JP6674508B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスセンサに関する。
従来、自動車の排気ガスなどの被測定ガスにおけるNOxなどの所定のガスの濃度を検出するガスセンサが知られている。例えば、特許文献1に記載のガスセンサは、金属製の筒状体と、筒状体の内部に配置されてガス濃度を検出する検出素子(センサ素子)と、センサ素子と電気的に導通して筒状体の外方に延びるリード線と、を備えている。また、特許文献1に記載のガスセンサは、リード線を包囲するチューブと、カバー部材と、クランプ部材とを備えている。
図11は、このような従来のガスセンサ300の端部の説明図である。ガスセンサ300は、内部に図示しないセンサ素子が配置されている外筒346と、外筒346の上端の開口を通過して外方(図11の上方)に延びるリード線348と、リード線348を包囲するチューブ370と、を備えている。また、ガスセンサ300は、外筒の上端側及びチューブ370の下端側を周囲から覆うカバー部材390と、カバー部材390のうち外筒346の上端側を覆う部分を外側から締め付けるクランプ部材380と、を備えている。カバー部材390の上端側には、内部でチューブ370の外周面と当接する当接部392が形成されている。このガスセンサ300では、カバー部材390が存在することで、外筒346の上端の開口からセンサ内部に水が浸入することを抑制している。
特開2013−156183号公報
しかし、このような従来のガスセンサでは、クランプ部材380が締め付けているのはあくまでカバー部材390及び外筒346であった。そのため、チューブ370がカバー部材390から図11の上方に抜けてしまうなど、チューブ370の固定が不十分な場合があった。チューブ370がカバー部材390から抜けてしまうと、リード線348が露出したり、センサ内部に水が浸入しやすくなったりする場合があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、チューブをより確実に固定することを主目的とする。
本発明のガスセンサは、
センサ素子と、
前記センサ素子が内部に配置され開口端が形成された筒状体と、
前記センサ素子と電気的に導通し、前記筒状体の内部から前記開口端を通過して外方に延びるリード線と、
前記開口端を含む前記筒状体の端部の外周面と、前記リード線のうち前記開口端から外方に延びる部分と、を覆うチューブと、
前記開口端とは反対側に前記チューブがはみ出すように、前記筒状体の外周面のうち前記チューブで覆われた部分を把持する把持部材と、
を備えたものである。
この本発明のガスセンサでは、チューブがリード線を覆うだけでなく、チューブが筒状体のうち開口端を含む端部の外周面も覆っている。そして、この筒状体の外周面のうちチューブで覆われた部分を把持部材が把持している。これにより、把持部材はチューブと筒状体とを一体的に把持している。しかも、チューブは筒状体の開口端とは反対側に把持部材からはみ出している。これらにより、チューブが筒状体の開口端側から抜けにくくなり、チューブをより確実に固定することができる。ここで、前記リード線は1以上であればよく、例えば前記チューブが複数のリード線を覆っていてもよい。
本発明のガスセンサにおいて、前記チューブは、前記把持部材に把持された部分よりも前記開口端側における外形の最大値が、前記把持部材の内径以上であってもよい。こうすれば、把持部材が筒状体の開口端側から抜けにくくなり、チューブをより確実に固定することができる。この場合において、前記筒状体の開口端が大径部になっていてもよい。
本発明のガスセンサにおいて、前記把持部材は、前記筒状体の外周面を囲むリング状の部材としてもよい。こうすれば、例えば把持部材がC字状など筒状体の外周面の一部しか囲んでいない場合と比べて、把持部材でチューブをより確実に固定することができる。
本発明のガスセンサは、前記筒状体の内部に配置されて前記筒状体の内部を前記開口端側の外部から封止し、前記リード線が貫通している弾性体、を備え、前記筒状体は、前記弾性体を周囲から加締めている縮径部を有していてもよい。こうすれば、弾性体が筒状体の内周面とリード線との隙間を塞ぐことができ、筒状体のうち開口端側からセンサ素子側に水が浸入することなどをより抑制できる。
ガスセンサ10の構成の概略を示す説明図。 センサ本体12の開口端46a側(基端側)の拡大断面図。 クランプ80の断面図。 外筒46とゴム栓60とを加締める様子を示す説明図。 外筒46とゴム栓60とを加締めた後の様子を示す説明図。 外筒46にチューブ70を被せる被覆工程の様子を示す説明図。 外筒46にチューブ70を被せる被覆工程の様子を示す説明図。 外筒46にチューブ70を被せる被覆工程の様子を示す説明図。 取り付け前のクランプ80の断面図。 クランプ80を取り付け位置に移動させた状態の説明図。 従来例のガスセンサ300の端部の説明図。
