JP6684120B2 - 衛生薄葉紙収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、衛生薄葉紙収納箱に関する。
従来、カートン箱と呼ばれる直六面体形状の箱体に、複数枚積層されたティシュペーパー等の衛生薄葉紙を収容し、箱体の上面に設けられた開口部にスリットを有する樹脂製フィルム材が設けられて衛生薄葉紙のポップアップ性が確保された衛生薄葉紙収納箱が知られている。
この衛生薄葉紙収納箱としては、例えば、特許文献1に記載のように樹脂製フィルム材として、外側樹脂製フィルム層と内側樹脂製フィルム層とを香料が含有された粘着層で貼り合わせることで、香りを放散するものが用いられている。
特開2014−5075号公報
しかしながら、特許文献1に記載の樹脂製フィルム材は、ガスバリア性の高い外側樹脂製フィルム層とガス透過性の高い内側樹脂製フィルム層とがそれぞれ異なる樹脂製フィルム材から形成されており、樹脂製フィルム材の外側面と内側面とで、それぞれ熱収縮率が異なるため、樹脂製フィルム材が反り返ってしまうという問題が挙げられる。
また、特許文献1に記載の接着層では、有機系接着剤が用いられている(例えば、ポリエステル系接着剤)。
このため、外側樹脂製フィルムと内側樹脂製フィルムとを接着する際、接着層に含まれる有機溶剤を熱風により揮発させる必要がある。すなわち、樹脂製フィルム材を熱風に曝す必要があり、接着層に含有される有機溶剤の揮発とともに香料までもが揮発してしまうこととなる。また、接着層内に残留した香料についても加熱による熱履歴が香調に悪影響をおよぼし、樹脂製フィルム材が良好な香りを放散できないという問題が挙げられる。
紫外線硬化剤を接着層に用いた場合においても、接着する際、紫外線を照射する必要があり、接着層に含有される香料が紫外線により劣化してしまうという問題が挙げられる。
本発明の課題は、反り返らず、香料の消失ないし劣化がない樹脂製フィルム材を用いた良好な香調を発揮することができる衛生薄葉紙収納箱を提供することである。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、複数枚が積層された衛生薄葉紙と、前記衛生薄葉紙を収容するとともに前記衛生薄葉紙を取り出し可能な開口部が設けられた本体部と、を備えた衛生薄葉紙収納箱であって、前記開口部には、前記開口部に対応する位置にスリットが形成されたフィルム材が設けられ、前記フィルム材は、上側に設けられる第1フィルム層と、下側に設けられる第2フィルム層と、前記第1フィルム層と前記第2フィルム層とを接着する接着層と、を備え、前記第1フィルム層と前記第2フィルム層とは、同一のガスバリア性の材料により構成され、前記第2フィルム層には、複数の細孔が設けられ、前記接着層には、無溶剤性硬化剤と、前記衛生薄葉紙に香りを付与する香料と、が含有され、前記本体部は、上面部、底面部、一対の側面部および一対の妻面部により区画されており、前記上面部の側端縁から延出された上面側フラップと、前記底面部の側端縁から延出された底面側フラップと、前記一対の側面部の側端縁からそれぞれ延出された側面側フラップと、を備え、前記上面側フラップ、前記底面側フラップおよび前記一対の側面側フラップが重畳するようにそれぞれ折り曲げられることにより前記妻面部が形成され、前記上面側フラップと前記底面側フラップの少なくとも一方は、前記側面側フラップに接着され、前記フィルム材は、前記上面部と前記上面側フラップの全面に設けられ、前記開口部の長辺方向に沿って楕円状に点在する第1糊付け箇所と、前記第1糊付け箇所の両端部から前記開口部の短辺方向に沿って延在する第2糊付け箇所と、前記フィルム材の四隅近傍に設けられた第3糊付け箇所と、を有することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、接着層には、無溶剤性硬化剤と、衛生薄葉紙に香りを付
与する香料とが含有されるので、第1フィルム層と第2フィルム層とを接着する際、加熱または紫外線照射をする必要がなく、熱により香料が揮発ないし劣化することも、紫外線照射によって香料が劣化することもなくなることとなって、良好な香調を発揮することができる。
また、加熱または紫外線照射をする必要がないので、揮発し易い香料、並びに、紫外線耐性の低い香料も消失および劣化させることなく用いることができ、香料の選択の自由度を向上させることができる。具体的には、従来同様、フローラル系、ムスク系、ソープ系などの分子量が大きく揮発しにくい香料を適用できるのは勿論のこと、柑橘系、ミント系、メントール系といった揮発性の高い香料をも適用することができる。
