JP6680506B2 - 駐車規制装置 - Google Patents
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Description
すなわち本発明に係る駐車規制装置は、駐車位置又は駐車位置の入り口に設置されるベース部から立設する規制体により前記駐車位置への車両の駐車を規制する駐車規制装置であって、
前記ベース部は、駆動部と、該駆動部に第一接続部を介して接続される軸部と、該軸部と前記規制体の下部とを接続する第二接続部を備え、
前記規制体は、前記駆動部の駆動による前記軸部の回動によって立設状態と倒伏状態とを切り替え可能に設けられると共に、
前記規制体が強い外力を受けたときに、少なくとも前記第一接続部及び第二接続部のいずれか一方と、前記軸部との接続部分が、前記軸部の回動方向へ摺動可能となされており、
前記規制体が弾性材料で形成され、車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を備えると共に、前記規制体の下部が円筒形に形成され、該規制体の下部が接続される前記軸部の軸方向へ踏み倒された後に元の状態に復元可能に形成されていることを特徴とするものである。
また、前記規制体が強い外力を受けたときに、少なくとも前記第一接続部及び第二接続部のいずれか一方と、前記軸部との接続部分を、前記軸部の回動方向へ摺動可能とするので、立設状態の前記規制体に車両などが接触したときに、前記第一接続部及び第二接続部の少なくとも一方が前記軸部の回動方向へ摺動して、前記駆動部の駆動によらずに前記規制体が倒伏し、接触した車両や、駐車規制装置の損傷を抑制できる。
1は駐車規制装置である。
駐車規制装置1は、車両の駐車を規制する規制装置2と、この規制装置2と別体に形成した制御装置8とを備えている。
図1及び図2において、規制装置2は、車両の駐車位置Pに設置させており、制御装置8は、車両の駐車位置Pの近傍で、車両の駐車を妨げない位置に設置させている。尚、規制装置2は、車両の駐車位置Pの入り口に設置させてもよい。
尚、以降の説明において、図1の左側を左方向、右側を右方向とし、図2の左側を後方向、右側を前方向とする。
規制体21は、筒体からなる柱状に設けており、下部21bを円筒形状に形成し、上部21aを下部21bより扁平に形成して、この扁平に設けた外側面に「優先駐車場」の標示を表した反射シート22を貼着させている。
また、規制体21は弾性を有する材料で形成しており、車両などが接触して折れ曲がるように変形した後に車両が離れれば元の状態に復元する可撓性を備えるように設けている。
図3は図1の駐車装置1の規制装置2を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は側面図であり、図4は図3の規制装置2の規制体21を倒伏させた状況を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は側面図である。図3において前記規制体21は前記立設状態にあり、図4において前記規制体21は前記倒伏状態にある。
制御装置8は、矩形箱状の本体81を備え、この本体81の上部に太陽電池82を有している。
本体81は、内側に前記太陽電池82の生起する電力を蓄える蓄電部83と、制御部84を収納し、外側に無線受信部85と、車両検知センサ86とを備えている。
即ち、駐車規制装置1は、無線操作装置から信号を送信して前記無線受信部85へ受信させることで、前記規制装置2を動作させ、規制体21の立設状態と倒伏状態とを切り替えるように設けている。
また、規制体21が倒伏状態にあるときに、車両検知センサ86が駐車位置における車両の存在を一定時間検知しない場合に、前記規制体21を起立させ、自動的に立設状態とするように設けている。
前記第二接続部25は、前記基部25aに前記規制体21を固定させており、図1、2に示すように、規制体21を立設させた状態において、基部25aの外面を上方へ向け、基部25aから延設させた前記各取付部25bを下方へ垂下させて前記ベース部3へ取り付けている。
軸部31は、その軸方向を左右水平方向へ向けて、ベース部3に回動可能に軸支されている。
前記第二接続部25は、間隔をあけて配置する各取付部25bがそれぞれ前記軸部31に貫通されており、各取付部25bが軸部31に対して回動不能にそれぞれ固定されている。
