JP6669463B2 - 警備業務支援システム、遠隔装置、携帯端末装置及びプログラム - Google Patents

警備業務支援システム、遠隔装置、携帯端末装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、警備業務支援システム、遠隔装置、携帯端末装置及びプログラムに関する。
監視対象領域に警備装置を設置することにより人手を介さずに監視対象領域を監視する警備システムが知られている。このような警備システムでは、監視対象領域に発生した異常を警備装置により検知して、異常発生時には、この異常に対処する対処員を監視対象領域に派遣する。
特許文献1には、異常が検知された警備対象を監視するセンサの検知状態などを警備員が所持する携帯端末から確認できるようにして、警備対象へ向かっている警備員がある程度現場の状況を把握できるようにすることが記載されている。
特開2005−284861号公報
しかしながら、実際の警備業務において、異常発生時に監視対象領域へ向かう対処員に対して、発生した異常に関する情報を早い段階から詳細に開示することは、好ましくないことがある。例えば、詳細な情報を得ることにより異常の場所、程度又は確度について対処員が思い込みを抱くと、侵入者など緊急の脅威があり得る状況で油断や緊張感の低下を招くおそれがある。また、監視対象領域における対処業務と対処員が担当する他の業務との優先順位を意識的にあるいは無意識に判断してしまう可能性がある。さらに、警備上の異常というセキュリティの観点から見て重要な情報を必要以上に早期に伝達してしまうと、端末の覗き見など予期しない事情により情報が漏洩するリスクが高くなるという問題がある。
本発明は、監視対象領域において検知された異常に関する情報をこの異常に対処する対処員に開示するタイミングを改善することを目的とする。
本発明の一形態によれば、警備装置と、警備装置から信号を受信する遠隔装置と、遠隔装置と通信する携帯端末装置とを備える警備業務支援システムが与えられる。
警備装置は、監視対象領域に設置されて異常を検知する異常検知部と、検知された異常の識別情報を含む異常信号を遠隔装置へ送信する異常信号送信部を備える。
携帯端末装置は、携帯端末装置を所持する利用者が監視対象領域へ移動する際の利用者の行動状態を示す状態情報を遠隔装置へ送信する状態送信部と、遠隔装置から受信した情報が表示される表示部を備える。
遠隔装置は、異常信号を受信すると異常信号に含まれる識別情報に応じて検知された異常に関する詳細情報を生成する詳細情報生成部と、携帯端末装置から受信した状態情報が示す行動状態に応じて携帯端末装置への詳細情報の送信を制御する送信制御部を備える。
遠隔装置は、監視対象領域へ移動する利用者が検知された異常に対応するために要する携行品を判定する携行品判定部をさらに備えてもよい。送信制御部は、携帯端末装置から受信した状態情報が示す行動状態に関わらず携行品を示す携行品情報を携帯端末装置に送信してもよい。
詳細情報は、検知された異常の原因情報とそれ以外の情報とを含んでもよい。送信制御部は、利用者が監視対象領域に到着したことを示す状態情報を受信するまで、詳細情報における前記原因情報の送信を禁止してもよい。
遠隔装置は、異常の分類ごとに異常原因を推定するための異常判定情報が予め記憶された記憶部をさらに備えてもよい。
詳細情報生成部は、異常信号を受信すると、異常信号に含まれる識別情報に応じて検知された異常の分類を判定する異常分類判定部と、異常分類判定部が判定した異常の分類及び記憶部に記憶された異常判定情報に応じて検知された異常の異常原因を推定する異常原因推定部を備えてもよい。
詳細情報生成部は、異常原因推定部が推定した異常原因を含む詳細情報を生成してもよい。
遠隔装置は、異常原因推定部が推定した異常原因が、検知された異常に対応するための携行品を要するか否かを判定する携行品判定部をさらに備えてもよい。送信制御部は、携行品判定部が携行品を要すると判定した場合に、携帯端末装置から受信した状態情報が示す行動状態に関わらず、携行品を示す携行品情報を携帯端末装置に送信してもよい。
本発明の他の形態によれば、携帯端末装置と通信する遠隔装置が与えられる。遠隔装置は、監視対象領域に設置されて異常を検知する警備装置から異常信号を受信する異常信号受信部と、警備装置により検知された異常に関する詳細情報を異常信号に応じて生成する詳細情報生成部と、携帯端末装置を所持する利用者が監視対象領域へ移動する際の利用者の行動状態に応じて携帯端末装置への詳細情報の送信を制御する送信制御部を備える。
本発明の他の形態によれば、遠隔装置と通信する携帯端末装置が与えられる。携帯端末装置は、遠隔装置から送信された情報が表示される表示部と、監視対象領域に設置された警備装置により検知された異常に関する詳細情報を遠隔装置から受信する詳細情報受信部と、携帯端末装置を所持する利用者が監視対象領域へ移動する際の利用者の行動状態を検出する状態検出部と、状態検出部が検出した行動状態に応じて、詳細情報受信部が受信した詳細情報を表示部に表示するか否かを判断する表示制御部を備える。
本発明の他の形態によれば、携帯端末装置の表示部に表示される情報を制御するためのプログラムが与えられる。プログラムは、携帯端末装置に、携帯端末装置と通信する遠隔装置から、監視対象領域に設置された警備装置により検知された異常に関する詳細情報を受信する処理と、携帯端末装置を所持する利用者が監視対象領域へ移動する際の利用者の行動状態を検出する処理と、検出された行動状態に応じて、受信した詳細情報を表示部に表示するか否かを判断する処理を実行させる命令を含む。
本発明の実施形態によれば、監視対象の領域において検知された異常に対処する対処員に異常検知に関する情報を開示するタイミングが改善される。
実施形態の警備業務支援システムの全体を示す概略構成図である。 (a)は携帯端末装置に表示されるメニュー画面の一例を示す図であり、(b)は携帯端末装置に表示される対処指示の一例を示す図である。 (a)は携帯端末装置に表示される支援情報画面の第1例を示す図であり、(b)は携帯端末装置に表示される行動入力画面の一例を示す図である。 携帯端末装置に表示される支援情報画面の第2例を示す図である。 実施形態の警備装置の構成例を示す図である。 実施形態の携帯端末装置の構成例を示す図である。 実施形態のセンタ装置の構成例を示す図である。 第1実施形態の警備業務支援システムの動作の全体の説明図である。 第1実施形態のセンタ装置による処理のフローチャートである。 第2実施形態の警備業務支援システムの動作の全体の説明図である。 第2実施形態の携帯端末装置による処理のフローチャートである。 第3実施形態の警備業務支援システムの動作の全体の説明図である。 第3実施形態のセンタ装置による処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(警備業務支援システムの全体構成)
図1を参照する。警備業務支援システム1は、監視対象である監視区域2内の監視対象施設3の内部に設置され異常を検知するセンサ4と、監視対象施設3の外側の外側領域5に設置され異常を検知するセンサ6を備える。警備業務支援システム1は、センサ4及び6に無線又は有線で接続される警備装置7と、監視センタ9に設置され通信回線8を通じて警備装置7に接続されるセンタ装置10を備える。警備業務支援システム1は、センタ装置10を監視する管制員11からの対処指示により、監視区域2へ向かう対処員12によって所持される携帯端末装置13を備える。
センサ4は、例えば監視対象施設3の内部、又は窓もしくはドア等の開閉部に設置され、監視対象施設3内への侵入者又は侵入物(以下、「侵入者等」と表記する)を検知する。センサ6は、監視対象施設3の外壁、外側領域5内、監視区域2の入口の開閉部に設置され監視区域2内への侵入者等を検知する。以下、センサ4及び6を総称して「センサ4等」と表記することがある。
センサ4等は、例えば開閉部の開閉を検知するマグネットセンサ、受光した赤外線の光量変化に基づいて探知範囲の侵入者等の有無を検知する赤外線センサであってよい。また、センサ4等は、例えば撮像画像と予め記憶された正常時の画像との差分に基づいて撮像範囲の侵入者等の有無を検知する画像センサであってもよい。センサ4等は、監視区域2内に発生した異常を検知すると「検知信号」を警備装置7へ送信する。
警備装置7は、センサ4等からの検知信号により、監視区域2における異常の発生を検知する。警備装置7の動作モードには、警備セットモード及び警備解除モードがある。警備セットモードにて検知信号を受信した場合、警備装置7はセンタ装置10へ「異常信号」を送信する。監視区域2において発生する異常の一例は、例えば侵入者等の検知である。以下の説明において侵入者等の検知を「侵入異常」と表記することがある。
