JP4415285B1 - ワイヤ検査装置、ワイヤ検査方法及びワイヤ検査用プログラム - Google Patents

ワイヤ検査装置、ワイヤ検査方法及びワイヤ検査用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影された画像の画素数が増大しても迅速且つ確実にワイヤ検査を行うことのできるワイヤ検査方法を提供する。
【解決手段】この発明は、ワイヤを有する半導体集積回路を撮影し、撮影画像に基づいてワイヤの不具合の有無を検出するワイヤ検査方法で、撮影画像に基づく原画像に対してメディアンフィルタ処理によって原画像からワイヤに相当するワイヤ画像を抽出するワイヤ画像抽出ステップを有し、このワイヤ画像抽出ステップは、注目画素Pと原画像の基準点Cとの相対位置を判断し、この相対位置に基づいて一つの線状メディアンフィルタ枠Aを設定するメディアンフィルタ枠設定ステップを有し、該メディアンフィルタ枠設定ステップにおいて、注目画素Pから基準点Cに向かう方向に略直交する方向にメディアンフィルタ枠Aを設定することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

この発明は、半導体集積回路内部のボンディングワイヤ(以下、ワイヤと呼ぶ)をX線透過撮影により得られる撮影画像に基づいて検査するワイヤ検査装置、ワイヤ検査方法及びワイヤ検査用プログラムに関し、より詳しくは、ワイヤを含む半導体集積回路の画像から画像処理により自動的にワイヤのみの画像を抽出してワイヤの状態を検査するワイヤ検査装置、ワイヤ検査方法及びワイヤ検査用プログラムに関するものである。
従来のワイヤ検査装置は、X線管とX線検出器とICの透過画像を表示する表示部などから成り、その検査方法は透過画像を目視して行なわれている。検査として、たとえばワイヤの曲がり具合の異常の有無、ワイヤの切断の有無、ワイヤ間距離が小さすぎる個所の有無等を目視でチェックしている。また、一本のワイヤの終点と始点およびこれらの点を結ぶ線分から最も離れたワイヤ上の点を計算機に入力し、計算機により線分長Lと離距離Hを求め、流れ率H/Lを計算することもなされている。しかるに、このような方法では、ワイヤ検査に関して操作者の目視判断や透過画像上のポイント入力操作などが必要であり、煩雑であるとともに検査の基準も一定しない問題というがある。
上記問題を解消するために考えられたものとして、ワイヤを含む半導体集積回路の画像から画像処理により自動的にワイヤの状態を検査するものが公知である(特許文献1)。この特許文献1に記載された検査方法は、X線によりワイヤを有する半導体集積回路を撮影して、撮影された撮影画像に基づいてワイヤの不具合の有無を画像処理部によって自動的に検出するものである。
このワイヤの検査処理に関しては、撮影画像からワイヤのみを抽出したワイヤ画像を作成している。具体的には、ワイヤ画像抽出部が、撮影画像上で、注目画素を連続的に走査させて、この注目画素を中心とする線分状窓での画素値の中央値を求め、次いでこの線分状窓を注目画素を中心に回転させたときの最大の中央値を求めて、そして、各注目画素の画素値からそれぞれで求めた上記最大の中央値を減算することでワイヤを抽出したワイヤ画像を作成している。
特開2005−147665号公報
しかし、特許文献1に記載されたワイヤ検査方法にあっては、ワイヤ画像を抽出するに際して、注目画素ごとに線分状窓を回転させて、回転させた都度に画素値の中央値を求める処理を行う必要があり、処理時間に長時間要するという問題を有している。特に、検査対象たる半導体集積回路のワイヤ本数(例えば、500本)が多い場合、適切な分解能を得るためには従来の640×480画素よりも大きな画像(例えば、2000×2000画素)で撮影する必要があり、上記処理時間はさらに長時間を要するという問題がある。しかも、今後、半導体集積回路のワイヤ本数はさらに増加すると言われ(例えば、1000本)、総画素数もそれに伴いさらに増加すると考えられるため、上記特許文献1に記載された検査方法では十分に対応できない。
