JP6673194B2 - 空燃比センサ制御装置 - Google Patents

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    • F02D2250/14Timing of measurement, e.g. synchronisation of measurements to the engine cycle

Description

本開示は、空燃比センサ制御装置に関する。
2つのセルを備えた空燃比センサに接続される空燃比センサ制御装置として、例えば特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載の空燃比センサ制御装置では、空燃比センサとの電気的な接続状態の異常を検知するために、接続異常を検出する対象の接続端子に異常検出用の電圧を印加する回路を別途設けている。
特開2011−164035号公報
特許文献1に記載の技術では、接続異常を検出する対象の接続端子に異常検出用の電圧を印加する回路を別途設けなければならない。
そこで、本開示は、2つのセルを備えた空燃比センサに接続される空燃比センサ制御装置において、空燃比センサの特定の端子と接続される接続端子の断線故障を検出可能な新規の技術を提供する。
本開示の空燃比センサ制御装置(1)に接続される空燃比センサ(3)は、第1セル(3a)と、第2セル(3b)と、第1セルと第2セルとの共通の端子である共通端子(5)と、第1セルの共通端子とは反対側の端子である第1端子(6)と、第2セルの共通端子とは反対側の端子である第2端子(7)と、を備える。
このため、本開示の空燃比センサ制御装置は、空燃比センサの共通端子に接続される共通接続端子(15)と、空燃比センサの第1端子に接続される第1接続端子(16)と、空燃比センサの第2端子に接続される第2接続端子(17)と、を備える。
そして、本開示の空燃比センサ制御装置は、共通接続端子の電圧が所定電圧となるように、第1接続端子の電圧を制御する電圧制御回路(22)と、共通接続端子に一端が接続され、その共通接続端子に流れる電流と同じ電流が流れる抵抗(25)と、抵抗の両端電圧を検出するための電圧検出回路(26,28)と、を備える。
更に、本開示の空燃比センサ制御装置は、第2接続端子に一定電流を印加する電流印加回路(31)と、判定部(44)と、を備える。
判定部は、電流印加回路により第2接続端子に一定電流が印加されたことによる抵抗の両端電圧の変動量を、電圧検出回路を用いて検出し、その変動量の検出結果に基づいて、第1接続端子の断線故障の有無を判定する。第1接続端子の断線故障とは、第1接続端子と空燃比センサの第1端子との電気的接続が切れていることである。
第1接続端子の断線故障が生じていない正常時には、電圧制御回路が正常に機能する。このため、正常時おいて、電流印加回路により第2接続端子に一定電流が印加されると、その一定電流は、第2接続端子と第1接続端子との間の経路、即ち、第2セル及び第1セルを通る経路に流れる。
一方、第1接続端子の断線故障が生じている場合に、電流印加回路により第2接続端子に一定電流が印加されると、その一定電流は、第1セルに流れず、第2接続端子と共通接続端子との間の経路に流れる。このため、電流印加回路による一定電流が抵抗に流れ、その結果、抵抗の両端電圧に変動が生じる。よって、判定部は、その両端電圧の変動量に基づいて第1接続端子の断線故障の有無を判定することができる。
このような本開示の構成によれば、空燃比センサの第1端子と接続される第1接続端子の断線故障を、その第1接続端子に異常検出用の電圧を印加するための回路を別途設けなくても、検出することができるようになる。
尚、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態の空燃比センサ制御装置を示す構成図である。 電流印加回路が印加する一定電流と、正常時における各部の電圧を表すタイムチャートである。 電流印加回路が印加する一定電流と、P端子の断線故障時における各部の電圧を表すタイムチャートである。 判定部と電流制御部が行う処理を表すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.構成]
図1に示すように、実施形態の空燃比センサ制御装置(以下、ECU)1には、空燃比を検出するための空燃比センサ3が接続される。ECUは、「Electronic Control Unit」の略であり、即ち電子制御装置の略である。また、以下では、空燃比センサのことを、単に、センサともいう。