次に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるガスセンサ10の構成の概略を示す説明図である。図1に示すように、ガスセンサ10は、センサ本体12と、外部接続部14と、センサ本体12及び外部接続部14を接続する複数(本実施形態では8本)のリード線48を覆うチューブ70と、を備えている。このガスセンサ10は、例えば車両の排ガス管に取り付けられて被測定ガスとしての排気ガスに含まれるNOxやO2等のガス濃度を測定するために用いられる。
センサ本体12は、被測定ガスから所定のガス成分のガス濃度を測定するセンサ素子20と、センサ素子20の一方の端部を保護する保護カバー30と、センサ素子20と導通するコネクタ50やゴム栓60を含むセンサ組立体40とを備えている。
センサ素子20は、細長な長尺の板状体形状の素子であり、ジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性固体電解質層からなる例えば6枚のセラミックス基板を積層して形成されている。なお、センサ素子20の保護カバー30側の端部(図1の下端)を先端と表記し、コネクタ50側の端部(図1の上端)を基端と表記する。このセンサ素子20の基端表面及び裏面には、センサ素子20に電圧を印加したり、センサ素子20が検出するガス成分の濃度に応じて生じる起電力又は電流を取り出したりするための図示しない電極が形成されている。この電極は、センサ素子20の表面及び裏面に複数個形成されており、センサ素子20内部の電路を介してセンサ素子20の先端内の電極と導通している(図示せず)。
保護カバー30は、センサ素子20の先端の周囲を取り囲むように配置されている。この保護カバー30は、センサ素子20の先端を覆う内側保護カバー31と、この内側保護カバー31を覆う外側保護カバー32とを備えている。内側保護カバー31は、筒状に形成され、被測定ガスを流通させるための内側保護カバー孔31a,31bを備えている。外側保護カバー32は、有底筒状に形成され、側面に被測定ガスを流通させるための外側保護カバー孔32a,32bを備えている。内側保護カバー31,外側保護カバー32は、例えばステンレス鋼などの金属製である。
センサ組立体40は、金属製の主体金具41と、主体金具41に溶接固定された円筒形の内筒42及び外筒46と、センサ素子20の基端に接続されたコネクタ50と、外筒46に取り付けられたゴム栓60とを備えている。主体金具41は、雄ネジ部41aにより例えば車両の排ガス管に取り付け可能になっている。主体金具41および内筒42の内部には、複数のセラミックスサポーター43a〜43cと、セラミックスサポーター43a,43b間及びセラミックスサポーター43b,43c間に充填されたタルク等のセラミックス粉体44a,44bとが封入されており、これらはメタルリング45と主体金具41の内壁と内筒42の内壁とに挟まれて封止されている。外筒46は、内筒42,センサ素子20,コネクタ50の周囲を覆っている。外筒46は、開口端46a(図1中の外筒46の上端)を含む端部の内側にゴム栓60が取り付けられている。
コネクタ50は、アルミナ焼結体などセラミックス製のハウジング51と、このハウジング51に保持されてセンサ素子20の電極に接触する接触金具52とを備えている。接触金具52は、コネクタ50の外部に引き出されて、圧着端子である接続部52aでリード線48と電気的に接続されている。リード線48は、センサ組立体40の外部に引き出されている。なお、コネクタ50は、センサ素子20の表面及び裏面に複数個形成された電極に対応する数(例えば、4個や8個など)の接触金具52を備えており、このため、接続部52aは複数箇所(例えば、4箇所や8箇所など)となり、リード線48も複数本(例えば、4本や8本など)引き出されることになる。
ゴム栓60は、外筒46の開口端46aにおいて、外筒46とリード線48(接続部52a)との隙間を封止するためのフッ素ゴム製の弾性体であり、内部を貫通する貫通孔60a内に、接続部52aが配置されると共にリード線48が挿通されている。なお、複数の接続部52aやリード線48をそれぞれ収容するように貫通孔60aも複数形成されている。