この発明は上記した従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、撮影された画像の画素数が増大しても迅速かつ確実にワイヤ検査を行うことのできるワイヤ検査装置、ワイヤ検査方法及びワイヤ検査用プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のワイヤ検査装置は、ワイヤを有する半導体集積回路を撮影する撮影手段3、および、該撮影手段3により撮影された撮影画像に基づいてワイヤの不具合の有無を検出する処理手段7を有するワイヤ検査装置であって、上記処理手段7は、撮影画像に基づく原画像の各画素に対してメディアンフィルタ処理を行うことによって原画像からワイヤに相当するワイヤ画像を抽出するワイヤ画像抽出ステップ(S3)と、該ワイヤ画像抽出ステップ(S3)において抽出されたワイヤ画像に基づいてワイヤの不具合を検出するワイヤ不具合検出ステップとを行うように設けられており、上記処理手段7は、上記ワイヤ画像抽出ステップ(S3)において各画素に対してメディアンフィルタ処理を行うに際して、メディアンフィルタ処理を行う注目画素Pと原画像の画像処理の中心座標である基準点Cとの相対位置を判断し、この相対位置に基づいて一つの線状メディアンフィルタ枠Aを設定するメディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)を行うように設けられているとともに、該メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、上記注目画素Pから基準点Cに向かう方向に略直交する方向にメディアンフィルタ枠Aが設定されるように設けられていることを特徴とする。
また、この発明のワイヤ検査装置にあっては、請求項2記載のように、上記処理手段7が、上記メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、注目画素Pごとに上記基準点Cの方向に略直交する線状メディアンフィルタ枠Aを算出するように設けられている構成を採用することができる。
また、この発明のワイヤ検査装置にあっては、請求項3記載のように、上記注目画素Pと基準点Cとの相対位置との関係に応じて複数のメディアンフィルタ枠Aが記憶された記憶部を有しており、上記処理手段7は、上記メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、注目画素Pの基準点Cとの相対位置に基づいて、上記記憶部のメディアンフィルタ枠Aを抽出して、抽出したメディアンフィルタ枠Aを該注目画素Pのメディアンフィルタ枠Aに決定するように設けられている構成を採用することができる。
さらに、この発明のワイヤ検査方法は、ワイヤを有する半導体集積回路を撮影して、撮影された撮影画像に基づいてワイヤの不具合の有無を処理手段7によって検出するワイヤ検査方法であって、上記ワイヤの不具合の有無を検出する手順は、撮影画像に基づく原画像の各画素に対してメディアンフィルタ処理を行うことによって原画像からワイヤに相当するワイヤ画像を抽出するワイヤ画像抽出ステップ(S3)と、該ワイヤ画像抽出ステップ(S3)において抽出されたワイヤ画像に基づいてワイヤの不具合を検出するワイヤ不具合検出ステップとを有し、上記ワイヤ画像抽出ステップ(S3)は、メディアンフィルタ処理を行う注目画素Pと原画像の画像処理の中心座標である基準点Cとの相対位置を判断し、この相対位置に基づいて一つの線状メディアンフィルタ枠Aを設定するメディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)を有し、該メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、上記注目画素Pから基準点Cに向かう方向に略直交する方向にメディアンフィルタ枠Aを設定することを特徴とする。
また、この発明のワイヤ検査方法にあっては、上記メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)は、注目画素Pごとに上記基準点Cの方向に略直交する線状メディアンフィルタ枠Aを算出するよう設けられている構成を採用することができる。
また、この発明のワイヤ検査方法にあっては、上記注目画素Pと基準点Cとの相対位置との関係に応じて複数のメディアンフィルタ枠Aを予め記憶部に記憶させておき、上記メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)は、注目画素Pの基準点Cとの相対位置に基づいて、上記記憶部のメディアンフィルタ枠Aを抽出して、抽出したメディアンフィルタ枠Aを該注目画素Pのメディアンフィルタ枠Aに決定するよう設けられている構成を採用することができる。
