JP6673165B2 - 電池のx線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池内部を検査するX線検査装置に関し、特にリチウムイオン電池のような帯状の正電極板と負電極板とをセパレータを介在させて巻回した構造の電池における正電極板と負電極板との位置ずれを検査するX線検査装置に関する。
携帯電話等の電源として利用されているリチウムイオン電池は、負電極板にリチウムの吸蔵および放出が可能な炭素質材料等が用いられるとともに、正電極板にLiCoO等の遷移金属とリチウムとの複合酸化物が用いられており、両電極の間にセパレータを介在させて幾層にも巻回された状態で電解液と共にケースに収納されている。
このリチウムイオン電池において、巻回された帯状の正電極板の側端縁(巻回された電極板の巻回軸の方向の先端部)が負電極板の側端縁よりはみ出していると、使用しているうちに、はみ出した正電極板にリチウムが析出してショートし、発火するおそれがある。そのため、正電極板の側端縁が負電極板より入り込んだ姿勢で異電極間に段差をつけて凹凸状に配置するとともに、その段差寸法を適正値に保つことが重要である。しかし、製造過程において正電極板と負電極板を巻回するときに巻きずれなどにより、正電極板と負電極板の先端間の距離(側端縁の間の距離)、すなわち、段差寸法が設定値よりずれることがある。
このようなリチウムイオン電池の電極板先端の位置ずれをX線透視で検査する技術として、例えば特許文献1で開示されたものがある。
この従来技術では、X線管とX線検出器とをリチウムイオン電池を挟んで対向配置し、巻回された電極板の接線方向に向けてX線ビームを照射してX線検出器で電極板の先端部分(側端縁)の透視画像を検出する。検出された透視画像は画像データに変換されて画像処理部(制御系)に入力され、画像処理することで正電極板先端と負電極板の先端との座標が計測されて両者間の段差寸法が割り出され、段差寸法が適正か否かを判定して電池の良否判断がなされている。各電極板の先端座標の計測は、隣り合う電極板に重ならない領域で電極板の先端部分を観察して行われている。
特開2004−22206号公報
しかし、先端が突き出た側の電極板は電池の製造過程で、例えば巻回した電極板をケースに収納するときに電極板の先端部分がケースに接触するなどして大きく曲がってしまうことがある。電極板の先端部分が曲がってしまうと、先端位置(座標)を計測するときに先端部分が想定していた観察領域から外れてしまい、この観察領域から外れた位置で電極板の先端が先端座標として検出されることになるので、ある電極板の先端と隣の電極板の先端とを誤って認識してしまうことがある。したがって、良否の判断基準となる正電極板と負電極板の先端(座標)間の段差寸法が誤って検出されることになり、本来、不合格であるものを合格と判断してしまう結果、電極板どうしがショートして発火などのトラブルが発生するおそれがあった。
本発明は上記の問題点に鑑み、電極板の位置ずれを正確に検査でき、安全で高性能な電池を提供することのできる電池のX線検査装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、巻回された電極板の先端部分(側端縁)が曲がってしまっている場合でも正確に先端位置を検出して電池の良否検査を行うことができる電池のX線検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明では次のような技術的手段を講じた。すなわち、本発明に係る電池のX線検査装置は、互いに対向配置されたX線源とX線検出器との間に移動可能なテーブルが配置され、セパレータを介して巻回された正電極板と負電極板とを有する電池をテーブル上に載置して、前記X線源からのX線を前記電池に照射して得られる透視X線を前記X線検出器で検出し、その検出出力に基づく前記電池のX線透過画像を画像処理装置で画像処理した上で表示器に表示し、前記正電極板と前記負電極板との位置ずれを検査する電池のX線検査装置であって、前記画像処理装置は、前記X線透過画像の正電極板と負電極板との位置を示す各輪郭線を抽出する電極輪郭線抽出部と、抽出された輪郭線どうしが前記セパレータを挟んで分離している位置で各輪郭線を横断する方向にベースラインを設定するベースライン設定部と、前記ベースライン上で隣接する輪郭線の間の位置を始点とし、前記輪郭線を挟んだ両側でそれぞれ長手方向に沿って延びる直線状の区画線を境界として、各輪郭線に対し第一捜査エリアを設定する第一捜査エリア設定部と、検査対象の輪郭線に対し設定された前記第一捜査エリア内で前記ベースラインから連続する輪郭線の先端を抽出する第一先端抽出部と、前記第一先端抽出部で抽出された輪郭線の先端位置を起点として、前記第一捜査エリアの左側および右側に拡大する第二捜査エリアを設定する第二捜査エリア設定部と、前記第二捜査エリア内で前記起点から連続する輪郭線の先端を抽出する第二先端抽出部とを備えるようにしている。
本発明によれば、検査を行う際に、電池を載置したテーブルの位置を調整し、検査位置として電極板の先端(側端縁近傍)部分とともに、隣接する電極板どうしがセパレータを挟んで確実に分離している電極板の位置もX線視野範囲に含まれるようにしておく(後述する図2参照)。
この位置で撮像を行って透視X線画像を取得し、画像処理装置で画像処理した透視X線画像を表示する。画像処理装置では、まず、正電極板と負電極板の位置を示す電極の輪郭線を抽出する。輪郭線は、例えば適切な輝度閾値を用いた二値化処理で周知のパターン認識を行うことで抽出することができる(なお、電極板自体の輪郭線ではなく電極板に付着する塗料の輪郭線を電極輪郭線として抽出する場合も含まれる)。
抽出された輪郭線には、隣接する電極板どうしがセパレータを挟んで確実に分離している電極板の位置が含まれているので、この位置で各輪郭線を横断するベースラインを設定する。続いて、ベースライン上で隣接する輪郭線の間の位置を始点とし、前記輪郭線を挟んだ両側でそれぞれ長手方向に沿って延びる直線状の区画線を境界として、各輪郭線に対しベースライン方向が第一捜査エリアを設定する。そして検査対象の輪郭線に対しその輪郭線に設定された第一捜査エリア内でベースラインから連続する輪郭線の先端を抽出する。
このようにして抽出した輪郭線の先端は、セパレータを挟んで確実に隣接する電極板が分離している電極板の位置から続いている輪郭線の先端であるので、隣接する電極板の先端を誤って認識することがなくなる。
そして本発明では、前記第一先端抽出部で抽出された輪郭線の先端位置を起点として、前記第一捜査エリアの左側および右側に拡大する第二捜査エリアを設定する第二捜査エリア設定部と、前記第二捜査エリア内で前記起点から連続する輪郭線の先端を抽出する第二先端抽出部をさらに備えるようにしている。
これにより、電極板が大きく曲がって隣接する電極板の上方まで延びている電池の場合には、第一捜査エリア内で先端を抽出した場合に、第一捜査エリアの境界である区画線を越えた部分については先端を把握できなくなるが、第一捜査エリア内で抽出した先端位置を起点として第二捜査エリア内でさらに輪郭線の先端を延長して抽出することで、たとえ第一捜査エリアの外側まで電極板の先端が延びていた場合でも正確に先端を抽出することができる。
上記発明において、前記第二捜査エリア内での輪郭線の先端の抽出は、前記正電極板と前記負電極板のうち先端が突出した電極板側の輪郭線に対して行うようにするのがよい。
正負電極板のうち、先端が突出した側の電極板が接触等で曲がりやすいので、突出した側の電極板の輪郭線に対し第二捜査エリア内での先端の抽出を行うことが有効であり好ましい。
なお、リチウムイオン電池では突出側の電極板は負電極側になるが、電池の種類によっては正電極側を突出させることもありうるので、その場合は正電極側で行われることになる。
また、別の観点からなされた本発明は、互いに対向配置されたX線源とX線検出器との間に移動可能なテーブルが配置され、セパレータを介して巻回された正電極板と負電極板とを有する電池をテーブル上に載置して、前記X線源からのX線を前記電池に照射して得られる透視X線を前記X線検出器で検出し、その検出出力に基づく前記電池のX線透過画像を画像処理装置で画像処理した上で表示器に表示し、前記正電極板と前記負電極板との位置ずれを検査する電池のX線検査装置であって、前記画像処理装置は、前記X線透過画像の正電極板と負電極板との位置を示す各輪郭線を抽出する電極輪郭線抽出部と、抽出された輪郭線どうしが前記セパレータを挟んで分離している位置で各輪郭