定するネジ部材と、前記第1支持部材と前記第2支持部材とに亘って設けられ、前記第2支持部材を前記第1支持部材に対して平面視で一方向に沿って位置変更自在に固定する第1スライド支持機構と、前記第1支持部材と前記第2支持部材とに亘って設けられ、前記第2支持部材を前記第1支持部材に対して前記一方向と交差する方向に沿って位置変更自在に固定する第2スライド支持機構と、を備え、前記第1スライド支持機構は、前記第1支持部材のうち、前記支柱を取り付けた前記第2支持部材を前記第1支持部材に取り付けた状態において平面視で前記支柱を挟んで前記一方向と交差する方向における左右両側に位置する部分から、前記一方向に沿ってスライド可能な状態で、上方に向けて立設された左右の第1ボルト備え、前記第2スライド支持機構は、前記第2支持部材のうち、平面視で前記柱挿通孔を挟んで前記一方向と交差する方向における左右両側に位置する部分に、上下方向に沿う状態で貫通するとともに平面視で前記一方向と交差する方向に沿って延びるように形成され、前記左右の第1ボルトの夫々を挿通可能な左右の前記第1ボルト挿通孔と、前記左右の第1ボルト挿通孔を貫通した状態で端部にナットが締結される前記左右の第1ボルトと、を備え、前記回転支持機構は、前記基台に前記縦軸芯に沿う状態で設けられた雌ネジ部と、前記第1支持部材のうち、前記支柱を取り付けた前記第2支持部材を前記第1支持部材に取り付けた状態において平面視で前記柱挿通孔と重複する部分に形成された第2ボルト挿通孔と、前記第1支持部材の上方から前記第2ボルト挿通孔を通され、前記雌ネジ部に締結される第2ボルトと、を備えているところにある。
本発明によれば、中継部に、支柱を平面視で一方向に沿って位置変更自在に固定する第1スライド支持機構を設けてあることで、中継部を連結してある基台に対して、平面視での支柱の固定位置を、一方向に沿って位置変更することができる。更には、中継部を縦軸芯周りに回転させて位置変更自在に固定する回転支持機構を設けてあることで、第1スライド支持機構そのものも、中継部と共に縦軸心周りに回転させることが可能となる。
その結果、基台に対する支柱の固定位置は、第1スライド支持機構の回転軌跡上の平面範囲内の任意の位置に設定できるようになる。
従って、支柱設置下地上の基台の取付位置が、予定位置から若干ずれていても、支柱の軸芯位置は、前記第1スライド支持機構と回転支持機構との何れか一方、又は、その両方を利用することで、支柱設置下地上の所定位置に位置合わせして支持することができる。
よって、基台の設置位置の精度を高めなくても、確実に支柱を所定位置に支持固定できるようになり、支柱用基礎の設置作業の効率向上を図ることができる。
また、支柱設置下地上に当該支柱基礎を設置した後に、支柱の立設位置を、若干ずらす必要が生じたような場合であっても、前記第1スライド支持機構と回転支持機構との何れか一方、又は、その両方を利用することで、簡単に支柱の立設位置の変更を行うことができる。
その結果、支柱間隔に誤差を含んでいるような手摺等であっても、その支柱間隔の誤差を中継部材で吸収して、手間をかけずに支柱を所定の位置に立設できるようになる。
また、本構成によれば、第2スライド支持機構を設けてあるから、前記第1スライド支持機構や回転支持機構と組み合わせて、支柱の平面位置の変更を、よりスムーズに行える。
また、支柱が例えば角柱であって、外周面の方向を変えない(柱軸芯周りの回転角を変更しない)状態で平面的な軸芯位置の変更を行う必要があるような場合でも、第1スライド支持機構と回転支持機構と第2スライド支持機構とを使用することで、支柱の芯合わせと面方向合わせとを簡単に行うことができる。
本発明においては、前記回転支持機構は、前記基台と前記第1支持部材との一方に設けられて前記縦軸芯方向に開口している円筒状の凹部と、前記基台と前記第1支持部材との他方に設けられて前記凹部に内嵌自在な円柱状の凸部と、を備えて構成してあると好適である。
本構成によれば、第1支持部材と、第2支持部材と、基台との少ない部品点数で、支柱用基礎を構成することができ、部材コストの低減化を実現し易い。
また、回転支持機構は、凹部と凸部との嵌合構造によって構成してあるから、構造が簡単な上、基台と第1支持部材との連結の際に、位置合わせをより迅速に且つ簡単に実施できる。
