JP6672845B2 - 面材模様仕上がりシミュレーションシステム及び面材模様仕上がりシミュレーション方法 - Google Patents
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Description
面材のデザインにおいて、面材のデザイナーは、絵柄や凹凸形状等をデザインし、例えば特許文献1あるいは特許文献2により作成された面材の模様の仕上がりを確認する。そして、デザイナーは、面材の模様の仕上がりが、所望の見え(以下、所望の模様形態)ではない場合、絵柄や凹凸形状等を個別に修正し、所望の仕上がりとなるように調整する。
また、特許文献2による面材の模様のシミュレーションでは、面材の陰影を見ることができるが、絵柄の色及び光沢を含めたシミュレーションができない。このため、特許文献2による面材の模様のシミュレーションでは、絵柄の色及び光沢から構成される模様を見ることができず、特許文献1と同様に、絵柄、凹凸形状、光沢のいずれのデザインを修正すればよいか判断し難いという問題がある。
本発明の面材模様仕上がりシミュレーションシステムは、前記画像処理部が、前記絵柄画像データ、前記凹凸形状画像データ、前記光沢画像データの各々の層のいずれかあるいは重ね合わせた前記模様可視化画像を予め生成して記憶部に記憶しておき、前記表示画像選択部が、選択した前記模様可視化画像を前記記憶部から読み出し、前記画像表示制御部に当該模様可視化画像を表示させることを特徴とする。
本発明の面材模様仕上がりシミュレーションシステムは、前記面材が、前記複数の層のいずれかが絵柄が形成された層であり、当該絵柄が形成された層の上部の層がエンボス膜の形状を示す前記凹凸形状が形成された層であり、前記絵柄画像データが前記絵柄の画像データであり、前記凹凸形状画像データが前記凹凸形状を示す画像データであり、前記光沢画像データが前記光沢情報を示す画像データであることを特徴とする。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による面材模様仕上がりシミュレーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。図1において、面材模様仕上がりシミュレーションシステム1は、入力部11、画像処理部13、表示領域設定部14、表示画像選択部15、画像表示制御部16、表示部17、面材データベース18、絵柄画像記憶部19、凹凸形状画像記憶部20、光沢画像記憶部21、合成画像記憶部22及び記憶部23の各々を備えている。
図4は、図1における画像処理部13の構成例を示す図である。画像処理部13は、法線マップ生成部1301、入射光計算部1302、反射光計算部1303及び画素値計算部1304の各々を備えている。
(1)式におけるθは、法線ベクトルNと画素Gに対し、光源200から入射される入射光Iiとのなす角度である。また、dは光源200と画素Gとの距離である。
また、図5において、300は、面材100の表面100Sにおける模様を観察する観察位置を示している。
また、上述した説明は、単一波長を対象とした放射輝度IOの計算について説明した。
しかしながら、反射光計算部1303は、複数の波長を対象とする場合、以下の(3)式により放射輝度IOを計算する。
また、面材表面の模様を示す結果画像をRGB(Red、Green、Blue)画像として提供する場合には以下の処理を反射光計算部1303が行う。すなわち、反射光計算部1303は、絵柄画像データと、RGBのチャネル毎の鏡面反射率及び表面粗さの情報を示す光沢画像データと、入射光IiにおけるRGBのチャネル毎の放射輝度Eとを用い、RGBの各チャネルの反射光の放射輝度IOを計算する。また、反射光計算部1303は、入射光IiにおけるRGBのチャネル毎の放射輝度Eとして、光源の出射する入射光Iiの分光データを用いても良い。
面材データベース18は、図2ですでに説明した光源情報テーブル、絵柄情報テーブル、光沢情報テーブル、凹凸形状テーブルの各々が予め書き込まれて記憶されている。
また、本実施形態においては、光沢が一様な光沢画像として、鏡面反射率が0である光沢画像を用いたが、鏡面反射率及び表面粗さが一様であれば、鏡面反射率が0である光沢画像に限らない。
また、光沢が一様な光沢画像データとして、鏡面反射率が0である光沢画像データを用いたが、鏡面反射率及び表面粗さが一様であれば、鏡面反射率が0である光沢画像データではなく、他の光沢が一様な数値の鏡面反射率を有する光沢画像データを用いても良い。
表示部17は、例えば、液晶パネルで形成された液晶表示装置から構成されている。
