JP6672920B2 - 着色部材における透明塗布剤の塗布の有無を検査する検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む着色部材の製造方法 - Google Patents

着色部材における透明塗布剤の塗布の有無を検査する検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む着色部材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、着色部材における透明塗布剤の塗布の有無を検査する検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む着色部材の製造方法に関する。
例えば、注射器には、シリンジと呼ばれる注射器本体の先端に、穿刺針が取り付けられている。この穿刺針を衛生に保ち、針刺し事故を防止するなどの観点から、シリンジの先端には、穿刺針を覆うキャップが取り付けられる。また、注射器のピストンの先端には、注射器本体内の液体が漏れだすのを防止するためにガスケットが取り付けられている。ガスケットがピストンの動きに連動して動くことで、注射器本体内の薬液等が穿刺針を介して押し出され、又は生体物質等が穿刺針を介して注射器本体内に抜き取られるなどする。これらの穿刺針用のキャップ及びピストン用のガスケットは、主に不透明材料により形成されており、それらの摺動性を考慮して表面にシリコンが塗布される。
上記のようなガスケットは、例えば次のように製造される。まず、一枚の不透明シートを型押しすることにより不透明シート上に複数個の構造物が形成される。その後、構造物が形成された不透明シートの表面にシリコンが塗布され、個々の構造物に分離されることによって、キャップ及びガスケット等が製造される。
しかし、不透明シート上の構造物にシリコンを塗布する工程において欠陥が生じると、シリコンの塗布が行われないことがある。また、構造物に塗布されるシリコンは透明であり、目視によってシリコンの有無を確認することは困難である。そのため、構造物が形成された不透明シートが、シリコンが塗布されないまま次の工程に送られてしまうこともある。その結果、シリコンが塗布されていないキャップ及びガスケット等が製造されるおそれがある。
これに対して、特許文献1には、透明の注射器本体に塗布されたシリコンの状態を検査する装置が開示されている。特許文献1では、明部と暗部とが交互に形成されたスリット板を介して、注射器本体に光を照射し、注射器本体を透過した光の画像を取得する。そして、取得した画像に画像処理を施して多階調の濃淡画像を形成すると、透明なシリコンを陰影によって浮かび上がらせることができる。
特開2010−204051号公報
しかし、特許文献1では、検査対象である注射器本体はあくまでも透明体であり、この透明体にシリコンが塗布されているか否かを検査する。よって、検査対象が着色部材である場合について、シリコンの塗布の有無を検査する方法は確立されていない。また、特許文献1の方法では、シリコン粒子径に応じて微細な複数のスリットを有するスリット板を形成する必要がある。さらに、特許文献1の方法では、照明装置と、撮像装置との間にスリット板を配置する必要があり、検査装置としての部品数が多くなるだけでなく、スリット板の配置位置の調整も必要となる。
そこで、本発明は、着色部材における透明塗布剤の塗布の有無を検査する検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む着色部材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る検査方法は、以下の(1)〜(5)のステップを備える。
(1)検査対象である着色部材に、光照射装置により光を照射するステップ。
(2)光を照射された前記検査対象を撮像装置により撮影するステップ。
(3)前記撮像装置が取得した画像から、前記検査対象についてRGBの色成分データを取得するステップ。
(4)前記検査対象の前記色成分データを、輝度、彩度及び色相で表される色空間データに変換するステップ。
(5)透明塗布剤が塗布されていない着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布無し色度データと、透明塗布剤が塗布されている着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布有り色度データとのうち少なくとも1つと、彩度及び/又は色相で表される前記検査対象の検査色度データとに基づいて、前記検査対象における透明塗布剤の有無を判断するステップ。
本発明の第2観点に係る検査方法は、第1観点に係る検査方法であって、前記色空間データから輝度を除去し、前記検査対象について彩度及び/又は色相で表される検査色度データを取得するステップをさらに備える。
本発明の第3観点に係る検査方法は、第1又は第2観点に係る検査方法であって、前記色空間データは、L***表色系を用いた、輝度(L*)、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される。また、前記塗布無し色度データ、前記塗布有り色度データ及び前記検査色度データは、前記色空間データに基づいた、彩度(c*)及び/又は色相角(h*)により表される。
本発明の第4観点に係る検査方法は、第3観点に係る検査方法であって、前記塗布無し色度データ、前記塗布有り色度データ及び前記検査色度データは、前記色空間データに基づいた、彩度(c*)により表される。
本発明の第5観点に係る検査方法は、第1〜第4のいずれかの観点に係る検査方法であって、前記検査対象である着色部材に照射される光は平行光である。
本発明の第6観点に係る検査方法は、第1〜第5のいずれかの観点に係る検査方法であって、前記透明塗布剤はシリコンである。
本発明の第7観点に係る検査方法は、第1〜第6のいずれかの観点に係る検査方法であって、前記着色部材は弾性体である。
本発明の第8観点に係る検査方法は、第1〜第7のいずれかの観点に係る検査方法であって、前記着色部材は不透明である。
本発明の第9観点に係る検査方法は、第1〜第8のいずれかの観点に係る検査方法であって、前記透明塗布剤の有無を判断するステップでは、前記塗布無し色度データ及び前記塗布有り色度データに基づいた色度データ閾値と、前記検査色度データとを比較して、前記検査対象における透明塗布剤の有無を判断する。
本発明の第10観点に係る検査装置は、光照射装置と、撮像装置と、検査部とを備える。光照射装置は、検査対象である着色された着色部材に光を照射する。撮像装置は、光を照射された前記検査対象を撮影する。検査部は、前記撮像装置が取得した画像に基づいて、前記検査対象である着色部材における透明塗布剤の有無を検査する。検査部は、色成分データ取得部と、データ変換部と、判断部とを含む。色成分データ取得部は、前記撮像装置が撮影した画像から、前記検査対象についてRGBの色成分データを取得する。データ変換部は、前記検査対象の前記色成分データを、輝度、彩度及び色相で表される色空間データに変換する。判断部は、透明塗布剤が塗布されていない着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布無し色度データと、透明塗布剤が塗布されている着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布有り色度データとの少なくとも1つと、彩度及び/又は色相で表される前記検査対象の検査色度データとに基づいて、前記検査対象における透明塗布剤の有無を判断する。
