JP6673265B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータに関連する各種情報を処理する情報処理装置に関する。
エレベータにおいては、昇降路内の点検や異常検知のために、かごにカメラを設置して昇降路内を撮影することが行われている。その際、撮影された画像が昇降路内のどの位置(高さ)のものであるかを特定する必要が生じる。
そのために、特許文献1に開示の技術では、かごが昇降路の各階に停止するごとにカメラによる撮影を行い、撮影された画像を階床と対応させてメモリに保存することとしている。
特開平9−286576号公報(1997年11月4日公開)
上記特許文献1には、画像と階床とをどのようにして対応付けるのかについては詳細には記載されていない。この点については、かごの各階への停止、カメラによる撮影、撮影画像を階床と対応させてメモリに保存、という一連の動作をシステムにより自動的に行っていると解することができる。このように解した場合、上記の一連の動作を行う特別なシステムを構築する必要が生じる。
しかしながら、エレベータの新旧様々な機種を対象とする場合、上記のような特別なシステムを構築することは汎用性に欠けるため、好ましくない。
本発明の一態様は、以上の課題に鑑み、エレベータのかごに設置したカメラによる撮影画像の昇降路内での位置を特定するシステムをより汎用的に利用可能とするための情報処理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、撮影された時点を示す時間情報が付加された画像を取得する画像取得部と、エレベータのかごがどの時点でどの位置にあったかを示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に基づき、前記画像が撮影された、前記エレベータの昇降路内での位置を特定する特定部と、を備える。
撮影された時点を示す時間情報が付加された画像は、一般的なカメラを用いて生成することができる。また、エレベータのかごがどの時点でどの位置にあったかを示す位置情報は、比較的多くのエレベータの機種において、エレベータの制御装置(制御盤)から取得可能である。また例えば、後述する加速度センサなど、容易に設置可能な外部装置をかごに設置することによっても取得可能である。
上記の構成によれば、画像および位置情報をそれぞれに付加された時間に関する情報によって対応付けることにより、画像が撮影された、エレベータの昇降路内での位置を特定することを可能にしている。
そのため、エレベータの新旧様々な機種を対象として、より汎用的に、エレベータのかごに設置したカメラによる撮影画像の、昇降路内での位置を特定することが可能となる。
なお、画像に付加された時間情報、および、位置情報における時点を示す情報は、時刻であってもよく、特定時点からの経過時間であってもよい。
また、上記画像は静止画像であるが、動画像を形成する静止画像(換言すれば、動画像の各フレーム)であってもよい。さらに、上記画像を撮影するカメラは、一般的なカメラに限定されない。例えば、上下左右全方位の360度パノラマ撮影を行う全天球型カメラであってもよいし、魚眼レンズや広角レンズを備えるカメラであってもよい。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記かごに設置された加速度センサによる測定結果に基づき、前記位置情報を生成する位置情報生成部をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、位置情報をエレベータから取得することを要せず、一般的な加速度センサをかごに設置することにより、上記位置の特定を実現することができる。そのため、エレベータの新旧様々な機種を対象としてさらに汎用的に、エレベータのかごに設置したカメラによる撮影画像の、昇降路内での位置を特定することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記位置情報取得部は、前記昇降路内に前記かごの昇降方向に沿って張設された磁気テープから、前記かごに設置された磁気センサにより読み出された情報に基づいて生成された前記位置情報を取得してもよい。
上記の構成によれば、情報処理装置において位置情報を算出することを要せず、位置情報を取得することができる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記画像と、当該画像について前記特定部によって特定された前記位置を示す表示とを含む表示画像を表示装置に表示させる表示制御部をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、表示装置に表示される表示画像には、カメラによる撮影画像と、特定された位置を示す表示とが含まれるので、情報処理装置のユーザは、撮影画像の昇降路内での位置を容易に認識することができる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記画像と、当該画像について前記特定部によって特定された前記位置との組合せを複数組記憶する記憶部と、前記昇降路内での位置を指定する指定情報を受け付ける入力制御部と、前記記憶部に記憶された画像から、前記指定情報によって指定された位置に対応する画像を抽出する抽出部と、をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、昇降路内の特定の位置における画像を容易に抽出することが可能となる。なお、指定情報によって指定された位置に対応する画像を抽出する際には、指定情報によって指定された位置と画像について特定された位置とが一致する場合のみ抽出するようにしてもよい。また、一致する場合に加え、特定された位置が、指定された位置に基づく所定範囲内にある場合にも抽出するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記画像を撮影するカメラに取り付けられた方位センサが、どの時点でどの方位を向いていたかを示す方位情報を取得する方位情報取得部をさらに備え、前記特定部は、前記方位情報に基づき、前記画像の撮影方位をさらに特定してもよい。
上記の構成によれば、位置だけでなく方位を特定するので、画像が撮影された、エレベータの昇降路内での位置および撮影方位を特定することができる。
