JP6670099B2 - 鋼管柱の接合構造 - Google Patents
鋼管柱の接合構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6670099B2 JP6670099B2 JP2015253731A JP2015253731A JP6670099B2 JP 6670099 B2 JP6670099 B2 JP 6670099B2 JP 2015253731 A JP2015253731 A JP 2015253731A JP 2015253731 A JP2015253731 A JP 2015253731A JP 6670099 B2 JP6670099 B2 JP 6670099B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- end plate
- column
- bolt
- pipe column
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
上記のような構成によれば、第1の鋼管柱のエンドプレートに開設された開口部の内壁と、第2の鋼管柱のエンドプレートに設けられた凸部の外側周面が、近接するように嵌合されているため、大きなせん断力が作用しても、開口部の内壁と凸部の外側周面が接触することにより、開口部の内壁と凸部の外側周面の間でせん断力を伝達することが可能である。したがって、大きなせん断力を伝達可能な、強い構造を実現することができる。
また、第1の鋼管柱の開口部と、第2の鋼管柱の凸部が嵌合される構造であるため、第1の鋼管柱と第2の鋼管柱の位置合わせは、開口部と凸部を嵌合させることで、容易に行うことが可能である。したがって、施工が容易となる。
また、第1及び第2のエンドプレートは、第1及び第2の鋼管柱の内側で、複数の緊締具によって締結されているため、接合のために、エンドプレートを鋼管柱の外周面から大きく突出させる必要がなくなる。したがって、接合構造の仕上げ材への干渉が少なくなるので、施工が容易となり、かつ、外観を向上させることが可能となる。
接合構造の施工においては、下側の鋼管柱を、接合端を上向きに設置した後に、上側の鋼管柱を設置するのが一般であるが、上記のような構成によれば、下側に設置される、すなわち、接合端が上向きに設置されるのは、開口部を有さない第2の鋼管柱であるため、第2の鋼管柱設置後、第1の鋼管柱設置前の期間において、外部からの、雨などの侵入を防ぐことができる。これにより、腐食を防止し、強い構造を維持することができる。
上記のような構成によれば、接合は、溶接ではなく、ボルトを使用して行われるため、施工が容易であり、施工が天候に左右されない。また、超音波探傷試験が不要である。したがって、短期間での施工と、接合品質の向上が可能である。更に、作業員に溶接技術を必要とせず、誰でも接合作業を実施することができるため、施工計画の立案が容易である。
また、第1のエンドプレートのボルト孔は、第2のエンドプレートのボルト孔よりも大きくなっているため、ボルトの挿入を第2のエンドプレート側から第1のエンドプレートの方向へ行うことにより、第1の鋼管柱と第2の鋼管柱の位置合わせが多少ずれていたとしても、容易にボルトを挿入することが可能となる。したがって、施工を更に容易に行うことができる。
また、第1のエンドプレートのボルト孔の半径と、ボルトの軸部の半径の差、すなわちボルトの軸部の外周と、ボルト孔の内壁とのクリアランスは、開口部の内壁と、凸部の外側周面間の距離よりも大きいため、せん断力が作用しても、ボルトの軸部の外周がボルト孔の内壁に接触する前に、開口部の内壁と凸部の外側周面間が接触し、開口部と凸部間でせん断力を伝達する構成となっている。すなわち、ボルトはせん断力の影響を受けず、せん断力によっては破損されないため、以降に作用する曲げ応力を継続して伝達することが可能となる。したがって、強い構造を実現することができる。
上記のような構成によれば、第1及び第2の鋼管柱の各々の接合端近傍に、それぞれ、窓孔が開設されているため、窓孔を介して緊締具による締結作業を行うことができる。したがって、施工を容易に行うことができる。
また、第1の仮想線が、せん断力が発生する方向に一致するように、接合構造を設置することによって、強い構造を実現することが可能となる。
2 第1の鋼管柱
3 第2の鋼管柱
4 第1のエンドプレート
5 開口部
6 第2のエンドプレート
7 凸部
8 ボルト
9 ナット
10 ワッシャープレート
Claims (4)
- 突き合わされた一対の鋼管柱の接合構造であって、
前記一対の鋼管柱は第1の鋼管柱と第2の鋼管柱を含み、
前記第1の鋼管柱の接合端には、開口部を有する第1のエンドプレートが接合されており、
前記第2の鋼管柱の接合端には、前記第1の鋼管柱との接合面に凸部を有する、第2のエンドプレートが接合されており、
前記第2のエンドプレートの前記凸部は、前記第1のエンドプレートの前記開口部に、前記凸部の外側周面と前記開口部の内壁が近接するように嵌合されており、
前記第1及び第2のエンドプレートは、前記第1及び第2の鋼管柱の内側で、複数の緊締具によって締結されており、
前記複数の緊締具は、前記第1及び第2の鋼管柱の中心を通る、水平な第1の仮想線の方向に密に設置されており、
前記第1及び第2の鋼管柱の各々の接合端の、前記中心において前記第1の仮想線に直交する水平な第2の仮想線上に位置する側面にはそれぞれ、窓孔が開設されている、鋼管柱の接合構造。 - 前記第2の鋼管柱は、前記第2のエンドプレートが上側に位置するように設置されている、請求項1に記載の鋼管柱の接合構造。