図6は、本発明の第1の実施形態における面材模様仕上がりシミュレーションシステムの操作画面の一例を示している。この図6において、表示画面100は、表示部17の表示画面である。表示画面100に1個の表示領域110に画像模様可視化画像が表示されている。表示領域設定部14は、表示領域110の近傍に、操作表示ボタン(総選択領域における層単位選択領域)であるボタン111、ボタン112及びボタン113の各々を表示する。操作表示ボタンは、オンオフスイッチ的な切り替え入力が行え、クリックする毎に非選択状態から選択状態、選択状態から非選択状態に切り替えることができる。
ボタン112は、表示領域110に表示される模様可視化画像に対して、絵柄画像を反映させることを指示するために用いる。画像表示制御部16は、ボタン112の横に対し、ボタン112が絵柄画像を反映させるボタンとして教示するため、「絵柄画像」の文字を表示させる。
ボタン113は、表示領域110に表示される模様可視化画像に対して、光沢画像を反映させることを指示するために用いる。画像表示制御部16は、ボタン113の横に対し、ボタン113が光沢画像を反映させるボタンとして教示するため、「光沢画像」の文字を表示させる。
ユーザがボタン111、ボタン112及びボタン113の各々を選択すると、入力部11は、選択されたボタンの種類を表示画像選択部15に対して出力する。これにより、表示画像選択部15は、模様可視化画像として完全合成画像を表示する画像として選択し、記憶部23の結果データテーブルから、対応する完全合成画像の結果インデックスを読み出す。そして、表示画像選択部15は、この結果インデックスにより、合成画像記憶部22から完全合成画像を読み出し、読み出した完全合成画像を画像表示制御部16を介して表示部17の表示領域110に表示する。
ボタン111、ボタン112及びボタン113の各々は、切り替えボタンとなっており、選択する毎に、オン(選択)、オフ(非選択)とが切り替わる。
上述したように、本実施形態によれば、法線マップ、絵柄画像データ及び光沢画像データの各々が反映された模様可視化画像の各々の見えを画素単位で同一の部分を観察して比較することができる。これにより、本実施形態によれば、法線マップ、絵柄画像データ及び光沢画像データの各々が面材の見えにどのように影響するのかを、模様可視化画像の各々の同一の場所における影響を、表示領域110に表示されている画像全体でそれぞれ観察することができる。
また、本実施形態によれば、ボタンによって反映されるデータを切り替えるため、データの切り替えの際に注視箇所が移動してしまい影響の検出が困難となることを防止し、完全に同一箇所を確認することが可能となり、法線マップ、絵柄画像データ、光沢画像データの各層の見えに対する影響を容易に観察することができる。
また、本実施形態において、表示されている模様可視化画像の縮小及び拡大を行う構成としても良い。例えば、表示領域110において任意の画像部分を範囲指定すると、その範囲指定された画像部分が表示領域110全体に拡大して表示され、表示領域110をクリックすると縮小するように構成する。
この時点で、何も表示されていない状態となり、以降、切替ボタンが選択される毎に上述した処理が繰り返される。
また、本実施形態によれば、操作表示ボタンの各々がオンオフスイッチ的な切り替え入力が行えるため、層が変更された模様可視化画像の同一領域を常に注視して、オンオフしたい層のボタンのみをクリックあるいは触れることにより、操作のためにボタンを確認することなく、層が変更された模様可視化画像の同一領域を常に注視して、各層の面材模様に対する影響を容易に確認することができる。
以下、本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態による面材模様仕上がりシミュレーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。図10において、面材模様仕上がりシミュレーションシステム1Aは、入力部11、画像処理部13、表示領域設定部14、表示画像選択部15、画像表示制御部16、表示部17、面材データベース18、絵柄画像記憶部19、凹凸形状画像記憶部20、光沢画像記憶部21、合成画像記憶部22、記憶部23及び編集部24の各々を備えている。図10において、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してある。以下、第1の実施形態と異なる構成及び動作について説明する。
また、画像処理部13は、編集部24の調整した凹凸形状データ、拡散反射率、光沢画像データにより、第1の実施形態で説明した画像処理により、表示領域110に表示されている模様可視化画像(絵柄画像、凹凸形状画像、光沢画像及び合成画像のいずれか)を、再生成する。そして、画像表示制御部16は、再生成された模様可視化画像を、表示領域110すでに表示されている画像に上書きして表示する。
