JP2004020370A - トルク検出装置 - Google Patents

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笹之内 清孝
Koji Oike
御池 幸司
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植平 清孝
Junichi Yukawa
湯河 潤一
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Abstract

【課題】コード板の外周の磁極を半径方向に配置した検知素子で検出しているため取り付けの際に、歯車部やコード板の軸に直角方向に外力が作用したとき、磁石と検知素子の間隙量が変化して検知精度が低下しやすい。
【解決手段】第1、第2のロータ7,8の中心部に半径方向に1対の磁極が向くように形成された第1、第2の磁石10,11と軸方向にそれぞれ所定の間隙を有して対向配置された第1、第2の磁気検知素子14,15と、前記第1のロータと噛み合う位置に設けられた入力軸1と、前記入力軸の一端と連結され、かつ、前記第2のロータと噛み合う位置に設けられた出力軸4とを備え、前記入力軸と前記出力軸の間に相対回転変位量が生じた場合に、前記第1、第2の磁石から発せられる磁界の変化量に感応して、前記第1、第2の磁気検知素子から前記相対回転変位量に対応する信号を出力するように構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のパワーステアリング等に用いられるトルク検出装置に関わるものであり、特にステアリングの回転角度をも同時に検知可能なトルク検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トルク及び回転角度を検知する方法として、例えば特開平11−194007号公報に示されたような方式が知られている。この検知方式を図13に示す。図13において、126a,126bは歯車部であり、回転角度を検知したい軸(図示せず)に係合バネ127a,127bを介して固定して取り付けられる。この歯車部126a,126bは、外周端面に複数個の磁極を着磁したコード板128a,128bが取り付けられた歯車部129a,129bと噛み合っており、検知する軸の回転にしたがってコード板128a、128bに設けられた磁極が移動する。この磁極の数を外周端面に対向して設けられた検知素子130,131でカウントすることにより、回転角度を検知する。また、この構成による機構を、トーションバーを介して連結された2本の軸に各々取り付けることにより、2本の軸間にトルクが作用して軸間にねじれが発生した時、各々の軸の回転角度を比較することによって作用したトルクの量を検知する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成されたトルク検出装置においては、コード板128a,128bの外周の磁極を半径方向に配置した検知素子130,131で検出しているため、取り付けの際に、歯車部129a,129bやコード板128a,128bの軸に直角方向に外力が作用したとき、歯車部126a,126bに対するコード板128a,128bと検知素子130,131の間隙量が変化して、検知精度が変化しやすいという課題があった。
【0004】
また、従来のトルク検出装置においては、コード板128a,128bの磁極を検知素子130,131で検出する関係で、その検出分解能にはおのずと限界があり、ステアリングの細かな動きや回転開始時の高分解能なトルク量、回転角度、回転速度を検出することがむずかしいという課題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、高分解にトルク量、回転角度、回転速度を検出できる高精度なトルク検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のトルク検出装置は、以下の構成を有する。
【0007】
本発明の請求項1に記載の発明は、ケースに設けられた軸受部と、前記軸受部に回転自在に保持され、外周に歯車部が設けられた第1、第2のロータと、前記第1、第2のロータの中心部に半径方向に1対の磁極が向くように当該第1、第2のロータの各々の端部に配設された第1、第2の磁石と、前記第1、第2の磁石と前記第1、第2のロータの軸方向にそれぞれ所定の間隙を有して対向配置された第1、第2の磁気検知素子と、前記第1のロータの歯車部と噛み合う位置に歯車部が設けられた入力軸と、前記入力軸の一端と連結され、かつ、前記第2のロータの歯車部と噛み合う位置に歯車部が設けられた出力軸とを備え、前記入力軸と前記出力軸の間に相対回転変位量が生じた場合に、回転する前記第1、第2のロータに設けられた前記第1、第2の磁石から発せられる磁界の変化量に感応して、前記第1、第2の磁気検知素子から前記相対回転変位量に対応する信号を出力するように構成したことを特徴とするトルク検出装置である。この場合、磁気検知素子と磁石が、歯車部に対して直角方向(軸方向)に、ロータと対面して配置されているため、取り付けの際に、軸と直角方向に外力が作用して歯車部が半径方向に微小変位したとしても、従来のような磁気検知素子と磁石の間隙の変化は発生しないので、がた、取り付け等による検出精度が低下せず、高精度化が図れる。