センサ3は、酸素ポンプセル(以下、ポンプセル)3aと起電力セル3bとの、2つのセルを有した2セルタイプの空燃比センサである。センサ3は、車両のエンジンの排気通路に配置される。センサ3は、排気ガスが導入される拡散室と基準酸素室との酸素濃度差に応じた起電力セル3bの出力電圧(即ち、起電力)が目標値となるように、ポンプセル3aが駆動されて、ポンプセル3aに流れる電流が、空燃比を表すセンサ電流として測定されるタイプのセンサである。センサ電流はセンサ3の出力に相当する。
この例において、センサ3が備える端子5,6,7のうち、端子5は、ポンプセル3aと起電力セル3bとに共通のマイナス側端子であり、端子6は、ポンプセル3aのプラス側端子であり、端子7は、起電力セル3bのプラス側端子である。ポンプセル3aは、第1セルに相当し、起電力セル3bは、第2セルに相当する。そして、端子5は、共通端子に相当し、端子6は、第1端子に相当し、端子7は、第2端子に相当する。
ECU1は、センサ3の端子5に接続される共通接続端子(以下、COM端子)15と、センサ3の端子6に接続される第1接続端子(以下、P端子)16と、センサ3の端子7に接続される第2接続端子(以下、S端子)17と、を備える。
ECU1は、制御部としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコン)21と、電圧制御回路22と、D/A変換器23と、バッファ回路24と、電流検出用の抵抗25と、増幅回路26,27と、A/D変換器28,29と、定電流回路30と、電流印加回路31と、を備える。
マイコン21は、CPU33と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ)34と、を備える。マイコン21の各種機能は、CPU33が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ34が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。尚、ECU1を構成するマイコンの数は1つに限らず複数でも良い。
マイコン21は、CPU33がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、第1検出部41と、電流制御部42と、第2検出部43と、判定部44と、を備える。
第1検出部41は、空燃比を表すセンサ電流を検出するための処理を行う。電流制御部42は、電流印加回路31を制御するための処理を行う。第2検出部43は、起電力セル3bのインピーダンスを検出するための処理を行う。判定部44は、P端子16の断線故障の有無を判定するための処理を行う。P端子16の断線故障とは、P端子16とセンサ3の端子6との電気的接続が切断していることである。
尚、上記各部41〜44を実現する手法は、ソフトウェアに限るものではなく、それらの一部又は全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現しても良い。例えば、上記要素がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現しても良い。
定電流回路30は、起電力セル3bに起電力を発生させるための一定電流を、S端子17に印加する。S端子17に印加された一定電流は、センサ3の端子7に印加される。
増幅回路27は、S端子17とCOM端子15との間の電圧(以下、S−COM間電圧)を増幅して出力する。S−COM間電圧は、起電力セル3bの両端電圧であり、起電力セル3bの出力電圧Vsでもある。ここでは説明を簡略化するために、増幅回路27の増幅度は1であるとする。つまり、増幅回路27からは起電力セル3bの出力電圧Vsと同じ電圧が出力されるものとして説明する。A/D変換器29は、増幅回路27の出力電圧をA/D変換し、そのA/D変換結果であるデジタル信号をマイコン21に出力する。
電圧制御回路22は、空燃比検出のためにポンプセル3aを駆動するための回路であり、P端子16に出力端子が接続されたオペアンプによって構成されている。そして、電圧制御回路22は、COM端子15の電圧が一定の所定電圧Vd(例えば2.5V)となるように、P端子16の電圧を制御する。尚、以下の説明及び後述する図面においては、COM端子15の電圧を、COM端子電圧と記載し、P端子16の電圧を、P端子電圧と記載する。同様に、S端子17の電圧を、S端子電圧と記載する。
D/A変換器23は、マイコン21からのデジタル信号により指令される電圧を出力する。バッファ回路24は、D/A変換器23の出力電圧と同じ電圧を出力する。