警備装置7は、警備装置7自身やセンサ4等の異常の発生を検知した場合にも、センタ装置10へ異常信号を送信する。警備装置7自身やセンサ4等に発生する異常の一例は、警備装置7とセンサ4等との間の無線通信に使用される無線機器の異常である。以下の説明において無線機器の異常を「無線通信異常」と表記することがある。警備装置7は、ヘルスチェックの応答、すなわち定期疎通確認応答を返信しない無線機器があると、無線通信異常が発生したと判断して異常信号を送信する。
警備装置7自身やセンサ4等に発生する異常の他の例は、センサ4等に電源を供給する電池の残容量が一定の閾値以下となって電池切れが近い状態を示すバッテリニアエンドである。以下の説明において電池のバッテリニアエンドを「電池残量異常」と表記することがある。警備装置7は、センサに電源を供給する電池のバッテリニアエンドを検出すると、電池残量異常が発生したと判断して異常信号を送信する。
警備装置7からセンタ装置10へ送信される異常信号には、異常が検知された監視区域2の識別情報、異常を検知したセンサ4等の識別情報、又は異常が発生した警備装置7若しくはセンサ4等の識別情報を含んでよい。異常信号は、さらに警備装置7に検知された異常の識別情報を含んでもよい。異常の識別情報は、例えば、上記の「侵入異常」、「無線通信異常」及び「電池残量異常」といった異なる分類の異常毎に予め一意に定義された識別情報であってよい。
異常信号を受信したセンタ装置10は、異常信号に含まれる監視区域2の識別情報、異常を検知したセンサ4等の識別情報、又は異常が発生した警備装置7若しくはセンサ4等の識別情報に基づいて、異常が発生した監視区域2を特定する。センタ装置10は、例えば、異常の発生を知らせる視覚情報と異常が発生した監視区域2を管制卓に表示することにより、管制員11に異常発生を通知する。異常発生を確認した管制員11は、監視区域2の警備を担当する対処員12に対して、検知された異常に対する対処を指示する。対処指示を受けた対処員12は、異常が発生した監視区域2に向かい、異常事態の確認、復旧などの対処業務を開始する。
図2の(a)及び図2の(b)を参照する。管制員11から対処員12への対処指示は、例えば対処員12が所持する携帯端末装置13に指示情報23を表示することによって対処員12に伝達してよい。図2の(b)の例では、指示情報23は、携帯端末装置13に表示されるメニュー画面20の上にポップアップとして表示され、対処員12が向かうべき監視区域2が表示される監視区域表示領域24を含む。
また、例えば警備装置7に検知された異常が自然復旧したり、最初に対処員12へ対処指示をした後にこの対処指示をキャンセルして、他の対処員に対処を指示することがある。この場合の対処指示のキャンセルも、所持する携帯端末装置13を表示することによって対処員12に伝達してよい。
図1を参照する。対処員12へ異常の対処を指示した後、センタ装置10は、監視区域2にて対処員12が異常に対処する作業の作業支援に関する支援情報を生成する。支援情報は、例えば、警備装置7に検知された異常に関する詳細情報であってよい。詳細情報は、例えば、警備装置7に検知された異常の分類、発生箇所、及び原因、異常を検知したセンサ4等又は異常が検知された警備装置7若しくはセンサ4等の識別情報、警備装置7に検知された異常に対する対処方法に関する情報を含んでよい。センタ装置10は、警備装置7に検知された異常の分類、原因及び異常に対する対処方法に関する情報を、異常信号に含まれている検知された異常の識別情報に応じて生成してよい。
図2の(a)を参照する。支援情報は、対処員12がメニュー画面20内の支援情報ボタン22を押下する操作を行うことによって携帯端末装置13に表示される。支援情報ボタン22を押下する操作が行われると、図3の(a)に示す支援情報画面30内に支援情報が表示される。支援情報画面30は、警備装置7に検知された異常の分類が表示される分類表示欄31と、異常の発生箇所が表示される発生箇所表示欄32と、異常を検知したセンサ4等又は異常が検知された警備装置7若しくはセンサ4等の識別情報が表示される機器表示欄33を含む。
また、支援情報画面30は、警備装置7に検知された異常の原因が表示される原因表示欄34と、異常に対する対処方法が表示される対処方法表示欄35を含む。なお、以下の説明において警備装置7に検知された異常の分類に関する情報、異常の原因に関する情報、異常に対する対処方法に関する情報を、それぞれ「分類情報」、「原因情報」及び「対処方法情報」と表記することがある。
実際の警備業務において、異常発生時に監視区域2へ向かう対処員12に対して、発生した異常に関する情報を早い段階から詳細に開示することは好ましくないことがある。例えば、詳細な情報を得ることにより異常の場所、程度又は確度について対処員が思い込みを抱くと、侵入者など緊急の脅威があり得る状況で油断や緊張感の低下を招くおそれがあるからである。また、監視区域2における対処業務と対処員12が担当する他の業務との優先順位を意識的にあるいは無意識に判断してしまう可能性がある。
このため、対処員12に対する詳細情報の開示は、携帯端末装置13を所持する対処員12が監視区域2へ移動する際の対処員12の行動状態に応じて制御される。例えば、対処員12が監視区域2に到着する前は、詳細情報のうち分類情報のみ表示され、原因情報及び対処方法情報などのその他の詳細情報は、対処員12が監視区域2に到着した後に表示してよい。
第1実施形態に係るセンタ装置10は、対処員12への詳細情報の送信を、対処員12の行動状態に応じて制御する。例えば、第1実施形態に係るセンタ装置10は、監視区域2に到着するまで対処員12に開示しないように指定された詳細情報の送信を、対処員12が監視区域2へ到着するまで禁止する。例えば、センタ装置10は、詳細情報のうち分類情報のみを対処員12が監視区域2に到着する前に送信し、原因情報及び対処方法情報などのその他の詳細情報を対処員12が監視区域2に到着した後に送信する。
対処員12の行動状態は、例えば携帯端末装置13を用いて検出してよい。携帯端末装置13は、例えば、対処員12が携帯端末装置13で行う操作によって、対処員12の現在の行動状態を検出してよい。例えば、携帯端末装置13は、対処員12により携帯端末装置13に入力される現在の行動状態に関する情報に基づいて、対処員12の現在の行動状態を検出してよい。
図2の(a)を参照する。行動状態に関する情報の入力は、対処員12がメニュー画面20内の行動情報入力ボタン21を押下する操作に応じて表示される行動入力画面にて行う。行動情報入力ボタン21が押下されると図3の(b)に示す行動入力画面40が表示される。行動入力画面40は、対処員12の移動の目的地である監視区域2を入力する監視区域入力欄41と、監視区域2にて行うべき対処員12の行動又は作業を入力する行動入力欄42と、対処員12の現在の行動状態を入力する行動状態入力欄43を含む。
行動状態入力欄43には、現在の行動状態に関する情報として、例えば「到着」、「作業中」、「出発」、及び「休憩中」などが入力可能である。例えば、監視区域2として監視区域入力欄41に「△△ビル」が入力された状態で、行動状態入力欄43に「到着」又は「作業中」を入力すると、対処員12が「△△ビル」に到着した状態が行動状態として検出される。
また例えば、監視区域入力欄41の情報を「××ビル」へ変更し、行動状態入力欄43に「出発」を入力すると、対処員12が「××ビル」への移動中であることが行動状態として検出される。携帯端末装置13は、検出した対処員12の行動状態を示す状態情報をセンタ装置10へ送信する。
携帯端末装置13は、携帯端末装置13の操作に代えて、例えば、携帯端末装置13が備えるGPS(Global Positioning System)受信機を用いて、対処員12が監視区域2に到着したのか監視区域2への移動中であるかを行動状態として検出してもよい。
また、携帯端末装置13は、監視区域2に設置された無線機器との間の近距離通信によって、対処員12が監視区域2に到着したのか監視区域2への移動中であるかを行動状態として検出してもよい。例えば、携帯端末装置13は、監視区域2に設置されたRFID(Radio Frequency IDentification)タグから識別信号を受信することによって、対処員12が監視区域2に到着したのか監視区域2への移動中であるかを検出してもよい。
警備装置7を用いて、対処員12の行動状態を検出してよい。例えば、警備装置7と携帯端末装置13との間の近距離通信によって、対処員12が監視区域2に到着したのか監視区域2への移動中であるかを行動状態として検出してもよい。例えば、警備装置7は、無線LAN(Local Area Network)を経由した携帯端末装置13との無線通信によって対処員12が監視区域2に到着したのか監視区域2への移動中であるかを検出してもよい。また、例えば警備装置7は、携帯端末装置13に設けたRFIDタグから識別信号を受信することによって、対処員12が監視区域2に到着したのか監視区域2への移動中であるかを検出してもよい。また、例えば警備装置7は、利用者から操作入力として受け付けたIDコードが対処員12のものであるか否か判別することで、対処員12が監視区域2に到着したのか移動中であるかを検出してもよい。警備装置7は、検出した対処員12の行動状態を示す状態情報をセンタ装置10へ送信する。
