JP6679509B2 - 自動車用ホイール - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用ホイールに関する。
近年、自動車用ホイールを設計する際、車両走行時に発生するロードノイズを低減することで車内騒音を低減する技術が要求されてきている。そこで、従来、車両走行時にタイヤ主気室で生じた空洞共鳴音を吸音する吸音器としての副気室部材を自動車用ホイールに設けることによって、車両走行時の車内騒音を低減する技術が種々提案されている。
この副気室部材は、タイヤ主気室に連通するタイヤ副気室を内部に有する部材である。通常、この副気室部材は、ホイールリムの所謂ウェル部に固定される。その際、副気室部材をどのようにウェル部に固定するかが重要である。
例えば、特許文献1に記載の自動車用ホイールでは、ホイール周方向に沿って湾曲しながら延在する樹脂製の副気室部材が、金属製の固定部材を利用して、ホイールリムのウェル部に固定されている。具体的には、この副気室部材は、タイヤ副気室を有する本体部と、本体部からホイール軸方向に延出する縁部とを有する。ウェル部には、ホイール周方向に延びると共にホイール軸方向に対向する一対の壁面が形成されている。副気室部材をウェル部に固定する際、先ず、ウェル部の一対の壁面の間に副気室部材が取り付けられる。次いで、固定部材が副気室部材の縁部をホイール径方向内側に向けて押圧するように、固定部材がウェル部の一対の壁面に係止される。これにより、副気室部材がウェル部に固定される。
上記文献では、上述のように、副気室部材をウェル部に固定するために、副気室部材の縁部が固定部材に固定される。換言すれば、副気室部材をウェル部に固定するために、副気室部材において本体部からホイール軸方向に延出する縁部を設ける必要がある。このため、副気室部材におけるホイール軸方向の寸法が大きくなるという問題があった。副気室部材におけるホイール軸方向の寸法をより一層小さくすることが要求されているところである。
本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、副気室部材におけるホイール軸方向の寸法が小さい自動車用ホイールを提供することである。
特開2010−52700号公報
本発明に係る自動車用ホイールは、タイヤとの間にタイヤ主気室を区画するリム外周面において、前記タイヤのビードを保持する車両外側のビードシートと車両内側のビードシートとの間にホイール径方向内側に凹み且つホイール周方向に延びるウェル部を有するホイールリムと、ホイール周方向に沿って湾曲しながら延在すると共に前記タイヤ主気室に連通するタイヤ副気室を内部に有する樹脂製の副気室部材と、前記副気室部材を前記ウェル部に固定する固定部材と、を備える。前記固定部材は、金属製であることが好ましいが、例えば、樹脂製であってもよい。
本発明に係る自動車用ホイールの特徴は、前記ウェル部が、ホイール周方向に延びると共にホイール軸方向に対向する一対の壁面を有し、前記一対の壁面のそれぞれには第1係止部が設けられ、前記固定部材が、上面部と、前記上面部から垂れ下がる一対の側面部と、を備え、前記固定部材が、前記上面部が前記副気室部材のホイール径方向外側面と対向し且つ前記一対の側面部が前記副気室部材の両側面と対向するように、前記副気室部材に配置され、前記固定部材が、前記一対の側面部が前記一対の壁面と対向するように、前記一対の壁面の間に配置され、前記一対の側面部のそれぞれの外側面には、前記第1係止部と当接することで前記固定部材の前記一対の壁面に対するホイール径方向外側への移動を規制する第2係止部が設けられた、ことにある。
これによれば、ウェル部の底面上に副気室部材を載置した状態で、固定部材の上面部及び一対の側面部で副気室部材を覆うように固定部材が一対の壁面の間に挿入されると、一対の壁面に設けられた第1係止部と、固定部材に設けられた第2係止部とが当接することによって、固定部材がウェル部に固定され得る。固定部材がウェル部に固定された状態では、副気室部材の固定部材に対するホイール径方向内側への移動はウェル部の底面そのものによって規制され、副気室部材の固定部材に対するホイール径方向外側への移動は固定部材の上面部そのものによって規制される。このため、副気室部材が固定部材を介してウェル部に固定され得る。