さらに、この発明のワイヤ検査用プログラムは、ワイヤを有する半導体集積回路を撮影した撮影画像に基づいてワイヤの不具合の有無を処理手段7が検出するように設けられているワイヤ検査用プログラムであって、撮影画像に基づく原画像の各画素に対してメディアンフィルタ処理を行うことによって原画像からワイヤに相当するワイヤ画像を抽出するワイヤ画像抽出ステップ(S3)と、該ワイヤ画像抽出ステップ(S3)において抽出されたワイヤ画像に基づいてワイヤの不具合を検出するワイヤ不具合検出ステップとを有し、上記ワイヤ画像抽出ステップ(S3)は、メディアンフィルタ処理を行う注目画素Pと原画像の画像処理の原点である基準点Cとの相対位置を判断し、この相対位置に基づいて一つの線状メディアンフィルタ枠Aを設定するメディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)を有し、該メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、上記注目画素Pから基準点Cに向かう方向に略直交する方向にメディアンフィルタ枠Aを設定することを特徴とする。
また、この発明のワイヤ検査用プログラムにあっては、上記メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)は、注目画素Pごとに上記基準点Cの方向に略直交する線状メディアンフィルタ枠Aを算出するよう設けられている構成を採用することができる。
また、この発明のワイヤ検査用プログラムにあっては、上記メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)は、注目画素Pの基準点Cとの相対位置に基づいて、注目画素Pと基準点Cとの相対位置との関係に応じて複数のメディアンフィルタ枠Aが予め記憶された記憶部から、メディアンフィルタ枠Aを抽出して、抽出したメディアンフィルタ枠Aを該注目画素Pのメディアンフィルタ枠Aに決定するよう設けられている構成を採用することができる。
この発明にあっては、各注目画素において一つのメディアンフィルタ枠のみでメディアンフィルタ処理を行うものであるため、迅速に検査を行うことができ、撮影された画像の画素数が増大しても対応することができる。特に、検査対象たる半導体集積回路は、ワイヤが中心から放射線方向に配されていることが一般的であるため、たとえば被検体たる半導体回路の中心を上記基準点に設定すると、注目画素から基準点への方向と略直交する方向にメディアンフィルタ枠を設定することによって、メディアンフィルタ枠がワイヤの配設方向に略直交するため、的確にメディアン処理を行うことができ、これにより、確実にワイヤ画像を得て、確実な検査を行いことができる。
また、この発明にあっては、請求項2のように、メディアンフィルタ枠設定ステップにおいて注目画素ごとに基準点の方向に略直交する線状メディアンフィルタ枠を算出するよう設けることによって、より確実にワイヤ画像の作成を行うことができる。
また、この発明にあっては、請求項3のように、メディアンフィルタ枠設定ステップにおいて、注目画素の基準点との相対位置に基づいて、記憶部からメディアンフィルタ枠を抽出し、この抽出したメディアンフィルタ枠を該注目画素のメディアンフィルタ枠に決定するよう設けることによって、より迅速にワイヤ画像の作成を行うことができる。
この発明の一実施形態に係るワイヤ検査装置を説明するための模式的配置を示す説明図である。 同実施形態の検査方法における撮影画像を模式的に説明する説明図である。 同検査方法を説明するためのフロー説明図である。 同検査方法におけるワイヤ画像抽出ステップの手順を説明するためのフロー説明図である。 同検査方法における線状メディアンフィルタ枠の決定方法を説明するための説明図である。 同検査方法において、メディアン処理画像生成ステップで生成される処理画像を説明する説明図である。 同検査方法において、ワイヤ画像生成ステップで生成されるワイヤ画像を説明する説明図である。 この発明の他の実施形態に係るワイヤ検査方法を説明するための説明図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係るワイヤ検査装置は、図1に示すように、X線2を放射するX線管1、このX線管1に対向配置されるX線検出器3、X線管1とX線検出器3との間に配置されるとともに被検体たる半導体集積回路4を搬送する搬送機構6、この搬送機構6を制御する機構制御部9、機構制御部9に指令を出すとともにX線検出器3で撮影された透過画像を処理する処理手段7、および、処理手段7で処理された画像等を表示する表示部8を備えている。