更には、凹部と凸部との嵌合構造は、水平力の作用に対して横ずれし難いから、互いの連結強度も高く維持できる。
本発明においては、前記基台は、柱状の立上り部を備え、前記中継部は、平面視において、全周にわたって外周部が前記立上り部より外側に張り出す状態に形成してあり、且つ、前記基台との連結状態で、前記立上り部の上端部において外周側に位置する垂下筒部を備えていると好適である。
本構成によれば、支柱設置下地上から基台の立上り部に沿って立ち上がる状態に防水層を設けるような場合に、当該支柱用基礎上に降り注ぐ雨水が、防水層の裏側に浸入するのを防止し易くなる。
即ち、中継部は、平面視において、全周にわたって外周部が立上り部より基台の立上り部より外側に張り出しているから、直接的に雨水が立上り部にかかるのを防止できる。更には、中継部の上から外周部を伝って落下する水は、垂下筒部によって、直下方向に案内されるから、中継部の下面側に回り込んで立上り部と防水層との間に浸入することを防止できる。よって、支柱用基礎の設置部における所定の防水性を確保することができる。
本発明においては、前記基台の柱状の立上り部は、円柱形状であると好適である。
本構成によれば、立上り部が円柱形状であるから、平面視における強度特性の等方性があり、平面視での何れの方向(径方向)からの外力に対しても、同様の抗力を発揮することができる。
よって、より安定した状態で支柱を支持することができる。
支柱の設置状況を示す正面視断面図である。 支柱の設置状況を示す側面視断面図である。 支柱の設置状況を示す平面図である。 基礎を示す分解斜視図である。 基台の正面視断面図である。 基台の平面図である。 第1支持部材の正面視断面図である。 第1支持部材の平面図である。 第2支持部材の正面視断面図である。 第2支持部材の平面図である。 別実施形態の基礎を示す分解斜視図である。 別実施形態の基礎を示す分解斜視図である。 別実施形態の基礎を示す分解斜視図である。 別実施形態の第1支持部材を示す斜視図である。 別実施形態の支柱設置状況を示す正面視断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3は、本発明の支柱用基礎の一実施形態品(以後、単に基礎1という)が、屋上スラブ(支柱設置下地の一例)Rの上に設置してある状況を示している。
当該実施形態においては、屋上スラブRには、予め、上面に沿って防水シート2が敷設してあり(図1、図2参照)、基礎1は、防水シート2の上に載置した状態でボルト3で屋上スラブRに固定してある。
当該基礎1は、屋上スラブRの上に設置自在な金属製の基台1Aと、基台1Aの上方に立設する支柱PAを支持して基台1Aに連結する金属製の中継部1Bとを設けて構成してある。
尚、当該実施形態においては、支柱PAは、金属製の手摺Pの一部材として構成してある。具体的には、手摺Pは、所定の支柱間隔をあけて隣接する金属製の角筒部材で形成してある支柱PAと、それら支柱PAにわたって一体に固着された金属製の横桟PBとを設けて構成してある(図3参照)。
前記基台1Aは、図4〜6に示すように、円板形状のベース部4と、ベース部4の中央から上方に立上る円柱状の立上り部5とを設けて構成してある。
ベース部4は、その外縁部分に、周方向に等間隔となるように複数のボルト挿通孔4aが形成してある。これらボルト挿通孔4aに、ボルト3を挿通させて、屋上スラブRに定着することで基台1Aを固定できるように構成されている。
立上り部5は、下端が開口した筒状に形成してあり、上端は閉塞状態に構成してある。
上端の閉塞部5Aは、平面視での中央部に、中継部1Bを取り付ける第2ボルト9を螺合させる雌ネジ部5aが形成してあり、平面視での外周部は、上方に立ち上がらせた円筒部5bが設けられている。従って、この円筒部5bによって、基台1Aの縦軸芯X方向の上方に開口する凹部6が構成されている。
この凹部6には、後述する中継部1Bの円柱状の凸部7aを内嵌させることができ、両者の嵌合状態で、基台1Aに対して中継部1Bを縦軸芯X周りに回転させられるように形成されている。