本発明の第11観点に係る検査装置は、第10観点に係る検査装置であって、前記検査部は、前記色空間データから輝度を除去し、前記検査対象について彩度及び/又は色相で表される検査色度データを取得する輝度除去部をさらに含む。
本発明の第12観点に係る検査装置は、第10又は第11観点に係る検査装置であって、前記検査部は、前記塗布無し色度データ及び前記塗布有り色度データに基づいた色度データ閾値を、着色部材の種類ごとに記憶する閾値記憶部をさらに含む。前記判断部は、前記閾値記憶部から前記検査対象の着色部材に対応する色度データ閾値を読み出し、読み出した色度データ閾値と、前記検査色度データとに基づいて前記検査対象における透明塗布剤の有無を判断する。
本発明の第13観点に係る製造方法は、以下の(1)〜(6)のステップを備える。
(1)着色された着色部材を形成するステップ。
(2)検査対象である着色部材に、光照射装置により光を照射するステップ。
(3)光を照射された前記検査対象を撮像装置により撮影するステップ。
(4)前記撮像装置が取得した画像から、前記検査対象についてRGBの色成分データを取得するステップ。
(5)前記検査対象の前記色成分データを、輝度、彩度及び色相で表される色空間データに変換するステップ。
(6)透明塗布剤が塗布されていない着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布無し色度データと、透明塗布剤が塗布されている着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布有り色度データとの少なくとも1つと、彩度及び/又は色相で表される前記検査対象の検査色度データとに基づいて、前記検査対象における透明塗布剤の有無を判断するステップ。
本発明の第14観点に係る製造方法は、第13観点に係る製造方法であって、透明塗布剤の有無を判断するステップにおいて、透明塗布剤が無いと判断された検査色データに対応する着色部材を、着色部材の製造工程から除去するステップをさらに備える。
本発明によれば、着色部材における透明塗布剤の塗布の有無を検査する検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む着色部材の製造方法を提供できる。
着色部材10の一例を示す模式図。 本実施形態に係る着色部材10における透明塗布剤の塗布の有無を検査する検査装置100の外観図。 検査装置100のブロック図。 図2の着色部材10、光照射装置31及び撮像装置32の1セットを拡大して示した模式図。 着色部材10における透明塗布剤の塗布の有無を検査する検査部50aの機能構成を示すブロック図。 ある輝度における、L***表色系とL***表色系との関係を示す模式図。 閾値記憶部55に記憶されている色度データ閾値の一例。 着色部材10における透明塗布剤の有無の検査方法を示すフローチャートの一例。 着色部材10の製造方法を示すフローチャートの一例。 着色部材10の製造工程ごとの模式図。 着色部材10の製造工程ごとの模式図。 着色部材10の製造工程ごとの模式図。 着色部材10にシリコンを塗布せずに洗浄しなかったもの10個と、着色部材10にシリコンを塗布して洗浄しなかったもの10個のそれぞれについて、彩度(c*)を測定した結果。 着色部材10にシリコンを塗布せずに洗浄したもの10個と、着色部材10にシリコンを塗布して洗浄したもの10個のそれぞれについて、彩度(c*)を測定した結果。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る着色部材における透明塗布剤の塗布の有無を検査する検査方法及び検査装置について説明する。また、同検査方法を用いた着色部材の製造方法についても説明する。
本実施形態の着色部材の表面には、摺動性を確保するために、透明塗布剤が塗布される。本実施形態では、検査装置により、検査対象である着色部材に透明塗布剤が塗布されているか否かを検査する。以下では、まず、本実施形態での検査対象である着色部材と、着色部材に塗布される透明塗布剤について説明する。
<1.着色部材及び透明塗布部材>
図1は、着色部材の一例を示す模式図であり、着色部材は、例えば、注射器15のキャップ10a及びガスケット10b等として用いられる部材である。キャップ10aは、注射器15の先端に設けられた注射針14を覆うものである。一方、ガスケット10bは、プランジャ13の先端に設けられ、プランジャ13とともにシリンジ12内に挿入され、シリンジ12内の薬液等を押し出すものである。また、以下では、着色部材を総称する符号として10を用いることとする。
本実施形態の着色部材10は、形状は限定されないが、黒色、緑色及び灰色等の所望の色に着色された部材であり、光の透過度が低いか、光を透過しない不透明部材である。また、着色部材10は、着色部材10の全体が不透明部材である構造物を含むだけでなく、例えば、着色部材10の一部が光を透過し、残りの部分が不透明部材である構造物を含んでもよい。
着色部材10は、例えば樹脂から形成される。また、着色部材10は弾性体であってもよい。着色部材10が弾性体の場合には、気密性を確保する点において有利である。このような着色部材10の材料としては、これらに限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂、その他、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム等が挙げられる。なお、着色部材10は、それと接触する薬液等と反応しない材料が選択されるのが好ましい。
次に、透明塗布剤について説明する。透明塗布剤は、着色部材10の表面に塗布される透過性の高い透明の塗布剤である。透過性が高いとは、例えば透明塗布剤を着色部材10に塗布した場合でも、目視では透明塗布剤が塗布されていることを確認することが困難な場合をいう。透明塗布剤は、例えば、着色部材10が、それと接触する部材に対して摺動可能なように塗布される材料である。このような透明塗布剤としては、限定されないが、例えばシリコン等が挙げられる。また、透明塗布剤は、例えば、着色部材10の抗菌性を確保するための材料、また着色部材10表面の保護のための材料であってもよい。
<2.検査装置>
次に、検査対象である着色部材10に透明塗布剤が塗布されているか否かを検査するための検査装置100について説明する。まず、検査装置100の外観構成について説明する。
(1)検査装置100の外観構成
図2は、本実施形態に係る着色部材10における透明塗布剤の塗布の有無を検査する検査装置100の外観図である。図3は、検査装置100のブロック図である。なお、図2におけるX方向は紙面の左右方向を示し、Y方向は紙面の手前及び奥側に延びる方向を示す、Z方向は紙面の上下方向を示すこととする。