また、第2フィルム材に複数の細孔が設けられているので、これらの細孔を通じて接着層に含まれる香料を衛生薄葉紙へと放散することができる。
このため、第1フィルム層と第2フィルム層とには、同一のガスバリア性フィルム材を用いることができ、第1フィルム層および第2フィルム層の熱による収縮量を等しくすることができ、収縮量差によってフィルム材が反り返ってしまうようなおそれがない。
また、フィルム材は、上面部と上面側フラップの全面に設けられているので、本体部に収容される衛生薄葉紙に対して上方からだけでなく、側方からも香りを付与することができる。
また、フィルム材が上面側フラップにまで設けられているので、衛生薄葉紙を全て使用した後、フィルム材を本体部から剥離して分別処理することとなるが、妻面部の各フラップを剥がして妻面部を開口させて上面側フラップに貼り付けられたフィルム材を容易に把持することができ、容易に本体部からフィルム材を剥離して分別処理することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の衛生薄葉紙収納箱において、前記第1フィルム層と前記第2フィルム層とは、それぞれの厚み寸法(膜厚ともいう)が1〜60μmであることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を有することは無論のこと、特に、第1フィルム層と第2フィルム層とのそれぞれの厚み寸法が1〜60μmの範囲であれば、熱による収縮量をより一層等しくすることができ、収縮量差によってフィルム材が反り返ってしまうようなおそれをより一層なくすことができる。また、衛生薄葉紙を取出す際にも取出し抵抗の増加による取出し不良の発生を抑えることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の衛生薄葉紙収納箱において、前記無溶剤性硬化剤は、ポリオールと、ポリイソシアネートとが混合されて硬化することを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明と同様の効果を有することは無論のこと、特に、ポリオールとポリイソシアネートとを混合させて硬化することで第1フィルム層と第2フィルム層とを接着するので、汎用性の高い材料で接着することができ、製造コストを安価なものとすることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の衛生薄葉紙収納箱において、前記第1フィルム層および前記第2フィルム層としてポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール、塩化ビニリデンが用いられることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、第1フィルム層と第2フィルム層とにポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール、塩化ビニリデンを用いるので、汎用性の高い材料を用いることができ、製造コストを安価なものとすることができる。
本発明によれば、衛生薄葉紙収納箱は、反り返らず、香料の消失ないし劣化がない樹脂製フィルム材を用いた良好な香調を発揮することができる。
本発明に係る実施形態における衛生薄葉紙収納箱に取り付けられたフィルム材を示す斜視図である。内部のフィルム材の取り付け形態がわかるよう妻面部26を透過して示す。 本発明に係る実施形態における本体部およびフィルム材を示す展開図である。 本発明に係る実施形態におけるフィルム材の(a)部分断面図(b)分解斜視図(c)斜視図である。 本発明に係る実施形態における衛生薄葉紙収納箱に取り付けられたフィルム材が香料を放散する状態を示す模式図である。 本発明に係る変形例における衛生薄葉紙収納箱に取り付けられたフィルム材を示す斜視図である。内部のフィルム材の取り付け形態がわかるよう妻面部26を透過して示す。 本発明に係る変形例における本体部およびフィルム材を示す展開図である。 本発明に係る変形例における衛生薄葉紙収納箱に取り付けられたフィルム材が香料を放散する状態を示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態である衛生薄葉紙収納箱を詳細に説明し、後に変形例について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係る衛生薄葉紙収納箱について、図1から4に基づいて説明する。
〔衛生薄葉紙収納箱の構成〕
図1に示すように、衛生薄葉紙収納箱1は、本体部2と、衛生薄葉紙3と、フィルム材4と、を備えている。