本発明の一態様によれば、エレベータのかごに設置したカメラによる撮影画像の昇降路内での位置を特定するシステムをより汎用的に利用可能とすることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る情報処理システムに含まれる情報処理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 図1に記載のエレベータの構成の一例を示す概略図である。 図1に記載の表示装置が表示する表示データの一例を示す図である。 図1に記載の情報処理装置が実行する画像表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る情報処理システムに含まれる情報処理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 図5に記載の表示装置が表示する表示データの一例を示す図である。 図5に記載の情報処理装置が実行する画像表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る情報処理システムに含まれる情報処理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 図8に記載の表示装置が表示する表示データの一例を示す図である。 本発明の実施形態4に係る情報処理システムに含まれる情報処理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 図10に記載のエレベータの構成の一例を示す概略図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態について、図1から図4に基づいて詳細に説明する。
(エレベータ20の概要)
まず、本実施形態に係るエレベータ20の概要について、図2を参照して説明する。図2は、エレベータ20の構成の一例を示す概略図である。なお、エレベータ20の概略構成は図示の例に限定されない。
図示のエレベータ20は、昇降路21と機械室23とを備えたエレベータである。なお、機械室23の位置は、昇降路21の上方に限定されない。また、エレベータ20は、機械室23を備えない構成であってもよい。
図示のように、エレベータ20のかご22は、ロープの一端部に連結されている。また、ロープの他端部には釣合おもりが連結されている。該ロープを機械室23に設置された巻上機が巻き上げることで、かご22が昇降路21内を昇降する。
機械室23には、エレベータ20の各部に対する制御を行う制御盤24が設置されている。制御盤24は、エレベータ20に設けられた各種ボタン(例えば乗場ボタン)などから取得した制御信号に応じて、利用者が指定した階床へのかご22の移動および該階床での停止、かご22および乗場に設けられたドアの開閉、乗場に設けられた位置表示機の表示変更などを制御する。
また、制御盤24は、所定の通信網(例えば、インターネットなど)を介して、外部の装置と通信可能に構成されている。例えば制御盤24は、図示のように、上記通信網を介して、本実施形態に係る情報処理装置1と通信してもよい。
(カメラ2および加速度センサ3)
また、図示のように、本実施形態に係るかご22には、カメラ2および加速度センサ3が設置されている。カメラ2は昇降路21内を撮影し、画像を生成する。本実施形態のカメラ2は作業員の遠隔操作によって、または、所定の期間ごとに自動的に撮影を行うカメラである。カメラ2は静止画像および動画像の少なくとも一方を生成することができればよい。なお、本実施形態では、カメラ2が通常の画角で撮影するデジタルカメラである例を説明する。ただし、カメラ2の画角はこの例に限定されない。例えば、カメラ2は昇降路21の全方向を撮影する全天球型カメラであってもよい。全天球型カメラとは、上下左右全方位の360度パノラマ撮影を行うカメラである。
加速度センサ3は、かご22に発生する加速度を所定時間ごと(例えば0.5秒ごと)に検出する。なお、加速度センサ3は既存のものを使用することができる。
本実施形態に係るカメラ2が生成した画像には、撮影された時点を示す時間情報が付加される。本実施形態では、画像の撮影時刻を示す時刻情報が時間情報として付加される例を説明する。同様に、加速度センサ3が検出した加速度には、検出された時点を示す時間情報が付加される。本実施形態では、加速度の検出時刻を示す時刻情報が時間情報として付加される例を説明する。ただし、画像および加速度に付加される時間情報は時刻情報に限定されない。例えば、該時間情報は、特定の時点からの経過時間を示す情報であってもよい。
図示の例では、カメラ2および加速度センサ3は、かご22の外側上部に設置されている。ただし、カメラ2および加速度センサ3の設置位置は図示の例に限定されない。カメラ2は、昇降路21内を撮影できる位置に設置されていればよく、例えば、かご22の外側下部に設置されてもよい。また、加速度センサ3は、かご22に発生する加速度を検出できる位置に設置されていればよく、例えば、かご22の外側下部または側面に設置されてもよいし、かご22の内側に設置されてもよい。
さらに、カメラ2および加速度センサ3は、かご22に常時設置されていなくてもよい。具体的には、カメラ2および加速度センサ3は、エレベータ20の点検を行う作業員によって保守点検時に持ち込まれ、かご22に設置されてもよい。また、カメラ2は、かご22に設置されていない状態で使用されてもよい。具体的には、かご22の上に乗った作業員がカメラ2を手に持った状態で昇降路21内を撮影してもよい。この例の場合、カメラ2は、作業員の遠隔操作によって撮影を行う機能、または、所定の期間ごとに自動的に撮影を行う機能を備えていなくてもよい。
(情報処理システム100の概要)
次に、本実施形態に係る情報処理システム100の概要について、図1を参照して説明する。図1は、情報処理システム100に含まれる情報処理装置1の要部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、情報処理システム100は、情報処理装置1、上述したカメラ2、上述した加速度センサ3、入力装置4、表示装置5、および記憶装置6を含む。情報処理装置1は、入力された情報を処理し出力する、いわゆるコンピュータである。
