JP6680032B2 - 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法 - Google Patents

入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6680032B2
JP6680032B2 JP2016061474A JP2016061474A JP6680032B2 JP 6680032 B2 JP6680032 B2 JP 6680032B2 JP 2016061474 A JP2016061474 A JP 2016061474A JP 2016061474 A JP2016061474 A JP 2016061474A JP 6680032 B2 JP6680032 B2 JP 6680032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
characteristic
input
output circuit
fastening
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016061474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017175512A (ja
Inventor
功一 長谷川
功一 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2016061474A priority Critical patent/JP6680032B2/ja
Publication of JP2017175512A publication Critical patent/JP2017175512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6680032B2 publication Critical patent/JP6680032B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法に関する。
近年のデジタルデータ通信における高速化・大容量化にともなって、より高性能かつ低コストの電子機器の開発が求められている。こうした電子機器においては、入力信号に対し、増幅や減衰やフィルタリングなどの処理を行って出力信号に変換する入出力回路が用いられる。上述した電子機器の高性能化に伴い、これらの入出力回路には、厳しい規格の特性が要求される。
一般的に、入出力回路は、回路の形状や構造、または、可変抵抗や可変インダクタなど複数の素子によって、特性を調整できるように構成される。代表的なものは、調整ねじで特性を調整することが可能な入出力回路である。調整ネジを用いた入出力回路では、調整が完了した後は、振動などの影響で特性が変化することを防ぐため、調整ネジを固定する。その固定は、例えば、入出力回路本体側の雌ネジとナットによるダブルナット方式で行うことができる。
上記の調整ネジを用いた入出力回路の特性調整では、厳しい要求特性規格を満たすために、調整ねじの挿入長をμmオーダで高精度に調整することが必要となる。このような高精度の調整にあっては、調整ネジをナットで締結する際のわずかな挿入長や姿勢の変化で、入出力回路の特性が目標特性からずれてしまう場合がある。特性がずれた場合は、ナットを緩めて微調整を行い、再度ナットを締める操作を、ネジ毎に何度も繰り返さなければならない。そこで、ナットの締結で生じる特性変化を極力小さくしようとする試みが種々為されている。
例えば、例えば特許文献1には、入出力回路本体とナットとの間にバネ座金を挟み、雌ネジの加工部と雄ネジの加工部との隙間を、バネ座金のバネ力で解消する技術が開示されている。
また特許文献2には、厚み方向に凹部を有するナットと、ナットの凹部に係合する凸部とバネ性を有する片とを有するバネ座金を用いて、信頼性を向上する技術が開示されている。この技術では、バネ座金がナットに係合することで、バネ座金の径方向の位置変動を抑制し、バネ座金に加わる発生荷重の方向を調整ネジの軸と一致させて、信頼性を向上させている。
特開平7-42722号公報 特開2003-307208号公報
しかしながら、特許文献1の技術には、ナット締結で特性が目標値からずれることを避けられないという問題がある。これは、バネ座金のバネ力が、ナット締め時のトルクよりも小さく、ナットで調整ネジを締結した時に、調整ネジの挿入量が変化するためである。
