JP6670790B2 - 電源制御方法、分散電源及び制御装置 - Google Patents

電源制御方法、分散電源及び制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、電源制御方法、分散電源及び制御装置に関する技術である。
近年、電力系統の電力需給バランスを維持するために、電力系統から施設への潮流量又は施設から電力系統への逆量流を抑制する技術が知られている(例えば、特許文献1,2)。具体的には、電力管理サーバから制御装置に対して制御メッセージを送信することによって、潮流量又は逆潮流量の抑制が行われる。
特開2013−169104号公報 特開2014−128107号公報
近年では、電力系統の安定化に分散電源を活用する検討が進んでいる。例えば、このような検討は、分散電源を用いるVPP(Virtual Power Plant)に関する検討である。
このようなケースにおいて、分散電源及び制御装置のファームウェアを更新するニーズが存在するが、分散電源のファームウェア及び制御装置のファームウェアが同時に更新されるとは限らない。すなわち、分散電源のファームウェアのバージョン及び制御装置のファームウェアのバージョンが異なるケースが考えられる。
そこで、本発明は、ファームウェアの更新を適切に行うことを可能とする電源制御方法、分散電源及び制御装置を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る電源制御方法は、電力系統の安定化に用いる分散電源を制御する制御装置のファームウェアを更新するステップAと、前記分散電源と前記制御装置との間の通信の途絶時間がタイムアウト時間を超えた場合に、前記分散電源を前記電力系統から解列するステップBとを備える。前記ステップBは、前記ステップAの実行中において、前記タイムアウト時間を第1タイムアウト時間から前記第1タイムアウト時間よりも長い第2タイムアウト時間に延長するステップB1を含む。
第2の特徴に係る分散電源は、電力系統の安定化に用いる。前記分散電源は、前記分散電源と前記分散電源を制御する制御装置との間の通信の途絶時間がタイムアウト時間を超えた場合に、前記分散電源を前記電力系統から解列する制御部を備える。前記制御部は、前記分散電源を制御する制御装置のファームウェアの更新の実行中において、前記タイムアウト時間を第1タイムアウト時間から前記第1タイムアウト時間よりも長い第2タイムアウト時間に延長する。
第3の特徴に係る制御装置は、電力系統の安定化に用いる分散電源を制御する。前記制御装置のファームウェアを更新する制御部と、前記制御装置のファームウェアの更新開始を通知する開始メッセージを前記分散電源に送信する送信部とを備える。前記分散電源は、前記分散電源と前記制御装置との間の通信の途絶時間がタイムアウト時間を超えた場合に、前記電力系統から解列されるように構成されている。前記タイムアウト時間は、前記制御装置のファームウェアの更新の実行中において、第1タイムアウト時間から前記第1タイムアウト時間よりも長い第2タイムアウト時間に延長される。
一態様によれば、ファームウェアの更新を適切に行うことを可能とする電源制御方法、分散電源及び制御装置を提供することができる。
図1は、実施形態に係る電源制御システム100を示す図である。 図2は、実施形態に係る施設300を示す図である。 図3は、実施形態に係るリモートコントローラ320を示す図である。 図4は、実施形態に係るPCS332を示す図である。 図5は、実施形態に係る第2プロトコルの一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る第2プロトコルの一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る第2プロトコルの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る第2プロトコルの一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る電源制御方法を示す図である。
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[実施形態]
(電源制御システム)
以下において、実施形態に係る電源制御システムについて説明する。
図1に示すように、電源制御システム100は、電力管理サーバ200と、施設300とを有する。図1では、施設300として、施設300A〜施設300Cが例示されている。