図2は、センサ本体12の開口端46a側(基端側)の拡大断面図である。図示するように、外筒46には、縮径状に加締められた加締め部47a,47bが形成されている。この加締め部47a,47bにより、ゴム栓60は、外筒46と共に縮径状に加締められ、外筒46内に固定されている。ゴム栓60は、開口端46aよりも外側(図2の右側)にはみ出した突出部60bを有している。このゴム栓により、外筒46の内部は開口端46a側の外部から封止されており、例えば水分などが外筒46内へ侵入するのを抑制しつつリード線を外筒46から外方に引き出せるようになっている。
チューブ70は、絶縁性且つ可撓性を有する筒状部材であり、センサ本体12から外部接続部14までの間のリード線48を全て覆っている。また、チューブ70は、開口端46a,加締め部47a,47bを含む外筒46の基端側の端部の外周面を覆っている。本実施形態では、チューブ70は、ガラス繊維からなる編組チューブの表面にシリコン材を塗布したワニスチューブとした。なお、チューブ70の材質は、これに限らず、例えばガラス繊維の代わりにポリエステルなどの樹脂繊維からなるものとしてもよい。なお、リード線48は、リード線48自身が有する被覆とチューブ70とで二重に被覆された状態になっている。
外筒46の外周面のうちチューブ70で覆われた部分は、クランプ80により把持されている。図3は、クランプ80の断面図である。なお、図3は、クランプ80のうち図2のA−A断面を示している。クランプ80は、金属製のイヤークランプであり、リング部81と、イヤー部82と、を備えている。リング部81及びイヤー部82は、1つの板状部材を曲げて形成されており、リング部81がチューブ70及び外筒46の外周面を囲んでいる。また、リング部81の内周面はチューブ70に接触している。リング部81の円弧の端部は、自身の内周面に形成された溝81a内に収まるようになっている。これにより、クランプ80は、リング部81の内周面に段差のない、いわゆるステップレスクランプとして構成されている。イヤー部82は、略平板状のブリッジ部84と、図3の上下から加締められた脚部83a,83bと、を備えている。この脚部83a,83bの加締めによって、クランプ80はリング部81でチューブ70及び外筒46を把持している。なお、脚部83bから図3の右下方向に続く湾曲部85は、自身の孔(図示せず)にリング部81の外周面に形成された突起(図示せず)が挿入されることで、リング部81の外周面に固定されている。
クランプ80は、図2に示すように、加締め部47a,47bの外周面上に跨がるように位置している。また、チューブ70はクランプ80よりも先端側(図2の左方向)まで存在している。すなわち、クランプ80から開口端46aとは反対側にチューブ70がはみ出している。このクランプ80のはみ出し量Lは、値0mm超過であれば特に限定されないが、例えば0.5〜1.0mmである。また、クランプ80の内径D1と比べると、開口端46aの外径D2が大きくなっている。すなわち、開口端46aは、内径D1よりも外径が大きい大径部となっている。また、ゴム栓60の最大径D3,チューブ70の最大径D4はいずれも内径D1よりも大きく、D1<D2<D3<D4となっている。なお、最大径D3は、ゴム栓60のうちクランプ80よりも開口端46a側の部分で最も径が大きい部分の外径(本実施形態では、突出部60bの最大径)である。同様に、最大径D4は、チューブ70のうちクランプ80からセンサ本体12の基端(本実施形態ではゴム栓60の基端(図2のゴム栓60の右端))までの部分で最も径が大きい部分の外径である。すなわち、本実施形態では、最大径D4=最大径D3+チューブ70の厚み×2となっている。
外部接続部14は、リード線48に図示しない圧着端子を介して接続された複数の端子電極を備えている。これにより、外部接続部14の端子電極はリード線48を介してセンサ素子20の電極と導通している。外部接続部14が例えば車両の制御ユニットなどに接続されると、制御ユニットが外部接続部14の端子電極を介してセンサ素子20に電圧を印加したり、信号(起電力又は電流)を取り出したりすることができる。
次に、ガスセンサ10の製造方法について説明する。まず、主体金具41と内筒42とを同軸となるように溶接により組み付け、その内部に、主体金具41側からの並びがセラミックスサポーター43a,セラミックス粉体44a,セラミックスサポーター43b,セラミックス粉体44b,セラミックスサポーター43cの順になるよう、これらを充填してから、メタルリング45を挿入する。次に、センサ素子20をメタルリング45側からセラミックスサポーター43c,セラミックス粉体44b,セラミックスサポーター43b,セラミックス粉体44a,セラミックスサポーター43aの順に貫通させる。なお、セラミックスサポーター43a〜43cとセラミックス粉体44a,44b、メタルリング45には、センサ素子20が貫通可能な孔が予め形成されているものとする。そして、メタルリング45と主体金具41とが互いに近付く方向に押圧してセラミックス粉体44a,44bを圧縮し、その状態でメタルリング45よりも外方側(図1中の上側)の内筒42を加締め加工により縮径し、さらに、内筒42のセラミックス粉体44bが配置された部分を加締め加工により縮径して、主体金具41とセンサ素子20からなる一次組み立て品を得る。