上記X線管1とX線検出器3は、例えば、X線の焦点Fから発生したX線ビーム2が2次元分解能を有するX線検出器3で検出されるように配置される従来公知のものを用いることができる。また、X線管1には、数μmのX線焦点Fを備えたマイクロフォーカスX線管を用いることができる。X線検出器3には、2次元分解能を有するX線I.Iとテレビカメラの組み合わせを用いるか、もしくはX線フラットパネルセンサを用いることができる。
また、撮影手段たる上記X線検出器3は、検出された透過画像を処理手段7に送るように設けられている。そして、該処理手段7は、透過画像をデジタル画像に変換した後に画像処理を行うように設けられている。なお、上記表示部8は、処理後の画像または未処理の画像(リアルタイム透過画像)を表示できるように設けられている。
また、上記搬送機構6は、被検体4を搬送するものであり、さらに、機構制御部9を介して処理手段7に接続されており、X線ビーム2中に被検体4を位置決めして停止させるように設けられている。
また、上記処理手段7は、撮影手段3によって撮影された透過画像に基づいて被検体4のワイヤ検査を自動に行うように設けられている。なお、処理手段7は、X線制御部(図示省略)を介してX線管1の管電圧、管電流を制御するように設けられている。また、処理手段7と表示部8とは、一般的な表示ディスプレイを含む標準的なコンピュータを用いることができ、CPU、メモリ(記憶部)、ディスク、インターフェース、キーボード、マウス等を備えたものを用いることができる。また、処理手段7の記憶部には、コンピュータにワイヤ画像抽出ステップやワイヤ検査ステップなどを実行させるためのワイヤ検出用プログラムが予めインストールされている。
また、該処理手段7は、操作者によって、搬送機構6の手動操作や、自動検査の検査条件の設定などの品種設定処理などを行うことができるように設けられている。該処理手段7は、操作者が入力手段(図示省略)を介して操作を行うことにより、X線条件設定、X線のON/OFF、搬送機構6の手動操作、透過画像の観察、記録、品種設定処理、画像処理などの処理を行うことができるように設けられている。
上記品種設定処理としては、模範的な半導体集積回路を撮影した撮影画像などをもとに以下のような項目(品種設定項目)が処理手段7の記憶部に記憶される。
つまり、上記処理手段7の記憶部には、半導体集積回路の位置決めのためのパターン画像が品種設定項目として記憶されており、これに基づいて、被検体4が位置決めされる。該パターン画像としては、半導体集積回路の全部を登録してもよく、また一部のみを登録してもよい。また、位置決めのためのマークとして、ファーストボンティング(以下、「FB」という)の部分41を利用したり、アライメントマーク43を利用することができる(符号については図2参照)。なお、被検体4の位置ズレが小さい場合には、このパターン画像を設定する必要はない。
また、該記憶部には、FB座標41、および、セカンドボンティング座標42(以下、セカンドボンティングについて「SB」という)の座標データが品種設定項目として記憶される。ここで、FB座標41およびSB座標42は、半導体集積回路の製造に用いられるワイヤボンティング装置のデータを用いることができる。また、該記憶部には、ワイヤが隣接するワイヤに関するデータが記憶されており、このデータもワイヤボンティング装置のデータが用いられる。
また、記憶部には、作業者の入力手段の作業によって、線状メディアンフィルタ枠の長さに関して、メディアンフィルタ枠を構成する画素の個数が品種設定項目として設定され、記憶されている。
また、記憶部には、作業者の入力手段の作業によって、FB、SBの探索範囲や、ワイヤ探索の範囲のパラメータが品種設定項目として設定され、記憶されている。
また、記憶部には、作業者の入力手段の作業によって、品種設定項目として検査判定基準が設定され、記憶されている。ここで、検査判定基準としては、たとえば湾曲率(基準からの変位量)、ワイヤ断線、ワイヤ剥がれ、ワイヤ間隔、ワイヤ位置ズレ量などが基準とされている。