各施設300は、電力系統110に接続される。以下において、電力系統110から施設300への電力の流れを潮流と称し、施設300から電力系統110への電力の流れを逆潮流と称する。
電力管理サーバ200、施設300は、ネットワーク120に接続されている。ネットワーク120は、電力管理サーバ200と施設300との間の回線を提供すればよい。ネットワーク120は、例えば、インターネットである。ネットワーク120は、VPN(Virtual Private Network)などの専用回線を提供してもよい。
電力管理サーバ200は、発電事業者、送配電事業者或いは小売事業者などの事業者によって管理されるサーバである。
電力管理サーバ200は、施設300に設けられるローカル制御装置360に対して、施設300に設けられる分散電源(例えば、太陽電池装置、蓄電池装置及び燃料電池装置)に対する制御を指示する制御メッセージを送信する。例えば、電力管理サーバ200は、潮流の制御を要求する潮流制御メッセージ(例えば、DR;Demand Response)を送信してもよく、逆潮流の制御を要求する逆潮流制御メッセージを送信してもよい。さらに、電力管理サーバ200は、分散電源の動作状態を制御する電源制御メッセージを送信してもよい。潮流又は逆潮流の制御度合いは、絶対値(例えば、○○kW)で表されてもよく、相対値(例えば、○○%)で表されてもよい。或いは、潮流又は逆潮流の制御度合いは、2以上のレベルで表されてもよい。潮流又は逆潮流の制御度合いは、現在の電力需給バランスによって定められる電力料金(RTP;Real Time Pricing)によって表されてもよく、過去の電力需給バランスによって定められる電力料金(TOU;Time Of Use)によって表されてもよい。
施設300は、図2に示すように、ルータ500を有する。ルータ500は、ネットワーク120を介して電力管理サーバ200と接続される。ルータ500は、ローカルエリアネットワークを構成しており、各装置(例えば、PCS331、PCS332、PCS333負荷350及びローカル制御装置360など)と接続される。図2において、実線は電力線を示しており、点線は信号線を示している。実施形態はこれに限定されるものではなく、電力線で信号が送信されてもよい。
施設300は、太陽電池311と、蓄電池312と、燃料電池313と、給湯装置314と、リモートコントローラ320と、PCS331と、PCS332と、PCS333と、分電盤340と、負荷350と、ローカル制御装置360とを有する。
太陽電池311は、受光に応じて発電を行う装置である。太陽電池311は、発電された直流電力を出力する。太陽電池311の発電量は、太陽電池311に照射される日射量に応じて変化する。
蓄電池312は、電力を蓄積する装置である。蓄電池312は、蓄積された直流電力を出力する。蓄電池312は、VPP(Virtual Power Plant)に用いられる電源であってもよい。
燃料電池313は、燃料を用いて電力を発電する電池である。燃料は、例えば水素を含む材料であってもよいし、アルコールを含む材料であってもよい。燃料電池313は、例えば、固体酸化物型燃料電池(以下、SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)、固体高分子型燃料電池(以下、PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)、リン酸型燃料電池(以下、PAFC:Phosphoric Acid Fuel Cell)及び溶融炭酸塩型燃料電池(以下、MCFC:Molten Carbonate Fuel Cell)のいずれかであってもよい。
給湯装置314は、貯湯槽を有しており、燃料電池313の排熱を用いて、貯湯槽に貯留される水(湯)の量を維持又は増大し、或いは、貯湯槽に貯留される水(湯)の温度を維持又は上昇する。このような制御は、貯湯槽に貯留される水の沸き上げと称してもよい。
リモートコントローラ320は、電力系統110の安定化に用いる分散電源を制御する制御装置の一例である。具体的には、リモートコントローラ320は、ローカル制御装置360から受信するコマンドに応じて、分散電源を制御するコマンドを分散電源に送信する。リモートコントローラ320は、ユーザ操作に応じて、コマンドを分散電源に送信してもよい。リモートコントローラ320は、ローカル制御装置360から受信するコマンド及びユーザ操作によらずに、コマンドを分散電源に送信してもよい。コマンドは、例えば、リモートコントローラと分散電源との通信が維持されているか否かを確認するためのコマンド(Pingコマンド)であってもよい。Pingコマンドは定期的に送信されるコマンドである。