支援情報は、上記詳細情報以外の情報を含んでもよい。例えば警備装置7に検出された異常に対処する際に、交換機器や工具などの特定の機材が必要な場合がある。このためセンタ装置10は、検出された異常に対処する際に必要な機材を携行品として指定する携行品情報を支援情報として生成し、携帯端末装置13に送信してもよい。
図4を参照する。携行品情報は、支援情報画面30内に表示されてよい。支援情報画面30は、携行品情報が表示される携行品表示欄36を含む。
携行品が必要な場合に、対処員12が携行品情報を参照することを監視区域2に到着するまで禁止すると、監視区域2まで到着してから事業所や詰め所へ携行品を取りに戻らなければならなくなり無駄な移動時間が発生する。このため、携行品情報は、対処員12の行動状態に関わらず、例えば監視区域2への移動中であっても対処員12に開示されてよい。
第1実施形態に係るセンタ装置10は、対処員12の行動状態に関わらず携行品情報を携帯端末装置13に送信する。携行品情報の受信が移動中の対処員12に認知されやすいように、上記の指示情報23と同様に、メニュー画面20上のポップアップとして携行品情報を表示してもよい。
続いて、警備業務支援システム1の各部の構成について説明する。
(警備装置の構成)
図5を参照して警備装置7の構成を説明する。警備装置7は、入出力インタフェース50と、制御部51と、記憶部52と、通信回路53を備える。入出力インタフェース50は、センサ4等に接続され、異常を検知したセンサ4等からの検知信号を受信する。
記憶部52は、不揮発性メモリ又はハードディスクドライブ装置を備えてもよい。記憶部52には、制御部51により実行されるプログラム、プログラムの実行に必要なデータ、各センサ4等の識別情報、並びにセンサ4等及び警備装置7の装置状態及び稼働状況の履歴であるログ情報が記憶される。
制御部51は、異常検知部54を備える。制御部51は、プロセッサ、及びその周辺回路を備えており、記憶部52に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、以下に説明する異常検知部54の処理を実施する。すなわちコンピュータプログラムは、異常検知部54の処理を制御部51に実行させる命令を含む。
異常検知部54は、警備装置7の動作モードが警備セットモードである間に、入出力インタフェース50を介してセンサ4等から検知信号を受信すると、監視区域2における異常の発生を検知する。異常検知部54は、異常を検知したセンサ4等の識別情報を記憶部52から読み込む。異常検知部54は、異常を検知したセンサ4等の識別情報、警備装置7の識別情報、監視区域2の識別情報、及び検知された異常の識別情報を含む異常信号を生成する。
異常検知部54は、センサ4等の異常の発生を検知した場合に、異常が発生したセンサ4等の識別情報を記憶部52から読み込む。異常検知部54は、センサ4等の識別情報、警備装置7の識別情報、監視区域2の識別情報、及び検知された異常の識別情報を含む異常信号を生成する。
また、異常検知部54は、警備装置7自身の発生を検知した場合に、警備装置7の識別情報、監視区域2の識別情報、及び検知された異常の識別情報を含む異常信号を生成する。
異常検知部54は、生成した異常信号を、通信回路53を介してセンタ装置10へ送信する。
通信回路53は、通信回線8を経由してセンタ装置10との有線通信又は無線通信を行うための回路である。
また、制御部51は、センタ装置10からのログ情報送信要求に応じて、記憶部52に記憶されたログ情報を読み込み、通信回路53を介してセンタ装置10へ送信する。
(携帯端末装置の構成)
次に、図6を参照して携帯端末装置13の構成を説明する。携帯端末装置13として、スマートフォンや携帯電話を採用可能である。ただし携帯端末装置13はこれらに限定されるものではない。携帯端末装置13は、携帯可能であり、センタ装置10との通信機能、及び情報処理機能を有し、アプリケーションプログラムを記憶してこれらの機能を実現することができる他の装置でもよい。
携帯端末装置13は、操作部60と、表示部61と、記憶部62と、通信回路63と、制御部64を備える。
操作部60は、情報入力手段として機能し、入力ボタンや表示部61の表示画面に設けられたタッチパネルなどを備えていてよい。操作部60は、対処員12による携帯端末装置13への情報入力及び操作入力を受け付けるために使用される。例えば、操作部60は、対処員12の行動状態に関する情報の入力を受け付ける。
表示部61は、表示手段として機能し、制御部64の制御によって各種の情報の表示を行う。表示部61には、例えば図2の(a)に示すメニュー画面20、図2の(b)に示す指示情報23、図3の(a)及び図4に示す支援情報画面30、図3の(b)に示す行動入力画面40が表示されてよい。
記憶部62は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備える。記憶部62は、不揮発性メモリ又はハードディスクドライブ装置を備えてもよい。記憶部62には、制御部64により実行されるコンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムの実行に必要なデータが記憶される。
制御部64により実行されるコンピュータプログラムは、機械可読記録媒体に記録されて、図示しない媒体読取装置により読み取られて記憶部62にインストールされてもよい。また、このコンピュータプログラムは、通信回路63を介して通信回線8からダウンロードされ、記憶部62にインストールされてもよい。
通信回路63は、有線又は無線の通信インタフェースを備え、コネクタ又はアンテナを介して通信回線8に接続される。
制御部64は、通信処理部65、状態検出部66、及び表示制御部67を備える。制御部64は、プロセッサ及びその周辺回路を備えており、記憶部62に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、以下に説明する通信処理部65、状態検出部66、及び表示制御部67の処理を実施する。すなわち、コンピュータプログラムは、通信処理部65、状態検出部66、及び表示制御部67の処理を制御部64に実行させる命令を含む。
通信処理部65は、通信回路63を介してセンタ装置10との間の通信処理を行う。例えば、通信処理部65は、センタ装置10から送信される支援情報、対処指示を知らせる対処指示信号、及び対処指示のキャンセルを知らせるキャンセル信号を受信するための処理を行う。また例えば、状態検出部66が対処員12の行動状態を検出すると、検出した行動状態を示す状態情報をセンタ装置10へ送信するための処理を行う。
状態検出部66は、対処員12の行動状態を検出する処理を行う。例えば、状態検出部66は、図3の(b)に示す行動入力画面40で入力された行動状態に関する情報に基づいて対処員12の現在の行動状態を検出してよい。
また、例えば状態検出部66は、携帯端末装置13が備える図示しないGPS受信機の測位結果に基づいて対処員12の現在の行動状態を検出してもよい。また、例えば状態検出部66は、監視区域2に設置された無線機器との間の近距離通信の結果に基づいて対処員12の現在の行動状態を検出してもよい。
表示制御部67は、表示部61に各種画面を表示する処理を行う。例えば表示制御部67は、図2の(a)に示すメニュー画面20を表示部61に表示し、対処員12が行動情報入力ボタン21を押下する操作を行うと、図3の(b)に示す行動入力画面40を表示部61に表示してもよい。例えば表示制御部67は、メニュー画面20で対処員12が支援情報ボタン22を押下する操作を行うと、図3の(a)に示す支援情報画面30を表示部61に表示してもよい。
また、例えば表示制御部67は、通信処理部65が対処指示信号を受信すると、図2の(b)に示す指示情報23を表示部61に表示してもよい。また、例えば表示制御部67は、通信処理部65がキャンセル信号を受信すると、対処指示のキャンセルを表示部61に表示してもよい。
また、例えば表示制御部67は、通信処理部65が携行品情報を受信すると、支援情報画面30内に携行品を表示したり、メニュー画面20の上に携行品情報をポップアップ表示してもよい。例えば表示制御部67は、対処員12による操作部60の操作に応じて、センタ装置10から受信した支援情報を表示部61に表示してもよい。
(センタ装置の構成)
次に、図7を参照してセンタ装置10の構成を説明する。センタ装置10は、例えば監視センタ9に設置されたコンピュータである管制卓70とサーバ装置71で構成されている。管制卓70は、操作部72と、表示部73と、通信回路74と、制御部75を備える。サーバ装置71は、記憶部76と、通信回路77と、制御部78を備える。