検査装置100は、制御装置20、各種検査機器30(各種検査機器30a、30b・・・)、ロボットアーム33(図3参照)及び搬送装置34(搬送装置34a、34b)を含む。各種検査機器30には、例えば、光照射装置31(光照射装置31a、31b・・・)、撮像装置32(撮像装置32a、32b・・・)等が含まれる。
制御装置20は、各種検査機器30、ロボットアーム33及び搬送装置34を制御して、着色部材10に対して各種検査を行う。制御装置20の機能構成については後述する。
図2に示すように、本実実施形態の検査装置100には、搬送装置34として、隣接する第1搬送装置34a及び第2搬送装置34bが備えられている。まず、第1搬送装置34aから説明する。この第1搬送装置34aは、XZ平面においてA方向に回転する正面視円形状の第1支持部材16aが設けられている。そして、第1支持部材16aの外周面には、上述した着色部材10が所定間隔をおいて配置される載置部17aが設けられている。上述したロボットアーム33は、例えば、第1支持部材がA方向に回転するのに対応して、A方向の回転の先端部の載置部17aに順次に着色部材10を載置するようになっている。また、各載置部17aと対向するように、第1支持部材16aの径方向外方には、複数の各種検査機器30が配置されている。各種検査機器30は、光照射装置31及び撮像装置32を有しており、光照射装置31及び撮像装置32がこの順で、径方向外方に向かって、それぞれ配置されている。以下では、各種検査機器30が配置されている位置を検査位置と称することとする。そして、第1支持部材16aはA方向に回転しつつ、各載置部17aが検査位置でそれぞれ停止し、検査が行われる。すなわち、各光照射装置31が着色部材10に光を照射し、これを撮像装置32が撮影する。
また、各種検査機器30それぞれでは、異なる検査が行われる。すなわち、ある各種検査機器30では、本発明の一実施形態に係る着色部材10における透明塗布剤の有無の検査を行うための画像を撮影する。別の各種検査機器30では、着色部材10の白点又は黒点の有無の検査を行うための画像を撮影する。よって、第1搬送装置34aによって着色部材10が搬送されることで、着色部材10の上面などの一面について各種の画像を取得して、各種検査を行うことができる。
第2搬送装置34bも同様に構成されている。すなわち、XY平面においてB方向に回転する正面視円形状の第2支持部材16bが設けられており、第2支持部材16bは第1支持部材16aと同期するように回転する。そして、第2支持部材16bの外周面には、第1搬送装置34aと同様に複数の載置部17bが設けられ、さらに各載置部17bと対応するように、複数の検査位置に、光照射装置31及び撮像装置32を有する各種検査機器30が配置されている。上記のように、第1搬送装置34aにおいて検査が終了した着色部材10は、ロボットアーム33によって、第2搬送装置34bの載置部17bに付け替えられる。この際に、ロボットアーム33は、第1搬送装置34aで検査された面とは異なる面が検査できるように、着色部材10の取り付け面を変える。そして、第1搬送装置34aと同様に、各検査位置において、着色部材10の側面などの一面について光が照射され、画像が撮影される。
次に、各種検査機器30について、図2〜図4を参照しつつ説明する。図2及び図3に示すように、各種検査機器30(各種検査機器30a、30b・・・)は、制御装置20内の各制御部22(制御部22a、22b・・・)にそれぞれ接続されて制御される。図2では、簡略化のため光照射装置31a及び撮像装置32aのみが制御装置20に接続されているが、その他の各種検査機器30も制御装置20に接続されている。
図4は、図2の着色部材10、光照射装置31及び撮像装置32の1セットを拡大して示した模式図である。図4に示すように、光照射装置31は、着色部材10に対して光を照射するものであり、貫通孔36を有するリング状の本体部35を有している。そして、この本体部35からは、着色部材10に向けて拡散光が照射される。
撮像装置32は、光照射装置31によって光が照射された着色部材10を撮影するものであり、光照射装置31の本体部35の貫通孔36を介して、着色部材10を撮影する。撮像装置32は、着色部材10のカラー画像を取得可能なカメラであり、R(赤)、G(緑)、B(青)に基づくカラー画像を取得する。ただし、カラー画像の色成分としては、RGBに限定されず、RGBの他に、マゼンタ、シアン等の色成分が含まれていてもよい。
(2)制御装置20の機能構成
次に、検査装置100に含まれる制御装置20の機能構成について説明する。
図3に示すように、制御装置20は、例えば制御管理部21及び制御部22(制御部22a、22b・・・)を含む。制御部22は、それぞれ異なる検査を行うために複数の制御部22a、22b・・・を含んでおり、各制御部22は、上述した各種検査機器30(各種検査機器30a、30b・・・)それぞれを制御するように設けられている。本実施形態では、制御部22のうち、着色部材10における透明塗布剤の塗布の有無を検査する制御部22aを、第1制御部22aと称することとする。
制御管理部21は、複数の制御部22を総合的に制御し、検査装置100全体を制御する。
(2−1)第1制御部22a
以下では、本実施形態に係る着色部材10における透明塗布剤の塗布の有無を検査するための第1制御部22aについて説明する。第1制御部22aは、検査部50a及び機器制御部51aを有する。検査部50a及び機器制御部51aについて以下に説明する。
(2−1−1)機器制御部51a
機器制御部51aは、着色部材10における透明塗布剤の塗布の有無を検査するために、光照射装置31a及び撮像装置32aを含む各種検査機器30aを制御する。光照射装置31aは着色部材10に対して光を照射し、撮像装置32aは、光が照射された着色部材10を撮影し、RGBに基づくカラー画像を取得する。
(2−1−2)検査部50a
検査部50aは、撮像装置32aが取得した画像に基づいて、着色部材10における透明塗布剤の塗布の有無を検査するための各種処理を行う。図5は、着色部材10における透明塗布剤の塗布の有無を検査する検査部50aの機能構成を示すブロック図である。
検査部50aは、色成分データ取得部51、データ変換部52、輝度除去部53、判断部54及び閾値記憶部55を含む。以下に検査部50aのこれらの各機能部について説明する。
(i)色成分データ取得部51
色成分データ取得部51は、RGBに基づくカラー画像から、検査対象である着色部材10についてRGBの色成分データを取得する。具体的には、例えば、色成分データ取得部51は、カラー画像から、R成分、G成分及びB成分の各色成分データを取得する。
カラー画像のうち着色部材10に対応する領域は、複数の画素により構成されている。よって、色成分データ取得部51は、例えば着色部材10に対応する領域を構成する各画素のR成分をそれぞれ取得する。色成分データ取得部51は、当該領域を構成する複数の画素のR成分を平均して、着色部材10についてR成分の色成分データを取得する。その他の色成分についても取得方法は同様である。なお、色成分のデータの取得方法はこれに限定されない。例えば、着色部材10に対応する領域を構成する画素のうち、無作為に複数の画素を選択して色成分を取得し、それらを平均することで色成分データを取得してもよい。
(ii)データ変換部52
データ変換部52は、RGBの各色成分データを、輝度、彩度及び色相で表される色空間データに変換する。
データ変換部52は、例えば、R成分の色成分データを、L***表色系に基づいた色空間データに変換する。つまり、データ変換部52は、R成分の色成分データを、輝度(L*)と彩度及び色相(a*及びb*)とを用いた色空間データに変換する。さらに、データ変換部52は、輝度(L*)と彩度及び色相(a*及びb*)とで表された色空間データを、L***表色系に基づいた、輝度(L*)、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色空間データに変換する。
ここで、L***表色系を用いた色空間と、L***表色系を用いた色空間との関係について説明する。図6は、ある輝度における、L***表色系とL***表色系との関係を示す模式図である。例えばRGBの画像データのうちR成分の色成分データは、ある所定の輝度(L*)においてL***表色系で表すと、点Cの座標位置で示される。L***表色系では、横軸のa*及び縦軸のb*により彩度及び色相(a*及びb*)が表される。ここで、原点Oから点Cまでの線分OCの距離が彩度(c*)を表し、横軸のa*と線分OCとのなす角度θが色相角(h*)を表す。よって、L***表色系からL***表色系に変換することで、彩度及び色相(a*及びb*)を、彩度(c*)及び色相角(h*)のそれぞれの値で表すことができる。
以上の変換には、既知の変換方法が用いられてもよい。その他のG成分の色成分データ及びB成分の色成分データについても同様に、色空間データへの変換が行われる。
(iii)輝度除去部53
輝度除去部53は、輝度、彩度及び色相で表される色空間データから輝度を除去し、彩度及び色相で表される色度データを取得する。
例えば、輝度除去部53は、輝度(L*)と彩度及び色相(a*及びb*)とで表された色空間データから輝度(L*)を除去して、彩度及び色相(a*及びb*)で表される色度データを取得してもよい。この場合、まず、データ変換部52は、色成分データを、輝度(L*)と彩度及び色相(a*及びb*)とを用いた色空間データに変換する。次に、輝度除去部53は、前述の色空間データから輝度(L*)を除去して、彩度及び色相(a*及びb*)で表される色度データを取得する。その後、データ変換部52は、彩度及び色相(a*及びb*)で表される色度データを、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色度データに変換する。
あるいは、輝度除去部53は、輝度(L*)、彩度(c*)及び色相角(h*)で表された色空間データから輝度(L*)を除去して、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色度データを取得してもよい。この場合、まず、データ変換部52は、色成分データを、輝度(L*)と彩度及び色相(a*及びb*)とを用いた色空間データに変換する。次に、データ変換部52は、輝度(L*)と彩度及び色相(a*及びb*)とを用いた色空間データを、輝度(L*)、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色空間データに変換する。その後、輝度除去部53は、輝度(L*)、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色空間データから輝度(L*)を除去して、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色度データを取得する。
(iv)閾値記憶部55
閾値記憶部55は、色度データ閾値を記憶している。色度データ閾値は、検査対象である着色部材10に透明塗布剤が塗布されているか否かを判断するための基準値である。図7は、閾値記憶部55に記憶されている色度データ閾値の一例である。
色度データ閾値は、塗布無し色度データと塗布有り色度データとに基づいて定義される。より具体的には、色度データ閾値は、塗布無し色度データと塗布有り色度データとを切り分けることができるように、所定の基準値として定義される。なお、塗布無し色度データは、透明塗布剤が塗布されていない着色部材10の彩度(c*)に基づいた色度データである。塗布有り色度データは、透明塗布剤が塗布されている着色部材10の彩度(c*)に基づいた色度データである。この塗布無し色度データ及び塗布有り色度データは、検査対象の着色部材10とは別に、あらかじめ所定の着色部材10に対して取得された色度データである。
着色部材10の材質、大きさ、形状等の種類によって色度データ閾値は異なる可能性がある。よって、図7の閾値記憶部55は、着色部材10の種類に応じて色度データ閾値を記憶している。なお、図7の閾値記憶部55は、色度データ閾値として、例えば彩度(c*)に基づいた色度データ閾値を記憶している。その他、閾値記憶部55は、色度データ閾値として、色相角(h*)に基づいた色度データ閾値を記憶していてもよい。
(v)判断部54
判断部54は、検査対象の着色部材10についての彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色度データのうち、彩度(c*)で表される色度データを検査色度データとする。
また、判断部54は、検査対象である着色部材10の種類に応じた色度データ閾値を閾値記憶部55から読みだす。ここでは、色度データ閾値は、検査色度データに対応した彩度(c*)で表される。判断部54は、この読みだした色度データ閾値と検査色度データとに基づいて、透明塗布剤の有無を判断する。例えば、判断部54は、検査色度データが色度データ閾値よりも大きいか又は小さいかを比較し、透明塗布剤の有無を判断する。
後述の実施例の図11、図12に記載の通り、透明塗布剤であるシリコンが塗布された着色部材10の彩度(c*)は、塗布されていない着色部材10の彩度(c*)よりも小さい。よって、例えば、判断部54は、検査色度データが色度データ閾値よりも小さい場合は、検査対象である着色部材10に、透明塗布剤が塗布されていると判断する。一方、例えば、判断部54は、検査色度データが色度データ閾値よりも大きい場合は、検査対象である着色部材10に、透明塗布剤が塗布されていないと判断する。
<3.検査方法>
次に、図8を参照しつつ、上述の検査装置100を用いて実施される複数の検査のうち、着色部材10における透明塗布剤の有無の検査方法について説明する。図8は、着色部材10における透明塗布剤の有無の検査方法を示すフローチャートの一例である。
図8で示す検査工程S24(S24a〜S24f)は、後述の図9で示す着色部材10の製造工程の一工程として実施される。
まず、光照射装置31aは、検査対象である着色部材10に光を照射し(ステップS24a)、撮像装置32aは、光が照射された着色部材10を撮影し、RGBに基づくカラー画像を取得する(ステップS24b)。
次に、色成分データ取得部51は、RGBに基づくカラー画像から、RGBそれぞれについて色成分データを取得する(ステップS24c)。続いて、データ変換部52は、RGBの各色成分データそれぞれを、L***表色系に基づいた輝度(L*)と彩度及び色相(a*及びb*)とを用いた色空間データに変換する(ステップS24d)。この段階において、輝度除去部53によって、輝度(L*)が除去され、彩度及び色相(a*及びb*)を用いた色度データが生成されてもよい。
これに続いて、データ変換部52は、輝度(L*)と彩度及び色相(a*及びb*)とを用いた色空間データを、L***表色系に基づいた、輝度(L*)、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色空間データに変換する(ステップS24e)。この段階において、色空間データに輝度(L*)が含まれる場合には、輝度除去部53によって、輝度(L*)が除去され、彩度(c*)及び色相角(h*)を用いた色度データが生成されてもよい。
そして、判断部54は、色度データ閾値と検査色度データとに基づいて、着色部材10における透明塗布剤の有無を判断する(ステップS24f)。より具体的には、判断部54は、検査対象の着色部材10について、彩度(c*)で表される色度データを検査色度データとする。また、判断部54は、検査対象である着色部材10の種類に基づいて、閾値記憶部55から彩度(c*)で表される色度データ閾値を読みだす。最後に、判断部54は、色度データ閾値と、検査色度データとを比較することで、透明塗布剤の有無を判断する。すなわち、比較の対象が彩度(c*)である場合には、判断部54は、検査色度データが色度データ閾値よりも小さい場合は、検査対象である着色部材10に、透明塗布剤が塗布されていると判断する。一方、判断部54は、検査色度データが色度データ閾値よりも大きい場合は、検査対象である着色部材10に、透明塗布剤が塗布されていないと判断する。
こうして、着色部材10に透明塗布剤が塗布されているか否かの検査工程が終了する。
<4.着色部材の製造方法>
以下、図9及び図10A〜図10Cを参照しつつ、上述の検査方法を含む着色部材10の製造方法について説明する。しかしながら、上述の検査方法は、ここでの例に限られず、着色部材10への透明塗布剤の検査が必要とされる任意の用途に用いることができる。
図9は、着色部材10の製造方法を示すフローチャートの一例である。図10A〜図10Cは、着色部材10の製造工程ごとの模式図である。
まず、図10Aに示すように、製造する着色部材10に応じて、所定の材料、大きさ、厚み等の着色シート60が準備する。例えば、図示しない製造装置によって、所定の材料を用いて所定の着色シート60を製造する(ステップS21)。
次に、製造装置は、着色部材10の形状に応じた金型を用いて着色シート60に型押しを行う(ステップS22)。これにより、図10Bに示すように、着色シート61上に複数の着色部材10の外形が形成される。
続いて、着色シート61に対して透明塗布剤を塗布する(ステップS23)。透明塗布剤の塗布は、製造装置により自動で行ってもよいし、手動で行ってもよい。これに続いて、上述したように、着色部材10に透明塗布剤が塗布されたか否かを検査する検査工程を行う(ステップS24)。
そして、検査工程での検査結果に応じた処理が行われる(ステップS25)。例えば、検査工程において、着色部材10に透明塗布剤が塗布されていないと判断された場合は、ロボットアーム33等を用いて、着色部材10を製造工程から除去する。あるいは、透明塗布剤を塗布するために、ステップS23の工程に着色シート61を戻してもよい。
一方、検査工程において、着色部材10に透明塗布剤が塗布されていると判断された場合は、着色シート61はロボットアーム33等を用いて次工程に移動される。次工程では、例えば図10Cに示すように、着色シート61から個々の着色部材10を分離する。
<5.特徴>
次に、本実施形態に係る着色部材10における透明塗布剤の有無の検査方法を実施した場合の特徴について説明する。
着色部材10に塗布される透明塗布剤は透明であるので、単に検査対象の着色部材10のRGBの画像を取得するだけでは透明塗布剤の有無を判断することは困難である。しかし、上記検査方法では、透明塗布剤の有無を判断するために、検査対象の着色部材10について、彩度(c*)に基づく検査色度データを用いている。このような検査色度データを用いた場合、透明塗布剤の有無によって色味の違いを容易に検出することができる。よって、検査対象における透明塗布剤の有無を容易に判断できるとともに、検査対象における透明塗布剤の有無判断の正確性を向上できる。
特に、検査対象が有色の着色部材10であっても、このような容易な方法で、透明塗布剤の有無を判断できる。また、着色部材10が光を透過しない不透明な材料で製造されている場合であっても、上記検査方法を用いれば、透明塗布剤の有無を判断できる。
また、検査色度データは、着色部材10を撮影して得られたRGBの色成分データを、既存の変換方法等を用いて変換することによって得られる。このようにRGBの色成分データを単に変換しただけの生データを検査色度データとして使用するため、簡便かつ安価な方法で透明塗布剤の有無判断用のデータを得ることができる。よって、本実施形態によれば、より簡便かつ安価な検査方法を提供できる。
さらに、上記構成では、検査対象である着色部材10の検査色度データは、彩度(c*)に基づいたデータであり、輝度(L*)に基づいたデータを含まない。そのため、輝度(L*)のバラツキによる検査色度データのバラツキを抑制できる。このことからも、検査対象における透明塗布剤の有無判断の正確性を向上できる。なお、輝度のバラツキは、例えば、検査対象の大きさ、検査対象に照射される光の種類及び強度、検査対象の取付高さなどの検査条件などによって生じる。
また、データ変換部52は、RGBの色成分データを、L***表色系を用いて、輝度(L*)、彩度(c*)及び色相角(h*)それぞれのデータに分ける。そして、これらのデータの中から選択的に彩度(c*)を用いて、塗布有り色度データ、塗布無し色度データ及び検査色度データなどの色度データを表すことができる。つまり、RGBの色成分データの中から、透明塗布剤が塗布された場合の色味の違いを表す彩度(c*)のみを選択的に取り出すことができる。よって、彩度(c*)で表された、色度データ閾値と検査色度データとを比較することで、透明塗布剤の有無を精度良く判断できる。
ここで、後述の実施例の図11、図12に記載の通り、透明塗布剤であるシリコンが塗布された着色部材10の彩度(c*)は、塗布されていない着色部材10の彩度(c*)よりも小さい。さらに、各彩度(c*)は、シリコンの有無によって、差異が明確である。よって、彩度(c*)を用いて透明塗布剤の有無を判断することができる。同様に、透明塗布剤であるシリコンが塗布された着色部材10の色相角(h*)は、塗布されていない着色部材10の色相角(h*)よりも小さい。よって、色相角(h*)を用いて透明塗布剤の有無を判断することができる。
また、上記検査方法では、着色部材10の材料及び大きさ等の種類に応じた色度データ閾値が用いられる。よって、着色部材10の種類の違いによる色度データ閾値の違いを考慮に入れることで、透明塗布剤の有無について判断の正確性を向上できる。また、色度データ閾値を予め設けておくことで、所定の色度データ閾値を読み出すだけで、より迅速かつ容易に検査対象における透明塗布剤の有無を判断できる。
