JP6677097B2 - イオン交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、イオン交換器に関する。
車両等に燃料電池を搭載する場合、発電時における燃料電池の温度上昇を抑制することを目的に、その燃料電池を冷却するための冷媒を循環させる冷却回路が設けられる。こうした冷却回路内の冷媒に配管等からイオンが溶出すること等により、冷媒中に含まれるイオンの濃度が高くなると、それに伴い冷媒の電気電導率が上がって燃料電池の機能低下を招くおそれがある。従って、冷却回路には冷媒に含まれるイオンを取り除くためのイオン交換器が設けられる(特許文献1参照)。このイオン交換器は、アニオン樹脂とカチオン樹脂とを配合したイオン交換樹脂を備えており、冷媒に含まれるイオンを上記イオン交換樹脂によるイオン交換を通じて取り除くものである。
また、イオン交換器は、イオン交換樹脂を定期的に新しいものに取り替える必要があることから、イオン交換樹脂の取り替えを容易に行うことができる構造を有している。詳しくは、イオン交換器のハウジングには、冷却回路の冷媒を流入させる流入口、及び、ハウジング内に流入した冷媒を冷却回路に流出させる流出口が設けられている。また、ハウジングには、イオン交換樹脂を装填したカートリッジが取り外し可能に取り付けられている。
そして、冷却回路の冷媒が流入口を介してハウジング内に流れ込んで上記カートリッジのイオン交換樹脂を通過する際、その冷媒に含まれるイオンがイオン交換樹脂によるイオン交換を通じて取り除かれる。こうしてイオンが取り除かれた後の冷媒は、ハウジング内から上記流出口を介して冷却回路に流出する。また、上記イオン交換器におけるイオン交換樹脂の取り替えは、そのイオン交換樹脂をカートリッジごとハウジングから取り外し、その後に新しいイオン交換樹脂が装填された別のカートリッジをハウジングに取り付けることによって行われる。
更に、イオン交換器には、流入口を介してハウジング内に流入した冷媒の一部が、イオン交換樹脂を迂回してハウジングの流出口に流れるようにする迂回路が設けられる。この迂回路における冷媒の流通面積は、イオン交換樹脂を通過する冷媒の流量に影響を及ぼす。このことをふまえて、イオン交換樹脂を通過する冷媒の流量が最適な値となるように、すなわちイオン交換樹脂の取り替え周期を長くする点で、且つ、冷媒からイオンを十分に取り除く点で最適値となるように、上記迂回路における冷媒の流通面積が設定される。
ところで、車両の出荷時やメンテナンス時においては、冷却回路の冷媒に含まれているイオンの濃度を規定値未満に抑えるため、その冷媒中のイオンを集中的に取り除きたいという要望がある。こうした要望に対応するため、車両の出荷時やメンテナンス時には、冷媒からのイオンの集中的な除去に特化した集中除去用のカートリッジをイオン交換器のハウジングに取り付け、その状態で冷却回路の冷媒を循環させることが考えられる。
ちなみに、集中除去用のカートリッジとしては、冷媒からイオンを集中的に除去するうえで最適な量、及び、アニオン樹脂とカチオン樹脂との配合割合のイオン交換樹脂を装填したものが用いられる。一方、通常時に使用されるカートリッジ(ノーマルカートリッジ)においては、通常使用で冷媒からイオンを取り除くうえで最適な量、及び、アニオン樹脂とカチオン樹脂との配合割合のイオン交換樹脂が装填されている。
そして、上記集中除去用のカートリッジを用いて冷媒からイオンを集中的に取り除くことによって冷媒中のイオンの濃度が規定値未満になった後には、上記集中除去用のカートリッジがハウジングから取り外され、その代わりにノーマルカートリッジがハウジングに取り付けられて使用されるようになる。
特許第4113715号公報
しかし、上述した集中除去用のカートリッジをハウジングに取り付けて冷却回路の冷媒を循環させたとき、導入口を介してハウジング内に流入した冷媒のうちの一部は、ハウジングに設けられた迂回路に流れ込むため、その迂回路によりイオン交換樹脂を通過せずに迂回して流出口に流れる。このように、冷媒からのイオンの集中的な除去に特化したカートリッジ(イオン交換樹脂)を用いたとしても、その集中除去用のカートリッジのイオン交換樹脂を通過する冷媒の流量を多くすることが困難であるため、そのイオン交換樹脂の機能を十分に発揮させることができない。
