JP6669689B2 - バッテリの電圧異常検出システム - Google Patents

バッテリの電圧異常検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP6669689B2
JP6669689B2 JP2017086630A JP2017086630A JP6669689B2 JP 6669689 B2 JP6669689 B2 JP 6669689B2 JP 2017086630 A JP2017086630 A JP 2017086630A JP 2017086630 A JP2017086630 A JP 2017086630A JP 6669689 B2 JP6669689 B2 JP 6669689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
determination unit
current
power supply
detection module
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017086630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018186637A (ja
Inventor
宏昌 田中
宏昌 田中
博之 藤
博之 藤
亨 森本
亨 森本
貴裕 岡田
貴裕 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2017086630A priority Critical patent/JP6669689B2/ja
Publication of JP2018186637A publication Critical patent/JP2018186637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6669689B2 publication Critical patent/JP6669689B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、バッテリの電圧異常検出システムに関する。
従来、バッテリの電圧値を検出することで、バッテリの電圧異常を検出するバッテリの電圧異常検出システムが知られている。バッテリの電圧異常は、例えばバッテリが過充電状態あるいは過放電状態である場合に生じ得る。バッテリの電圧異常検出システムは、バッテリの電圧異常を検出する検出モジュールと、検出モジュールの検出結果を判定する判定ユニットを含んで構成される場合がある。検出モジュールがバッテリの電圧異常を検出したと判定ユニットが判定すると、判定ユニットあるいはその他の制御部は、バッテリの充電量あるいは放電量を制御するなどの適切な処理を行うことができる。
例えば、特許文献1には、複数の組電池からなるバッテリの電圧を検出する電圧異常検出システムであって、各組電池に対応して設けられた、複数の検出モジュールとしてのサテライト基板と、判定ユニットとしての上位ECUを含んで構成される電圧異常検出システムが開示されている。
特開2015−079585号公報
従来、検出モジュールと判定ユニットを含んで構成されるバッテリの電圧異常検出システムにおいては、検出モジュールが検出したバッテリの電圧異常を判定ユニットに通知するための専用の通信線が必要であった。この通信線を設けることにより、当該バッテリの電圧異常検出システムが組み込まれた製品がコストアップあるいは大型化するという問題があった。特に、例えば特許文献1のように、複数の組電池に対応して複数の検出モジュールが設けられた場合、専用の通信線も複数必要となるため、製品のコストアップあるいは大型化の問題がさらに顕著となる。
本発明の目的は、検出モジュールと判定ユニットとの間に専用の通信線を設ける必要がなく、検出モジュールがバッテリの電圧異常を検出したことを判定ユニットが判定できるようにすることにある。
本発明は、バッテリの電圧異常を検出する検出モジュールと、前記検出モジュールの検出結果を判定する判定ユニットとを含むバッテリの電圧異常検出システムであって、前記検出モジュールは、前記判定ユニットから供給された電源を前記検出モジュール内の回路へ供給するための検出モジュール内電源ラインと、前記検出モジュール内電源ラインとグラウンドラインとの間に設けられるオンオフ可能な接続スイッチと、前記バッテリの電圧値を検出して、前記バッテリの前記電圧異常を検出した場合に、前記接続スイッチをオンさせて前記検出モジュール内電源ラインとグラウンドラインとを接続するスイッチ制御回路と、を備え、前記判定ユニットは、前記検出モジュール内電源ラインに電気的に接続された、前記検出モジュールへ電源を供給するための判定ユニット内電源ラインであって、前記検出モジュールに供給される電流が流れる判定ユニット内電源ラインと、前記判定ユニット内電源ラインを流れる電流の電流値を検出する電流検出部と、前記電流検出部が計測した電流値が閾値以上である場合に、前記検出モジュールが前記バッテリの前記電圧異常を検出したと判定する電圧異常判定部と、を備える、ことを特徴とするバッテリの電圧異常検出システムである。