また、特許文献2の技術でも、ナットで調整ネジを締結した時に、調整ネジの挿入量が変化することには変わりがない。このため、特許文献1の技術と同様に、ナット締結によって特性が目標値からずれるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、調整ネジをナットで締結した時に入出力回路特性を目標特性に調整できる入出力回路特性調整装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の入出力回路特性調整装置は、調整ネジ制御部と、ナット制御部と、非締結特性調整部と、仮締結特性記憶部と、締結特性調整部とを有する。非締結特性調整部は、調整ネジを入出力回路に締結しない状態で、入出力回路の特性が目標特性になるように、調整ネジの入出力回路への挿入長を制御する非締結特性調整を行う。仮締結特性記憶部は、非締結特性調整が完了した状態で、ナットを制御して調整ネジを入出力回路に締結し、この時の入出力回路の特性を仮締結特性として記憶する。締結特性調整部は、仮締結特性取得後に、調整ネジの締結を解除し、入出力回路の特性を、仮締結特性と略一致するように調整ネジを調整し、その後、ナットを制御して調整ネジを締結する。
本発明の効果は、調整ネジをナットで締結した時に入出力回路特性を目標特性に調整できる入出力回路特性調整装置を提供できることである。
第1の実施形態を示すブロック図である。 第2の実施形態を示すブロック図である。 第2の実施形態の調整における特性の推移を示すグラフである。 第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の調整における特性の推移を示すグラフである。 第4の実施の形態を示す断面図である。 第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお各図面の同様の構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の入出力回路特性調整装置を示すブロック図である。入出力回路特性調整装置は、調整ネジ制御部1と、ナット制御部2と、非締結特性調整部3と、仮締結特性記憶部4と、締結特性調整部5とを有する。
調整ネジは入出力回路に螺入されて、その挿入長の大小により入出力回路の特性を調整するものである。そして、調整ネジ制御部1は、調整ネジを回転することにより、入手力回路への調整ネジの挿入長を制御する。
ナット制御部2は、調整ネジを入出力回路に締結するナットを制御する。具体的には、ナットを回転することにより、調整ネジの締結や締結解除を制御する。
非締結特性調整部3は、調整ネジを入出力回路に締結しない状態で、入出力回路の特性が目標特性になるように、調整ネジの入出力回路への挿入長を制御する。この調整を非締結特性調整と呼ぶものとする。
仮締結特性記憶部4は、上述の非締結特性調整が完了した状態で、ナットを制御して調整ネジを入出力回路に締結し、この時の入出力回路の特性を仮締結特性として記憶する。
締結特性調整部5は、上述の仮締結特性取得後に、調整ネジの締結を解除し、入出力回路の特性を、前記の仮締結特性と略一致するように調整ネジを調整し、その後、ナットを制御して調整ネジを締結する。
入出力回路の特性調整は、多くの場合、調整ネジの挿入長に対する特性曲線が極小、極大となる点を目標として行われる。この場合、特性曲線は目標特性の近傍で左右対称とみなすことができる。このような入出力回路の特性調整に本実施形態を適用すると、調整ネジを締結した時の特性を目標特性にすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、締結による特性変化を打ち消して、入出力回路の特性を目標特性に調整することができる。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態の入出力回路特性調整装置を示すブロック図である。入出力回路特性調整装置は、特性測定器100と、機械制御部200と、制御部300とを有している。また調整ネジ回転機構210と、ナット回転機構220とを有し、ナット回転機構はトルク制御部221を備えている。
特性測定器100は、入出力回路400の特性を測定し、結果を制御部300に送信する。
機械制御部200は、制御部300によって制御され、その制御にしたがって、調整ネジ回転機構210とナット回転機構220とを制御し、調整ネジ410、ナット420、それぞれを回転させる。
制御部300は、非締結特性調整部310と、仮締結特性記憶部320と、締結特性調整部330とを有している。
非締結特性調整部310は、機械制御部200を制御して、ナット420の締結を解除し、調整ネジ410の挿入長を制御し、入出力回路の特性を目標特性となるように調整する。この調整を非締結特性調整と呼ぶこととする。
仮締結特性記憶部320は、上記の非締結特性調整が完了した状態で、機械制御部200を制御し、ナット420を回転させて調整ネジ410を締結し、この時の入出力回路の特性を仮締結特性として記憶する。