なお、冷媒からイオンを集中的に取り除くときのことを考慮して、上記迂回路における冷媒の流通面積をより小さく設定することも考えられる。ただし、この場合には、ノーマルカートリッジを使用したとき、イオン交換樹脂に最適な流量で冷媒を流すことができなくなる。
本発明の目的は、冷媒からイオンを集中的に取り除く際に用いられる集中除去用カートリッジのイオン交換樹脂の機能を十分に発揮させることと、通常時に使用されるノーマルカートリッジのイオン交換樹脂に対し適切な流量で冷媒を流すこととを両立させることができるイオン交換器を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するイオン交換器は、冷媒を流入させる流入口及び同冷媒を流出させる流出口が設けられているハウジングと、イオン交換樹脂が装填されており、且つ、ハウジングに対し取り外し可能に取り付けられているカートリッジと、を備えている。このイオン交換器は、ハウジング内を流れる冷媒が上記イオン交換樹脂を通過する際に同冷媒中のイオンをイオン交換樹脂によるイオン交換を通じて取り除く。また、上記イオン交換器のカートリッジには、ハウジング内に流入した冷媒の一部が上記イオン交換樹脂を迂回して上記流出口に流れるようにする迂回路が設けられている。
この構成によれば、通常時に使用されるカートリッジ(ノーマルカートリッジ)に上記迂回路が設けられており、その迂回路における冷媒の流通面積を、次のように設定することが可能である。すなわち、イオン交換樹脂の取り替え周期を長くする点で、且つ、冷媒からイオンを十分に取り除く点で、イオン交換樹脂を通過する冷媒の流量が最適値となるように、迂回路における冷媒の流通面積を設定することが可能である。このように迂回路における冷媒の流通面積を設定することにより、上記ノーマルカートリッジのイオン交換樹脂に対し適切な流量で冷媒を流すことができる。
一方、車両の出荷時やメンテナンス時において、冷却回路の冷媒に含まれているイオンを集中的に取り除く際には、冷媒からのイオンの集中的な除去に特化した集中除去用のカートリッジが、上記ノーマルカートリッジに代えてハウジングに取り付けられる。上記集中除去用のカートリッジにおいては、上記ノーマルカートリッジのような迂回路を設けないようにすることで、ハウジング内に流入した冷媒をすべてイオン交換樹脂に流すことが可能になる。これにより、集中除去用のカートリッジにおいてイオン交換樹脂を通過する冷媒の流量を多くすることができ、そのイオン交換樹脂における冷媒からイオンを集中的に取り除くという機能を十分に発揮させることができる。
本発明によれば、冷媒からイオンを集中的に取り除く際に用いられる集中除去用カートリッジのイオン交換樹脂の機能を十分に発揮させることと、通常時に使用されるノーマルカートリッジのイオン交換樹脂に対し適切な流量で冷媒を流すこととを両立させることができる。
イオン交換器が設けられる冷却回路の全体構成を示す略図。 イオン交換器の構造を示す断面図。 イオン交換器からカートリッジを取り外して分解した状態を示す斜視図。 ハウジングのケース部及びカートリッジの下端部周りを示す断面図。 流出管の下端部を示す斜視図。 底部材を斜め下から見た状態を示す斜視図。
以下、イオン交換器の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すように、燃料電池1を搭載した車両には、その燃料電池1を冷却するための冷媒を流す冷却回路2が設けられている。なお、こうした冷媒としては、エチレングリコールを含有した冷却水(ロングライフクーラント)等が用いられる。そして、冷却回路2では、ポンプ3の駆動により冷媒が循環するようになっている。
