JP6675852B2 - アニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法 - Google Patents

アニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法に関する。
セルロース原料を2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジン−N−オキシラジカル(以下、TEMPOとも呼ぶ)と安価な酸化剤である次亜塩素酸ナトリウムとの共存下で処理するとセルロースミクロフィブリル表面にカルボキシル基を効率よく導入できることが知られている。こうして得られたカルボキシル化セルロースは、わずかな解繊エネルギーを付与することにより、均一で透明なセルロースナノファイバー水分散液へと調製することができる。このようなカルボキシル化セルロースの製造方法や、セルロースナノファイバーの製造方法に関して、様々な研究が行われている(特許文献1)。
特開2008−001728号公報
しかしながら、引用文献1に開示されているセルロースナノファイバーは、加熱時に着色する問題があった。加熱時に着色が発生すると、セルロースナノファイバーを工業的に利用する際、特に、熱加工により成形する際に、製品が変色してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、加熱時に着色しないアニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の[1]〜[3]を含む手段により解決される。
[1] アニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法であって、
(A)セルロース原料を化学変性してアニオン変性セルロースを得る工程、
(B)水、アルカリ化剤、(A)で得られたアニオン変性セルロースを、
水:アルカリ化剤:アニオン変性セルロース=100:0.01〜10:0.01〜10(重量部)の比率で混合した後、0〜40℃の条件下で10分〜10時間撹拌する工程(アルカリ処理する工程)、及び
(C)前記アルカリ処理したアニオン変性セルロースを解繊して、セルロースナノファイバーを得る工程、
を含むことを特徴とする、アニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法。
[2] 前記アニオン変性セルロースナノファイバーが、アニオン変性セルロースナノファイバーの絶乾重量に対して、カルボキシル基の量が0.6mmol/g〜3.0mmol/gであることを特徴とする前記[1]に記載のアニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法。
[3] 前記アニオン変性セルロースナノファイバーが、アニオン変性セルロースナノファイバーのグルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度が0.01〜0.50であることを特徴とする前記[1]に記載のアニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法。
本発明によれば、加熱時に着色しないアニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法を提供することができる。
本発明のアニオン変性セルロースナノファイバー(以下、「アニオン変性CNF」ということがある。)の分散液及び組成物は、アニオン変性処理したセルロースを0〜40℃の条件下で10分〜10時間撹拌することによりアルカリ処理することを特徴としている。
本発明において、アニオン変性セルロースを、アルカリ処理してから解繊して製造したアニオン変性CNF分散液を加熱乾燥して得られるアニオン変性CNFを含有する組成物が着色しない理由は次のように推測される。
セルロースをアニオン変性し、アニオン変性セルロースを製造する際に、副反応として非晶質物質の中に、加熱により着色する物質が生成されると考えられる。アルカリ処理によってアニオン変性セルロースから、この非晶質物質を剥離することができ、これにより着色しにくくなると推測される。
さらに、TEMPO酸化セルロースの場合には、N−オキシル化合物を用いた酸化反応に付随して、前記の着色する物質となる非晶質物質が多く含まれていると考えられるため、アルカリ処理による着色抑制効果がさらに期待できると考えられる。
本発明のアニオン変性CNFの分散液及び組成物の製造工程において、アルカリ処理工程を含んでいることが重要である。アルカリ処理の際、水100重量部に対して化学変性パルプを5重量部添加した場合、アルカリ添加量が0.01重量部未満では、前記の非晶質物質を剥離する効果が低いため、十分な着色抑制効果が発現しない。