締結特性調整部330は、最終的な入出力回路の特性を目標特性とする調整を行う。この調整の概略は次の通りである。まず上記の仮締結特性を取得した状態から、まずナット420による調整ネジ410の締結を解除する。そして、挿入長を増やす方向に調整ネジ410を制御して入出力回路の特性が仮締結特性と一致するように調整する。この状態からナット420を回転させて調整ネジ410を締結する。
上記の一連の調整による入出力回路の特性の変化を、調整ネジの挿入長に対する特性曲線が極小値を持ち、その極小値を目標特性として調整する例を用いて説明する。図3は、ある入出力回路の、調整ネジの挿入長に対する特性曲線である。まずナット420による締結を解除し、調整ネジ410を制御して、入出力回路400の特性をa点の目標特性に調整する。(1)ここでナット420を回転して調整ネジ410を締結すると、調整ネジ410は入出力回路400から引き抜かれる方向に動くので、挿入長が減少し、入出力回路400の特性は、b点の仮締結特性になる。(2)次に、ナット420による締結を解除し、挿入長を増やす方向に調整ネジ410を制御して、入出力回路400の特性を、特性が仮締結特性と一致する締結前調整点のc点に調整する。特性曲線が左右対称な場合、締結前調整点と目標特性との特性値の差を生じさせる挿入長の差は、目標特性と仮締結特性との特性値の差を生じさせる挿入長の差と等しくなる。(3)したがって、締結前調整点に調整された調整ネジ410をナット420で締結すると、入出力回路の特性は、d点の目標特性となる。なお、上記の説明には、挿入長に対する特性変化が目標特性に近づくほど急峻に小さくなるV字型の例を挙げたが、目標特性に近づくほど変化が緩やかになるU字型や、逆に急峻に大きくなる∧字型や、緩やかに大きくなる∩字型であっても良い。
次に、入出力回路特性調整装置の動作について説明する。図4は動作を示すフローチャートである。
まず、ナット回転機構220がナット420を回転させて調整ネジ410の締結を解除した状態にする。この状態で、調整ネジ回転機構210が調整ネジを制御して、入出力回路400の特性を目標特性に調整する(S1)。次にナット回転機構220がナット420を回転して調整ネジ410を締結する(S2)。この締結は、トルク制御部221の制御により所定トルクで行う。この締結を仮締結と呼称する。そして、この時の入出力回路400の特性を仮締結特性として仮締結特性記憶部320に記憶する(S3)。次に、ナット回転機構220がナット420を回転させて、調整ネジ410の締結を解除する(S4)。次に、調整ネジ回転機構210が、挿入長が増加する方向に調整ネジ410を回転させて、入出力回路400の特性を仮締結特性に一致させる(S5)。次に、ナット回転機構220がナット420を回転させて、仮締結と同じトルクで調整ネジ410を締結する(S6)。以上の動作により、入出力回路の特性を目標特性に調整することができる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、本実施形態によれば、締結による特性変化を打ち消して、入出力回路の特性を目標特性に調整することができる。また、この調整を、試行錯誤を繰り返すことなく行うことができる。
(第3の実施形態)
ナットによる調整ネジの締結を行うと、調整ネジには入出力回路から引き抜かれる方向の力が働き、挿入長が減少する。このため、入出力回路への挿入長を増加させる方向に調整ネジを調整した後に、ナットを締結すると、調整ネジ(雄ネジ)と入出力回路のネジ(雌ネジ)との間に働く力の方向が反転する。この時、雄ネジと雌ネジの間に隙間があれば、調整ネジが回転しても挿入長が変化しない不感帯、いわゆるバックラッシュが発生する。本実施形態では、このバックラッシュによって調整に誤差が生じることを防ぐ方法について説明する。
本実施形態の調整動作は、第2の実施形態とほぼ同様であるが、調整の最後の締結を行う前の、調整ネジの制御方法が異なる。図5は、この時の動作を示すフローチャートである。S11からS14までは、第2の実施形態のS1からS4と同様である。
まず、ナット回転機構220がナット420を回転させて調整ネジ410の締結を解除した状態にする。この状態で、調整ネジ回転機構210が調整ネジを制御して、入出力回路400の特性を目標特性に調整する(S11)。この時、調整の最後は、調整ネジ410を引き抜く方向(挿入長を減少させる方向)の回転にする。次にナット回転機構220がナット420を回転して調整ネジ410を仮締結する(S12)。この締結は、トルク制御部221の制御により所定トルクで行う。この時、調整ネジ410には入出力回路400から引き抜かれる方向の力が働くが、締結前の調整を同じ方向で行っているため、バックラッシュが最小化されている。そして、この時の入出力回路400の特性を仮締結特性として仮締結特性記憶部320に記憶する(S13)。次に、ナット回転機構220がナット420を回転させて、調整ネジ410の締結を解除する(S14)。