こうして一次組み立て品を得ると、主体金具41に内側保護カバー31及び外側保護カバー32を溶接により取り付けて保護カバー30を形成すると共に外筒46を主体金具41に溶接により取り付ける。続いて、貫通孔60aが形成されたゴム栓60を用意する。そして、ゴム栓60の貫通孔60a内を通したリード線48と、接触金具52の接続部52aがリード線48に接続されたコネクタ50とを用意し、コネクタ50をセンサ素子20の基端側に接続すると共にゴム栓60を外筒46の開口端46aから内部に挿入する。次に、外筒46とゴム栓60とを加締め加工により縮径し、ゴム栓60を外筒46に固定する。図4は、ガスセンサ10の製造工程において外筒46とゴム栓60とを加締める様子を示す説明図である。
図4に示すように、加締め加工は、加締め機(図示せず)にセットされる加締め治具91と、加締め治具91を背面側から押圧する押圧治具92とを用いて行われる。加締め治具91は、加締め部47a,47bを加締めるための2つの突起91a,91bが形成されている。また、この加締め治具91は、円筒状の部材を45°ずつ8分割したような形状となっている。このため、突起91a,91bが内周側を向くように加締め治具102を8個用意して、それらの加締め治具91の中心に一次組み立て品をセットすると、円筒形の外筒46の周りを囲むように加締め治具91が配置されることになる。この状態で、押圧治具92を図4における左方向に移動していくことで、押圧治具92からの押圧を受けて加締め治具91が外周側から中心側(外筒46側)に向けて略平行移動する。これにより、突起91a,91bが外筒46に当接して加締め加工が行われる。図5は、外筒46とゴム栓60とを加締めた後の様子を示す説明図である。この加締め加工により、加締め部47a,47bが形成され、ゴム栓60により外筒46の内部が開口端46aの外部から封止される。なお、図4に示すように、この加締め加工を行う前の状態では、ゴム栓60の端部は開口端46aと同じ位置にある。加締め加工を行うと、ゴム栓60は加締め加工による押圧力で軸方向(図4の左右方向)に延び、ゴム栓60の一部が開口端46aから飛び出して突出部60bとなる(図5)。
続いて、リード線48のうち外筒46とは反対側の端部(外部接続部14に接続される側)からチューブ70を被せていき、さらに外筒46にチューブ70を被せていく。図6〜8は、外筒46にチューブ70を被せる被覆工程の様子を示す説明図である。図6に示すように、被覆工程は、被覆機(図示せず)にセットされる被覆用治具93を用いて行われる。被覆用治具93は、外周面が斜面となっている(図6の右側ほど外径が小さくなっている)円筒状の部材を180°ずつ上下に2分割したような形状となっている。被覆工程では、まず図6に示すように被覆用治具93の外周面にチューブ70を被せる。次に、上下の被覆用治具93を互いに離間させてチューブ70の径を広げながら外筒46をチューブ70内に挿入していく(図7)。そして、外筒46のうち加締め部47a,47bを含む外周面をチューブ70内に挿入した後、チューブ70内部から被覆用治具93を抜き取る。これにより、チューブ70は、開口端46a,加締め部47a,47bを含む外筒46の基端側の端部の外周面を覆った状態になる(図8)。
次に、クランプ80を取り付ける。図9は、取り付け前のクランプ80の断面図である。取り付け前のクランプ80は、脚部83a,83bが加締められておらず、図3と比べてリング部81の内径が大きい状態である。クランプ80と取り付ける際には、まず、リード線48のうち外筒46とは反対側の端部からクランプ80を挿入していき、クランプ80の取り付け位置まで移動させる。図10は、クランプ80を取り付け位置に移動させた状態の説明図である。なお、取り付け位置は、開口端46aよりも図10の左側であり、且つ図2で説明したクランプ80のはみ出し量Lが0mm超過となる位置である。本実施形態では、図2で示したように、クランプ80が加締め部47a,47bに跨がる位置とした。この状態で、図示しないペンチ状のクランプ用工具を用いて脚部83a,83bを挟んで互いに接近する方向に押圧して、クランプ80を加締める。これにより、クランプ80は図3に示した状態になり、リング部81の内径が縮径して、外筒46及びチューブ70を把持し、図2に示した状態になる。そして、リード線48のうち外筒46とは反対側の端部を外部接続部14に接続する。以上により、図1に示したガスセンサ10を得る。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のセンサ素子20が本発明のセンサ素子に相当し、開口端46aが開口端に相当し、外筒46が筒状体に相当し、リード線48がリード線に相当し、チューブ70がチューブに相当し、クランプ80が把持部材に相当する。また、開口端46aが大径部に相当する。