アルカリ処理工程は、セルロースを酸化しアニオン変性セルロースを製造し、洗浄・脱水工程の直後に行うことで、着色抑制効果を発揮する。また、アルカリ処理を実施しても、それを解繊して得られるアニオン変性CNFの透明度が、アルカリ処理工程を含まないアニオン変性パルプを解繊して得られるものと比較して低下することがない。
(アニオン変性セルロースナノファイバー)
本発明において、アニオン変性CNFは、繊維幅が3〜500nm程度、アスペクト比が100以上の微細繊維であり、アニオン変性セルロース(酸化セルロースとも呼ぶ)を解繊することによって得ることができる。
(セルロース原料)
アニオン変性セルロースを製造するためのセルロース原料としては、例えば、植物性材料(例えば、木材、竹、麻、ジュート、ケナフ、農地残廃物、布、パルプ(針葉樹未漂白クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未漂白クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹未漂白サルファイトパルプ(NUSP)、針葉樹漂白サルファイトパルプ(NBSP)サーモメカニカルパルプ(TMP)、再生パルプ、古紙等)、動物性材料(例えばホヤ類)、藻類、微生物(例えば酢酸菌(アセトバクター))、微生物産生物等を起源とするものを挙げることができ、それらのいずれも使用できる。好ましくは植物又は微生物由来のセルロース繊維であり、より好ましくは植物由来のセルロース繊維である。
(カルボキシル化)
本発明において、カルボキシル化セルロース(酸化セルロースとも呼ぶ)は、上記のセルロース原料を公知の方法でカルボキシル化(酸化)することにより得ることができる。特に限定されるものではないが、カルボキシル化の際には、カルボキシル化セルロースナノファイバーの絶乾重量に対して、カルボキシル基の量が0.6〜2.0mmol/gとなるように調整することが好ましく、1.0mmol/g〜2.0mmol/gになるように調整することがさらに好ましい。
カルボキシル化(酸化)方法の一例として、セルロース原料を、N−オキシル化合物と、臭化物、ヨウ化物若しくはこれらの混合物からなる群から選択される化合物との存在下で酸化剤を用いて水中で酸化する方法を挙げることができる。この酸化反応により、セルロース表面のグルコピラノース環のC6位の一級水酸基が選択的に酸化され、表面にアルデヒド基と、カルボキシル基(−COOH)またはカルボキシレート基(−COO)とを有するセルロース繊維を得ることができる。反応時のセルロースの濃度は特に限定されないが、5重量%以下が好ましい。
N−オキシル化合物とは、ニトロキシラジカルを発生しうる化合物をいう。N−オキシル化合物としては、目的の酸化反応を促進する化合物であれば、いずれの化合物も使用できる。例えば、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシラジカル(TEMPO)及びその誘導体(例えば4−ヒドロキシTEMPO)が挙げられる。
N−オキシル化合物の使用量は、原料となるセルロースを酸化できる触媒量であればよく、特に制限されない。例えば、絶乾1gのセルロースに対して、0.01〜10mmolが好ましく、0.01〜1mmolがより好ましく、0.05〜0.5mmolがさらに好ましい。また、反応系に対し0.1〜4mmol/L程度がよい。
臭化物とは臭素を含む化合物であり、その例には、水中で解離してイオン化可能な臭化アルカリ金属が含まれる。また、ヨウ化物とはヨウ素を含む化合物であり、その例には、ヨウ化アルカリ金属が含まれる。臭化物またはヨウ化物の使用量は、酸化反応を促進できる範囲で選択できる。臭化物およびヨウ化物の合計量は、例えば、絶乾1gのセルロースに対して、0.1〜100mmolが好ましく、0.1〜10mmolがより好ましく、0.5〜5mmolがさらに好ましい。
酸化剤としては、公知のものを使用でき、例えば、ハロゲン、次亜ハロゲン酸、亜ハロゲン酸、過ハロゲン酸またはそれらの塩、ハロゲン酸化物、過酸化物などを使用できる。中でも、安価で環境負荷の少ない次亜塩素酸ナトリウムは好ましい。酸化剤の適切な使用量は、例えば、絶乾1gのセルロースに対して、0.5〜500mmolが好ましく、0.5〜50mmolがより好ましく、1〜25mmolがさらに好ましく、3〜10mmolが最も好ましい。また、例えば、N−オキシル化合物1molに対して1〜40molが好ましい。