次に、調整ネジ回転機構210が、挿入長が増加する方向に調整ネジ410を回転させる。この時、挿入長が、入出力回路400の特性が仮締結特性に一致する挿入長より大きくなるところまで、調整ネジ410を回転させる(S15)。次に、調整ネジ410の回転を反転して、挿入長が減少する方向に調整ネジ410を回転させて、入出力回路400の特性が仮締結特性と一致するように調整する。一度で入出力回路の特性を仮特性に一致させられなかった場合は、挿入長が増加する方向、減少する方向、両方の微調整を行っても良いが、調整の最後は調整ネジ410を引き抜く方向(挿入長を減少させる方向)の回転にする。(S16)。次に、ナット回転機構220がナット420を回転させて、仮締結と同じトルクで調整ネジ410を締結する(S17)。上記のようにS16、S17の順で調整を行うと、ナット420を締結する際に力の反転がないため、バックラッシュの影響を最小化できる。以上の動作により、雄ネジ(調整ネジ)と雌ネジ(入出力回路)の間に隙間やガタがあっても、正確に、入出力回路の特性を目標特性に調整することができる。
上記の一連の調整による入出力回路の特性の変化を、図3と同じ挿入長に対する特性曲線を持つ入出力回路を例にとって説明する。図6は、この特性曲線と、調整中の特性変化の例を示すグラフである。まずナット420による締結を解除し、調整ネジ410を制御して、入出力回路400の特性を、a点の目標特性に調整ネジ410を抜く方向で調整する。(1)ここでナット420を回転して調整ネジ410を締結すると、調整ネジ410は入出力回路400から引き抜かれる方向に動くので、挿入長が減少し、入出力回路400の特性は、b点の仮締結特性になる。(2)次に、ナット420による締結を解除し、挿入長を増やす方向に調整ネジ410を制御する。この時、特性が仮締結特性と一致する点よりも挿入長が大きいe点まで、調整ネジ410を回転させる。(3)そして、挿入長が減少する方向に調整ネジを調整し、入出力回路400の特性が仮締結特性と一致する締結前調整点のf点になるように特性を調整する。特性をf点に調整する際に挿入長を増加させる方向の操作を加えても良いが、最後の調整は、挿入長を減少させる方向で行う。この操作によりバックラッシュが最小化される。(4)次に、調整ネジ410をナット420で締結すると、入出力回路の特性は、g点の目標特性となる。なお、上記の説明には、挿入長に対する特性変化が目標特性に近づくほど急峻に小さくなるV字型の例を挙げたが、目標特性に近づくほど変化が緩やかになるU字型や、逆に急峻に大きくなる∧字型や、緩やかに大きくなる∩字型であっても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、雄ネジと雌ネジとの間のガタや隙間の影響を受けることなく、正確に、入出力回路の特性を目標特性に調整することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、具体的な入出力回路特性調整装置の構成例について説明する。図7は入出力回路特性調整装置の構成例を示す断面図である。
入出力回路特性調整装置は、特性測定器100と、機械制御部200と、制御部300とを有している。また、調整ネジ回転機構210と、ナット回転機構220とを有する。
特性測定器100は、入出力回路400の特性を測定し、結果を制御部300に送信する。例えば、ネットワークアナライザを用いることができる。
機械制御部200は、制御部300によって制御され、その制御にしたがって、調整ネジ回転機構210とナット回転機構220とを制御する。調整ネジ回転機構210については、回転角度(回転方向変位)を制御し、ナット回転機構220については、回転角度および回転方向のトルクを制御する。機械制御部200は、例えば、シーケンサやパーソナルコンピュータとすることができる。
制御部300は、特性測定器100の測定結果を受信し、受信した測定結果に基づいて機械制御部200を制御する。制御部300には、例えば、パーソナルコンピュータを用いることができる。
調整ネジ回転機構210は、入出力回路400の調整ネジ410を回転させる機構であり、先端部分が調整ネジ410に嵌合する調整ネジ用回転ビット211と、調整ネジ用回転ビット211を回転させる回転駆動部212とを有する。両者は、上下機構構213に連結され、上下方向の動作が可能である。また、調整ネジ用回転ビット211の回転軸は、回転方向保持部品214によって回転動作を妨げる事なく回転方向を保持される。