抵抗25の一端は、COM端子15に接続されている。抵抗25には、COM端子15に流れる電流と同じ電流が流れる。抵抗25の他端、即ち、COM端子15側とは反対側は、バッファ回路24の出力端子に接続されている。
増幅回路26は、抵抗25の両端電圧(即ち、両端の電位差)を増幅して出力する。尚、以下の説明及び後述する図面においては、抵抗25の両端電圧を、抵抗両端電圧と記載する。A/D変換器28は、増幅回路26の出力電圧をA/D変換し、そのA/D変換結果であるデジタル信号をマイコン21に出力する。
マイコン21によって実現される第1検出部41は、A/D変換器29からのデジタル信号に基づいて、起電力セル3bの出力電圧Vsを検出し、その検出した出力電圧Vsが目標値(例えば0.45V)となるように、D/A変換器23の出力電圧を制御する。このため、ポンプセル3aには、空燃比に応じた電流(即ち、センサ電流)が抵抗25を介して流れる。図1における点線の矢印Y1は、空燃比に応じたセンサ電流が流れる経路を示している。そして、第1検出部41は、A/D変換器28からのデジタル信号に基づいて、センサ電流を検出する。具体的には、第1検出部41は、A/D変換器28から取得したデジタル信号の値を、電流の値に換算する処理を行う。第1検出部41により検出されたセンサ電流は、エンジンの空燃比が目標値となるように燃料噴射量を補正する空燃比フィードバック制御に使用される。
電流印加回路31は、図2の1段目に示すように、S端子17に対して、流れる方向が互いに逆の一定電流ΔI1,ΔI2をそれぞれ印加可能に構成されている。本実施形態において、一定電流ΔI1,ΔI2の大きさは、同じに設定されているが、異なっていても良い。尚、図2において、1段目の「掃引電流」は、電流印加回路31によってS端子17に印加される一定電流のことである。印加する電流を時間とともに正負に変化させることから、「掃引電流」と記載している。また、電流印加回路31がS端子17に印加する一定電流の方向として、図2の1段目では、S端子17から起電力セル3bの方へ電流を流し出す方向を、正方向としている。このことは、以下の説明及び後述の図3においても同様である。
マイコン21によって実現される電流制御部42は、電流印加回路31を動作させることにより、図2の1段目に示すように、電流印加回路31からS端子17に負方向の一定電流ΔI1と正方向の一定電流ΔI2とを順次印加させる。そして、このような一定電流ΔI1,ΔI2のS端子17への印加は、例えば一定時間毎に実施される。本実施形態において、負方向の一定電流ΔI1は第1の一定電流に相当し、正方向の一定電流ΔI2は第2の一定電流に相当する。尚、一定電流ΔI1,ΔI2の印加順序は逆であっても良い。つまり、正方向の一定電流ΔI2が負方向の一定電流ΔI1より先に印加されるようになっていても良い。この場合、正方向の一定電流ΔI2が第1の一定電流に相当し、負方向の一定電流ΔI1が第2の一定電流に相当する。
ここで、正常時において、S端子17に一定電流ΔI1,ΔI2が順次印加された場合には、S端子電圧、COM端子電圧、P端子電圧、抵抗25のCOM端子15側とは反対側の電圧VB、抵抗両端電圧、及びS−COM間電圧の各々は、図2に示すようになる。
尚、正常時とは、P端子16の断線故障が生じていない場合のことである。また、図1及び図2において、VAは、COM端子電圧であり、図2における抵抗両端電圧は、「VA−VB」を表している。これらのことは、後述する図3においても同様である。また、図2において、2段目と7段目に記載されている「V1」は、起電力セル3aの出力電圧Vsの一例値(例えば0.45V)であり、4段目に記載されている「V2」は、P端子電圧の一例値である。
マイコン21によって実現される第2検出部43は、電流印加回路31によりP端子17に一定電流ΔI1が印加される前と、一定電流ΔI1が印加されている期間との各々において、A/D変換器29からのデジタル信号を読み取る。そして、第2検出部43は、その読み取ったデジタル信号に基づいて、図2の7段目に示すように、一定電流ΔI1の印加に伴う起電力セル3bの両端電圧の変化量ΔVを検出する。更に、第2検出部43は、その検出した変化量ΔVと一定電流ΔI1の値とから、起電力セル3bのインピーダンスを算出する。
[2.正常時に一定電流ΔI1,ΔI2が流れる経路]
正常時には、電圧制御回路22が機能するため、電流印加回路31によりS端子17に印加された一定電流ΔI1,ΔI2は、図1における一点鎖線の矢印Y2で示すように、S端子17とP端子16との間の経路、即ち、2つのセル3a,3bを通る経路に流れる。このため、一定電流ΔI1,ΔI2は抵抗25に流れない。よって、S端子17に一定電流ΔI1,ΔI2が印加されても、図2の6段目に示すように、抵抗両端電圧は変動しない。尚、図2では、空燃比に応じて抵抗25に流れるセンサ電流が0である場合を例示しているため、抵抗両端電圧は0Vのままになっている。