- 前記緊締具は、前記第1及び第2のエンドプレートの各々に開設されたボルト孔を挿通するボルトであり、
前記第1のエンドプレートの前記ボルト孔は、前記第2のエンドプレートの前記ボルト孔よりも大きくなっており、
前記第1のエンドプレートの前記ボルト孔の半径と、前記ボルトの軸部の半径の差は、前記開口部の前記内壁と、前記凸部の前記外側周面間の距離よりも大きい、請求項1または2に記載の鋼管柱の接合構造。 - 前記第1及び第2の鋼管柱は、前記第1の仮想線を、せん断力を負担する方向に一致するように設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の鋼管柱の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015253731A JP6670099B2 (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | 鋼管柱の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015253731A JP6670099B2 (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | 鋼管柱の接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017115493A JP2017115493A (ja) | 2017-06-29 |
JP6670099B2 true JP6670099B2 (ja) | 2020-03-18 |
Family
ID=59234884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015253731A Active JP6670099B2 (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | 鋼管柱の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6670099B2 (ja) |
-
2015
- 2015-12-25 JP JP2015253731A patent/JP6670099B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017115493A (ja) | 2017-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6498198B2 (ja) | アンカーボルト | |
JP6863776B2 (ja) | 継手構造および建築用構造体 | |
JP2018145786A (ja) | 管体結合構造およびユニット建物 | |
JP5794489B2 (ja) | 補強及び矩出し兼用の建築用金物 | |
KR20170132030A (ko) | 제진장치 설치공법 | |
JP6960966B2 (ja) | 部材間の接合構造および接合方法 | |
JP6904318B2 (ja) | 柱梁接合構造及びその柱梁接合構造を備えた建物 | |
JP6670099B2 (ja) | 鋼管柱の接合構造 | |
KR20160071137A (ko) | 스틸박스거더 연결구조 | |
JP7068078B2 (ja) | 建材の連結具及びその連結方法 | |
KR101887979B1 (ko) | 필로티 구조물 내진 보강장치 | |
JP7406764B2 (ja) | 鋼管柱の接合構造 | |
JPH01322042A (ja) | 閉鎖形断面柱と鉄骨梁との接合部構造 | |
JP2006307568A (ja) | 梁と柱との接合構造及び梁と柱との接合方法 | |
JP7176675B2 (ja) | 連結梁 | |
JP7156885B2 (ja) | 腰壁パネルの固定構造 | |
JP7080774B2 (ja) | 梁の接合構造 | |
JP6045201B2 (ja) | 梁接合部構造および耐力パネル構造 | |
JP7033406B2 (ja) | あと付けブレースの接合構造 | |
JP2007284912A (ja) | ラーメン架構の柱・梁接合部 | |
JP2006226046A (ja) | 柱材と梁材を繋ぐ接合体及びその接合構造 | |
JP6949691B2 (ja) | あと付けブレースの接合構造 | |
US20200224408A1 (en) | Clip | |
JP5019786B2 (ja) | 木造建築物における柱梁接合構造及びその柱梁接合構造に使用される柱梁接合用金具 | |
JP7117439B2 (ja) | 建材の連結装置、その連結構造及びその連結方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190731 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190806 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190912 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6670099 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |