JP6669001B2 - 走行軌跡推定方法、及び走行軌跡推定装置 - Google Patents

走行軌跡推定方法、及び走行軌跡推定装置 Download PDF

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Description

本発明は、走行軌跡推定方法、及び走行軌跡推定装置に関する。
車両周辺の他車両の走行軌跡をする技術として、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1に記載の運転支援装置は、車両が備える相対位置検出手段により他車両の相対位置を検出し、検出した相対位置から他車両の走行軌跡を算出する。
特開2004−322916号公報
車両と他車両との距離が長くなると、この車両に搭載されて車両周辺の物体の位置を検出するセンサにより他車両を走査する走査点が減少する。このため、他車両の検出位置の誤差が増大する。大きな誤差を含んだ検出位置から他車両の走行軌跡を算出すると、算出した走行軌跡が不安定に蛇行するおそれがある。
本発明は、車両に搭載されて車両周辺の物体の位置を検出するセンサによる検出位置から算出した他車両の走行軌跡が、車両と他車両との距離が長くなることで実際の走行軌跡よりも蛇行するのを抑制することを目的とする。
本発明の一態様に係る走行軌跡推定方法では、車両に搭載されこの車両周辺の物体の位置を検出するセンサにより他車両の位置を検出し、他車両の検出位置の時系列を記憶する。そして、車両と他車両との距離が長いほど大きな閾値を設定する。他車両の車幅方向位置の偏差が閾値以上の場合には検出位置の時系列を曲線近似で補間することにより他車両の走行軌跡を推定する。偏差が閾値未満の場合には検出位置の時系列を直線近似で補間することにより走行軌跡を推定する。
本発明によれば、車両に搭載されて車両周辺の物体の位置を検出するセンサによる検出位置から算出した他車両の走行軌跡が、車両と他車両との距離が長くなることで実際の走行軌跡よりも蛇行するのを抑制できる。
実施形態に係る走行軌跡推定装置を備える車両の構成例を示す図である。 位置測定センサによる周辺物体の位置の測定の説明図である。 比較的近距離の他車両の走査点を説明する概略図である。 比較的近距離の他車両の検出位置を説明する概略図である。 比較的遠距離の他車両の走査点を説明する概略図である。 比較的遠距離の他車両の検出位置を説明する概略図である。 実施形態に係る走行軌跡推定装置の機能構成の一例を示す図である。 他車両の検出位置、及び車両と他車両との距離の説明図である。 検出位置の時系列の分割方法を説明する概略図である。 実施形態に係る走行軌跡推定方法のフローチャートである。 再分割処理の一例のフローチャートである。 車両と他車両との間の車幅方向位置の差分の説明図である。 車両と他車両との間の車幅方向位置の差分が比較的大きい場合の走査点を説明する概略図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
(構成)
図1を参照する。車両1は、車輪2と、車輪速センサ3と、ステアリングホイール4と、操舵角センサ5と、位置測定センサ6と、ヨーレートセンサ7と、コントローラ10と、運転支援システム11を備える。
車輪速センサ3は、車輪速を検出し、検出した車輪速の情報である車輪速情報をコントローラ10に出力する。車輪速センサ3は、例えば車輪速パルスを生成するロータリエンコーダ等のパルス発生器を備えてよい。
操舵角センサ5は、ステアリングホイール4の操舵角を検出し、検出した操舵角の情報である操舵角情報をコントローラ10へ出力する。操舵角センサ5は、ステアリング軸などに設けられる。操舵角センサ5に代えて、操向輪の転舵角を検出する転舵角センサを設け、転舵角の情報である転舵角情報を操舵角情報に代えてコントローラ10へ入力してもよい。
位置測定センサ6は、車両1周囲の物体の表面を走査して車両1から物体表面上の走査点までの距離を測定し且つ走査点までの方向を取得することにより、車両1に対する走査点の相対位置を測定する。位置測定センサ6は、例えば、車両1に搭載されたレーザレンジファインダ、レーザレーダ又はカメラであってよい。
