JP6682812B2 - 受信回路、これを用いた受信装置、および受信方法 - Google Patents

受信回路、これを用いた受信装置、および受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、受信回路、これを用いた受信装置、および受信方法に関する。
移動可能な無線装置は、消費電力を低下させ、電池の持ち時間を長くして待ち受け時間をできるだけ長くすることが好ましい。無線通信において、受信信号が無く無線通信機が信号の到来を待ち受けている状態(受信待ち受け中)に、無線通信機の受信部の機能を受信レベルの判定のみにするなど機能を最小限に抑えることがある。例えば、受信処理を行う回路や信号処理用プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)等を省電力動作させる。具体的には、受信信号の電界強度すなわち受信レベルがしきい値未満である場合には、装置内部のプロセッサの動作クロックの速度を受信レベルが高い時よりも低く設定して装置の消費電力を低下させることがある。
特許文献1には、検出した受信レベルが所定のしきい値以上である場合に復調を開始する技術が開示されている。特許文献1では、無線通信機の消費電力低減のために、受信レベル検出部にて間欠受信周期毎に信号レベル判定処理を行い、信号レベルが所定のしきい値以上である場合に受信回路部が復調を開始する。
特開2012−34287号公報
ところで、デジタル無線システムでは予め各システムの規定で定められた信号フォーマット・フレーム構成で送受信が行われる。信号フォーマット・フレーム構成でのデータの送受信では、基本的にフレーム周期毎に同期フレームが挿入される。このため、受信装置は、受信した信号から同期ワードを抽出して、フレームを特定する。
受信装置は、省電力運転等のために、受信信号の到来の判定を一定周期で間欠的に行い、受信信号の到来を検出する場合、間欠的に行う受信信号の到来の判定で信号の到来を検出してから、受信信号の復調を開始することになる。この処理の場合、受信信号の到来の判定のタイミングと、信号の到来開始のタイミングがずれると、信号の到来開始直後の同期フレームを検出することができず、フレームが確定できないため、復調ができないという頭切れが生じることがある。特に、警察無線システムや消防無線システムなどの緊急性を伴う用途に用いられる受信装置については、受信データについて頭切れが生じることは好ましくない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、頭切れを生じることなく受信を行うことのできる受信回路、これを用いた受信装置、および受信方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のある形態による受信回路は、信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した信号に基づいて、受信信号の到来を検出する検出部と、前記受信信号に対応するデータを記憶するバッファ部と、入力されるデータを復調する復調処理部と、前記検出部が前記受信信号の到来を検出していない場合、前記受信信号に対応するデータを前記バッファ部に記憶させ、前記検出部が前記受信信号の到来を検出した場合、前記バッファ部に記憶されているデータを前記復調処理部へ入力させる制御部と、前記データを前記バッファ部に入力する第1状態と、前記データを、前記バッファ部を介さずに前記復調処理部へ入力する第2状態とのいずれか一方に設定するスイッチ部とを含み、前記制御部は、前記検出部が前記受信信号の到来を検出していない場合、前記スイッチ部を前記第1状態に設定し、前記第1状態に設定している状態で、前記検出部が前記受信信号の到来を検出し、かつ、前記バッファ部に記憶されているデータがない場合、前記スイッチ部を前記第1状態から前記第2状態に切り替える。
また、本発明のある形態による受信方法は、受信信号の到来を検出する工程と、前記受信信号の到来を検出していない場合に、前記受信信号に対応するデータを記憶する工程と、前記受信信号の到来を検出した場合に、記憶した前記データを、先に記憶したデータから順に復調する工程と、前記受信信号の到来を検出している状態で、かつ、記憶されているデータがない場合に、前記受信信号に対応するデータに切り替えて復調する工程とを含む。
本発明にかかる受信回路、これを用いた受信装置、および受信方法によれば、受信開始時の頭切れを防止できる。
図1は、本発明にかかる受信回路を含む受信装置の実施形態を示す図である。 図2は、4値FSK方式の信号のフォーマットの例を示す図である。 図3は、受信回路に用いるDSPの構成例を示す図である。 図4は、受信待ち受け中のDSPの状態を示す図である。 図5は、受信信号の受信中でバッファ部にデータが記憶されている場合のDSPの状態を示す図である。 図6は、受信信号の受信中でバッファ部にデータが記憶されていない場合のDSPの状態を示す図である。 図7は、受信回路によって実現される受信方法を示すフローチャートである。 図8は、受信回路の動作の例を示す状態遷移図である。 図9は、受信回路のバッファ部の構造の例を示す図である。 図10は、受信回路のバッファ部の動作例を示す図である。 図11は、受信回路のバッファ部の動作例を示す図である。 図12は、受信回路のバッファ部の動作例を示す図である。 図13は、受信回路のバッファ部の動作例を示す図である。 図14は、受信回路のバッファ部の動作例を示す図である。 図15は、受信回路のバッファ部の動作例を示す図である。
以下に、本発明にかかる受信回路、これを用いた受信装置、および受信方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(受信装置)
図1は、本発明にかかる受信回路10を含む受信装置100の実施形態を示す図である。図1に示すように受信回路10は、アンテナ1と、受信部20と、DSP4と、装置制御部5と、スピーカ6と、表示部7と、操作部8と、電池9とを備えている。
アンテナ1は、送信側から送信された信号を受信する。アンテナ1が受信した信号は、受信部20に送られる。受信部20は、RF(Radio Frequency)回路部2および直交検波部3を有する。RF回路部2は、アンテナ1が受信した信号に対して周波数の変換などの処理を行う。RF回路部2が処理した信号は直交検波部3に送られる。直交検波部3は、RF回路部2から出力される信号に対して、直交検波を行う。
DSP4は、直交検波部3から出力される検波信号についてデジタル信号処理を行う。DSP4の構成、機能については後述する。
装置制御部5は、受信装置100の各部を制御する。装置制御部5は、DSP4から信号が入力され、入力された信号をスピーカ6および表示部7に出力する。スピーカ6および表示部7は、DSP4で復調処理したデータを出力する出力部としての機能を有する。装置制御部5は、操作部8から入力される信号に基づいて動作を実行する。装置制御部5は、例えば、操作部8から入力される信号に基づいてスピーカ6から出力する音声を調整する。また、装置制御部5は、操作部8から入力される信号に基づいて表示部7の表示内容を変更する。
スピーカ6は、装置制御部5から出力される音声信号に基づく音声を出力する。受信装置100が送信装置としての機能をも有する場合、スピーカ6は、マイクロフォンとしても機能する。
表示部7は、装置制御部5から出力される、受信装置100に関する各種の情報を表示する。表示部7は、例えば、液晶パネルを有する。
操作部8は、受信装置100の使用者によって操作される部分である。操作部8は、ボタンや、ダイアルを有する。操作部8は、例えば、使用者が受信装置100の電源をONにしたり、各種の設定を行ったりする場合に、使用者によって操作される。操作部8は、使用者によって行われた操作の信号を装置制御部5に送る。
電池9は、受信装置100の各部に電力を供給する。電池9から供給される電力によって受信装置100を動作させることにより、受信装置100を持ち運びできる可搬型の装置として実現できる。
本実施形態の受信装置100は、送信装置などが送信した信号はアンテナ1によって受信される。アンテナ1によって受信された信号は、受信部20に入力される。受信部20のRF回路部2は、アンテナ1が受信した信号に対して周波数の変換などの処理を行う。RF回路部2は、例えば、アンテナ1が受信した信号をより低い周波数の信号に変換する。受信部20の直交検波部3は、RF回路部2から出力される信号に対して、直交検波を行う。直交検波部3は、直交検波によって、位相が互いに直交する、I(In−phase)信号とQ(Quadrature−phase)信号とからなる検波信号を出力する。DSP4は、直交検波部3から出力される検波信号についてデジタル信号処理を行う。DSP4は、デジタル信号を出力する。装置制御部5は、DSP4の出力信号を入力する。装置制御部5は、入力される信号に基づいて、スピーカ6を制御して音声信号を出力したり、表示部7を制御して受信装置100に関する各種の情報を表示したりする。装置制御部5は、使用者による操作部8の操作に基づいて、受信装置100の各部を制御する。
(信号のフォーマットの例)
デジタル無線システムの1つであるARIB(Association of Radio Industries and Business) STD−T98には、デジタル変調方式として4値FSK方式(Frequency Shift Keying)が規定されている。図2は、4値FSK方式の信号のフォーマットの例を示す図である。
図2に示すように、4値FSK方式の信号のフォーマットは、同期ワードであるFSW(Flame Synchronization Word)と、無線情報チャネルであるRICH(Radio Information Channel)と、低速付随制御チャネルであるSACCH(Slow Associated Control Channel)と、2つのトラフィックチャネルTCH(Traffic Channel)1及びTCH2とを含んでいる。
本例では、FSWは20ビット、RICHは16ビット、SACCHは60ビット、TCH1及びTCH2は共に144ビットである。
(DSPの構成)