上記構成によれば、検出モジュールがバッテリの電圧異常を検出した場合に、検出モジュール内電源ラインとグラウンドラインとが接続されるから、検出モジュール内電源ラインを流れる電流値が増加する。検出モジュール内電源ラインと判定ユニット内電源ラインは電気的に接続されているから、検出モジュール内電源ラインを流れる電流値の増加に伴って、判定ユニット内電源ラインを流れる電流値も増加する。したがって、電圧異常判定部は、電流検出部が検出した判定ユニット内電源ラインを流れる電流値が閾値以上となったことをもって、検出モジュールがバッテリの電圧異常を検出したと判定することができる。
本発明によれば、検出モジュールと判定ユニットとの間に専用の通信線を設ける必要がなく、検出モジュールがバッテリの電圧異常を検出したことを判定ユニットが判定できる。
本実施形態に係るバッテリの電圧異常検出システムの構成概略図である。 通常時と電圧異常検出時における判定ユニット内電源ラインを流れる電流の電流値の違いを示す図である。 監視ICの消費電流値が低減されるタイミングを示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係るバッテリの電圧異常検出システム10の構成概略図が示されている。本実施形態における電圧異常検出システム10は、ハイブリッドカーや電気自動車などの電動車両に搭載されるバッテリパックに組み込まれるものである。
電圧異常検出システム10は、バッテリ12、検出モジュール14、及び、判定ユニット16を含んで構成される。本実施形態では、検出モジュール14及び判定ユニット16はそれぞれ電子基板であり、検出モジュール14に設けられたコネクタ14aと、判定ユニット16に設けられたコネクタ16aとが線材20で接続されることによって、両者が接続されている。線材20には、電源線20aとグラウンド線20bのみが含まれている。
バッテリ12は二次電池であり、例えばリチウムイオン電池あるいはニッケル水素電池から構成される。バッテリ12は、複数の単電池(セル)からなるバッテリモジュール12aが複数個直列接続されて構成される。これにより、バッテリ12は数百ボルトの電圧を出力することが可能となっている。なお、1つのバッテリモジュール12aは数〜十数ボルトの電圧を出力することが可能となっている。また、バッテリ12には、電動車両に搭載されたモータジェネレータからの電力、あるいは商用電源からの電力が供給され、これによりバッテリ12が充電される。
検出モジュール14は、バッテリモジュール12aの電圧異常(以下単に「電圧異常」と記載する)を検出するものである。電圧異常とは、バッテリモジュール12aの電圧値が予め定められた上限閾値以上か、あるいは、予め定められた下限閾値未満であることを意味する。本実施形態では、検出モジュール14は、複数のバッテリモジュール12aに対応して複数設けられる。各検出モジュール14は同様の構成を有している。なお、電圧異常検出システム10としては、検出モジュール14を1つのみ有する態様も採用することができる。
判定ユニット16は、検出モジュール14の検出結果を判定するものである。判定ユニット16は、例えばバッテリ12の制御を行うバッテリECUである。詳しくは、判定ユニット16は、複数の検出モジュール14のいずれかが電圧異常を検出したか否かを判定する。判定ユニット16は、電圧異常が検出されたと判定した場合に、バッテリ12の充放電を制御することができる。例えばバッテリ12の放電量あるいはバッテリ12への充電量を制限したり、バッテリ12の充電を開始させたりすることができる。
各検出モジュール14内の回路を動作させるための電源は、判定ユニット16から供給される。具体的には、判定ユニット16内で生成されるか、あるいは判定ユニット16に供給された低圧電源+B(例えば+5V、あるいは+3.3Vなど)が、まず判定ユニット16内に設けられた判定ユニット内電源ライン22aに供給される。判定ユニット内電源ライン22aは、低圧電源+Bを検出モジュール14へ供給するための供給路である。判定ユニット内電源ライン22aは、線材20内の電源線20aによって、検出モジュール14内の低圧電源ライン22bに接続される。これにより、低圧電源+Bが低圧電源ライン22bに供給される。また、判定ユニット内電源ライン22aには、検出モジュール14へ供給される電流が流れる。
なお、低圧電源+Bは、複数の検出モジュール14に対して供給される。本実施形態では、2つ目以降の検出モジュール14は、図1に示すように、デイジーチェーン方式、すなわち判定ユニット16と直接接続されず、他の検出モジュール14を介して判定ユニット16と接続される。これにより、2つ目以降の検出モジュール14には、他の検出モジュール14を介して低圧電源+Bが供給される。
低圧電源ライン22bに供給された低圧電源+Bは、検出モジュール14に設けられた後述の絶縁電源回路24により昇圧され、それにより得られた高圧電源+Vが、検出モジュール14に設けられた検出モジュール内電源ラインとしての高圧電源ライン26に供給される。高圧電源ライン26は、検出モジュール14内の各回路(本実施形態では監視IC40及びスイッチ制御回路46)に接続されており、これにより高圧電源+Vが検出モジュール14内の各回路に供給される。