図2に示すように、本体部2は、上面部21、底面部22、一対の側面部25,25および一対の妻面部26,26により区画された箱体により構成されている。上面部21、底面部22および一対の側面部25,25の両側端縁から、それぞれ上面側フラップ26b、底面側フラップ26a、一対の側面側フラップ26c,26cが延出されており、各フラップを内側に折り曲げ、接着することにより妻面部26,26が形成される。
本体部2の内部空間には、衛生薄葉紙3が積層された積層体が収納されており、上面部21に形成された開口部23から衛生薄葉紙3を外部へ取り出すことができるようになっている。
ここで、本体部2とは、衛生薄葉紙3を収納し得る内部空間が形成される形状のものであり、例えば、直方体状、立方体状等の六面体状のものを挙げることができる。
例えば、図1は、本体部2を直方体状に構成した例である。
六面体の形状では、上面部21、底面部22、一対の側面部25,25および一対の妻面部26,26がそれぞれ対向するように平行に配置される。なお、これらの形状において、二つの面の稜線部分を面取りしたもの等も本体部2に含まれるものとする。
上面部21、底面部22および一対の側面部25,25は、それぞれ略長方形状に形成され、折り曲げ可能に連接されている。そして、底面部22の長手端縁には、側面部25の長手端縁と連結するための台形状の糊代部22aが折り曲げ線22bにて折り曲げ可能に連接されている。このように形成された本体部2のカートンブランクは、上面部21、底面部22および一対の側面部25,25をそれぞれ折り曲げするとともに、糊代部22aを折り曲げして底面部22と連接していない側の側面部25の裏面の長手端縁に糊付けして底面部22と側面部25とを連結することにより、筒状に形成される。
上面側フラップ26b、底面側フラップ26aおよび側面側フラップ26cは、内側に折り曲げ可能に連接されている。そして、側面側フラップ26cを、対向配置される側面側フラップ26cの端部が対向するように、それぞれ内側に折り曲げし、次に、底面側フラップ26aを折り曲げして、側面側フラップ26cの外面側に設けられた接着部Gによって側面側フラップ26cに貼着する。続いて、上面側フラップ26bの裏面(内側面)端部が底面側フラップ26aの外面端部に重畳するように、上面側フラップ26bを折り曲げし、底面側フラップ26aに対して接着部Gによって貼着する。ここで、図示していないが、上面側フラップ26bの裏面端部の所定部位には接着部が設けられており、上面側フラップ26bが底面側フラップ26aに対して貼着される。このようにして、上面側フラップ26b、底面側フラップ26aおよび一対の側面側フラップ26c,26cが重畳するように取り付けられることにより、図1に示されるような妻面部26が形成されるようになっている。
なお、上面側フラップ26bを先に折り曲げし、側面側フラップ26cと接着させてもよく、この場合、底面側フラップ26aの裏面端部の所定部位には接着部が設けられているものとする。また、上面側フラップ26bと底面側フラップ26aの少なくとも一方は側面側フラップ26cと接着されているものとする。
図2に示すように、フィルム材4は、本体部2の収容空間側に貼り付けられており、上面部21から上面側フラップ26bに跨って貼り付けられている。フィルム材4には、開口部23と対応する位置にスリット44が設けられており、このスリット44から衛生薄葉紙3が外部へと引き出されるようになっており、このスリット44によって衛生薄葉紙3のポップアップ性が発揮されている。また、フィルム材4は、幅寸法が、上面部21の短辺寸法の40〜100%程度である。
また、フィルム材4は、本体部2に複数の糊付け箇所Pにおいて糊付けられている。
糊付け箇所Pは、第1糊付け箇所P1と、第2糊付け箇所P2と、第3糊付け箇所P3とを備えている。
第1糊付け箇所P1は、開口部23の長辺方向に沿って点在する糊付け箇所Pである。
第2糊付け箇所P2は、開口部23の短辺方向に沿って延在する糊付け箇所Pである。
第3糊付け箇所P3は、フィルム材4の四隅近傍に設けられた糊付け箇所Pである。
図3に示すように、フィルム材4は、第1フィルム層41と、第2フィルム層42と、接着層43とを備えている。
第1フィルム層41は、フィルム材4の上面を構成し、本体部2に取り付けられた際、開口部23から外部に露出する部材である。
第2フィルム層42は、フィルム材4の下面を構成し、本体部2に取り付けられた際、
本体部2内の衛生薄葉紙3に当接ないし対向する部材である。この第2フィルム層42は、その平面に複数の細孔421が貫通して形成されており、通気性を有する構成となっている。なお、細孔421の形成方法としては、細孔421と略同形状の先端部を備えたパンチング機器により第2フィルム層42を打ち抜く方法が一例として挙げられる。また、細孔421は、例えば、直径が0.01〜0.5mmであり、10〜100個/cmの密度で形成される。
