JP6672986B2 - 溶湯保持容器のライニング構造及びその施工方法 - Google Patents
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Description
一方、パーマライニングは、溶湯やスラグと直接接触する機会は少ないが、使用時の熱膨張収縮によって亀裂が入ることがある。その場合、ウェアライニングの亀裂からパーマライニングの亀裂へ溶湯が浸入して溶湯洩れのリスクが発生する。
前記モルタル層の縦弾性率が、前記パーマライニングを構成する不定形耐火物の縦弾性率よりも小さいことを特徴としている。
一方、凹部間の最短距離が50mm超であると、凹部間の最短距離が広すぎ、パーマライニングの内表面に発生する歪を分散させることができない。
前記鉄皮と前記気泡緩衝材との間の空間に不定形耐火物を流し込んでパーマライニングを形成する工程と、
前記不定形耐火物が固化した後、前記型枠及び前記気泡緩衝材を取り外して前記パーマライニング上に、該パーマライニングを構成する不定形耐火物の縦弾性率よりも小さい縦弾性率を有するモルタル層を形成し、さらに前記モルタル層上にウェアライニングを形成する工程とを備えることを特徴としている。
なお、モルタル層11上に形成されたウェアライニング10も不定形耐火物から構成されている。
凹部13の直径の上限は50mm、直径の下限は2mmとする。凹部13の直径を50mm超とした場合、ライニング施工後に、凹部13からモルタルが垂れ落ち、凹部13にモルタルが充填されないおそれがある。一方、パーマライニング12の内表面を覆うモルタルの最大粒子径は1mm〜2mmであるため、凹部13の直径は2mm以上とする必要がある。
また、パーマライニング12の強度を維持する必要から、凹部13の深さはパーマライニング12の厚さの10%〜20%の深さが好ましい。
凹部13の半径をd、凸部14の幅をaとすると、PQの長さは2d+aとなる。PQとQRの長さの比は2:√3なので、QR=(2d+a)×√3/2となる。QR=(2d+a)×√3/2<2dであると、パーマライニング12内表面のいずれの方向の歪に対しても、凹部13が効果を発揮する。
(2d+a)×√3/2<2dを変形すると次式となる。
a<(4√3−6)d/3
従って、互いに隣接する3つの凹部13の中心が正三角形を構成し、且つ上式が満足される場合、パーマライニング12内表面のいずれの方向の歪に対しても、凹部13による亀裂防止効果が期待できる。
a)亀裂の発生:加熱と冷却の繰り返しの過程でパーマライニングの内表面側と外表面側に温度差が生じる。この温度差によってパーマライニングに熱膨張差が生じ、その熱膨張差がパーマライニングの限界歪を越えると亀裂が発生する。
b)亀裂の拡大:パーマライニングの使用期間が長くなると、温度の高いパーマライニング表面の焼結が進み、体積収縮が生じる。体積収縮はライニング全体で起きるものの、体積収縮は亀裂に集中し亀裂の幅が拡大する。
パーマ耐火物の熱膨張によってパーマライニング内表面に発生する応力に起因する亀裂に対して、パーマライニング内表面に形成した凹凸が緩衝材となり、発生する応力を緩和する。一方、冷却時の収縮亀裂に対しても、多数の凹凸が、パーマライニング内表面に発生する収縮歪を集中させることなく分散させ応力を緩和する。またその際、モルタル層の縦弾性率が、パーマライニングを構成する不定形耐火物の縦弾性率よりも小さいので、凹凸の挙動がモルタルによって拘束されることもない。
さらにまた、上述したように、パーマライニング内表面のいずれの方向においても凹凸が存在する形状となっているため、パーマライニング内表面のいずれの方向の応力に対しても応力緩和効果を発揮する。
(1)気体を内包する複数の凸部17aが一方の面に千鳥配置されている気泡緩衝材17の他方の面を型枠18に取り付ける。そして、気泡緩衝材17の一方の面が、溶湯保持容器の外殻を構成する鉄皮15の内表面と対峙するように、鉄皮15と間隔をあけて型枠18を溶湯保持容器内にセットする(図4(A)参照)。気泡緩衝材17としては、市販されている樹脂製の包装材などを使用することができる。
(3)不定形耐火物が固化した後(24時間程度)、型枠18と気泡緩衝材17をパーマライニング12から取り外す(図4(C)参照)。
(4)パーマライニング12上にモルタル層11を形成し、さらにモルタル層11の上にウェアライニング10を形成する(図4(D)参照)。
容量が70tonのタンディッシュのパーマライニングとして凹凸を設け、実湯試験を行った。パーマライニングの厚みは70mmとし、パーマライニングの内表面に、直径30mm、深さ10mmの半球状の凹部を設けた。凸部の幅は10mmとした。
Claims (3)
- 内表面に複数の凹部が千鳥配置された不定形耐火物からなるパーマライニングと、前記パーマライニングの内表面を覆うモルタル層と、前記モルタル層上に形成されたウェアライニングとを有し、
前記モルタル層の縦弾性率が、前記パーマライニングを構成する不定形耐火物の縦弾性率よりも小さいことを特徴とする溶湯保持容器のライニング構造。 - 請求項1記載の溶湯保持容器のライニング構造において、隣接する前記凹部間の最短距離が5mm以上50mm以下とされていることを特徴とする溶湯保持容器のライニング構造。
- 気体を内包する複数の凸部が一方の面に千鳥配置されている気泡緩衝材の他方の面を型枠に取り付け、前記気泡緩衝材の一方の面が、溶湯保持容器の外殻を構成する鉄皮の内表面と対峙するように、該鉄皮と間隔をあけて前記型枠を前記溶湯保持容器内にセットする工程と、
前記鉄皮と前記気泡緩衝材との間の空間に不定形耐火物を流し込んでパーマライニングを形成する工程と、
前記不定形耐火物が固化した後、前記型枠及び前記気泡緩衝材を取り外して前記パーマライニング上に、該パーマライニングを構成する不定形耐火物の縦弾性率よりも小さい縦弾性率を有するモルタル層を形成し、さらに前記モルタル層上にウェアライニングを形成する工程とを備えることを特徴とする溶湯保持容器のライニング施工方法。
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JP2016085217A JP6672986B2 (ja) | 2016-04-21 | 2016-04-21 | 溶湯保持容器のライニング構造及びその施工方法 |
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