入力装置4は、ユーザの操作を受け付けて、該操作に応じた信号(図示の操作信号)を情報処理装置1に入力する。入力装置4は、例えばマウスおよびキーボードである。表示装置5は、情報処理装置1が生成した画像(図示の表示データ)を取得し、表示する。表示装置5は、例えば液晶ディスプレイである。また、入力装置4および表示装置5は、情報処理装置1と一体となった構成であってもよい。
本実施形態の入力装置4は、カメラ2が撮影した昇降路21内の画像を表示させるための操作(以下、「画像表示操作」と称する)を受け付けて、該操作に応じた操作信号を情報処理装置1に入力する。この操作信号が入力された結果、情報処理装置1は、本実施形態の表示装置5に対して、上記画像と、上記画像が撮影された昇降路21内の位置を示す表示とを含む表示データ(表示画像)を表示させる。なお、画像表示操作の具体的操作内容は特に限定されないが、典型的には、後述する記憶部11に記憶されている画像の中から表示させたい画像を選択する操作である。
記憶装置6は、カメラ2が生成した画像および加速度センサ3が検出した加速度を記憶する。図示の例では、画像および加速度を同じ記憶装置6に記憶しているが、それぞれを別の記憶装置に記憶してもよい。記憶装置6は、典型的には、カメラ2または加速度センサ3に着脱可能なSD(Secure Digital)メモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの、情報処理装置1と物理的に接続することが可能な記憶装置であるが、所定の通信網(例えば、インターネットなど)を介して、情報処理装置1と通信可能な記憶装置であってもよい。
(情報処理装置1の要部構成)
次に、情報処理装置1の要部構成について、図1を参照して説明する。情報処理装置1は、図示のように、制御部10、記憶部11、および通信部12を備えている。制御部10は、情報処理装置1の各部を統括して制御する。なお、制御部10の詳細については後述する。
記憶部11は、情報処理装置1が使用する各種データを記憶する。本実施形態に係る記憶部11は、少なくとも、カメラ2が生成した画像、および、加速度センサ3が検出した加速度から生成される位置情報を記憶する。位置情報とは、かご22がどの時点でどの位置にあったかを示す情報である。本実施形態では、位置情報は、点検開始時のカメラ2の位置(以下、「点検開始位置」と称する。)を基準とした高さを示す情報である。このため、点検開始位置より低い位置の位置情報は、0より小さい値で示される。なお、記憶部11は、情報処理装置1の内蔵メモリであってもよいし、情報処理装置1に外付けされるハードディスクであってもよい。
通信部12は、外部装置と有線または無線で通信可能に接続し、接続した外部装置からデータを取得する。具体的には、通信部12は、記憶装置6から画像および加速度を取得し、画像を記憶部11に記憶させるとともに、加速度を制御部10(具体的には、後述する位置情報生成部105)に出力する。通信部12は、入力装置4からの操作信号をトリガとして、記憶装置6から画像および加速度を取得してもよい。または、通信部12は、情報処理装置1と記憶装置6とが通信可能に接続されたときに、自動的に記憶装置6から画像および加速度を取得してもよい。
制御部10は、図示のように、入力制御部101、特定部102、画像取得部103、位置情報取得部104、位置情報生成部105、および表示制御部106を含んでいる。
入力制御部101は、入力装置4からの操作信号を取得して、該操作信号に応じた指示を制御部10の各部へ出力する。具体的には、入力制御部101は、画像表示操作の操作信号を取得すると、画像が撮影された昇降路21内での位置を特定させるための指示(以下、「特定指示」と称する。)を特定部102に出力する。なお、特定指示には、画像表示操作によって選択された画像を特定する情報(以下、「画像特定情報」と称する。)が含まれている。
特定部102は、画像が撮影された昇降路21内での位置を特定する。具体的には、特定部102は、入力制御部101から特定指示を受け付けると、画像特定情報を画像取得部103に出力して、画像表示操作によって選択された画像を取得させる。特定部102は、画像取得部103から画像を取得すると、該画像に付加されている時刻情報を位置情報取得部104に出力して、位置情報を取得させる。本実施形態に係る位置情報は、加速度センサ3が検出した加速度から算出される。特定部102は、位置情報取得部104から位置情報を取得すると、該位置情報に基づいて、取得した画像が撮影された昇降路内での位置を特定する。具体的には、特定部102は、位置情報が示す位置の地上からの高さを特定し、地上からの高さを示す情報(以下、「高さ情報」と称する。)を生成する。そして、特定部102は、取得した画像、および、生成した高さ情報を表示制御部106に出力する。
なお、本実施形態では、特定部102が、位置情報が示す位置が地上から何メートルの高さであるかを特定する例を説明する。これにより、特定部102は、階より細かい単位で画像が撮影された位置を特定することができる。
具体的には、特定部102は、位置情報取得部104から位置情報を取得すると、点検開始位置の地上からの高さに、位置情報取得部104から取得した位置情報が示す値を加算することで、高さ情報を生成する。
本実施形態では、高さ情報の基準となる位置は1階の床面であるものとする。このため、点検開始位置の地上からの高さは、かご22が1階に停止しているときのカメラ2の設置位置から、点検開始時のカメラ2の位置である点検開始位置までの距離に、かご22の底面からカメラ2の設置位置までの距離を加算した値である。なお、高さ情報の基準となる位置は、1階の床面に限定されない。例えば、かご22が1階に停止しているときのカメラ2の設置位置を、高さ情報の基準としてもよい。この例の場合、点検開始位置の地上からの高さは、かご22が1階に停止しているときのカメラ2の設置位置から、点検開始位置までの距離である。
なお、点検開始位置の地上からの高さは、ユーザによって手動で設定されてもよいし、自動で設定されてもよい。また、自動での設定の典型例としては、特定部102が、制御盤24から取得したイベントコードに含まれるかご22の位置を示す情報に基づき設定する構成が挙げられる。
画像取得部103は、特定部102から画像特定情報を取得すると、該画像特定情報が示す画像を記憶部11から読み出し、特定部102に出力する。なお、画像取得部103は、画像特定情報を取得する前の任意のタイミングで、記憶部11に記憶されている画像を全て読み出しておいてもよい。この場合、画像取得部103は、読み出した画像の中から、画像特定情報が示す画像を特定し、特定部102に出力する。
