JP6683950B2 - 電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源装置及びその制御方法 - Google Patents

電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、電圧駆動型半導体スイッチング素子に駆動電源を供給する駆動電源装置及びその制御方法に関し、特に、駆動電源装置の高効率化、小型化を図るための技術に関するものである。
複数の電圧駆動型半導体スイッチング素子からなるインバータ等の電力変換器において、絶縁耐圧を確保するためにスイッチング素子の駆動電源を専用電源から変圧器等を介して供給する場合がある。
しかし、変圧器等を使用すると装置全体の大型化を招くため、例えば特許文献1に記載されているように、変圧器等の絶縁手段を用いずに、主回路から非絶縁でスイッチング素子に駆動電源を供給するようにした駆動電源装置が知られている。
図9(a)は、上記従来技術に記載された、主回路のスイッチング素子に対する駆動電源装置を示している。この駆動電源装置は、図9(b)に示すごとく、インバータ(2レベルインバータ)の主回路一相分の上下アームにそれぞれ接続されたn個のスイッチング素子1Aに対して個別に設けられている。なお、図9(b)において、Edcはインバータの主回路に設けられた直流電源である(その電圧値もEdcにて示す)。
図9(a)において、電圧駆動型のスイッチング素子1Aには、還流ダイオード2が逆並列に接続されている。スイッチング素子1Aとしては、図示するIGBTのほか、MOSFETが使用される場合もある。
スイッチング素子1AのコレクタC−エミッタE間には、抵抗3,4と逆流阻止用ダイオード5とコンデンサ6との直列回路が接続されている。また、コンデンサ6の端子電圧Vを異なる大きさの直流電圧に変換するDC/DCコンバータ7と、このコンバータ7から直流電力が供給されるゲート駆動回路8とが設けられ、コンデンサ6には、その端子電圧Vの過電圧状態を検出する過電圧検出器9が並列に接続されている。
ゲート駆動回路8は、外部から入力される光信号としてのオン・オフ信号によって動作し、その出力側はスイッチング素子1Aのゲート及びエミッタに接続されている。
更に、抵抗4には、スイッチ10が並列に接続されている。このスイッチ10は、過電圧検出器9によって開閉が制御されるものであり、過電圧状態でない通常時にはオン状態となって抵抗4を短絡している。
上記構成において、DC/DCコンバータ7の起動前にコンデンサ6を初期充電する場合、スイッチ10がオン状態であるため、主回路の直流中間電圧Edcにより、抵抗3、スイッチ10、ダイオード5を介してコンデンサ6に電流が流れる。
コンデンサ6の電圧が確立すると、コンデンサ6の電荷は、コンバータ7においてゲート駆動動作に必要な電流、電圧に変換され、ゲート駆動回路8によりスイッチング素子1Aの駆動が開始される。
ここで、抵抗3の抵抗値は、インバータが停止しているとき(いわゆるパルスオフ時)のスイッチング素子1AのコレクタC−エミッタE間電圧:VCE=直流中間電圧Edc/(インバータの1アーム当たりのスイッチング素子1Aの直列数n×2)のもとで、ゲート駆動回路8に必要な電力を供給可能な値に選ぶ必要がある。
インバータの動作中(いわゆるパルスオン時)において、コンデンサ6の端子電圧Vの値が予め設定した上限値Vc1以上となってコンデンサ6が過電圧状態となり、コンデンサ6への給電を停止する必要が生じた場合には、過電圧検出器9の出力信号によりスイッチ10をオフさせる。これにより、抵抗4が電源回路に投入されるので、電源回路の抵抗値は抵抗3,4の抵抗値の合計値に増加する。
この時、抵抗4の抵抗値を、抵抗4の投入によりコンデンサ6の端子電圧Vが前述の上限値Vc1より低くなるように選定することにより、コンデンサ6への給電が停止される。また、抵抗4とコンデンサ6との間には逆流阻止用ダイオード5が接続されているため、コンデンサ6に蓄積された電荷の逆流が阻止される。
更に、パルスオン時において、コンデンサ6の端子電圧Vが低下して予め設定した下限値Vc2以下になり、コンデンサ6への給電を再び開始する場合には、過電圧検出器9の動作によりスイッチ10をオン状態にする。これにより、抵抗4が短絡されて電源回路の抵抗値が減少し、抵抗3、スイッチ10、ダイオード5を介してコンデンサ6に電流が流れ始める。
これらの制御により、コンデンサ6の電圧Vは、リプル電圧(Vc1−Vc2)を含んだ直流電圧となる。
また、パルスオフ時(スイッチ10のオン時)に抵抗3、スイッチ10、ダイオード5を介してコンデンサ6に流れる電流Ioffは、数式1によって表される。なお、ダイオード5の順方向電圧降下は無視している(以下、同じ)。
[数式1]
off={Edc/(スイッチング素子1Aの直列数n×2)−V}/R03