次に、図3から図6を用いて、DSP4について説明する。本実施形態のDSP4は、直交検波部3によって直交検波された検波信号に対してデジタル処理を行う。DSP4は、直交検波部3から出力される検波信号を、所定のサンプリング周波数で変換したデジタルデータの直交検波データとして入力する。DSP4はその直交検波データをN個(Nは正の整数)受信する毎に処理する。
図3は、受信回路10に用いるDSP4の構成例を示す図である。図3に示すDSP4は、帯域制限フィルタ処理部41と、検出部42と、バッファ部43と、スイッチ部44及び45と、復調処理部46と、制御部47とを備えている。図3の破線は、制御部47が各部を制御するための信号線を示す。
帯域制限フィルタ処理部41は、デジタル処理を行う帯域幅を制限する処理を行う。
検出部42は、受信データの受信レベルを検出し、受信信号の到来を検出する。検出部42は、受信レベルの検出を常に行う。これにより、いつ到来するかがわからない送信側から出力された信号の到来を検出することができる。検出部42は、検出した受信信号のレベルが所定のしきい値未満である場合に、受信信号が到来していないと判定する。また、検出部42は、検出した受信信号のレベルが所定のしきい値以上になった場合に、受信信号が到来していると判定する。検出部42は、例えば、帯域制限フィルタ処理部41によって処理された後の信号の振幅から受信信号レベルの強度を計算する。検出部42は、例えば、帯域制限フィルタ処理部41によって処理された後の信号を積分することにより、信号の振幅の平均値を求めてもよい。
バッファ部43は、帯域制限フィルタ処理部41によって処理された後のデータを所定の時間分記憶する。すなわち、バッファ部43は、受信装置100に入力される受信信号に対応するデータを所定数記憶する。所定数に関しては、後述のバッファ部の構造の例で詳細に記載する。バッファ部43は、データの書込み、削除、および読出しができる一時記憶装置であり、制御部47により制御される。
スイッチ部44は、帯域制限フィルタ処理部41と、バッファ部43及び復調処理部46と接続されている。スイッチ部44は、帯域制限フィルタ処理部41とバッファ部43とを接続するか、帯域制限フィルタ処理部41と復調処理部46とを接続するかを切り替える。これにより、スイッチ部44は、帯域制限フィルタ処理部41で処理された信号をバッファ部43に入力するか、復調処理部46に入力するかを切り替える。
スイッチ部45は、バッファ部43と復調処理部46とに接続されている。スイッチ部45は、バッファ部43と復調処理部46と接続する状態(ON)と、バッファ部43と復調処理部46と分離している状態(OFF)と、を切り替える。スイッチ部45は、バッファ部43から出力される信号を復調処理部46に入力するか否かを切り替える。
復調処理部46は、スイッチ部45を介してバッファ部43と接続され、かつスイッチ部44を介して帯域制限フィルタ処理部41と接続されている。復調処理部46は、入力されたデータに対して復調処理を行う。
制御部47は、DSP4内の各部を制御する。制御部47は、検出部42が検出する受信信号の到来有無に基づいて、スイッチ部44およびスイッチ部45を切り替える。具体的には、制御部47は、検出部42が検出した受信レベルに基づいて、スイッチ部44およびスイッチ部45を切り替える。また、制御部47は、復調処理対象とするデータ数を復調処理部46に指示する。なお、制御部47は、バッファ部43に記憶されているデータ数を記憶する領域471を有する。
(DSPの動作)
上述したようにフレーム信号の先頭に同期ワードであるFSWが配置されている場合に、受信の頭切れが起こってしまうと、最初の同期ワードが受信できずフレーム単位で情報の欠落が発生してしまう可能性がある。そこで、本実施形態の受信回路10では、受信レベルがしきい値に達していない状況において受信信号に対応するデータをDSP4のバッファ部43に記憶しておく(以下、適宜「バッファリング」と称する)ことにより、受信レベルがしきい値に達するとバッファリングしておいたデータを用いて復調処理を行う。以下、DSPの動作を具体的に説明する。
図4から図6は、DSP4の制御動作、具体的には、制御部47によるスイッチ部44およびスイッチ部45の切り替えの例を示す図である。図4は、受信信号を受信していない、つまり、受信待ち受け中のDSP4の状態を示す図である。図5は、受信信号の受信中でバッファ部43にデータが記憶されている場合のDSP4の状態を示す図である。図6は、受信信号の受信中でバッファ部43にデータが記憶されていない場合のDSP4の状態を示す図である。