セルロースの酸化工程は、比較的温和な条件であっても反応を効率よく進行させられる。よって、反応温度は4〜40℃が好ましく、また15〜30℃程度の室温であってもよい。反応の進行に伴ってセルロース中にカルボキシル基が生成するため、反応液のpHの低下が認められる。酸化反応を効率よく進行させるためには、水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ性溶液を添加して、反応液のpHを8〜12、好ましくは10〜11程度に維持することが好ましい。反応媒体は、取扱い性の容易さや、副反応が生じにくいこと等から、水が好ましい。
酸化反応における反応時間は、酸化の進行の程度に従って適宜設定することができ、通常は0.5〜6時間、例えば、0.5〜4時間程度である。
また、酸化反応は、2段階に分けて実施してもよい。例えば、1段目の反応終了後に濾別して得られた酸化セルロースを、再度、同一または異なる反応条件で酸化させることにより、1段目の反応で副生する食塩による反応阻害を受けることなく、効率よく酸化させることができる。
カルボキシル化(酸化)方法の別の例として、オゾンを含む気体とセルロース原料とを接触させることにより酸化する方法を挙げることができる。この酸化反応により、グルコピラノース環の少なくとも2位及び6位の水酸基が酸化されると共に、セルロース鎖の分解が起こる。オゾンを含む気体中のオゾン濃度は、50〜250g/mであることが好ましく、50〜220g/mであることがより好ましい。セルロース原料に対するオゾン添加量は、セルロース原料の固形分を100重量部とした際に、0.1〜30重量部であることが好ましく、5〜30重量部であることがより好ましい。オゾン処理温度は、0〜50℃であることが好ましく、20〜50℃であることがより好ましい。オゾン処理時間は、特に限定されないが、1〜360分程度であり、30〜360分程度が好ましい。オゾン処理の条件がこれらの範囲内であると、セルロースが過度に酸化及び分解されることを防ぐことができ、酸化セルロースの収率が良好となる。オゾン処理を施した後に、酸化剤を用いて、追酸化処理を行ってもよい。追酸化処理に用いる酸化剤は、特に限定されないが、二酸化塩素、亜塩素酸ナトリウム等の塩素系化合物や、酸素、過酸化水素、過硫酸、過酢酸などが挙げられる。例えば、これらの酸化剤を水またはアルコール等の極性有機溶媒中に溶解して酸化剤溶液を作成し、溶液中にセルロース原料を浸漬させることにより追酸化処理を行うことができる。
(カルボキシメチル化)
カルボキシメチル化方法の一例としては、セルロースを発底原料にし、マーセル化剤と混合してマーセル化処理を行った後、エーテル化剤を用いてエーテル化処理を行うことによりアニオン変性セルロースを得ることができる。溶媒としては水単独、または3〜20重量倍の低級アルコール、具体的にはメタノール、エタノール、N−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、N−ブタノール、イソブタノール、第3級ブタノール等の単独、又は2種以上の混合物と水の混合媒体を使用する。なお、低級アルコールの混合割合は、60〜95重量%である。マーセル化剤としては発底原料のグルコース残基当たり0.5〜20倍モルの水酸化アルカリ金属、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを使用する。また、マーセル化剤は5〜70重量%、より好ましくは30〜60重量%の水溶液を用いる。エーテル化剤としては、モノクロロ酢酸、モノクロロ酢酸ナトリウム、モノクロロ酢酸メチル、モノクロロ酢酸エチルおよびモノクロロ酢酸イソプロピルなどが挙げられる。これのうち、原料の入手しやすさという点でモノクロロ酢酸、モノクロロ酢酸ナトリウムが好ましい。発底原料のグルコース残基当たり0.05〜10.0倍モルのエーテル化剤を、5〜70重量%、好ましくは30〜60重量%のエーテル化剤の水溶液を用いる。この際、発底原料であるセルロースの持込水分から最終的に投入するすべての薬品の水溶液の水を合算した際の、セルロース絶乾固形分に対するセルロース絶乾固形分と水の合計重量(液比)が1.0〜4.0となるように調節する。
マーセル化処理は、反応器を反応温度0〜50℃、好ましくは10〜40℃に調節し、セルロースを混合しながらマーセル化剤の水溶液を添加し、反応時間15分〜8時間、好ましくは30分〜3時間撹拌することにより行う。これにより、アルカリセルロースを得る。その後、反応器中のアルカリセルロースにエーテル化剤の水溶液を投入し、温度を一定に保ったまま15分〜4時間撹拌し、その後、反応温度30〜90℃、好ましくは40〜80℃、かつ反応時間30分〜10時間、好ましくは1時間〜4時間、エーテル化反応を行い、カルボキシメチル化セルロースを得る。
(アルカリ処理)