位置情報取得部104は、特定部102から時刻情報を取得すると、該時刻情報が一致する位置情報を記憶部11から読み出し、特定部102に出力する。なお、位置情報取得部104は、時刻情報を取得する前の任意のタイミングで、記憶部11に記憶されている位置情報を全て読み出しておいてもよい。この場合、位置情報取得部104は、読み出した位置情報の中から、時刻情報が一致する位置情報を特定し、特定部102に出力する。なお、位置情報取得部104は、時刻情報が完全に一致する位置情報を読み出す構成に限定されない。例えば、位置情報取得部104は、取得した時刻情報が示す時刻に最も近い時刻を示す時刻情報が付加された位置情報を読み出す構成であってもよい。
位置情報生成部105は、加速度センサ3による測定結果(加速度)に基づき、位置情報を生成する。具体的には、位置情報生成部105は、通信部12から加速度を取得すると、該加速度を時刻情報に基づいて二階積分することにより位置情報を生成する。
より具体的には、位置情報生成部105は、ある時刻に検出された加速度(以下、「対象加速度」と称する。)を、対象加速度の直前に検出された加速度(以下、「前回加速度」と称する。)が検出されてから対象加速度が検出されるまでの経過時間を用いて二階積分する。これにより、前回加速度が検出されてから対象加速度が検出されるまでの位置の変化量が算出される。なお、かご22が移動を開始してから最初に検出された加速度を対象加速度として位置情報を生成する場合、前回加速度は、点検時にかご22を移動させる直前(すなわち、かご22が停止しているとき)の加速度(すなわち0)である。
そして、位置情報生成部105は、直近に生成された位置情報が示す高さに、算出した変化量を加算することで、対象加速度に基づく位置情報を生成する。なお、位置情報生成部105が生成した位置情報には、対象加速度に付加されていた時刻情報が付加されているものとする。位置情報生成部105は、生成した位置情報を記憶部11に記憶させる。また、位置情報生成部105は、加速度の二階積分と異なる方法によって位置情報を生成してもよい。
表示制御部106は、表示データを生成し、該表示データを表示装置5に表示させる。具体的には、表示制御部106は、特定部102から画像および高さ情報を取得すると、高さ情報から、地上からの高さを表示するための画像(以下、「高さ表示」と称する。)を生成する。そして、表示制御部106は、取得した画像と、生成した高さ表示とを含む表示データを生成し、該表示データを表示装置5に表示させる。
図3は、本実施形態に係る表示装置5が表示する表示データの一例を示す図である。図示のように、表示装置5は、昇降路21内を撮影した画像52と、画像52が撮影された昇降路21内の高さを表示するための高さ表示53とを含む表示データ51を表示する。カメラ2が地上より上にある場合、図示のように、高さ表示53は正の値となる(図示の「18.5m」)。一方、カメラ2が地下にある場合、高さ表示53は負の値となる。なお、図示の例では、高さ表示53は、地上からの高さを示すテキストデータであるが、この例に限定されるものではない。また、地上からの高さをユーザにより分かりやすく見せるために、高さ表示53として、地上からの高さを単に数値で表示するだけでなく、階数を併せて表示することが好ましい。図示の「4階→5階」は、4階から5階へ向かう途中であることを示している。これにより、ユーザは、画像52が、かご22の4階から5階への移動中に撮影された画像であることを理解することができる。なお、表示データ51において、画像52と高さ表示53との位置関係は、図示の例に限定されない。例えば、高さ表示53が、画像52に重畳して表示されてもよい。
(画像表示処理の流れ)
次に、情報処理装置1が実行する画像表示処理の流れについて、図4を参照して説明する。図4は、画像表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4の(a)は、画像表示処理の前半の流れの一例を示し、図4の(b)は、画像表示処理の後半の流れの一例を示す。なお、図4は、画像が記憶部11に記憶され、加速度が位置情報生成部105に出力された後の処理の流れを示している。
まず、図4の(a)に示すように、位置情報生成部105は、取得した加速度から位置情報を生成する(ステップS1、以下「ステップ」を省略)。そして、位置情報生成部105は、生成した位置情報を記憶部11に記憶させる(S2)。
続いて、図4の(b)に示すように、入力制御部101は、画像表示操作の操作信号を待機する状態となる(S3)。入力制御部101が、入力装置4から画像表示操作の操作信号を取得すると(S3でYES)、入力制御部101は、特定指示を特定部102に出力する。特定部102は、特定指示を受け付けると、特定指示に含まれる画像特定情報を画像取得部103に出力する。
続いて、画像取得部103は表示対象の画像を取得する(S4)。具体的には、画像取得部103は、取得した画像特定情報が示す画像を、記憶部11から読み出す。そして、画像取得部103は、読み出した画像を特定部102に出力する。
続いて、特定部102は、取得した画像に付加されている時刻情報を位置情報取得部104に出力する。位置情報取得部104は、取得した時刻情報を用いて、特定部102に取得された画像と時刻情報が一致する位置情報を取得する(S5)。
続いて、特定部102は、位置情報取得部104が取得した位置情報に基づき、取得した画像が撮影された位置の地上からの高さを特定する(S6)。具体的には、特定部102は、位置情報を地上からの高さを示す高さ情報に変換する。そして、特定部102は、画像および高さ情報を表示制御部106に出力する。
最後に、表示制御部106は、画像取得部103が取得した画像と、特定部102が特定した高さの表示とを含む表示データを表示装置5に表示させる(S7)。以上で、情報処理装置1が実行する画像表示処理は終了する。
(情報処理装置1が奏する効果)
以上のように、情報処理装置1によれば、昇降路21内を撮影した画像およびかご22の位置情報を、画像に付加された時刻情報に基づいて対応付ける。そして、該位置情報に基づき、画像が撮影された位置の地上からの高さを特定し、該高さの表示を画像と共に表示装置5に表示させる。