また、画像処理部13は、再生成した模様可視化画像を、絵柄画像記憶部19,凹凸形状画像記憶部20、光沢画像記憶部21、合成画像記憶部22における対応する編集前の画像に上書きし,再生成された可視化画像と入れ替える。
ボタン121_1は、表示領域110に表示される模様可視化画像の凹凸形状(法線マップ)の調整を行うか否かを設定するために用いる。画像表示制御部16は、ボタン121_1の横に対し、ボタン121_1が凹凸形状(法線マップ)を調整させるボタンとして教示するため、「法線マップ」の文字を表示させる。スライダ121_2は、例えば、凹凸形状における頂部と底部との予め設定されている距離に乗じる縮小率・拡大率を調整する手段として設けられている。
また、光沢画像データに関しても、ボタン123_1が選択されていないため、絵柄画像データと同様に入力部11が編集部24に対して、スライダ122_2からのデータの入力を行わない。また、ボタン113が選択されていないため、いずれにしても、光沢画像データの編集は行われない。
上述したように、入力部11は、ボタン121_1、ボタン122_1及びボタン123_1の各々が選択されていない場合、スライダ121_2、122_2、123_2それぞれを稼働させても調整量としての縮小率及び拡大率の入力を行わない。
ボタン121_1、ボタン122_1及びボタン123_1の中からいずれか一つを選択し、選択されたボタン121_1、ボタン122_1、ボタン123_1のいずれかに対応するデータが調整される。
例えば、図12においては、ボタン121_1が選択されているため、選択対象として凹凸形状画像が選択されており、調整パッド領域130において観察者が指を移動させることにより、凹凸形状における頂部と底部との距離を調整する縮小率・拡大率が調整される。そして、調整された法線マップにより再生成された模様可視化画像が表示領域110に表示される。すなわち、入力部11は、調整パッド領域130から入力する縮小率・拡大率のデータを、選択されたボタンの調整を行うことを示す情報とともに編集部24に対して出力する。これにより、編集部24は、入力部11から供給される情報により、凹凸形状画像データ、絵柄画像データ、光沢画像データのいずれかを調整する。
また、図11のスライダ121_2、スライダ122_2及びスライダ123_2の各々を、上述した調整パッド領域130に変更する構成としても良い。この場合、編集の操作は、図11で説明した処理と同様である。
データ座標軸131Aの縦軸と横軸とは、ともにデータ調整を行うための調整量として縮小率・拡大率を示す。調整座標点131Bは、ユーザの調整(例えば、指で移動させる)により、縦軸の調整量と横軸の調整量との2次元平面である調整量平面上の任意の座標点にある。
ステップS1:
ユーザは、例えば、表示部17に表示されている光源特性データ、絵柄画像データ、光沢画像データ、凹凸形状データの種類を、入力部11により選択する。
また、ユーザは、例えば、観察位置データ、光源位置データ、面材位置データを、表示部17に表示されている入力欄にキーボードなどの入力手段から入力する。
画像処理部13は、記憶部23における結果データテーブルから凹凸形状データインデックスを読み出し、この凹凸形状データインデックスにより、面材データベース18に記憶されている凹凸形状データを読み出す。
そして、画像処理部13は、この凹凸形状データを面材表面に対してエンボス膜として展開し、画面表面の画素毎において凹凸形状の表面の法線ベクトルを求める。画像処理部13は、求めた画素毎の法線ベクトル、すなわち画素の座標毎に法線ベクトルが対応付けられた法線マップを記憶部23に対して書き込んで記憶させる。また、画像処理部13は、記憶部23における法線マップを書き込んだアドレスを法線マップデータインデックスとして、記憶部23の結果データテーブルに対して書き込んで記憶させる。
凹凸形状データが法線マップである場合は、その法線マップを記憶部23に対して書き込んで記憶させる。
画像処理部13は、記憶部23の結果データテーブルから、法線マップデータインデックスを読み出す。これにより、入射光計算部14は、法線マップデータインデックスにより、記憶部23から法線マップを読み出す。また、画像処理部13は、記憶部23の結果データテーブルから、光源特性データ、光源位置データ及び面材位置データを読み出す。また、画像処理部13は、記憶部23から(1)式を読み出す。
画像処理部13は、光源特性データ、光源位置データ、面材位置データ及び法線マップより、出射光Iiから面材表面の画素(対象点)毎に対して入射される光の放射照度Eを読み出した(1)式を用いて算出する。そして、画像処理部13は、画素毎に求めた入射される光の放射照度Eを記憶部23に書き込んで記憶させる。
画像処理部13は、記憶部23の結果データテーブルから、法線マップデータインデックスを読み出す。これにより、画像処理部13は、法線マップデータインデックスにより、記憶部23から法線マップを読み出す。また、画像処理部13は、算出した各画素に入力される放射照度Eを、記憶部23から読み出す。画像処理部13は、記憶部23の結果データテーブルから光源特性データ、光源位置データ、観察位置データ、面材位置データ、絵柄画像データインデックス及び光沢画像データインデックスを読み出す。画像処理部13は、絵柄画像データインデックス及び光沢画像データインデックスの各々により、面材データベース18から絵柄画像データ、光沢画像データそれぞれを読み出す。
このとき、画像処理部13は、記憶部23から読み出した法線マップ、または法線が一様な法線マップの2種類の法線マップのいずれか1つの法線マップと、面材データベース18から読み出した絵柄画像データ、または拡散反射率が一様な絵柄画像データの2種類の絵柄画像データのいずれか1つの絵柄画像データと、面材データベース18から読み出した光沢画像データ、または光沢が一様な光沢画像データの2種類の光沢画像データのいずれか1つの光沢画像データから成る8通りの組み合わせに対し、反射光の放射輝度IOを算出する。
画像処理部13は、上記(2)式と、各画素における反射光の放射輝度IOとの各々を、記憶部23から読み出す。
そして、画像処理部13は、計算した観察位置における各画素の反射光の放射輝度IOから、(2)式を用いることにより、観察位置からの見えである各画素の画素値を算出する。編集部24は、画像処理部13の計算した各画素における画素値dを、模様可視化画像の画像データとし、絵柄画像データ及び光沢画像データ及び法線マップの各々の反映された層に対応させて、絵柄画像記憶部19、凹凸形状画像記憶部20、光沢画像記憶部21、合成画像記憶部22それぞれに対して書き込んで記憶させる。そして、編集部24は、模様可視化画像の画像データを書き込んだアドレスを、結果識別情報に対応させて結果インデックスとして記憶部23における結果データテーブルに対して書き込んで記憶させる。
表示部17は、記憶部23の結果データテーブルから結果インデックスを読み出し、この結果インデックスにより、絵柄画像記憶部19、凹凸形状画像記憶部20、光沢画像記憶部21及び合成画像記憶部22の各々から、法線マップ、絵柄画像データ、光沢画像データ、あるいはこれらの組み合わせに対して計算した合成画像を模様可視化画像の画像データとして、いずれか1枚を読み出し、模様可視化画像の画像データを表示面に対して図11、図12、図13のように表示する。
図11、図12、図13において、表示領域110に表示される模様可視化画像を、記憶部23から読み出した法線マップと、面材データベース20から読み出した絵柄画像データと、面材データベース20から読み出した光沢画像データにより画素値dを計算した模様可視化画像を示す。
表示部17は、第1の実施形態と同様に、法線マップ、絵柄画像データ、光沢画像データのいずれか1つ以上の情報が空間的に一様である計算情報を用いて作成された模様可視化画像へと切替えて表示することができる。
ユーザは、表示部17の表示領域110に画像表示された模様可視化画像を観察し、所望の模様形態(見え)が得られたか判定する。ユーザは、模様可視化画像の模様形態が所望の形態である場合、面材模様仕上がりシミュレーションシステム1Aに対して、エンボス加工される面材の設計の処理を終了させる制御を入力手段を用いて行う。
一方、ユーザは、表示部17の表示領域110に画像表示された模様可視化画像が、所望の模様形態でないことを確認した場合、処理をステップS8に移行する。
ユーザは、表示部17の不図示の編集欄に対して、光源特性データ、光源位置データ、観察位置データ及び面材位置データの各々を入力するとともに、すでに説明した操作表示ボタン、あるいは調整パッド領域において、絵柄画像データ、光沢画像データ及び凹凸形状データのいずれかあるいは組合せ、または全てのデータの調整量を変更する。これにより、編集部24は、データの入力されたことが検出すると、表示領域110に表示する、模様の仕上がりのシミュレーションによる模様可視化画像を再生成するため、処理をステップS3へ進める。
このとき、表示部17の表示画面には、凹凸形状データ、絵柄画像データ及び光沢画像データを変更するための操作手段として、操作表示ボタン、あるいは調整パッド領域またはキーボード入力などの操作によって行う。この操作手段における変更されたデータが編集部224によって入力部11を介して入力され、記憶部23の結果データテーブルに反映される。