このように、本発明に係る自動車用ホイールによれば、固定部材の上面部及び一対の側面部で副気室部材を覆うように固定部材をウェル部に取り付けるだけで、副気室部材が固定部材を介してウェル部に固定される。換言すれば、副気室部材をウェル部に固定するために、副気室部材において本体部からホイール軸方向に延出する縁部を設ける必要がない。このため、上述した文献に記載の自動車用ホイールと比べて、副気室部材におけるホイール軸方向の寸法が小さくなる。
上記本発明に係る自動車用ホイールでは、前記固定部材の上面部には、前記副気室部材のホイール径方向外側面をホイール径方向内側に向けて押圧する弾性力を発生する第1弾性部が設けられることが好適である。
これによれば、副気室部材が固定部材を介してウェル部に固定された状態では、第1弾性部の弾性力によって、副気室部材の底面がウェル部の底面に当接した状態が維持され得る。従って、車両走行中等において、副気室部材の底面がウェル部の底面へ衝突することに起因する異音の発生が抑制され得る。加えて、第1弾性部の弾性力の反力によって、固定部材がホイール径方向外側に向けて押圧されることで、固定部材の第2係止部が一対の壁面の第1係止部に当接した状態が維持され得る。従って、車両走行中等において、固定部材の第2係止部が一対の壁面の第1係止部に衝突することに起因する異音の発生が抑制され得る。
上記本発明に係る自動車用ホイールでは、前記固定部材は、金属製の板状部材によって一体に構成されることが好適である。ここにおいて、前記上面部は平板状の部分であり、前記第1弾性部は、前記上面部から一体的に延びると共に前記上面部の平面に対してホイール径方向内側に位置する板状部分であることが好ましい。
これによれば、固定部材が金属製の板状部材によって一体に構成されるので、固定部材を薄くでき、搭載スペースの制約下、副気室部材の大きさ(従って、タイヤ副気室の容積)を大きくできる。また、固定部材が樹脂製の場合と比べて、温度変化及び経年変化等に起因して弾性力が低下し難いので、長期間に亘って安定した弾性力を発揮することができる。更には、固定部材が樹脂製の場合と比べて、固定部材そのものの製造が容易となり、固定部材の製造コストを低減することができる。
上記本発明に係る自動車用ホイールでは、前記第1係止部は、ホイール周方向に延びる溝部であり、前記一対の側面部は、平板状の前記上面部から屈曲して垂れ下がる一対の平板状の部分であり、前記第2係止部は、前記側面部からホイール軸方向外側且つホイール径方向外側に向けて傾斜して一体的に延びる平板状の爪部であり、前記溝部に前記爪部の先端が嵌ることで前記固定部材の前記一対の壁面に対するホイール径方向外側への移動が規制されることが好適である。
これによれば、第2係止部が、側面部からホイール軸方向外側且つホイール径方向外側に向けて傾斜して延びる平板状の爪部で構成されるので、比較的小さい力で、固定部材をウェル部の一対の壁面の間に挿入することができる。加えて、固定部材が一対の壁面の間に挿入された後は、爪部の先端が、一対の壁面に設けられた溝に嵌ることによって、固定部材(従って、副気室部材)がウェル部に強固に固定され得る。
上記本発明に係る自動車用ホイールでは、前記副気室部材の表面における前記固定部材が装着される部位には、前記上面部及び前記一対の側面部が嵌る凹部が形成されることが好適である。これによれば、サブアッセンブリの状態にて、固定部材の副気室部材に対するホイール周方向の移動が規制されるので、係る凹部がない場合と比べて、固定部材と副気室部材とがより一層強固に一体化され得る。
上記本発明に係る自動車用ホイールでは、前記一対の壁面の一部には、ホイール径方向外側に開口する切欠部が設けられ、前記副気室部材の表面における前記固定部材が装着されない部位には、ホイール軸方向外側に突出すると共に前記切欠部に嵌る突起が設けられることが好適である。これによれば、副気室部材のホイールリムに対するホイール周方向の移動が確実に規制され得る。