時刻情報が付加された画像は、一般的なデジタルカメラを用いて生成することができる。また、時刻情報が示す時刻におけるかご22の位置情報は、かご22に設置された一般的な加速度センサが検出した、時刻情報が付加された加速度から生成することができる。このため、情報処理装置1は、エレベータの新旧様々な機種を問わず、画像が撮影された昇降路21内の位置を特定することができる。
また、情報処理装置1は、加速度センサ3が検出した加速度から位置情報を生成するので、位置情報をエレベータ20から取得することなく、画像が撮影された昇降路21内の位置を特定することができる。すなわち、情報処理装置1は、エレベータ20に位置情報を取得する機能がなくとも、位置情報を取得することができる。よって、情報処理装置1は、画像が撮影された昇降路21内の位置を特定するシステムをより汎用的に利用可能とすることができる。
また、昇降路21の構造上、昇降路21内を撮影した画像を一見しただけでは、昇降路21のどの位置を撮影した画像であるかを認識することは困難である。しかしながら、本実施形態によれば、情報処理装置1は、画像と画像が撮影された高さを表示装置5に表示させる。これにより、情報処理装置1のユーザは、表示された画像が昇降路21内のどの位置で撮影された画像であるのかを容易に認識することができる。
なお、撮影位置が特定される画像は、動画像を形成する各静止画像(換言すれば、動画像の各フレーム)であってもよい。これは、他の実施形態でも同様である。
また、画像表示操作は、表示させたい画像が撮影された日時または期間を入力する操作であってもよい。この例の場合、特定指示には、画像特定情報に代えて、入力された日時または期間を示す情報が含まれることとなる。画像表示操作が日時を入力する操作である場合、画像取得部103は、特定部102から日時を示す情報を取得して、該情報と一致する時刻情報が付加されている画像を記憶部11から読み出す。また、画像表示操作が期間を入力する操作である場合、画像取得部103は、特定部102から期間を示す情報を取得して、該情報が示す期間に含まれる時刻情報が付加されている画像を記憶部11から読み出す。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図5から図7に基づいて詳細に説明する。なお、これ以降の各実施形態では、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材に同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、ユーザが入力装置4を用いて高さを指定したとき、指定された高さで撮影された画像を表示装置5に表示させる情報処理装置1aについて説明する。
(情報処理装置1aの要部構成)
まず、情報処理装置1aの要部構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る情報処理システム100aに含まれる情報処理装置1aの要部構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置1aは、図示のように、制御部10a、記憶部11、通信部12を備えている。制御部10aは、図示のように、入力制御部101a、特定部102a、画像取得部103a、位置情報取得部104a、位置情報生成部105a、表示制御部106a、および抽出部107を含んでいる。
画像取得部103aは、通信部12を介して記憶装置6から画像を取得する。画像取得部103aは、取得した画像を特定部102aに出力する。
位置情報生成部105aは、通信部12を介して記憶装置6から加速度を取得し、位置情報を生成する。なお、位置情報は、実施形態1で説明した方法で生成することができるため、ここでの説明を省略する。位置情報生成部105aは、生成した位置情報を位置情報取得部104aに出力する。換言すれば、位置情報取得部104aは、位置情報生成部105aから位置情報を取得する。そして、位置情報取得部104aは、取得した位置情報を特定部102aに出力する。
特定部102aは、位置情報を取得すると、該位置情報を高さ情報に変換する。そして、特定部102aは、付加されている時刻情報が一致する画像と高さ情報との組合せを特定する。そして、特定部102aは特定した組合せを記憶部11に記憶させる。これにより、記憶部11には、時刻情報が一致する画像と高さ情報との組合せが複数組記憶されることとなる。
また、記憶部11には、ユーザが高さを指定したとき、指定された高さで撮影された画像を表示させる画像表示アプリケーションが記憶されている。入力装置4が、該アプリケーションの起動操作(例えば、アプリケーションのアイコンを選択する操作)を受け付けると、該操作に応じた操作信号が入力制御部101aに出力される。入力制御部101aが、アプリケーション実行部(不図示)に画像表示アプリケーションの起動を指示すると、アプリケーション実行部は該アプリケーションを実行し、表示制御部106aに該アプリケーション起動後の画像の表示を指示する。なお、該画像の詳細については後述する。
画像表示アプリケーションの起動後に、入力装置4が高さを指定する操作(指定情報)を受け付けると、該操作に応じた操作信号が入力制御部101aに出力される。入力制御部101aは、操作信号を取得すると、指定された高さを示す情報(以下、「高さ指定」と称する。)を抽出部107に出力する。
抽出部107は、高さ指定が示す位置に対応する画像を記憶部11から抽出する。具体的には、抽出部107は、高さ指定を取得すると、記憶部11を参照して、高さ指定が示す高さと一致する高さ情報を含む組合せを特定する。そして、抽出部107は、特定した組合せに含まれる画像を記憶部11から読み出し、表示制御部106aに出力する。
なお、抽出部107は、高さが完全に一致する組合せを特定し、該組合せに含まれる画像を読み出す構成に限定されない。例えば、抽出部107は、組合せに含まれる高さ情報が、高さ指定が示す高さに基づく範囲内にある場合、該組合せに含まれる画像を読み出してもよい。
表示制御部106aは、抽出部107から取得した画像を表示装置5に表示させる。図6は、本実施形態に係る表示装置5が表示する表示データの一例を示す図である。すなわち、図6は、情報処理装置1aが、画像表示アプリケーションを用いて表示装置5に表示させた画像の一例を示す図である。