なお、数式1において、R03は抵抗3の抵抗値を示す。
一方、パルスオン時(スイッチ10のオフ時)に抵抗3,4を介してコンデンサ6に流れる電流Ionは、数式2のようになる。
[数式2]
on={Edc/(スイッチング素子1Aの直列数n)−V}/(R03+R04)×Duty
なお、R04は抵抗4の抵抗値、Dutyはスイッチング素子1Aのスイッチング周期をパルス周期により除算した値(デューティ比)である。
ここで、仮に、Edc/(スイッチング素子1Aの直列数n)≫Vとした場合、R03=R04とすれば、数式2の電流Ionは数式1の電流Ioffと等しくなる。
よって、パルスオン時のスイッチング素子1Aの両端電圧VCEがパルスオフ時に対して倍増したとしても、抵抗3に必要とされる電力容量は同じである。
特開2006−197763号公報(段落[0032]〜[0041]、図1等)
しかしながら、図9に示した回路では次のような問題がある。
コンデンサ6に流れる電流が最大値となる条件は、パルスオン時にコンデンサ6の端子電圧Vが低下したことを過電圧検出器9が検出し、スイッチ10をオンさせることである。このとき、コンデンサ6に流れる電流Imaxは、数式3のようになる。
[数式3]
max={Edc/(スイッチング素子1Aの直列数n)−V}/R03
ここで、仮に、Edc/(スイッチング素子1Aの直列数n)≫Vとした場合、パルスオン時に抵抗3を介してコンデンサ6に流れる電流Imaxは、パルスオフ時に流れる電流Ioffの2倍になるため、抵抗3に必要とされる最大消費電力容量やパルス耐量はパルスオフ時の4倍になる。従って、抵抗3における損失が増加すると共に定格値の大きい素子が必要になり、装置全体の高効率化、小型化に対する障害となっていた。
そこで、本発明の解決課題は、電源回路の抵抗に流れる電流の最大値を抑制し、抵抗の最大消費電力容量を低減して装置の高効率化、小型化を可能にした電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源装置及びその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る駆動電源装置は、電力変換器の主回路を構成する電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源を、前記主回路の直流電源から非絶縁にて供給するための駆動電源装置において、
前記スイッチング素子の両端に、第1の抵抗と第2の抵抗と逆流阻止用ダイオードとコンデンサとが直列に接続され、かつ、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点と前記スイッチング素子の負電位側端子との間に、第1のスイッチと第2のスイッチとが直列に接続され、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの接続点と、前記第2の抵抗と前記逆流阻止用ダイオードとの接続点との間に、第3の抵抗が接続されると共に、
前記直流電源により充電された前記コンデンサの電圧を用いて前記スイッチング素子の駆動信号を生成する駆動回路と、前記コンデンサの過電圧状態を検出する過電圧検出器とを備え、
前記過電圧検出器の出力信号により、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを開閉制御可能であることを特徴とする。
請求項2に係る駆動電源装置は、請求項1に記載した駆動電源装置であって、前記主回路の直流電源電圧を前記スイッチング素子の1アーム当たりの直列接続数により除算した値が前記コンデンサの端子電圧よりも十分に大きい場合において、
前記電力変換器の動作時に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフした状態で前記第1の抵抗を流れる電流の最大値が、前記電力変換器の停止時に前記第1のスイッチをオンし、かつ前記第2のスイッチをオフした時に前記第1の抵抗を流れる電流値と等しくなるように、前記第1の抵抗〜前記第3の抵抗の抵抗値がそれぞれ設定されていることを特徴とする。
請求項3に係る制御方法は、請求項1または請求項2のいずれかに記載した駆動電源装置の制御方法であって、
前記駆動回路が起動するまでは、前記第2の抵抗と前記第3の抵抗とが並列に接続されるように前記過電圧検出器により前記第1のスイッチを制御し、前記コンデンサの端子電圧が予め設定された所定値以上になった時には前記第2の抵抗と前記第3の抵抗とが直列に接続されるように、前記過電圧検出器により前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御することを特徴とする。