冷却回路2において、燃料電池1はポンプ3よりも下流側の部分に設けられており、同燃料電池1よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分にはラジエータ4が設けられている。そして、発電時に温度上昇する燃料電池1は、冷却回路2を循環して燃料電池1を通過する冷却水によって冷却される。燃料電池1の熱を奪って温度上昇した冷媒は、ラジエータ4を通過する際に外気によって冷却され、その後にポンプ3に流れる。
また、冷却回路2には、冷媒に含まれるイオンを取り除くためのイオン交換器5、及び、そのイオン交換器5に冷媒を流すためのバイパス配管6が設けられている。上記イオン交換器5はバイパス配管6の途中に設けられている。そして、バイパス配管6の一方の端部は、冷却回路2における燃料電池1よりも下流側かつラジエータ4よりも上流側の部分に接続されている。また、バイパス配管6のもう一方の端部は、冷却回路2におけるラジエータ4よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分にバルブ7を介して接続されている。
上記バルブ7は、燃料電池1を通過した冷媒をバイパス配管6(イオン交換器5)に流すか否かを定めるべく開閉動作する。詳しくは、バルブ7を閉じた状態のもとでは、上記冷媒がバイパス配管6に流れることなくラジエータ4側に流れる。一方、バルブ7を開くと、燃料電池1を通過した冷媒の一部がラジエータ4側に流れるのではなくバイパス配管6内に流れ込む。このようにバイパス配管6に流れ込んだ冷媒は、イオン交換器5を通過する際にイオンが除去され、その後に冷却回路2におけるラジエータ4よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分に流れる。
次に、イオン交換器5の構造について説明する。
図2に示すように、イオン交換器5は、バイパス配管6(図1)に繋がるハウジング8を備えている。このハウジング8には、上記バイパス配管6から冷媒が流入する流入口11、及び、同冷媒を上記バイパス配管6に流出させる流出口12が設けられている。更に、ハウジング8には、イオン交換樹脂14が装填されたカートリッジ15が取り付けられている。このカートリッジ15は、ハウジング8に対し取り外し可能となっている。また、ハウジング8は、隔壁13によって仕切られた上記流入口11と上記流出口12とを有する冷媒流通管9と、その冷媒流通管9に対し一体に設けられて上記カートリッジ15が取り外し可能に取り付けられるケース部10と、を備えている。
ケース部10に取り付けられた上記カートリッジ15は、第1端(図2の上端)が閉塞される一方で、第2端(図2の下端)が開口してハウジング8(冷媒流通管9)の流入口11に繋がる筒体15aと、その筒体15a内に上下方向に延びた状態に保持されてハウジング8(冷媒流通管9)の流出口12に繋がる流出管16と、を備えている。そして、カートリッジ15における筒体15aの内壁と流出管16の外壁との間には、アニオン樹脂とカチオン樹脂とを所定の割合で配合して形成された上記イオン交換樹脂14が設けられている。
そして、図1に示される冷却回路2(バイパス配管6におけるイオン交換器5よりも上流側の部分)の冷媒は、イオン交換器5の図2に示す流入口11を介してハウジング8内に流れ込み、カートリッジ15のイオン交換樹脂14を下から上に通過する。このようにイオン交換樹脂14を冷媒が通過する際、その冷媒に含まれるイオンがイオン交換樹脂14によるイオン交換を通じて取り除かれる。こうしてイオン交換樹脂14によってイオンが取り除かれた後の冷媒は、カートリッジ15の流出管16、及び、ハウジング8の流出口12を介して冷却回路2(バイパス配管6におけるイオン交換器5よりも下流側の部分)に流出する。
次に、カートリッジ15の詳細な構造について説明する。
図2及び図3に示すように、カートリッジ15の筒体15a内では、流出管16がイオン交換樹脂14を上下方向に貫通している。この流出管16の上端部の外周面(外壁)には、周方向に間隔をおいて設けられた三つの支持部19(図2には二つのみ図示)が突出形成されている。これら支持部19の突出方向の先端には、流出管16と同一の中心線を有するリング部20が支持部19と一体的に形成されている。そして、リング部20の上面には流出管16が貫通する円板状のメッシュ21が設けられており、そのメッシュ21の外周部の上面にはシールリング22が設けられている。これらメッシュ21及びシールリング22は、リング部20の上面とカートリッジ15の筒体15aにおける第1端側の部分の内壁との間に挟まれている。
