JP6680287B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
以下、本開示の一実施形態に係る空気調和機について図を用いて説明する。図1には、壁WAに取り付けられている空気調和機10を斜め下方から見上げたときの空気調和機10の外観が示されている。図2には、上から見た空気調和機10が示されている。空気調和機10の形状は、左右に長い直方体に基づいて概ね設定されている。空気調和機10は、本体ケーシング20の天面部20aに設けられた吸込口15から室内空気を吸い込む。空気調和機10は、機器の内部での熱交換により、吸い込んだ室内空気を温め又は冷やして設定温度に調整した調和空気を吹出口11から吹き出す。この吹出口11は、本体ケーシング20の底面部20bから前面部20c(図4参照)にかけて形成された開口である。吹出口11及び吸込口15は、空気調和機10の長手方向に沿って長く延びている。この空気調和機10の側面の一部は、本体ケーシング20の側面部20dによって形成されている。
(2−1)クリップ40
図6及び図7に、クリップ40を空気調和機10の機器外面の側から見た状態が示されている。クリップ40は、第1支持部41、第2支持部42、及び第1支持部41と第2支持部42とを繋ぐ連結部43を有している。第1支持部41は本体ケーシング20の側に配置され、第2支持部42は側板30の側に配置される。第1支持部41は、上方から見て略長方形の形状を呈する板状の樹脂部材で構成されている。第1支持部41の長方形の一辺が連結部43に一体的に接合されている。図7には、第1支持部41及び第2支持部42の隠れた構造が破線で示されている。第1支持部41には、第2支持部42の方に向って突出する爪44が形成されている。
本体ケーシング20は、図2に示されているように、上方から見たときの輪郭は、ほぼ長方形の形状を呈する。しかし、詳細に見ると、空気調和機10の外形は、中央部の幅W1が後部の幅W2よりも大きくなっている。つまり、壁WAに取り付けられる後部に向って本体ケーシング20が中央部から後部にかけて徐々に窄まっている。また、図2に示されている上面視において、中央部から前面に向かって円弧CR1が形成されていることから、本体ケーシング20の中央部の幅W1よりも前面の幅W3が狭くなっていることも分かる。
図4に示されているように、側板30は、天面部30aと、底面部30bと、側面薄肉部30cと、側面厚肉部30dとを有する。側板30の天面部30aは、本体ケーシング20の天面部20aと重なり、側板30の底面部30bは、本体ケーシング20の底面部20bと重なる。側板30の側面薄肉部30cは、側面厚肉部30dの前に形成されており、本体ケーシング20の側面部20dと重なる。側面厚肉部30dは、本体ケーシング20の側面部20dとは重ならず、本体ケーシング20の側面部20dとともに空気調和機10の側面を構成している。側板30は、年月が経過しても本体ケーシング20との外観の相違が目立たないように、本体ケーシング20と同一の樹脂材料で形成されることが好ましい。
図3のII−II線で切断した本体ケーシング20と側板30の断面形状が図11に示されている。本体ケーシング20と側板30とを連結する場合には、例えば両面に粘着剤及び/または接着剤が両面に塗布されたテープ60で、側板30が本体ケーシング20に貼着される。テープ60は、側板30の側面薄肉部30cに貼り付けられる。側板30が本体ケーシング20に貼着された後、クリップ40が本体ケーシング20と側板30に取り付けられる。クリップ40が本体ケーシング20の後ろから押し込まれると、第2支持部42が被支持部31の内面31bに沿って進み、保持部32に到達すると爪45によって被支持部31と保持部32の間隔が少し押し広げられる。第1支持部41の爪44が凹部21に乗り上げると、第1支持部41と第2支持部42の間隔が少し押し広げられる。さらにクリップ40が押し込まれると、爪44が掛止孔22に嵌って、第1支持部41と第2支持部42の間隔が元に戻って弾性変形が解消されると同時に、爪45が保持部32を通過して被支持部31と保持部32の間隔が元に戻って弾性変形が解消される。そして、爪44が掛止孔22に引っ掛かり、爪45が保持部32に引っ掛かることにより、クリップ40が本体ケーシング20と側板30に掛止される。
(4−1)変形例1A
上記実施形態では、空気調和機10が設置される部屋の温度に関する空気調和を行うものであったが、空気調和機10が行う空気調和は、空気の温度の調整に限られるものではなく、例えば、空気の湿度の調整であってもよく、また空気中の塵埃の除去であってもよい。
上記実施形態では、本体ケーシング20と側板30とを繋ぐ際にテープ60を用いる場合について説明したが、テープ60を用いなくてもよく、例えば、粘着剤及び/または接着剤を本体ケーシング20及び/または側板30に直接塗布してもよく、嵌合構造によって繋ぎ合わせてもよい。
上記実施形態では、保持部32が側板30に設けられる場合について説明したが、保持部は本体ケーシング20に設けられてもよい。本体ケーシング20に設けられる保持部は、例えば、本体ケーシング20の天面部20aまたは底面部20bの内面側に凹部を形成し、第2支持部42の先端部がその凹部に突き刺さるように構成すればよい。本体ケーシング20の天面部20aまたは底面部20bの内面側に凹部であれば、金型を外すのに邪魔にならないように本体ケーシング20に形成することができる。
(5−1)