請求項4に係る駆動電源装置は、電力変換器の主回路を構成する電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源を、前記主回路の直流電源から非絶縁にて供給するための駆動電源装置において、
前記スイッチング素子の両端に、第1の抵抗と第2の抵抗と逆流阻止用ダイオードとコンデンサとが直列に接続され、かつ、前記第2の抵抗に並列に第1のスイッチが接続され、前記第2の抵抗と前記逆流阻止用ダイオードとの接続点と前記スイッチング素子の負電位側端子との間に、第3の抵抗と第2のスイッチとが直列に接続されると共に、
前記直流電源により充電された前記コンデンサの電圧を用いて前記スイッチング素子の駆動信号を生成する駆動回路と、前記コンデンサの過電圧状態を検出する過電圧検出器とを備え、
前記過電圧検出器の出力信号により、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを開閉制御可能であることを特徴とする。
請求項5に係る駆動電源装置は、請求項4に記載した駆動電源装置であって、
前記主回路の直流電源電圧を前記スイッチング素子の1アーム当たりの直列接続数により除算した値が前記コンデンサの端子電圧よりも十分に大きい場合において、
前記電力変換器の動作時に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフした状態で前記第1の抵抗を流れる電流の最大値が、前記電力変換器の停止時に前記第1のスイッチをオンし、かつ前記第2のスイッチをオフした時に前記第1の抵抗を流れる電流値と等しくなるように、前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗の抵抗値がそれぞれ設定されていることを特徴とする。
請求項6に係る制御方法は、請求項4または請求項5の何れかに記載した駆動電源装置の制御方法であって、
前記駆動回路が起動するまでは、前記第2の抵抗を短絡するように前記第1のスイッチを制御し、前記コンデンサの端子電圧が予め設定された所定値以上になった時には、前記第2の抵抗及び前記第3の抵抗が回路に投入されるように前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御することを特徴とする。
本発明によれば、電力変換器の動作時及び停止時(パルスオン時及びパルスオフ時)における電源回路の合成抵抗値を第1、第2のスイッチのオン・オフにより調整して電源回路の抵抗に流れる電流の最大値を抑制し、抵抗の最大消費電力容量を低減して装置の高効率化、小型化を図ることができる。
本発明の第1実施形態を示す回路構成図である。 本発明の第2実施形態を示す回路構成図である。 図1のコンデンサの初期充電時(パルスオフ時)の電流経路を示す図である。 図1のコンデンサへの給電停止時(パルスオン時)の電流経路を示す図である。 図1のコンデンサへの給電時(パルスオン時)の電流経路を示す図である。 図2のコンデンサの初期充電時(パルスオフ時)の電流経路を示す図である。 図2のコンデンサへの給電停止時(パルスオン時)の電流経路を示す図である。 図2のコンデンサへの給電時(パルスオン時)の電流経路を示す図である。 従来技術を示す回路構成図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は、本発明の第1実施形態を示す回路構成図であり、図9と同様に、インバータの主回路一相分の上下アームにそれぞれ直列接続されたn個の電圧駆動型半導体スイッチング素子1に対する駆動電源装置を示している。
本実施形態では、スイッチング素子1としてMOSFETを用いた例を示しているが、図9のようにIGBTを用いる場合にも本発明は適用可能である。
図1において、スイッチング素子1は、逆並列に接続された還流ダイオード(寄生ダイオード)2を備えている。
このスイッチング素子1のドレインD−ソースS間には、第1の抵抗11と第2の抵抗12と逆流阻止用ダイオード5とコンデンサ6とが直列に接続されている。また、図9と同様に、コンデンサ6の端子電圧Vを異なる大きさの直流電圧に変換するDC/DCコンバータ7と、このコンバータ7から直流電力が供給されるゲート駆動回路8とが設けられ、コンデンサ6には、その端子電圧Vの過電圧状態を検出する過電圧検出器9が並列に接続されている。
なお、ゲート駆動回路8は外部から入力される光信号としてのオン・オフ信号により動作し、その出力側はスイッチング素子1のゲートG及びソースSに接続されている。
抵抗11,12同士の接続点とスイッチング素子1のソースSとの間には、第1のスイッチ13と第2のスイッチ14とが直列に接続され、スイッチ13,14同士の接続点とダイオード5のアノードとの間には第3の抵抗15が接続されている。