第1フィルム層41および第2フィルム層42としてガスバリア性の高い同一のフィルム材が用いられている。具体的には、第1フィルム層41および第2フィルム層42の樹脂材料として、ポリエチレンテレフタレートは厚み寸法が10〜20μmと薄くても高いガスバリア性をもち、取扱い易いため、最も望ましい。
また、第1フィルム層41および第2フィルム層42としては、ポリエチレンテレフタレートの他に、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール、塩化ビニリデンなどを用いるのが好ましい。また、フィルムの厚さ寸法(膜厚ともいう)は、ガスバリア性や取扱い易さ等の関係上、1〜60μmのものが望ましく、5〜30μmのものがより望ましい。
なお、フィルム材4および第1フィルム層41、第2フィルム層42の厚さ寸法については、試験片をJISP 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて厚さ寸法を測定する。測定は、具体的には、プランジャーと測定台との間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この厚みの測定時の荷重は、120μmの際に約70gfである。なお、厚み寸法は測定を10回行って得られる平均値とする。接着層43の厚さ寸法についてはフィルム材4の厚さ寸法から、第1フィルム層41と第2フィルム層42の厚さ寸法を引いた値から得られる。
接着層43は、第1フィルム層41と第2フィルム層42との間に位置する層であり、第1フィルム層41と第2フィルム層42とを接着する接着剤と、衛生薄葉紙3に香りを付与する香料とを備えている。
接着剤としては、有機溶剤系接着剤でなく、かつ、紫外線硬化剤でもない無溶剤性硬化剤が用いられる。すなわち、第1フィルム層41と第2フィルム層42とを貼り合わせる際、接着層43の接着効果を発揮させるために、加熱して有機溶剤を揮発させて硬化させる必要がなく、もしくは紫外線照射して接着剤を硬化させる必要もない。具体的には、ポリオールとイソシアネートとを混合させて硬化させるポリウレタン系接着剤(三井化学株式会社 タケネートA670A/タケラックA670B)を用いている。また、接着層43の厚みは、1〜40μmが望ましく、5〜20μmがより望ましい。
香料としては、フィルム材4を形成する際、加熱ないし紫外線照射されることがないため、加熱による揮発のおそれや、紫外線照射による分解や劣化のおそれなどがなく、分子量の比較的小さいものや、紫外線耐性の比較的低いものなども用いることが可能である。
このため、香料としては、従来同様、フローラル系、ムスク系、ソープ系などの分子量の大きい揮発しにくい香料が適用できる他、柑橘系、ミント系、メントール系といった揮発性の高い香料も適用できる。また、香料の配合率としては、0.5〜15g/mが望ましく、2.0〜5.0g/mがより望ましい。
〔衛生薄葉紙収納箱の作用〕
衛生薄葉紙収納箱1の作用について以下に説明する。
フィルム材4は、接着層43に香料が含有されており、衛生薄葉紙3と対向する第2フィルム層42には、通気可能な細孔421が複数設けられているので、接着層43の香料が第2フィルム層42の細孔421を通じて衛生薄葉紙3へと放散されるので、本体部2内に香料が充満することとなり、引き出される以前に衛生薄葉紙3に間接的に香りが事前に付与されるようになっている。また、フィルム材4は、上面側フラップ26bまで跨っているため、衛生薄葉紙3を覆うように配置されることで全体に香りが付与される。
〔衛生薄葉紙収納箱の効果〕
本実施形態によれば、接着層43には、加熱または紫外線照射せずに硬化可能な無溶剤性硬化剤と、衛生薄葉紙3に香りを付与する香料とが含有されるので、第1フィルム層41と第2フィルム層42とを接着する際、加熱または紫外線照射をする必要がなく、熱により香料が揮発ないし劣化することも、紫外線照射によって香料が劣化ないし分解することもない。すなわち、フィルム材4を製造する際、香料が劣化し香調が変化することもなく、フィルム材4に効率的に香料を含有させることができる。
このため、フィルム材4における香料の含有量を多くすることができ、本体部2に貼り合わせるフィルム材4の面積を小さくしても、従来と同等程度の香りを付与することができる。
また、加熱または紫外線照射をする必要がないので、揮発し易い香料、並びに、紫外線耐性の低い香料も分解および劣化させることなく用いることができ、香料の選択の自由度を向上させることができる。具体的には、従来同様、フローラル系、ムスク系、ソープ系などの分子量の大きい揮発しにくい香料を適用できるのは勿論のこと、柑橘系、ミント系、メントール系といった揮発性の高い香料をも適用することができる。
また、第2フィルム層42に複数の細孔421が設けられているので、これらの細孔421を通じて接着層43に含まれる香料を衛生薄葉紙3へと放散することができる。
このため、第2フィルム層42がガス透過性を有するフィルムでなくてもよく、ガスバリア性の高い第1フィルム層41と同一の材料を用いても細孔421から香料を放散することができる。
また、第1フィルム層41と第2フィルム層42とに同一の材料を用いるので、第1フィルム層41および第2フィルム層42の熱による収縮量を等しくすることができ、収縮量差によってフィルム材4が反り返ってしまうようなおそれがない。
このため、フィルム材4のスリット44の形状が反り返りによって変形し、衛生薄葉紙3のポップアップ性が低下してしまうようなおそれがない。
また、本実施形態によれば、第1フィルム層41と第2フィルム層42とが略同じ厚み寸法に形成されているので、熱による収縮量をより一層正確に等しくすることができ、収縮量差によってフィルム材4が反り返ってしまうようなおそれをより一層なくすことができる。
また、本実施形態によれば、無溶剤性硬化剤として、ポリオールとポリイソシアネートとを混合して硬化させるポリウレタン系硬化剤を用いているので、汎用性の高い材料で接着することができ、製造コストを安価なものとすることができる。
また、本実施形態によれば、第1フィルム層41と第2フィルム層42とにポリエチレンテレフタレートやポリプロピレンを用いるので、汎用性の高い材料を用いることができ、製造コストを安価なものとすることができる。
また、衛生薄葉紙収納箱1を廃棄する際、分別のためにフィルム材4を本体部2から剥離する必要があるが、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレンは剛性が高いため、ポリエチレン樹脂などのように応力を掛けると容易に伸展してしまうことがなく、容易に本体部2から剥離することができる。
〔本発明の変形例〕
次に、本発明に係る衛生薄葉紙収納箱1の変形例について、図5から7に基づいて説明する。
なお、以下の説明において、前述の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施形態では、フィルム材4の幅寸法を上面部21の短辺寸法の略半分程度とし、上面部21と上面側フラップ26bとに跨って貼り付けるものとしたが、これに対し、変形例においては、図5から7に示すように、フィルム材4aの短辺寸法をより大きなものとした。すなわち、フィルム材4aは、上面部21と上面側フラップ26bとの全範囲に渡って貼り付けられている。
また、図6に示すように、フィルム材4aは、本体部2に複数の糊付け箇所Paにおいて糊付けられている。
糊付け箇所Paは、第1糊付け箇所Pa1と、第2糊付け箇所Pa2と、第3糊付け箇所Pa3とを備えている。
第1糊付け箇所Pa1は、開口部23の周囲に楕円状に点在する糊付け箇所Paである。
第2糊付け箇所Pa2は、第1糊付け箇所Pa1の楕円長軸の両端部から短軸に沿って設けられた糊付け箇所Paである。
第3糊付け箇所Pa3は、フィルム材4aの四隅近傍に設けられた糊付け箇所Paである。
変形例によれば、貼り付けられるフィルム材4aの面積が大きくなり、これに伴い本体部2に取り付けられる香料の総量が従来よりも多くなる。これにより、従来の香りつきのポップアップ式衛生薄葉紙に比べてより鮮明な香りを衛生薄葉紙3に付与することができる。
また、フィルム材4aは、上面部21と上面側フラップ26bとに渡って貼り付けられているので、上面部21近傍の衛生薄葉紙3だけでなく、底面部22側の衛生薄葉紙3に対しても側方から直接的に香りを付与することができる。
また、変形例によれば、フィルム材4aの幅寸法が大きいので、上面側フラップ26bの長辺方向において、2つの第3糊付け箇所Pa3が大きく離間して設けられる。このため、離間した第3糊付け箇所Pa3間の隙間に指を入れてフィルム材4を本体部2から引き離すことで、フィルム材4を本体部2から容易に剥離することができる。
なお、本発明は、上記実施形態および変形例に限定されるものではなく、具体的な構造について適宜変更可能であるのは勿論である。
他方、本発明に係る衛生薄葉紙3は、方形のティシュペーパーが実質的に二つ折りされ、その折り返し片の縁が上下に隣接するティシュペーパーの折り返し内面に位置するようにして、互い違いに重なり合いつつ積層されたものである。なお、ここで実質的にとは、製造上の形成される縁部の若干の折り返しを許容する意味である。
この衛生薄葉紙3は、最上位に位置する一枚の折り返し片を上方に引き上げると、その直下で隣接する他の一枚の折り返し片が、摩擦により上方に引きずられて持ち上げられる。そして、かかる構造のティシュペーパー束は、その最上面が上述の上面21に開口部23を有する衛生薄葉紙収納箱1の当該上面に向かいあって収納され、前記開口部23、特にスリット44から最初の一組(最上面に位置する一組)が引き出されたときに、その直近下方に位置する他の一組の一部が露出される。なお、本発明における衛生薄葉紙3の積層枚数は限定されないが、この種の製品の一般的な積層枚数を例示すれば、120〜240組である。
この衛生薄葉紙3は、マルチスタンド式、ロータリー式の既知のインターフォルダにより製造することができる。
他方、衛生薄葉紙3を構成するティシュペーパーは、2枚〜3枚の薄葉紙が積層されたプライ構造を有している。
その衛生薄葉紙3の原料パルプとしては、NBKPとLBKPとを配合したものであり、適宜古紙パルプが配合されていてもよいが、風合いなどの点で、NBKPとLBKPのみから構成されているのがよい。その場合、配合割合としては、NBKP:LBKP=20:80〜80:20がよく、特に、NBKP:LBKP=30:70〜60:40が望ましい。
本発明に係る衛生薄葉紙3の各プライを構成する薄葉紙1枚あたりの米坪は、好ましくは9〜25g/m、より好ましくは10〜15g/mである。米坪が9g/m未満では、柔らかさの向上の観点からは好ましいものの、使用に耐えうる十分な強度を適正に確保することが困難となる。逆に米坪が25g/mを超えると紙全体が硬くなるとともに、ゴワ付き感が生じてしまい肌触りが悪くなる。なお、米坪は、JISP 8124(1998)の米坪測定方法による。
他方、本発明に係るティシュペーパーの紙厚は、2プライの状態で100〜160μm、より好ましくは120〜140μmであるのが望ましい。紙厚が100μm未満では、柔らかさの向上の観点からは好ましいものの、ティシュペーパーとしての強度を適正に確保することが困難となる。また、160μm超では、ティシュペーパーの肌触りが悪化するとともに、使用時にゴワツキ感が生じるようになる。
紙厚の測定方法としては、前記フィルム材の測定方法と同様に試験片をJISP 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCKG型」(尾崎製作所製)を用いて紙厚は2プライの状態で測定する。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろし、そのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この厚みの測定時の荷重は、120μmの際に約70gfである。なお、紙厚の測定を10回行って得られる平均値とする。
〔実施例1〕
実施例1では、フィルム材4として以下のもの構成とした。
第1フィルム層41および第2フィルム層42として、樹脂材料をポリエチレンテレフタレート(PET)とし、膜厚を10μmのフィルムとした。
接着層43としては、無溶剤性硬化剤にポリウレタン系硬化剤を用い、揮発性の高い柑橘系香料を2g/mの含有率とし、層厚を15μmとした。
また、第2フィルム層42には、膜処理として細孔421をパンチング処理にて形成した。
また、フィルム材4の膜厚は、35μmである。
〔実施例2〕
実施例2では、第2フィルム層42の膜厚を30μmとし、フィルム材4の膜厚としては、55μmのものを用いた。
この他の構成は、実施例1と同様である。
〔実施例3〕
実施例3では、第2フィルム層42の膜厚を50μmとし、フィルム材4の膜厚としては、75μmのものを用いた。
この他の構成は、実施例1と同様である。
〔実施例4〕
実施例4では、接着層43の香料の含有率を4g/m2とし、層厚を20μmとし、フィルム材4の膜厚としては、40μmのものを用いた。
この他の構成は、実施例1と同様である。
〔実施例5〕
実施例5では、第1フィルム層および第2フィルム層にポリプロピレン(PP)を用い、膜厚を60μmとした。
また、第2フィルム層42には、膜処理として細孔421をパンチング処理にて形成した。
また、フィルム材4の膜厚は、135μmのものを用いた。
この他の構成は実施例1と同様である。
〔比較例1〕
比較例1では、第2フィルム層42に細孔421を形成しないものを用いた。
この他の構成は、実施例1と同様である。
〔比較例2〕
比較例2では、接着層43の接着剤として有機溶剤(酢酸エチル)の混合を必要とする溶剤接着剤(三井化学株式会社 タケネートA−50/タケラックA626)を用いた。