調整ネジ用回転ビット211は、例えばドライバービットなどの機構部品とすることができる。回転駆動部212には、例えば、電磁力を利用して回転角度を微調整可能なステッピングモータなどを用いることができる。回転方向保持部品214は、例えばベアリングである。
ナット回転機構220は、ナット420を回転させる機構であり、先端部分がナット420に嵌合するナット用回転ビット222と、ナット用回転ビット222を回転させる回転駆動部223とを有する。ここで、ナット用回転ビット222の回転軸は、調整ネジ用回転ビット211の回転軸と一致するように配置する。そのために、例えば、図7のように、回転方向変換機構224を用いて、回転駆動部223の回転軸225を変換する。
回転駆動部223の回転軸225は、回転方向保持部品226によって、回転動作を妨げる事なく回転方向を保持される。また、回転駆動部223、回転軸225、回転方向保持部品226、回転方向変換機構224およびナット用回転ビット222は、上下機構227に連結され、上下方向の動作が可能である。以上のようにして、調整ネジ用回転ビット211が、ナット用回転ビット222の内部を貫通して回転動作および上下動作を行う事ができる様に構成する。
ナット用回転ビット222は、その先端部分がナット420の外形部分と嵌め合う事により、ナット420に回転動作を伝達可能な例えばソケットレンチに類する機構部品とすることができる。回転方向変換機構224は、2つの交差する回転軸を連結して回転動作を伝達可能な、例えば傘歯車などの機構部品とすることができる。回転駆動部223は、例えば電磁力を利用して回転方向のトルクを調整可能なトルクモータなどを用いることができる。回転方向保持部品226は、例えばベアリングとすることができる。
次に、上記の入出力回路特性調整装置の動作について説明する。図8は、この動作を示すフローチャートである。
まず、ナット用回転ビット222の先端をナット420に嵌合し、回転して調整ネジ410の締結を解除した状態にする。この状態で、調整ネジ用回転ビット211の先端を調整ネジ410に嵌合し、制御部300の制御にしたって、入出力回路400の特性が目標特性になるように調整する(S101)。次にナット用回転ビット222の先端をナット420に嵌合し、所定トルクで締め込んで、調整ネジ410を仮締結する(S102)。そして、この時の入出力回路400の特性を仮締結特性として制御部300に記憶する(S103)。次に、ナット用回転ビット222の先端をナット420に嵌合し、回転して調整ネジ410の締結を解除する(S104)。
次に、調整ネジ用回転ビット211の先端を調整ネジ410に嵌合し、入出力回路400への挿入長が増加する方向に調整ネジ410を回転させる。この時、ナット420の締結による挿入長の減少分より挿入長の増加が充分大きくなる角度で回転させる(S105)。なお、ナット420の締結による挿入長の減少量は、ナット420のピッチと締め付けトルクから容易に見積もることができる。次に、調整ネジ410の回転を反転して、挿入長が減少する方向に調整ネジ410を回転させる(S106)。そして特性を測定する(S107)。この特性を制御部300に記憶した仮締結特性と比較し、同値であれば(S108_Yes)、調整を完了し、ナット420を所定トルクで締め付けて調整ネジ410を入出力回路400に締結する。この時、締結前の最後の調整は、挿入長を減少させる方向に調整ネジ410を回転して行う。これにより、ナット420を締結するときのバックラッシュを最小化する。一方、測定した特性が仮締結特性と同値でなければ(S108_No)、S105に戻り、再度、特性の調整を行う。以上の動作により、調整ネジ410締結後の入出力回路400の特性を目標特性に調整することができる。上記の動作では、最後の調整を、挿入長が減少する方向、すなわちナット420の締結にともなう調整ネジ410の移動方向と同じ方向にしているので、バックラッシュの影響による誤差が発生しない。なお、バックラッシュを考慮する必要がない、すなわち雄ネジと雌ネジの隙間や変形がない場合には、調整方向を逆にすることも可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、入出力回路の特性を正確に目標特性に調整することができる。
上述した第1乃至第4の実施形態の処理をコンピュータに実行させるプログラムおよび該プログラムを格納した記録媒体も本発明の範囲に含む。記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ、などを用いることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
1 調整ネジ制御部
2 ナット制御部
3、310 非締結特性調整部
4、320 仮締結特性記憶部
5、330 締結特性調整部
100 特性測定器
200 機械制御部
210 調整ネジ回転機構
220 ナット回転機構