管制卓70の操作部72は情報入力手段として機能し、管制卓70を構成するコンピュータに含まれるキーボード、マウス、タッチペン、タッチパッド又はトラックボールや、表示部73の表示画面に設けられたタッチパネルなどを備えていてよい。
操作部72は、管制員11による管制卓70への操作入力を受け付けるために使用される。例えば、操作部72は、異常発生時に対処員12による対処を指示する「対処指示操作」や、対処指示のキャンセルを指示する「キャンセル操作」を受け付ける。
表示部73は、表示手段として機能し、制御部75の制御によって各種の情報の表示を行う。
通信回路74は、有線又は無線の通信インタフェースを備え、コネクタ又はアンテナを介して通信回線8に接続される。
制御部75は、プロセッサ及びその周辺回路を備えており、図示しない記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより以下の処理を実施する。
制御部75は、異常の発生と異常が検知された監視区域2を知らせる「報知信号」をサーバ装置71から受信する。報知信号を受信すると、制御部75は、異常の発生を知らせる視覚情報や異常が検知された監視区域2を表示部73に表示する。
制御部75は、管制員11による対処指示操作及びキャンセル操作に応じて、それぞれ、対処指示信号及びキャンセル信号を生成する。制御部75は、通信回路74を介して、対処指示操作及びキャンセル操作を携帯端末装置13へ送信する。
また、制御部75は、状態情報を携帯端末装置13から受信する。サーバ装置71から対処員12の行動状態の照会を受信すると、制御部75は、携帯端末装置13から受信した状態情報をサーバ装置71へ送信する。
サーバ装置71の記憶部76は、例えば、ROM及びRAMを備える。記憶部76は、不揮発性メモリ又はハードディスクドライブ装置を備えてもよい。記憶部76には、サーバ装置71の制御部78により実行されるコンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムの実行に必要なデータが記憶される。
制御部78により実行されるコンピュータプログラムは、機械可読記録媒体に記録されて、図示しない媒体読取装置により読み取られて記憶部76にインストールされてもよい。また、このコンピュータプログラムは、通信回路77を介して通信回線8からダウンロードされ、記憶部76にインストールされてもよい。
通信回路77は、有線又は無線の通信インタフェースを備え、コネクタ又はアンテナを介して通信回線8に接続される。
制御部78は、通信処理部79、監視区域特定部80、支援情報生成部81、携行品判定部82、及び送信制御部83を備える。制御部78は、プロセッサ及びその周辺回路を備えており、記憶部76に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、以下に説明する通信処理部79、監視区域特定部80、支援情報生成部81、携行品判定部82、及び送信制御部83の処理を実施する。すなわち、コンピュータプログラムは、通信処理部79、監視区域特定部80、支援情報生成部81、携行品判定部82、及び送信制御部83に実行させる命令を含む。
通信処理部79は、通信回路77を介して携帯端末装置13及び警備装置7との間の通信処理を行う。例えば通信処理部79は、支援情報生成部81により生成された支援情報を携帯端末装置13へ送信する処理を行う。また、例えば通信処理部79は、警備装置7から送信された異常信号を受信する処理を行う。また、例えば通信処理部79は、支援情報生成部81による支援情報の生成に必要な、センサ4等又は警備装置7のログ情報を要求するログ情報送信要求を警備装置7へ送信し、警備装置7からログ情報を受信する処理を行う。また通信処理部79は、管制卓70との通信処理を行う。
監視区域特定部80は、異常信号に含まれる監視区域2の識別情報に基づいて、異常が検知された監視区域2を特定する。または、センサ4等又は警備装置7の識別情報を監視区域2と関連付けて記憶部76に記憶しておいておき、異常信号に含まれるセンサ4等又は警備装置7の識別情報に基づいて監視区域特定部80が監視区域2を特定してもよい。
制御部78は、監視区域特定部80により特定された監視区域2と、異常の発生を知らせる報知信号を生成し、管制卓70へ送信する。
支援情報生成部81は、監視区域2にて対処員12が異常に対処する作業の作業支援に関する支援情報を生成する。支援情報生成部81は、異常分類判定部84と、異常原因推定部85を備える。
異常分類判定部84は、異常信号が受信されると、異常信号に含まれる検知された異常の識別情報に応じて検知された異常の分類を判定する。例えば、異常分類判定部84は、異常信号に含まれる識別情報が、「侵入異常」、「無線通信異常」及び「電池残量異常」といった異なる分類のいずれに割り当てられた識別情報であるかに応じて、検知された異常の分類を判定する。
異常原因推定部85は、異常分類判定部84が判定した異常の分類、及び記憶部76に記憶された異常判定情報に応じて検知された異常の異常原因を推定する。この異常判定情報は、例えば、異常の分類毎に予め定められた異常原因を推定するための閾値情報である。異常原因推定部85は、必要に応じて、判定された分類の異常の分析に必要なログ情報を警備装置7から受信し、ログ情報に含まれる特定の数値と、異常判定情報の閾値とを比較することによって異常の原因を推定する。
また例えば、異常判定情報は、異常の分類毎に予め定められた異常原因を推定するための分析アルゴリズムやこの分析アルゴリズムで使用される閾値情報であってもよい。異常原因推定部85は、この分析アルゴリズムに従って警備装置7から受信したログ情報を分析することにより異常の原因を推定してもよい。
例えば、検知された異常の分類が「無線通信異常」の場合に、異常原因推定部85は、無線通信異常が検知された無線機器と警備装置7との間の過去の所定期間の通信ログを警備装置7から取得する。
異常原因推定部85は、通信ログに記録された受信電界強度が閾値以下であるか否かを判定する。また、異常原因推定部85は、分析アルゴリズムを用いて通信ログを解析することによってパケットロス頻度すなわち信号衝突頻度を算出する。
無線通信異常が検知される前の過去の所定期間において受信電界強度が閾値以下であるかパケットロス頻度が閾値以上である場合、異常原因推定部85は、検知された異常(無線通信異常)の原因が無線通信環境の悪化であると推定する。受信電界強度が閾値より大きくパケットロス頻度が閾値未満である場合、すなわち異常が検知される前に通信の不調が見られない状態であれば、異常原因推定部85は、検知された異常の原因が無線機器の故障であると推定する。
例えば、検知された異常の分類が「電池残量異常」の場合に、異常原因推定部85は、異常が検知されたセンサ4等の稼働ログを警備装置7から取得する。例えば、異常原因推定部85は、稼働ログに記録された前回のバッテリ交換時期からバッテリニアエンドの検出時期までの期間をバッテリ駆動時間として算出し、予め定めた最低水準値未満であるか否かを判断する。この最低水準値は、センサ4等毎に定められた電池寿命期待値に応じて予め設定されている。例えば、電池寿命期待値が2年であれば、最低水準値はその半分の1年に設定される。算出したバッテリ駆動時間が最低水準値未満の場合には、異常原因推定部85は、異常の原因はセンサ4等の故障であると判断する。算出したバッテリ駆動時間が最低水準値以上の場合には、異常原因推定部85は、単なる電池残量の低下であると判断する。
例えば、検知された異常の分類が「侵入異常」の場合に、異常原因推定部85は、異常を検知したセンサ4等の場所、検知の順序に基づき分析アルゴリズムを用いて、センサ4等に検知された異常の原因が侵入者であるか否かを推定する。例えば、異常を検知したセンサ4等が画像センサの場合には、画像解析により「人らしさ度」を算出することにより異常の原因が侵入者であるか否かを推定する。
支援情報生成部81は、異常原因推定部85が推定した異常の原因に基づいて、検出された異常に対する対処方法を決定する。対処方法は、異常の原因毎に予め定められ記憶部76に記憶しておいてよい。
例えば、検知された異常の分類が「無線通信異常」であり異常の原因が「無線通信環境の悪化」である場合に、支援情報生成部81は「無線通信環境の改善」を対処方法として決定する。異常の原因が「無線機器の故障」の場合に、支援情報生成部81は「無線機器の交換」を対処方法として決定する。
例えば、検知された異常の分類が「電池残量異常」であり異常の原因が「センサ4等の故障」である場合に、支援情報生成部81は「故障機器の交換」を対処方法として決定する。異常の原因が「単なる電池残量の低下」の場合に、支援情報生成部81は「電池交換」を対処方法として決定する。