線を横断する方向にベースラインを設定するベースライン設定部と、前記ベースライン上で隣接する輪郭線の間の位置を始点とし、前記輪郭線を挟んだ両側でそれぞれ長手方向に沿って延びる直線状の区画線を境界として、各輪郭線に対し第一捜査エリアを設定する第一捜査エリア設定部と、検査対象の輪郭線に対し設定された前記第一捜査エリア内で前記ベースラインから連続する輪郭線の先端を抽出する第一先端抽出部と、前記正電極板と前記負電極板との間の位置ずれの良否判断を、隣り合う輪郭線の先端の段差寸法と、突出した側の輪郭線どうしの間隔寸法とにより判定する良否判定部とを備えるようにしている。
本発明によれば、段差寸法だけではなく、突出側の電極どうしの間隔寸法も計測することにより検査の信頼性を高めることができる。すなわち、突出側の電極どうしの間隔寸法が規格寸法よりも大きすぎると、巻回した電極板がケース内に無理に挿入された状態になるので、そのような電池を排除することができる。
本発明によれば、設定した幅狭の第一捜査エリア内で、ベースラインの位置から連続する輪郭線により電極板先端の位置を検出するので、隣の輪郭線の先端を誤って検査対象の輪郭線の先端と判断してしまうミスを減らすことができる。
また、第一捜査エリアで抽出した先端を起点として第二捜査エリアに拡大して電極板の先端位置を捜査して先端座標を検出するようにしたことで、電極板の先端が曲がっている場合でもその先端を見落とすことなく正確に検出することができる。
そして、本発明によれば、正負電極板の(輪郭線の)先端間の段差寸法や、突出した側の電極板(の輪郭線)の先端間の間隔寸法を精度よく計測することができて電池の良否判定を的確に行うことが可能となり、電極板どうしの接触による発火などのトラブルを未然に防止して安全で高性能の電池を提供することができるといった効果がある。
本発明の一実施例であるX線検査装置の構成を示す図。 検査時のリチウムイオン電池の電極板部分とX線ビームの位置関係を示す斜視図。 透視X線画像の模式図。 透視X線画像による検査手順を示す説明図。 本発明に係るX線検査装置の動作手順を示すフローチャート。
以下、本発明の一実施例であるX線検査装置の構成を説明する。
図1に示すように、X線検査装置Aは、X線ビーム1aを照射するX線管1(X線源)と、検査対象のリチウムイオン電池4を透過したX線を二次元で検出するX線検出器2と、X線管1とX線検出器2の間に配置されリチウムイオン電池4が載置されるとともに三軸方向に移動する移動機構(不図示)を備えたテーブル3とを備えている。
本実施例で検査されるリチウムイオン電池4は、携帯電話等に用いられる薄型直方体状のものであり、図2に示すように、正電極板5と負電極板6との間にセパレータ(図2では省略)を介在して幾層にも巻回された状態で電解液と共に薄型の直方体状ケース7に収納されている。そして、このリチウムイオン電池4は、扁平な面7aを下向きにしてテーブル3に載置され、巻回された正負電極板5、6の円周面の接線方向に向かってX線管1からX線ビーム1aが照射されてX線検出器2で接線部分の透視X線画像が検出される。なお、テーブル3の移動機構により電池の撮像位置が調整される。なお、図2では図1と上下を反対にして図示してある。
X線検出器2により検出された透視X線の検出出力は、画像データ取込回路10aを介して画像処理装置10に取り込まれる。画像処理装置10は、後述する画像処理を行うとともに、表示器13(液晶パネル)に画像を表示するようにしてある。
そして、上述した各部を制御する制御部(CPU、メモリ)11と、制御部11に指令等の入力操作を行う入力部(マウス、キーボード)12とを備えている。
ここで、データ取込回路10a、画像処理装置10、表示器13、制御部11、入力部12は、実際にはコンピュータ装置とその周辺機器によって構成され、インストールされるソフトウェア(プログラム)により必要な機能が実現される。
ソフトウェアで実現する機能を説明する便宜上、図1において画像処理装置10によって処理する各機能を機能ごとにブロック化して説明する。
すなわち、X線検出器2から取り込まれた検出出力信号は画像処理装置10の画像記憶部20に透視X線画像データとして記憶され、画像処理装置10では、このデータに基づいて、電極輪郭線抽出部21、ベースライン設定部22、第一捜査エリア設定部23、第一先端抽出部24、第二捜査エリア設定部25、第二先端抽出部26、良否判定部27により以下の機能が実現される。
