JP6670542B2 - 冷媒ボンベ - Google Patents

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本発明は冷媒を充填するボンベに関し、特には、再充填禁止容器に冷媒を充填する冷媒ボンベに関する。
例えば空気調和装置などにはハイドロフルオロカーボン(HFC)等の冷媒が用いられている。このような冷媒を空気調和装置に充填する際には、冷媒を充填した冷媒ボンベが用いられている(特許文献1)。この冷媒ボンベとして、従来より、冷媒を空気調和装置に充填し、充填後に空になったボンベ内に再度冷媒を充填して使い回す回転容器(以下、単にRC容器ともいう:Returnable Cylinder)が用いられている。
その一方で、この回転容器は重く取り扱いづらく、またコストもかかる。そこで、空気調和装置に冷媒を充填するためのボンベとして、近年、比較的取り扱い易く、低コストの再充填禁止容器(以下、単にNRC容器ともいう:Non Refillable Cylinder)のものも用いられている。
特開平9−292170号公報
上記のようなNRC容器を有する冷媒ボンベにおいては、そのNRC容器自体の壁に破裂弁が設けられている。このような破裂弁を設けておくことで、NRC容器内の圧力が異常に高まったときにその圧力を開放することができる。
しかしながら、NRC容器の壁に設けたこの安全弁(破裂弁)は、冷媒ボンベを取り扱う際に他と接触しやすく破損が生じやすい。破損によりそこから意図せず内部の冷媒が逃げてしまってはボンベとしての役割を果たせなくなってしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、取り扱う際に安全弁が破損しにくい再充填禁止容器を使用した冷媒ボンベを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、冷媒を充填する冷媒ボンベであって、前記冷媒が一度だけ充填される再充填禁止容器と、該再充填禁止容器に充填された冷媒を外部へ吐出するための冷媒吐出経路と、該冷媒吐出経路の開閉のためのバルブとを有しており、前記再充填禁止容器には、前記冷媒吐出経路の周りに取っ手が備えられており、前記再充填禁止容器および前記冷媒吐出経路のうち、前記冷媒吐出経路にのみ安全弁が備えられており、該安全弁はばね式のものであり、前記バルブには、前記冷媒吐出経路側にフロートが備えられており、バルブを閉めると前記フロートが押し下げられて前記冷媒吐出経路が閉じ、バルブを開けると前記冷媒が充填された再充填禁止容器の内圧により前記フロートが押し上げられて前記冷媒吐出経路が開くものであり、かつ、前記再充填禁止容器内に冷媒を再充填しようとすると、前記フロートが自動的に下がり前記冷媒吐出経路を閉じて冷媒の再充填を防ぐものであることを特徴とする冷媒ボンベを提供する。
このように本発明の冷媒ボンベ(以下、単にボンベともいう)においては、まず、再充填禁止容器ではなく冷媒吐出経路にのみ安全弁が備えられており、該安全弁が備えられた冷媒吐出経路の周りに取っ手が備えられている。そのため、ボンベの取り扱いの際に安全弁が他と接触しにくく、安全弁が破損してしまうのを効果的に防ぐことができる。
また、従来では安全弁として破裂弁を採用していた。この従来方式だと容器内部の圧力が異常に高まって破裂して圧力が開放され、それにより異常圧力が改善しても、その後も内部の冷媒が漏れ続けることになるため、この冷媒が可燃性ガスの場合に特に問題である。
一方で本発明では、安全弁はばね式のものである。したがって、異常圧力開放のため、その弁が開放されて一旦冷媒を放出するものの、内圧が正常値範囲に下がれば再びその弁が閉じて冷媒が放出し続けるのを防止することができる。したがって冷媒が可燃性ガスの場合に特に有効な仕組みであり、安全である。
また、本発明では冷媒を充填する容器がNRC容器であるため、RC容器に比べて比較的壁の厚さも薄く、低コストかつ軽量であり、扱い易い。
その一方でRC容器とは異なり使い回しは禁止されており、冷媒の充填は一度だけと決められている。しかしながら、誤って再利用のため冷媒を再充填しようとする場合も考えられる。そこで本発明ではさらに上記フロートを備えており、これによりNRC容器への冷媒の再充填を自動的に防ぐことができ、再充填という誤使用を未然に防ぐことができる。そのため安全性の高いものである。しかも上記フロートを備えているだけであるので実に簡単な構造であり低コストであり、使い捨ててもコスト面で特に問題はない。