[3.P端子の断線故障時に一定電流ΔI1,ΔI2が流れる経路]
一方、P端子16の断線故障が生じている場合に、電流印加回路31によりS端子17に一定電流ΔI1,ΔI2が印加されると、その一定電流ΔI1,ΔI2は、ポンプセル3aに流れず、図1における二点鎖線の矢印Y3に示すように、S端子17とCOM端子15との間の経路に流れる。このため、一定電流ΔI1,ΔI2は抵抗25に流れる。よって、S端子17に一定電流ΔI1,ΔI2が印加されると、図3の6段目に示すように、抵抗両端電圧に変動が生じる。尚、P端子16の断線故障が生じた場合、図3の2〜7段目に示す各電圧の開始値、即ち、一定電流ΔI1,ΔI2が印加される前の値は、不定となる。このため、図3の2〜7段目において開始値は記載していない。
[4.判定部が行う処理]
上述の通り、P端子16の断線故障が生じた場合と正常時とでは、S端子17に印加される一定電流ΔI1,ΔI2の流れる経路が異なる。このため、マイコン21によって実現される判定部44は、S端子17に一定電流ΔI1,ΔI2が印加されたことによる抵抗両端電圧の変動量を検出し、その変動量の検出結果に基づいて、P端子16の断線故障の有無を判定する。
そこで、判定部44が行う処理を、電流制御部42が行う処理とともに、図4を用いて説明する。尚、図4の処理は、S端子17に一定電流ΔI1,ΔI2を印加する周期に相当する一定時間毎に実行される。また、図4の処理における各ステップのうち、S110,S130,S160,S180は、判定部44が行う処理であり、S120,S140,S150,S170は、電流制御部42が行う処理である。
S端子17に一定電流ΔI1,ΔI2を印加するタイミングが到来すると、図4に示すように、S110にて、判定部44は、A/D変換器28からのデジタル信号に基づき抵抗両端電圧を検出し、その検出結果をVr1として記憶する。
そして、次のS120にて、電流制御部42が、電流印加回路31に、S端子17への一定電流ΔI1の印加を開始させる。
一定電流ΔI1の印加が開始されてから所定の待ち時間Td1が経過すると、判定部44は、S130にて、再びA/D変換器28からのデジタル信号に基づき抵抗両端電圧を検出し、その検出結果をVr2として記憶する。
また、一定電流ΔI1の印加が開始されてから上記待ち時間Td1よりも長い所定の印加時間Taが経過すると、電流制御部42は、S140にて、電流印加回路31に、S端子17への一定電流ΔI1の印加を終了させる。
そして、電流制御部42は、一定電流ΔI1の印加を終了させてから所定の切替時間Tbが経過すると、S150にて、電流印加回路31に、S端子17への一定電流ΔI2の印加を開始させる。
一定電流ΔI2の印加が開始されてから所定の待ち時間Td2が経過すると、判定部44は、S160にて、再びA/D変換器28からのデジタル信号に基づき抵抗両端電圧を検出し、その検出結果をVr3として記憶する。待ち時間Td2は、待ち時間Td1と同じ時間であるが、待ち時間Td1とは異なる時間であっても良い。
また、一定電流ΔI2の印加が開始されてから上記待ち時間Td2よりも長い所定の印加時間Tcが経過すると、電流制御部42は、S170にて、電流印加回路31に、S端子17への一定電流ΔI2の印加を終了させる。印加時間Tcは、印加時間Taと同じ時間であるが、印加時間Taとは異なる時間であっても良い。
よって、図3の1段目に示すように、電流制御部42は、電流印加回路31を制御して、S端子17に負方向の一定電流ΔI1を印加時間Taだけ印加させ、その後、切替時間Tbが経過すると、S端子17に正方向の一定電流ΔI2を印加時間Tcだけ印加させる。
そして、判定部44は、図3における時刻t1に示すように、S端子17に一定電流ΔI1が印加される直前において、抵抗両端電圧を検出し、その検出結果をVr1として記憶する。
また、判定部44は、図3における時刻t2に示すように、S端子17に一定電流ΔI1が印加されている期間中、即ち、一定電流ΔI1の印加開始時から待ち時間Td1が経過したときに、抵抗両端電圧を検出し、その検出結果をVr2として記憶する。
更に、判定部44は、図3における時刻t3に示すように、S端子17に一定電流ΔI2が印加されている期間中、即ち、一定電流ΔI2の印加開始時から待ち時間Td2が経過したときに、抵抗両端電圧を検出し、その検出結果をVr3として記憶する。