中継部1Bは、図1、図2、図4に示すように、基台1Aの上に縦軸芯X周りに回転及び固定自在に支持される第1支持部材7と、支柱PAの基端部Paを支持すると共に、第1支持部材7に対して後述する第1スライド支持機構S1を介して支持される第2支持部材8とを備えて構成されている。
第1支持部材7は、図4、図7、図8に示すように、ベース部4とほぼ同径の平面視略小判形状の塊部材で構成してあり、第1支持部材7の下面の中央部には、上述の立上り部5に形成された凹部6に内嵌自在な凸部7aが下方に向けて突設されている。また、凸部7aには、縦軸芯Xに沿って上下に貫通する第2ボルト挿通孔7bが形成されている。この第2ボルト挿通孔7bには、第1支持部材7を基台1Aに連結固定する第2ボルト9が挿通される。
凸部7aを凹部6に内嵌させた状態で、第2ボルト9を雌ネジ部5aに締め込むことで、第1支持部材7を基台1Aに固定することができる。
凹部6と凸部7aと第2ボルト9とによって、中継部1Bを縦軸芯X周りに回転させて位置変更自在に固定することができで、この凹部6と凸部7aと第2ボルト9とによって回転支持機構Kが構成されている。
第1支持部材7の下面の縁部には、全周にわたって下方に垂下した垂下筒部7fが設けてある。この垂下筒部7fは、基台1Aに第1支持部材7を連結した状態で、立上り部5より外径側に位置するように形成されている。
基礎1周りの止水性を向上させるために、図1、図2に示すように、防水シート2の上面から基台1Aのベース部4と立上り部5を覆う状態に防水パッチ2Aが設置されているが、この箇所で屋上スラブRへの漏水を生じ難くするために、垂下筒部7fが寄与している。
即ち、雨水が、第1支持部材7の下面を伝って防水パッチ2Aの上端部における立上り部5との隙間に浸入するのを、垂下筒部7fによる下方への誘導作用によって防止し易くしている。
第1支持部材7には、上面に開口する二つのアリ溝7cが、間隔をあけて並設されている。アリ溝7cの両端部は、ともに第1支持部材7の周面に開口させてあり、この周面の開口7dからアリ溝7cの内空部に、倒立状態の第1ボルト10の拡径頭部10aを嵌入できるように構成されている(図4参照)。
アリ溝7cは、図4に示すように、第1ボルト10の拡径頭部10aを内嵌させた状態で、アリ溝7cの長手方向には移動を許容し、上方への抜け出しを阻止できる内空寸法に形成してある。
アリ溝7cに内嵌させた第1ボルト10は、倒立状態で、第2支持部材8を上下に貫通することができ、ナット10bを締め付けることで、第1支持部材7に第2支持部材8をロック状態に固定することができる。また、ナット10bを緩めた状態においては、第2支持部材8をアリ溝7cの長手方向に沿ってスライド移動させることができる。即ち、第2支持部材8に支持固定される支柱PAに関しても同様にアリ溝7cの長手方向に沿ってスライド移動させることができる。
アリ溝7cと第1ボルト10とを備えて第1スライド支持機構S1が構成されている。
第1支持部材7の両アリ溝7cの間には、矩形形状の凹み部7eが形成してあり、この凹み部7eは、第2支持部材8に挿通された支柱PAより大きな内法寸法を備えている。
従って、凹み部7eに遊嵌状態で位置する支柱PAの基端部Paは、第2支持部材8に追従して平面視での縦横に移動できる。
第2支持部材8は、図4、図9、図10に示すように、中央部に支柱PAの基端部Paを上下方向に沿って挿通自在な角型挿通孔8aを備えた筒部8Aと、筒部8Aの対向する二周面から外方に突出する状態にそれぞれ形成された一対の突出部8Bとを一体に備えて構成されている。角型挿通孔8aは、本発明における『柱挿通孔』に相当し、以下、『柱挿通孔8a』と称する。
筒部8Aを構成する周部の一部には、柱挿通孔8aに挿入した支柱PAを固定するための雌ネジ部8bが、複数設けてある。この雌ネジ部8bに、図2、図4に示すように、固定用雄ネジ部材8cを螺着することで、その雄ネジ部材8cの先端部が支柱PAの周部に食い込んで、支柱PAを第2支持部材8に固定することができる。固定用雄ネジ部材8cは、本発明における『ネジ部材』に相当する。
突出部8Bには、第1支持部材7のアリ溝7cに嵌入させた第1ボルト10を挿通自在な第1ボルト挿通孔8dがそれぞれ設けてある。