支援情報生成部81は、異常分類判定部84が判定した分類を示す分類情報、異常原因推定部85が推定した原因を示す原因情報、対処方法を示す対処方法情報、異常発生箇所や、異常を検知したセンサ4等又は異常が検知された警備装置7若しくはセンサ4等に関する情報を、詳細情報、すなわち支援情報として生成する。
携行品判定部82は、異常原因推定部85が推定した原因が、検知された異常に対応するための携行品を要するか否かを判定する。検知された異常に対応するための携行品を要する場合、携行品判定部82は、携行品を示す携行品情報を支援情報として生成する。
例えば、検知された異常の分類が「無線通信異常」であり異常の原因が「無線機器の故障」である場合に、携行品判定部82は、交換機器を携行品として決定する。また、例えば、検知された異常の分類が「電池残量異常」であり異常の原因が「センサ4等の故障」である場合に、携行品判定部82は、交換機器と交換バッテリを携行品として決定する。また、例えば、検知された異常の分類が「電池残量異常」であり異常の原因が「単なる電池残量の低下」である場合に、携行品判定部82は、交換バッテリを携行品として決定する。
送信制御部83は、携帯端末装置13から状態情報を受信する管制卓70に、対処員12の行動状態を照会する。送信制御部83は、対処員12の行動状態に応じて、携帯端末装置13への詳細情報の送信を制御する。例えば、送信制御部83は、監視区域2に到着するまで対処員12に開示しないように指定された詳細情報の送信を、対処員12が監視区域2への到着するまで禁止する。例えば、送信制御部83は、詳細情報のうち分類情報のみの送信を対処員12が監視区域2に到着する前に許可し、原因情報及び対処方法情報などのその他の詳細情報の送信を対処員12が監視区域2に到着した後に許可する。また、送信制御部83は、対処員12の行動状態に関わらず携行品情報の送信を許可する。
なお、センタ装置10は特許請求の範囲に記載の遠隔装置の一例である。監視区域2は監視対象領域の一例である。対処員12は利用者の一例である。警備装置7の異常検知部54は、異常信号送信部の一例である。携帯端末装置13の通信処理部65は、状態送信部及び詳細情報受信部の一例である。センタ装置10の支援情報生成部81は、詳細情報生成部の一例である。通信処理部79は、異常信号受信部の一例である。
(警備業務支援システムの動作)
次に、図8を参照して第1実施形態に係る警備業務支援システム1の動作の全体を説明する。なお以下の説明では、簡単のため詳細情報として分類情報、原因情報及び対処方法情報のみを例示する。
センサ4等が異常を検知し、又は警備装置7がセンサ4等や警備装置7の異常を検知すると、ステップS1において警備装置7は異常信号をサーバ装置71へ送信する。ステップS2においてサーバ装置71は、異常の発生と異常が検知された監視区域2を知らせる報知信号を管制卓70へ送信する。その後、ステップS3においてサーバ装置71は、必要に応じて、センサ4等又は警備装置7のログ情報を収集する。
ステップS4において管制卓70は、異常の発生を知らせる視覚情報や異常が検知された監視区域2を表示部73に表示する。ステップS5において管制卓70は、管制員11による対処指示操作を受け付ける。ステップS6において管制卓70は、対処指示信号を携帯端末装置13へ送信する。
ステップS7においてサーバ装置71は、支援情報を生成する。ステップS8においてサーバ装置71は、支援情報である詳細情報のうち分類情報のみと、支援情報として生成された携行品情報を携帯端末装置13へ送信する。ステップS9において携帯端末装置13は、対処員12の操作に応じて分類情報及び携行品情報を表示部61に表示する。
ステップS10においてサーバ装置71は、対処員12の行動状態を照会する。この時点では管制卓70は、まだ対処員12が監視区域2に到着した状態を示す状態情報を受信していないため、ステップS11において管制卓70は、対処員12が監視区域2へ到着していない状態であることをサーバ装置71に知らせる。
ステップS12において携帯端末装置13は、対処員12が監視区域2に到着した状態を行動状態として検出する。ステップS13において、携帯端末装置13は、対処員12が監視区域2に到着した状態を示す状態情報を管制卓70へ送信する。ステップS14においてサーバ装置71が対処員12の行動状態を照会すると、ステップS15において管制卓70は、対処員12が監視区域2に到着したことをサーバ装置71に知らせる。
対処員12が監視区域2に到着したため、サーバ装置71は、分類情報以外の詳細情報の送信の禁止を解除する。ステップS16においてサーバ装置71は、分類情報以外の、原因情報及び対処方法情報を含んだ詳細情報を携帯端末装置13へ送信する。ステップS17において携帯端末装置13は、対処員12の操作に応じてこれらの詳細情報を表示部61に表示する。
なお、ステップS1の動作は、警備装置7の異常検知部54の動作に相当する。ステップS2の動作は、サーバ装置71の監視区域特定部80及び制御部78の動作に相当する。ステップS3の動作は、サーバ装置71の通信処理部79及び異常原因推定部85の動作に相当する。
ステップS4、S6、S11、及びS15の動作は、管制卓70の制御部75の動作に相当する。ステップS5の動作は、管制卓70の操作部72及び制御部75の動作に相当する。ステップS7の動作は、サーバ装置71の支援情報生成部81の動作に相当する。ステップS8及びステップS16は、サーバ装置71の通信処理部79及び送信制御部83の動作に相当する。ステップS9及びS17の動作は、携帯端末装置13の表示制御部67の動作に相当する。ステップS10及びS14の動作は、サーバ装置71の送信制御部83の動作に相当する。ステップS12の動作は、携帯端末装置13の状態検出部66の動作に相当する。ステップS13の動作は、携帯端末装置13の通信処理部65の動作に相当する。
(センタ装置による処理)
次に、図9を参照して支援情報を送信する際のセンタ装置10の処理について説明する。
ステップS20において送信制御部83は、送信すべき支援情報が詳細情報であるか否かを判定する。送信すべき支援情報が詳細情報である場合(ステップS20:Y)に処理はステップS22に進む。送信すべき支援情報が詳細情報でなく、携行品情報の場合(ステップS20:N)に処理はステップS21に進む。
ステップS21において送信制御部83は、携行品情報の送信を許可する。通信処理部79は携行品情報を携帯端末装置13へ送信する。
ステップS22において送信制御部83は、送信すべき詳細情報が原因情報又は対処方法情報のいずれかであるかを判定する。送信すべき詳細情報が原因情報又は対処方法情報のいずれかである場合(ステップS22:Y)に処理はステップS24へ進む。送信すべき詳細情報が原因情報又は対処方法情報のいずれでもなく、分類情報である場合(ステップS22:N)に処理はステップS23へ進む。
ステップS23において送信制御部83は、分類情報の送信を許可する。通信処理部79は分類情報を携帯端末装置13へ送信する。
ステップS24において送信制御部83は、管制卓70に対処員12の行動状態を照会する。ステップS25において送信制御部83は、対処員12が対象の監視区域2に到着したか否かを判断する。対処員12が監視区域2に到着した場合(ステップS25:Y)に処理はステップS26へ進む。ステップS26において送信制御部83は、原因情報又は対処方法情報の送信を許可する。通信処理部79は原因情報又は対処方法情報を携帯端末装置13へ送信する。
対処員12が監視区域2に到着していない場合(ステップS25:N)に処理は終了する。この結果、対処員12が対象の監視区域2に到着するまで原因情報及び対処方法情報の送信が禁止される。
(第1実施形態の効果)
(1)センタ装置10の送信制御部83は、携帯端末装置13から受信した状態情報が示す対処員12の行動状態に応じて、検知した異常に関する詳細情報を携帯端末装置13へ送信する処理を制御する。これにより、異常発生時に監視区域2へ向かう対処員12の状態に応じて、対処員12に開示する情報の程度を制御することができる。この結果、検知された異常に関する情報を対処員12に開示するタイミングを改善することができる。
(2)送信制御部83は、対処員12の行動状態に関わらず、検知された異常に対応するために要する携行品を示す携行品情報を携帯端末装置13に送信する。このため、携行品情報を早期に送信することが可能になる。この結果、対処員12が監視区域2に到着してから携行品を取りに戻るなどの無駄な移動時間の発生を防止できる。
(3)異常分類判定部84は、検知された異常の分類を、異常信号に含まれる異常の識別情報に応じて判定する。異常原因推定部85は、異常分類判定部84が判定した異常の分類及び記憶部76に記憶された異常判定情報に応じて、検知された異常の異常原因を推定する。支援情報生成部81は、異常原因推定部85が推定した異常原因を含む詳細情報を、監視区域2にて異常に対処する対処員12のための支援情報として生成する。このため、経験の浅い対処員12であっても異常の原因を的確に把握することができ、対処員12の経験値の差に起因する作業品質や作業時間のバラツキが低減される。
