JP6684398B1 - ワイヤー錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】自転車のハンドルポスト又はフレームにも、付属部品なしで直接適合でき、固定対象のある駐輪スペースでの使用に適したワイヤー錠を提供する。【解決手段】本発明のワイヤー錠は、差込オス部2cを有するワイヤー端2bと、差込メス部1aが付属する錠本体1と、差込オス部2cの貫通する穴が両端に開いてU字形状をした係止部1bとを備える。固定対象には、ワイヤー2を巻き付け、ワイヤー端2aに形成した輪にワイヤー端2bを通して繋ぎ止める。U字形状係止部1bは自転車のハンドルポストにかぶせ、差込オス部2cを差込メス部1aに差し込んで、自転車を繋ぐ。【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤー錠に関する。
従来、ワイヤーの一端を固定対象に繋ぎ止め、他端を繋ぎ止める対象物に繋ぐ、ワイヤー錠は、ワイヤー端を錠に繋ぐ単独機能で設計されており、繋ぎ止める対象物と錠は、別部品で、固定又は繋いでいる。このようなワイヤー錠を示す従来技術としては、下記特許文献1〜3がある。
特許第6031638号公報 特開2011−56970号公報 実登3105965号公報
上記特許文献1〜3に示すような従来のワイヤー錠においては、ワイヤーで輪を形成、又は、一端を繋ぎ止める対象物に取り付けた部品に差し込む、ことを前提として設計したものが一般的であった。また、自転車のハンドルポスト又はフレームに、付属部品なしで適合するワイヤー錠は一般的ではない。
そこで、本発明は上記、従来の課題に対し、ワイヤー錠を自転車のハンドルポスト又はフレームにも、直接適合できる設計により解決し、固定対象のある駐輪スペースでの使用に適したワイヤー錠を提供することを課題とする。
本発明のワイヤー錠は、盗難防止に使用するワイヤー錠であって、固定対象と繋ぎ止める対象物を繋ぐために、一端Aに形成した輪を備え他端Bに先端が差込オス部となるピンを備えるワイヤーと、内蔵された差込メス部を備える錠本体と、前記錠本体の一部として前記差込メス部の手前に付属し前記差込オス部の貫通する穴が両端に開いたU字形状部材と、を備えることを第1の特徴としている。
上記本発明のワイヤー錠の第1の特徴によれば、本発明のワイヤー錠は盗難防止に使用するワイヤー錠であって、固定対象と繋ぎ止める対象物を繋ぐために、一端Aに形成した輪を備え他端Bに先端が差込オス部となるピンを備えるワイヤーと、内蔵された差込メス部を備える錠本体と、前記錠本体の一部として前記差込メス部の手前に付属し前記差込オス部の貫通する穴が両端に開いたU字形状部材と、を備えることを特徴としていることから、余分な部品を介さず、直接、自転車のハンドルポストやフレームに一端を繋ぐことができる。
また、本発明のワイヤー錠は、上記本発明の第1の特徴に加えて、前記U字形状のサイズが、自転車のハンドルポスト又はフレームの、パイプ径の寸法に合致するように、前記U字形状の内寸が30から70ミリメートルであることを第2の特徴としている。
上記本発明の第2の特徴によれば、上記本発明の第1の特徴による作用効果に加えて、前記U字形状のサイズが、自転車のハンドルポスト又はフレームの、パイプ径の寸法に合致するように、前記U字形状の内寸が30から70ミリメートルであることを特徴とすることから、繋ぎ止める対象物である自転車のハンドルポスト又はフレームに適切に繋ぐことができる。
また、本発明のワイヤー錠は、上記本発明の第1の特徴に加えて、前記ワイヤーのー端Aに形成した輪の内径の大きさは、前記他端Bが通り得る径以上であり、前記錠本体が通り得ない径以下であることを第3の特徴としている。
上記本発明の第3の特徴によれば、上記本発明の第1の特徴による作用効果に加えて、前記ワイヤーのー端Aに形成した輪の内径の大きさは、前記他端Bが通り得る径以上であり、前記錠本体が通り得ない径以下であることを特徴とすることから、前記他端Bを錠本体に差し込んだ後は、錠本体がワイヤー端Aの輪を通り抜けることがなく固定対象に繋ぐことを維持できる。
本発明のワイヤー錠によれば、固定対象と繋ぎ止める対象物を本発明のワイヤー錠のみで容易に、確実に、繋ぎ止めることができるので、これまで、繋ぐことが出来なかった対象物として、自転車以外に、キャリーバッグ、電動工具を含む、手で握る取っ手を備えた、盗難を防止したい繋ぎ止める対象物のすべてに、適用範囲が広がる。