221 トルク制御部
300 制御部
400 入出力回路
410 調整ネジ
420 ナット

Claims (10)

  1. 入出力回路に螺入されて挿入長の大小により前記入出力回路の特性を調整する調整ネジを制御する調整ネジ制御部と、
    前記調整ネジを前記入出力回路に締結するナットを制御するナット制御部と、
    前記調整ネジを前記入出力回路に締結しない状態で前記入出力回路の特性を目標特性に調整する非締結特性調整を行う非締結特性調整部と、
    前記非締結特性調整後に前記調整ネジを前記入出力回路に締結したときの前記入出力回路の特性を仮締結特性として記憶する仮締結特性記憶部と、
    前記仮締結特性取得後に前記調整ネジの締結を解除して前記入出力回路の特性を前記仮締結特性と略一致するように調整した後に前記調整ネジを締結する締結特性調整を行う締結特性調整部と
    を有することを特徴とする入出力回路特性調整装置。
  2. 前記ナット制御部が締結トルクを制御するトルク制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の入出力回路特性調整装置。
  3. 前記締結特性調整部が
    前記締結特性調整における前記入出力回路の特性を前記仮締結特性に略一致させる調整を、
    前記入出力回路に対する前記調整ネジの挿入長が
    前記入出力回路の特性が前記目標特性に一致する時の挿入長よりも大きくなる範囲で行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の入出力回路特性調整装置。
  4. 前記締結特性調整における前記調整ネジを締結する直前の調整が、
    前記調整ネジを前記挿入長が減少する方向に回転して前記入出力回路の特性を前記仮締結特性に略一致させる調整である
    ことを特徴とする請求項3に記載の入出力回路特性調整装置。
  5. 入出力回路に螺入されて挿入長の大小により前記入出力回路の特性を調整する調整ネジを制御し、
    前記調整ネジを前記入出力回路に締結するナットを制御し、
    前記調整ネジを前記入出力回路に締結しない状態で前記入出力回路の特性を目標特性に調整する非締結特性調整を行い、
    前記非締結特性調整後に前記調整ネジを前記入出力回路に締結したときの前記入出力回路の特性を仮締結特性として記憶し、
    前記仮締結特性取得後に前記調整ネジの締結を解除して前記入出力回路の特性を前記仮締結特性と略一致するように調整した後に前記調整ネジを締結する締結特性調整を行う
    ことを特徴とする入出力回路特性調整方法。
  6. 前記ナットの締結トルク制御を制御することを特徴とする請求項5に記載の入出力回路特性調整方法。
  7. 前記締結特性調整における前記調整ネジの締結を
    前記非締結特性取得後の前記調整ネジの締結と同じ締結トルクで行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の入出力回路特性調整方法。
  8. 前記締結特性調整における
    前記入出力回路の特性を前記仮締結特性に略一致させる調整を、
    前記入出力回路に対する前記調整ネジの挿入長が
    前記入出力回路の特性が前記目標特性に一致する時の挿入長よりも大きくなる範囲で行う
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項7いずれか一項に記載の入出力回路特性調整方法。
  9. 前記締結特性調整における前記調整ネジ締結直前の調整が、
    前記調整ネジを前記挿入長が減少する方向に回転させて前記入出力回路の特性を前記仮締結特性に略一致させる調整である
    ことを特徴とする請求項8に記載の入出力回路特性調整方法。
  10. 入出力回路に螺入されて挿入長の大小により前記入出力回路の特性を調整する調整ネジを制御するステップと、
    前記調整ネジを前記入出力回路に締結するナットを制御するステップと、
    前記調整ネジを前記入出力回路に締結しない状態で前記入出力回路の特性を目標特性に調整する非締結特性調整を行うステップと、
    前記非締結特性調整後に前記調整ネジを前記入出力回路に締結したときの前記入出力回路の特性を仮締結特性として記憶するステップと、
    前記仮締結特性取得後に前記調整ネジの締結を解除して前記入出力回路の特性を前記仮締結特性と略一致するように調整した後に前記調整ネジを締結する締結特性調整を行うステップと
    コンピュータに実行させることを特徴とする入出力回路特性調整プログラム。