上述のように、本実施形態においては、検出モジュール14の各回路に対して、互いに電気的に接続された、判定ユニット内電源ライン22a、電源線20a、低圧電源ライン22b、及び高圧電源ライン26を介して、判定ユニット16から電源が供給される。なお、線材20内のグラウンド線20bにより、検出モジュール14のグラウンドラインと判定ユニット16のグラウンドラインが接続されている。
以下、検出モジュール14について説明する。
絶縁電源回路24は、低圧電源ライン22b、1次コイル28aと2次コイル28bとを有するトランス28、N型FET30、抵抗器32、制御IC34、ダイオード36、コンデンサ38、及び高圧電源ライン26を含んで構成される。
低圧電源ライン22bは、制御IC34の電源端子に接続される。これにより、制御IC34に低圧電源+Bが供給される。なお、本実施形態における制御IC34の消費電流は、トランス28の1次コイル28aを流れる電流I(後述)に比して無視し得る程度に小さいものとする。さらに、低圧電源ライン22bは、トランス28の1次コイル28aの一端に接続される。
N型FET30のドレインは1次コイル28aの他端に接続され、N型FET30のソースは抵抗器32の一端に接続され、N型FET30のゲートは制御IC34の制御端子に接続される。抵抗器32の他端はグラウンドラインに接続される。
トランス28の2次コイル28bの一端はダイオード36のアノードに接続され、他端はグラウンドラインに接続される。ダイオード36のカソード及びコンデンサ38の一端は高圧電源ライン26に接続される。コンデンサ38の他端はグラウンドラインに接続される。
以上のような回路構成において、制御IC34の制御端子から「H(ハイ)」信号が出力されると、N型FET30がオン状態となる。つまり、N型FET30のドレインとソース間に電流が流れる。これにより、トランス28の1次コイル28aに電流Iが流れる。ここで、抵抗器32は1次コイル28aに流れる電流Iを制限する機能を発揮する。
1次コイル28aに電流Iが流れると、電磁誘導により2次コイル28bに電流Iが流れる。これにより、2次コイル28b側において高圧電源+Vが生じる。ダイオード36は、電流の逆流を防止する機能を発揮する。コンデンサ38はデカップリングコンデンサであり、高圧電源+Vのノイズを低減する機能を発揮する。
1次コイル28aの巻数N及び2次コイル28bの巻数N、低圧電源+B及び高圧電源+V、並びに、1次コイル28aを流れる電流I及び2次コイル28bを流れる電流Iには以下の関係が成り立つ。なお、本明細書ではダイオード36の電圧降下は考慮しないものとする。
Figure 0006669689
以下、トランス28の1次コイル28a側を「低圧側」と、2次コイル28b側を「高圧側」と記載する。1次コイル28aと2次コイル28bは絶縁されているため、低圧側と高圧側とは絶縁されている。なお、低圧電源ライン22bと高圧電源ライン26は、絶縁されているものの、トランス28によって電気的には接続されている。
高圧電源ライン26は、監視IC40及びスイッチ制御回路46の電源端子に接続される。これにより、監視IC40及びスイッチ制御回路46に高圧電源+Vが供給される。このように、高圧電源ライン26は、判定ユニット16から供給され、絶縁電源回路24により昇圧された電源を検出モジュール14の各回路に供給するものである。
なお、本実施形態では、絶縁電源回路24は検出モジュール14に設けられているが、絶縁電源回路24は判定ユニット16に設けられてもよい。
監視IC40は、バッテリモジュール12aの電圧値を検出する。また、監視IC40は、バッテリモジュール12aの内部抵抗値、容量、温度なども検出するようにしてもよい。監視IC40が検出したこれらのデータは、監視IC40が有するメモリ内に記憶される。
接続スイッチ42はオンオフ可能な電子スイッチである。本実施形態では、接続スイッチ42はP型FETである。接続スイッチ42のソースは高圧電源ライン26に接続され、接続スイッチ42のドレインは抵抗器44の一端に接続され、接続スイッチ42のゲートはスイッチ制御回路46が備える制御端子に接続される。抵抗器44の他端はグラウンドラインに接続される。このように、接続スイッチ42は、高圧電源ライン26とグラウンドラインとの間に設けられる。
スイッチ制御回路46は、監視IC40と同様に、バッテリモジュール12aの電圧値を検出する。さらに、スイッチ制御回路46は、バッテリモジュール12aの電圧値が異常値であること、すなわち電圧異常を検出した場合(以下「電圧異常検出時」と記載する)、スイッチ制御回路46の制御端子から「L(ロー)」信号を出力する。異常値とは、予め定められた上限閾値以上か、あるいは、予め定められた下限閾値未満である値である。上限閾値及び下限閾値を示す情報は、スイッチ制御回路46が有するメモリに予め記憶されていてよい。なお、スイッチ制御回路46が電圧異常を検出していない場合(以下「通常時」と記載する)は、スイッチ制御回路46の制御端子からは「H」信号が出力される。
通常時は、スイッチ制御回路46の制御端子からは「H」信号が出力されるため、接続スイッチ42はオフ状態となっているが、電圧異常検出時には、スイッチ制御回路46の制御端子から「L」信号が出力されるため、接続スイッチ42がオン状態となる。つまり、高圧電源ライン26とグラウンドラインが抵抗器44を介して接続される。これにより、接続スイッチ42のソースとドレイン間に電流が流れる。ここで、抵抗器44は、接続スイッチ42のソースとドレイン間に流れる電流を調整する機能を発揮する。