PCS331は、太陽電池311に接続される電力変換装置(PCS;Power Conditioning System)である。PCS331は、太陽電池311からの直流電力を交流電力に変換する。
PCS332は、蓄電池312に接続される電力変換装置である。PCS332は、蓄電池312からの直流電力を交流電力に変換し、蓄電池312への交流電力を直流電力に変換する。蓄電池312及びPCS332は、電力系統110の安定化に用いる分散電源(蓄電池装置)の一例である。
PCS333は、燃料電池313に接続される電力変換装置である。PCS333は、燃料電池313からの直流電力を交流電力に変換する。
分電盤340は、主幹電力線10Lに接続される。分電盤340は、第1分電盤340A及び第2分電盤340Bを有する。第1分電盤340Aは、主幹電力線10LAを介して電力系統10に接続される。第1分電盤340Aは、PCS331を介して太陽電池311と接続されており、PCS332を介して蓄電池312と接続されており、PCS333を介して燃料電池313と接続される。第1分電盤340Aは、主幹電力線10LBを介して、PCS331〜PCS333から出力される電力及び電力系統10から供給される電力を第2分電盤340Bに供給する。第2分電盤340Bは、主幹電力線10LBを介して供給される電力を各機器(ここでは、負荷350及びローカル制御装置360)に分配する。
負荷350は、電力線を介して供給される電力を消費する装置である。例えば、負荷350は、エアーコンディショナ、照明装置、冷蔵庫、テレビなどの装置を含む。負荷350は、単数の装置であってもよく、複数の装置を含んでもよい。
ローカル制御装置360は、施設300における電力を示す電力情報を管理する装置(EMS;Energy Management System)である。施設300における電力とは、施設300内を流れる電力、施設300が買電する電力、又は施設300から売電する電力である。従って、ローカル制御装置360は、少なくともPCS331〜PCS333を管理する。
実施形態において、電力管理サーバ200とローカル制御装置360との間の通信は、第1プロトコルに従って行われる。一方で、ローカル制御装置360と分散電源又はリモートコントローラ320との間の通信は、第1プロトコルとは異なる第2プロトコルに従って行われる。第1プロトコルとしては、例えば、Open ADR(Automated Demand Response)に準拠するプロトコル、或いは、独自の専用プロトコルを用いることができる。第2プロトコルは、例えば、ECHONET Liteに準拠するプロトコル、SEP(Smart Energy Profile)2.0、KNX、或いは、独自の専用プロトコルを用いることができる。なお、第1プロトコルと第2プロトコルは異なっていればよく、例えば、両方が独自の専用プロトコルであっても異なる規則で作られたプロトコルであればよい。
実施形態において、リモートコントローラ320と蓄電池装置との間の通信は、上述した第1プロトコル及び第2プロトコルと異なるプロトコルに従って行われてもよい。このようなプロトコルは、例えば、独自の専用プロトコルであってもよい。リモートコントローラ320と蓄電池装置との間の通信は、第2プロトコルに従って行われてもよい。
(リモートコントローラ)
以下において、実施形態に係るリモートコントローラについて説明する。図3に示すように、リモートコントローラ320は、通信部321と、制御部322とを有する。リモートコントローラ320は、電力系統110の安定化に用いる蓄電池装置を制御する制御装置の一例である。
通信部321は、通信モジュールによって構成されており、ネットワーク120を介して電力管理サーバ200と通信を行ってもよい。通信部321は、第1プロトコルに従って通信を行う。例えば、通信部321は、第1プロトコルに従ってメッセージを電力管理サーバ200から受信してもよい。通信部321は、第1プロトコルに従ってメッセージ応答を電力管理サーバ200に送信してもよい。
実施形態において、通信部321は、PCS332と通信を行う。通信部321は、例えば、独自の専用プロトコルに従って通信を行う。ここで、通信部321は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新開始タイミングを通知する開始メッセージを送信する。通信部321は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新終了タイミングを通知する終了メッセージを送信する。