制御部47は、検出部42が検出する受信レベルが所定のしきい値よりも低い時、受信信号が到来していないと判定し、受信待ち受け中となる。制御部47は、受信待ち受け中の時、図4に示すように、受信信号に対応するデータをバッファ部43に入力する状態(以下、「第1状態」と称する)になるようにスイッチ部44を制御する。また、受信待ち受け中の時、図4に示すように、制御部47は、スイッチ部45をOFFにする。このようにスイッチ部44および45が制御されることにより、受信待ち受け中の状態になり、受信レベルのしきい値判定処理と並行して、復調処理に使用する受信信号に対応するデータを一定時間分バッファ部43に記憶する。詳細には、バッファ部43は、新しい受信信号に対応するデータが入力される毎に、記憶していたデータの中で最も古いデータ(先に記憶したデータ)は上書きされ削除される。なお、制御部47は、検出部42が検出する受信レベルが所定のしきい値よりも低い時、復調処理部46を消費電力の少ない省電力モードとし、消費電力を抑える。
また、制御部47は、検出部42が検出する受信レベルが所定のしきい値以上になった場合、受信信号が到来していると判定し、受信開始状態となる。制御部47は、受信開始時に、図5に示すように、スイッチ部44は第1状態を維持しつつ、スイッチ部45をONにする。すなわち、制御部47は、検出部42が受信信号の到来を検出し、かつ、バッファ部43に記憶されているデータがある場合、スイッチ部44を第1状態に設定する。
そして、制御部47は、復調処理部46を省電力モードから動作状態に移行させる。制御部47は、バッファ部43に記憶したデータの中で最も古いデータ(先に記憶したデータ)から順に読出し、読出したデータを復調処理部46に入力させる。復調処理部46は、バッファ部43から読出されたデータについて復調処理を行う。バッファ部43へのバッファリングによって受信レベルが変化する直前の受信信号に対応するデータから復調処理を開始することができるため、頭切れを防ぐことができる。検出部42がデータの振幅を検出するために例えば積分処理を行う場合であっても、データをバッファ部43に記憶しておき、それを読出して復調処理を行うため、頭切れを防ぐことができる。
ここで、バッファ部43に記憶されているデータ長の時間分、入力された受信信号に対応するデータと復調処理されるデータとの間に時間差が生じる。すなわち、バッファ部43に記憶するバッファリング処理によってデータに遅延が発生してしまう。このため、制御部47は、復調処理部46による復調処理を開始した直後において、処理負荷に大きな影響を与えない程度に一時的に復調処理のデータ数を増やす。これを高速復調モードとする。これにより、バッファ部43は、記憶するデータを減らしていくことができ、遅延を解消できる。
本実施形態においては、高速復調モードは、復調処理対象とするデータ数を2倍、すなわち2*N個とする。復調処理対象とするデータ数は2倍に限らず、他の整数倍としてもよい。ただし、復調処理対象とするデータ数を増やしすぎると消費電力に影響を与えることがあるため、消費電力が上昇しない程度にデータ数を増やすことが望ましい。
バッファ部43に記憶したデータが無くなった場合、制御部47は、図6に示すように、受信信号に対応するデータをバッファ部43に入力しないようにスイッチ部44を制御する。すなわち、制御部47は、スイッチ部44を第1状態に設定している状態で、検出部42が受信信号の到来を検出しており、かつ、バッファ部43に記憶されているデータがない場合、受信信号に対応するデータを、バッファ部43を介さずに復調処理部46へ入力する状態(以下、「第2状態」と称する)になるようにスイッチ部44を制御する。つまり、制御部47は、スイッチ部44を第1状態から第2状態に切り替える。スイッチ部44が第2状態になることにより、バッファ部43によるバッファリング処理をスルーさせて入力された信号に対して復調処理部46による復調処理を行う。制御部47は、第2の状態となった場合に、復調処理部46に対して、前記したデータ数を2倍の処理とした状態を通常の処理つまり通常復調モードに移行させる。
(受信方法)
図7は、受信回路10によって実現される受信方法を示すフローチャートである。図7は、主にDSP4の処理手順を示す。
DSP4は、ステップS101において、動作を開始する際、各種の初期化処理を行う。DSP4は、ステップS102において、直交検波データをN個受信するまで待機する。DSP4は、ステップS103において、直交検波データのN個の受信が完了したか判定する。DSP4は、ステップS103の判定の結果、直交検波データのN個の受信が完了した(ステップS103でYes)との判定の場合、ステップS104に進む。DSP4は、ステップS104において、直交検波データをN個受信した後、N個のデータに対し帯域制限フィルタ処理を行う。DSP4は、フィルタ処理を行った後、ステップS105において、帯域制限フィルタ処理後のデータに対し受信レベルを計算する処理を行う。DSP4は、受信レベルの計算を行った後、ステップS106において、計算した受信レベルが所定のしきい値以上か否か(しきい値未満であるか)を判定する。DSP4は、ステップS106の判定の結果、受信レベルが所定のしきい値未満の場合、ステップS107に進む。DSP4は、ステップS107において、データを記憶するためにバッファ部43に関する準備を行う。例えば、DSP4は、バッファ部43のアドレスを指定する。DSP4は、ステップS108において、直交検波データN個をバッファ部43に記憶する。その後、DSP4は、ステップS102に戻る。