(4)送信制御部83は、対処員12が監視区域2に到着するまで、分類情報以外のより詳しい詳細情報、例えば原因情報や対処方法情報の送信を禁止する。このため、異常発生時に監視区域2へ向かう対処員12に対して、早い段階から異常に関する情報を過度に詳しく開示することを禁止できる。この結果、対処員12が、異常の場所、程度又は確度について対処員が思い込みを抱き、侵入者などの緊急の脅威があり得る状況で油断や緊張感の低下を招くことを防止できる。また、監視対象領域における対処業務と対処員12が担当する他の業務との優先順位を意識的にあるいは無意識に判断してしまうことを防止できる。また、警備上の異常というセキュリティの観点から見て重要な情報を必要以上に早期に伝達しないことにより、端末の覗き見などの予期しない事情によってこのような情報が漏洩するリスクを低減できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態では、対処員12の行動状態に応じた詳細情報の開示を、携帯端末装置13の表示制御部67により制御する。すなわち、第2実施形態に係る表示制御部67は、表示部61への詳細情報の表示を対処員12の行動状態に応じて制御する。
例えば、表示制御部67は、監視区域2に到着するまで対処員12に開示しないように指定された詳細情報の表示を、対処員12が監視区域2への到着するまで禁止する。例えば、表示制御部67は、詳細情報のうち分類情報のみ開示を対処員12が監視区域2に到着する前に許可し、原因情報及び対処方法情報などのその他の詳細情報の表示を対処員12が監視区域2に到着するまで禁止する。
次に、図10を参照して第2実施形態に係る警備業務支援システム1の動作の全体を説明する。
ステップS30〜S36の動作は、図8に示すステップS1〜S7の動作と同様である。ステップS37においてサーバ装置71は、携行品情報及び詳細情報を含んだ支援情報を、対処員12の行動状態に関わらず携帯端末装置13へ送信する。この詳細情報には、分類情報だけでなく、原因情報及び対処方法情報を含んでいてよい。また、原因情報や対処方法情報が決定されて生成される毎に、随時これらの詳細情報が送信されてよい。
まだ対処員12が監視区域2に未到着である場合、ステップS38において携帯端末装置13は、対処員12の操作に応じて携行品情報及び分類情報のみを表示部61に表示する。
ステップS39において携帯端末装置13は、対処員12が監視区域2に到着した状態を行動状態として検出する。
対処員12が監視区域2に到着したことを検出した後は、ステップS40において携帯端末装置13は、対処員12の操作に応じて原因情報及び対処方法情報も表示部61に表示する。
なお、ステップS37の動作は、サーバ装置71の通信処理部79及び送信制御部83の動作に相当する。ステップS38及びS40の動作は、携帯端末装置13の表示制御部67の動作に相当する。ステップS39の動作は、携帯端末装置13の状態検出部66の動作に相当する。
次に、図11を参照して支援情報を表示する際の携帯端末装置13の処理について説明する。ステップS50において表示制御部67は、表示すべき支援情報が詳細情報であるか否かを判定する。表示すべき支援情報が詳細情報である場合(ステップS50:Y)に処理はステップS52に進む。表示すべき支援情報が詳細情報でなく、携行品情報の場合(ステップS50:N)に処理はステップS51に進む。
ステップS51において表示制御部67は、携行品情報の表示を許可する。表示制御部67は携行品情報を表示部61に表示する。
ステップS52において表示制御部67は、表示すべき詳細情報が原因情報又は対処方法情報のいずれかであるかを判定する。表示すべき詳細情報が原因情報又は対処方法情報のいずれかである場合(ステップS52:Y)に処理はステップS54へ進む。表示すべき詳細情報が原因情報又は対処方法情報のいずれでもなく、分類情報である場合(ステップS52:N)に処理はステップS53へ進む。
ステップS53において表示制御部67は、分類情報の表示を許可する。表示制御部67は分類情報を表示部61に表示する。
ステップS54において状態検出部66は、対処員12が対象の監視区域2に到着したか否かを判断する。対処員12が監視区域2に到着した場合(ステップS54:Y)に処理はステップS55へ進む。ステップS55において表示制御部67は、原因情報又は対処方法情報の表示を許可する。表示制御部67は原因情報又は対処方法情報を表示制御部67する。
対処員12が監視区域2に到着していない場合(ステップS54:N)に処理は終了する。この結果、対処員12が対象の監視区域2に到着するまで原因情報及び対処方法情報の表示が禁止される。
(第2実施形態の効果)
(1)携帯端末装置13の表示制御部67は、状態検出部66で検出した対処員12の行動状態に応じて、通信処理部65で受信した詳細情報を表示部61に表示するか否かを判断する。これにより、異常発生時に監視区域2へ向かう対処員12の状態に応じて、対処員12に開示する情報の程度を制御することができる。この結果、検知された異常に関する情報を対処員12に開示するタイミングを改善することができる。
(2)表示制御部67は、対処員12の行動状態に関わらず、検知された異常に対応するために要する携行品を示す携行品情報の表示を許可する。このため、携行品情報を早期に表示することが可能になる。この結果、対処員12が監視区域2に到着してから携行品を取りに戻るなどの無駄な移動時間の発生を防止できる。
(3)表示制御部67は、対処員12が監視区域2に到着するまで、分類情報以外のより詳しい詳細情報、例えば原因情報や対処方法情報の表示を禁止する。このため、異常発生時に監視区域2へ向かう対処員12に対して、早い段階から異常に関する情報を過度に詳しく開示することを禁止できる。この結果、対処員12が、異常の場所、程度又は確度について対処員が思い込みを抱き、侵入者などの脅威があり得る状況で油断や緊張感の低下を招くことを防止できる。また、監視対象領域における対処業務と対処員12が担当する他の業務との優先順位を意識的にあるいは無意識に判断してしまうことを防止できる。また、警備上の異常というセキュリティの観点から見て重要な情報を必要以上に早期に伝達しないことにより、端末の覗き見などの予期しない事情によってこのような情報が漏洩するリスクを低減できる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を説明する。センタ装置10から対処員12に提供する情報は、対処員12の管理のために管制員11が把握しておくことが好ましい情報と、提供を効率化し管制員11の業務を軽減することが好ましい情報に分類できる。
例えば、対処指示及び対処指示のキャンセルは、対処員12の移動先に関する指示であり、管制員11が指示の内容を確認してその適否を判断してから対処員12に提供することが好ましい。複数の作業場所への人員配置の変更に際して柔軟な判断が求められる場合があるからである。他方で、監視区域2における対処員12の作業の作業支援に関する支援情報を、その都度、管制員11に確認させることは非効率であり、適宜必要なタイミングで提供されることが好ましい。
このため、第3実施形態に係る管制卓70の制御部75は、管制員11による管制卓70での対処指示操作及びキャンセル操作を条件として、対処指示を知らせる対処指示信号、及び対処指示のキャンセルを知らせるキャンセル信号の送信を許可する。
一方で送信制御部83は、管制卓70の操作に関わらず支援情報の送信を許可する。例えば送信制御部83は、管制卓70の操作に関わらず対処員12の行動状態に応じて支援情報の送信を制御する。例えば、送信制御部83は、対処員12の行動状態に応じて詳細情報の送信を制御する。例えば、送信制御部83は、監視区域2に到着するまで対処員12に開示しないように指定された詳細情報の送信を、対処員12が監視区域2への到着するまで禁止する。
また、異常に対応する作業に携行品を要することが推定又は判明し、監視区域2に移動中の対処員12がこの携行品を所持していなければ、対処員12の移動先が変わる可能性がある。例えば、携行品を取りに事業所や詰め所へ対処員12を戻らせた方が適切な場合もあり、対処員12への対処指示をキャンセルして他の対処員に予め携行品を持たせて監視区域2に向かわせたほうが適切な場合もある。
したがって、携行品情報を対処員12に提供するか否かに関しては、対処の緊急性などに応じて管制員11が判断することが好ましい。したがって、第3実施形態に係る制御部75は、管制員11による管制卓70における送信指示操作を条件として、携行品情報の送信を許可する。
次に、図12を参照して第3実施形態に係る警備業務支援システム1の動作の全体を説明する。