本発明において、アルカリ処理されたアニオン変性セルロースを用いてアニオン変性CNFを製造することは、着色抑制の点から好ましい。アルカリ化剤とはアルカリ性化合物であり、特に制限はないが、好ましくは水酸化アルカリ金属、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、またはその両方を水100重量部に対し0.01重量部〜10重量部、好ましくは0.5重量部〜8重量部使用する。アニオン変性セルロースのアルカリ処理には、アニオン変性セルロースを0.01重量部〜10重量部、好ましくは0.5重量部〜8重量部、前記アルカリの水溶液に投入し、処理温度0〜40℃、好ましくは20〜38℃、かつ撹拌時間10分〜10時間、好ましくは30分〜2時間、アルカリ処理を行う。処理温度が40℃より高いと、加熱による着色が進行してしまい、処理温度が0℃より低いと十分な着色抑制効果を得ることができない。
アルカリ処理の際は必要に応じて本発明の効果を阻害しない範囲で、酸化剤や還元剤、界面活性剤、可塑剤、分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、保存安定剤、増粘剤等の公知の各種物質を添加することができる。前記還元剤としては、特に制限はないが、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、チオ尿素、ハイドロサルファイト、亜硫酸水素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。還元剤の使用量としては、酸化セルロース原料100重量部に対して、0.1〜150重量部、好ましくは0.5〜100重量部、さらに好ましくは1〜50重量部程度である。前記還元剤の中でも、特異的な反応を促進する点で、水素化ホウ素ナトリウムが好ましい。
処理時間が10分より短いと十分な着色抑制効果を得ることができず、2時間より長いと着色が進行してしまうため、良好なセルロースナノファイバーが得られない/着色が悪化する。
(洗浄)
アルカリ処理後に着色物質の除去を行うことが、CNFの乾燥固形物の製造の際にアルカリ処理により剥離された着色物質がCNF繊維へ再吸着されることを阻害するという観点から好ましい。
着色物質を除去する工程は、紫外線、放射線等の照射や薬品添加による分解、ろ過、水や溶剤による洗浄などが考えられるが、工程の簡便さやコストの観点から、洗浄を行うことが好ましい。洗浄溶媒としては特に限定されないが、例えば、水、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、IPA、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコールなどの炭素数1〜4のアルコール類、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジオキサン、ジエチルエーテルなどが挙げられる。これらは1種または2種以上を使用することができる。また、含水有機溶媒のように混合して用いてもよく、含水有機溶媒の水と有機溶媒の重量比は特に限定されない。これらの中で、水が入手の容易さ、低価格の観点から好ましい。
洗浄を行う際の温度、圧力は特に制限はなく、温度は0℃以上100℃以下の範囲で選択されることが好ましい。
洗浄溶媒の添加量は特に限定されるものではないが、洗浄されるアニオン変性セルロースの絶乾重量の10倍〜100000倍が好ましく、100倍〜10000倍がより好ましい。また、洗浄時間は5分〜24時間が好ましく、10分〜3時間がより好ましい。これらの範囲であれば、着色物質の脱離も良好で、作業性も好適である。また、洗浄工程は1回または複数回行うことができ、3〜5回繰り返してもよい。
洗浄溶媒を分離する方法としては、公知の方法であれば、特に限定されない。例えば、遠心脱水式、真空脱水式、加圧脱水式のタイプの分離装置を使用することができる。具体的には、遠心分離式:(タナベウィルテック製遠心分離機、コクサン製遠心分離機など)、真空脱水式:ドラム型真空脱水機、月島機械製水平ベルトフィルター、加圧脱水式:フィルタープレス、チューブプレス、スクリュープレス、ベルトプレス水平ベルトフィルター、ポリディスクフィルター、振動スクリーンなどを挙げることができる。これらの中でも脱水原料に強いせん断力を加えることなく脱水を行うことができるため、加圧脱水式:(フィルタープレス、チューブプレス)、遠心分離式(タナベウィルテック製遠心分離機、コクサン製遠心分離機など)、真空脱水式:(ドラム型真空脱水機、月島機械製水平ベルトフィルター)が好ましい。また、これらの複数を組み合わせて使用することもできる。洗浄溶媒を分離後のアニオン変性セルロースは固形分が1%〜90%、好ましくは5%〜80%、より好ましくは10%〜70%になるまで分離することが好ましい。