図2を参照する。図2に示すx軸方向及びy軸方向は、それぞれ車両1の前後方向及び車幅方向である。位置測定センサ6が車両1に搭載される場合、位置測定センサ6は、車両1の周辺の物体20の表面上の走査点21の相対位置を、例えば、車両1の位置を原点とする相対座標系における走査点21までの距離r1と方位角(すなわち水平方向角度)θ1によって定まる位置として検出してよい。
位置測定センサ6により検出された相対位置の情報を以下の説明において「検出位置情報」と表記することがある。また、車両1に対する相対位置を「相対位置」と表記することがある。位置測定センサ6は、検出位置情報をコントローラ10へ出力する。
図1を参照する。ヨーレートセンサ7は、車両1のヨーレート(車体が旋回する方向への回転角の変化速度)を検出し、検出したヨーレートの情報であるヨーレート情報をコントローラ10へ出力する。
コントローラ10は、プロセッサ12と、記憶装置13等のCPU周辺部品とを含む電子制御ユニットである。プロセッサ12は、例えばCPU(Central Processing Unit)、やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。記憶装置13は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを備える。記憶装置13は、不揮発性メモリ又はハードディスクドライブ装置を含んでもよい。
コントローラ10は、少なくとも車輪速情報とヨーレート情報に基づいて車両1の移動量を算出する。コントローラ10は、車両1の周囲の他車両を位置測定センサ6により走査して得た走査点の検出位置情報に基づいて、他車両の相対位置を測定する。
位置測定センサ6の検出位置情報に基づいて測定された他車両の相対位置を、以下の説明において「検出位置」と表記することがある。コントローラ10は、他車両の検出位置と車両1の移動量と基づいて、他車両の走行軌跡を推定する。コントローラ10は、推定した他車両の走行軌跡を運転支援システム11に出力する。
コントローラ10は、特許請求の範囲に記載の推定回路の一例である。
運転支援システム11は、コントローラ10と同様に、プロセッサと、記憶装置等のCPU周辺部品とを含む電子制御ユニットである。
運転支援システム11は、コントローラ10から入力して他車両22の走行軌跡に基づいて、運転者による車両1の運転に対する運転支援を行う。
運転支援の一例は、車両1の制動制御、加速制御及び操舵制御の少なくとも1つを含む車両1の走行状態の制御であってもよい。例えば運転支援システム11は、車両1が他車両の走行軌跡に沿って他車両に追従するように、車両1の制駆動及び操舵を制御してよい。例えば運転支援システム11は、他車両22の走行軌跡に応じて、車両1の制動制御及び操舵制御のいずれか一方を選択して実行して、他車両22との衝突を回避してもよい。
図3を参照する。参照符号22は車両1の周辺の他車両を示す。図中の範囲23内の円形のプロットは、位置測定センサ6で他車両22を走査したときの走査点を示す。
位置測定センサ6は、水平方向角度の角度分解能を有する。このため、車両1と他車両22との距離が短いほど他車両22の表面の走査点は多くなる。
この結果、車両1と他車両22との距離が比較的短い場合には、より多くの走査点の相対位置から他車両22の検出位置を算出することができるので、検出位置の誤差が小さくなる。
図4を参照する。四角形のプロットPA(i=1〜10)は、それぞれ時刻tにおける他車両22の検出位置を示す。車両1と他車両22との距離が比較的短い場合には、検出位置PAの誤差に起因する検出位置PAの車幅方向位置の偏差を小さく抑えることができる。
一方で、車両1と他車両22との距離が長いほど他車両22の表面の走査点は少なくなる。図5を参照する。図中の範囲24内の円形のプロットは、位置測定センサ6で他車両22を走査したときの走査点を示す。車両1と他車両22との距離が比較的長いことにより、範囲24内の走査点は、車両1と他車両22との距離が比較的短い場合の範囲23内の走査点よりも少ない。