ステップS60〜S63の動作は、図8に示すステップS1〜S4の動作と同様である。ステップS64において管制卓70は、管制員11による対処指示操作を受け付ける。ステップS65において管制卓70は、管制員11による対処指示操作の入力を条件として対処指示信号を携帯端末装置13へ送信する。
ステップS66の動作は、図8に示すステップS7の動作と同様である。ステップS67においてサーバ装置71は、支援情報である詳細情報のうち分類情報のみを管制卓70の操作に関わらず携帯端末装置13へ送信する。ステップS68においてサーバ装置71は、支援情報として生成された携行品情報を管制卓70へ送信する。
ステップS69において管制卓70は、携行品情報を表示部73に表示し管制員11に提示する。ステップS70において管制卓70は、管制員11による送信指示操作を受け付ける。ステップS71において管制卓70は、管制卓70における送信指示操作の入力を条件として、携行品信号を携帯端末装置13へ送信する。
ステップS72〜ステップS78の動作は、図8に示すステップS9〜S15の動作と同様である。ステップS79においてサーバ装置71は、対処員12が監視区域2に到着したため、管制卓70の操作に関わらず分類情報以外の詳細情報の送信の禁止を解除する。サーバ装置71は、分類情報以外の、原因情報及び対処方法情報を含んだ詳細情報を携帯端末装置13へ送信する。ステップS80の動作は図8に示すステップS17の動作と同様である。
ステップS64及びS70の動作は、管制卓70の操作部72及び制御部75の動作に相当する。ステップS65、S69及びS71の動作は、管制卓70の制御部75の動作に相当する。ステップS67、ステップS68及びS79の動作は、サーバ装置71の通信処理部79及び送信制御部83の動作に相当する。
次に、図13を参照して支援情報を送信する際のセンタ装置10の処理について説明する。
ステップS90において管制卓70の制御部75は、携帯端末装置13へ送信すべき情報が対処指示又はキャンセル指示であるか否かを判断する。送信すべき情報が対処指示又はキャンセル指示である場合(ステップS90:Y)に処理はステップS91へ進む。送信すべき情報が対処指示及びキャンセル指示のいずれでもない場合(ステップS90:N)に処理はステップS93へ進む。
送信すべき情報が対処指示である場合、ステップS91において制御部75は、管制卓70で対処指示操作を受け付けたか否かを判断する。対処指示操作を受け付けた場合(ステップS91:Y)に処理はステップS92へ進む。対処指示操作を受け付けていない場合(ステップS91:N)に処理はステップS91に戻る。ステップS92において制御部75は、対処指示信号を携帯端末装置13へ送信する。その後処理は終了する。
送信すべき情報がキャンセル指示である場合、ステップS91において制御部75は、管制卓70でキャンセル指示操作を受け付けたか否かを判断する。キャンセル指示操作を受け付けた場合(ステップS91:Y)に処理はステップS92へ進む。キャンセル指示操作を受け付けていない場合(ステップS91:N)に処理はステップS91に戻る。ステップS92において制御部75は、キャンセル信号を携帯端末装置13へ送信する。その後処理は終了する。
ステップS93においてサーバ装置71の送信制御部83は、送信すべき情報が携行品情報であるか否かを判断する。送信すべき情報が携行品情報である場合(ステップS93:Y)に送信制御部83は、携行品情報を携帯端末装置13へ送信せず、管制卓70へ送信する。その後に処理はステップS94へ進む。送信すべき情報が携行品情報でない場合(ステップS93:N)に処理はステップS97へ進む。
ステップS94において管制卓70の制御部75は、受信した携行品情報を表示部73に表示し管制員11に提示する。ステップS95において制御部75は、管制卓70で送信指示操作を受け付けたか否かを判断する。送信指示操作を受け付けた場合(ステップS95:Y)に処理はステップS96へ進む。送信指示操作を受け付けていない場合(ステップS95:N)に処理はステップS95に戻る。ステップS96において制御部75は、携行品情報を携帯端末装置13へ送信する。その後処理は終了する。
ステップS97においてサーバ装置71の送信制御部83は、送信すべき情報が詳細情報であるか否かを判断する。送信すべき情報が詳細情報である場合(ステップS97:Y)に処理はステップS99へ進む。送信すべき情報が詳細情報である場合(ステップS97:N)に処理はステップS98へ進む。
ステップS98において通信処理部79は送信すべき情報を携帯端末装置13へ送信する。その後処理は終了する。ステップS99〜S103の動作は、図9に示すステップS22〜S26の動作と同様である。
(第3実施形態の効果)
(1)管制卓70の制御部75は、管制卓70に対する操作を条件として監視区域2への移動指示である対処指示又は対処指示のキャンセルに関する情報を携帯端末装置13へ送信する。サーバ装置71の送信制御部83は、管制卓70に対する操作に関わらず、携行品情報以外の支援情報を携帯端末装置13へ送信する。
このため、対処員12の移動先に関する情報については管制員11による確認及び判断を経てから携帯端末装置13へ送信することを確保し、管制員11による柔軟な判断を反映させることができる。一方で、支援情報については管制員11による判断を省略して適宜適切なタイミングで携帯端末装置13へ送信することにより、管制員11の業務を軽減でき携帯端末装置13への送信時期の遅れを防止することもできる。
(2)管制卓70の制御部75は、管制卓70に対する操作を条件として携行品情報を携帯端末装置13へ送信する。このため、対処員12の移動先を変える可能性がある携行品情報について管制員11による確認及び判断を経てから携帯端末装置13へ送信することを確保し、管制員11による柔軟な判断を反映させることができる。
1 警備業務支援システム、2 監視区域、3 監視対象施設、4 センサ、5 外側領域、6 センサ、7 警備装置、8 通信回線、9 監視センタ、10 センタ装置、11 管制員、12 対処員、13 携帯端末装置、50 入出力インタフェース、51 制御部、52 記憶部、53 通信回路、54 異常検知部、60 操作部、61 表示部、62 記憶部、63 通信回路、64 制御部、65 通信処理部、66 状態検出部、67 表示制御部、70 管制卓、71 サーバ装置、72 操作部、73 表示部、74 通信回路、75 制御部、76 記憶部、77 通信回路、78 制御部、79 通信処理部、80 監視区域特定部、81 支援情報生成部、82 携行品判定部、83 送信制御部、84 異常分類判定部、85 異常原因推定部

Claims (11)

  1. 警備装置と、前記警備装置から信号を受信する遠隔装置と、前記遠隔装置と通信する携帯端末装置とを備える警備業務支援システムであって、
    前記警備装置は、
    監視対象領域に設置されて異常を検知する異常検知部と、
    検知された前記異常の識別情報を含む異常信号を前記遠隔装置へ送信する異常信号送信部と、を備え、
    前記携帯端末装置は、
    前記携帯端末装置を所持する利用者が前記監視対象領域へ移動する際の前記利用者の行動状態を示す状態情報を前記遠隔装置へ送信する状態送信部と、
    前記遠隔装置から受信した情報が表示される表示部と、を備え、
    前記遠隔装置は、
    前記異常信号を受信すると、前記異常信号に含まれる前記識別情報に応じて前記検知された異常に関する詳細情報を生成する詳細情報生成部と、
    前記携帯端末装置から受信した前記状態情報が示す前記行動状態に応じて前記携帯端末装置への前記詳細情報の送信を制御する送信制御部と、
    前記監視対象領域へ移動する前記利用者が前記検知された異常に対応するために要する携行品を判定する携行品判定部と、
    を備え、
    前記送信制御部は、前記携帯端末装置から受信した前記状態情報が示す行動状態に関わらず前記携行品を示す携行品情報を前記携帯端末装置に送信することを特徴とする警備業務支援システム。
  2. 警備装置と、前記警備装置から信号を受信する遠隔装置と、前記遠隔装置と通信する携帯端末装置とを備える警備業務支援システムであって、
    前記警備装置は、
    監視対象領域に設置されて異常を検知する異常検知部と、
    検知された前記異常の識別情報を含む異常信号を前記遠隔装置へ送信する異常信号送信部と、を備え、
    前記携帯端末装置は、
    前記携帯端末装置を所持する利用者が前記監視対象領域へ移動する際の前記利用者の行動状態を示す状態情報を前記遠隔装置へ送信する状態送信部と、
    前記遠隔装置から受信した情報が表示される表示部と、を備え、
    前記遠隔装置は、
    前記異常信号を受信すると、前記異常信号に含まれる前記識別情報に応じて前記検知された異常に関する詳細情報を生成する詳細情報生成部と、