(解繊)
カルボキシル化セルロースを解繊する際に用いる装置は特に限定されないが、高速回転式、コロイドミル式、高圧式、ロールミル式、超音波式などの装置を用いることができる。解繊の際にはアニオン変性セルロースの水分散体に強力なせん断力を印加することが好ましい。特に、効率よく解繊するには、前記水分散体に50MPa以上の圧力を印加し、かつ強力なせん断力を印加できる湿式の高圧または超高圧ホモジナイザーを用いることが好ましい。前記圧力は、より好ましくは100MPa以上であり、さらに好ましくは140MPa以上である。また、高圧ホモジナイザーでの解繊及び分散処理に先立って、必要に応じて、高速せん断ミキサーなどの公知の混合、攪拌、乳化、分散装置を用いて、前記水分散体に予備処理を施してもよい。
脱水方法としては、公知のものを用いることができ、例えば、遠心脱水式、真空脱水式、加圧脱水式のタイプの脱水装置を使用することができ、これらの複数を組み合わせて使用することもできる。
乾燥方法としては、公知のものを用いることができ、例えば、スプレイドライ、圧搾、風乾、熱風乾燥、及び真空乾燥を挙げることができる。乾燥装置は、特に限定されないが、連続式のトンネル乾燥装置、バンド乾燥装置、縦型乾燥装置、垂直ターボ乾燥装置、多重段円板乾燥装置、通気乾燥装置、回転乾燥装置、気流乾燥装置、スプレードライヤ乾燥装置、噴霧乾燥装置、円筒乾燥装置、ドラム乾燥装置、ベルト乾燥装置、スクリューコンベア乾燥装置、加熱管付回転乾燥装置、振動輸送乾燥装置、回分式の箱型乾燥装置、通気乾燥装置、真空箱型乾燥装置、及び撹拌乾燥装置等を単独で又は2つ以上組み合わせて用いることができる。
(アニオン変性CNFの利用)
本発明のアニオン変性CNFは、一般的に添加剤が用いられる様々な分野、例えば、食品、飲料、個人ケア製品、化粧品、医薬品、各種化学用品、製紙、土木、塗料、インキ、コーティング組成物、農薬、建築、自動車、防疫薬剤、電子材料、電池、難燃剤、断熱材、家庭雑貨、洗浄剤、水処理、ドリル液、中性の機能性物質、シェールガス及びオイルの流出制御及び/又は回収における添加剤として使用することが出来る。具体的には、増粘剤、ゲル化剤、糊剤、食品添加剤、賦形剤、ゴム・プラスチック用補強材料、塗料用添加剤、接着剤用添加剤、製紙用添加剤、研磨剤、吸水材、防臭剤、防錆剤、保水剤、保湿剤、保冷剤、保形剤、泥水調整剤、ろ過助剤及び溢泥防止剤などとして使用することができ、それらを構成成分として含むゴム・プラスチック材料、塗料、接着剤、コート紙用塗剤、コート紙、バインダー、化粧品、潤滑用組成物、研磨用組成物、衣料用しわ低減剤、アイロンがけ用滑り剤などに応用できる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<アルカリ処理されたカルボキシル化(TEMPO酸化)パルプの製造>
針葉樹由来の漂白済み未叩解クラフトパルプ(白色度85%)500g(絶乾)をTEMPO(Sigma Aldrich社)780mgと臭化ナトリウム75.5gを溶解した水溶液500mlに加え、パルプが均一に分散するまで撹拌した。反応系に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を6.0mmol/gになるように添加し、酸化反応を開始した。反応中は系内のpHが低下するが、3M水酸化ナトリウム水溶液を逐次添加し、pH10に調整した。次亜塩素酸ナトリウムを消費し、系内のpHが変化しなくなった時点で反応を終了した。反応後の混合物をガラスフィルターで濾過してパルプ分離し、パルプを十分に水洗することで酸化されたパルプ(カルボキシル化セルロース、カルボキシル化パルプ、TEMPO酸化パルプ)を得た。この時のパルプ収率は90%であり、酸化反応に要した時間は90分、カルボキシル基量は1.6mmol/gであった。
<アルカリ処理されたカルボキシメチル化(CM化)パルプの製造>
パルプを撹拌することができる反応器に、パルプ(LBKP、日本製紙(株)製)を乾燥重量で250gを撹拌しながら50重量%水酸化ナトリウム水溶液を112gと、水67gを添加した。30℃で30分攪拌した後、撹拌しながら35重量%モノクロロ酢酸ナトリウム水溶液を364g添加した。その後、30℃で30分攪拌し、30分かけて70℃まで昇温し、70℃で1時間反応した。その後、反応物を取り出して中和、洗浄して、グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度0.25のカルボキシメチル化されたセルロース(カルボキシメチル化パルプ)を得た。
<カルボキシル基量の測定方法>