この結果、車両1と他車両22との距離が比較的長い場合には、他車両22の検出位置の算出に使用する走査点が減るので検出位置の誤差が大きくなる。
図6を参照する。車両1と他車両22との距離が比較的長い場合には、検出位置PAの誤差に起因する検出位置PAの車幅方向位置の偏差が増大する。
このため、誤差が大きな検出位置PAから他車両22の走行軌跡を算出すると、複雑な曲線で近似しなければ近似誤差が小さくならないため、算出した走行軌跡の形状が複雑になり不安定に蛇行するおそれがある。
さらに、精度の低い検出位置PAに基づいて高次多項式で走行軌跡を近似すると振動が発生して、低次多項式で近似するよりも劣った近似結果となることがある。
そこで、実施形態に係る走行軌跡推定装置は、他車両22の走行軌跡を近似により推定する際に、車両1と他車両22との距離が長いほどより単純な近似線で近似され易くすることにより、走行軌跡の近似結果が不安定に蛇行するのを抑制する。
例えば、走行軌跡推定装置は、車両1と他車両22との距離が長いほど近似誤差の許容閾値を大きく設定することにより、単純な近似線でも許容閾値の要求を満たし易くする。
図7を参照する。走行軌跡推定装置30は、他車両認識部31と、評価部32と、移動量算出部33と、検出位置蓄積部34と、走行軌跡推定部35とを備える。
コントローラ10のプロセッサ12は、記憶装置13に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、他車両認識部31、評価部32、移動量算出部33、検出位置蓄積部34、及び走行軌跡推定部35の機能を実現する。
図8を参照する。他車両認識部31は、位置測定センサ6からの検出位置情報に基づいてある時刻tにおける他車両22の検出位置PA=(XA,YA)を認識する。他車両認識部31は、認識結果を示す他車両情報を生成する。
評価部32は、他車両認識部31の認識結果毎に、認識状態の評価値Evを決定する。評価値Evは、車両1と他車両22との間の距離が長くなるほど増加する値である。評価値Evは、例えば、車両1と他車両22との間の距離LA=√(XA +YA )そのものであってよい。評価部32は、検出位置PAの情報を含む他車両情報に評価値Evを付加する。
移動量算出部33は、車輪速センサ3からの車輪速情報とヨーレートセンサ7からのヨーレート情報とに基づいて、車両1の移動量を算出する。車両1の移動量は、例えば、車両1の並進運動量ΔX及びΔYと、回転量Δφを含んでよい。
検出位置蓄積部34は、他車両認識部31により生成され評価部32により評価値Evが付加された他車両情報を、記憶装置13に蓄積する。すなわち、検出位置蓄積部34は、検出位置PAの時系列を記憶装置13に記憶する。
具体的には、検出位置蓄積部34は、今回検出した検出位置PAの他車両情報を記憶装置13に記憶する。また、検出位置蓄積部34は、記憶装置13に記憶された前回検出した検出位置PAn−1までの検出位置PA(i=1〜n−1)を、車両1の移動量(ΔX,ΔY,Δφ)に基づいて更新する。
走行軌跡推定部35は、記憶装置13に記憶された検出位置PA(i=1〜n)の時系列を補完することにより、他車両22の走行軌跡を推定する。
このとき走行軌跡推定部35は、他車両情報に付加された評価値Evに基づき、評価値Evの代表値Evを決定する。代表値Evは、例えば平均値、最大値、又は中間値等の統計学で用いられる代表値であってよい。
走行軌跡推定部35は、代表値Evに基づき近似誤差の許容閾値γを算出する。許容閾値γは、代表値Evが大きくなるほど増加する値である。すなわち許容閾値γは、車両1と他車両22との間の距離が長くなるほど増加する値となる。例えば、位置測定センサ6の水平方向角度の角度分解能がdθである場合、許容閾値γはγ=Ev×sindθであってよい。
次に、走行軌跡推定部35は、検出位置PAの時系列を補間する近似線を表す近似式y=f(x)を算出する。
走行軌跡推定部35は、まず直線近似により検出位置PAの時系列を補完する近似式y=f(x)を算出する。例えば、近似式y=f(x)が多項式である場合、関数f(x)は一次多項式となる。
そして、走行軌跡推定部35は、近似式y=f(x)による近似誤差Erを次式(1)により算出する。