ここで、開始メッセージは、ファームウェアの更新開始タイミングを通知すればよい。従って、開始メッセージは、ファームウェアの更新開始タイミングで送信されてもよく、ファームウェアの更新開始タイミングよりも前に送信されてもよい。開始メッセージがファームウェアの更新開始タイミングよりも前に送信されるケースにおいて、開始メッセージは、ファームウェアの更新開始タイミングを示す情報を含んでもよい。ファームウェアの更新開始タイミングを示す情報は、更新開始タイミングそのものを示す絶対時間であってもよく、開始メッセージの送信タイミングに対する相対時間であってもよい。
同様に、終了メッセージは、ファームウェアの更新終了タイミングを通知すればよい。従って、終了メッセージは、ファームウェアの更新終了タイミングで送信されてもよく、ファームウェアの更新終了タイミングよりも前に送信されてもよい。終了メッセージがファームウェアの更新終了タイミングよりも前に送信されるケースにおいて、終了メッセージは、ファームウェアの更新終了タイミングを示す情報を含んでもよい。ファームウェアの更新終了タイミングを示す情報は、更新終了タイミングそのものを示す絶対時間であってもよく、終了メッセージの送信タイミングに対する相対時間であってもよい。
制御部322は、メモリ及びCPUなどによって構成されており、リモートコントローラ320に設けられる各構成を制御する。具体的には、制御部322は、ローカル制御装置360から受信するコマンド又はユーザ操作に基づいて、PCS332に対するコマンドの送信を通信部321に指示する。制御部322は、電力管理サーバ200から受信するメッセージに基づいて、PCS332に対するコマンドの送信を通信部321に指示してもよい。
実施形態において、制御部322は、リモートコントローラ320のファームウェアを更新する(ステップA)。制御部322は、リモートコントローラ320のファームウェアを更新している期間において、PCS332に対するコマンドの送信停止を通信部321に指示してもよい。これによって、不足の不具合を抑制することができる。ファームウェアの更新は、ネットワーク120に接続されたサーバ(例えば、電力管理サーバ200)又はローカル制御装置360によって行われてもよい。ファームウェアの更新は、リモートコントローラ320からサーバ又はローカル制御装置360に対する定期的な問合せに応じて行われてもよく、ファームウェアの更新が必要な際にサーバの主導で行われてもよく、ユーザの手動で行われてもよい。
(PCS)
以下において、実施形態に係るPCSについて説明する。図4に示すように、PCS332は、通信部332−1と、制御部332−2とを有する。PCS332は、電力系統110の安定化に用いる蓄電池装置を構成する。
通信部332−1は、通信モジュールによって構成されており、リモートコントローラ320と通信を行う。通信部332−1は、例えば、独自の専用プロトコルに従って通信を行う。ここで、通信部332−1は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新開始タイミングを通知する開始メッセージを受信する。通信部332−1は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新終了タイミングを通知する終了メッセージを受信する。
制御部332−2は、メモリ及びCPUなどによって構成されており、PCS332に設けられる各構成を制御する。具体的には、制御部332−2は、リモートコントローラ320から受信するコマンドに基づいて、直流電力から交流電力への変換及び交流電力から直流電力への変換などを制御する。言い換えると、制御部332−2は、リモートコントローラ320から受信するコマンドに基づいて、蓄電池312の動作(充電動作、放電動作又は待機動作)を制御する。
実施形態において、制御部332−2は、PCS332のファームウェアを更新する。制御部332−2は、PCS332のファームウェアを更新している期間において、リモートコントローラ320に対するコマンドの送信停止を通信部321に指示してもよい。これによって、不足の不具合を抑制することができる。ファームウェアの更新は、ネットワーク120に接続されたサーバ(例えば、電力管理サーバ200)又はローカル制御装置360によって行われてもよい。ファームウェアの更新は、PCS332からサーバ又はローカル制御装置360に対する定期的な問合せに応じて行われてもよく、ファームウェアの更新が必要な際にサーバ又はローカル制御装置360の主導で行われてもよく、ユーザの手動で行われてもよい。