図4の説明に戻る。S170にて、S端子17への一定電流ΔI2の印加が終了されると、判定部44は、S180にて、S110,S130,S160の各々で記憶したVr1,Vr2,Vr3を用いて、P端子16の断線故障の有無を判定する。
具体的には、判定部44は、図3の6段目に示すように、Vr1とVr2との差分を、ΔV1として算出し、Vr1とVr3との差分を、ΔV2として算出する。ここで言う差分とは、差の絶対値である。本実施形態では、「Vr1−Vr2」がΔV1として算出され、「Vr3−Vr1」がΔV2として算出される。
ΔV1は、S端子17に負の一定電流ΔI1が印加されたことによる抵抗両端電圧の変動量である。よって、抵抗25に一定電流ΔI1が流れた場合のΔV1の理論値は、抵抗25の抵抗値に一定電流ΔI1の値を乗じた値となる。ΔV2は、S端子17に正の一定電流ΔI2が印加されたことによる抵抗両端電圧の変動量である。よって、抵抗25に一定電流ΔI2が流れた場合のΔV2の理論値は、抵抗25の抵抗値に一定電流ΔI2の値を乗じた値となる。
そして、判定部44は、「ΔV1+ΔV2」の値を算出して、その「ΔV1+ΔV2」の値が、予め定められた閾値以上か否かを判定し、閾値以上であれば、P端子16の断線故障が生じていると判定する。「ΔV1+ΔV2」は、S端子17に正と負の一定電流ΔI1,ΔI2が印加されたことによる抵抗両端電圧の、トータルの変動量である。
また、判定部44は、「ΔV1+ΔV2」の値が閾値未満であれば、P端子16の断線故障が生じていない(即ち、正常)と判定する。図2に示したように、正常であれば、S端子17に一定電流ΔI1,ΔI2が印加されても、抵抗両端電圧は変動しないからである。
[5.効果]
以上詳述した実施形態のECU1によれば、以下の効果を奏する。
(a)判定部44は、電流印加回路31によりS端子17に一定電流ΔI1,ΔI2が印加されたことによる抵抗両端電圧の変動量ΔV1,ΔV2を、増幅回路26及びA/D変換器28を用いて検出する。そして、判定部44は、その変動量ΔV1,ΔV2の検出結果に基づいて、P端子16の断線故障の有無を判定する。このため、P端子16の断線故障を、P端子16に異常検出用の電圧を印加するための回路を設けなくても、検出することができる。尚、増幅回路26及びA/D変換器28は、抵抗両端電圧を検出するための電圧検出回路に相当する。
(b)電流検出用の抵抗25は、ポンプセル3aに流れる電流をセンサ3の出力として検出するための抵抗と、共用されている。つまり、空燃比に応じたセンサ電流を検出するための抵抗25を、P端子16の断線故障を検出するために用いている。このため、ECU1を構成する回路の増加を抑制することができる。
(c)増幅回路26及びA/D変換器28は、ポンプセル3aに流れる電流をセンサ3の出力として検出するための回路と、共用されたものである。つまり、センサ電流を検出するための増幅回路26及びA/D変換器28を、P端子16の断線故障を検出するために用いている。このため、ECU1を構成する回路の増加を抑制することができる。
(d)電流印加回路31は、起電力セル3bのインピーダンスを検出するためにS端子17に一定電流ΔI1,ΔI2を印加するための回路と、共用されたものである、つまり、起電力セル3bのインピーダンスを検出するための電流印加回路31を、P端子16の断線故障を検出するために用いている。このため、ECU1を構成する回路の増加を抑制することができる。
(e)判定部44は、S端子17に負の一定電流ΔI1が印加された場合の抵抗両端電圧Vr2と、S端子17に正の一定電流ΔI2が印加された場合の抵抗両端電圧Vr3とを用いて、抵抗両端電圧の変動量を検出するように構成されている。このため、P端子16の断線故障が生じた場合に検出される抵抗両端電圧の変動量を大きくすることができ、断線故障の判定精度を高めることができる。
変形例として、判定部44は、Vr2とVr3との差分、即ち「Vr3−Vr2」を、抵抗両端電圧の変動量として算出するように構成されても良い。このように構成しても、前述の「ΔV1+ΔV2」が抵抗両端電圧の変動量として算出されることになる。この場合、判定部44は、図4におけるS110の処理は行わなくても良い。
[6.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、P端子16の断線故障を検出するためにS端子17に印加する一定電流は、負方向と正方向との何れか一方の一定電流であっても良い。