JP2016061474A 2016-03-25 2016-03-25 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法 Active JP6680032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016061474A JP6680032B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016061474A JP6680032B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017175512A JP2017175512A (ja) 2017-09-28
JP6680032B2 true JP6680032B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=59973380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016061474A Active JP6680032B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6680032B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6965668B2 (ja) * 2017-09-29 2021-11-10 日本電気株式会社 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017175512A (ja) 2017-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102256412B1 (ko) 반송 장치, 반도체 제조 장치 및 반송 방법
KR102248547B1 (ko) 1차 데드비트 관측기를 이용한 위치 제어 시스템 및 제어방법
JP6680032B2 (ja) 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法
US10031514B2 (en) Method for servo locking control and servo
CN108345269B (zh) 控制装置、控制系统及记录介质
WO2015129207A1 (ja) 電動機の制御装置に用いられる制御パラメータの調整方法、および、この制御パラメータの調整方法が用いられる電動機の制御装置
JP2004020370A (ja) トルク検出装置
JP6965668B2 (ja) 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法
US20240310647A1 (en) Methods and system for position stabilization
JP5444875B2 (ja) ロボット制御装置
JP6776657B2 (ja) 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法
JP6790597B2 (ja) 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法
JP6515592B2 (ja) 周波数フィルタ調整方法
US20140340002A1 (en) Driving control apparatus and driving control method for ultrasonic motor
CN108775373B (zh) 一种伺服电机与负载多级传动系统的振动抑制方法
JP7035363B2 (ja) 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法
CN107611069A (zh) 机械手及半导体加工设备
US10790795B1 (en) Zeroing structure applicable to adjustable diplexer
JP6812838B2 (ja) 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法
JP6816424B2 (ja) 入出力回路特性調整装置および入出力回路特性調整方法
JP2014117778A (ja) ナットランナー
CN111492218A (zh) 扭矩传感器中的零点误差的修正方法
JPS6377668A (ja) ねじ締め方法
JP6555488B2 (ja) 移動機構
CN115276497B (zh) 晶圆检测用运动系统及其控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6680032

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150