上述したx軸及びy軸からなる2次元表面に垂直方向に対する凹凸形状の拡大あるいは縮小した後の法線ベクトルNdは、画像処理部13(法線マップ生成部1301)が法線マップからハイト画像を作成し、ハイト画像における高さを倍率を用いて変更した後に、ハイト画像から法線マップを作成し、記憶部23の結果データテーブルに書き込んで記憶させることにより反映させる。
例えば、文献(The Variational Approach to Shape from Shading、 Berthold K. P. Horn 、 and Michael J. Brooks、Computer Vision, Graphics, and Image Processing 1986、 Vol.33 No.2)に記載されている方法により、法線マップからハイト画像を作成することができる。
特に、入力手段がマウスやタッチパッドなどのポインティングデバイスである場合、すでに説明した絵柄画像データなどのデータの調整と同様に、表示部17の画面上でのスライダあるいは調整パッド領域などのポインティングデバイスの移動量に応じて、上述したx軸及びy軸の方向に光源位置を移動するように構成しても良い。表示部に対するポインティングデバイスの左右の移動量mh、上下の移動量mv及び移動前の光源位置x、y、zから以下の(4)式、(5)式及び(6)式により、移動後の光源位置xd、yd、zdを算出する。mhは表示部左方向へ移動したときに負となり、右方向へ移動したときに正となる。また、mvは表示部上方向へ移動したときに正となり、下方向へ移動したときに負となる。
また、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、操作表示ボタンの各々がオンオフスイッチ的な切り替え入力が行えるため、表示領域における模様可視化画像の所定部分を注視した状態において、オンオフしたい層のボタンのみをクリックあるいは触れることにより、操作のためにボタンを確認することなく、層が変更された模様可視化画像の同一領域を常に注視して、各層の面材模様に対する影響を容易に確認することができる。
したがって、本実施形態によれば、表示部17の表示領域110において、模様可視化画像と全く同一の画素位置に、他の計算情報により作成された模様可視化画像を表示するため、全く同じ位置に表示することにより、面材のある画素における面材の模様形態から各種情報(絵柄画像データ、凹凸形状画像データ、光沢画像データ)による影響を除いた見えを比較することが可能となり、面材の絵柄に合わせた細かい編集が容易となる。
また、本実施形態によれば、処理速度が高速な装置を用いることにより、光源位置を上述のポインティングデバイスで移動し、かつ凹凸形状画像データ、絵柄画像データ及び光沢画像データの各々のデータを調整して、模様形態を連続的に変更して観察することが可能となり、凹凸形状画像データ、絵柄画像データ及び光沢画像データの各々が模様形態に与える影響を把握し易くなり、面材のデザインに要する時間及び費用を削減することができる。
また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
11…入力部
13…画像処理部
14…表示領域設定部
15…表示画像選択部
16…画像表示制御部
17…表示部
18…面材データベース
19…絵柄画像記憶部
20…凹凸形状画像記憶部
21…光沢画像記憶部
22…合成画像記憶部
23…記憶部
1301…法線マップ生成部
1302…入射光計算部
1303…反射光計算部
1304…画素値計算部
Claims (13)
- 絵柄の形成された層、凹凸形状の形成された層及び光沢情報の形成された層を含む複数の層により構成される面材において、前記絵柄、前記凹凸形状及び前記光沢情報からなる模様の仕上がりを示す模様可視化画像を表示する面材模様仕上がりシミュレーションシステムであり、
絵柄画像データ、凹凸形状画像データ、光沢画像データの各々の層のいずれかあるいは重ね合わせた前記模様可視化画像を生成する画像処理部と、
生成された前記模様可視化画像から、前記層あるいは前記層の重ね合わせに対応する模様可視化画像を選択する表示画像選択部と、
表示画面の所定の表示領域において、表示されている画像を前記表示画像選択部が選択した前記模様可視化画像に切り替えて表示する画像表示制御部と、
を備える
ことを特徴とする面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記画像処理部が、前記絵柄画像データ、前記凹凸形状画像データ、前記光沢画像データの各々の層のいずれかあるいは重ね合わせた前記模様可視化画像を予め生成して記憶部に記憶しておき、