電極輪郭線抽出部21は、透視X線画像における各画素の輝度の二値化処理を行い、輝度値が所定の閾値を超える部分を抽出することによりパターン認識が行われ、正電極板5と負電極板6の位置を示す電極の輪郭線を抽出する処理を行う(実際の電極板の輪郭線ではなく電極板に付着する塗料の輪郭線を抽出する場合も含まれる)。図3では正電極板5、負電極板6の輪郭線5a、6aの透視X線画像を模式的に示している。
ベースライン設定部22は、抽出された輪郭線5a(6a)上で、各輪郭線が、隣接する輪郭線との間がセパレータの幅で確実に分離している電極板上の位置を横断するように、ベースラインを設定する処理を行う。図3にはベースライン設定部22により引かれたベースラインBを示している。
第一捜査エリア設定部23は、ベースラインB上で隣接する輪郭線5aと輪郭線6aとの間にある位置を始点とし、その輪郭線5a(6a)の左右両側で、当該輪郭線5a(6a)の長手方向に沿って延びる直線状の区画線K、Kを境界とする第一捜査エリアS1(S2)を設定する処理を行う。
第一先端抽出部24は、図4(a)、(b)に示すように、第一捜査エリアS1(S2)内で、ベースラインBから連続する輪郭線5a(6a)の先端P1(P2)を抽出する処理を行う。
第二捜査エリア設定部25は、図4(b)に示すように、突出する側である負電極6の輪郭線6aにおいて、抽出された輪郭線6aの第一捜査エリアS2内の先端P2の位置を起点として、第一捜査エリアS1の左側および右側に拡大する第二捜査エリアS3を設定する処理を行う。
第二先端抽出部26は、図4(c)に示すように、第二捜査エリアS3内で起点(先端P2)から連続する輪郭線6aの先端P3を抽出する動作を行う。なお、図4(c)では、輪郭線6aが第一捜査エリアS1の外側に出るように曲がっているので、先端P2よりも先端P3がベースラインBより離れた高い位置で抽出されている。輪郭線6aが大きく曲がらずに第一捜査エリアS1内に輪郭線6aの全体が留まっている場合は、第二捜査エリアS3での抽出後も同じ先端P2が抽出されることになる。
良否判定部27は、図4(d)に示すように、検査対象の輪郭線5a(6a)の全てについて、先端P1(P2、P3)が抽出された後、隣り合う輪郭線5aの先端P1と輪郭線6aの先端P2(またはP3)との段差寸法L1(L2)と、突出した側の輪郭線6a、6aどうしの間隔寸法L3を算出することにより良品判定する処理を行う。
次に、このX線検査装置Aによるリチウムイオン電池の検査手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、s101で、検査を行うリチウムイオン電池4をテーブル3に載置し、検査を行いたい電池の特定部位(正負電極板間の位置ずれ検査を行う部位)がX線ビーム1aの視野内に入るようにテーブル3を位置決め調整する。このときX線視野内には、セパレータを挟んで隣接する電極板5および電極板6の間が、セパレータの厚みに対応する幅で確実に分離している位置と、電極板5(6)の側端縁である先端部分(図2、3参照)とが含まれるようにする。
s102で、リチウムイオン電池4にX線を照射して透視X線画像を取得し、X線検出器2から画像データ取込回路10aを介して検出出力信号を画像処理装置10に伝送し、画像データ化して画像記憶部20に蓄積することで、透視X線画像を表示器13に表示し、また、必要に応じていつでも表示できるようにする。
s103で、得られた画像データの各画素を適当な輝度で二値化処理し、パターン認識により正電極板5の輪郭線5a、負電極板6の輪郭線6aを抽出する。図3では抽出された輪郭線5a、6aの一例を示している。図3において正電極板5は輪郭線5aが短く、負電極板6は輪郭線6aが長く表示されており、輪郭線6aは輪郭線5aより突出している。輪郭線6aと輪郭線5aとは交互に並び、長さが異なるので、パターン認識により、多少曲がっていたとしても、いずれが突出側の電極(すなわち負電極6)の輪郭線6aであるかは容易に判別できる。
s104で、抽出された輪郭線5a(6a)上で、各輪郭線について、隣接する輪郭線5aと輪郭線6aとの間がセパレータの幅で確実に分離している電極板上の位置を求める。そしてこの位置を横断するように、ベースラインBを設定する。
なお、上記のs101において、セパレータを挟んで隣接する電極板5および電極板6の間がセパレータの厚みに対応する幅で確実に分離している位置を、X線視野内に入るようにしているが、この位置がX線視野の境界上となるように電池を位置決めしてあれば、図3に示すように、透視X線画像の端辺をベースラインBとすることができる。
s105で、ベースラインB上で隣接する輪郭線5aと輪郭線6aとの間の位置を始点とし、その輪郭線5a(6a)の左右両側で、当該輪郭線5a(6a)の長手方向に沿って延びる直線状の区画線K、Kを境界とする第一捜査エリアS1(S2)を設定する。
区画線Kの始点位置は隣接する輪郭線5aと輪郭線6aとの中点としてもよく、図3のように、隣接する1つの輪郭線間に2つの区画線の始点を設けて、第一捜査エリアS1(S2)の幅を狭くしてもよい。
s106で、図4(a)、(b)に示すように、設定した第一捜査エリアS1(S2)内で、ベースラインBから連続して続く輪郭線5a(6a)の先端P1(P2)を抽出する。
s107で、現在、先端を抽出している輪郭線が、突出する側の電極(本実施例では負電極)の輪郭線であるか否かを判断し、突出する側の電極の輪郭線6aである場合はs108に進み、そうでない場合はs110に飛ぶ。輪郭線が曲がってその先端が第一捜査エリアから外れる可能性があるのは突出側電極の輪郭線6aであるので、輪郭線6aについてはさらに捜査エリアを拡大して先端の位置を確認するためにs108に進む。
s108で、図4(b)に示すように、突出側電極である負電極6の輪郭線6aにおいて、抽出された輪郭線6aの第一捜査エリアS2内の先端P2の位置を起点として、第一捜査エリアS2の左側および右側に拡大する第二捜査エリアS3を設定する。
s109で、図4(b)、(c)に示すように、第二捜査エリアS3内で起点(先端P2)から連続する輪郭線6aの先端P3を抽出する。図4(c)では、輪郭線6aが第一捜査エリアS2の外側に出るように曲がっているので、先端P3が先端P2よりもベースラインBより離れた高い位置で抽出されている。なお、輪郭線6aが大きく曲がらず第一捜査エリアS2内に留まっている場合は、第二捜査エリアS3での抽出後も同じ先端P2が抽出されることになる。
s110で、現在までに検査対象の全ての輪郭線の先端を抽出したかを判断する。全ての輪郭線の先端が抽出されていない場合はs111に進み、全て抽出している場合はs112に進む。
s111で、残っている輪郭線の先端を抽出するために、隣接する輪郭線に移動し、s106に戻って、第一捜査エリア内での輪郭線の先端の抽出から繰り返す。
s112で、図4(d)に示すように、検査対象の輪郭線5a(6a)の全てについて、先端P1(P2、P3)が抽出された後、隣り合う輪郭線5aの先端P1と輪郭線6aの先端P2(またはP3)との段差寸法L1(L2)と、突出側電極板の輪郭線6a、6aどうしの間隔寸法L3を算出することにより良品判定する。判定はあらかじめ設定した閾値との比較により行われる。
段差寸法L1(L2)だけではなく、突出側の電極板の輪郭線6a、6aどうしの間隔寸法L3も計測することにより、検査の信頼性を高めることができる。
以上のように、本発明では、幅狭の第一捜査エリアS1内で突出した側の負電極板6の輪郭線6aの先端P2(粗位置)を検出し、この先端P2を基準として左右(および上)に幅広にエリア拡大した第二捜査エリア内で輪郭線6aの先端位置を追加捜査して先端P3を検出するようにしたので、負電極板6の先端が曲がっている場合でもその先端を見落とすことなく正確に検出することができる。
これにより、正負電極板5、6の先端の(輪郭線5a、6a間の)間の段差寸法L1、L2や、突出した負電極板6、6間の先端の(輪郭線6a、6a間の)間隔寸法L3を精度よく計測することができて、電池の良否判定を的確に行うことが可能となる。
以上、本発明の代表的な実施例について説明したが、本発明は必ずしも上記の実施例のみに限定されるものではなく、その目的を達成し、請求の範囲を逸脱しない範囲内で適宜修正、変更することが可能である。
