JP6681003B2 - 給湯器の取付け構造およびこれに用いられる給湯器用のブラケット - Google Patents
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Description
同図においては、パイプシャフト内に設置されている固定フレーム1に、給湯器用のブラケットBaが取付けられている。このブラケットBaは、給湯器3Aの上下左右を囲む枠状部4を有しており、固定フレーム1への取付けは、たとえば固定フレーム1の上部から下向きに突出した受け片部12に、枠状部4の上板部4aの前部から上向きに突出した取付け片59をネジ体90を用いてネジ止めすることにより図られている。給湯器3Aは、枠状部4の内側に配された状態で複数のネジ体91を用いてブラケットBaに取付けられている。固定フレーム1には、給湯器3Aの前面部を覆うことが可能な回転式の扉2が取付けられおり、この扉2には、給湯器3Aの排気筒30を外部に露出させるための開口部21が形成されている。
このような構成によれば、給湯器3Aの上下左右の周囲がブラケットBaの枠状部4によって囲まれた状態となるため、ブラケットBaの実質的な占有スペースを小さくしつつ、ブラケットBaによって給湯器3Aを安定的に固定させることが可能である。また、給湯器3Aの正面などからの見栄えもよいものとすることが可能である。
これを解消する手段として、前後両端に高低差を有するように屈曲した排気アダプタ30bを用いる手段があるが、このような手段を採用したのでは、コスト的に不利となる他、給湯器3Bの排気抵抗が大きくなる不具合も生じる。これとは異なり、扉2を交換するといったことも考えられるが、このような手段を採用したのでは、コスト的に一層不利となるばかりか、扉2の交換工事は容易ではなく、現実的でない。
ては、そのような要望に的確に応え得るものとはなっていない。
本発明において、前記給湯器の取付け対象は、集合住宅のパイプシャフト内に設置された固定フレームであり、前記固定フレームの前面側には、前記給湯器の前面部を覆うことが可能な扉が設置され、かつこの扉には、前記給湯器の前面部に設けられている排気筒を前記扉の前方側に露出させるための開口部が設けられている構成とすることができる。
すなわち、ブラケットの枠状部の内側に給湯器を固定させる場合、給湯器の上部を枠状部の上板部の下側に形成されている空間部に進入させることによって、ブラケットに対する給湯器の取付け高さを従来よりも高くすることができ、給湯器の取付け高さを高くしたいという要望に適切に対応し得ることとなる。具体例を挙げると、給湯器の取付け高さを高くすることにより、給湯器の排気筒の配置高さを高くすることが可能であり、このことにより前記扉に設けられている排気筒露出用の開口部の高さに比較して給湯器の排気筒の高さが低くなる従来の不具合を好適に解消することが可能となる。本発明において、給湯器の取付け高さを高くする手段としては、給湯器の取付け対象に対するブラケット自体の取付け高さを変更するような必要はなく、ブラケットの取付け作業の煩雑化もない。
し、給湯器の取付け高さを高くする上で一層好ましいものとなる。
なお、以降の説明においては、理解を容易にするため、図5に示した従来技術と同一または類似の要素には、前記従来技術と同一の符号を用いることとする。
固定フレーム1、扉2、給湯器3、およびこの給湯器3を固定フレーム1に取付けるための枠状のブラケットBを備えている。
置は、前部40の下面40aよりも高い位置とされている。
より具体的には、図1の要部拡大図に示すように、前部40は、断面略コ字状または略U字状であり、上下高さ方向に起立して前後方向に隙間42を隔てて対向する前側および後側の一対の起立壁部43,43a、およびこれらの下部どうしを繋ぐ連接部44を有している。このような前部40は、上板部4aのうち、前部40よりも後側の領域41の平板状部分の前端に連設された下向き屈曲部41aに後側の起立壁部43aが重なるように位置決めされた状態で枠状部4に取付けられている。この取付けは、連接部44の左右両端部を、補助片部52にその下方からネジ体9fを用いてネジ止めすることにより図られている。補助片部52は、図3に示すように、ブラケットBの左右両側板部4cのそれぞれの上部から短い寸法で内向きに突出した部分であり、ネジ体9fを緩めることにより、前部40を上板部4aから取り外すことが可能である。補助片部52は、給湯器3よりも左右の両側板部4c寄りに位置しており、ブラケットBの左右幅方向において給湯器3との干渉を避けることができるように設けられている。このことにより、図4を参照して後述するように、給湯器3のフロントカバー33を取り外す際には、フロントカバー33が補助片部52に干渉しないようにすることが可能となっている。