一方、流出管16の下端部は、イオン交換樹脂14の下面から下方に突出するとともに、イオン交換樹脂14の下面に接触する円板状のメッシュ31の中心部を貫通している。流出管16の下端部の外周面(外壁)には、その外周面に沿って円環状に延びるとともに下方に向けて突出するフランジ24が形成されている。このフランジ24の下端面(先端面)及び筒体15aの下端面にはシールリング23a,23bが当接しており、それらフランジ24の下端部及び筒体15aの下端部(第2端)には底部材25が取り付けられている。底部材25は、イオン交換樹脂14を筒体15aの内壁と流出管16の外壁との間に保持するとともに、流入口11からハウジング8内に流入した冷媒を上記イオン交換樹脂14側に通過させるよう構成されている。
詳しくは、底部材25は、流出管16におけるフランジ24の下端部に嵌め込まれる円環状の内周部26と、カートリッジ15における筒体15aの下端部に嵌め込まれる円環状の外周部27と、それら内周部26及び外周部27間で流出管16を中心とする放射状に延びて内周部26及び外周部27を繋ぐ接続部28と、を備えている。なお、接続部28は、流出管16の外周面回りに、間隔をおいて合計三つ(図2には二つのみ図示)設けられている。
そして、底部材25の内周部26及び外周部27をフランジ24の下端部及び筒体15aの下端部に嵌め込むことにより、シールリング23aが内周部26とフランジ24の下端との間に挟まれるとともに、シールリング23bが外周部27と筒体15aの下端との間に挟まれる。更に、このときにはメッシュ31が内周部26及び外周部27とイオン交換樹脂14との間に挟まれる。このように底部材25をフランジ24の下端部及び筒体15aの下端部に固定することにより、イオン交換樹脂14及び流出管16がカートリッジ15の筒体15a内に保持されている。
カートリッジ15の筒体15aの外周面には雄ねじ29が形成されており、一方でハウジング8のケース部10の内周面には上記雄ねじ29と螺合することが可能な雌ねじ30が形成されている。そして、カートリッジ15は、筒体15aの雄ねじ29をケース部10の雌ねじ30にねじ込むことにより、同ケース部10に取り付けられている。こうした取り付けが行われた状態では、ケース部10内におけるハウジング8の流入口11と繋がる部分が底部材25における内周部26と外周部27との間の部分と連通する一方、流出管16の下端部がハウジング8の流出口12に繋がる。
なお、図3は、イオン交換器5のハウジング8におけるケース部10から、イオン交換樹脂14及び筒体15a等からなるカートリッジ15を取り外し、そのカートリッジ15を分解した状態を示している。ちなみに、ハウジング8のケース部10からのカートリッジ15の取り外しは、筒体15aの雄ねじ29をケース部10の雌ねじ30にねじ込んだときとは逆方向(緩める方向)に、筒体15a(カートリッジ15)を回すことによって行われる。そして、イオン交換器5においては、定期的にイオン交換樹脂14をカートリッジ15ごと新しいものに取り替えることが行われる。
ところで、図2に示すイオン交換器5には、流入口11を介してハウジング8内に流入した冷媒の一部が、イオン交換樹脂14を迂回してハウジング8の流出口12に流れるようにする迂回路32が設けられている。この迂回路32における冷媒の流通面積は、イオン交換樹脂14を通過する冷媒の流量に影響を及ぼす。このため、迂回路32における冷媒の流通面積は、イオン交換樹脂14を通過する冷媒の流量が最適な値となるよう、次のように設定されている。すなわち、イオン交換樹脂14の取り替え周期を長くする点で、且つ、冷媒からイオンを十分に取り除く点で、イオン交換樹脂14を通過する冷媒の流量が最適値となるように、上記迂回路32における冷媒の流通面積が設定されている。