例えば、負方向と正方向とのうち、負方向の一定電流ΔI1だけをS端子17に印加するのであれば、判定部44は、前述のΔV1を算出して、そのΔV1が閾値以上か否かを判定し、ΔV1が閾値以上であれば、P端子16の断線故障が生じていると判定するように構成することができる。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしても良い。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしても良い。また、上記実施形態の構成の一部を省略しても良い。尚、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
また、上述したECUの他、当該ECUを構成要素とするシステム、当該ECUとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、空燃比センサとの接続異常検出方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…ECU、3…空燃比センサ、3a…酸素ポンプセル、3b…起電力セル、5,6,7…空燃比センサの端子、15…共通接続端子としてのCOM端子、16…第1接続端子としてのP端子、17…第2接続端子としてのS端子、22…電圧制御回路、25…電流検出用の抵抗、26…増幅回路、28…A/D変換器、31…電流印加回路、44…判定部。

Claims (6)

  1. 第1セル(3a)と、第2セル(3b)と、前記第1セルと前記第2セルとの共通の端子である共通端子(5)と、前記第1セルの前記共通端子とは反対側の端子である第1端子(6)と、前記第2セルの前記共通端子とは反対側の端子である第2端子(7)と、を備える空燃比センサ(3)に接続される、空燃比センサ制御装置(1)であって、
    前記共通端子に接続される共通接続端子(15)と、
    前記第1端子に接続される第1接続端子(16)と、
    前記第2端子に接続される第2接続端子(17)と、
    前記共通接続端子の電圧が所定電圧となるように、前記第1接続端子の電圧を制御する電圧制御回路(22)と、
    前記共通接続端子に一端が接続され、前記共通接続端子に流れる電流と同じ電流が流れる抵抗(25)と、
    前記抵抗の両端電圧を検出するための電圧検出回路(26,28)と、
    前記第2接続端子に一定電流を印加する電流印加回路(31)と、
    前記電流印加回路により前記第2接続端子に前記一定電流が印加されたことによる前記両端電圧の変動量を、前記電圧検出回路を用いて検出し、その変動量の検出結果に基づいて、前記第1接続端子の断線故障の有無を判定する判定部(44)と、
    を備える空燃比センサ制御装置。
  2. 請求項1に記載の空燃比センサ制御装置であって、
    前記第1セルは酸素ポンプセルであり、前記第2セルは起電力セルである、
    空燃比センサ制御装置。
  3. 請求項2に記載の空燃比センサ制御装置であって、
    前記抵抗は、前記第1セルに流れる電流を前記空燃比センサの出力として検出するための抵抗と、共用されたものである、
    空燃比センサ制御装置。
  4. 請求項3に記載の空燃比センサ制御装置であって、
    前記電圧検出回路は、前記第1セルに流れる電流を前記空燃比センサの出力として検出するための回路と、共用されたものである、
    空燃比センサ制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の空燃比センサ制御装置であって、
    前記電流印加回路は、前記第2セルのインピーダンスを検出するために前記第2接続端子に一定電流を印加するための回路と、共用されたものである、
    空燃比センサ制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の空燃比センサ制御装置であって、
    前記電流印加回路は、前記第2接続端子に、流れる方向が互いに逆である第1の一定電流と第2の一定電流とを印加可能に構成されており、
    当該空燃比センサ制御装置は、前記電流印加回路を制御して、前記第2接続端子に前記第1の一定電流と前記第2の一定電流とを順次印加させる電流制御部(42)を更に備え、
    前記判定部は、
    前記電流印加回路により前記第2接続端子に前記第1の一定電流が印加された場合に前記電圧検出回路により検出した前記両端電圧と、前記電流印加回路により前記第2接続端子に前記第2の一定電流が印加された場合に前記電圧検出回路により検出した前記両端電圧とを用いて、前記変動量を検出するように構成されている、
    空燃比センサ制御装置。
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