JP6681573B2 - 電磁比例弁のスリーブ固定方法 - Google Patents
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Description
特許文献2では、スリーブの端面に連通溝を加工する工程が必要となるため、コストアップとなる。また、拡径部があるためバー材からの加工に比べ加工工程が長くなる。
本発明は係る課題を解決するためになされたもので、スリーブと、該スリーブの拡径部を別部品としたフランジの2部品を組み付け、ボディ加締工程で同時に固定する構造にして、コストの削減を可能にした電磁比例弁のスリーブ固定方法を提供することを目的とする。
前記調圧部は、
前記スリーブの端部の外周面に形成された断面凹状溝と、
前記断面凹状溝に形成された回転規制部と、
前記スリーブの端部に形成され前記スリーブ孔に連通し半径方向に指向する切欠き部と、
を備え、
前記電磁部は、
前記スリーブの端面に係合する大径部面及び該大径部面に形成され前記スリーブ孔に挿嵌される突起部とを有するストッパと、
前記ストッパの前記突起部端面に形成され半径方向に指向する切欠き部と、
前記断面凹状溝に挿嵌される断面皿状のフランジと、
前記フランジに形成されたU字状の開口部と、
前記開口部の先端に形成された切欠き部と、
前記開口部の円弧面に形成した回転規制部と、
前記フランジの外周面に形成されて前記電磁部のコネクタを係着し、該コネクタを所定位置に固定する位相固定部と、を備え、
前記フランジを前記スリーブの断面凹状溝に挿嵌し、前記フランジ及び前記スリーブの前記回転規制部を係合させて該フランジ及び該スリーブを一体にして前記調圧部を形成し、
前記電磁部の前記ストッパの突起部を前記調圧部のスリーブ孔に係合すると共に、該フランジの外周面を前記電磁部のボディの内周面に挿嵌し、該フランジ位相固定部と前記電磁部コネクタとを係着して、加締め固定により該ボディの外縁を前記フランジの傾斜面に圧着形成することを特徴とする。
また、フランジとスリーブ端面、ストッパを組み合わせることで呼吸路を形成することにより、スリーブ端面の溝加工が不要となりコスト削減が可能となる。
なお、電磁比例弁10の電磁部11、調圧部12の構造は、公知であるため詳細な説明は省略する。
さらに、図2に示すようにフランジ13、スリーブ21には、該フランジ13及び該スリーブ21を組付け後、周方向の位相決めを行うための回転規制部24、25が設けられて位相固定を行っている。
また、フランジ13が係合するスリーブ21の端部には油を電磁部11内に導く切欠き部37(図8参照)が半径方向に指向して形成されている。
図3、図5に示すように、回転規制部24はフランジ13において開口部30の円弧部の軸心方向に指向して突起部26(図2(イ)、図3及び図5参照)が形成されている。
図5に示すように、回転規制部25はスリーブ21の外周に形成された断面凹状溝28の周方向の一箇所に軸心方向に指向して凹部29が形成されている。なお、突起部26、凹部29は断面山形状に形成されているが、他の形状、例えば断面円錐形状でもよい。
フランジ13は図1、図4に示すように断面が皿状に形成されており、外径(外周面)13aが図1に示すストッパ16の外径に一致すると共に、該フランジ13の外径(外周面)13aがボディ15の内径(内周面)15aに一致するように形成されている。
また、フランジ13は周囲に傾斜面13bと該傾斜面13bに接続して円板状の平面13cを備えて皿状に形成され、表面及び裏面が一様の皿状に形成されている。
開口部30の両端面は外径13aに指向して末広状に形成される切欠き部30cが形成され、フランジ13をスリーブ21の断面凹状溝28に挿嵌する際に容易に導入しやすいようになっている。
さらに、フランジ13の内側面30aをスリーブ21の断面凹状溝28に挿嵌し、該断面凹状溝28の下面32に接触させて該フランジ13とボディ16とを加締め固定する際に、該フランジ13の下面に設けた突起部34とストッパ16間で加締代Tが形成されている。