【0008】
また、二つの磁気検知素子は、磁界の方向の変化をロータの1回転中に連続的に検知するものであり、第1のロータ或いは第2のロータに固定された一対の磁極をもつ磁石によって形成される磁界の方向の変化を、磁界と平行に配置された磁気検知素子で、アナログ的に検知することにより、各々の軸の回転角度位置の絶対量(絶対角度)を知ることができると同時に、両軸間にトルクが作用して捩れが発生した場合には、2つの角度差を比較することで、捩れ角度から発生トルクの量を知ることができる。これによって、取り付け時の外力による間隙の変化等の影響が防止でき、信頼性の向上を図ることができると同時に出力を直接読みとることで軸の回転角度の絶対値がわかるので、簡単な構成で高精度・多機能なセンサの実現を可能にするという作用を有するものである。
【0009】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、第1のロータと第2のロータを弾性体で弾性的に連結し、この弾性体の弾性力で前記第1のロータと第2のロータを各々逆向きの回転方向に付勢すると同時に、上記第1のロータと第2のロータを回転軸方向に常時付勢したトルク検出装置であり、これによって、入力軸と出力軸に設けられた歯車部と磁石側の歯車部との噛み合い時のバックラッシュを防止できると同時に、軸受部のがたを吸収して、磁石と磁気検知素子の間隔を一定に保持することができるので、高精度の角度検知が可能なトルク検出装置を実現することができる。
【0010】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、ケースに設けられ、第1、第2のロータの軸心から外方に向かって弾性を生み出す弾性体と、前記第1、第2のロータの各々の歯車部の歯溝から外れる方向に前記弾性体により付勢されたストッパと、前記弾性体の弾性力に抗して前記第1、第2のロータの軸心に向かって前記ストッパを前記第1、第2のロータの歯車部の歯溝に嵌合させるためのケースに設けられたネジ部より構成されたトルク検出装置であり、これによって、センサユニットの輸送途上あるいは組み付け時における、第1のロータと第2のロータの相対的なズレの発生を防止することできるので、取り付けが簡便で且つ信頼性の優れたトルク検出装置を実現することができる。
【0011】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、軸受部を内側部と外側部で分割構成し、前記内側部には第1、第2のロータの回転軸を保持するための略U字状の溝部が設けられ、前記外側部は弾性体よりなり、前記弾性体の弾性力により前記第1、第2のロータの回転軸を前記溝部の方向に付勢するように構成されたトルク検出装置であり、樹脂成形法により、ケースを作成する場合に、軸受部を構成するために複雑な金型構成を必要としないので、安価な部品を提供することができる同時に、ケースに金型の抜き穴等の開放部を設ける必要がないので、密閉構造が可能となり、センサ内部へのごみ等の侵入が防止できるので、信頼性の高いトルク検出装置を実現することができる。
【0012】
本発明の請求項5に記載の発明は、ケースに設けられた軸受部と、前記軸受部に回転自在に保持され、外周に歯車部が設けられた第1、第2のロータと、前記第1、第2のロータの中心部に半径方向に1対の磁極が向くように当該第1、第2のロータの各々の端部に配設された第1、第2の磁石と、前記第1、第2の磁石と前記第1、第2のロータの軸方向にそれぞれ所定の間隙を有して対向配置された第1、第2の磁気検知素子と、前記第1のロータの歯車部と噛み合う位置に歯車部が設けられた入力軸と、前記入力軸の一端と連結され、かつ、前記第2のロータの歯車部と噛み合う位置に歯車部が設けられた出力軸と、前記入力軸と前記出力軸の間に相対回転変位量が生じた場合に、前記第1、第2のロータに設けられた前記第1、第2の磁石から発せられる磁界の変化量に感応して、前記第1、第2の磁気検知素子の出力を取り込み前記相対回転変位量に対応するトルク量を算出するトルク算出手段を有することを特徴とするトルク検出装置としたものであり、ステアリングの絶対角度が得られ、トルク量を算出する演算手段を持つことによりトルク量を装置内部で算出でき、かつ簡単な構成でトルクを検出できるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記磁気検知素子が異方性磁気抵抗素子であることを特徴とするトルク検出装置としたものであり、磁石の強さを一定量より大きくすることにより磁気検知素子の出力が磁力の大きさに変動があっても磁石の向きの変化だけで高精度なアナログ量で検出することで高分解能なトルク検出ができるという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第1の磁気検知素子または第2の磁気検知素子の変化量より第1のロータまたは第2のロータの回転速度を検出する回転速度検出手段を有することを特徴とするトルク検出装置としたものであり、トルク以外に回転速度を検出できるという作用を有する。