制御部332−2は、PCS332とリモートコントローラ320との間の通信の途絶時間がタイムアウト時間を超えた場合に、PCS332を電力系統110から解列する(ステップB)。通信の途絶は、例えば、定期的に送信される上述したPingコマンドを受信できるか否かに基づいて判断されてもよい。通信の途絶は、例えば、リモートコントローラ320から受信するコマンドの品質(例えば、SNR;Signal to Noise Ratio)に基づいて判断されてもよい。
制御部332−2は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新の実行中において、タイムアウト時間を第1タイムアウト時間(例えば、10秒)から第1タイムアウト時間よりも長い第2タイムアウト時間(例えば、1分)に延長する(ステップB1)。すなわち、第1タイムアウト時間は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新が実行されていない期間に適用されるタイムアウト時間であり、第2タイムアウト時間は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新が実行されている期間に適用されるタイムアウト時間である。
ここでは、リモートコントローラ320のファームウェアの更新の実行後にPCS332のファームウェアの更新が行われる場合に、タイムアウト時間の延長が行われるケースを想定している。但し、実施形態はこれに限定されるものではない。リモートコントローラ320及びPCS332のファームウェアの更新が同時に行われる場合に、タイムアウト時間の延長が行われてもよい。同様に、リモートコントローラ320のファームウェアの更新の実行前にPCS332のファームウェアの更新が行われる場合に、タイムアウト時間の延長が行われてもよい。
制御部332−2は、開始メッセージ及び終了メッセージに基づいて、リモートコントローラ320のファームウェアの更新が実行中であるか否かを判断してもよい。言い換えると、制御部332−2は、開始メッセージに基づいて、タイムアウト時間を第1タイムアウト時間から第2タイムアウト時間に延長してもよい。同様に、制御部332−2は、終了メッセージに基づいて、タイムアウト時間を第2タイムアウト時間から第1タイムアウト時間に短縮してもよい。
(第2プロトコルの一例)
以下において、実施形態に係る第2プロトコルの一例について説明する。ここでは、第2プロトコルがECHONET Liteに準拠するプロトコルであるケースを例示する。
図5に示すように、機器の動作状態の設定を要求するコマンド(以下、SETコマンドM510)は、ヘッダM511と、コードM512と、対象プロパティM513とを含む。実施形態では、SETコマンドM510は、各機器に対して機器の設定又は操作を指示する設定コマンドの一例であり、EMS160から機器に送信されるコマンドである。ヘッダM511は、SETコマンドM510の宛先等を示す情報である。コードM512は、コードM512を含むコマンドの種別を示す情報である。ここでは、コードM512は、コードM512を含むコマンドがSETコマンドであることを示す情報である。対象プロパティM513は、EMS160が機器に指示する設定又は操作を示す情報要素(プロパティ)を含む。
図6に示すように、コマンドに対するコマンド応答(以下、SET応答コマンドM520)は、ヘッダM521と、コードM522と、応答内容M523とを含む。実施形態では、SET応答コマンドM520は、EMS160から受信されるコマンドに応じて、機器からEMS160に送信されるコマンドの一例である。
ヘッダM521は、SET応答コマンドM520の宛先等を示す情報である。コードM522は、コードM522を含むコマンドの種別を示す情報である。ここでは、コードM522は、コードM522を含むコマンドがSET応答コマンドであることを示す情報である。応答内容M523は、SETコマンドを受信したことを示す情報を含む。このような情報は、SETコマンドに含まれるプロパティのコピーであってもよいし、肯定応答(Acknowledgement;ACK)であってもよい。またこのような情報は、これに限定されず、一部のデータだけを正しく受け取った旨を意図する応答(Selective ACK)であってもよい。