画像表示アプリケーションの起動後の画像は、図示の高さ指定ユーザインターフェース(UI)54を含んでいる。また、高さ指定UI54はバー55およびつまみ56を含んでいる。つまみ56は、入力装置4に対するユーザの操作によってバー55上を左右に移動する。バー55は昇降路21の高さと対応している。図示の例では、バー55の左端部が昇降路21の下面の高さと対応しており、バー55の右端部が昇降路21の上面の高さと対応している。そして、つまみ56の位置と、昇降路21の高さとは対応している。すなわち、つまみ56を移動させる操作が、昇降路21の高さを指定する操作(以下、「高さ指定操作」と称する。)である。
図6の(a)に示すように、高さ指定操作を行うと、つまみ56の位置に応じた高さで撮影された画像52aが表示装置5に表示される。その後、図6の(b)に示すように、ユーザがつまみ56を別の位置(図示の例では右方向)に移動させると、画像52aに代わり、つまみ56の移動後の位置に応じた高さで撮影された画像52bが表示装置5に表示される。このように、ユーザは、高さ指定UI54を用いて高さ指定操作を行うだけで、指定した高さに応じた昇降路21の画像を表示させることができる。
(画像表示処理の流れ)
次に、情報処理装置1aが実行する画像表示処理の流れについて、図7を参照して説明する。図7は、画像表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7の(a)は、画像表示処理の前半の流れの一例を示し、図7の(b)は、画像表示処理の後半の流れの一例を示す。
まず、図7の(a)に示すように、画像取得部103aおよび位置情報生成部105aはそれぞれ、記憶装置6から画像および加速度を取得する(S11)。画像取得部103aは、取得した画像を特定部102aに出力する。位置情報生成部105aは、取得した加速度から位置情報を生成する(S12)。
続いて、位置情報取得部104aは、位置情報生成部105が生成した位置情報を取得する(S13)。換言すれば、位置情報生成部105は、生成した位置情報を位置情報取得部104aに出力する。位置情報取得部104aは、取得した位置情報を特定部102aに出力する。
続いて、特定部102aは、位置情報取得部104aが取得した位置情報に基づき、取得した画像が撮影された位置の地上からの高さを特定する(S14)。そして、特定部102aは、取得した画像および特定した高さの組合せを記憶させる(S15)。具体的には、特定部102aは、付加されている時刻情報が一致する画像と高さ情報との組合せを特定し、該組合せを記憶部11に記憶させる。
続いて、入力制御部101aは、画像表示アプリケーションの起動操作の操作信号を待機する状態となる(S16)。入力制御部101aが、該起動操作の操作信号を取得すると(S16でYES)、入力制御部101aは、画像表示アプリケーションの起動をアプリケーション起動部に指示する。アプリケーション起動部が画像表示アプリケーションを起動することにより、表示制御部106aは、高さ指定UI54を表示装置5に表示させる(S17)。
続いて、図7の(b)に示すように、入力制御部101aは、高さ指定操作の操作信号を待機する状態となる(S18)。ユーザがつまみ56を移動させることにより、入力制御部101aが、高さ指定操作の操作信号を取得すると(S18でYES)、入力制御部101aは、該操作信号に含まれる高さ指定を抽出部107に出力する。
抽出部107は、高さ指定を取得すると、該高さ指定によって指定された高さと対応付けられた画像を抽出する(S19)。具体的には、抽出部107は、記憶部11を参照して、指定された高さを示す高さ情報を含む組合せを特定する。そして、抽出部107は、特定した組合せに含まれる画像を記憶部11から読み出す。抽出部107は、読み出した画像を表示制御部106aに出力する。
続いて、表示制御部106aは、抽出部107が抽出した画像を表示装置5に表示させる(S20)。その後、画像表示処理はステップS18に戻る。すなわち、画像が表示装置5に表示されると、入力制御部101aは、再び高さ指定操作の操作信号を待機する状態となる。ステップS18からステップS20までの処理は、画像表示アプリケーションが終了するまで繰り返される。
(情報処理装置1aが奏する効果)
以上のように、情報処理装置1aによれば、画像と、該画像に付加されている時刻情報に基づいて特定された高さとの組合せが、記憶部11に複数組記憶されている。そして、情報処理装置1aは、高さ指定操作の操作信号を受け付けると、該高さ指定操作によって指定された高さに対応する画像を、記憶部11から抽出し、表示装置5に表示させる。
この構成によれば、昇降路21内の特定の位置における画像を、高さを指定するだけで容易に抽出し、表示させることができる。よって、ユーザは、昇降路21内の画像のうち、所望する位置の画像を容易に閲覧することができる。
〔実施形態3〕
本発明のさらなる別の実施形態について、図8および図9に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、カメラ2が撮影した昇降路21内の画像、および、高さ表示とともに、カメラ2の撮影方位を表示するための画像(以下、「方位表示」と称する。)を表示装置5に表示させる情報処理装置1bについて説明する。
(エレベータ20bの概要)
まず、本実施形態に係るエレベータ20bの概要について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る情報処理システム100bに含まれる情報処理装置1bの要部構成の一例を示すブロック図である。
図示のように、エレベータ20bは、カメラ2、加速度センサ3、および、方位センサ7を含む。方位センサ7は、自機がどの時点でどの方位を向いていたかを特定するセンサである。具体的には、方位センサ7は、時刻情報を付加して、自機が向いている方位の情報(以下、「方位情報」と称する。)を生成する。なお、方位センサ7はカメラ2に取り付けて使用される。本実施形態では、方位センサ7が特定する方位と、カメラ2が撮影する方位(以下、「撮影方位」と称する。)は略同一であるものとして説明する。ただし、方位センサ7が特定する方位と、撮影方位とは略同一でなくてもよい。また、方位センサ7は、自機が向いている方位を特定することができるものであれば、どのようなセンサを用いてもよい。例えば、方位センサ7は地磁気センサであってもよいし、ジャイロセンサであってもよい。
図示のように、方位センサ7が生成した方位情報は、カメラ2が撮影した画像、および、加速度センサ3が検出した加速度と同様に、記憶装置6に記憶される。なお、画像、加速度、および方位情報はそれぞれ別の記憶装置に記憶されてもよい。