【0015】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第1の磁気検知素子と第2の磁気検知素子の出力のトルクなしの場合のずれを補正する補正手段を有するトルク検出装置としたものであり、第1、第2のロータのトルクがない場合のロータの位置の合わせ込みをすることなく正確なトルク量を検出できるという作用を有する。
【0016】
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第1、第2のロータの少なくとも一方のロータに増速結合され、前記ロータより高速に回転する第3のロータと、前記第3のロータの中心部に半径方向に1対の磁極が向くように当該第3のロータの端部に配設された第3の磁石と、この第3の磁石と前記第3のロータの軸方向に所定の間隙を有して対向配置され、検出信号をトルク量を算出する演算手段に出力する第3の磁気検知素子を有することを特徴とするトルク検出装置としたものであり、より高分解能なトルク量、回転角度、回転速度を検出できるという作用を有する。
【0017】
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第1、第2のロータの少なくとも一方のロータに減速結合され、前記ロータより低速に回転する第4のロータと、前記第4のロータの中心部に半径方向に1対の磁極が向くように当該第4のロータの端部に配設された第4の磁石と、この第4の磁石と前記第4のロータの軸方向に所定の間隙を有して対向配置され、検出信号をトルク量を算出する演算手段に出力する第4の磁気検知素子を有することを特徴とするトルク検出装置としたものであり、回転角度が360°以上の範囲で検出できるという作用を有する。
【0018】
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項9または10記載の発明において、前記磁気検知素子のいずれかが故障したことを検出する診断手段を有することを特徴とするトルク検出装置としたものであり、磁気検知素子の故障によるトルク検出装置の異常を判断できるという作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって、詳細に説明する。
【0020】
(実施の形態1)
図1は本発明に関わるトルク検出装置の実施の形態1を示す断面図である。
【0021】
図1において、1は入力軸であり、上ハウジング2に固定されたベアリング3で回転自在に保持されており、その一部に歯車部1aを備えると共に、その一端部に入力用のスプライン部1bを備えている。このスプライン部1bは、車両のステアリング側に設けられた入力スプライン部(図示せず)と連結してステアリングの回転を入力軸1に伝達する。入力軸1は、また、所定の捩れ強度を付与するためにその中間部1cが細径に仕上げられて、いわゆるトーションバーを構成している。入力軸1の他端部は、中空の出力軸4に同心に内蔵されていて、先端部で連結ピン5を介して出力軸4と一体にピン連結されている。出力軸4は、下ハウジング6に固定されたベアリング6a,6bで回転自在に保持されていて、出力軸4の一端部には、歯車部4aが設けられており、他端部には出力用のウォーム歯車4bが形成されている。このウォーム歯車4bは車両のホイール側に設けられたラック(図示せず)と噛み合って、ステアリングの回転をホイール側のメンバーに伝達する。
【0022】
入力軸1及び出力軸4の歯車部1a,4aは、外周にこれらの歯車に噛み合う歯車部7a、8aを備えたロータ7とロータ8に各々噛み合っており、このロータ7とロータ8は、センサケース9に設けられた軸受部9a,9bで回転自在に保持されている。更に、ロータ7及びロータ8には、略中央部に図2のように、面内方向に着磁された磁石10,11が固着されており、この磁石10,11の形成する磁界の方向と平行に、磁石10,11に対向した位置で、プリント基板12,13上に磁気検知素子14,15が設けられている。
【0023】
この磁気検知素子14,15は、図2に示すように磁石10,11によって形成される磁界の方向の変化に応じて、連続した出力を出すような特性を持った素子が用いられる。具体的には異方性磁気抵抗素子を使用した。プリント基板12,13はそれぞれ止めネジ16,17によって、センサーケース9に位置ぎめ固定されている。これらの部品は、センサケース9内に収納され、センサカバー18で密封されてセンサユニット19を構成している。