また、第2フィルム層42の樹脂材料にポリエチレン(PE)を用い、膜厚を50μmとし、細孔421を形成しないものを用いた。
フィルム材4の膜厚としては、75μmのものを用いた。
この他の構成は、実施例1と同様である。
なお、比較例2においては、接着剤に溶剤接着剤を用いているため、有機溶剤を揮発させるために熱風乾燥処理(約80〜120℃の熱風を約40〜120秒間噴射)を行っている。
〔比較例3〕
比較例3では、第2フィルム層42の樹脂材料にポリプロピレン(PP)を用い、膜厚を30μmとし、細孔421を形成しないものを用いた。
フィルム材4の膜厚としては、55μmのものを用いた。
この他の構成は、実施例1と同様である。
〔比較例4〕
比較例4では、接着層43の接着剤として有機溶剤を含有する溶剤接着剤を用いた。
また、第2フィルム層42の樹脂材料にポリプロピレン(PP)を用い、膜厚を30μmとし、細孔421を形成しないものを用いた。
フィルム材4の膜厚としては、55μmのものを用いた。
この他の構成は、実施例1と同様である。
なお、比較例4においては、接着剤に溶剤接着剤を用いているため、有機溶剤を揮発させるために熱風乾燥処理(約80〜120℃の熱風を約40〜120秒間噴射)を行っている。
以上の実施例1〜4および比較例1〜4のフィルム材4を用いた衛生薄葉紙収納箱1を用いて、香りの官能試験を行った。
評価項目としては、以下の3項目について評価を行った。
1.本来の香料の有する香りと比較して変化(劣化)がどの程度かどうか
2.香りの爽快感がどの程度かどうか
3.香りの強度がどの程度かどうか
また、官能試験の他に、フィルム材4が反り返っているか否か、また、どの程度反り返っているのかについてフィルムカール試験を行った。
その結果を表1に示した。
なお、官能試験の評価は、各項目において5名が5段階で評価し、各評価は以下の通りで、平均値を算出し判断した。
〔香調変化〕
5.まったく同じ香り
4.少し違いを感じるが同じ香り
3.違いを感じるが同じ香り
2.似ているが別の香り
1.まったく別の香り
〔爽快感〕
5.とても爽やかさを感じる
4.爽やかさを感じる
3.やや爽やかさを感じる
2.ほとんど爽やかさを感じない
1.まったく爽やかさを感じない
〔強度〕
5.しっかり香りを感じる
4.香りを感じる
3.やや香りを感じる
2.かすかに香りを感じる
1.香りを感じない
また、フィルムカール試験は、23℃、湿度50%の恒温恒湿室にて55mm×200mmのフィルム材を平面の机に置き、1分経過後にフィルム材の四隅が机から離れた(反り返った)距離を測定し、その平均値を算出した。
Figure 0006684120
表1の結果について以下に考察する。
香調変化については、実施例1から5まで全ての実施例において評価5であり、比較例では、比較例3を除いて評価1もしくは評価2と低評価であった。これは、接着剤に無溶剤性硬化剤を用いたか否か、つまり、熱風処理を行ったか否かによるところが起因していると推察される。
比較例1については、後述する爽快感および強度についても評価1と低い。これは、第2フィルム層42にガスバリア性の高いPETが用いられているにも関わらず、細孔421が形成されていないため、香り自体が僅かであり、香調変化について十分に評価することができなかったものと思われる。
爽快感については、実施例1から3および5は評価4であり、実施例4が評価5であった。比較例では、比較例3を除いて評価1もしくは評価2と低評価であった。これは、接着剤に無溶剤性硬化剤を用いたか否かによるところが起因していると推察される。
比較例1については、前述同様、香り自体が僅かであり、爽快感について十分に評価することができなかったものと思われる。
また、実施例4は、香料量が実施例1〜4の倍量用いられているため、より鮮明な香りを感じることができ、より強い爽快感が得られたものと思われる。
強度については、実施例1から3および5は評価4であり、実施例4が評価5であった。比較例では、比較例1を除いて評価3もしくは評価4と実施例1から5にやや劣る程度であった。
これは、比較例2から4は、第2フィルム層42にガス透過性を有するPEまたはPPを用いているのに対し、比較例1では、膜処理としてパンチング処理が施されていないガスバリア性の高いPETを用いていることに起因するものと思われる。
これに対し、実施例1および5では、PETや膜厚の厚いPPと、ガスバリア性の高いフィルム材を用いてはいるが、細孔421が設けられているため、第2フィルム層42がガス透過性を確保しているため、良好な香り強度が得られたものと思われる。
フィルムカール試験については、実施例1,4では、0mmと反り返りが確認されず、実施例2が1mm、実施例3が3mm、と僅かに反り返りが確認できる程度であった。比較例では、第1フィルム層41と第2フィルム層42が同じ樹脂材料である比較例1が0mmと反り返りが確認されず、これに対し、第2フィルム層42がガス透過性を有するPEもしくはPPである比較例2から4については、順に42mm、32mm、30mm、と大幅に反り返りが生じていることが確認でき、実施例と比較してオーダーレベルの違いが確認できた。
以上をまとめると、実施例1から4は、香調評価およびフィルムカール試験ともに良好な結果が得られた。
比較例1では、第2フィルム層42にPETを用いたため、香調評価では、最も悪く、フィルムカール試験では、反り返りが確認できないほど良好な結果であった。これに対し、第2フィルム層42にガス透過性材料であるPEまたはPPを用いた比較例2から4では、香調評価は中程度であったが、その反面、第1フィルム層41と異なる樹脂材料を用いたため、フィルムカール試験では、深刻な反り返りが確認された。
また、実施例同士において比較すると、第2フィルム層42が第1フィルム層41と異なる厚み寸法(膜厚)に形成された実施例2,3においては、僅かではあるが反り返りが見られた。これは、熱収縮率が同じ樹脂材料でも、膜厚が異なることで、フィルム自体の実質的な熱収縮率に僅かに差異が生じたためと思われる。
1 衛生薄葉紙収納箱
2 本体部
3 衛生薄葉紙
4 フィルム材
4a フィルム材
21 上面部
22 底面部
22a 糊代部
22b 折り曲げ線
23 開口部
25 側面部
26 妻面部
26a 底面側フラップ
26b 上面側フラップ
26c 側面側フラップ
41 フィルム層
42 フィルム層
43 接着層
44 スリット
50 湿度
421 細孔
G 接着部
P 糊付け箇所
P1 第1糊付け箇所
P2 第2糊付け箇所
P3 第3糊付け箇所
Pa 糊付け箇所
Pa1 第1糊付け箇所
Pa2 第2糊付け箇所
Pa3 第3糊付け箇所

Claims (4)

  1. 複数枚が積層された衛生薄葉紙と、前記衛生薄葉紙を収容するとともに前記衛生薄葉紙を取り出し可能な開口部が設けられた本体部と、を備えた衛生薄葉紙収納箱であって、
    前記開口部には、前記開口部に対応する位置にスリットが形成されたフィルム材が設けられ、
    前記フィルム材は、上側に設けられる第1フィルム層と、下側に設けられる第2フィルム層と、前記第1フィルム層と前記第2フィルム層とを接着する接着層と、を備え、
    前記第1フィルム層と前記第2フィルム層とは、同一のガスバリア性のフィルム材により構成され、
    前記第2フィルム層には、複数の細孔が設けられ、
    前記接着層には、無溶剤性硬化剤と、前記衛生薄葉紙に香りを付与する香料と、が含有され
    前記本体部は、
    上面部、底面部、一対の側面部および一対の妻面部により区画されており、
    前記上面部の側端縁から延出された上面側フラップと、
    前記底面部の側端縁から延出された底面側フラップと、
    前記一対の側面部の側端縁からそれぞれ延出された側面側フラップと、
    を備え、
    前記上面側フラップ、前記底面側フラップおよび前記一対の側面側フラップが重畳するようにそれぞれ折り曲げられることにより前記妻面部が形成され、
    前記上面側フラップと前記底面側フラップの少なくとも一方は、前記側面側フラップに接着され、
    前記フィルム材は、前記上面部と前記上面側フラップの全面に設けられ、
    前記開口部の長辺方向に沿って楕円状に点在する第1糊付け箇所と、
    前記第1糊付け箇所の両端部から前記開口部の短辺方向に沿って延在する第2糊付け箇所と、
    前記フィルム材の四隅近傍に設けられた第3糊付け箇所と、
    を有することを特徴とする衛生薄葉紙収納箱。
  2. 前記第1フィルム層と前記第2フィルム層とは、それぞれの厚み寸法が1〜60μmであることを特徴とする請求項1に記載の衛生薄葉紙収納箱。
  3. 前記無溶剤性硬化剤は、ポリオールと、ポリイソシアネートとが混合されて硬化することを特徴とする請求項1または2に記載の衛生薄葉紙収納箱。
  4. 前記第1フィルム層および前記第2フィルム層としてポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール、塩化ビニリデンが用いられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の衛生薄葉紙収納箱。
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