以上説明したように、空気調和機10の機器外面の一部は、本体ケーシング20と側板30という別々の部材で構成されている。もし、本体ケーシング20と側板30とを一体化したような成形体を例えば射出成形で成形しようとすると、上述のような開口29に向かって窄まった形状の成形体は金型から抜き出し難くなって金型の構造が複雑になったり成形時間が長くなったりして、成形コストが高くなる。それに対して、本体ケーシング20と側板30と別々の部材とすることで、それぞれの成形が容易になり、機器外面を構成する部材に掛かるコストを下げることができる。
クリップ40の第2支持部42が側板30の保持部32によってしっかりと保持されて、クリップ40の第1支持部41の連結部43に近い側で第1支持部41が本体ケーシング20をしっかり支持できる。その結果、クリップ40が破損したり重なり部分Pa1で本体ケーシング20と側板30の距離が開いて機器外面に段差が生じて意匠性が低下したりするのを抑制することができ、機器外面の形成にクリップ40を用いる構成において空気調和機10の耐久性を向上させることができる。
図3及び図4を用いて説明したように、重なり部分Pa1に曲面が含まれている。同じ形状に形成するのが難しい曲面同士を繋げるときに、クリップ40で支持して重なり部分の隙間を減らすことができることにより、重なり部分に曲面を用いることが容易になって顕著に意匠性を向上させることができる。
クリップ40の第1支持部41と第2支持部42の間隔d3が支持箇所の本体ケーシング20の厚みd1と側板30の厚みd2の和と同じかまたはそれより大きく設定されている。その結果、クリップ40が重なり部分Pa1を挟んでいる状態で第1支持部41と第2支持部42の間隔を開けようとして連結部43に掛かる応力が小さい状態を保つことができ、第1支持部41と第2支持部42の間隔を開けようとする応力によってクリップ40が破損するのを抑制することができる。
空気調和機10においては、壁WAの側から本体ケーシング20の前面に向かってクリップ40が嵌め込まれていることから、本体ケーシング20が壁WAに取り付けられるとクリップ40が壁WAの側に抜けるのが壁WAによって規制される。その結果、クリップ40が本体ケーシング20及び側板30から外れるのを防止することができる。
本体ケーシング20と側板30によって構成される機器外面の一部が開口29に向って窄まっていることから、開口に向かって真っ直ぐな場合に比べてユーザが感じる圧迫感を減らすように空気調和機10の機器外面の形状に変化を与えることができる。その結果、空気調和機10の機器外面のデザインによって快適性を向上させることができる。
本体ケーシング20と側板30とクリップ40が同一の樹脂材料で形成されていると、本体ケーシング20と側板30とクリップ40が異なる樹脂材料で形成されている場合に比べて例えば紫外線による樹脂の劣化などが同じように進行する。経年劣化によって本体ケーシング20と側板30とクリップ40の外観が異なるものとなるのを抑制することができ、空気調和機10のデザインの劣化を抑制することができる。
20 本体ケーシング
30 側板
31 被支持部
32 保持部
40 クリップ
Claims (6)
- 機器外面の一部を構成している樹脂製の本体ケーシング(20)と、
前記本体ケーシングに一部を重ね、前記本体ケーシングと繋がって機器外面の一部を構成している樹脂製の側板(30)と、
前記本体ケーシングの側に配置されている第1支持部、前記側板の側に配置されている第2支持部、及び前記第1支持部と前記第2支持部とを繋ぐ連結部を有し、前記第1支持部と前記第2支持部とにより前記本体ケーシングと前記側板との重なり部分を両側から支持する樹脂製のクリップ(40)と
を備え、
前記側板は、前記第2支持部の先端部を保持する保持部(32)を有する、空気調和機。 - 前記本体ケーシングと前記側板は、前記重なり部分に曲面を含む、
請求項1に記載の空気調和機。 - 前記クリップは、前記本体ケーシングに引っ掛かる爪を有し、前記第1支持部と前記第2支持部の間隔が支持箇所の前記本体ケーシングの厚みと前記側板の厚みの和と同じかまたはそれより大きい、
請求項1または請求項2に記載の空気調和機。 - 機器外面の一部を構成している本体ケーシング(20)と、
前記本体ケーシングに一部を重ね、前記本体ケーシングと繋がって機器外面の一部を構成している側板(30)と、
前記本体ケーシングの側に配置されている第1支持部、前記側板の側に配置されている第2支持部、及び前記第1支持部と前記第2支持部とを繋ぐ連結部を有し、前記第1支持部と前記第2支持部とにより前記本体ケーシングと前記側板との重なり部分を両側から支持するクリップ(40)と
を備え、
前記本体ケーシングは、壁に取り付けられ、
前記クリップは、前記壁の側から前記本体ケーシングの前面に向かって嵌め込まれている、空気調和機。 - 前記本体ケーシングと前記側板は、前記壁の側が開口されており、前記開口に向って窄まっている形状を呈する、
請求項4に記載の空気調和機。 - 前記本体ケーシングと前記クリップは、同一の樹脂材料で形成されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載の空気調和機。
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2018
- 2018-11-05 CN CN201821810133.5U patent/CN209181225U/zh active Active
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