【0024】
更に、このセンサユニット19の一部には、切欠き部が設けられており、この切欠き部と上ハウジング2に設けられた同様の切欠き部を介して上記両軸の歯車部1a,4aとロータ7,8の噛み合いがなされる。センサユニット19は、ネジ等の手段(図示せず)で上ハウジング2もしくは下ハウジング6に位置決めして固定される。
【0025】
以上のように構成されたトルク検出装置における動作を次に説明する。
【0026】
ホイール側が摩擦等がなく無負荷の場合には、ステアリングの回転トルクは、スプライン部1bを介して入力軸1に伝達される。入力軸1の回転は、これに固定された連結ピン5によって出力軸4に伝達され、ウォーム歯車4bを回転させ、これに応じてホイールが操舵される。この場合には、入力軸1と出力軸4の回転は完全に一体であり、従って、各々の軸に設けられた歯車部1a,4aも同一の位相で回転運動をする。更に、これらの歯車部1a,4aにはロータ7とロータ8が噛み合っているので、これらの回転自在に保持されたロータ7,8は、入力軸1と出力軸4の回転角度と歯車の歯数比に応じた回転運動をし、これらのロータ7,8に設けられた磁石10,11も回転するので、図2(b),(c)に示したように磁界の方向が変化する。しかしながら、両ロータ7,8の回転の位相がまったく同じであるので、磁気検知素子14と磁気検知素子15の磁界の方向変化に応じた変化出力値はまったく同一となる。
【0027】
ホイールに何らかの負荷が働いた場合には、ステアリング側からの回転トルクに対して入力軸1の出力軸4側には、この負荷による反トルクが作用し、結果的に入力軸1には捩れのトルクが作用することになり、これにより入力軸1の歯車部1aと、出力軸4の歯車部4aの回転の位相がずれ、ロータ7とロータ8の回転の位相もこの捩れ量に比例してずれることになる。従って、各々の磁石10,11の磁界の方向がずれて回転するので、磁気検知素子14、15の出力も位相ずれに応じた出力が検知され、この両磁気検知素子14、15の出力の差を比較することによって、捩れ量つまり入力軸1と出力軸4間に作用するトルクを検知することができることになる。
【0028】
また、磁気検知素子はロータの回転角度をアナログ的に検知しているので、入力軸或いは出力軸の1回転中の角度位置は、トルク検知と同時に、それぞれその歯車部と噛合したロータに設けられた磁石の出力の絶対値から知ることができる。
【0029】
以上に述べたように本実施の形態に関わるトルク検出装置においては、磁気検知素子14,15をロータ7,8の軸と直角方向に配置しているので、組み立ての際、或いは外力によって撓みが発生した場合にも、磁気検知素子14,15と磁石10,11の距離は影響をうけず、したがって高い信頼性が得られる。
【0030】
また、複数個の磁極の変化の数量を検知するインクリメンタルな方式でなく、回転角度に応じた出力がアナログ的に連続して得られるので、相対的な捩れの角度の検知及びそれから求められる作用トルク量の検知だけでなく、入力軸1或いは出力軸4の回転角度の絶対値も簡単な構成で知ることができるという作用を有するものである。
【0031】
更に、本実施の形態のように、ロータ7,8や磁気検知素子14,15を収納するセンサユニット19を別体として形成すれば、入力軸1及び出力軸4側とセンサユニット19を切り離して構成し、後でセンサユニット19を一体に組み付けることによって、トルク検出装置を構成することも可能であるから、組み立ての作業性の向上や、ブロック別工程による生産性の向上が図れる。
【0032】
(実施の形態2)
図3は、本発明に関わるトルク検出装置の実施の形態2のセンサユニットを示す断面図である。以下の説明においては、以上述べてきた説明と同じ構成要素は、図1,2と同じ番号を用い、説明を省略する。
【0033】
図3において、樹脂材料の成形品等で形成されたロータ7とロータ8の軸は、中空部7b,8bを備えている。この中空部7b,8b内部には、その一端をロータ7の中空部底面に固定され、所定の捩れ量を持って、その他端をロータ8の中空部底面に固定されたコイルバネ20が挿入されている。従って、ロータ7とロータ8は相対的に逆方向のトルクでもって付勢されて取り付いていることになる。また同時に、それぞれのロータ7,8はコイルバネ20の圧縮力により軸方向に常時付勢され、軸受部9a,9bの片側面に押し当てられて回転可能に保持されている。
【0034】
このような構成をもった一対のロータ7,8を入力軸1及び出力軸4に設けられた歯車部1a,4aに噛み合わせると、逆方向トルクによって、ロータ7,8の歯車部7a,8aの歯車は互いに、軸側の歯車の歯の一方向側にのみ常に付勢されて噛み合うことになる。また、軸受部9a,9bとロータ7,8の軸部の軸方向のがたは、コイルバネ20の圧縮力により、ロータ7,8が1方向に付勢されて吸収されるので、各ロータ7,8上に設けられた磁石10,11と磁気検知素子14,15の間隔量はガタにより変動することがなく、常に一定の量に保たれ、ガタによる出力の変動が防止可能となる。
【0035】
また、歯車のバックラッシュ等によって、噛み合いのガタが発生して、軸側の歯車部1a,4aの回転とロータ7,8の回転の誤差が発生し、角度の検知に影響するようなことがないので、部品の精度を緩めることが可能となり、廉価で信頼性の高い、高精度のトルク検出装置を提供することができる。
【0036】
ここで、弾性体にはコイルバネを用いたが、捩れトルクと圧縮力を発生させるものならば、細線、ゴム、樹脂弾性等を用いても同様の効果が得られることは勿論である。
【0037】
(実施の形態3)
図4は本発明に関わるトルク検出装置の実施の形態3のセンサユニットを示す構成図である。
【0038】
図4において、21は歯車部7a,8aのモジュールに応じた線径の線材を略コの字状に形成したストッパであり、センサカバー18に設けられた円柱状の孔からなるガイド18a,18bにコの字状部の平行部21a,21bを挿入し、摺動自在に保持されている。ストッパ21のコの字状の底辺21cは、ロータ7とロータ8の歯車部7a,8aの歯溝に嵌合する位置に、歯溝に平行に配置されている。また、ストッパ21の底辺21cは、センサケース9に設けられた付勢バネ22により、上記の各ロータの歯溝から離れる向きに常時付勢されていて、このストッパ21の移動は、付勢バネ22と反対側のセンサカバー18に設けられたネジ23に底辺21cが当接することで、規制されている。
【0039】
このようにして構成されたストッパ21の働きを以下に説明する。
【0040】
トルク検出装置の製造に際し、両ロータ7,8の回転位置と磁石10,11の位置は、磁気検知素子14,15の出力が初期出力になるように調整設定される。しかしながら、前述したように、センサユニット19と入出力軸部が切り分けて製造されるような場合には、あらかじめ出力調整されたセンサユニット19の回転位置(初期位置)は、軸部の歯車部1a,4aの初期位置と正確に合致させる必要がある。工程上、或いは組み込みに際しこの初期位置が変動することのないように、上記調整後に、センサカバー18のネジ23を閉め込んでストッパ21の底辺21cをロータ7とロータ8の歯車部7a,8aの歯溝部に嵌合させ、歯車部7a,8aの位置がずれないように固定する。その後、この状態で軸部の歯車部1a,4aに、上記ロータ7,8を嵌合させた後、ネジ23を緩めると、ストッパ21はコイルバネ22に押圧されて歯溝部から離脱し、両ロータ7,8は軸の歯車部1a,4aに嵌合した状態で、自在に回転するようになる。
【0041】
本構成によるストッパ21は、構造が簡単であり、確実に歯溝に嵌合するので、両歯車部7a,8aの回転を完全に阻止できると共に、簡単な作業で確実にこれを解除できるので、検出装置の取り付けを確実化できると共に、誤組み立て等による不具合の発生を防止し、信頼性の向上を達成することが可能となる。
【0042】
(実施の形態4)
図5は本発明に関わるトルク検出装置の実施の形態4のセンサユニットを示す構成図である。
【0043】
図5において、9は樹脂成形等で製作されたセンサケースであり、U字状の断面を持つU字軸受部9c、9dを備えている。このU字軸受部9c,9dには、ロータ7,8の回転軸7b,7cが嵌合し、同時にロータ7,8の回転軸7b,7c,8dは、U字の開口方向から薄板バネ24,25で付勢され回転自在に保持されている。
【0044】
このように、軸受部9c,9dの形状をU字状にすることにより、ケースを樹脂成形等で製作する場合にも、2分割で軸受部を構成できるので、センサケース9の軸受部9c,9dの形成の際にサイドコア等の複雑な金型構造を用いる必要がなくなり、部品のコストの低減を図ることができると共に、安定した品質を得ることができる。
【0045】
また、ケースの密封も容易となり、ごみ等の進入も防止できるのでセンサの信頼性が向上する。
【0046】
(実施の形態5)
図6は本発明の実施の形態5におけるトルク検出装置の断面図、図7は同実施の形態5における磁石と磁気検知素子とトルク量を算出する手段を示すブロック図である。
【0047】
本実施の形態6については、実施の形態1と基本構成を同じくしており、実施の形態1と異なる部分についてのみ説明する。
【0048】
図6,図7において、28センサケース9内に設けたプリント基板であり、プリント基板12,13に接続されており、トルク量を算出する手段としてのマイクロコンピュータ29(以下マイコンと称する)が設けられている。
【0049】
以上のように構成されたトルク検出装置における動作を次に説明する。
【0050】