本発明のワイヤー錠基本形態の使用時の斜視図である。 本発明のワイヤー錠基本形態の分離時の斜視図である。 本発明のワイヤー錠基本形態の結合時の斜視図である。 本発明のワイヤー錠のワイヤー端Aを金具に変更した場合の金具の斜視図である。 本発明のワイヤー錠のワイヤー端Aを錠本体に繋いで使用する場合の結合時の斜視図である。 本発明のワイヤー錠のワイヤーを鎖に変更した場合の分離時の斜視図である。 本発明のワイヤー錠のワイヤー端B側にもU字形状係止部を通して輪を形成し、対象物を繋いで使用する場合の結合時の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るワイヤー錠を説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は本発明の実施形態であって、特許請求の範囲に記載の内容を限定するものではない。
まず、図1から図3を参照して、本発明の実施形態1に係るワイヤー錠の基本形態は、錠本体1が1個と、ワイヤー2が1個と、鍵3が1個と、で構成されている。
ワイヤー錠は、柱(固定対象)5にワイヤー2を巻き付け、ワイヤー端A2aに形成した輪にワイヤー端B2bを通し、柱5に繋ぎ止める。
次に、U字形状係止部1bを自転車(繋ぎ止める対象物)4の自転車ハンドルポスト4aにかぶせる。U字形状係止部の内寸部1cは30から70ミリメートルとなっている
次に、ワイヤー端B差込オス部2cを錠本体差込メス部1aに差し込み、自転車4を繋ぐ。
次に、図4を参照して、本発明の実施形態2に係るワイヤー錠の基本形態は、錠本体1が1個と、ワイヤー2が1個と、鍵3が1個と、で構成されている。
ただし、実施形態1との相違点は、ワイヤー端A2aのワイヤーに変えて、ワイヤー端B2bが通り得る径以上で錠本体1が通り得ない径以下であるワイヤー端A金具穴部6aが開いた金具6を使用したことである。使用方法は実施形態1と同じである。金具を使用したことを特徴とすることから、コンパクトなワイヤー端を形成することができる。
次に、図5を参照して、本発明の実施形態3に係るワイヤー錠の基本形態は、実施形態1と同じ、錠本体1が1個と、ワイヤー2が1個と、鍵3が1個と、で構成されている。
ただし、実施形態1との相違点は、実施形態1では固定対象にワイヤーを巻き付け、ワイヤー端A2aに形成した輪にワイヤー端B2bを通した後に、ワイヤー端B差込オス部2cを錠本体差込メス部1aに差し込むが、実施形態3では、固定対象と繋ぎ止める対象物にワイヤーを通し、U字形状係止部1bの開口部にワイヤー端Aを入れ、ワイヤー端B差込オス部2cを錠本体差込メス部1aに差し込むことにより、ワイヤー2が閉じた輪を形成することである。
前記ワイヤー2の閉じた輪により、固定対象に繋ぎ止める対象物を繋ぐことが出来る。
次に、図6を参照して、本発明の実施形態4に係るワイヤー錠の基本形態は、錠本体1が1個と、鎖7が1個と、鍵3が1個と、で構成されている。
ただし、実施形態1との相違点は、ワイヤー2に変えて、鎖7を使用し、鎖端B7bが通り得る径以上の鎖端Aリング7aを使用したことである。使用方法は実施形態1と同じである。なお、鎖端7cはワイヤー端2cと同一形状で同一機能を備えている。ワイヤーに変えて鎖を使用したことを特徴とすることから、鎖の特徴を生かした繋ぎ方ができる。
次に、図2と図7を参照して、本発明の実施形態5に係るワイヤー錠の基本形態は、実施形態1と同じ、錠本体1が1個と、ワイヤー2が1個と、鍵3が1個と、で構成されている。
ただし、実施形態1との相違点は、使用方法である。ワイヤー錠は、柱(固定対象)5にワイヤー2を巻き付け、ワイヤー端A2aに形成した輪にワイヤー端B2bを通し、柱5に繋ぎ止める。
次に、ワイヤー端B2bを繋ぎ止める対象物8の穴部に通し、ワイヤー2で形成する輪の一部に留める。
次に、U字形状係止部1bをワイヤー2の輪を形成する位置にかぶせる。ワイヤー端B差込オス部2cを錠本体差込メス部1aに差し込み、繋ぎ止める対象物8を繋ぐ。
次に、請求項に登場する各手段を実現する構成を説明する。
ワイヤーの一端Aに形成した輪に他端Bを通し、固定対象に繋ぎ止める手段は、以下に、本発明の実施形態1から実施形態5で説明する。
ここで、ワイヤーの一端Aに形成した輪とは、図2で示す通り、ワイヤー端を輪形状にし、ワイヤー端とワイヤー中間部を固定して形成した輪である。図4では、金具6で輪を形成している。図6では、鎖リング7aで輪を形成している。