即ち、前記第二接続部25は、ベース部3の軸部31を回動させると、軸部31に伴って各取付部25bがベース部3に対して回動し、図3に示すような立設状態となされた前記規制体21が、ベース3を設置させた設置面Gへ倒れ込むように動作して、図4に示すような倒伏状態となるように設けている。更に、前記軸部31を逆方向へ回動させることで、図4に示す倒伏状態となされた前記規制体21を、図3に示す立設状態となるように動作させることができる。
前記ベース3部には、軸受け32が内装されており、前記軸部31を回動可能に軸支している。
更に、前記ベース部3には、前記規制体21を動作させる駆動部38が内装されている。前記駆動部38は、その駆動によって前記軸部31を回動させて前記規制体21を動作させ、この規制体21の立設状態と倒伏状態とを切り替えるように設けている。
前記駆動部38は、本体部38aの端部をベース部3に取り付け、ロッド部38bの端部を前記軸部31へ接続させて、このロッド部38bの伸縮によって軸部31を回動させるように設けている。
尚、ベース部3に取り付けられた前記本体部38aの端部は、軸方向を左右横方向へ向けてベース部3に設けられた軸部材39に取り付けられており、この本体部38aの端部の取り付け位置を軸として、前記駆動部38は上下方向の傾きが若干変動できるように設けられている。
前記第一接続部35は板形状に形成されており、前記軸部31と、この軸部31と平行に配置されて前記ロッド部38bの端部に設けられた軸部材37とにそれぞれ貫通されるクランク状に設けられている。
具体的には、図6において、規制体21が立設状態となされている規制装置2の駆動部38は、ロッド部38bが完全に伸長した状態となっている。この駆動部38を動作させてロッド部38bを縮めることで、前記軸部31が図6において反時計方向に回転する。この軸部31の回転により、前記第二接続部25の各取付部25bが回転して、規制体21を倒れ込ませるように動作させ、前記規制体21が図4に示すような倒伏状態となされる。
前記規制体21が倒伏状態となされた図4及び図7において、前記駆動部38は、前記ロッド部38bが完全に短縮した状態となっている。この駆動部38を動作させてロッド部38bを伸長させることで、前記軸部31が図7において時計方向に回転し、前記第二接続部25の各取付部25bが回転して、規制体21を起立するように動作させ、前記規制体21が図3に示すような立設状態となされる。
尚、前記駆動部38は、本体部38aの端部を前記ベース部3の軸部材39に取り付けることで上下方向の傾きが若干変動できるように設けているので、前記のように、規制体21の倒伏状態と立設状態とを切り替えるために前記駆動部38を駆動させたときに、ロッド部38bの動きに応じて駆動部38の傾きが変動し、前記ロッド部38bの伸長・短縮する動きがクランク状の前記第一接続部35を通じて前記軸部31を回転させる力へ効率よく変換されるようになされている。
具体的には、可動フランジ部33は、軸部31の外径より若干大きな内径の貫通孔を中央に備え、この貫通孔に前記軸部31を挿通させて取り付けられている。換言すると、可動フランジ部33は、前記軸部31の軸方向へ移動可能に取り付けられている。
可動フランジ部33は、その板面を前記第一接続部35へ押しつけるように、前記付勢手段34に付勢されている。
前記付勢部材34aは、一方の端部が前記可動フランジ部33へ当接し、他方の端部が前記調整部材34bに当接するように配置されている。
前記調整部材34bは、板形状に形成され、軸部31における取付位置を軸方向へ調整可能に設けられている。前記付勢手段34は、この調整部材34bの取付位置を調整することで、付勢部材34aから前記可動フランジ部33へ与える付勢の力の大きさを調整できるように設けている。
尚、図5、7に示す付勢部材34aは金属製のコイルばねを用いており、コイルばねの中央に前記軸部31を挿通させて取り付けているが、これに限るものではなく、コイルばね以外のばね部材や、ゴムやエラストマーなど金属以外の弾性部材を用いても良い。
具体的には、前記第一接続部35は、前記軸部31の外径より若干大きな内径の貫通孔を備え、この貫通孔に軸部31を挿通させて取り付けられており、この軸部31の周りを第一接続部35が摺動して回動できるように設けている。
そして、前記第一接続部35は、その板面が、軸部31に設けられた鍔状の前記固定フランジ部36と、付勢手段34によって付勢された前記可動フランジ部33とにそれぞれ当接されているので、前記第一接続部35の板面と、これら固定フランジ部36及び可動フランジ部33との間に生じる摩擦力によって、第一接続部35が前記駆動部38から受けた力が軸部31へ伝達されるように設けている。
また、前記駆動装置38が駆動して、倒伏状態の前記規制体21が立設するときや、立設状態の規制体21が倒れるときに、前記規制体21が外力を受けても、上記と同様に、前記軸部31が前記第一接続部35に対して摺動して回動し、与えられる外力によって規制装置2の部品が損傷するなどの問題の発生が抑制できる。
換言すると、前記規制体21の起立動作において、前記駆動部38はロッド部38bが、図7、8に示すように完全に短縮した状態から、図5、6に示すように完全に伸長した状態となるように動作するが、ロッド部38bが完全に伸長する状態となる前に、前記規制体21が垂直に立設される立設状態となるように設けている。
図9は、図4の規制装置2の規制体21を起立させる動作を行っている状況を示す縦断面の概要図である。
前記規制装置2は、図8に示す規制体21の倒伏状態から、前記駆動部38を駆動させロッド部38bを伸長させて規制体21を起立させるが、図9に示すように、ロッド部38bが完全に伸長する前に前記規制体21が垂直に立設される。この後、駆動部38が駆動を継続してロッド部38bを更に伸長させると、前記第一接続部35へかかる力が第一接続部35の板面と、前記固定フランジ部36及び可動フランジ部33との間に生じる摩擦力を超え、軸部31の周りを第一接続部35が摺動して回動する。そして、図6に示すように、前記ロッド部38bが完全に伸長した状態となって駆動部38の駆動が停止し、規制装置2の起立動作が完了する。
即ち、規制装置2の起立動作中に規制体21が倒れる方向へ外力を受け、前記第一接続部35が前記軸部31に対して摺動して若干回動した場合に、前記規制体21が垂直方向へ立設される前にロッド部38bが完全に伸長して前駆駆動部38が停止する恐れがある。上記のように、前記規制体21が垂直方向に立設される立設状態となった後に、前記駆動部38が継続して駆動し、前記第一接続部35が前記軸部31に対して摺動して回動する摺動状態を経て、前記駆動部38の駆動が停止するように設けることで、規制体21の起立動作中に倒れる方向へ外力を受け、前記第一接続部35が前記軸部31に対して摺動して若干回動した場合でも、規制体21を垂直方向へ立設できる。
換言すると、前記規制体21の倒伏動作において、前記駆動部38はロッド部38bが、図5、6に示すように完全に伸長した状態から、図7、8に示すように完全に短縮した状態となるように動作するが、ロッド部38bが完全に短縮する状態となる前に、前記規制体21が設置面G上に寝る倒伏状態となるように設けている。
図10は、図3の規制装置2の規制体21を倒伏させる動作を行っている状況を示す縦断面の概要図である。
前記規制装置2は、図6に示す規制体21の立設状態から、前記駆動部38を駆動させロッド部38bを短縮させて規制体21を倒伏させるが、図10に示すように、ロッド部38bが完全に短縮する前に前記規制体21が設置面Gに寝て倒伏される。この後、駆動体38が駆動を継続してロッド部38bを更に短縮させると、前記第一接続部35へかかる力が第一接続部35の板面と、前記固定フランジ部36及び可動フランジ部33との間に生じる摩擦力を超え、軸部31の周りを第一接続部35が摺動して回動する。そして、図8に示すように、前記ロッド部38bが完全に短縮した状態となって駆動部38の駆動が停止し、規制装置2の倒伏動作が完了する。
即ち、規制装置2の動作中に規制体21が起立する方向へ外力を受け、前記第一接続部35が前記軸部31に対して摺動して若干回動した場合に、前記規制体21が設置面G上に完全に倒伏する前にロッド部38bが完全に短縮して前駆駆動部38が停止する恐れがある。上記のように、前記規制体21が設置面G上に完全に倒伏する倒伏状態となった後に、前記駆動部38が継続して駆動し、前記第一接続部35が前記軸部31に対して摺動して回動する摺動状態を経て、前記駆動部38の駆動が停止するように設けることで、規制体21の倒伏動作中に起立する方向へ外力を受け、前記第一接続部35が前記軸部31に対して摺動して若干回動した場合でも、規制体21を完全に倒伏できる。