    前記携帯端末装置から受信した前記状態情報が示す前記行動状態に応じて前記携帯端末装置への前記詳細情報の送信を制御する送信制御部と、
    異常の分類ごとに異常原因を推定するための異常判定情報が予め記憶された記憶部と、
    を備え、
    前記詳細情報生成部は、
    前記異常信号を受信すると、前記異常信号に含まれる前記識別情報に応じて前記検知された異常の分類を判定する異常分類判定部と、
    前記異常分類判定部が判定した前記異常の分類及び前記記憶部に記憶された前記異常判定情報に応じて前記検知された異常の異常原因を推定する異常原因推定部と、を備え、
    前記異常原因推定部が推定した前記異常原因を含む前記詳細情報を生成することを特徴とする警備業務支援システム。
  3. 前記遠隔装置は、前記異常原因推定部が推定した前記異常原因が、前記検知された異常に対応するための携行品を要するか否かを判定する携行品判定部をさらに備え、
    前記送信制御部は、前記携行品判定部が前記携行品を要すると判定した場合に、前記携帯端末装置から受信した前記状態情報が示す行動状態に関わらず、前記携行品を示す携行品情報を前記携帯端末装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の警備業務支援システム。
  4. 警備装置と、前記警備装置から信号を受信する遠隔装置と、前記遠隔装置と通信する携帯端末装置とを備える警備業務支援システムであって、
    前記警備装置は、
    監視対象領域に設置されて異常を検知する異常検知部と、
    検知された前記異常の識別情報を含む異常信号を前記遠隔装置へ送信する異常信号送信部と、を備え、
    前記携帯端末装置は、
    前記携帯端末装置を所持する利用者が前記監視対象領域へ移動する際の前記利用者の行動状態を示す状態情報を前記遠隔装置へ送信する状態送信部と、
    前記遠隔装置から受信した情報が表示される表示部と、を備え、
    前記遠隔装置は、
    前記異常信号を受信すると、前記異常信号に含まれる前記識別情報に応じて前記検知された異常に関する詳細情報を生成する詳細情報生成部と、
    前記携帯端末装置から受信した前記状態情報が示す前記行動状態に応じて前記携帯端末装置への前記詳細情報の送信を制御する送信制御部と、
    を備え、
    前記詳細情報は、前記検知された異常の原因情報とそれ以外の情報とを含み、
    前記送信制御部は、前記利用者が前記監視対象領域に到着したことを示す前記状態情報を受信するまで、前記詳細情報における前記原因情報の送信を禁止することを特徴とする警備業務支援システム。
  5. 携帯端末装置と通信する遠隔装置であって、
    監視対象領域に設置されて異常を検知する警備装置から異常信号を受信する異常信号受信部と、
    前記警備装置により検知された前記異常に関する詳細情報を前記異常信号に応じて生成する詳細情報生成部と、
    前記携帯端末装置を所持する利用者が前記監視対象領域へ移動する際の前記利用者の行動状態に応じて前記携帯端末装置への前記詳細情報の送信を制御する送信制御部と、
    前記監視対象領域へ移動する前記利用者が前記検知された異常に対応するために要する携行品を判定する携行品判定部と、
    を備え、
    前記送信制御部は、前記利用者の前記行動状態に関わらず前記携行品を示す携行品情報を前記携帯端末装置に送信することを特徴とする遠隔装置。
  6. 携帯端末装置と通信する遠隔装置であって、
    監視対象領域に設置されて異常を検知する警備装置から、検知された当該異常の識別情報を含む異常信号を受信する異常信号受信部と、
    前記警備装置により検知された前記異常に関する詳細情報を前記異常信号に応じて生成する詳細情報生成部と、
    前記携帯端末装置を所持する利用者が前記監視対象領域へ移動する際の前記利用者の行動状態に応じて前記携帯端末装置への前記詳細情報の送信を制御する送信制御部と、
    異常の分類ごとに異常原因を推定するための異常判定情報が予め記憶された記憶部と、
    を備え、
    前記詳細情報生成部は、
    前記異常信号を受信すると、前記異常信号に含まれる前記識別情報に応じて前記検知された異常の分類を判定する異常分類判定部と、
    前記異常分類判定部が判定した前記異常の分類及び前記記憶部に記憶された前記異常判定情報に応じて前記検知された異常の異常原因を推定する異常原因推定部と、を備え、
    前記異常原因推定部が推定した前記異常原因を含む前記詳細情報を生成することを特徴とする遠隔装置。
  7. 携帯端末装置と通信する遠隔装置であって、
    監視対象領域に設置されて異常を検知する警備装置から異常信号を受信する異常信号受信部と、
    前記警備装置により検知された前記異常に関する詳細情報を前記異常信号に応じて生成する詳細情報生成部と、
    前記携帯端末装置を所持する利用者が前記監視対象領域へ移動する際の前記利用者の行動状態に応じて前記携帯端末装置への前記詳細情報の送信を制御する送信制御部と、
    を備え、
    前記詳細情報は、前記検知された異常の原因情報とそれ以外の情報とを含み、
    前記送信制御部は、前記利用者が前記監視対象領域に到着するまで、前記詳細情報における前記原因情報の送信を禁止することを特徴とする遠隔装置。
  8. 携帯端末装置であって、
    前記携帯端末装置と通信する遠隔装置から送信された情報が表示される表示部と、
    監視対象領域に設置された警備装置により検知された異常に関する詳細情報と、前記検知された異常に対応するために要する携行品を示す携行品情報と、を前記遠隔装置から受信する通信処理部と、
    前記携帯端末装置を所持する利用者が前記監視対象領域へ移動する際の前記利用者の行動状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部が検出した行動状態に応じて、前記通信処理部が受信した前記詳細情報を前記表示部に表示するか否かを判断し、前記行動状態に関わらず、前記通信処理部が受信した前記携行品情報を前記表示部に表示することを許可する表示制御部と、
    を備えることを特徴とする携帯端末装置。
  9. 携帯端末装置であって、
    前記携帯端末装置と通信する遠隔装置から送信された情報が表示される表示部と、
    監視対象領域に設置された警備装置により検知された異常に関する情報であって前記検知された異常の原因情報とそれ以外の情報とを含んだ詳細情報を前記遠隔装置から受信する詳細情報受信部と、
    前記携帯端末装置を所持する利用者が前記監視対象領域へ移動する際の前記利用者の行動状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部が検出した行動状態に応じて、前記詳細情報受信部が受信した前記詳細情報を前記表示部に表示するか否かを判断する表示制御部と、
    を備え、
    前記表示制御部は、前記利用者が前記監視対象領域に到着したことを前記状態検出部が検出するまで、前記表示部における前記原因情報の表示を禁止することを特徴とする携帯端末装置。
  10. 携帯端末装置の表示部に表示される情報を制御するためのプログラムであって、
    前記携帯端末装置に、
    前記携帯端末装置と通信する遠隔装置から、監視対象領域に設置された警備装置により検知された異常に関する詳細情報と、前記検知された異常に対応するために要する携行品を示す携行品情報と、を受信する処理と、
    前記携帯端末装置を所持する利用者が前記監視対象領域へ移動する際の前記利用者の行動状態を検出する処理と、
    検出された前記行動状態に応じて、受信した前記詳細情報を前記表示部に表示するか否かを判断する処理と、
    前記行動状態に関わらず、受信した前記携行品情報を前記表示部に表示することを許可する処理と、
    を実行させる命令を含むことを特徴とするプログラム。
  11. 携帯端末装置の表示部に表示される情報を制御するためのプログラムであって、
    前記携帯端末装置に、
    前記携帯端末装置と通信する遠隔装置から、監視対象領域に設置された警備装置により検知された異常に関する情報であって前記検知された異常の原因情報とそれ以外の情報とを含んだ詳細情報を受信する処理と、
    前記携帯端末装置を所持する利用者が前記監視対象領域へ移動する際の前記利用者の行動状態を検出する処理と、
    検出された前記行動状態に応じて、受信した前記詳細情報を前記表示部に表示するか否かを判断する処理と、
    前記利用者が前記監視対象領域に到着したことを示す前記行動状態検出するまで、前記表示部における前記原因情報の表示を禁止する処理と、
    を実行させる命令を含むことを特徴とするプログラム。
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