図1は、本発明に係る自動車用ホイールの実施形態の全体を示す斜視図である。 図2は、図1に示す実施形態を車両外側から視た模式図である。 図3は、図1に示す副気室部材の全体の斜視図である。 図4は、図1に示す副気室部材がサイドブランチ管を構成する場合の副気室部材の模式図である。 図5は、図1に示す副気室部材がヘルムホルツレゾネータを構成する場合の副気室部材の模式図である。 図6は、図1に示す固定部材をホイール周方向から視た模式図である。 図7は、図6に示す固定部材を成形する際に使用される金属平板の一例を示した図である。 図8は、ウェル部の底面上に副気室部材を載置した状態で、副気室部材を覆うように固定部材を一対の壁面の間に挿入する際の様子を示す図6に対応する図である。 図9は、副気室部材に遠心力が作用した際に発生する力を説明するための図である。
以下、本発明に係る自動車用ホイールの実施形態(以下、「本実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しながら説明する。
(ホイールの全体構成)
図1及び図2に示すように、本実施形態は、円環状のタイヤT(図2を参照)が取り付けられる円筒状のホイールリム(以下、単に「リム」ともいう)10と、リム10の車両外側の筒端部に接合された円盤状のホイールディスク20と、を備える。リム10及びホイールディスク20は、例えば、アルミニウム合金製であり、鋳造等によって製造される。
リム10の外周面は、タイヤTとの間にタイヤ主気室TS(図2を参照)を区画する。リム10の外周面には、タイヤのビードを保持する車両外側及び車両内側の一対のビードシート11の間にて、ウェル部12が形成されている。ウェル部12は、ホイール径方向内側に凹み且つホイール周方向に沿って環状に延びる溝部分である。
ウェル部12には、ホイール周方向に延びると共にホイール軸方向に対向する一対の壁面13が形成されている。図1に示す例では、一対の壁面13の一方(図1にて左側の壁面13)は、ウェル部12の底面からホイール径方向外側に突出し且つホイール周方向に沿って環状に延びる縦壁の側面で構成され、一対の壁面13の他方(図1にて右側の壁面13)は、ウェル部12の側面そのもので構成されている。なお、一対の壁面13の双方が、ホイール軸方向に対向する一対の前記縦壁の側面で構成されていても、ホイール軸方向に対向するウェル部12の一対の側面で構成されていてもよい。
図1及び図2に示すように、ウェル部12の一対の壁面13の間には、副気室部材30が設けられている。副気室部材30は、ホイール周方向に沿って湾曲しながら延びる樹脂製の管状部材であり、その内部に、タイヤ主気室TSと連通するタイヤ副気室35(後述する図4及び図5を参照)を有している。副気室部材30のホイール周方向に直交する断面形状は、典型的には四角形であるが、円形、楕円形などであってもよいし、このような形状を、ウェル部12の形状やタイヤTのリム10への組み付け性を考慮して変形させた形状であってもよい。副気室部材30は、軽量且つ強度に優れるポリプロピレン製であることが好ましい。副気室部材30は、例えば、ブロー成形によって形成される。
副気室部材30は、金属製の固定部材40によってウェル部12に固定されている。固定部材40を利用した副気室部材30のウェル部12への固定構造について後に詳述する。図1及び図2に示す例では、リム10には、3つの副気室部材30がホイール周方向において概ね等間隔で配置されており、各副気室部材30は、そのホイール周方向の両端部近傍に装着された2つの固定部材40によってウェル部12に固定されている。リム10に設けられる副気室部材30の個数は、1つであってもよく、また、3つ以外の複数であってもよい。各副気室部材30に装着される固定部材40の個数は、1つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。