上記のスイッチ13,14は、過電圧検出器9の出力信号によって開閉が制御される半導体スイッチ等からなり、過電圧が検出されていない通常時には、第1のスイッチ13はオン状態、第2のスイッチ14はオフ状態となっている。
以下、この第1実施形態の動作を、図3〜図5を参照しつつ説明する。
図3は、インバータの停止中であってコンデンサ6の初期充電時(パルスオフ時)における電流経路(破線)aを示している。図3において、第1のスイッチ13がオン状態であるため、抵抗11と、抵抗12,15の並列回路と、ダイオード5とを介してコンデンサ6に電流が流れ、電荷が蓄積される。
コンデンサ6の電圧が確立すると、コンデンサ6の電荷は、DC/DCコンバータ7においてゲート駆動動作に必要な電流、電圧に変換され、ゲート駆動回路8によるスイッチング素子1のゲート駆動が開始される。
よって、抵抗11,12,15の抵抗値は、パルスオフ時のスイッチング素子1のドレインD−ソースS間電圧:VDS=直流中間電圧Edc/(インバータの1アーム当たりのスイッチング素子1の直列数n×2)のもとで、ゲート駆動回路8に必要な電力を供給可能な値に選ぶ必要がある。
次に、図4は、コンデンサ6への給電停止時(パルスオン時)における電流経路(一点鎖線)b,bを示している。
コンデンサ6の端子電圧Vが予め設定された所定値以上になった時には、図4に示すように、過電圧検出器9の出力信号によって第1のスイッチ13をオフし、第2のスイッチ14をオンすることにより、スイッチング素子1のドレインD−ソースS間には抵抗11,12,15が直列に接続され、抵抗15による分圧値がダイオード5を介してコンデンサ6に印加される。
このため、抵抗15の抵抗値を、コンデンサ6の端子電圧Vが前述した上限値Vc1を超えないように選定すれば、コンデンサ6への給電を停止することができる。また、逆流阻止用ダイオード5を備えることにより、コンデンサ6に蓄積された電荷の逆流は阻止される。
また、図5は、コンデンサ6への給電時(パルスオン時)における電流経路(二点鎖線)cを示している。
図5に示すように、過電圧検出器9の出力信号によって第2のスイッチ14をオフさせる(第1のスイッチ13はオフ状態を維持する)ことで、抵抗15が電源回路から除去され、抵抗11,12とダイオード5とを介してコンデンサ6への給電が開始される。
以上の動作から、初期充電する場合のパルスオフ時に、抵抗11と抵抗12,15の並列回路とダイオード5とを介してコンデンサ6に供給される電流Ioffは、図3に基づいて数式4のようになる。
[数式4]
off={Edc/(スイッチング素子1の直列数n×2)−V}/{R11+R1215/(R12+R15)}
なお、R11は抵抗11の抵抗値、R12は抵抗12の抵抗値、R15は抵抗15の抵抗値を示す。
次に、コンデンサ6に流れる電流の最大値Imaxは、パルスオン時においてスイッチ13,14が何れもオフの時に生じるので、図5より、数式5のようになる。
[数式5]
max={Edc/(スイッチング素子1の直列数n)−V}/(R11+R12
ここで、仮に、Edc/(スイッチング素子1の直列数n)≫Vとした場合、R12=2×R11=3×R15とすると、パルスオン時に抵抗11を流れる電流の最大値Imaxは、パルスオフ時に流れる電流Ioffと等しくなり、また、パルスオフ時にコンデンサ6を流れる電流が図9(a)に示した従来技術のそれと同等である場合(2×R03=3×R11)、数式3に示した従来のImaxに対して1/2になることが判る。
このため、パルスオン時に抵抗により消費される最大電力を大幅に低減することができ、損失の低減や抵抗の小型化を図ることができる。
次に、図2は本発明の第2実施形態を示す回路構成図である。なお、図1の第1実施形態と同一の機能を有する部位には同一の符号を付してあり、以下では第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
この第2実施形態では、図1における第1,第2の抵抗11,12に代えて第1,第2の抵抗16,17が設けられ、第2の抵抗17には第1のスイッチ18が並列に接続されている。また、第2の抵抗17とダイオード5との接続点とスイッチング素子1のソースSとの間には、第3の抵抗19と第2のスイッチ20とが直列に接続されている。
上記のスイッチ18,20は、過電圧検出器9の出力信号によってそれぞれ開閉が制御される半導体スイッチ等からなり、過電圧が検出されていない通常時には、第1のスイッチ18はオン状態、第2のスイッチ20はオフ状態となっている。
次に、この第2実施形態の動作を、図6〜図8を参照しつつ説明する。
図6は、コンデンサ6の初期充電時(パルスオフ時)における電流経路(破線)dを示している。初期充電時には、第1のスイッチ18がオン状態であるため、抵抗16、スイッチ18、ダイオード5を介してコンデンサ6に電流が流れ、電荷が蓄積される。