特に前記規制体21は下部21bが円筒形に形成されているので、前後方向だけでなく、左右方向へ力を受けても容易に変形できる。即ち、規制体21に車両が衝突する等して、規制体21に、ベース部3の軸部31の軸方向である左右横方向へ強い力がかかったときでも、規制体21が容易に変形することで、規制体21に固定される第二接続部25が接続された軸部31へ伝達される力が大幅に軽減され、ベース部3の各部品の損傷を効果的に抑制できる。
例えば、前記駐車規制装置1は、前記軸部31に接続する前記第一接続部35と前記第二接続部25のうち、第二接続部25を軸部31に対して回動不能に固定すると共に、第一接続部35を軸部31に対して摺動して回動可能に設けているが、これに限るものではなく、規制体21が外力を受けたときに、規制体21が前記駆動部38の駆動によらずに倒伏や起立できる他の構成に設けても良い。一例として、第一接続部35を軸部31に対して回動不能に固定すると共に、第二接続部25を軸部31に対して摺動して回動可能に設けてもよく、前記第一接続部35と第二接続部25とをそれぞれ軸部31に対して摺動して回動可能に設けても良い。
2 規制装置
21 規制体
22 反射シート
25 第二接続部
25a 基部
25b 取付部
3 ベース部
31 軸部
32 軸受け
33 可動フランジ部
34 付勢手段
34a 付勢部材
34b 調整部材
35 第一接続部
36 固定フランジ部
37 軸部材
38 駆動部
38a 本体部
38b ロッド部
39 軸部材
8 制御装置
81 本体
82 太陽電池
83 蓄電部
84 制御部
85 無線受信部
86 車両検知センサ
Claims (4)
- 駐車位置又は駐車位置の入り口に設置されるベース部から立設する規制体により前記駐車位置への車両の駐車を規制する駐車規制装置であって、
前記ベース部は、駆動部と、該駆動部に第一接続部を介して接続される軸部と、該軸部と前記規制体の下部とを接続する第二接続部を備え、
前記規制体は、前記駆動部の駆動による前記軸部の回動によって立設状態と倒伏状態とを切り替え可能に設けられると共に、
前記規制体が強い外力を受けたときに、少なくとも前記第一接続部及び第二接続部のいずれか一方と、前記軸部との接続部分が、前記軸部の回動方向へ摺動可能となされており、
前記規制体が弾性材料で形成され、車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を備えると共に、前記規制体の下部が円筒形に形成され、該規制体の下部が接続される前記軸部の軸方向へ踏み倒された後に元の状態に復元可能に形成されていることを特徴とする駐車規制装置。 - 下部が円筒形に形成された前記規制体が、前記軸部の軸方向である左右横方向へ踏み倒された後に元の状態に復元可能に形成されていると共に、前記左右横方向に対して垂直な前後方向に踏み倒された後に元の状態に復元可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の駐車規制装置。
- 前記駆動部の駆動による前記軸部の回動によって前記規制体が倒伏状態から立設状態へ切り替わる起立動作において、前記規制体が立設状態となった後、少なくとも前記第一接続部及び第二接続部のいずれか一方と、前記軸部との接続部分が前記軸部の回動方向へ摺動する摺動状態を経て、前記駆動部の駆動が停止するように設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の駐車規制装置。
- 前記駆動部の駆動による前記軸部の回動によって前記規制体が立設状態から倒伏状態へ切り替わる倒伏動作において、前記規制体が倒伏状態となった後、少なくとも前記第一接続部及び第二接続部のいずれか一方と、前記軸部との接続部分が前記軸部の回動方向へ摺動する摺動状態を経て、前記駆動部の駆動が停止するように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の駐車規制装置。
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