本発明の実施形態1と実施形態5では、図1又は図7に示す通り、固定対象の柱5にワイヤー2を巻き付け、ワイヤーの一端Aに形成した輪に他端Bを通すことにより、固定対象にワイヤーを繋ぎ止めることが出来る。
実施形態2では図4で示す通り、ワイヤーの一端Aに形成した輪が金具6となっているが、使用方法は実施形態1と同じである。
実施形態3では図5で示す通り、固定対象にワイヤー2を巻き付け、U字形状係止部1bの開口部にワイヤー端Aを入れ、ワイヤーの一端Aに形成した輪に他端Bを通した後、ワイヤー端B差込オス部2cを錠本体差込メス部1aに差し込むことにより、固定対象にワイヤーを繋ぎ止めることが出来る。
実施形態4では図6で示す通り、固定対象に鎖7を巻き付け、鎖の一端Aに形成した輪の鎖リング7aに他端Bの鎖端7bを通すことにより、固定対象にワイヤーを繋ぎ止めることが出来る。
繋ぎ止める対象物を繋ぐ前記他端Bは、差込オス部となっており、錠本体に差込メス部が付属する錠手段は、以下に、本発明の実施形態1から実施形態5で説明する。
ここで、差込オス部とは、図2で示す通り、錠本体1の錠本体差込メス部1aにワイヤー端B差込オス部2cを差し込んだ時、図3の状態となり、錠本体1に、錠機能を有する戻り止めが組み込んであり、ワイヤー端B2bが戻り止めにより抜けない状態となっている。ワイヤー端B2bを抜くためには、鍵3により戻り止めを開放する必要がある。
差込メス部とは、図2で示す通り、ワイヤー端B差込オス部2cを錠本体1の錠本体差込メス部1aに差し込んだ時、図3の状態となり、錠本体1に、錠機能を有する戻り止めが組み込んであり、ワイヤー端B2bが戻り止めにより抜けない状態となる。ワイヤー端B2bを抜くためには、鍵3により戻り止めを開放する必要がある。
本発明の実施形態1から実施形態5では、図2で示すワイヤー端B差込オス部2c又は図6で示す鎖端B差込オス部7cを、錠本体1の錠本体差込メス部1aに差し込むことにより、錠としての機能を発現する。掛かった錠を開放するには鍵3が必要である。
前記差込オス部の貫通する穴が両端に開いてU字形状をした係止部は、前記錠本体の一部として前記差込メス部の手前に付属している係止手段は、以下に、本発明の実施形態1から実施形態5で説明する。
ここで、U字形状をした係止部とは、吊り具で使用するネジシャクルの形状をしており、ワイヤー端B2bがネジシャクルのピンに相当する。ワイヤー端B2bは、U字形状係止部の内寸部1cより長い棒状をしており、錠本体差込メス部1aにワイヤー端B差込オス部2cを挿入した時、ネジシャクルと同様の剛体としての強固な係止機能を発現し盗難防止に寄与する。
本発明の実施形態1から実施形態5では、図2で示すワイヤー端B差込オス部2c又は図6で示す鎖端B差込オス部7cを、錠本体1の錠本体差込メス部1aに差し込むことにより、錠としての機能を発現すと同時に、差込メス部の手前に付属したU字形状係止部1bと、ワイヤー端B2b又は鎖端B7bと、により、繋ぎ止める対象物を繋ぐ機能を発現する。
本発明は固定対象と繋ぎ止める対象物を繋ぎ、盗難防止に利用することができる。
1 錠本体
1a 錠本体差込メス部
1b U字形状係止部
1c U字形状係止部の内寸部
2 ワイヤー
2a ワイヤー端A
2b ワイヤー端B
2c ワイヤー端B差込オス部
2d ワイヤー端A輪の内径部
3 鍵
4 自転車(繋ぎ止める対象物)
4a 自転車ハンドルポスト
4b 自転車フレーム
5 柱(固定対象)
6 ワイヤー端A金具
6a ワイヤー端A金具穴部
7 鎖
7a 鎖リング
7b 鎖端B
7c 鎖端B差込オス部
8 繋ぎ止める対象物

Claims (3)

  1. 盗難防止に使用するワイヤー錠であって、固定対象と繋ぎ止める対象物を繋ぐために、一端Aに形成した輪を備え他端Bに先端が差込オス部となるピンを備えるワイヤーと、内蔵された差込メス部を備える錠本体と、前記錠本体の一部として前記差込メス部の手前に付属し前記差込オス部の貫通する穴が両端に開いたU字形状部材と、を備えることを特徴とするワイヤー錠。
  2. 前記U字形状部材のサイズが、自転車のハンドルポスト又はフレームの、パイプ径の寸法に合致するように、前記U字形状部材の内寸が30から70ミリメートルであることを特徴とする請求項1に記載のワイヤー錠。
  3. 前記ワイヤーのー端Aに形成した輪の内径の大きさは、前記他端Bが通り得る径以上であり、前記錠本体が通り得ない径以下であることを特徴とする請求項1に記載のワイヤー錠。
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