この第1ボルト挿通孔8dは、図1、図3、図4に示すように、長穴として構成してある。
即ち、長穴は、平面視において、第1スライド支持機構S1を構成するアリ溝7cの長手方向に交差する方向に沿った長径を備えている。
従って、第1ボルト10を第1ボルト挿通孔8dに挿通した状態で、第1支持部材7の上で第2支持部材8を長穴の長径方向に沿ってスライド移動させることができる。勿論、第2支持部材8に固定した支柱PAも同様にスライド移動させることができる。そして、第1ボルト10の上端部にナット10bを螺合させて締め込むことで、第1支持部材7と第2支持部材8とをロック状態に固定することができる。
前記第1ボルト挿通孔8dと第1ボルト10とを備えて第2スライド支持機構S2が構成されている。
また、第2支持部材8の下面には、図4、図10に示すように、複数の切欠き溝8eが形成してある。
切欠き溝8eによれば、第2支持部材8を第1支持部材7に固定した状態で、柱挿通孔8aと第1ボルト挿通孔8dとを外部空間に連通させることができ、柱挿通孔8aや第1ボルト挿通孔8d内に浸入した雨水を、切欠き溝8eを通して外部空間に誘導して排出することが可能となる。
当該実施形態の基礎1によれば、基台1Aの設置位置が、図3に示すように、手摺Pの計画設置位置から多少横に偏芯してしまったとしても、回転支持機構Kと第1スライド支持機構S1と第2スライド支持機構S2との簡単な操作によって、各支柱PAを所定状態に支持固定でき、手摺Pを計画どおりの平面位置に合わせて設置できる。
具体的には、図3に示すように、回転支持機構Kによって第1支持部材7を縦軸芯X周りに回転させると共に、第1スライド支持機構S1によって第2支持部材8をアリ溝7cの長手方向に沿ってスライド移動させ、第2スライド支持機構S2によって第2支持部材8と支柱PAとを第1ボルト挿通孔8dの長径方向に沿ってスライド移動させることで、支柱PAの立設位置、及び、外周面の向く方向の調整を図っている。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 当該支柱用基礎1は、先の実施形態で説明した手摺の支柱PAを支持するものに限るものではなく、例えば、フェンスや他の構造物等の支柱を支持するものにも使用することができる。
また、支持する支柱PAは、先の実施形態で説明した4角筒部材で構成してあるものに限らず、他の多角形筒部材で構成してあったり、円筒部材で構成してあってもよい(図11、図12参照)。
また、それら筒部材に限らず、内空部が埋まった多角形柱部材や円柱部材で構成してあってもよい。
また、中継部1Bと嵌合する部分と、それより上方部分との横断面形状が異なっているものであってもよい。具体例としては、図11に示すように、中継部1Bと嵌合する部分の外形が円形断面で、それより上方部分の外形が矩形断面であってもよい。また、中継部1Bと支柱PAとの嵌合部分は、中継部1Bの柱挿通孔8aに支柱PAを挿通させる構造の他、例えば、図12に示すように、中継部1Bにボス部7gを形成して、このボス部7gに支柱PAの下端部を外嵌させる構造であってもよい。
尚、支柱PAと中継部1Bとの嵌合部分が、図11、図12に示すように、平面視で円形となるように形成してあれば、支柱軸芯周りに相対回転させることができ、支柱PAの外周面の向く方向を簡単に調整することが可能となる。
また、支柱用基礎1を構成する基台1Aや中継部1Bは、先の実施形態で説明した形状に限るものではなく、適宜、変更することができる。
〈2〉 中継部1Bは、先の実施形態で説明したように、第1スライド支持機構S1と第2スライド支持機構S2と回転支持機構Kとを備えたものに限るものではなく、例えば、図11に示すように、第1スライド支持機構S1と回転支持機構Kのみを備えたものであってもよい。この実施形態の場合は、第2支持部材8に形成した第1ボルト挿通孔8dを丸穴で構成してある。
〈3〉 中継部1Bは、先の実施形態で説明したように、第1支持部材7と第2支持部材8との二部材で構成してあるものに限らず、例えば、単一部材であったり、三部材以上の複数部材を組み合わせて構成してあってもよい。