なお、本実施形態においては、スイッチ制御回路46が接続スイッチ42のオンオフ制御を行っていたが、監視IC40が、接続スイッチ42のオンオフ制御をするための信号を出力できる端子(すなわちスイッチ制御回路46の制御端子に相当する端子)を有しているならば、監視IC40が接続スイッチ42をオンオフ制御するようにしてもよい。この場合スイッチ制御回路46は不要となる。
以下、判定ユニット16の構成について説明する。
電流検出部48は、判定ユニット内電源ライン22aを流れる電流の電流値を検出する。電流検出部48は電流センサなどであってよい。上述のように、判定ユニット内電源ライン22aには、各検出モジュール14に供給される電流が流れるから、電流検出部48は、各検出モジュール14に供給される電流の電流値を検出するものである。電流検出部48が検出した電流値は電圧異常判定部50に送られる。
電圧異常判定部50は、例えばマイクロコントローラなどから構成される。電圧異常判定部50は、電流検出部48が検出した電流値に基づいて、いずれかの検出モジュール14が電圧異常を検出したか否かを判定する。また、電圧異常判定部50は、検出モジュール14の検出結果に応じてバッテリ12の充放電を制御することもできる。以下、電圧異常判定部50の機能の詳細について説明する。
上述のように、スイッチ制御回路46が電圧異常を検出すると、接続スイッチ42がオンされる。これにより、高圧電源ライン26とグラウンドラインが接続されることから、高圧電源ライン26を流れる電流が通常時に比して増加することになる。特に、トランス28の2次コイル28bを流れる電流Iの値が増加する。
トランス28の1次コイル28aの巻数Nと2次コイル28bの巻数Nの比は一定であることから、式1が示すように、電流Iの値が増加すると、それに伴って1次コイル28aを流れる電流Iも増加する。上述の通り、電流検出部48は、各検出モジュール14における電流Iを含む各検出モジュール14への供給電流の電流値を検出するから、いずれかの検出モジュール14において電圧異常が検出されて電流Iの値が増加すると、電流検出部48の検出電流値もそれに応じて増加することになる。したがって、電圧異常判定部50は、電流検出部48の検出電流値が増加したことに基づいて、いずれかの検出モジュール14が電圧異常を検出したことを判定することができる。
図2には、通常時(接続スイッチ42がオフ)と電圧異常検出時(接続スイッチ42がオン)における電流検出部48の検出電流値の違いが示されている。図2の縦軸は、判定ユニット内電源ライン22aを流れる電流値、すなわち、電流検出部48が検出する電流値を示している。図2には、通常時及び電圧異常検出時それぞれにおいて判定ユニット内電源ライン22aを流れ得る電流値が示されている。本実施形態においては、各検出モジュール14の動作状態によって、判定ユニット内電源ライン22aを流れる電流値が変動するため、図2に示されるように、通常時及び電圧異常検出時において取り得る電流値はある程度の幅を有している。
上述の通り、電圧異常検出時に接続スイッチ42を流れる電流は抵抗器44の抵抗値によって調整可能である。つまり、電圧異常検出時における電流Iの値を調整することができる。これは、抵抗器44の抵抗値によって、電圧異常検出時における電流Iの値、ひいては、判定ユニット内電源ライン22aを流れ得る電流値を調整することが可能であることを意味している。電圧異常検出システムの設計者は、図2に示すように、通常時において判定ユニット内電源ライン22aを流れ得る電流値の領域である電流値領域と、電圧異常検出時において判定ユニット内電源ライン22aを流れ得る電流値の領域である電流値領域とが重複しないように、抵抗器44の抵抗値を調整しておく。
このように調整した上で、通常時の電流値領域の上限値と、電圧異常検出時の電流値領域の下限値との間に電流閾値を設定し、電流閾値を示す情報を判定ユニット16のメモリ内に記憶させておく。これにより、電圧異常判定部50は、電流検出部48が検出した検出電流値と、メモリに記憶された電流閾値とを比較し、検出電流値が電流閾値以上であることをもって、いずれかの検出モジュール14が電圧異常を検出したと判定することができる。
以上説明した通り、本実施形態に係る電圧異常検出システム10によれば、判定ユニット16は、判定ユニット内電源ライン22aを流れる電流値が電流閾値以上となったことをもって、いずれかの検出モジュール14がバッテリモジュール12aの電圧異常を検出したと判定する。したがって、電圧異常検出システム10においては、各検出モジュール14と判定ユニット16との間に、電圧異常を検出したことを通知するための専用の通信線を設ける必要がなくなる。これにより、電圧異常検出システム10が組み込まれたバッテリパックのコストアップあるいは大型化を防止することができる。
また、本実施形態では、監視IC40及びスイッチ制御回路46は、高圧側に配置されており、マイクロコンピュータは低圧側に配置されている。したがって、仮に、専用の通信線を設けた場合、通信線の途中に、高圧側と低圧側の絶縁を維持するための絶縁回路が必要となる。本実施形態に係る電圧異常検出システム10によれば、通信線が不要となることから、このような通信線用の絶縁回路も設ける必要がなくなる。