また、前記再充填禁止容器と前記冷媒吐出経路は溶接されて一体化されているものとすることができる。
例えば家庭用のプロパンガスを充填するためのボンベ(RC容器を用いたもの)などでは、ガス容器とそのガス吐出経路とは各々別部品として取り扱われており、耐圧テストも別々に行われている。
一方でNRC容器を用いたボンベでは、NRC容器と冷媒吐出経路が一体化された状態で耐圧テスト等が行われている場合もある。溶接により一体化されていることで、これらのテストの条件を満たしたボンベを提供することができる。
また、前記再充填禁止容器および冷媒吐出経路は、0.2MPa以上5MPa以下の最大耐圧値を有するものとすることができる。
このように0.2MPa以上であれば、高圧ガス保安法の基準をより確実に満たしたものとすることができる。なお、ここでは液化ガスにおいて常用の温度(40℃)のときの圧力値をいう。
また、5MPaもあれば、通常使用されている冷媒ボンベとして十分な耐圧値である。
また、前記取っ手は前記冷媒吐出経路を保護する機能を兼ね備えたものとすることができる。
上記取っ手によって、前述したように冷媒吐出経路に設けられた安全弁が接触等により破損するのを防ぐことができる上、さらには冷媒吐出経路自体を他から効果的に保護することができる。
また、前記再充填禁止容器、前記冷媒吐出経路および前記取っ手の全体を囲って収納する外箱をさらに備えており、該外箱には、収納された状態の冷媒吐出経路から冷媒を取り出すための穴が形成されているものとすることができる。
このような外箱を備えていることで、NRC容器の形状が持ち運びにくかったり、載置し難い形状であっても、安定してNRC容器を運搬し、載置することができる。これにより各種作業を効率的に行うことができる。また、外箱で囲っているため、NRC容器等が他と接触して破損するのを効果的に防ぐことができる。さらには上記穴のため、外箱からわざわざ再充填禁止容器、冷媒吐出経路等を取り出さずとも、収納された状態で空気調和装置などと接続して該装置への冷媒の充填が可能であり、簡便である。
以上のように、本発明の冷媒ボンベであれば、他との接触等により安全弁が破損しにくい。しかも、安全弁が作動した際に不要に冷媒を放出し続けることもなく、また、冷媒の再充填を防止できるため、安全性が高いものである。さらには低コストであり、取り扱いもし易いものとすることができる。
本発明の冷媒ボンベの一例を示す概略図である。(A)側面図である。(B)上面図である。 ばね式の安全弁の一例を示す説明図である。 バルブが開いている状態の一例を示す説明図である。 バルブが閉まっている状態の一例を示す説明図である。 冷媒の再充填防止の仕組みの一例を示す説明図である。 冷媒充填前の初期の状態の一例を示す説明図である。 冷媒充填後にバルブを閉めたときの状態の一例を示す説明図である。 外箱の一例を示す概略図である。
以下、本発明について、実施態様の一例として、図を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は本発明の冷媒ボンベの概略図である。図1(A)は側面図であり、図1(B)は上面図である。
図1に示すように、本発明の冷媒ボンベ(ボンベ)1は、まず、再充填禁止容器(NRC容器)2と、冷媒吐出経路3と、バルブ4とからなっている。NRC容器2にはその運搬等のために取っ手5が備えられている。また冷媒吐出経路3にはばね式の安全弁6および吐出口7が設けられている。吐出口7は、NRC容器2内に充填された冷媒を外部へ吐出するための開口部である。安全弁6はNRC容器2内の圧力が異常に高まったときに冷媒を自動的に排出して内圧を下げるためのものである。またバルブ4は冷媒吐出経路3の開閉の役割を有するとともに、後述するフロートを有しており冷媒の再充填を防ぐ機構が備わっている。
本発明のボンベ1に充填する冷媒は特に限定されないが、例えばCFC冷媒や、よりオゾン層破壊係数が小さいHCFC冷媒、さらにはHFC冷媒、あるいはHFO冷媒などが挙げられる。なお、HFC冷媒等の中には現在日本では不燃性のものとして取り扱われているものの、米国においては可燃性のものとして取り扱われているものがある。国によって可燃・不燃の定義が異なっている場合がある。本発明のボンベ1は不燃性および可燃性のものを問わず充填可能なものであるが、ばね式の安全弁が備えられているため、可燃性のものを充填した場合に安全性の面で特に有効である。