<6.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
<6−1>
上記実施形態では、検査色度データ及び色度データ閾値として彩度(c*)を用いる例が示されている。しかし、検査色度データ及び色度データ閾値としては、その他、色相角(h*)を用いてもよいし、彩度(c*)及び色相角(h*)の両方を用いてもよい。
(1)色相角(h*
検査色度データ及び色度データ閾値として色相角(h*)を用いる場合について説明する。RGBの各色成分データから、L***表色系及びL***表色系への変換は上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
判断部54は、検査対象の着色部材10について、色相角(h*)で表される色度データを検査色度データとする。判断部54は、閾値記憶部55から、検査対象である着色部材10の種類に基づいて、色相角(h*)についての色度データ閾値を読み出す。判断部54は、色相角(h*)で表される検査色度データと、色相角(h*)で表される色度データ閾値とを比較し、透明塗布剤の有無を判断する。
色相角(h*)は、彩度及び色相(a*及びb*)から変換されたものであり、彩度(c*)と同様に色味を表すものである。よって、色相角(h*)で表される検査色度データと、色相角(h*)で表される色度データ閾値とを比較することで、透明塗布剤の有無を判断できる。例えば、彩度(c*)と同様に、透明塗布剤が塗布された着色部材10の色相角(h*)は、塗布されていない着色部材10の色相角(h*)よりも概ね値が小さい。よって、例えば、判断部54は、検査色度データが色度データ閾値よりも小さい場合は、検査対象である着色部材10に、透明塗布剤が塗布されていると判断する。一方、例えば、判断部54は、検査色度データが色度データ閾値よりも大きい場合は、検査対象である着色部材10に、透明塗布剤が塗布されていないと判断する。
(2)彩度(c*)及び色相角(h*
検査色度データとして彩度(c*)及び色相角(h*)を用いる場合について説明する。
判断部54は、検査対象の着色部材10について、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色度データを検査色度データとする。判断部54は、閾値記憶部55から、検査対象である着色部材10の種類に基づいて、彩度(c*)及び色相角(h*)それぞれについての色度データ閾値を読み出す。判断部54は、彩度(c*)で表される検査色度データと、彩度(c*)で表される色度データ閾値とを比較する。さらに、判断部54は、色相角(h*)で表される検査色度データと、色相角(h*)で表される色度データ閾値とを比較し、透明塗布剤の有無を判断する。
これにより、一方の色度データの比較によって透明塗布剤の有無を判断できない場合であっても、他方の色度データの比較によって透明塗布剤の有無を判断できる。よって、透明塗布剤の有無の判断の精度を補償できる。例えば、色相角(h*)で表される検査色度データと、色相角(h*)で表される色度データ閾値とを比較することによって、透明塗布剤の有無を判断できないとする。このような場合であっても、彩度(c*)で表される検査色度データと、彩度(c*)で表される色度データ閾値とを比較することによって、透明塗布剤の有無を判断できる。色相角(h*)及び彩度(c*)が上記と逆の場合も同様である。
また、両方の比較によって判断の精度をより正確なものとすることができる。例えば、彩度(c*)で表される検査色度データと、彩度(c*)で表される色度データ閾値とを比較することによって、透明塗布剤が塗布されていると判断できたとする。同様に、色相角(h*)で表される検査色度データと、色相角(h*)で表される色度データ閾値とを比較することによって、透明塗布剤が塗布されていると判断できたとする。両方の結果が、透明塗布剤が塗布されているとの結果であり同一である場合には、透明塗布剤有無の判断の精度を高めることができる。透明塗布剤が塗布されていない判断結果についても同様に精度を高めることができる。
<6−2>
上記実施形態では、閾値記憶部55は着色部材10の種類ごとに色度データ閾値を記憶している。しかし、閾値記憶部55は、必ずしも着色部材10の種類ごとに色度データ閾値を記憶する必要はない。閾値記憶部55は、例えば、同系の材料ごとに、同程度の大きさごとに、又は同様の形状ごとに色度データ閾値を記憶してもよい。あるいは、閾値記憶部55は、着色部材10の種類に関係なく色度データ閾値を記憶してもよい。
<6−3>
上記実施形態では、色度データ閾値は、塗布無し色度データと塗布有り色度データとを切り分ける所定の基準値として定義されている。ただし、色度データ閾値は、着色部材10における透明塗布剤の有無を判断できればよく、これに限定されない。
例えば、透明塗布剤の有無判断の正確性を向上するために、色度データ閾値は、塗布有り色度データに近接しているデータであるか、あるいは塗布無し色度データに近接しているデータであってもよい。前者の場合、検査対象の着色部材10の色度データが色度データ閾値に近い場合には、着色部材10に透明塗布剤が塗布されていると判断できる。逆に、検査対象の着色部材10の色度データが色度データ閾値から離隔している場合には、着色部材10に透明塗布剤が塗布されていないと判断できる。また、後者の場合、検査対象の着色部材10の色度データが色度データ閾値に近い場合には、着色部材10に透明塗布剤が塗布されていないと判断できる。逆に、検査対象の着色部材10の色度データが色度データ閾値から離隔している場合には、着色部材10に透明塗布剤が塗布されていると判断できる。
<6−4>
上記実施形態では、RGBの色成分データを、L***表色系に基づいた色空間データに変換し、さらにL***表色系に基づいた色空間データに変換して、検査対象の着色部材10について検査色度データを取得している。しかし、L***表色系に基づいた色空間データを検査色度データとして用いてもよい。
この場合、データ変換部52は、RGBの色成分データを、L***表色系に基づいた色空間データに変換する。これにより、RGBの色成分データは、輝度(L*)と彩度及び色相(a*及びb*)とを用いた色空間データに変換される。輝度除去部53は、色空間データから輝度(L*)を除去し、彩度及び色相(a*及びb*)で表される色度データを取得する。
閾値記憶部55は、彩度及び色相(a*及びb*)に基づいた色度データ閾値を記憶している。色度データ閾値は、塗布無し色度データと塗布有り色度データとに基づいた閾値である。例えば、色度データ閾値は、塗布無し色度データと塗布有り色度データとを切り分ける基準となる基準値である。なお、塗布無し色度データは、透明塗布剤が塗布されていない着色部材10の彩度及び色相(a*及びb*)に基づいた色度データである。塗布有り色度データは、透明塗布剤が塗布されている着色部材10の彩度及び色相(a*及びb*)に基づいた色度データである。
判断部54は、検査対象である着色部材10について、彩度及び色相(a*及びb*)で表される色度データを検査色度データとする。また、判断部54は、検査対象である着色部材10の種類に応じた色度データ閾値を、前述の閾値記憶部55から読みだす。判断部54は、この読みだした色度データ閾値と検査色度データとに基づいて、透明塗布剤の有無を判断する。例えば、判断部54は、色度データ閾値と検査色度データとの大小関係に基づいて、透明塗布剤の有無を判断できる。
<6−5>
上記実施形態では、判断部54は、閾値記憶部55の色度データ閾値を用いて、透明塗布剤の有無を判断している。しかし、判断部54は、透明塗布剤の有無の判断において、必ずしも色度データ閾値を用いる必要はない。例えば、判断部54は、塗布有り色度データと検査色度データとに基づいて透明塗布剤の有無を判断してもよい。また、例えば、判断部54は、塗布無し色度データと検査色度データとに基づいて透明塗布剤の有無を判断してもよい。
なお、塗布有り色度データは、透明塗布剤が塗布されている着色部材10の彩度(c*)及び/又は色相角(h*)で表される。また、塗布無し色度データは、透明塗布剤が塗布されていない着色部材10の彩度(c*)及び/又は色相角(h*)で表される。
よって、例えば、判断部54は、彩度(c*)及び/又は色相角(h*)で表される検査色度データが、塗布有り色度データに近似している場合には、着色部材10に透明塗布剤が塗布されていると判断する。逆に、判断部54は、この検査色度データが塗布有り色度データから離隔している場合には、着色部材10に透明塗布剤が塗布されていないと判断する。なお、近似範囲又は離隔範囲は、例えば予め決められているものとする。
また、例えば、判断部54は、彩度(c*)及び/又は色相角(h*)で表される検査色度データが、塗布無し色度データに近似している場合には、着色部材10に透明塗布剤が塗布されていないと判断する。逆に、判断部54は、この検査色度データが塗布無し色度データから離隔している場合には、着色部材10に透明塗布剤が塗布されていると判断する。なお、近似範囲又は離隔範囲は、例えば予め決められているものとする。
なお、上記では、色度データとして彩度(c*)及び/又は色相角(h*)を用いているが、代わりに彩度及び色相(a*及びb*)を用いてもよい。例えば、判断部54は、彩度及び色相(a*及びb*)に関して、塗布有り色度データと検査色度データとを比較して塗布の有無を判断する。あるいは、判断部54は、彩度及び色相(a*及びb*)に関して、塗布無し色度データと検査色度データとを比較して透明塗布剤の塗布の有無を判断する。
<6−6>
上記実施形態では、検査部50aは、輝度除去部53を有する。しかし、検査部50aは、輝度除去部53を有していなくてもよい。例えば、検査部50aが輝度除去部53を有していない場合は、判断部54において、輝度を除去したデータのみを選択的に用いるようにすればよい。
例えば、データ変換部52は、RGBの各色成分データを、輝度(L*)、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色空間データに変換する。判断部54は、輝度(L*)、彩度(c*)及び色相角(h*)で表される色空間データから、彩度(c*)を抜き出して検査色度データとする。判断部54は、この検査色度データと色度データ閾値とを比較して透明塗布剤の有無を判断する。
<6−7>
上記実施形態では、RGBのカラー画像を取得している。しかし、画像から彩度及び色相角等を抽出できればよく、取得する画像はRGBのカラー画像に限定されない。また、上記では、L***表色系に基づいて色空間データを取得している。しかし、彩度及び色相角等を抽出できればよく、HSV及びHLS等の他の表色系を用いてもよい。
<6−8>
上記実施形態では、検査装置100の構成として図3及び図4に示す例を挙げた。しかし、検査装置100は、着色部材10における透明塗布剤の塗布の有無を検査できる構成であればよく、上記構成に限定されない。例えば、搬送装置34は1つの第1搬送装置34aのみで構成されていてもよい。また、搬送装置34は、より多くの検査を行えるようにさらに別の搬送装置を含んでいてもよい。
あるいは、検査装置100は、着色部材10における透明塗布剤の塗布の有無を検査できる装置のみから構成されていてもよい。例えば、検査装置100には複数の検査を行うための搬送装置34は含まれていなくてもよい。よって、検査装置100は、1組の光照射装置31、撮像装置32及び制御装置20を含んで構成されてもよい。
<6−9>
上記実施形態では、注射器に関連した、穿刺針を覆うキャップ及びピストンの先端に取り付けられるガスケット等を着色部材10の例として説明した。しかし、着色部材10は、摺動性確保のために透明塗布剤が塗布される、不透明な部材であればこれらに限定されない。例えば、着色部材10としては、薬液等が封入された着色されたバイアル等の容器を封止するため蓋栓が挙げられる。その他、着色部材10としては、例えば、容器内からの液体等の流出を防ぐ、及び/又は、容器外からの異物の侵入を防ぐためのパッキンが挙げられる。
<6−10>
上記実施形態では、光照射装置31aとしてリング照明装置を用いている。しかし、光照射装置31aは、着色部材10に光を照射できればよく、リング照明装置に限定されない。例えば、光照射装置31aとして、平行光を出射する同軸落射照明装置が用いられてもよい。着色部材10に平行光が照射される場合には、照度ムラが低減された概ね均一な光を照射できる。よって、照度ムラに起因する検査精度の低下を抑制できる。
<6−11>
上記実施形態では、光照射装置31は、着色部材10に対して入射光軸が平行な平行光を照射する。しかし、照射光は、平行光には限定されず、拡散光であってもよい。ただし、平行光を着色部材10に照射した場合、光の拡散による光強度の低下を抑制できるため、透明塗布剤が塗布されている着色部材10の塗布有り色度データと、透明塗布剤が塗布されていない着色部材10の塗布無し色度データとの差異が大きくなる傾向がある。これにより、透明塗布剤の有無を判断するための基準を明確に定めることができる。よって、この明確に定められた基準を用いて、着色部材10における透明塗布剤の有無を判断することで、透明塗布剤の有無をより正確に判断できる。
以下、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。
検査対象として、高さ約12mm、直径約15mmの概ね円柱形状の着色部材10を作成した。着色部材10に塗布する透明塗布剤としは、シリコンを用いた。検査には、着色部材10にシリコンを塗布せずに洗浄しなかったもの10個と、着色部材10にシリコンを塗布して洗浄しなかったもの10個と、着色部材10にシリコンを塗布せずに洗浄したもの10個と、着色部材10にシリコンを塗布して洗浄したもの10個の計40個を用いた。そして、これら40個のサンプルに対して、彩度(c*)を算出した。
図11は、着色部材10にシリコンを塗布せずに洗浄しなかったもの10個と、着色部材10にシリコンを塗布して洗浄しなかったもの10個のそれぞれについて、彩度(c*)を測定した結果を示す。図12は、着色部材10にシリコンを塗布せずに洗浄したもの10個と、着色部材10にシリコンを塗布して洗浄したもの10個のそれぞれについて、彩度(c*)を測定した結果を示す。
図11及び図12において、シリコンが塗布されている(シリコンあり)のものは実線で示されており、シリコンが塗布されていない(シリコンなし)のものは破線で示されている。