例えば、上記実施形態ではs107において突出側の電極板の輪郭線のみを選択し、第二捜査エリアを設定して追加捜査を行うようにしたが、測定時間が増大することを問題としなければ、両電極板の輪郭線に対して第二捜査エリアを設定して追加捜査を行うようにしてもよい。
本発明は、リチウムイオン電池の正電極板と負電極板との位置ずれを検査するX線検査装置において利用することができる。
A X線検査装置
P1 正電極板の輪郭線の先端
P2 負電極板の輪郭線の先端(粗位置)
P3 負電極板の輪郭線の先端
S1 正電極板の輪郭線の第一捜査エリア
S2 負電極板の輪郭線の第一捜査エリア
S3 負電極板の輪郭線の第二捜査エリア
1 X線管(X線源)
1a X線ビーム
2 X線検出器
3 テーブル
4 電池
5 正電極
5a 正電極の輪郭線
6 負電極
6a 負電極の輪郭線
10 画像処理装置
11 制御部
21 電極輪郭線抽出部
22 ベースライン設定部
23 第一捜査エリア設定部
24 第一先端抽出部
25 第二捜査エリア設定部
26 第二先端抽出部
27 良否判定部

Claims (3)

  1. 互いに対向配置されたX線源とX線検出器との間に移動可能なテーブルが配置され、セパレータを介して巻回された正電極板と負電極板とを有する電池をテーブル上に載置して、前記X線源からのX線を前記電池に照射して得られる透視X線を前記X線検出器で検出し、その検出出力に基づく前記電池のX線透過画像を画像処理装置で画像処理した上で表示器に表示し、前記正電極板と前記負電極板との位置ずれを検査する電池のX線検査装置であって、
    前記画像処理装置は、前記X線透過画像の正電極板と負電極板との位置を示す各輪郭線を抽出する電極輪郭線抽出部と、
    抽出された輪郭線どうしが前記セパレータを挟んで分離している位置で各輪郭線を横断する方向にベースラインを設定するベースライン設定部と、
    前記ベースライン上で隣接する輪郭線の間の位置を始点とし、前記輪郭線を挟んだ両側でそれぞれ長手方向に沿って延びる直線状の区画線を境界として、各輪郭線に対し第一捜査エリアを設定する第一捜査エリア設定部と、検査対象の輪郭線に対し設定された前記第一捜査エリア内で前記ベースラインから連続する輪郭線の先端を抽出する第一先端抽出部と
    前記第一先端抽出部で抽出された輪郭線の先端位置を起点として、前記第一捜査エリアの左側および右側に拡大する第二捜査エリアを設定する第二捜査エリア設定部と、
    前記第二捜査エリア内で前記起点から連続する輪郭線の先端を抽出する第二先端抽出部とを備えたことを特徴とする電池のX線検査装置。
  2. 前記第二捜査エリア内での輪郭線の先端の抽出は、前記正電極板と前記負電極板のうち先端が突出した電極板側の輪郭線に対して行うようにした請求項1に記載の電池のX線検査装置。
  3. 互いに対向配置されたX線源とX線検出器との間に移動可能なテーブルが配置され、セパレータを介して巻回された正電極板と負電極板とを有する電池をテーブル上に載置して、前記X線源からのX線を前記電池に照射して得られる透視X線を前記X線検出器で検出し、その検出出力に基づく前記電池のX線透過画像を画像処理装置で画像処理した上で表示器に表示し、前記正電極板と前記負電極板との位置ずれを検査する電池のX線検査装置であって、
    前記画像処理装置は、前記X線透過画像の正電極板と負電極板との位置を示す各輪郭線を抽出する電極輪郭線抽出部と、
    抽出された輪郭線どうしが前記セパレータを挟んで分離している位置で各輪郭線を横断する方向にベースラインを設定するベースライン設定部と、
    前記ベースライン上で隣接する輪郭線の間の位置を始点とし、前記輪郭線を挟んだ両側でそれぞれ長手方向に沿って延びる直線状の区画線を境界として、各輪郭線に対し第一捜査エリアを設定する第一捜査エリア設定部と、検査対象の輪郭線に対し設定された前記第一捜査エリア内で前記ベースラインから連続する輪郭線の先端を抽出する第一先端抽出部と、
    前記正電極板と前記負電極板との間の位置ずれの良否判断を、隣り合う輪郭線の先端の段差寸法と、突出した側の輪郭線どうしの間隔寸法とにより判定する良否判定部とを備えたことを特徴とする電池のX線検査装置。
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