Figure 0006669001
近似式y=f(x)が直線を表す場合、近似誤差Erは、近似直線を基準とする検出位置PAの時系列の車幅方向位置YAの偏差を示す。
近似誤差Erが許容閾値γ以上の場合、走行軌跡推定部35は、検出位置の時系列を曲線近似により補完する近似式y=f(x)を算出する。
一方で、近似誤差Erが許容閾値γ未満の場合には、走行軌跡推定部35は、直線近似の近似式y=f(x)により表される直線を、他車両22の走行軌跡として推定する。走行軌跡推定部35は、推定した走行軌跡を運転支援システム11へ出力する。
すなわち、走行軌跡推定部35は、検出位置PAの時系列における他車両の車幅方向位置の偏差(すなわち近似誤差Er)が許容閾値γ以上の場合には検出位置PAの時系列を曲線近似で補間することにより他車両22の走行軌跡を推定する。
近似誤差Erが許容閾値γ未満の場合には検出位置PAの時系列を直線近似で補間することにより走行軌跡を推定する。
検出位置PAの時系列を曲線近似で補間する場合に走行軌跡推定部35は、所定の曲率半径から順に曲率半径を小さくしていき、その曲率半径の近似曲線を生成する曲線近似式の近似誤差Erが許容閾値γ未満となるまで、より小さな曲率半径の曲線で補完する曲線近似式を繰り返し算出する。まず、所定の曲率半径の近似曲線を生成する曲線近似式を算出する。例えば、所定の曲率半径は、直線に近い曲率半径として、R1000mなどに設定する。また、地図情報などから現在走行中の走路の曲率半径の情報が得られている場合には、その曲率半径に対して大きめの曲率半径を所定の曲率半径として設定してもよい。
そして走行軌跡推定部35は、この曲線近似式による他車両22の走行軌跡の近似誤差Erが許容閾値γ未満であるか否かを判断する。
近似誤差Erが許容閾値γ未満である場合、走行軌跡推定部35は、この曲線近似式による曲線近似により走行軌跡を推定する。すなわち走行軌跡推定部35は、この曲線近似式により表される近似曲線を他車両22の走行軌跡として推定する。
近似誤差Erが許容閾値γ以上である場合、走行軌跡推定部35は、この曲線近似式により表される近似曲線(すなわち先の近似曲線)の曲率半径よりも小さな曲率半径の曲線(すなわち次の近似曲線)で検出位置PAの時系列を補完する曲線近似式を算出する。
以下、近似誤差Erが許容閾値γ未満となるまで、より小さな曲率半径の曲線で補完する曲線近似式を繰り返し算出する。
このように、検出位置PAiの時系列を曲線近似で補間する場合に、より大きな曲率半径の近似曲線を生成する曲線近似式から優先して、より小さな曲率半径の近似曲線を生成する曲線近似式へと順次算出する。
換言すると、走行軌跡推定部35は、検出位置PAiの時系列を補完する第1曲線近似式を算出するよりも先に、第1曲線近似式が表す第1近似曲線の曲率半径R1よりも大きな曲率半径R2の曲線で検出位置PAiの時系列を補完する第2曲線近似式を算出する。第2曲線近似式が表す近似曲線を「第2近似曲線」と表記する。例えば、曲率半径R2は、直線に近い曲率半径として、R1000mなどに設定することで、曲率半径R1が既知ではない段階でも、曲率半径R1に対して大きな曲率を設定することができる。また、地図情報などから現在走行中の走路の曲率半径の情報が得られている場合には、曲率半径R1に現在走行中の走路の曲率半径の情報を設定することで、曲率半径R1に対して大きめの曲率半径を、曲率半径R2として設定することができる。
走行軌跡推定部35は、第2曲線近似式による他車両22の走行軌跡の近似誤差Erが許容閾値γ未満であるか否かを判断する。
近似誤差Erが許容閾値γ未満である場合、走行軌跡推定部35は、第2曲線近似式による曲線近似により走行軌跡を推定する。すなわち走行軌跡推定部35は、第2曲線近似式により表される第2近似曲線を他車両22の走行軌跡として推定する。
近似誤差Erが許容閾値γ以上である場合、走行軌跡推定部35は第1曲線近似式を算出する。
走行軌跡推定部35は、第1曲線近似式による他車両22の走行軌跡の近似誤差Erが許容閾値γ未満であるか否かを判断する。