ホイール側が摩擦等がなく、無負荷の場合には、ステアリングの回転トルクは、スプライン部1bを介して入力軸1に伝達される。入力軸1の回転は、これに固定された連結ピン5によって出力軸4に伝達され、ウォーム歯車4bを回転させ、これに応じてホイールが操舵される。この場合には、入力軸1と出力軸4の回転は完全に一体であり、従って、各々の軸に設けられた歯車部1a,4aも同一の位相で回転運動をする。更にこれらの歯車部1a,4aには、ロータ7とロータ8が噛み合っているので、これらの回転自在に保持されたロータ7,8は、入力軸1と出力軸4の回転角度と歯車の歯数比に応じた回転運動をし、これらのロータ7,8に設けられた磁石10,11も回転するので、図2に示したように磁界の方向が変化する。しかしながら、両ロータの回転の位相がまったく同じなので磁気検知素子14と磁気検知素子15の、磁界の方向変化に応じた変化出力値はまったく同一となる。ホイールに何らかの負荷が働いた場合には、ステアリング側からの回転トルクに対して入力軸1の出力軸4側には、この負荷による反トルクが作用し、結果的に入力軸1には捩れのトルクが作用することになり、これにより入力軸1の歯車部1aと、出力軸4の歯車部4aの回転の位相がずれ、従ってロータ7とロータ8の回転の位相もこの捩れ量に比例してずれることになる。従って、各々の磁石10,11の磁界の方向がずれて回転するので、磁気検知素子14,15の出力も位相ずれに応じた出力が検知され、この両磁気検知素子14,15の出力をマイコン29に取り込みその差を比較することによって、捩れ量つまり入力軸1と出力軸4間に作用するトルクを検知することができることになる。
【0051】
また、磁気検知素子14,15はロータの回転角度をアナログ的に検知しているので、入力軸或いは出力軸の1回転中の角度位置は、トルク検知と同時に、それぞれその歯車部と嵌合したロータ7,8に設けられた磁石10,11の出力の絶対値から知ることができる。さらに、磁気検知素子14,15をある一定の磁界の強さがあれば磁界の方向のみによって出力が変化する磁気抵抗素子にすることにより磁石10,11と磁気検知素子14,15の距離が変化したり、磁石の特性により磁界の強さが変化しても安定した出力を得ることができる。
【0052】
以上に述べたように、複数個の磁極の変化の数量を検知するインクリメンタルな方式でなく、回転角度に応じた出力がアナログ的に連続して得られるので、相対的な捩れの角度をマイコン29に取り込むことによりトルク量の検知ができ、入力軸1或いは出力軸4の回転角度の絶対値も簡単な構成で知ることができる。
【0053】
また、トルク量を算出する手段としてはマイコン以外にも同様の効果が得られる電子回路であればよい。
【0054】
(実施の形態6)
図8は本発明の実施の形態6におけるトルク検出装置のロータの回転速度を算出する説明図である。
【0055】
マイコン29に一定時間おきに磁気検知素子14,15の出力を取り込み、回転速度を検出する検出手段(図示しない)を有している。マイコン29は磁気検知素子14,15の出力を一定時間おきに取り込んでおり、図4において、t1からt6は磁気検知素子14,15いずれかの出力をマイコン29が取り込む時間、aからfはそれぞれの時間の回転角度を示している。ここで、マイコン29は一定時間おきに磁気検知素子14,15の出力を取り込んでいるため、その間の回転速度として、例えば、t1からt2の間の回転速度は
回転速度=(b−a)/(t2−t1)
で求められる。同様にしてt6まで求めることができる。また、それぞれの時間の回転速度の変化からその間の回転加速度も
回転加速度=((t2からt3の回転速度)−(t1からt2の回転速度))/(t3−t2)
で求めることができる。
【0056】
なお、回転角度を取り込む時間を一定時間としたが、マイコン29が制御できる時間であれば一定時間おきでなくともよい。
【0057】
(実施の形態7)
図9は実施の形態7における補正方法を説明する図、図10は磁石と磁気検知素子とトルク量を算出する手段とトルクなしの場合のずれを補正する手段を示すブロック図である。図10において以上に述べてきた説明と同じ構成要素は図3と同じ番号を使い説明を省略する。図9(a)において、30は磁気検知素子14,15の出力が同様に変化している場合を示し、図9(b)において、31は磁気検知素子14の出力変化、32は磁気検知素子15の出力変化を示す。図10において33はマイコン29内にある不揮発性メモリである。
【0058】
図9において、図9(b)に示すようにトルクがゼロのとき磁石10,11の向きが同一でなくロータ7,8を設定した場合、装置作成時にその場合の磁気検知素子14の出力31と磁気検知素子15の出力32の角度差xを不揮発性メモリ33に記憶しておき、マイコン29においてトルク量を算出する際、不揮発性メモリ33から角度差xを読み出し、磁気検知素子14,15の出力差から角度差xを差し引くことにより図9(a)に示すように2つの磁気検知素子の出力30のように角度差がない場合と同じようにトルク量を算出可能となる。
【0059】
なお、不揮発性メモリ33はマイコン29外部に設けられても同様の効果が得られる。
【0060】
また、不揮発性メモリ33に磁気検知素子の角度差xを記憶されるのはトルク量がゼロの時、記録を繰り返せば常に補正されるという効果が得られる。
【0061】
また、あるトルク量がある時にその時の角度差を記憶させれば、その時のトルク量からの変化を検出できるという効果が得られる。
【0062】
(実施の形態8)
図11は前記第1の磁気検知素子14の出力と第3の磁気検知素子の出力の時間変化の例を示す図である。図11において、34は第1の磁気検知素子14の出力、35は第3の磁気検知素子の出力、36はA/Dコンバータの分解能である。
【0063】
前記第1のロータ7にギアを介して高速に回転する図示しない第3のロータに形成された図示しない第3の磁石により変化する。図示しない第3の磁気検知素子の出力35は図11に示すように第1の磁気検知素子14の出力34に比べ出力の変化が大きい。磁気検知素子の出力をマイコン29のA/Dコンバータで読み取るとき、第1のロータが回転した場合、第1の磁気検知素子の出力に比べ、第3の磁気検知素子の出力変化が大きいためよりA/Dコンバータの分解能36が同じであっても細かい回転角度の検出ができ、より高分解能な回転角度、回転速度、回転加速度の検出が可能となる。
【0064】
なお、第2のロータに対し、第3のロータを連結させた場合は第2のロータより高分解能な回転角度、回転速度、回転加速度の検出が可能となる。
【0065】
また、第1、第2の両方にロータおよび、磁気検知素子を連結させた場合はより高精度なトルク量の検出も可能となる。
【0066】
(実施の形態9)
図12は前記第1の磁気検知素子の出力と第4の磁気検知素子の出力の例を示す図である。図12において、27は第1の磁気検知素子より算出される角度情報、28は第4の磁気検知素子より算出される角度情報である。
【0067】
前記第1のロータ7にギアを介して低速に回転する図示しない第4のロータに形成された図示しない第4の磁石により変化する図示しない第4の磁気検知素子から算出される角度情報28は図12に示すように第1の磁気検知素子から算出される角度情報27に比べ角度の変化が小さい。第1のロータが360°以上回転した場合、第1の磁気検知素子から算出される角度情報はそれ以上は同じ出力を繰り返すが、第4の磁気検知素子から算出される角度情報は異なる。これにより、第4の磁気検知素子から算出される角度情報が元に戻るまでの間、その間に電源が切れた場合でも第4の磁気検知素子の角度情報よりロータ1が何回転目であるか判別可能なため、ロータ1の絶対的な回転角度が検出可能となる。
【0068】
なお、第2のロータに第4のロータを連結させても同様の効果が得られる。
【0069】
また、ロータ同士が連結されている、例えば前記第1ないし第4の磁気検知素子に異常が発生した場合、前記磁気検知素子のどちらかは出力変化し、もう一方は変化しないので故障判断できる。また、ロータ同士が連結されていない、例えば第1、第2の磁気検知素子のどちらか一方が故障した場合は機械的には起こり得ないトルク量が発生した場合に故障判断できる。
【0070】
なお、磁気検知素子の異常以外にも、ロータの異常などでも同様に故障判断可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明に関わるトルク検出装置によれば、簡素な着磁の磁石と簡潔な構造で、トルクの検出と軸の回転角度、回転速度が同時に検出可能な高精度の検出装置を提供することが可能となり、実施の効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるトルク検出装置の断面図
【図2】同装置における磁気検知素子の説明図
【図3】本発明の実施の形態2におけるトルク検出装置の断面図
【図4】(a)本発明の実施の形態3におけるトルク検出装置の断面図
(b)そのA−A矢視図
(c)B−B矢視図
【図5】(a)本発明の実施の形態4におけるトルク検出装置の断面図
(b)そのC−C矢視図
【図6】本発明の実施の形態5におけるトルク検出装置の断面図
【図7】同実施の形態5におけるトルク量算出ブロック図
【図8】本発明の実施の形態6におけるトルク検出装置の説明図
【図9】本発明の実施の形態7におけるトルク検出装置の説明図
【図10】本発明の実施の形態7におけるトルク検出ブロック図
【図11】本発明の実施の形態8におけるトルク検出装置の説明図
【図12】本発明の実施の形態9におけるトルク検出装置の説明図
【図13】従来のトルク検出装置の説明図
【符号の説明】
1 入力軸
1a 歯車部
1b スプライン部
1c 中間部
2 上ハウジング
3 上ベアリング
4 出力軸
4a 歯車部
4b ウォーム歯車
5 連結ピン
6 下ハウジング
6a,6b ベアリング
7,8 ロータ
7a,8a 歯車部
7b,8b 中空部
9 センサケース
9a,9b 軸受部
9c,9d U字軸受部
10,11 磁石
12,13 プリント基板
14,15 磁気検知素子