図3に示す参照符号35はフランジ13の外径部に形成された位相固定部を表し、該位相固定部35はフランジ13の外径部を面取加工している。位相固定部35は図1及び図5に示すように該位相固定部35にコネクタ20が取り付けられ、電磁部11が形成されている。
さらに、プランジャ14のストロークにより外部から流入する油量が電磁部11の内部まで吸い上げられないようにすることができるので、異物の悪影響を防ぐことができる。
すなわち、フランジ13は図3(イ)、(ロ)の形状に形成されている。一方、スリーブ21は図4に示すように、該スリーブ21の端部(図4で下端部)に形成する断面凹状溝27にフランジ13の開口部30を挿嵌する。このため、図5に示すように、フランジ13の突起部26はスリーブ21の凹部29に挿嵌され、図2(ロ)及び図5に示すように、フランジ13、スリーブ21は回転規制部24,25によって周方向位相の位置決めを行う。
さらに、フランジ13に形成した位相固定部35にコネクタ20が係合されることにより、フランジ13とコネクタ20との位相を固定することができる。
次いで、電磁比例弁10を略水平方向に配置する共に、図5に示すようにフランジ13の開口部30の切欠き部30cが地方向、該開口部30の奥部が天方向になるよう設置することにより、フランジ13の内周面13b(図4参照)、ストッパ16の切欠き部38(図9参照)、スリーブ21の切欠き部37により形成される油の供給路36が長くなってプランジャ14のストロークにより外部から入る油量がソレノイド内部まで吸い上げないので異物の悪影響を無くすことができる。
本実施例では、異物が電磁弁10に侵入するのを防ぐために、プランジャ14のストロークによる容積変化よりも油の供給路36の容積を大きくしている。
12 調圧部 13 フランジ
14 プランジャ 15 ボディ
16 ストッパ 17 プッシャ
18 コイル 19 ピン
20 コネクタ 21 スリーブ
23 スプール 24、25 回転規制部
26、34 突起部 28 断面凹状溝
29 凹部 30 開口部
32 下面 33 平面
35 位相固定部 36 空間部
37、38、30c 切欠き部
Claims (2)
- スリーブのスリーブ孔に摺動自在に嵌挿されたスプールにより油圧供給口を形成する調圧部と、前記調圧部に一体的に取り付けられた電磁部とを有する電磁比例弁において、
前記調圧部は、
前記スリーブの端部の外周面に形成された断面凹状溝と、
前記断面凹状溝に形成された回転規制部と、
前記スリーブの端部に形成され前記スリーブ孔に連通し半径方向に指向する切欠き部と、
を備え、
前記電磁部は、
前記スリーブの端面に係合する大径部面及び該大径部面に形成され前記スリーブ孔に挿嵌される突起部とを有するストッパと、
前記ストッパの前記突起部端面に形成され半径方向に指向する切欠き部と、
前記断面凹状溝に挿嵌される断面皿状のフランジと、
前記フランジに形成されたU字状の開口部と、
前記開口部の先端に形成された切欠き部と、
前記開口部の円弧面に形成した回転規制部と、
前記フランジの外周面に形成されて前記電磁部のコネクタを係着し、該コネクタを所定位置に固定する位相固定部と、を備え、
前記フランジを前記スリーブの断面凹状溝に挿嵌し、前記フランジ及び前記スリーブの前記回転規制部を係合させて該フランジ及び該スリーブを一体にして前記調圧部を形成し、
前記電磁部の前記ストッパの突起部を前記調圧部の前記スリーブ孔に係合すると共に、該フランジの外周面を前記電磁部のボディの内周面に挿嵌して、加締め固定により該ボディの外縁を前記フランジの傾斜面に圧着形成することを特徴とする電磁比例弁のスリーブ固定方法。 - 請求項1の電磁比例弁のスリーブ固定方法において、前記調圧部及び前記電磁部は略水平状態に設置された状態において、前記スリーブの前記切欠き部及び前記ストッパの前記切欠き部が天方向に指向し、前記フランジの切欠き部が地方向に指向するように配置することを特徴とする電磁比例弁のスリーブ固定方法。
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