以上説明した本実施形態では、チューブ70がリード線48を覆うだけでなく、チューブ70が外筒46のうち開口端46aを含む端部の外周面も覆っている。そして、この外筒46の外周面のうちチューブ70で覆われた部分をクランプ80が把持している。これにより、クランプ80はチューブ70と外筒46とを一体的に把持している。しかも、チューブ70は外筒46の開口端46aとは反対側にクランプ80からはみ出している(はみ出し量L>0である)。これらにより、チューブ70が外筒46の開口端46a側から抜けにくくなり、チューブ70をより確実に固定することができる。そのため、例えばリード線48の露出や、センサ内部(外筒46内部)への水の浸入をより抑制できる。なお、例えば図11に示した従来例のガスセンサ300では、クランプ部材380とカバー部材390とを用いているが、本実施形態では、クランプ80のみでチューブ70と外筒46とを把持しており、カバー部材390を必要としない。そのため、図11のガスセンサ300と比べてチューブ70をより確実に固定できるだけでなく、部品点数や製造時の工数を減らすことができる。
また、チューブ70は、クランプ80に把持された部分よりも開口端46a側における最大径D4が、クランプ80の内径D1より大きいため、クランプ80が外筒46の開口端46a側から抜けにくくなり、チューブ70をより確実に固定することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、図2において内径D1<外径D2としたが、これに限らず内径D1=外径D2であったり内径D1>外形D2であったりしてもよい。内径D1と外径D3,D4との関係についても同様である。ただし、クランプ80が外筒46の開口端46a側から抜けにくくなるため、内径D1≦最大径D4とすることが好ましい。
上述した実施形態では、開口端46aの外径D2がクランプ80の内径D1より大きい、すなわち開口端46aが大径部であるものとしたが、これに限られない。例えば、クランプ80と開口端46aとの間に、別に大径部を備えてもよい。例えば、クランプ80が外筒46のうち加締め部47aの部分のみを把持するものとし、外筒46のうち加締め部47aと加締め部47bとの間の部分の外径が内径D1より大きくてもよい。
上述した実施形態では、クランプ80はイヤー部82を備えるステップレスクランプとしたが、これに限らずどのようなクランプを用いてもよい。また、チューブ70と外筒46とを把持する把持部材であれば、クランプに限らずどのような部材を用いてもよい。例えば、クランプ80に代えて樹脂製の結束バンドなどでチューブ70と外筒46とを把持してもよい。また、クランプ80や結束バンドは外筒46の外周面を囲むリング状の部材であるが、これに限らず例えばC字状やV字状など、把持部材がリング状以外の形状の部材であってもよい。
上述した実施形態では、ゴム栓60は開口端46aから飛び出しているものとしたが、これに限られない。縦叔母、ゴム栓60の端部が開口端46aと同じ位置であってもよいし、ゴム栓60の端部が開口端46aよりもセンサ素子20側(図2の左側)に位置していてもよい。なお、ゴム栓60が開口端46aよりもセンサ素子20側に位置している場合、チューブ70の最大径D4は、チューブ70のうちクランプ80から開口端46aまでの部分で最も径が大きい部分の外径となる。この場合、最大径D4=[外筒46のうちクランプ80から開口端46aまでの部分で最も径が大きい部分の外径]+チューブ70の厚み×2となる。
上述した実施形態では、クランプ80は加締め部47a,47bに跨がる位置でチューブ70や外筒46を把持するものとしたが、これに限られない。例えばクランプ80が加締め部47a,47bの一方の部分のみでチューブ70や外筒46を把持してもよい。また、加締め部47a,47bとは異なる位置でチューブ70や外筒46を把持してもよい。
上述した実施形態では、外筒46は加締め部47a,47bを有するものとしたが、これに限られない。例えば、外筒46は加締め部47a,47bのいずれか一方のみを有するものとしてもよい。