16,17 止めネジ
18 センサカバー
18a,18b ガイド
19 センサユニット
20 コイルバネ
21 ストッパ
21a,21b 平行部
21c 底辺
22 付勢バネ
23 ネジ
24,25 薄板バネ

Claims (11)

  1. ケースに設けられた軸受部と、前記軸受部に回転自在に保持され、外周に歯車部が設けられた第1、第2のロータと、前記第1、第2のロータの中心部に半径方向に1対の磁極が向くように当該第1、第2のロータの各々の端部に配設された第1、第2の磁石と、前記第1、第2の磁石と前記第1、第2のロータの軸方向にそれぞれ所定の間隙を有して対向配置された第1、第2の磁気検知素子と、前記第1のロータの歯車部と噛み合う位置に歯車部が設けられた入力軸と、前記入力軸の一端と連結され、かつ、前記第2のロータの歯車部と噛み合う位置に歯車部が設けられた出力軸とを備え、前記入力軸と前記出力軸の間に相対回転変位量が生じた場合に、前記第1、第2のロータに設けられた前記第1、第2の磁石から発せられる磁界の変化量に感応して、前記第1、第2の磁気検知素子から前記相対回転変位量に対応する信号を出力するように構成したトルク検出装置。
  2. 第1のロータと第2のロータを弾性体で弾性的に連結し、この弾性体の弾性力で前記第1のロータと第2のロータを各々逆向きの回転方向に付勢すると同時に、上記第1のロータと第2のロータを回転軸方向に常時付勢した請求項1に記載のトルク検出装置。
  3. ケースに設けられ、第1、第2のロータの軸心から外方に向かって弾性を生み出す弾性体と、前記第1、第2のロータの各々の歯車部の歯溝から外れる方向に前記弾性体により付勢されたストッパと、前記弾性体の弾性力に抗して前記第1、第2のロータの軸心に向かって前記ストッパを前記第1、第2のロータの歯車部の歯溝に嵌合させるためのケースに設けられたネジ部より構成された請求項1に記載のトルク検出装置。
  4. 軸受部を内側部と外側部で分割構成し、前記内側部には第1、第2のロータの回転軸を保持するための略U字状の溝部が設けられ、前記外側部は弾性体よりなり、前記弾性体の弾性力により前記第1、第2のロータの回転軸を前記溝部の方向に付勢するように構成された請求項1に記載のトルク検出装置。
  5. ケースに設けられた軸受部と、前記軸受部に回転自在に保持され、外周に歯車部が設けられた第1、第2のロータと、前記第1、第2のロータの中心部に半径方向に1対の磁極が向くように当該第1、第2のロータの各々の端部に配設された第1、第2の磁石と、前記第1、第2の磁石と前記第1、第2のロータの軸方向にそれぞれ所定の間隙を有して対向配置された第1、第2の磁気検知素子と、前記第1のロータの歯車部と噛み合う位置に歯車部が設けられた入力軸と、前記入力軸の一端と連結され、かつ、前記第2のロータの歯車部と噛み合う位置に歯車部が設けられた出力軸と、前記入力軸と前記出力軸の間に相対回転変位量が生じた場合に、前記第1、第2のロータに設けられた前記第1、第2の磁石から発せられる磁界の変化量に感応して、前記第1、第2の磁気検知素子の出力を取り込み前記相対回転変位量に対応するトルク量を算出するトルク算出手段を有することを特徴とするトルク検出装置。
  6. 前記磁気検知素子が磁力の方向のみで出力変化する異方性磁気抵抗素子であることを特徴とする請求項5に記載のトルク検出装置。
  7. 前記第1の磁気検知素子または第2の磁気検知素子の変化量より第1のロータまたは第2のロータの回転速度を検出する回転速度検出手段を有することを特徴とする請求項5に記載のトルク検出装置。
  8. 前記第1の磁気検知素子と第2の磁気検出素子の出力のトルクなしの場合のずれを補正する補正手段を有する請求項5に記載のトルク検出装置。
  9. 前記第1、第2のロータの少なくとも一方のロータに増速結合され、前記ロータより高速に回転する第3のロータと、前記第3のロータの中心部に半径方向に1対の磁極が向くように当該第3のロータの端部に配設された第3の磁石と、前記第3の磁石と前記第3のロータの軸方向に所定の間隙を有して対向配置され、検出信号を前記トルク算出手段に出力する第3の磁気検知素子を有することを特徴とする請求項5に記載のトルク検出装置。
  10. 前記第1、第2のロータの少なくとも一方のロータに減速結合され、前記ロータより低速に回転する第4のロータと、前記第4のロータの中心部に半径方向に1対の磁極が向くように当該第4のロータの端部に配設された第4の磁石と、前記第4の磁石と前記第4のロータの軸方向に所定の間隙を有して対向配置され、検出信号を前記トルク算出手段に出力する第4の磁気検知素子を有することを特徴とする請求項5に記載のトルク検出装置。
  11. 第1〜第4の磁気検知素子のいずれかが故障したことを検出する診断手段を有することを特徴とする請求項9または10に記載のトルク検出装置。
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