図7に示すように、機器の情報の報告を要求するコマンド(以下、GETコマンドM610)は、ヘッダM611と、コードM612と、対象プロパティM613とを含む。実施形態では、GETコマンドM610は、各機器に対して機器の情報の報告を要求する要求コマンドの一例であり、EMS160から機器に送信されるコマンドの一例である。ヘッダM611は、GETコマンドM610の宛先等を示す情報である。コードM612は、コードM612を含むコマンドの種別を示す情報である。ここでは、コードM612は、コードM612を含むコマンドがGETコマンドであることを示す情報である。対象プロパティM613は、EMS160が報告を要求する情報要素(プロパティ)を含む。
図8に示すように、コマンドに対するコマンド応答(以下、GET応答コマンドM620)は、ヘッダM621と、コードM622と、応答内容M623とを含む。実施形態では、GET応答コマンドM620は、EMS160から受信されるコマンドに応じて、機器からEMS160に送信されるコマンドの一例である。
ヘッダM621は、GET応答コマンドM620の宛先等を示す情報である。コードM622は、コードM622を含むコマンドの種別を示す情報である。ここでは、コードM622は、コードM622を含むコマンドがGET応答コマンドであることを示す情報である。応答内容M623は、GETコマンドによって要求された情報要素(プロパティ)を含む。
ここで、情報要素(プロパティ)は、コマンド間で共通化されていてもよい。例えば、情報要素が機器の動作状態であるケースにおいて、動作状態を情報要素として含むSETコマンドは、機器に対して動作状態の設定を指示するコマンドとして機能する。一方で、動作状態を情報要素として含むGETコマンドは、機器の動作状態の報告を要求するコマンドとして機能する。
情報要素(プロパティ)としては、SETコマンド(SET応答コマンド)にのみ用いる情報要素、GETコマンド(GET応答コマンド)にのみ用いる情報要素、SETコマンド(SET応答コマンド)及びGETコマンド(GET応答コマンド)の双方に用いる情報要素が挙げられる。なお、SETコマンド及びGETコマンド以外にも、各機器から自律的に機器の情報を通知する情報通知コマンド(INFコマンド)があってもよい。
(電源制御方法)
以下において、実施形態に係る電源制御方法について説明する。
図9に示すように、ステップS10において、PCS332は、PCS332のファームウェアの更新を実行する。ファームウェアの更新は、ローカル制御装置360から受信するコマンドに応じて行われてもよい。例えば、ローカル制御装置360は、PCS332のファームウェアのバージョンがリモートコントローラ320のファームウェアのバージョンと異なる場合に、PCS332のファームウェアの更新を指示するコマンドをPCS332に送信してもよい。但し、PCS332のファームウェアの更新は、定期的に試みられてもよく、ユーザの手動で試みられてもよい。
ステップS11において、リモートコントローラ320は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新開始タイミングを通知する開始メッセージをPCS332に送信する。
ステップS12において、リモートコントローラ320は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新を開始する。ファームウェアの更新は、ローカル制御装置360から受信するコマンドに応じて行われてもよく、ユーザの手動で行われてもよい。
ステップS13において、PCS332は、タイムアウト時間を第1タイムアウト時間から第2タイムアウト時間に延長する。
ステップS14において、リモートコントローラ320は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新を終了する。
ステップS15において、リモートコントローラ320は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新終了タイミングを通知する終了メッセージをPCS332に送信する。
ステップS16において、PCS332は、タイムアウト時間を第2タイムアウト時間から第1タイムアウト時間に短縮する。
図9では特に触れていないが、PCS332は、PCS332とリモートコントローラ320との間の通信の途絶時間がタイムアウト時間を超えた場合に、PCS332を電力系統110から解列するように構成されている。
図9では、開始メッセージがPCS332のファームウェアの更新開始タイミングで送信されるケースを例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。開始メッセージは、PCS332のファームウェアの更新開始タイミングよりも前に予め送信されてもよい。同様に、終了メッセージがPCS332のファームウェアの更新終了タイミングで送信されるケースを例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。終了メッセージは、PCS332のファームウェアの更新終了タイミングよりも前に予め送信されてもよい。開始メッセージ及び終了メッセージは、1つのメッセージで送信されてもよい。1つのメッセージは、更新開始タイミング及び更新終了タイミングの双方を示す情報を含んでもよい。
(作用及び効果)
実施形態では、PCS332は、リモートコントローラ320のファームウェアの更新の実行中において、タイムアウト時間を第1タイムアウト時間から第1タイムアウト時間よりも長い第2タイムアウト時間に延長する。このような構成によれば、予め通信の途絶が予測される期間(すなわち、リモートコントローラ320のファームウェアの更新が実行される期間)において、PCS332の解列を抑制することができる。すなわち、PCS332の解列を抑制することによってユーザのメリットを確保しながら、ファームウェアの更新を適切に行うことができる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態では、電力系統110の安定化に用いる分散電源として、蓄電池装置(蓄電池312及びPCS332)を例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。電力系統110の安定化に用いる分散電源は、太陽電池装置(太陽電池311及びPCS331)であってもよく、燃料電池装置(燃料電池313及びPCS333)であってもよい。或いは、電力系統110の安定化に用いる分散電源は、風力又は地熱などの自然エネルギーを利用する分散電源であってもよい。
例えば、分散電源が太陽電池装置である場合には、太陽電池装置が発電を行っていない期間(例えば、夜間)において、太陽電池装置のファームウェアの更新が実行されてもよい。分散電源が蓄電池装置又は燃料電池装置である場合には、太陽電池装置が発電を行っていない期間(例えば、夜間)において、蓄電池装置又は燃料電池装置の運転モード又は運転動作状態が切り替わるタイミングで、蓄電池装置又は燃料電池装置のファームウェアの更新が実行されてもよい。
実施形態では、リモートコントローラ320は、蓄電池装置を制御する制御装置として設けられる。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。太陽電池装置又は燃料電池装置を制御する制御装置としてリモートコントローラが設けられてもよい。
実施形態では、分散電源を制御する制御装置として、リモートコントローラ320を例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。分散電源を制御する制御装置は、ローカル制御装置360(EMS)であってもよい。
実施形態では、リモートコントローラ320とPCS332との間の通信で用いられるプロトコルが独自の専用プロトコルであるケースを例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。リモートコントローラ320とPCS332との間の通信で用いられるプロトコルは第2プロトコルであってもよい。
実施形態では、各分散電源に個別にPCSが設けられる。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。2以上の分散電源に対して1つのPCSが設けられてもよい。
実施形態では、PCS332(分散電源)及びリモートコントローラ320(制御装置)が別々な装置であるケースを例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。PCS332が有する第1機能ブロック及びリモートコントローラ320が有する第2機能ブロックは1つの装置に設けられてもよい。第1機能ブロック及び第2機能ブロックは、異なる基板に設けられる別々なCPUによってハードウェア的に実現されてもよく、同じ基板に設けられる別々なCPUによってハードウェア的に実現されてもよく、同じCPUによってソフトウェア的に実現されてもよい。これらのケースにおいて、「通信」、「送信」及び「受信」については、「インタフェース」、「出力」及び「入力」などと適宜読み替えればよい。
実施形態では特に触れていないが、施設300に設けられるローカル制御装置360は、必ずしも施設300内に設けられていなくてもよい。例えば、ローカル制御装置360の機能の一部は、インターネット上に設けられるクラウドサーバによって提供されてもよい。すなわち、ローカル制御装置360がクラウドサーバを含むと考えてもよい。
実施形態では、PCS332(分散電源)のファームウェアの更新の実行後にリモートコントローラ320(制御装置)のファームウェアの更新が実行されるケースについて例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。リモートコントローラ320(制御装置)のファームウェアの更新は任意のタイミングで行われてもよい。例えば、リモートコントローラ320(制御装置)のファームウェアの更新はPCS332(分散電源)のファームウェアの更新の実行前に行われてもよい。或いは、リモートコントローラ320(制御装置)のファームウェアの更新は、PCS332(分散電源)のファームウェアの更新が実行されるまで保留されてもよい。
10L…主幹電力線、100…電源制御システム、110…電力系統、120…ネットワーク、200…電力管理サーバ、300…施設、311…太陽電池、312…蓄電池、313…燃料電池、314…給湯装置、320…リモートコントローラ、321…通信部、322…制御部、331…PCS、332…PCS、332−1…通信部、332−2…制御部、333…PCS、340…分電盤、350…負荷、360…ローカル制御装置、500…ルータ

Claims (9)

  1. 電力系統の安定化に用いる分散電源を制御する制御装置のファームウェアを更新するステップAと、
    前記分散電源と前記制御装置との間の通信の途絶時間がタイムアウト時間を超えた場合に、前記分散電源を前記電力系統から解列するステップBとを備え、
    前記ステップBは、前記ステップAの実行中において、前記タイムアウト時間を第1タイムアウト時間から前記第1タイムアウト時間よりも長い第2タイムアウト時間に延長するステップB1を含む、電源制御方法。
  2. 前記ステップB1は、前記分散電源のファームウェアの更新の実行後に前記ステップAが行われる場合に行われる、請求項1に記載の電源制御方法。
  3. 前記ステップAは、前記制御装置のファームウェアの更新開始タイミングを通知する開始メッセージを前記制御装置から前記分散電源に送信するステップを含む、請求項1又は請求項2に記載の電源制御方法。
  4. 前記ステップB1は、前記開始メッセージに基づいて、前記タイムアウト時間を前記第1タイムアウト時間から前記第2タイムアウト時間に延長するステップを含む、請求項3に記載の電源制御方法。
  5. 前記ステップAは、前記制御装置のファームウェアの更新終了タイミングを通知する終了メッセージを前記制御装置から前記分散電源に送信するステップを含む、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電源制御方法。
  6. 前記ステップB1は、前記終了メッセージに基づいて、前記タイムアウト時間を前記第2タイムアウト時間から前記第1タイムアウト時間に短縮するステップを含む、請求項5に記載の電源制御方法。
  7. 前記分散電源は、蓄電池装置である、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電源制御方法。
  8. 電力系統の安定化に用いる分散電源であって、
    前記分散電源と前記分散電源を制御する制御装置との間の通信の途絶時間がタイムアウト時間を超えた場合に、前記分散電源を前記電力系統から解列する制御部を備え、
    前記制御部は、前記分散電源を制御する制御装置のファームウェアの更新の実行中において、前記タイムアウト時間を第1タイムアウト時間から前記第1タイムアウト時間よりも長い第2タイムアウト時間に延長する、分散電源。
  9. 電力系統の安定化に用いる分散電源を制御する制御装置であって、
    前記制御装置のファームウェアを更新する制御部と、
    前記制御装置のファームウェアの更新開始を通知する開始メッセージを前記分散電源に送信する送信部とを備え、
    前記分散電源は、前記分散電源と前記制御装置との間の通信の途絶時間がタイムアウト時間を超えた場合に、前記電力系統から解列されるように構成されており、
    前記タイムアウト時間は、前記制御装置のファームウェアの更新の実行中において、第1タイムアウト時間から前記第1タイムアウト時間よりも長い第2タイムアウト時間に延長される、制御装置。
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