また、二部材で構成する場合であっても、第1支持部材7の上に第2支持部材8が重なる構造に限らず、例えば、図12に示すように、第2支持部材8の上に第1支持部材7が重なる構造であってもよい。この場合は、下方から上方へ回転支持機構K、第2スライド支持機構S2、第1スライド支持機構S1の順で配置されている。
また、回転支持機構Kや第1スライド支持機構S1や第2スライド支持機構S2の詳細構造や、上下配置関係も、適宜、変更することができる。
例えば、スライド支持機構としては、アリ溝に替えて長穴で構成したり、長穴に替えてアリ溝で構成したり、又は、他の公知のスライド支持機構を採用するものであってもよい。
〈4〉 支柱用基礎1の別実施形態(図13〜15参照)について説明する。
この実施形態においては、主に、第1支持部材7と、その第1支持部材7を支持する基台1Aの上端部とが、先の実施形態と異なった構造に形成されている。
基台1Aの上端部は、円形の平面として構成してあり、その中央部に雌ネジ部5aが設けてある。
第1支持部材7は、図13〜15に示すように、平面視において、略長方形形状に構成してあり、長方形の長辺方向の中間部17Aは、幅寸法(長方形の短辺方向の寸法)が、長方形の長辺方向の両端部17Bに比べて大きく設定されている。
第1支持部材7の外周部には、全周にわたって下方に延出した垂下筒部7fが設けてある。
この垂下筒部7fは、基台1Aに第1支持部材7を連結した状態で、立上り部5より径方向での外径側に位置するように形成されている。従って、第1支持部材7に雨水等が掛かって下方に伝って落下する際に、垂下筒部7fを伝うことで直下方向へ誘導することができ、立上り部5の上端部における防水パッチ2Aとの接合部に水が浸入するのを防止し易くしている。
前記中間部17Aの中央部には、平面視円形の第2ボルト挿通孔(回転支持機構Kを構成)7bが形成されている。この第2ボルト挿通孔7bにボルト(回転支持機構Kを構成)9を挿通して、立上り部5の雌ネジ部(回転支持機構Kを構成)5aに螺合することで、第1支持部材7を基台1Aに取り付けることができる。第2ボルト9を緩めることで、第1支持部材7を縦軸芯X周りに回転させて位置変更することができる。
前記両端部17Bには、第1支持部材7の長方形短辺方向に沿った長穴形状のボルト挿通孔(第1スライド支持機構を構成)17Cがそれぞれ形成してある。
このボルト挿通孔17Cは、両端部17Bのうちで、前記中間部17A側に近接した位置に設けられており、挿通させた第1ボルト10を、ボルト挿通孔17Cの長径方向に沿ってスライドさせることができる。
第1ボルト10は、下端部側に拡径頭部10aが位置する状態で下方から上方に挿通される。前記両端部17Bの下面には、前記ボルト挿通孔17Cを挟んだ両側に、それぞれ下方に突出したリブ18が設けられている。
両リブ18の間隔寸法は、第1ボルト10の拡径頭部10aの最小径に相当する寸法が設定されており、ボルト挿通孔17Cに下方から挿通した第1ボルト10の拡径頭部10aが、両リブ18の間に嵌まり込み、拡径頭部10aの周面をリブ18の側面によって拘束するから、第1ボルト10の回転止めを図ることができる。
また、リブ18の各端部は、前記垂下筒部7fまで達して一体化されている。
従って、第1支持部材7におけるボルト挿通孔17C周りの部分を、両リブ18によって補強することができる。
また、ボルト挿通孔17Cの両側方のリブ18のうち、前記中間部17A側に配置されている一方のリブ18aは、ボルト挿通孔17Cを挟んだ対向側に配置されている他方のリブ18bよりリブ高さを大きく設定してある(図15参照)。
第1支持部材7のなかでも、幅寸法が変化する部分には、応力集中が生じ易いから、その部分に、高さの大きい前記一方のリブ18aを配置してあることで、第1支持部材7の応力バランスを平均化することができる。
また、高さの大きい前記一方のリブ18aは、ボルト挿通孔17Cを伝って落下する雨水を、前記垂下筒部7fと同様に、直下方向に誘導する効果が高いから、立上り部5の上端部における防水パッチ2Aとの接合部に水が浸入するのを防止し易くしている。
当該別実施形態の基礎1によれば、第1支持部材7の上に取り付けられる第2支持部材8が備えた第2スライド支持機構S2と、第1支持部材7が備えた第1スライド支持機構S1と、第1支持部材7を縦軸芯X周りに回転自在に支持する回転支持機構Kとを備えているから、中継部1Bによって支持する支柱PAの芯合わせや、外周面方向合わせを、より簡単に実施することができる。