図3に示すように、副気室部材30の表面における固定部材40が装着される部位(ホイール周方向の両端部近傍)には、固定部材40の対応部分(具体的には、後述する上面部41及び一対の側面部42)が嵌る凹部31がそれぞれ形成されている。これにより、固定部材40の副気室部材30に対するホイール周方向の移動が確実に規制される。
また、図3に示すように、副気室部材30の表面における固定部材40が装着されない部位(図1及び図3に示す例では、ホイール周方向の中央部)には、ホイール軸方向外側に突出する突起32が設けられている。図1に示すように、この突起32は、一対の壁面13の一部に設けられたホイール径方向外側に開口する切欠部14に嵌っている。これにより、副気室部材30のリム10に対するホイール周方向の移動が確実に規制される。
図4に示すように、副気室部材30として、そのホイール周方向両端のうち一方の端部が端壁33により塞がれ、他方の端部が開口する態様が採用され得る。この場合、タイヤ副気室35は、この開口36を通じてタイヤ主気室TSと連通する。この場合、副気室部材30は、車両走行時の路面入力によってタイヤ主気室TS内で生じたタイヤ空洞共鳴音を吸収する吸音器としての所謂「サイドブランチ管」を構成する。タイヤ副気室35のホイール周方向の長さは、タイヤ主気室TSにおける空洞共鳴波長の4分の1に相当する基準長さに近似した長さに設定される。これにより、タイヤ主気室TSにおける音波と、開口36を通じてタイヤ副気室35に導入され端壁33に衝突した後に開口36を通じて再びタイヤ主気室TSへと戻る音波とが、互いに逆位相で合成されて音を打ち消すように作用する。この結果、タイヤ主気室TSにおける特定周波数(典型的には、200〜250Hz付近の周波数)の振動を吸収することができ、車両走行時の車内騒音が低減され得る。
或いは、図5に示すように、副気室部材30として、そのホイール周方向両端の双方の端部が端壁33により塞がれ且つその一部に貫通する連通孔34が形成された態様が採用され得る。この場合、タイヤ副気室35は、連通孔34を通じてタイヤ主気室TSと連通する。この場合、副気室部材30は、前記吸音器としての所謂「ヘルムホルツレゾネータ」を構成する。タイヤ副気室35の容積と、連通孔34の孔径及び孔長を適宜調整することによって、タイヤ主気室TSにおける特定周波数(典型的には、200〜250Hz付近の周波数)の振動を吸収することができ、車両走行時の車内騒音が低減され得る。
(固定部材を利用した副気室部材のウェル部への固定構造)
次に、固定部材40を利用した副気室部材30のウェル部12への固定構造について図6〜図9を参照しながら説明する。
先ず、図6及び図7を参照しながら、金属製の固定部材40の構成について説明する。図6は、ホイール周方向から視たときの固定部材40を示す。図6に示す固定部材40は、例えば、図7に示す金属製の平板における図中の一点鎖線で示す箇所をプレス成形等によって屈曲させることによって形成される。従って、固定部材40の全体が弾性体を構成している。固定部材40は、耐食性に優れたステンレス鋼(典型的には、SUS304)製であることが好ましい。なお、固定部材40は、プレス成形以外の公知の手法によって形成されてもよい。
以下、説明の便宜上、図6における上方向及び下方向(ホイールに組付後は、ホイール径方向外側及び内側)をそれぞれ「上方向」及び「下方向」と呼び、図6における左右方向(ホイールに組付後は、ホイール軸方向)を「幅方向」と呼び、図6における紙面に直交する方向(ホイールに組付後は、ホイール周方向)を「奥行方向」と呼ぶ。
図6に示すように、固定部材40は、平板状の上面部41と、上面部41の幅方向両端部から屈曲して下方向に垂れ下がる対向する一対の平板状の側面部42と、を備える。
上面部41には、第1弾性部43が設けられている。図6及び図7から理解できるように、第1弾性部43は、上面部41の幅方向両端部から下方に突出する円弧状に湾曲しながら幅方向に延びる両持ち梁状の板状部分である。換言すれば、第1弾性部43は、上面部41から一体的に延びると共に上面部41の平面(仮想平面)に対してホイール径方向内側に位置する板状部分である。
後述するように、第1弾性部43は、固定部材40を副気室部材30に装着した状態において、副気室部材30の上面(ホイール径方向外側面)を下側(ホイール径方向内側)に向けて押圧する弾性力F1を発生する機能を有する。図6及び図7に示す例では、第1弾性部43は、奥行方向に関して1箇所のみに設けられているが、奥行方向に関して2箇所以上に設けられていてもよい。
一対の側面部42のそれぞれの外側面には、爪部44が設けられている。図6及び図7から理解できるように、各爪部44は、対応する側面部42から上方且つ幅方向外側に向けて傾斜して一体的に延びる片持ち梁状の平板状部分である。後述するように、爪部44は、副気室部材30を覆うように固定部材40をウェル部12の一対の壁面13の間に挿入した状態において、壁面13に設けられた溝部15に嵌る機能を有する。図6及び図7に示す例では、爪部44は、奥行方向に関して1箇所のみに設けられているが、奥行方向に関して2箇所以上に設けられていてもよい。爪部44は、本発明の「第2係止部」に対応している。
以下、図8を参照しながら、固定部材40を介して副気室部材30をウェル部12に固定する際の手順について説明する。この例では、副気室部材30のホイール周方向に直交する断面形状が四角形とされている。
図8に示すように、この例では、リム10のウェル部12に設けられた一対の壁面13のそれぞれに、溝部15が設けられている。溝部15は、本発明の「第1係止部」に対応している。
図8(a)に示すように、先ず、ウェル部12の底面12a上に副気室部材30を載置する。その後、固定部材40の上面部41及び一対の側面部42で副気室部材30を覆うように、固定部材40を、太い矢印に示すように、リム10の一対の壁面13の間に挿入して、上面部41を副気室部材30の上面に近づけていく。図8(b)に示すように、爪部44の先端が壁面13に接触した後は、爪部44が壁面13によって押圧されて幅方向内側に弾性変形した状態で、上面部41を副気室部材30の上面に更に近づけていく。
図8(c)に示すように、副気室部材30の上面が上面部41の第1弾性部43に当接した後も、第1弾性部43の弾性力F1に対抗しながら第1弾性部43及び副気室部材30の上壁の双方又は何れか一方を弾性変形させながら上面部41を副気室部材30の上面に更に押し付ける。その過程の途中の段階で、爪部44の先端が溝15に到達することで、壁面13の爪部44への押圧が終了して、爪部44の先端の位置が元の位置に戻る。
これにより、爪部44の先端が溝部15に自然に嵌る。このように第1弾性部43及び副気室部材30の上壁の双方又は何れか一方を弾性変形させることで、爪部44の先端と溝部15の上面との間に隙間a(>0)が確保される。このように、隙間aが確保され得る寸法関係となっていることにより、爪部44の先端を溝部15に確実に嵌めることができる。
そして、図8(d)に示すように、上面部41の副気室部材30の上面への押し付けを終了する。これにより、第1弾性部43の弾性力F1の反力により、固定部材40が上方に押圧される。この結果、固定部材40が一対の壁面13に対して相対的に上方へ移動し、爪部44の先端が溝部15と当接した(押圧された)状態が維持される。
このようにして、固定部材40がウェル部12に固定される。固定部材40がウェル部12に固定された状態では、副気室部材30の固定部材40に対するホイール径方向内側への移動はウェル部12の底面12aそのものによって規制され、副気室部材30の固定部材40に対するホイール径方向外側への移動は固定部材40の上面部41そのもの(より具体的には、第1弾性部43そのもの)によって規制される。このため、副気室部材30が固定部材40を介してウェル部12に固定される。
また、固定部材40を介して副気室部材30がウェル部12に固定された状態にて、図9に示すように、車両走行中等にて副気室部材30がホイール径方向外側に遠心力を受けると、副気室部材30が固定部材40の上面部41(より具体的には、第1弾性部43)を力F2でホイール径方向外側に押圧する。この力F2を受けて、固定部材40の爪部44が一対の壁面13の溝部15を力F3でホイール径方向外側に押圧する。この力F3を溝部15が受け止めることで、副気室部材30が、遠心力を受けても、固定部材40を介してウェル部12に固定された状態が確実に維持され得る。
(作用・効果)
以上、本実施形態によれば、固定部材40の上面部41及び一対の側面部42で副気室部材30を覆うように固定部材40をウェル部12に取り付けるだけで、副気室部材30が固定部材40を介してウェル部12に固定される。換言すれば、副気室部材30をウェル部12に固定するために、副気室部材30において本体部(断面形状が四角形の部分)からホイール軸方向に延出する縁部を設ける必要がない。このため、特許文献1に記載の自動車用ホイールと比べて、副気室部材30におけるホイール軸方向の寸法が小さくなる。
また、本実施形態によれば、副気室部材30が固定部材40を介してウェル部12に固定された状態では、図9に示すように、第1弾性部43の弾性力F1によって、副気室部材30の底面がウェル部12の底面12aに当接した状態が維持され得る。従って、車両走行中等において、副気室部材30の底面がウェル部12の底面12aへ衝突することに起因する異音の発生が抑制され得る。加えて、第1弾性部43の弾性力F1の反力によって、固定部材40がホイール径方向外側に向けて押圧されることで、固定部材40の爪部44が一対の壁面13の溝部15に当接した状態が維持され得る。従って、車両走行中等において、固定部材40の溝部44が一対の壁面13の溝部15に衝突することに起因する異音の発生が抑制され得る。
また、本実施形態によれば、固定部材40は、金属製の板状部材によって一体に構成されている。従って、固定部材40を薄くできるので、搭載スペースの制約下、副気室部材30の大きさ(従って、タイヤ副気室35の容積)を大きくできる。また、固定部材が樹脂製の場合と比べて、温度変化及び経年変化等に起因して弾性力が低下し難いので、長期間に亘って安定した弾性力を発揮することができる。更には、固定部材が樹脂製の場合と比べて、固定部材40そのものの製造が容易となり、固定部材40の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態によれば、爪部44が、側面部42からホイール軸方向外側且つホイール径方向外側に向けて傾斜して延びる平板状の爪部で構成されるので、比較的小さい力で、固定部材40をウェル部12の一対の壁面13の間に挿入することができる。加えて、固定部材40が一対の壁面13の間に挿入された後は、爪部44の先端が、一対の壁面13に設けられた溝15に嵌ることによって、固定部材40(従って、副気室部材30)がウェル部12に強固に固定され得る。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施形態では、図8に示すように、リム10のウェル部12の底面12aがホイール軸方向に対して平行であった。これに対して、リム10のウェル部12の底面12aがホイール軸方向に対して傾斜している場合にも本発明の構成は適用され得る。
また、上記実施形態では、図6及び図7に示すように、第1弾性部43は、上面部41の幅方向両端部から下方に突出する円弧状に湾曲しながら幅方向に延びる両持ち梁状の板状部分であった。これに対し、第1弾性部43は、上面部41の幅方向端部から下方且つ幅方向内側に向けて傾斜して一体的に延びる片持ち梁状の平板状部分であってもよいし、上面部41の幅方向中央部から下方且つ幅方向端側に向けて傾斜して一体的に延びる片持ち梁状の平板状部分であってもよい。更には、第1弾性部43は、平板状の上面部41の下面から下方に突出する突起であってもよい。
また、上記実施形態では、固定部材40が金属製の板状部材によって一体に構成されているが、固定部材40が樹脂によって一体に構成されていてもよい。
10…リム、11…ビードシート、12…ウェル部、12a…ウェル部の底面、13…一対の壁面、14…切欠部、15…溝部(第1係止部)、30…副気室部材、31…凹部、32…突起、35…タイヤ副気室、40…固定部材、41…上面部、42…一対の側面部、43…第1弾性部、44…爪部(第2係止部)、T…タイヤ、TS…タイヤ主気室

Claims (7)

  1. タイヤとの間にタイヤ主気室を区画するリム外周面において、前記タイヤのビードを保持する車両外側のビードシートと車両内側のビードシートとの間にホイール径方向内側に凹み且つホイール周方向に延びるウェル部を有するホイールリムと、
    ホイール周方向に沿って湾曲しながら延在すると共に前記タイヤ主気室に連通するタイヤ副気室を内部に有する樹脂製の副気室部材と、
    前記副気室部材を前記ウェル部に固定する固定部材と、
    を備えた自動車用ホイールであって、
    前記ウェル部は、
    ホイール周方向に延びると共にホイール軸方向に対向する一対の壁面を有し、前記一対の壁面のそれぞれには第1係止部が設けられ、
    前記固定部材は、
    上面部と、前記上面部から垂れ下がる一対の側面部と、を備え、
    前記固定部材が、前記上面部が前記副気室部材のホイール径方向外側面と対向し且つ前記一対の側面部が前記副気室部材の両側面と対向するように、前記副気室部材に配置され、
    前記固定部材が、前記一対の側面部が前記一対の壁面と対向するように、前記一対の壁面の間に配置され、
    前記一対の側面部のそれぞれの外側面には、前記第1係止部と当接することで前記固定部材の前記一対の壁面に対するホイール径方向外側への移動を規制する第2係止部が設けられた、自動車用ホイール。
  2. 請求項1に記載の自動車用ホイールにおいて、
    前記固定部材の上面部には、前記副気室部材のホイール径方向外側面をホイール径方向内側に向けて押圧する弾性力を発生する第1弾性部が設けられた、自動車用ホイール。
  3. 求項2に記載の自動車用ホイールにおいて、
    前記固定部材は、金属製の板状部材によって一体に構成された、自動車用ホイール。
  4. 請求項3に記載の自動車用ホイールにおいて、
    前記上面部は平板状の部分であり、
    前記第1弾性部は、前記上面部から一体的に延びると共に前記上面部の平面に対してホイール径方向内側に位置する板状部分である、自動車用ホイール。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の自動車用ホイールにおいて、
    前記第1係止部は、ホイール周方向に延びる溝部であり、
    前記一対の側面部は、平板状の前記上面部から屈曲して垂れ下がる一対の平板状の部分であり、
    前記第2係止部は、前記側面部からホイール軸方向外側且つホイール径方向外側に向けて傾斜して一体的に延びる平板状の爪部であり、前記溝部に前記爪部の先端が嵌ることで前記固定部材の前記一対の壁面に対するホイール径方向外側への移動が規制される、自動車用ホイール。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の自動車用ホイールにおいて、
    前記副気室部材の表面における前記固定部材が装着される部位には、前記上面部及び前記一対の側面部が嵌る凹部が形成された、自動車用ホイール。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の自動車用ホイールにおいて、
    前記一対の壁面の一部には、ホイール径方向外側に開口する切欠部が設けられ、
    前記副気室部材の表面における前記固定部材が装着されない部位には、ホイール軸方向外側に突出すると共に前記切欠部に嵌る突起が設けられた、自動車用ホイール。
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