コンデンサ6の電圧が確立すると、コンデンサ6の電荷は、DC/DCコンバータ7においてゲート駆動動作に必要な電流、電圧に変換され、ゲート駆動回路8によりスイッチング素子1のゲート駆動が開始される。
よって、抵抗16の抵抗値は、パルスオフ時のスイッチング素子1のドレインD−ソースS間電圧:VDS=直流中間電圧Edc/(スイッチング素子1の直列数n×2)のもとで、ゲート駆動回路8に必要な電力を供給可能な値に選ぶ必要がある。
次いで、図7は、コンデンサ6への給電停止時(パルスオン時)における電流経路(一点鎖線)e,eを示している。
コンデンサ6の端子電圧Vが予め設定された所定値以上になった時には、図7に示すように、過電圧検出器9の出力信号により第1のスイッチ18をオフ状態とし、第2のスイッチ20をオン状態にすることにより、電源回路の構成は実質的に前述した図4と同様になり、スイッチング素子1のドレインD−ソースS間には抵抗16,17,19が直列に接続されることになる。
これにより、抵抗19による分圧値がダイオード5を介してコンデンサ6に印加される。
従って、抵抗19の抵抗値を、コンデンサ6の端子電圧Vが前述した上限値Vc1を超えないように選定することにより、コンデンサ6への給電を停止することができる。また、コンデンサ6に蓄積された電荷の逆流は、逆流阻止用ダイオード5によって阻止される。
更に、図8は、コンデンサ6への給電時(パルスオン時)における電流経路(二点鎖線)fを示している。
図8に示すように、過電圧検出器9の出力信号によって第2のスイッチ20をオフさせる(第1のスイッチ18はオフ状態を維持する)ことで、電源回路から抵抗19が除去され、抵抗16,17とダイオード5とを介してコンデンサ6への給電が開始される。
以上の動作から、初期充電する場合のパルスオフ時に、抵抗16、第1のスイッチ18、ダイオード5を介してコンデンサ6に流れる電流Ioffは、図6より、数式6によって表すことができる。
[数式6]
off={Edc/(スイッチング素子1の直列数n×2)−V}/R16
なお、R16は抵抗16の抵抗値を示す。
また、コンデンサ6に流れる電流の最大値Imaxは、パルスオン時において第1のスイッチ18及び第2のスイッチ20が何れもオフ状態である時に生じるので、図8より、数式7のようになる。
[数式7]
max={Edc/(スイッチング素子1の直列数n)−V}/(R16+R17
なお、R17は抵抗17の抵抗値を示す。
ここで、仮に、Edc/(スイッチング素子1の直列数n)≫Vとした場合、R16=R17とすると、数式7の電流Imaxは数式6の電流Ioffと等しくなり、また、パルスオフ時にコンデンサ6に流れる電流Ioffが図9(a)に示した従来技術のそれと同等である場合(R03=R16)、従来技術のImax(数式3)に対して1/2になることが判る。
従って、この第2実施形態においても、パルスオン時に抵抗により消費される最大電力を大幅に低減することができ、損失の低減や抵抗の小型化を図ることができる。
なお、第1実施形態、第2実施形態では、本発明に係る駆動電源装置を直流中間電圧がEdcである2レベルインバータに適用する場合について説明したが、本発明はマルチレベルインバータにも適用可能である。
本発明は、MOSFETやIGBT等、各種の電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源装置として利用することができる。また、これらのスイッチング素子及び駆動電源装置を備えた電力変換器は、インバータに限らず、コンバータやチョッパ等であっても良い。
1:電圧駆動型半導体スイッチング素子
2:還流ダイオード
5:逆流阻止用ダイオード
6:コンデンサ
7:DC/DCコンバータ
8:ゲート駆動回路
9:過電圧検出器
11,12,15,16,17,19:抵抗
13,14,18,20:スイッチ

Claims (6)

  1. 電力変換器の主回路を構成する電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源を、前記主回路の直流電源から非絶縁にて供給するための駆動電源装置において、
    前記スイッチング素子の両端に、第1の抵抗と第2の抵抗と逆流阻止用ダイオードとコンデンサとが直列に接続され、かつ、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点と前記スイッチング素子の負電位側端子との間に、第1のスイッチと第2のスイッチとが直列に接続され、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの接続点と、前記第2の抵抗と前記逆流阻止用ダイオードとの接続点との間に、第3の抵抗が接続されると共に、