DSP4は、ステップS106の判定の結果、受信レベルが所定のしきい値以上(ステップS106でYes)の場合、ステップS109に進む。DSP4は、ステップS109において、バッファ部43に記憶されたデータ数が0か否かを判定する。DSP4は、ステップS109の判定の結果、バッファ部43に記憶されたデータ数が0でない(ステップS109でNo)場合(データがバッファ部43に記憶されており、遅延の解消が完了していない場合)、ステップS110に進む。DSP4は、ステップS110において、データを記憶するためにバッファ部43に関する準備を行う。例えば、DSP4は、N個のデータを記憶するための、バッファ部43のアドレスを指定する。DSP4は、アドレスを指定したら、ステップS111において、直交検波データN個をバッファ部43に記憶する。DSP4は、バッファ部43にデータを記憶させたら、ステップS112において、復調処理データ数を2*N個に設定する。例えば、DSP4は、2*N個のデータについて復調処理を行うことを復調処理部46に指示する。DSP4は、復調データ数を設定したら、ステップS113において、バッファ部43から最も古いデータを2*N個準備する。例えば、DSP4は、2*N個のデータを読出すための、バッファ部43のアドレスを指定する。DSP4は、アドレスを指定したら、ステップS114において、設定した個数のデータについて、復調処理部46により復調処理を行う。その後、DSP4は、ステップS102に戻る。
DSP4は、ステップS109の判定の結果、バッファ部43に記憶されたデータ数が0である(ステップS109でYes)場合(データがバッファ部43に記憶されておらず、遅延の解消が完了している場合)、ステップS115に進む。DSP4は、ステップS115において、復調処理データ数をN個に設定する。例えば、DSP4は、N個のデータについて復調処理を行うことを復調処理部46に指示する。DSP4は、復調データ数を設定したら、ステップS116において、直交検波データをN個準備する。例えば、DSP4は、N個のデータを読出すための、バッファ部43のアドレスを指定する。ステップS114において、DSP4は、設定した個数のデータについて、復調処理部46により復調処理を行う。その後、DSP4は、ステップS102に戻る。
また、DSP4は、ステップS103において、直交検波データのN個の受信が完了していない(ステップS103でNo)場合、ステップS102に戻り、直交検波データをN個受信するまで待機する。
以上のように、受信回路10によって実現される受信方法は、受信信号の到来を検出する工程(例えば、上記のステップS106)と、上記受信信号の到来を検出していない場合に、上記受信信号に対応するデータを記憶する工程(例えば、上記のステップS108)と、上記受信信号の到来を検出した場合に、記憶した上記データを、先に記憶したデータから順に復調する工程(例えば、上記のステップS114)とを含む受信方法である。この受信方法を実施することにより、頭切れを生じることなく受信を行うことができる。
(受信回路の状態遷移)
図8は、上記の受信回路の動作の例を示す状態遷移図である。
状態S1は、受信レベルが所定のしきい値未満であり、受信待ち受け状態を示す。図4を参照して説明した状態である。状態S2は、受信レベルが所定のしきい値以上であり、受信状態かつバッファに記憶されているデータがある状態を示す。図5を参照して説明した状態である。状態S2は、復調処理部46による復調処理のデータ数を例えば2倍に設定することにより、データの遅延を解消している最中の状態である。状態S3は、受信レベルが所定のしきい値以上であり、受信状態かつバッファに記憶されているデータがない状態を示す。図6を参照して説明した状態である。状態S3は、復調処理部46による復調処理のデータ数を例えば2倍に設定することにより、データの遅延を解消済みの状態である。
遷移81は、受信待ち受け状態において、受信レベルがしきい値以上になった場合の遷移を示す。遷移81により、スイッチ部45はONに切り替えられる。
遷移82は、受信状態であり、バッファに記憶されているデータがなくなった場合の遷移を示す。遷移82により、スイッチ部44は受信信号に対応するデータを、バッファ部43を介さずに復調処理部46に入力するように切り替えられる。
遷移83は、受信状態であり、バッファに記憶されているデータがなく、受信レベルがしきい値未満になった場合の遷移を示す。遷移83により、スイッチ部44は受信信号に対応するデータをバッファ部43に入力するように切り替えられる。スイッチ部45はOFFに切り替えられる。
遷移84は、受信状態であり、バッファに記憶されているデータがあり、受信レベルがしきい値未満になった場合の遷移を示す。遷移84により、スイッチ部44は受信信号に対応するデータをバッファ部43に入力するように切り替えられる。スイッチ部45はOFFに切り替えられる。
なお、受信待ち受け状態において、受信レベルがしきい値以上になった場合に、バッファ部43に記憶されているデータが無ければ、状態S1から状態S3に遷移する。状態S1から状態S3への遷移により、スイッチ部44は受信信号に対応するデータをバッファ部43に入力せずに復調処理部46に入力するように切り替えられる。
(バッファ部の構造の例)
図9は、受信回路10のバッファ部43の構造の例を示す図である。図9は、バッファ部43の記憶領域を概念的に示す。
バッファ部43は、複数のブロックからなる記憶領域を有する。バッファ部43は、1回の受信処理で取得するデータ数N個分を1つのブロックとして記憶する。バッファ部43の記憶領域は、N個分のデータである1つのブロックを、m個(mは正の整数)記憶できるサイズとする。以下の説明では、各ブロックを「ブロックA(x)」とする(x=0,1,…,y,…)。
バッファ部43は、例えば、先入れ先出し(First In First Out;FIFO)型のバッファとする。先入れ先出し型のバッファは、書込まれたデータをブロック単位で順次シフトし、先に書込まれたデータ(すなわち最も古いデータ)をブロック単位で先に読出す動作を行う。
本例のバッファ部43では、図9中の上側から下側に向かって、ブロック単位でデータがシフトする。そして、図9中の矢印Y9の位置が入力データの書込み位置である。したがって、図9中のバッファ部43の一番上のブロックA(new)に記憶されているデータが最も新しいデータであり、一番下のブロックA(old)に記憶されているデータが最も古いデータである。
バッファ部43のブロックの個数であるmの値はデータの遅延量を決める値であり、頭切れの発生に影響する。すなわち、mの値が小さすぎると、受信レベルがしきい値以上になったことを検出した時、すでにシフト動作によってデータが破棄されていてそのデータを復調できず、頭切れが発生する可能性がある。よって、頭切れが発生しないようにmの値を設定する必要がある。
(バッファ部の動作例)
図10から図15は、受信回路10のバッファ部43の動作例を示す図である。
受信回路10の初期状態ではバッファ部43の各ブロックは空(エンプティ;empty)状態とする。バッファ部43に記憶されているデータ数が“0”の時、制御部47は、バッファ部43のすべてのブロックがエンプティとなるように制御する。
バッファ部43のデータ数を変化させる処理は、データの記憶処理(図7のステップS108およびS111)と、復調対象となるデータの準備処理(図7のステップS113)との2つである。
まず、図10および図11を参照して、バッファ部43へのデータの記憶処理について説明する。
受信レベルがしきい値未満であり、受信待ち受け状態の場合、図7のステップS107またはステップS110の記憶準備処理において、制御部47は、1ブロック分(データN個分)だけ、バッファ部43に記憶されているデータのブロックを古いデータの方向にシフトさせる。このシフト後、バッファ部43においてシフト前の最も古いデータは、新しいデータが上書きされることによって破棄される。その後、図7のステップS108およびS111の入力データの記憶処理において、入力データがシフト処理で空いた一番新しいデータ記憶用のブロックに記憶される。この時、記憶されているデータ数が更新される。制御部47は、バッファ部43に記憶されているデータ数を領域471に記憶する。
図10は、受信待ち受け状態において、バッファ部43の記憶領域にブロック1つ分のデータが記憶されている状態からブロック1つ分のデータをバッファ部43に記憶する場合の状態を示す図である。図10において、状態10Aでは、バッファ部43は、N個のデータをブロックA(0)として記憶している。その後、矢印Y10のように状態10Bに遷移し、制御部47は、1ブロック分(データN個分)だけ、バッファ部43のデータを古いデータの方向にシフトさせる。バッファ部43は、矢印Y11のように状態10Cに遷移し、シフトにより空いた領域に、新しいN個のデータをブロックA(1)として記憶する。状態10Cでは、バッファ部43の記憶データ数は“2”となる。制御部47は、バッファ部43に記憶されているデータ数を領域471に記憶する。
受信待ち受け状態においては、以上の動作が繰り返し行われ、シフトするごとに、バッファ部43の最も古いブロックA(old)のデータが順次破棄される。
図11は、受信待ち受け状態において、バッファ部43の記憶領域すべてにデータが記憶されている状態からブロック1つ分のデータをバッファ部43に記憶する場合の状態を示す図である。図11において、状態11Aでは、N個のデータm個分がブロックA(0)からブロックA(m−1)としてバッファ部43に記憶されている。その後、矢印Y12のように状態11Bに遷移し、制御部47は、1ブロック分(データN個分)だけ、バッファ部43のデータを古いデータの方向にシフトさせる。このシフトにより、ブロックA(0)として記憶されていたデータが破棄される。バッファ部43は、矢印Y13のように状態11Cに遷移し、シフトにより空いた領域に、1つ分のデータをブロックA(m)として記憶する。状態11Cでは、バッファ部43の記憶データ数は“m”となる。制御部47は、バッファ部43に記憶されているデータ数“m”を領域471に記憶する。
次に、図12から図15を参照して、復調処理の対象となるデータを準備する処理について説明する。本例では、制御部47は、バッファ部43を空にするために、バッファ部43に記憶されているデータについて、一番古いデータから2ブロック分のデータを準備する。このとき、制御部47は、2ブロック分のデータをバッファ部43から読出す。
図12は、受信レベルがしきい値以上になった直後にバッファ部43からデータを読出す処理を示す図である。制御部47は、矢印Y14のようにN個のデータすなわち1つのブロックA(m)をバッファ部43に書込むとともに、矢印Y15のように2*N個のデータすなわち2つのブロックA(1)およびブロックA(2)として記憶されているデータをバッファ部43から読出す。このとき、制御部47は、バッファ部43に記憶されているデータのうち、最も古い2*N個のデータを復調処理用として読出す。制御部47は、バッファ部43の、データを読出したブロックをエンプティに設定し、バッファ部43に記憶されているデータ数から“2”を減じる。これにより、バッファ部43に記憶されているデータ数は、m*N−2個となる。制御部47は、バッファ部43に記憶されているデータ数である(m*N−2)を領域471に記憶する。
図13は、図12に示す処理の次の処理を示す図である。制御部47は、矢印Y16のようにN個のデータすなわち1つのブロックA(m+1)をバッファ部43に書込むとともに、矢印Y17のように2*N個のデータすなわち2つのブロックA(3)およびブロックA(4)として記憶されているデータをバッファ部43から読出す。このとき、制御部47は、バッファ部43に記憶されているデータのうち、最も古い2*N個のデータを復調処理用として読出す。したがって、バッファ部43について、1ブロック分のデータが書込まれ、かつ、2ブロック分のデータが読出される。このため、制御部47は、バッファ部43の、データを読出したブロックをエンプティに設定し、バッファ部43に記憶されているデータ数から“1”を減じる。これにより、バッファ部43に記憶されているデータ数は、m*N−3個となる。制御部47は、バッファ部43に記憶されているデータ数である(m*N−3)を領域471に記憶する。
制御部47は、同様の処理を繰返し行う。制御部47は、バッファ部43の記憶領域を空にするため、バッファ部43へ書込むブロック数よりも、バッファ部43から読出すブロック数を多くする。このため、バッファ部43に記憶されているデータ数は徐々に減少する。したがって、バッファリングを行うことの副作用として発生する受信データと復調処理後のデータとの遅延を解消することができる。
図14は、バッファ部43に記憶されているデータ数がブロック1つ分になる場合の処理を示す図である。制御部47は、矢印Y18のようにN個のデータすなわち1つのブロックA(y)をバッファ部43に書込むとともに、矢印Y19のように2*N個のデータすなわち2つのブロックA(y−2)およびブロックA(y−1)として記憶されているデータをバッファ部43から読出す。したがって、バッファ部43について、1ブロック分のデータが書込まれ、かつ、2ブロック分のデータが読出される。このため、制御部47は、バッファ部43の、データを読出したブロックをエンプティに設定し、バッファ部43に記憶されているデータ数から“1”を減じる。これにより、バッファ部43に記憶されているデータ数は、1個となる。制御部47は、バッファ部43に記憶されているデータ数“1”を領域471に記憶する。
図15は、バッファ部43からデータを読出すことによってバッファ部43に記憶されているデータ数が“0”に変化する場合を示す図である。制御部47は、矢印Y20のようにN個のデータすなわち1つのブロックA(y+1)をバッファ部43に書込むとともに、矢印Y21のように2*N個のデータすなわち2つのブロックA(y)およびブロックA(y+1)として記憶されているデータをバッファ部43から読出す。したがって、バッファ部43について、1ブロック分のデータが書込まれ、かつ、2ブロック分のデータが読出される。このため、制御部47は、バッファ部43の、データを読出したブロックをエンプティに設定し、バッファ部43に記憶されているデータ数から“1”を減じる。これにより、バッファ部43に記憶されているデータ数は、0個となり、バッファ部43はデータが記憶されていない状態になる。バッファ部43の記憶領域はすべて空になる。制御部47は、バッファ部43に記憶されているデータ数“0”を領域471に記憶する。
(変形例)
図3に示す構成では、バッファ部43がDSP4の内部に設けられているが、これに限定されず、DSP4の外部に設けられていてもよい。
上記は電池9から受信装置100の各部に電力が供給される場合について説明したが、これに限定されず、商用電源によって受信装置100の各部に電力を供給してもよい。
上記はデジタル変調の方式が4PSKである場合について説明したが、これに限定されない。例えば、デジタル変調の方式がBPSK(Binary Phase Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)、ASK(Amplitude Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などである場合についても同様に、受信レベルがしきい値未満の場合にデータのバッファリングを行い、受信レベルがしきい値以上に変化した時にバッファリングしておいたデータについて復調処理を行うことにより、頭切れを防止することができる。