次に、イオン交換器5の迂回路32について詳しく説明する。
図4は、ハウジング8におけるケース部10の下端部周り、及び、同ケース部10に取り付けられたカートリッジ15の下端部周りを拡大して示している。迂回路32は、筒体15aにおけるハウジング8の流入口11に繋がる部分と流出管16との間に設けられている。この迂回路32は、流出管16の下端部の外壁に同流出管16の内外を繋ぐように形成された連通路33を備えている。
図5に示すように、流出管16の下端部には、流出管16の周方向に等間隔をおいて合計四つの挿入部34が設けられている。そして、図4に示すように、ハウジング8のケース部10にカートリッジ15を取り付けたときには、流出管16の上記各挿入部34が底部材25の内周部26を貫通するとともに、それら挿入部34の下端がハウジング8における冷媒流通管9の流出口12に対応する部分に差し込まれる。この状態のもとで各挿入部34同士の隙間が上記連通路33となる。
図6は、図4の底部材25を斜め下から見た状態を示している。図6から分かるように、底部材25の外周部27には、ハウジング8の冷媒流通管9に向けて(図6の下方に向けて)突出して同冷媒流通管9(図4)に当接する脚部35が、外周部27の周方向に等間隔をおいて合計四つ設けられている。
また、図6に示す底部材25における流出管16が貫通する部分である内周部26には、冷媒流通管9に向けて突出して同冷媒流通管9(図4)に当接する複数の脚部36が、流出管16の周りを囲む方向(内周部26の周方向)について等間隔をおいて合計四つ設けられている。そして、これら脚部36同士の隙間は、流出管16の連通路33(図4)と繋がっており、その連通路33と同様に迂回路32の一部となっている。
こうした迂回路32における冷媒の流通面積に関しては、図6に示す底部材25における内周部26の脚部36同士の隙間の大きさを調整したり、図5に示す流出管16の挿入部34同士の隙間(連通路33)の大きさを調整したりすることによって変更することが可能である。
次に、イオン交換器5の作用について説明する。
イオン交換器5においては、通常時に使用されるカートリッジ15(ノーマルカートリッジ)に上記迂回路32が設けられており、その迂回路32における冷媒の流通面積が次のように設定されている。すなわち、イオン交換樹脂14の取り替え周期を長くする点で、且つ、冷媒からイオンを十分に取り除く点で、イオン交換樹脂14を通過する冷媒の流量が最適値となるように、迂回路32における冷媒の流通面積が設定されている。このように迂回路32における冷媒の流通面積を設定することにより、上記カートリッジ15のイオン交換樹脂14に対し適切な流量で冷媒を流すことができる。
一方、車両の出荷時やメンテナンス時において、冷却回路2の冷媒に含まれているイオンを集中的に取り除く際には、冷媒からのイオンの集中的な除去に特化した集中除去用のカートリッジが、上記カートリッジ15(ノーマルカートリッジ)に代えてハウジング8のケース部10に取り付けられる。上記集中除去用のカートリッジにおいては、上記カートリッジ15のような迂回路32を設けないようにされており、且つ、イオン交換樹脂として冷媒からのイオンの集中的な除去に特化したものが用いられている。なお、冷媒からのイオンの集中的な除去に特化したイオン交換樹脂としては、冷媒からイオンを集中的に除去するうえで最適な量、及び、アニオン樹脂とカチオン樹脂との配合割合のものが用いられる。
そして、イオン交換器5に上記集中除去用のカートリッジを取り付けた状態で、冷却回路2のバルブ7を開いてバイパス配管6内に冷媒を流すことにより、流入口11からハウジング8内に流入した冷媒をすべて上記集中除去用のカートリッジのイオン交換樹脂に流すことができるようになる。これにより、上記集中除去用のカートリッジにおいてイオン交換樹脂を通過する冷媒の流量を多くすることができ、そのイオン交換樹脂における冷媒からイオンを集中的に取り除くという機能を十分に発揮させることができる。