(情報処理装置1bの要部構成)
次に、情報処理装置1bの要部構成について、図8を参照して説明する。情報処理装置1bは、図示のように、制御部10b、記憶部11、通信部12を備えている。本実施形態に係る記憶部11には、図示のように、画像および加速度の他に方位情報が記憶される。
制御部10bは、図示のように、入力制御部101、特定部102b、画像取得部103、位置情報取得部104、位置情報生成部105、表示制御部106b、および方位情報取得部108を含んでいる。なお、入力制御部101、画像取得部103、位置情報取得部104、および位置情報生成部105は、実施形態1で既に説明しているため、ここでの説明を省略する。
特定部102bは、画像取得部103から画像を取得すると、該画像に付加されている時刻情報を、方位情報取得部108に出力して、方位情報を取得させる。特定部102bは、方位情報取得部108から方位情報を取得すると、該方位情報に基づき画像の撮影方位を特定する。本実施形態では、方位センサ7が特定する方位は撮影方位と略同一であるため、特定部102bは、取得した方位情報が示す方位を、撮影方位として特定する。なお、方位センサ7が特定する方位と撮影方位とが略同一でない場合、特定部102bは、2つの方位のずれの度合いを予め取得しておき、方位情報と該ずれの度合いとから、撮影方位を算出すればよい。特定部102bは、画像、高さ情報、および撮影方位を表示制御部106に出力する。なお、特定部102bが実行する画像の取得および高さの特定については、実施形態1で説明した特定部102と同様であるため、ここでの説明を省略する。
方位情報取得部108は、方位情報を記憶部11から取得する。具体的には、方位情報取得部108は、特定部102bから時刻情報を取得すると、該時刻情報が付加された方位情報を記憶部11から読み出す。そして、方位情報取得部108は、取得した方位情報を特定部102bに出力する。なお、方位情報取得部108は、時刻情報が完全に一致する方位情報を読み出す構成に限定されない。例えば、方位情報取得部108は、取得した時刻情報が示す時刻に最も近い時刻を示す時刻情報が付加された方位情報を読み出す構成であってもよい。
表示制御部106bは、特定部102bから画像、高さ情報、および撮影方位を取得すると、高さ情報から高さ表示を生成するとともに、撮影方位から方位表示を生成する。そして、表示制御部106bは、取得した画像と、生成した高さ表示および方位表示とを含む表示データを生成し、該表示データを表示装置5に表示させる。
図9は、本実施形態に係る表示装置5が表示する表示データの一例を示す図である。図9の(a)に示すように、表示装置5は、昇降路21内を撮影した画像52、画像52が撮影された昇降路21内での高さを表示するための高さ表示53、および、画像52が撮影されたときの撮影方位を表示するための方位表示56を含む表示データ51bを表示する。なお、図示の例では、方位表示56は、撮影方位を東西南北で示すテキストデータであるが、この例に限定されるものではない。また、表示データ51bにおいて、画像52、高さ表示53、および方位表示56との位置関係は、図示の例に限定されない。例えば、高さ表示53および方位表示56が、画像52に重畳して表示されてもよい。
また、表示データは、方位表示56に加えて、エレベータ20を構成する特徴的な部材の名称を含むことが好ましい。特徴的な部材とは、例えば、「正面扉」、「背面扉」などである。この好ましい例を図9の(b)に示す。図9の(b)に示す例では、表示装置5は、昇降路21内を撮影した画像52c、画像52cが撮影された昇降路21内での高さを表示するための高さ表示53、画像52cが撮影されたときの撮影方位を表示するための方位表示56、および画像52cに写る特徴的な部材の名称を表示するための部材表示57を含む表示データ51cを表示している。方位表示56には「北」と表示されており、部材表示57には「正面扉」と表示されており、また、高さ表示53cには「1階」と表示されているため、ユーザは、画像52cに写る扉が「1階の正面扉」であることを容易に理解することができる。なお、階数と方位と部材との対応関係は予め設定されているものとする。
(情報処理装置1bが奏する効果)
以上のように、情報処理装置1bによれば、カメラ2に取り付けられた方位センサ7がどの時点でどの方位を向いていたかを示す方位情報を取得する。そして、情報処理装置1bは、方位情報に基づき、画像の撮影方位を特定し、画像および高さ情報とともに表示装置5に表示させる。
この構成によれば、ユーザは、表示装置5に表示された画像が、昇降路21内のどの位置のどの方向を撮影した画像であるのかを容易に特定することができる。よって、ユーザは、画像が撮影された昇降路21内の位置、および、撮影方向を容易に認識することができる。
〔実施形態4〕
本発明のさらなる別の実施形態について、図10および図11に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、磁気センサが、昇降路21に張設された磁気テープから読み取った情報から生成した位置情報に基づいて、画像が撮影された昇降路21内の位置を特定する情報処理装置1cについて説明する。
(エレベータ20cの概要)
まず、本実施形態に係るエレベータ20cの概要について、図11を参照して説明する。図11は、エレベータ20cの構成の一例を示す概略図である。
図示のように、エレベータ20cにおける、昇降路21の一側面には、かご22の昇降方向に沿って磁気テープ25が張設されている。磁気テープ25には、位置情報を生成するための情報(例えば、地上からの高さを特定可能な情報)が記録されている。また、かご22には、磁気テープ25を読み取ることができる位置に磁気センサ8が設置されている。なお、磁気センサ8は、磁場の大きさや方向を検出するセンサであり、既存のものを使用することができる。
磁気センサ8は、磁気テープ25を読み取り、磁気テープ25に記録されている情報を取得する。磁気センサ8は取得した情報(以下、「取得情報」と称する。)に、取得した時刻を示す時刻情報を付加する。磁気センサ8はかご22に設置されているので、時刻情報が付加された取得情報は、かご22がどの時点でどの位置にあったかを示す位置情報となる。図10に示すように、磁気センサ8が生成した位置情報は、カメラ2が撮影した画像と同様に、記憶装置6に記憶される。なお、画像を記憶する記憶装置と、位置情報を記憶する記憶装置は別であってもよい。なお、磁気テープ25が、位置情報を生成するための情報を、バーコードまたは二次元コードとして記録している場合、磁気センサ8に代えて、バーコードまたは二次元コードを読み取るカメラをかご22に設置してもよい。