(まとめ)
以上のように、受信データをバッファリングしておくことにより、受信レベルが変化する直前の受信信号に対応するデータから復調処理を開始することができるため、受信の頭切れを防ぐことができる。また、受信データのバッファリングの処理負荷は軽微であるため、バッファ部における電力の消費は僅かである。このため、バッファリングを行うことにより、省電力動作を維持して電池の持ち時間を長くして待ち受け時間をできるだけ長くし、かつ、頭切れを防止することができる。
1 アンテナ
2 RF回路部
3 直交検波部
4 DSP
5 装置制御部
6 スピーカ
7 表示部
8 操作部
9 電池
10 受信回路
41 帯域制限フィルタ処理部
42 検出部
43 バッファ部
44、45 スイッチ部
46 復調処理部
47 制御部
100 受信装置
471 領域

Claims (7)

  1. 信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した信号に基づいて、受信信号の到来を検出する検出部と、
    前記受信信号に対応するデータを記憶するバッファ部と、
    入力されるデータを復調する復調処理部と、
    前記検出部が前記受信信号の到来を検出していない場合、前記受信信号に対応するデータを前記バッファ部に記憶させ、前記検出部が前記受信信号の到来を検出した場合、前記バッファ部に記憶されているデータを前記復調処理部へ入力させる制御部と、
    前記データを前記バッファ部に入力する第1状態と、前記データを、前記バッファ部を介さずに前記復調処理部へ入力する第2状態とのいずれか一方に設定するスイッチ部とを含み、
    前記制御部は、前記検出部が前記受信信号の到来を検出していない場合、前記スイッチ部を前記第1状態に設定し、前記第1状態に設定している状態で、前記検出部が前記受信信号の到来を検出し、かつ、前記バッファ部に記憶されているデータがない場合、前記スイッチ部を前記第1状態から前記第2状態に切り替える受信回路。
  2. 前記制御部は、前記検出部が前記受信信号の到来を検出し、かつ、前記バッファ部に記憶されているデータがある場合、前記スイッチ部を前記第1状態に設定し、
    前記受信部から前記バッファ部に入力するデータ数よりも前記バッファ部から出力して前記復調処理部に入力するデータ数を多くする請求項1に記載の受信回路。
  3. 前記復調処理部は、
    消費電力を抑える省電力モードと、
    入力されるデータを復調する通常復調モードと、
    2倍以上のデータ数を復調する高速復調モードと、を備え、
    前記制御部は、
    前記スイッチ部が前記第1状態で、前記検出部が前記受信信号の到来を検出していない場合は、前記復調処理部を省電力モードとし、
    前記スイッチ部が前記第1状態で、前記検出部が前記受信信号の到来を検出した場合には、前記復調処理部を高速復調モードとし、
    前記スイッチ部が前記第2状態となった場合に、前記復調処理部を通常復調モードとすること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の受信回路。
  4. 前記受信信号の帯域を制限する処理を行う帯域制限フィルタ処理部をさらに含み、
    前記バッファ部は、前記帯域制限フィルタ処理部により帯域制限の処理を行った後の受信信号に対応するデータを記憶する請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の受信回路。
  5. 前記検出部は、前記受信信号のレベルを検出することによって該受信信号の到来を検出し、
    検出した前記受信信号のレベルが所定値未満である場合に、受信信号が到来していないと判定し、
    検出した前記受信信号のレベルが所定値以上になった場合に、受信信号が到来していると判定する請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の受信回路。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の受信回路と、
    前記復調処理部で復調処理したデータを出力する出力部と、を含む受信装置。
  7. 受信信号の到来を検出する工程と、
    前記受信信号の到来を検出していない場合に、前記受信信号に対応するデータを記憶する工程と、
    前記受信信号の到来を検出した場合に、記憶した前記データを、先に記憶したデータから順に復調する工程と、
    前記受信信号の到来を検出している状態で、かつ、記憶されているデータがない場合に、前記受信信号に対応するデータに切り替えて復調する工程とを含む受信方法。
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