カルボキシル化セルロースの0.5重量%スラリー(水分散液)60mlを調製し、0.1M塩酸水溶液を加えてpH2.5とした後、0.05Nの水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpHが11になるまで電気伝導度を測定し、電気伝導度の変化が緩やかな弱酸の中和段階において消費された水酸化ナトリウム量(a)から、下式を用いて算出した:カルボキシル基量〔mmol/gカルボキシル化セルロース〕=a〔ml〕×0.05/カルボキシル化セルロース質量〔g〕。
<グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度の測定方法>
カルボキシメチル基の置換度は、試料を0.6重量%スラリーに調製し、0.1M塩酸水溶液を加えてpH2.4とした後、0.05Nの水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpHが11になるまで電気伝導度を測定し、電気伝導度の変化が緩やかな弱酸の中和段階において消費された水酸化ナトリウム量からカルボキシル基量を測定し、下式を用いて算出した。ここで言う置換度とは、無水グルコース単位1モル当たりの置換基のモル数の平均値を表している。
カルボキシメチル置換度=(162×C)/(1−58×C)
<平均繊維径、アスペクト比の測定方法>
アニオン変性CNFの平均繊維径および平均繊維長は、電界放出型走査電子顕微鏡(FE−SEM)を用いて、ランダムに選んだ200本の繊維について解析した。なおアスペクト比は下記の式により算出した:アスペクト比=平均繊維長/平均繊維径。
<着色評価>
アニオン変性CNFの着色抑制度合は、アニオン変性CNFの水分散液から調製された厚さ50μmのCNFフィルムを150℃で30分間加熱処理し、以下の基準で目視評価した。なお、前記CNFフィルムはポリスチレン製のシャーレ上で、アニオン変性CNFの水分散液を40℃で24時間乾燥することで調製した。着色しない: ++ > + > ± > −(アルカリ処理なし) > ― ― :着色する
(実施例1)
水酸化ナトリウムを水100重量部に対し5重量部溶解させた水酸化ナトリウム水溶液に、上記の工程で得られたTEMPO酸化パルプを5重量部添加し、30℃で30分撹拌してアルカリ処理した。アルカリ処理後のTEMPO酸化パルプ絶乾重量に対し100倍量の水を用いて、30℃で30分間洗浄し、タナベウィルテック社製遠心分離機で脱水した。この時のアルカリ処理済TEMPO酸化パルプの固形分は40%であった。
上記の工程で得られたアルカリ処理済TEMPO酸化パルプを水で1.0%(w/v)に調整し、超高圧ホモジナイザー(20℃、150MPa)で5回処理して、TEMPO酸化CNF分散液を得た。得られた繊維は、平均繊維径が4nm、アスペクト比が150であった。
上記の工程で得られたTEMPO酸化CNF分散液をポリスチレン製のシャーレ上で40℃で24時間乾燥し、厚さ50μmのTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(実施例2)
実施例1において、アルカリ処理で使用する水酸化ナトリウムの添加量を5重量部から0.5重量部に変更した以外は実施例1と同様にしてTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(実施例3)
実施例1において、アルカリ処理で使用する水酸化ナトリウムの添加量を5重量部から8重量部に変更した以外は実施例1と同様にしてTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(実施例4)
実施例1において、アルカリ処理の温度を30℃から10℃に変更した以外は実施例1と同様にしてTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(実施例5)
実施例1において、アルカリ処理の温度を30℃から38℃に変更した以外は実施例1と同様にしてTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(実施例6)
実施例1において、アルカリ処理の時間を30分から10分に変更した以外は前記操作と同様にしてTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(実施例7)
実施例1において、アルカリ処理の時間を30分から120分に変更した以外は実施例1と同様にしてTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(実施例8)