本実施形態では、検出モジュール14が電圧異常を検出したことを電圧異常判定部50が判定するためには、電圧異常検出時において、通常時に取り得る電流Iの電流値よりも大きい電流値の電流Iを流す必要がある。したがって、絶縁電源回路24としては、通常時に必要な電流Iよりも大きい電流値の電流Iを流せるようになっている必要がある。つまり、絶縁電源回路24の供給可能電流値を大きくする必要がある。これにより、絶縁電源回路24がコストアップするという課題が生じ得る。
したがって、本実施形態では、例えば監視IC40の動作を一時的に停止させる、あるいは一時的に低消費電力モードとすることなどによって、監視IC40の消費電流を一時的に低減させる。すなわち、電流Iの電流値を一時的に低減させる。なお、この場合でもスイッチ制御回路46としては常に動作させておく。そして、電圧異常判定部50は、監視IC40の消費電流が低減されているときに、電流検出部48が検出した電流値に基づいて、検出モジュール14が電圧異常を検出したか否かを判定するようにする。
図3に、監視IC40の消費電流値が低減されるタイミングが示されている。図3に示されたグラフは、縦軸が監視IC40の消費電流値を示し、横軸が時間を示す。図3の例では、時刻t1〜t2までの間に監視IC40の消費電流値が低減されている。つまり、電圧異常判定部50は、時刻t1〜t2までの間に電流検出部48が検出した電流値に基づいて、検出モジュール14が電圧異常を検出したか否かを判定する。なお、本実施形態においては、監視IC40の消費電流値を定期的に一定時間低減するようにしておき、判定ユニット16内のメモリに監視IC40の消費電流値が低減されるタイミングを示す情報を予め記憶させておく。これにより、監視IC40の消費電流値が低減されたことを検出モジュール14が判定ユニット16に通知する必要がなく、電圧異常判定部50が監視IC40の消費電流値が低減されたタイミングで検出モジュール14が電圧異常を検出したか否かを判定することができる。
このようにすることで、時刻t1〜t2の間においては、通常時に流れる電流Iの電流値が低減されるから、電圧異常検出時に必要となる電流Iの電流値も低減される。したがって、絶縁電源回路24の供給可能電流値を抑えることができ、絶縁電源回路24のコストアップを抑制することができる。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10 電圧異常検出システム、12 バッテリ、12a バッテリモジュール、14 検出モジュール、16 判定ユニット、20 線材、20a 電源線、20b グラウンド線、22a 判定ユニット内電源ライン、22b 低圧電源ライン、24 絶縁電源回路、26 高圧電源ライン、28 トランス、28a 1次コイル、28b 2次コイル、30 N型FET、32,44 抵抗器、36 ダイオード、38 コンデンサ、40 監視IC、42 接続スイッチ、46 スイッチ制御回路、48 電流検出部、50 電圧異常判定部。

Claims (1)

  1. バッテリの電圧異常を検出する検出モジュールと、前記検出モジュールの検出結果を判定する判定ユニットとを含むバッテリの電圧異常検出システムであって、
    前記検出モジュールは、
    前記判定ユニットから供給された電源を前記検出モジュール内の回路へ供給するための検出モジュール内電源ラインと、
    前記検出モジュール内電源ラインとグラウンドラインとの間に設けられるオンオフ可能な接続スイッチと、
    前記バッテリの電圧値を検出して、前記バッテリの前記電圧異常を検出した場合に、前記接続スイッチをオンさせて前記検出モジュール内電源ラインとグラウンドラインとを接続するスイッチ制御回路と、
    を備え、
    前記判定ユニットは、
    前記検出モジュール内電源ラインに電気的に接続された、前記検出モジュールへ電源を供給するための判定ユニット内電源ラインであって、前記検出モジュールに供給される電流が流れる判定ユニット内電源ラインと、
    前記判定ユニット内電源ラインを流れる電流の電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が計測した電流値が閾値以上である場合に、前記検出モジュールが前記バッテリの前記電圧異常を検出したと判定する電圧異常判定部と、
    を備える、
    ことを特徴とするバッテリの電圧異常検出システム。
JP2017086630A 2017-04-25 2017-04-25 バッテリの電圧異常検出システム Active JP6669689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017086630A JP6669689B2 (ja) 2017-04-25 2017-04-25 バッテリの電圧異常検出システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017086630A JP6669689B2 (ja) 2017-04-25 2017-04-25 バッテリの電圧異常検出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018186637A JP2018186637A (ja) 2018-11-22