    前記直流電源により充電された前記コンデンサの電圧を用いて前記スイッチング素子の駆動信号を生成する駆動回路と、前記コンデンサの過電圧状態を検出する過電圧検出器とを備え、
    前記過電圧検出器の出力信号により、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを開閉制御可能であることを特徴とする、電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源装置。
  2. 請求項1に記載した駆動電源装置であって、
    前記主回路の直流電源電圧を前記スイッチング素子の1アーム当たりの直列接続数により除算した値が前記コンデンサの端子電圧よりも十分に大きい場合において、
    前記電力変換器の動作時に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフした状態で前記第1の抵抗を流れる電流の最大値が、前記電力変換器の停止時に前記第1のスイッチをオンし、かつ前記第2のスイッチをオフした時に前記第1の抵抗を流れる電流値と等しくなるように、前記第1の抵抗〜前記第3の抵抗の抵抗値がそれぞれ設定されていることを特徴とする、電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載した駆動電源装置の制御方法であって、
    前記駆動回路が起動するまでは、前記第2の抵抗と前記第3の抵抗とが並列に接続されるように前記過電圧検出器により前記第1のスイッチを制御し、前記コンデンサの端子電圧が予め設定された所定値以上になった時には前記第2の抵抗と前記第3の抵抗とが直列に接続されるように、前記過電圧検出器により前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御することを特徴とする、電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源装置の制御方法。
  4. 電力変換器の主回路を構成する電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源を、前記主回路の直流電源から非絶縁にて供給するための駆動電源装置において、
    前記スイッチング素子の両端に、第1の抵抗と第2の抵抗と逆流阻止用ダイオードとコンデンサとが直列に接続され、かつ、前記第2の抵抗に並列に第1のスイッチが接続され、前記第2の抵抗と前記逆流阻止用ダイオードとの接続点と前記スイッチング素子の負電位側端子との間に、第3の抵抗と第2のスイッチとが直列に接続されると共に、
    前記直流電源により充電された前記コンデンサの電圧を用いて前記スイッチング素子の駆動信号を生成する駆動回路と、前記コンデンサの過電圧状態を検出する過電圧検出器とを備え、
    前記過電圧検出器の出力信号により、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを開閉制御可能であることを特徴とする、電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源装置。
  5. 請求項4に記載した駆動電源装置であって、
    前記主回路の直流電源電圧を前記スイッチング素子の1アーム当たりの直列接続数により除算した値が前記コンデンサの端子電圧よりも十分に大きい場合において、
    前記電力変換器の動作時に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフした状態で前記第1の抵抗を流れる電流の最大値が、前記電力変換器の停止時に前記第1のスイッチをオンし、かつ前記第2のスイッチをオフした時に前記第1の抵抗を流れる電流値と等しくなるように、前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗の抵抗値がそれぞれ設定されていることを特徴とする、電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源装置。
  6. 請求項4または請求項5の何れかに記載した駆動電源装置の制御方法であって、
    前記駆動回路が起動するまでは、前記第2の抵抗を短絡するように前記第1のスイッチを制御し、前記コンデンサの端子電圧が予め設定された所定値以上になった時には、前記第2の抵抗及び前記第3の抵抗が回路に投入されるように前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御することを特徴とする、電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動電源装置の制御方法。
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