なお、上記集中除去用のカートリッジを用いて冷媒からイオンを集中的に取り除くことによって冷媒中のイオンの濃度が規定値未満になった後には、上記集中除去用のカートリッジがハウジング8のケース部10から取り外され、その代わりに上記カートリッジ15(ノーマルカートリッジ)がケース部10に取り付けられて使用される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)冷却回路2内の冷媒からイオンを集中的に取り除く際に用いられる集中除去用カートリッジのイオン交換樹脂の機能を十分に発揮させることと、通常時に使用されるカートリッジ15(ノーマルカートリッジ)のイオン交換樹脂14に対し適切な流量で冷媒を流すこととを両立させることができる。
1…燃料電池、2…冷却回路、3…ポンプ、4…ラジエータ、5…イオン交換器、6…バイパス配管、7…バルブ、8…ハウジング、9…冷媒流通管、10…ケース部、11…流入口、12…流出口、13…隔壁、14…イオン交換樹脂、15…カートリッジ、15a…筒体、16…流出管、19…支持部、20…リング部、21…メッシュ、22…シールリング、23a…シールリング、23b…シールリング、24…フランジ、25…底部材、26…内周部、27…外周部、28…接続部、29…雄ねじ、30…雌ねじ、31…メッシュ、32…迂回路、33…連通路、34…挿入部、35…脚部、36…脚部。

Claims (5)

  1. 冷媒を流入させる流入口及び同冷媒を流出させる流出口が設けられているハウジングと、
    イオン交換樹脂が装填されており、且つ、前記ハウジングに対し取り外し可能に取り付けられているカートリッジと、を備えており、
    前記ハウジング内を流れる前記冷媒が前記イオン交換樹脂を通過する際に同冷媒中のイオンをイオン交換によって取り除くイオン交換器において、
    前記カートリッジには、前記ハウジング内に流入した冷媒の一部が常に前記イオン交換樹脂を通過せずに迂回して前記流出口に流れるようにする迂回路が設けられていることを特徴とするイオン交換器。
  2. 前記カートリッジは、第1端が閉塞される一方で第2端が開口して前記ハウジングの前記流入口に繋がる筒体と、その筒体内に設けられて前記ハウジングの前記流出口に繋がる流出管と、を備えており、
    前記イオン交換樹脂は、前記カートリッジにおける前記筒体の内壁と前記流出管の外壁との間に装填されており、
    前記迂回路は、前記筒体における前記ハウジングの流入口に繋がる部分と前記流出管との間に設けられている請求項1に記載のイオン交換器。
  3. 前記ハウジングは、隔壁によって仕切られた前記流入口と前記流出口とを有する冷媒流通管と、その冷媒流通管に対し一体に設けられて前記カートリッジが取り外し可能に取り付けられるとともに前記流入口及び前記流出口に繋がるケース部と、を備えており、
    前記カートリッジは、前記ケース部に取り付けられたとき、前記筒体の第2端が前記流入口に繋がるとともに、前記流出管が前記流出口に繋がるよう構成されている請求項2に記載のイオン交換器。
  4. 前記迂回路は、前記流出管の外壁に同流出管の内外を繋ぐように形成されている連通路を備えている請求項2又は3に記載のイオン交換器。
  5. 前記流出管における流出口側の端部が貫通するとともに、前記カートリッジにおける前記筒体の第2端及び前記流出管の外壁から突出するフランジに取り付けられている底部材を備えており、
    前記底部材は、前記筒体の内壁と前記流出管の外壁との間に位置する前記イオン交換樹脂を保持するとともに、前記流入口から前記ハウジング内に流入した冷媒を前記イオン交換樹脂側に通過させる構成となっており、
    前記底部材における前記流出管が貫通する部分には、前記ハウジングの冷媒流通管に向けて突出して同冷媒流出管に当接する複数の脚部が、前記流出管の周りを囲む方向について間隔をおいて設けられており、
    前記脚部同士の隙間は、前記流出管の前記連通路と繋がっており、前記迂回路の一部となっている請求項4に記載のイオン交換器。
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