(情報処理装置1cの要部構成)
次に、情報処理装置1cの要部構成について、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る情報処理システム100cに含まれる情報処理装置1cの要部構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置1cは、図示のように、制御部10c、記憶部11、通信部12を備えている。本実施形態に係る記憶部11には、図示のように、画像と位置情報とが記憶される。
制御部10cは、図示のように、入力制御部101、特定部102、画像取得部103、位置情報取得部104c、および表示制御部106を含んでいる。なお、入力制御部101、特定部102、画像取得部103、および表示制御部106は、実施形態1で既に説明しているため、ここでの説明を省略する。
位置情報取得部104cは、特定部102から時刻情報を取得すると、該時刻情報が付加された位置情報を記憶部11から読み出す。そして、位置情報取得部104cは、読み出した位置情報を特定部102に出力する。なお、位置情報取得部104cは、時刻情報が完全に一致する位置情報を読み出す構成に限定されない。例えば、位置情報取得部104cは、取得した時刻情報が示す時刻に最も近い時刻を示す時刻情報が付加された位置情報を読み出す構成であってもよい。
(情報処理装置1cが奏する効果)
以上のように、情報処理装置1cによれば、エレベータ20cに設置された磁気センサ8から取得した位置情報に基づいて、画像が撮影された昇降路21内での位置を特定する。
この構成によれば、情報処理装置1cにおいて、位置情報を算出することを要せず、画像が撮影された昇降路21内での位置を特定することができる。
なお、エレベータ20cにおいてかご22の位置情報を生成する構成は、本実施形態に記載した磁気テープ25と磁気センサ8との組合せによる方法に限定されない。例えば、制御盤24がかご22の位置情報を、イベントコードの形式で生成してもよい。制御盤24は、取得した位置情報を記憶装置6に記憶させてもよいし、情報処理装置1cへ送信してもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理装置1および情報処理装置1a〜1cの制御ブロック(特に制御部10および制御部10a〜10c)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、情報処理装置1および情報処理装置1a〜1cは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、1a〜1c 情報処理装置
2 カメラ
3 加速度センサ
5 表示装置
7 方位センサ
8 磁気センサ
11 記憶部
20、20b、20c エレベータ
21 昇降路
22 かご
25 磁気テープ
51 表示データ(表示画像)
52、52a、52b、52c 画像
53 高さ表示(位置を示す表示)
101、101a 入力制御部
102、102a、102b 特定部
103、103a 画像取得部
104、104a、104c 位置情報取得部
105 位置情報生成部
106、106a、106b 表示制御部
107 抽出部
108 方位情報取得部

Claims (6)

  1. 撮影された時点を示す時間情報が付加された、エレベータの昇降路内を撮影した画像を取得する画像取得部と、
    前記エレベータのかごがどの時点でどの位置にあったかを示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報に基づき、前記画像が撮影された、前記エレベータの前記昇降路内での位置を特定する特定部と、
    前記画像と、当該画像について前記特定部によって特定された前記位置との組合せを複数組記憶する記憶部と、
    前記昇降路内での位置を指定する指定情報を受け付ける入力制御部と、
    前記記憶部に記憶された画像から、前記指定情報によって指定された位置に対応する画像を抽出する抽出部と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記かごに設置された加速度センサによる測定結果に基づき、前記位置情報を生成する位置情報生成部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記位置情報取得部は、前記昇降路内に前記かごの昇降方向に沿って張設された磁気テープから、前記かごに設置された磁気センサにより読み出された情報に基づいて生成された前記位置情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記画像と、当該画像について前記特定部によって特定された前記位置を示す表示とを含む表示画像を表示装置に表示させる表示制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記画像を撮影するカメラに取り付けられた方位センサが、どの時点でどの方位を向いていたかを示す方位情報を取得する方位情報取得部をさらに備え、
    前記特定部は、前記方位情報に基づき、前記画像の撮影方位をさらに特定することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 撮影された時点を示す時間情報が付加された画像を取得する画像取得部と、
    エレベータのかごがどの時点でどの位置にあったかを示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報に基づき、前記画像が撮影された、前記エレベータの昇降路内での位置を特定する特定部と、
    前記画像を撮影するカメラに取り付けられた方位センサが、どの時点でどの方位を向いていたかを示す方位情報を取得する方位情報取得部と、を備え、
    前記特定部は、前記方位情報に基づき、前記画像の撮影方位をさらに特定することを特徴とする情報処理装置。
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