実施例1において、アルカリ処理後に洗浄を行わずに脱水した以外は実施例1と同様にしてTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(実施例9)
水酸化ナトリウムを水100重量部に対し5重量部溶解させた水酸化ナトリウム水溶液に、上記の工程で得られたカルボキシメチル化パルプを5重量部添加し、30℃で30分撹拌してアルカリ処理した。アルカリ処理後のTEMPO酸化パルプ絶乾重量に対し100倍量の水を用いて、30℃で30分間洗浄し、タナベウィルテック社製遠心分離機で脱水した。この時のアルカリ処理済カルボキシメチル化パルプの固形分は40%であった。
上記の工程で得られたアルカリ処理済カルボキシメチル化パルプを水で1.0%(w/v)に調整し、超高圧ホモジナイザー(20℃、150Mpa)で5回処理して、カルボキシメチル化CNF分散液を得た。得られた繊維は、平均繊維径が12nm、アスペクト比が150であった。
上記の工程で得られたカルボキシメチル化CNF分散液をポリスチレン製のシャーレ上で40℃で24時間乾燥し、厚さ50μmのカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(実施例10)
実施例9において、アルカリ処理で使用する水酸化ナトリウムの添加量を5重量部から0.5重量部に変更した以外は実施例9と同様にしてカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(実施例11)
実施例9において、アルカリ処理で使用する水酸化ナトリウムの添加量を5重量部から8重量部に変更した以外は実施例9と同様にしてカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(実施例12)
実施例9において、アルカリ処理の温度を30℃から10℃に変更した以外は実施例9と同様にしてカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(実施例13)
実施例9において、アルカリ処理の温度を30℃から38℃に変更した以外は実施例9と同様にしてカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(実施例14)
実施例9において、アルカリ処理の時間を30分から10分に変更した以外は実施例9と同様にしてカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(実施例15)
実施例9において、アルカリ処理の時間を30分から120分に変更した以外は実施例9と同様にしてカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(実施例16)
実施例9において、アルカリ処理後に洗浄を行わずに脱水した以外は実施例9と同様にしてカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(比較例1)
上記の工程で得られたTEMPO酸化パルプを水で1.0%(w/v)に調整し、超高圧ホモジナイザー(20℃、150Mpa)で5回処理して、TEMPO酸化CNF分散液を得た。得られた繊維は、平均繊維径が4nm、アスペクト比が150であった。
上記の工程で得られたTEMPO酸化CNF分散液をポリスチレン製のシャーレ上で40℃で24時間乾燥し、厚さ50μmのTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(比較例2)
実施例1において、アルカリ処理で使用する水酸化ナトリウムの添加量を5重量部から0重量部に変更した以外は実施例1と同様にしてTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(比較例3)
水酸化ナトリウムを水100部に対し5部溶解させた水酸化ナトリウム水溶液に、上記の工程で得られたTEMPO酸化パルプを5部、30%過酸化水素水1ml添加し、80℃で120分撹拌した。アルカリ-過酸化水素処理後のTEMPO酸化パルプを超高圧ホモジナイザー(20℃、150Mpa)で5回処理して、TEMPO酸化CNF分散液を得た。得られた繊維は、平均繊維径が4nm、アスペクト比が150であった。
上記の工程で得られたTEMPO酸化CNF分散液をポリスチレン製のシャーレ上で40℃で24時間乾燥し、厚さ50μmのTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(比較例4)
実施例1において、アルカリ処理の温度を30℃から70℃に変更した以外は実施例1と同様にしてTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(比較例5)