以下、各部についてさらに詳述する。
NRC容器2は、冷媒が一度だけ充填される容器である。すなわち、充填された冷媒を他の空気調和装置などに一旦全て吐出した場合には用済みとなる使い捨てタイプのものである。したがって、家庭用のプロパンガス等を充填するRC容器とは異なり、低コスト化されている。例えば容器の壁が比較的薄くなっている。このようにしてコストの低減を図ることができるため使い捨ててもコスト面で特に問題は生じず、また、壁が薄いために軽量であって取り扱い易くなるなどの利点を有している。
またNRC容器2に備えられた取っ手5は、冷媒吐出経路3の周りに設けられている。図1(B)に示すように、ここでは2つ設けられている。このような取っ手5を設けているため、その内側に配設されている冷媒吐出経路3自体および該冷媒吐出経路3に設けられた安全弁6を効果的に保護することができる。なお、取っ手5の数、大きさ、形状等は特に限定されない。ボンベ1を取り扱うときなどに、少なくとも安全弁6が他と接触して破損されにくいように配設位置、形状等を適宜決定することができる。さらには冷媒吐出経路3の全体を保護するように設けると良い。また、冷媒吐出経路3から冷媒を取り出しやすいように、冷媒吐出経路3(特に吐出口7)の向きも考えて取っ手5の配設位置を決めることができる。
そして、NRC容器2の上部には冷媒吐出経路3が設けられている。この冷媒吐出経路3の大きさ等は特に限定されないが、小さいものであれば軽量化、低コスト化を図ることができるため好ましい。吐出口7の大きさ、口の形状等も特に限定されず、冷媒を吐出できるものであれば良い。吐出口7に対してキャップ等を備えたものとすることができる。
なお、図1に示す冷媒吐出経路3とNRC容器2とは溶接されており、一体化されている。
NRC容器を用いたボンベの場合、NRC容器と冷媒吐出経路とが一体化された状態で耐圧テストが行われ、また、その耐圧基準が設定されている場合がある。図1に示す本発明のボンベ1では上記耐圧テストを受けるための条件を満たしたものとなっている。
そして、上記耐圧基準をクリアするため、これらの部品は最大耐圧値が例えば0.2MPa以上のものとすることができる。この数値以上であれば、高圧ガス保安法の基準を満たすことができる。また、5MPaもあれば十分である。コストや安全性等をも考慮し、これらの部品の材質・形状等を適宜決定し、所望の耐圧値に設定することができる。
また、上記例では溶接して一体化されたものについて説明したが、一体化の手段は特に限定されない。例えば、冷媒吐出経路をNRC容器にねじ込ませて嵌合させて一体化させることもできる。
なお、従来のRC容器では、RC容器と冷媒吐出経路とは特に完全に一体化されているわけではなく、互いに取り外し可能であり、耐圧テスト・基準も各々別個に設けられていた。
また、本発明における安全弁6は、冷媒吐出経路3に設けられており、しかもばね式である。図2にばね式の安全弁の一例を示す。なお、安全弁付近以外の構造は省略して記載している。
前述したように従来のボンベにおいては、安全弁はNRC容器の壁に設けられており、しかも破裂弁であった。しかしながら、このような安全弁の配置ではそもそも他との接触等により破損しやすいし、破裂弁のため、一旦破裂すると充填された冷媒が漏れ続る。そのため特に冷媒が可燃性ガスの場合に安全性に問題が生じてしまう。
一方で本発明では、まず、安全弁6をNRC容器2自体には設けていない。安全弁6を冷媒吐出経路3に対してのみ設け、取り扱いの際に特に他と接触し易いNRC容器2の壁に設けないことで、安全弁6の破損の危険性を効果的に低減することができる。加えて前述した取っ手5の配設により、一層、安全弁6を安全に保護することができる。
さらには、ばね式のものであるため、NRC容器2の異常に高まった内圧を低減するために弁が開放されて冷媒を放出しても、NRC容器の内圧が正常範囲に戻れば自動的に弁が閉じる。
図2を参照してさらに説明する。ばね式の安全弁6の機構として、まず、ばね6aと、その先端の蓋6bとが設けられており、さらに、ばね6aに対して蓋6bと反対側に放出口6cが設けられている。NRC容器2および冷媒吐出経路3内の内圧が所定の正常範囲内であれば、ばね6aにより、内圧よりも高い圧力で蓋6bを用いて冷媒吐出経路3との接続口を閉じている。一方、内圧が異常に高まった場合、該内圧により蓋6bが押し返されるとともに、内部の冷媒が安全弁6の内壁と蓋6bとの隙間を通って放出口6cから放出される。そして内圧が正常範囲内に落ち着くと再びばね6aにより蓋6bを用いて冷媒吐出経路3との接続口が自動的に閉じる。なお、安全弁6はばね式であれば良く、図2の仕組みに限定されるものではない。