図11を参照すると、シリコンが塗布されたサンプルの彩度(c*)は、シリコンが塗布されていないサンプルの彩度(c*)よりも概ね下方に位置している。図11からは、洗浄をしなかったサンプルについては、シリコンの有無を判断する彩度(c*)の基準(色度データ閾値)は、例えばシリコンが塗布されたサンプルの彩度(c*)の平均値と、シリコンが塗布されていないサンプルの彩度(c*)の平均値との中間の値とすることができる。図11で示されるように、シリコンの有無によって彩度(c*)の違いが明確に分かれており、シリコン有無による判断基準(色度データ閾値)を明確に定めることができる。
次に、図12を参照すると、シリコンが塗布されたサンプルの彩度(c*)は、シリコンが塗布されていないサンプルの彩度(c*)よりも概ね下方に位置している。また、図12からは、洗浄をしたサンプルについては、シリコンの有無を判断する彩度(c*)の基準(色度データ閾値)は、例えばシリコンが塗布されたサンプルの彩度(c*)の平均値と、シリコンが塗布されていないサンプルの彩度(c*)の平均値との中間の値とすることができる。例えば、図12によれば、彩度(c*)に基づく色度データ閾値は、約27.95とすることができる。図12で示されるように、シリコンの有無によって彩度(c*)の違いが明確に分かれており、シリコン有無による判断基準(色度データ閾値)を明確に定めることができる。
また、洗浄なしの図11と、洗浄ありの図12とでは、洗浄ありの図12の方が、シリコン無しの彩度(c*)とシリコン有りの彩度(c*)との違いが明確であることが分かる。
10 着色部材
31 光照射装置
32 撮像装置
100 検査装置

Claims (12)

  1. 検査対象である着色部材に、光照射装置により光を照射するステップと、
    光を照射された前記検査対象を撮像装置により撮影するステップと、
    前記撮像装置が取得した画像から、前記検査対象についてRGBの色成分データを取得するステップと、
    前記検査対象の前記色成分データを、輝度、彩度及び色相で表される色空間データに変換するステップと、
    前記色空間データから輝度を除去し、前記検査対象について彩度及び/又は色相で表される検査色度データを取得するステップと、
    透明塗布剤が塗布されていない着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布無し色度データと、透明塗布剤が塗布されている着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布有り色度データとのうち少なくとも1つと、前記検査色度データとに基づいて、前記検査対象における透明塗布剤の有無を判断するステップと、
    を備える、検査方法。
  2. 前記色空間データは、L*c*h*表色系を用いた、輝度(L*)、彩度(c*)及び色相角(h*)で表され、
    前記塗布無し色度データ、前記塗布有り色度データ及び前記検査色度データは、前記色空間データに基づいた、彩度(c*)及び/又は色相角(h*)により表される、請求項に記載の検査方法。
  3. 前記塗布無し色度データ、前記塗布有り色度データ及び前記検査色度データは、前記色空間データに基づいた、彩度(c*)により表される、請求項に記載の検査方法。
  4. 前記検査対象である着色部材に照射される光は平行光である、
    請求項1〜のいずれかに記載の検査方法。
  5. 前記透明塗布剤はシリコンである、請求項1〜のいずれかに記載の検査方法。
  6. 前記着色部材は弾性体である、請求項1〜のいずれかに記載の検査方法。
  7. 前記着色部材は不透明である、請求項1〜のいずれかに記載の検査方法。
  8. 前記透明塗布剤の有無を判断するステップでは、前記塗布無し色度データ及び前記塗布有り色度データに基づいた色度データ閾値と、前記検査色度データとを比較して、前記検査対象における透明塗布剤の有無を判断する、請求項1〜のいずれかに記載の検査方法。
  9. 検査対象である着色された着色部材に光を照射する光照射装置と、
    光を照射された前記検査対象を撮影する撮像装置と、
    前記撮像装置が取得した画像に基づいて、前記検査対象である着色部材における透明塗布剤の有無を検査する検査部と、
    を備え、
    前記検査部は、
    前記撮像装置が撮影した画像から、前記検査対象についてRGBの色成分データを取得する色成分データ取得部と、
    前記検査対象の前記色成分データを、輝度、彩度及び色相で表される色空間データに変換するデータ変換部と、
    前記色空間データから輝度を除去し、前記検査対象について彩度及び/又は色相で表される検査色度データを取得する輝度除去部と、
    透明塗布剤が塗布されていない着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布無し色度データと、透明塗布剤が塗布されている着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布有り色度データとのうち少なくとも1つと、前記検査色度データとに基づいて、前記検査対象における透明塗布剤の有無を判断する判断部と、
    を含む、
    検査装置。
  10. 前記検査部は、前記塗布無し色度データ及び前記塗布有り色度データに基づいた色度データ閾値を、着色部材の種類ごとに記憶する閾値記憶部をさらに含み、
    前記判断部は、前記閾値記憶部から前記検査対象の着色部材に対応する色度データ閾値を読み出し、読み出した色度データ閾値と、前記検査色度データとに基づいて前記検査対象における透明塗布剤の有無を判断する、請求項に記載の検査装置。
  11. 着色された着色部材を形成するステップと、
    検査対象である着色部材に、光照射装置により光を照射するステップと、
    光を照射された前記検査対象を撮像装置により撮影するステップと、
    前記撮像装置が取得した画像から、前記検査対象についてRGBの色成分データを取得するステップと、
    前記検査対象の前記色成分データを、輝度、彩度及び色相で表される色空間データに変換するステップと、
    前記色空間データから輝度を除去し、前記検査対象について彩度及び/又は色相で表される検査色度データを取得するステップと、
    透明塗布剤が塗布されていない着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布無し色度データと、透明塗布剤が塗布されている着色部材の彩度及び/又は色相で表される塗布有り色度データとのうち少なくとも1つと、前記検査色度データとに基づいて、前記検査対象における透明塗布剤の有無を判断するステップと、
    を備える、着色部材の製造方法。
  12. 透明塗布剤の有無を判断するステップにおいて、透明塗布剤が無いと判断された検査色データに対応する着色部材を、着色部材の製造工程から除去するステップをさらに備える、請求項1に記載の製造方法。
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