固定フレームに対するブラケットの具体的な取付け構造、およびブラケットに対する給湯器の具体的な取付け構造は、上述した実施形態とは異なる構造とし得ることは勿論である。
本発明に係る給湯器の取付け構造は、集合住宅のパイプシャフト内に給湯器を設置する用途に適するが、これ以外の場所に給湯器を設置する場合にも用いることが可能である。したがって、給湯器の取付け対象は、パイプシャフト内に設置された門型状などの固定フレームに限定されない。給湯器は、ガス給湯器の他、オイル給湯器などとすることもでき、その種類なども限定されない。
B ブラケット(給湯器用のブラケット)
1 固定フレーム(給湯器の取付け対象)
12 受け片部
2 扉
21 開口部(扉の)
3 給湯器
30 排気筒
35 突出片
4 枠状部(ブラケットの)
4a 上板部(枠状部の)
40 前部(上板部の)
40a 下面(前部の)
41 後側の領域(上板部の前部よりも後側の領域)
42 隙間
43,43a 前側および後側の起立壁部
44 連接部
48 空間部
50 取付け片
Claims (6)
- 給湯器と、
この給湯器の取付け対象に取付けられる枠状部を有し、かつこの枠状部の内側に前記給湯器を配置させた状態で前記給湯器を前記枠状部に固定可能とされた給湯器用のブラケットと、
を備えている、給湯器の取付け構造であって、
前記ブラケットの前記枠状部の上板部は、前部よりも後側の領域が前記前部の下面よりも上方に位置するように屈曲または湾曲した形態とされていることにより、前記上板部の下側には、前記上板部の前部の下面よりも高い位置に存在する空間部が形成されており、
前記給湯器の上部は、前記空間部に進入していることを特徴とする、給湯器の取付け構造。 - 請求項1に記載の給湯器の取付け構造であって、
前記給湯器の取付け対象は、集合住宅のパイプシャフト内に設置された固定フレームであり、
前記固定フレームの前面側には、前記給湯器の前面部を覆うことが可能な扉が設置され、かつこの扉には、前記給湯器の前面部に設けられている排気筒を前記扉の前方側に露出させるための開口部が設けられている、給湯器の取付け構造。 - 請求項1または2に記載の給湯器の取付け構造であって、
前記ブラケットの前記上板部の前部は、上下高さ方向に起立し、かつ前後方向に隙間を隔てて互いに対向する前側および後側の一対の起立壁部と、これら一対の起立壁部の下部どうしを繋ぐ連接部とを有する断面略コ字状または略U字状であり、
前記隙間は、前記給湯器の取付け対象に設けられた受け片部が進入するスペースとされ、かつ前記前側の起立壁部は、前記受け片部の前側に配置された状態で前記受け片部への固定が可能とされている、給湯器の取付け構造。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の給湯器の取付け構造であって、
前記ブラケットの前記上板部には、この上板部の前部よりも後側の領域から下向きに突出した取付け片が設けられており、
前記給湯器は、この給湯器の上面部から上向きに突出する突出片を有し、かつこの突出片は、前記取付け片に重ねられて固定可能とされ、
この固定の位置は、前記上板部の前部の下面よりも高い位置とされている、給湯器の取付け構造。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の給湯器の取付け構造であって、
前記ブラケットの前記上板部の前部は、前記上板部の他の部分とは別体で形成され、かつ前記他の部分から取り外し可能とされている、給湯器の取付け構造。 - 給湯器の取付け対象に取付けられる枠状部を有し、
この枠状部の内側に前記給湯器を配した状態で前記給湯器を前記枠状部に支持させることが可能とされている、給湯器用のブラケットであって、
前記枠状部の上板部は、前部よりも後側の領域が前記前部の下面よりも上方に位置するように屈曲または湾曲した形態とされていることにより、前記上板部の下側には、前記上板部の前部の下面よりも高い位置に存在し、かつ前記給湯器の上部を進入可能とする空間部が形成されていることを特徴とする、給湯器用のブラケット。
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