このように、たとえ冷媒が可燃性ガスであったとしても、その放出は一時的なものであり、破裂弁のように不必要に放出し続けてしまうことはないので安全である。
また、図3、4を参照してバルブ4について詳述する。図3、4はバルブ4および冷媒吐出経路3の断面図である。特には、図3はバルブが開いている状態を示し、図4はバルブが閉まっている状態を示す。なお、ここでは安全弁を省略して記載している。
図3に示すように、バルブ4には冷媒吐出経路3側に、弁体に該当するフロート8が備えられている。フロート8の形状は、ここでは円柱状の胴部9と、該胴部9の直径よりも幅広の頭部10を有する形状となっている。フロート8は例えばゴム等の弾性体とすることができる。冷媒吐出経路3の内壁との間に隙間が生じにくく、冷媒の漏れを防ぎやすい材質のものとすることができる。
ここでバルブ4、フロート8、冷媒吐出経路3の関係について説明する。すなわち、開閉や冷媒の再充填防止の仕組みについて説明する。
まず開閉の仕組みについて説明する。
図3に示すようにバルブ4の先端が冷媒吐出経路3の内部に挿入されており、また、そのバルブ4の先端には孔11が設けられており、フロート8の胴部9がバルブ4に対して上下動可能に挿入されている。また、フロート8の頭部10は、冷媒吐出経路3の所定箇所の内壁(弁座)で密着し、冷媒吐出経路3を閉じることが可能になるように形作られている。
このため、バルブ4を閉めると、それに伴いフロート8が押し下げられて、NRC容器2から外部への冷媒吐出経路3が閉じられる。つまり図4に示すように、フロート8の頭部10が冷媒吐出経路3の内壁と密着し、それによって冷媒吐出経路3が閉じられ、NRC容器2内の冷媒の外部への吐出を停止させることができる。
これに対し、図3のようにバルブ4を開けた場合、閉めているときよりもバルブ4は上方に位置しているため、フロート8が自由に上下動できるスペースが生じる。NRC容器2内に冷媒が充填されている場合、その内圧によってフロート8が押し上げられ、それに伴い冷媒吐出経路3が開き、吐出口7から冷媒を取り出すことができる。
次に、図5を参照して冷媒の再充填防止の仕組みについて説明する。
NRC容器2内に冷媒を再充填しようとするとフロート8が自動的に下がり、フロート8の頭部10と冷媒吐出経路3の内壁とが密着して冷媒吐出経路3を閉じるものである。冷媒吐出経路3が閉じられているため、吐出口7側からNRC容器2内へ冷媒を充填しようとしても出来ないようになっている。このようなフロート8を利用したものであれば、簡便かつ低コストで再充填を防止できるので使い捨ててもコスト面で大きな問題は生じない。かつ、再充填を禁止しているNRC容器2内に再充填されるのを確実に防止でき、安全性を格段に高めることができる。
なお、フロート8が自動的に下がる仕組み自体は特に限定されない。例えばフロート8自体の重さを利用した仕組みとすることができる。NRC容器2内の冷媒を使い切り、冷媒を再充填しようとすると、NRC容器2の内圧は低くなっているためフロート8がその重さにより自然に下がっており、冷媒吐出経路3を閉じる仕組みである。
また、内外の差圧を利用した仕組みとすることもできる。NRC容器2内の冷媒を使い切ったり、あるいは冷媒がまだ残っている場合であっても、NRC容器2内に冷媒を再充填しようとしてNRC容器2の内圧よりも高い外圧を吐出口7側からかけると、その内外の差圧からフロート8が自動的にNRC容器2側に向かい、冷媒吐出経路3を閉じる仕組みである。外圧をかけると、バルブ4の先端とフロート8の頭部10との隙間に回り込み、頭部10に対して上方から下方へ(バルブ側からNRC容器側へ)圧がかかってフロート8が下がる。このような内外の差圧を利用した仕組みであれば、ボンベ1自体を逆さにしても同様の現象を起こすことができる。
なお、上記のような再充填防止の仕組みが適切に働くように、フロート8の重さや、冷媒吐出経路3の内部構造およびフロート8の形状等を適宜調整することができる。
なお、最初に冷媒を充填するための仕組みとしては以下のものが一例として挙げられる。図6は、冷媒充填前の初期の状態であり、図7は、その冷媒充填後にバルブを閉めたときの状態である。