また、特に第1支持部材7に関しては、薄型設計の単純な形状でありながら、高強度が得られ、経済性の向上や、取扱性の向上を図ることができる。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
当該支柱用基礎は、手摺の支柱を支持するものに替えて他の支柱を支持するものにも利用することができる。
1A 基台
1B 中継部
5 立上り部
5a 雌ネジ部
6 凹部
7 第1支持部材
7a 凸部
7b 第2ボルト挿通孔
7f 垂下筒部
8 第2支持部材
8a 角型挿通孔(柱挿通孔)
8c 固定用雄ネジ部材(ネジ部材)
8d 第1ボルト挿通孔
9 第2ボルト
10 第1ボルト
10b ナット
K 回転支持機構
PA 支柱
Pa 基端部
R 屋上スラブ(支柱設置下地の一例)
S1 第1スライド支持機構
S2 第2スライド支持機構
X 縦軸芯

Claims (4)

  1. 支柱設置下地に設置自在な基台と、
    前記基台とその上方に立設する支柱とを連結する中継部と、
    前記中継部を前記支柱に対して縦軸芯周りに回転させて位置変更自在に固定する回転支持機構と、を備え、
    前記中継部は、前記基台の上に支持される第1支持部材と、前記支柱の基端部を支持すると共に、前記第1支持部材の上に支持され、前記支柱を挿通支持する柱挿通孔が上下に貫通する状態で形成された第2支持部材と、前記第2支持部材に設けられ、前記柱挿通孔に挿通された前記支柱を締め付け固定するネジ部材と、前記第1支持部材と前記第2支持部材とに亘って設けられ、前記第2支持部材を前記第1支持部材に対して平面視で一方向に沿って位置変更自在に固定する第1スライド支持機構と、前記第1支持部材と前記第2支持部材とに亘って設けられ、前記第2支持部材を前記第1支持部材に対して前記一方向と交差する方向に沿って位置変更自在に固定する第2スライド支持機構と、を備え、
    前記第1スライド支持機構は、前記第1支持部材のうち、前記支柱を取り付けた前記第2支持部材を前記第1支持部材に取り付けた状態において平面視で前記支柱を挟んで前記一方向と交差する方向における左右両側に位置する部分から、前記一方向に沿ってスライド可能な状態で、上方に向けて立設された左右の第1ボルト備え、
    前記第2スライド支持機構は、前記第2支持部材のうち、平面視で前記柱挿通孔を挟んで前記一方向と交差する方向における左右両側に位置する部分に、上下方向に沿う状態で貫通するとともに平面視で前記一方向と交差する方向に沿って延びるように形成され、前記左右の第1ボルトの夫々を挿通可能な左右の前記第1ボルト挿通孔と、前記左右の第1ボルト挿通孔を貫通した状態で端部にナットが締結される前記左右の第1ボルトと、を備え、
    前記回転支持機構は、前記基台に前記縦軸芯に沿う状態で設けられた雌ネジ部と、前記第1支持部材のうち、前記支柱を取り付けた前記第2支持部材を前記第1支持部材に取り付けた状態において平面視で前記柱挿通孔と重複する部分に形成された第2ボルト挿通孔と、前記第1支持部材の上方から前記第2ボルト挿通孔を通され、前記雌ネジ部に締結される第2ボルトと、を備えている支柱用基礎。
  2. 記回転支持機構は、前記基台と前記第1支持部材との一方に設けられて前記縦軸芯方向に開口している円筒状の凹部と、前記基台と前記第1支持部材との他方に設けられて前記凹部に内嵌自在な円柱状の凸部と、を備えて構成してある請求項1に記載の支柱用基礎。
  3. 前記基台は、柱状の立上り部を備え、
    前記中継部は、平面視において、全周にわたって外周部が前記立上り部より外側に張り出す状態に形成してあり、且つ、前記基台との連結状態で、前記立上り部の上端部において外周側に位置する垂下筒部を備えている請求項1または2に記載の支柱用基礎。
  4. 前記基台の柱状の立上り部は、円柱形状である請求項1〜3の何れか一項に記載の支柱用基礎。
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