[実施例1]
実施例1として、上述した製造方法により、図1〜2に記載のガスセンサ10を作成した。なお、リード線48の外部接続部14への接続は行わない状態とした。また、外筒46の材質はSUS304とし、チューブ70としてはガラスファイバー編組スリーブの外周面にシリコン材を塗布して200℃で硬化させたワニスチューブを用いた。クランプ80としては、オエティカ社製のステップレスイヤークランプ14.8−706RDを用いた。加締め部47aの軸方向長さは2.5mm、加締め部47bの軸方向長さは2.5mm、加締め部47aと加締め部47bとの軸方向距離は3.5mmとした。また、加締め部47a,47bを含む開口端46aから軸方向に10mmまでの外筒46の外周面をチューブ70で覆った。クランプ80は、はみ出し量Lが0.5mmとなる位置に取り付けてチューブ70及び外筒46を把持した。クランプ80の内径D1は12.3mm、クランプ80のバンド幅(軸方向長さ)は7mm、開口端46aの外径D2は11.8mm、ゴム栓60の最大径D3は12.0mm、チューブ70の最大径D4は12.8mm、チューブ70の内径(開口端46aより外部でリード線48を覆う部分の内径)は8.5mmとした。
[比較例1]
クランプ80を取り付けない点以外は、実施例1と同様のガスセンサを作成して、比較例1とした。
[引っ張り強度測定]
実施例1,比較例1のガスセンサについて、チューブ70を軸方向(図2における右方向)に引っ張るようにチューブ70に張力を加えた。そして、チューブ70が外筒46から完全に抜けたときのチューブ70に加えた張力を引っ張り強度として測定した。実施例1の引っ張り強度は20Nであった。一方、5個の比較例1について引っ張り強度を測定したところ、引っ張り強度は8.6N、7.3N、7.8N、6.4N、6.6Nであった。このことから、チューブ70を外筒46のうち開口端46aを含む端部の外周面に被せ、且つはみ出し量L>0mmとなるようにクランプ80でチューブ70及び外筒46を把持することで、チューブ70をより確実に固定できることがわかった。
10 ガスセンサ、12 センサ本体、14 外部接続部、20 センサ素子、30 保護カバー、31 内側保護カバー、31a,31b 内側保護カバー孔、32 外側保護カバー、32a,32b 外側保護カバー孔、40 センサ組立体、41 主体金具、41a 雄ネジ部、42 内筒、43a〜43c セラミックスサポーター、44a,44b セラミックス粉体、45 メタルリング、46 外筒、46a 開口端、47a,47b 加締め部、48 リード線、50 コネクタ、51 ハウジング、52 接触金具、52a 接続部、60 ゴム栓、60a 貫通孔、60b 突出部、70 チューブ、80 クランプ、81 リング部、81a 溝、82 イヤー部、83a,83b 脚部、84 ブリッジ部、85 湾曲部、91 加締め治具、91a,91b 突起、92 押圧治具、93 被覆用治具、346 外筒、348 リード線、370 チューブ、380 クランプ部材、390 カバー部材、392 当接部。

Claims (4)

  1. センサ素子と、
    前記センサ素子が内部に配置され開口端が形成された筒状体と、
    前記センサ素子と電気的に導通し、前記筒状体の内部から前記開口端を通過して外方に延びるリード線と、
    前記開口端を含む前記筒状体の端部の外周面と、前記リード線のうち前記開口端から外方に延びる部分と、を覆う可撓性を有するチューブと、
    前記開口端とは反対側に前記チューブがはみ出すように、前記筒状体の外周面のうち前記チューブで覆われた部分を把持する把持部材と、
    を備え
    前記筒状体は、加締め部を有しており、
    前記把持部材は、前記加締め部の外周面上に位置している、
    ガスセンサ。
  2. 前記チューブは、前記把持部材に把持された部分よりも前記開口端側における外径の最大値が、前記把持部材の内径以上である、
    請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記把持部材は、前記筒状体の外周面を囲むリング状の部材である、
    請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサであって、
    前記筒状体の内部に配置されて前記筒状体の内部を前記開口端側の外部から封止し、前記リード線が貫通している弾性体、
    を備え、
    前記加締め部は、前記弾性体を周囲から加締めている、
    ガスセンサ。
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