図6に示すようにボンベが納品されたままの初期時はバルブ4が開けられており、弾性体等のフロート8の頭部10は冷媒吐出経路3内の幅が狭まっている領域で係止している。この状態で真空引きをし、吐出口7から冷媒を充填する。そして充填完了後に一旦バルブ4を閉める。すると、図7のように、係止していた幅の狭い領域から幅の広い領域へフロート8の頭部10が強制的に押し下げられる。なお、一旦、幅の広い領域へ下がった弾性体等のフロート8の頭部10は、幅の広い領域から幅の狭い領域への段差でひっかかるため、再度幅の狭い領域に戻ることはない。
この後にバルブ4を開閉したり、冷媒の再充填を防止する場合については前述した通りである。
以上のように、NRC容器2、冷媒吐出経路3、バルブ4等について詳述してきたが、本発明のボンベ1は、さらに外箱を備えたものとすることができる。図8に外箱の一例を示す。
外箱12は、NRC容器2、冷媒吐出経路3、取っ手5の全体を囲って収納する大きさ、形状のものである。NRC容器2は内圧を均等に分散させるため、通常丸みを帯びた形状が好ましい。しかし、底も丸まっていると載置しにくく、載置状態が不安定になりやすい。そこでこのような外箱12、特には直方体のものであれば、安定して載置できるし、また、持ち運びもし易くなる。また、当然、外箱12で覆っているため、取り扱いの際にNRC容器2等が他と接触して破損するのを防止できる。
なお、図8に示すように、外箱12には、冷媒吐出経路3の吐出口7と対面する側に穴13が形成されている。したがって、収納された状態のままで、穴13を介して冷媒吐出経路3の吐出口7と充填先である空気調和装置等とを接続して冷媒の充填を行うことができ、簡便である。
なお、バルブ4の開閉作業のため、バルブ4付近にも別個の穴を設けておくこともできる。また取っ手5を外から持つための穴を開けても良い。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…本発明の冷媒ボンベ、 2…再充填禁止容器(NRC容器)、
3…冷媒吐出経路、 4…バルブ、 5…取っ手、 6…ばね式の安全弁、
6a…ばね、 6b…蓋、 6c…放出口、 7…吐出口、
8…フロート、 9…フロートの胴部、 10…フロートの頭部、
11…バルブ先端の孔、 12…外箱、 13…外箱の穴。

Claims (4)

  1. 冷媒を充填する冷媒ボンベであって、
    前記冷媒が一度だけ充填される再充填禁止容器と、該再充填禁止容器に充填された冷媒を外部へ吐出するための冷媒吐出経路と、該冷媒吐出経路の開閉のためのバルブとを有しており、
    前記再充填禁止容器には、前記冷媒吐出経路の周りに取っ手が備えられており、
    前記再充填禁止容器および前記冷媒吐出経路のうち、前記冷媒吐出経路にのみ安全弁が備えられており、該安全弁はばね式のものであり、
    前記バルブには、前記冷媒吐出経路側にフロートが備えられており、バルブを閉めると前記フロートが押し下げられて前記冷媒吐出経路が閉じ、バルブを開けると前記冷媒が充填された再充填禁止容器の内圧により前記フロートが押し上げられて前記冷媒吐出経路が開くものであり、かつ、前記再充填禁止容器内に冷媒を再充填しようとすると、前記フロートが自動的に下がり前記冷媒吐出経路を閉じて冷媒の再充填を防ぐものであり、
    前記再充填禁止容器は、0.2MPa以上5MPa以下の最大耐圧値を有するものであり、
    前記再充填禁止容器、前記冷媒吐出経路および前記取っ手の全体を囲って収納する、前記冷媒ボンベを運搬可能な外箱をさらに備えており、該外箱には、収納された状態の冷媒吐出経路から冷媒を取り出すための穴が形成されているものであることを特徴とする冷媒ボンベ。
  2. 前記再充填禁止容器と前記冷媒吐出経路は溶接されて一体化されているものであることを特徴とする請求項1に記載の冷媒ボンベ。
  3. 前記冷媒吐出経路は、0.2MPa以上5MPa以下の最大耐圧値を有するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷媒ボンベ。
  4. 前記取っ手は前記冷媒吐出経路を保護する機能を兼ね備えたものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷媒ボンベ。
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