JP6669689B2 true JP6669689B2 (ja) 2020-03-18

Family

ID=64355239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017086630A Active JP6669689B2 (ja) 2017-04-25 2017-04-25 バッテリの電圧異常検出システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6669689B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0879978A (ja) * 1994-09-01 1996-03-22 Toyota Motor Corp バッテリ管理装置
JP5434168B2 (ja) * 2009-03-17 2014-03-05 株式会社リコー 二次電池の保護用半導体装置およびそれを用いたバッテリパックならびに電子機器
JP5126251B2 (ja) * 2010-03-01 2013-01-23 株式会社デンソー 電池電圧監視装置
JP5477254B2 (ja) * 2010-10-18 2014-04-23 株式会社デンソー 電池状態監視装置
JP6705706B2 (ja) * 2016-06-22 2020-06-03 株式会社マキタ バッテリ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018186637A (ja) 2018-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190271743A1 (en) Power supply protective device, power supply device and switch failure diagnosing method
US9142981B2 (en) Cell balance control unit
US10222423B2 (en) Electrical storage system
US11075526B2 (en) Charging control device
US20120253716A1 (en) Battery voltage detector
US8680814B2 (en) Battery charger and battery charging method
US9941712B2 (en) Electrical storage system
US9577458B2 (en) Electrical storage system
US20190210481A1 (en) Electric charging control device
US20090189572A1 (en) Charge control circuit, charging device, and connection checking method
US20150035495A1 (en) Battery control system and battery pack
US10913361B2 (en) Battery temperature control system and method
US9130381B2 (en) Systems and methods for identifying and monitoring a battery charger
US20180006340A1 (en) Problem detection apparatus
JP5808678B2 (ja) 電動車両
EP3247022A1 (en) Storage-battery control system
US10120009B2 (en) Ground-fault determination apparatus
US20130039107A1 (en) Discharge circuit for capacitor
CN111742461A (zh) 管理装置、蓄电系统
US20170141598A1 (en) Electric battery comprising an electronic management system
JP2010141984A (ja) 車載充電装置
US7745039B2 (en) System and method for controlling a rechargeable battery
JP6669689B2 (ja) バッテリの電圧異常検出システム
JP5863880B2 (ja) 車載用dcdcコンバータ
JP2017103996A (ja) 蓄電池システム、蓄電池ユニット、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170519

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6669689

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250