上記処理手段7は、図3に示すように、被検体4の移動・位置決めステップ(S1)、撮影ステップ(S2)を実行する。ここで、上記両ステップ(S1、S2)においては、ワイヤ画像の抽出を開始し、被検体4の位置決めを行う。次いで、被検体4の中心を画像処理の中心座標(基準点)Cに設定しておく。この中心の座標Cは、毎回求めてもよいし、品種設定項目に関連して記憶しておいてもよい。被検体4に対象性がある場合には、画面の中心を画像処理の中心としておいてもしておいてもよい。そしてこの状態において、撮影画像である原画像に対してメディアンフィルタ処理を行って原画像からワイヤに相当するワイヤ画像を抽出するワイヤ画像抽出ステップ(S3)、ワイヤ画像抽出ステップ(S3)において抽出したワイヤ画像とパターンマッチングステップ(S4)において検出したFB座標・SB座標からワイヤを探索するワイヤ探索ステップ(S5)、及びワイヤ探索ステップ(S5)により探索されたワイヤのデータと記憶部の検査判定基準とを比較してワイヤの不具合を検出するワイヤ不具合検出ステップ(S6)を行うように設けられている。
上記ワイヤ画像抽出ステップ(S3)は、図4に示すように、注目画素の決定ステップ(S1)、注目画素について線状メディアンフィルタ枠を決定するメディアンフィルタ枠決定ステップ(S32)、このメディアンフィルタ枠決定ステップで決定された線状メディアンフィルタ枠の画素に基づいて上記注目画素に対してメディアン処理を行うメディアン処理実行ステップ(S33)、上記メディアン処理実行ステップによりメディアン処理された各画素によって処理画像を生成するメディアン処理画像生成ステップ(S34)、及びこのメディアン処理画像生成ステップにより生成された処理画像と原画像との差分を算出してワイヤ画像を生成するワイヤ画像生成ステップ(S35)を有している。
上記メディアンフィルタ枠決定ステップ(S32)は、図5に示すように、中心C(基準点)と注目画素Pとの相対位置に基づいて、注目画素Pと中心Cとを含む直線に直交する線状メディアンフィルタ枠Aを算出するよう設けられている。ここで、線状メディアンフィルタ枠Aは、注目画素Pを中央とするとともに上記基準点の方向に直交する方向の枠(単一画素を直線状に並設して構成されるもの)であり、複数の画素により構成されることになる。
具体的には、中心(基準点)の座標C(cx,cy)であり、注目画素の座標P(x,y)である場合において、線状メディアンフィルタ枠の座標Fn(Fnx,Fny)は、
Fnx=round(n×mx)+x
Fny=round(n×my)+y
である。ここで、「round」とは、実数を整数とする意味である。また、nは、線状メディアンフィルタ枠の長さに関するものであり、メディアンフィルタ枠を構成する画素の個数である。さらに、mxおよびmyは、上記注目画素における線状メディアンフィルタ枠の方向を示す単位ベクトルのX座標およびY座標であり、次式により求められる。
上記メディアン処理実行ステップ(S33)は、上記メディアンフィルタ枠決定ステップ(S32)で決定された線状メディアンフィルタ枠の各画素の濃度の中央値を求め、この中央値の濃度を注目画素の濃度とするように設けられている。具体的に説明すると、たとえばメディアンフィルタ枠の画素数が9個であり、その濃度が1,1,2,2,2,2,3,3,8であった場合に、その中央の濃度「2」を注目画素の濃度と決定する。
上記メディアンフィルタ枠決定ステップ(S32)およびメディアン処理実行ステップ(S33)は、各画素について行われ、全ての画素について各処理が行われた後に、次のメディアン処理画像生成ステップ(S34)が行われる。
該メディアン処理画像生成ステップ(S34)において、上記メディアン処理実行ステップ(S33)によりメディアン処理された各画素によって処理画像を生成する。これにより生成された処理画像は、細い線として原画像に存在するワイヤが消えた図6に示すような画像(処理画像)となる。そして、上記ワイヤ画像生成ステップ(S35)において、上記処理画像と原画像との差分を算出することによって図7に示すようなワイヤ画像が生成される。
なお、上記説明において、メディアン処理画像生成ステップ(S34)およびワイヤ画像生成ステップ(S35)を設けたものについて説明したが、上記メディアン処理実行ステップ(S33)の後、上記処理画像を生成せずに直接ワイヤ画像を生成するよう設けることも可能である。つまり、メディアン処理実行ステップ(S33)において中央値の濃度とされた各画素の濃度と、原画像の該当画素の濃度との差分を計算して、この計算された差分を各画素の濃度とした画像を生成することにより、ワイヤ画像(図7)を得ることも可能である。
本実施形態の検査装置は、上記構成からなるが、次に、本実施形態の検査方法について以下説明する。
まず、被検体4を検査位置に搬送手段6が搬送して所定の位置に停止せしめ(S1)、この被検体4について撮影手段3が透過画像を撮影する(S2)。
そして、この透過画像に基づく原画像をもとに、処理手段7はワイヤ画像を作成する(S3)。ここで、ワイヤ画像の作成は、まず、注目画素を決定して(S31)、この注目画素についての線状メディアンフィルタ枠を決定して(S32)、この線状メディアンフィルタ枠に基づいてメディアンフィルタ処理を注目画素について行う(S33)。そして、この作業を各画素について行い、メディアンフィルタ処理がされた処理画像を得て(S34)、原画像との差分から、ワイヤ画像を作成する(S35)。
また、上記ワイヤ画像作成の処理(S3)と並行して、処理手段7は、原画像および品種登録されたデータとをパターンマッチングして、FB座標・SB座標を検出する(S4)。なお、このパターンマッチングは、上記ワイヤ画像作成処理が比較的迅速に行われる場合には、ワイヤ画像作成処理の後に行うことも可能である。
そして、上記のように作成されたワイヤ画像と、上記のように検出されたFB座標・SB座標とによって、処理手段7は、ワイヤを探索する(S5)。その後、この探索されたワイヤのデータと記憶部の検査判定基準とを比較してワイヤの検査を行う(S6)。仮に、不具合が発見された場合には、該被検体にマーキングを行う。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
つまり、上記実施形態においては、メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、注目画素ごとに中心への方向に直交する線状メディアンフィルタ枠を算出するものであったが、この発明にあっては、たとえば、注目画素と基準点との相対位置との関係に応じて複数のメディアン枠を記憶部に記憶させておき、メディアンフィルタ枠設定ステップにおいて、注目画素の基準点との相対位置に基づいて、記憶部のメディアンフィルタ枠を抽出して、抽出したメディアンフィルタ枠を該注目画素のメディアン枠に決定するように設けることも可能である。これについて、以下詳述する。
まず、記憶部には、図8に示すように90度ごとの四つの領域(第1領域、第2領域、第3領域、第4領域)に分割しており、各領域(第1領域、第2領域、第3領域、第4領域)に相当するメディアンフィルタ枠Aが記憶されている。ここでは、中心CよりもX側および−X側に位置する第1領域および第3領域では縦型(Y軸に平行)のメディアンフィルタ枠とされ、中心よりもY側および−Y側に位置する第2領域および第4領域では横型(X軸に平行)のメディアンフィルタ枠とされている。より具体的には、中心C(cx,cy)として、注目座標(x,y)とした際に、
により、各注目画素の領域(第1領域、第2領域、第3領域、第4領域)が決定され、それにともなって、メディアンフィルタ枠も決定されている。なお、上記説明においては、四つの領域に分割したものについて説明したが、たとえば八つの領域に分割して、それぞれに対応したメディアンフィルタ枠を記憶部に記憶することも適宜設計変更可能な事項である。
1・・X線管、3・・X線検出器(撮影手段)、4・・被検体、6・・搬送機構、7・・処理手段、8・・表示部、9・・機構制御部、41・・ファーストボンディング部、42・・セカンドボンディング部、43・・アライメントマーク、A・・メディアンフィルタ枠、C・・中心(基準点)

Claims (5)

  1. ワイヤを有する半導体集積回路を撮影する撮影手段(3)、および、該撮影手段(3)により撮影された撮影画像に基づいてワイヤの不具合の有無を検出する処理手段(7)を有するワイヤ検査装置であって、上記処理手段(7)は、撮影画像に基づく原画像の各画素に対してメディアンフィルタ処理を行うことによって原画像からワイヤに相当するワイヤ画像を抽出するワイヤ画像抽出ステップ(S3)と、該ワイヤ画像抽出ステップ(S3)において抽出されたワイヤ画像に基づいてワイヤの不具合を検出するワイヤ不具合検出ステップとを行うように設けられており、上記処理手段(7)は、上記ワイヤ画像抽出ステップ(S3)において各画素に対してメディアンフィルタ処理を行うに際して、メディアンフィルタ処理を行う注目画素(P)と原画像の画像処理の中心座標である基準点(C)との相対位置を判断し、この相対位置に基づいて一つの線状メディアンフィルタ枠(A)を設定するメディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)を行うように設けられているとともに、該メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、上記注目画素(P)から基準点(C)に向かう方向に略直交する方向にメディアンフィルタ枠(A)が設定されるように設けられていることを特徴とするワイヤ検査装置。
  2. 上記処理手段(7)は、上記メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、注目画素(P)ごとに上記基準点(C)の方向に略直交する線状メディアンフィルタ枠(A)を算出するように設けられている請求項1記載のワイヤ検出装置。
  3. 上記注目画素(P)と基準点(C)との相対位置との関係に応じて複数のメディアンフィルタ枠(A)が記憶された記憶部を有しており、上記処理手段(7)は、上記メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、注目画素(P)の基準点(C)との相対位置に基づいて、上記記憶部のメディアンフィルタ枠(A)を抽出して、抽出したメディアンフィルタ枠(A)を該注目画素(P)のメディアンフィルタ枠(A)に決定するように設けられている請求項1記載のワイヤ検出装置。
  4. ワイヤを有する半導体集積回路を撮影して、撮影された撮影画像に基づいてワイヤの不具合の有無を処理手段(7)によって検出するワイヤ検査方法であって、上記ワイヤの不具合の有無を検出する手順は、撮影画像に基づく原画像の各画素に対してメディアンフィルタ処理を行うことによって原画像からワイヤに相当するワイヤ画像を抽出するワイヤ画像抽出ステップ(S3)と、該ワイヤ画像抽出ステップ(S3)において抽出されたワイヤ画像に基づいてワイヤの不具合を検出するワイヤ不具合検出ステップとを有し、上記ワイヤ画像抽出ステップ(S3)は、メディアンフィルタ処理を行う注目画素(P)と原画像の画像処理の中心座標である基準点(C)との相対位置を判断し、この相対位置に基づいて一つの線状メディアンフィルタ枠(A)を設定するメディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)を有し、該メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、上記注目画素(P)から基準点(C)に向かう方向に略直交する方向にメディアンフィルタ枠(A)を設定することを特徴とするワイヤ検査方法。
  5. ワイヤを有する半導体集積回路を撮影した撮影画像に基づいてワイヤの不具合の有無を処理手段(7)が検出するように設けられているワイヤ検査用プログラムであって、撮影画像に基づく原画像の各画素に対してメディアンフィルタ処理を行うことによって原画像からワイヤに相当するワイヤ画像を抽出するワイヤ画像抽出ステップ(S3)と、該ワイヤ画像抽出ステップ(S3)において抽出されたワイヤ画像に基づいてワイヤの不具合を検出するワイヤ不具合検出ステップとを有し、上記ワイヤ画像抽出ステップ(S3)は、メディアンフィルタ処理を行う注目画素(P)と原画像の画像処理の中心座標である基準点(C)との相対位置を判断し、この相対位置に基づいて一つの線状メディアンフィルタ枠(A)を設定するメディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)を有し、該メディアンフィルタ枠設定ステップ(S32)において、上記注目画素(P)から基準点(C)に向かう方向に略直交する方向にメディアンフィルタ枠(A)を設定することを特徴とするワイヤ検査用プログラム。
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