前記表示画像選択部が、選択した前記模様可視化画像を前記記憶部から読み出し、前記画像表示制御部に当該模様可視化画像を表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記面材が、
前記複数の層のいずれかが、絵柄が形成された層であり、当該絵柄が形成された層の上部の層がエンボス膜の形状を示す前記凹凸形状が形成された層であり、前記絵柄画像データが前記絵柄の画像データであり、前記凹凸形状画像データが前記凹凸形状を示す画像データであり、前記光沢画像データが前記光沢情報を示す画像データである
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記画像表示制御部が、前記表示領域に表示する画像を、前記表示画像選択部の選択した模様可視化画像に切り替える際、切り替え前後の模様可視化画像の各々の対応する画素の表示位置が同一となるように、前記表示領域に表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記表示画像選択部が、前記表示画面の層選択領域において選択された前記層に応じて、前記模様可視化画像を選択する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記層選択領域が前記絵柄画像データ、前記凹凸形状画像データ及び前記光沢画像データの各々の層単位選択領域から構成され、
前記表示画像選択部が、
選択された前記層単位選択領域の層の重ね合わせの前記模様可視化画像を、前記表示領域に表示する画像として選択する
ことを特徴とする請求項5に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記層選択領域が切り替えボタンとして形成されており、
前記表示画像選択部が、
前記層選択領域が押下される毎に、前記層の重ね合わせを切り替え、切り替えられた層の重ね合わせの前記模様可視化画像を、前記表示領域に表示する画像として選択する
ことを特徴とする請求項5に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記表示領域に表示されている前記模様可視化画像における前記層のデータを編集する編集部をさらに備えている
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記表示領域に前記層のデータを調整する調整領域が設けられており、
前記編集部が前記調整領域を操作することにより、前記表示領域に表示されている前記模様可視化画像において、編集対象の前記層のデータを前記操作に対応して調整し、この調整に伴い表示されている模様可視化画像を前記画像処理部に対して変更させる
ことを特徴とする請求項8に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記調整領域が、前記層毎に対応したスライダーとして設けられている
ことを特徴とする請求項9に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記調整領域が、データの調整を行うデータ調整領域と、編集対象とする前記層を選択する編集層選択領域と
を有していることを特徴とする請求項9に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 前記データ調整領域が第1調整軸と第2調整軸とからなる2次元調整平面を有しており、
前記第1調整軸及び前記第2調整軸の各々の軸に対し、それぞれ編集対象となる前記層を前記編集層選択領域により設定する
特徴とする請求項11に記載の面材模様仕上がりシミュレーションシステム。 - 絵柄の形成された層、凹凸形状の形成された層及び光沢情報の形成された層を含む複数の層により構成される面材において、前記絵柄、前記凹凸形状及び前記光沢情報からなる模様の仕上がりを示す模様可視化画像を表示する面材模様仕上がりシミュレーション方法であり、
画像処理部が、絵柄画像データ、凹凸形状画像データ、光沢画像データの各々の層のいずれかあるいは重ね合わせた前記模様可視化画像を生成する画像処理過程と、
表示画像選択部が、生成された前記模様可視化画像から、前記層あるいは前記層の重ね合わせに対応する模様可視化画像を選択する表示画像選択過程と、
画像表示制御部が、表示画面の所定の表示領域において、表示されている画像を前記表示画像選択部が選択した前記模様可視化画像に切り替えて表示する画像表示制御過程と
を含む
ことを特徴とする面材模様仕上がりシミュレーション方法。
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