実施例1において、アルカリ処理の時間を30分から5分に変更した以外は実施例1と同様にしてTEMPO酸化CNFフィルムを得た。
(比較例6)
上記の工程で得られたカルボキシメチル化パルプを水で1.0%(w/v)に調整し、超高圧ホモジナイザー(20℃、150Mpa)で5回処理して、カルボキシメチル化CNF分散液を得た。得られた繊維は、平均繊維径が12nm、アスペクト比が150であった。上記の工程で得られたカルボキシメチル化CNF分散液をポリスチレン製のシャーレ上で40℃で24時間乾燥し、厚さ50μmのカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(比較例7)
実施例9において、アルカリ処理で使用する水酸化ナトリウムの添加量を5重量部から0重量部に変更した以外は実施例9と同様にしてカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(比較例8)
水酸化ナトリウムを水100重量部に対し5重量部溶解させた水酸化ナトリウム水溶液に、上記の工程で得られたカルボキシメチル化パルプを5重量部、30%過酸化水素水1ml添加し、80℃で120分撹拌した。アルカリ-過酸化水素処理後のカルボキシメチル化パルプを超高圧ホモジナイザー(20℃、150Mpa)で5回処理して、TEMPO酸化CNF分散液を得た。得られた繊維は、平均繊維径が4nm、アスペクト比が150であった。
上記の工程で得られたカルボキシメチル化CNF分散液をポリスチレン製のシャーレ上で40℃で24時間乾燥し、厚さ50μmのカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(比較例9)
実施例9において、アルカリ処理の温度を30℃から70℃に変更した以外は実施例9と同様にしてカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
(比較例10)
実施例9において、アルカリ処理の時間を30分から5分に変更した以外は実施例9と同様にしてカルボキシメチル化CNFフィルムを得た。
Figure 0006675852
実施例1〜16のアニオン変性CNFは、比較例1〜10のアニオン変性CNFに比べて加熱後の着色が抑制されている。加熱後の着色が発生しないことは、CNFの工業的利用において、加熱処理による影響を受けないという点から、有利であるといえる。

Claims (3)

  1. アニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法であって、
    (A)セルロース原料を化学変性してアニオン変性セルロースを得る工程、
    (B)水、アルカリ化剤、(A)で得られたアニオン変性セルロースを、水:アルカリ化剤:アニオン変性セルロース=100:0.01〜10:0.01〜10(重量部)の比率で混合した後、0〜40℃の条件下で10分〜10時間撹拌する工程(アルカリ処理する工程)、及び
    (C)前記アルカリ処理したアニオン変性セルロースを解繊して、セルロースナノファイバーを得る工程、
    を含み、
    工程(A)における前記化学変性が、N−オキシル化合物と酸化剤とを用いたセルロース原料のカルボキシル化、または、マーセル化剤とエーテル化剤とを用いたセルロース原料のカルボキシメチル化であり、
    工程(B)における前記アルカリ化剤が、水酸化アルカリ金属である、アニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法。
  2. 工程(A)における化学変性が、N−オキシル化合物と酸化剤とを用いたセルロース原料のカルボキシル化であり、前記アニオン変性セルロースナノファイバーが、アニオン変性セルロースナノファイバーの絶乾重量に対して、カルボキシル基の量が0.6mmol/g〜3.0mmol/gであることを特徴とする請求項1に記載のアニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法。
  3. 工程(A)における化学変性が、マーセル化剤とエーテル化剤とを用いたセルロース原料のカルボキシメチル化であり、前記アニオン変性セルロースナノファイバーが、アニオン変性セルロースナノファイバーのグルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度が0.01〜0.50であることを特徴とする請求項1に記載のアニオン変性セルロースナノファイバーの製造方法。
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