近似誤差Erが許容閾値γ未満である場合、走行軌跡推定部35は、第1曲線近似式による曲線近似により走行軌跡を推定する。すなわち走行軌跡推定部35は、第1曲線近似式により表される第1近似曲線を他車両22の走行軌跡として推定する。
近似誤差Erが許容閾値γ以上である場合、走行軌跡推定部35は、第1近似曲線の曲率半径R1よりも小さな曲率半径の曲線で検出位置PAiの時系列を補完する曲線近似式を算出する。
以下、近似誤差Erが許容閾値γ未満となるまで、より小さな曲率半径の曲線で補完する曲線近似式を繰り返し算出する。
ここで、多項式により他車両22の走行軌跡を近似する場合を想定する。他車両22の走行軌跡が形成する曲線は、曲率半径が小さくなるほど(すなわちカーブが急になるほど)複合的になる。このため、小さな曲率半径の曲線の近似誤差を小さくするには、より高次の曲線近似を行う必要がある。
言いかえれば、より高次の近似曲線はより小さな曲率半径の曲線を小さな近似誤差で補完できる。このため、図6のような検出位置PAの車幅方向位置のバラツキが大きな時系列を近似する場合、比較的高次の近似曲線の曲率半径は、比較的低次の近似曲線の曲率半径よりも小さくなる。
そこで、検出位置PAの時系列を多項式近似する場合に、走行軌跡推定部35はより低い次数の近似式から順に算出する。
すなわち、走行軌跡推定部35は、比較的低いある次数の多項近似式を算出する。そして走行軌跡推定部35は、この多項近似式による他車両22の走行軌跡の近似誤差Erが許容閾値γ未満であるか否かを判断する。
近似誤差Erが許容閾値γ未満である場合、走行軌跡推定部35はこの多項近似式による曲線近似により走行軌跡を推定する。
近似誤差Erが許容閾値γ以上である場合、走行軌跡推定部35はこの多項近似式よりも次数が高い多項近似式を算出する。
以下、近似誤差Erが許容閾値γ未満となるまで、走行軌跡推定部35は次数を上げながら曲線近似式を繰り返し算出する。
なお、過度に高い多項近似式を算出しても、演算負荷が増大する一方で近似誤差が小さくならないおそれがある。このため走行軌跡推定部35は、多項近似式の次数が上限に達しても近似誤差Erが許容閾値γ未満にならない場合には、上限の次数の多項近似式による曲線近似により走行軌跡を推定してもよい。
例えば、他車両22の走行路の曲線には3次程度の多項式近似で十分であるため、上限の次数は3次であってよい。
また、走行軌跡推定部35は、検出位置PAの時系列を複数の近似対象区間に分割し、近似対象区間毎に走行軌跡を推定してもよい。近似対象区間毎に走行軌跡を推定することにより、他車両22の走行路の形状が複雑であっても、走行軌跡を精度良く推定することができる。
図9を参照して、検出位置PAの時系列の分割方法の一例を説明する。円形のプロットPA、PA、PA、…PA、PAk+1、…PA、PAm+1…は、それぞれ時刻t、t、t、…t、tk+1、…t、tm+1…における他車両22の検出位置を示す。
走行軌跡推定部35は、記憶装置13に記憶した検出位置PAの時系列に基づいて、検出位置PAにおける他車両22の旋回半径RAを算出する。
走行軌跡推定部35は、近似対象区間S1の開始位置PD直後の検出位置PAにおける旋回半径RAと、各検出位置PAにおける旋回半径RAとを比較する(i=2,3,…)。
走行軌跡推定部35は、RAが次式(2)又は(3)を満たす場合に、検出位置PAと検出位置PAk+1との間の何れかの分割位置PDで近似対象区間を分割し、近似対象区間S1の終了位置と、続く近似対象区間S2の開始位置を決定する。
RA>β×RA…(2)
RA<RA/β…(3)
係数β及びβの値は例えば2であってよい。位置PDは、例えば検出位置PAと検出位置PAk+1の何れかであってもよい。
以下同様に、走行軌跡推定部35は、近似対象区間S2の開始位置PD直後の検出位置PAk+1における旋回半径RAk+1と、各検出位置PAにおける旋回半径RAとを比較する(i=k+2,k+3,…)。
走行軌跡推定部35は、次式(4)又は(5)を満たす場合に、検出位置PAと検出位置PAm+1との間の何れかの分割位置PDで近似対象区間を分割し、近似対象区間S2の終了位置と、続く近似対象区間S3の開始位置を決定する。
RA>β×RAk+1…(4)
RA<RAk+1/β…(5)
以下同様に、走行軌跡推定部35は、検出位置PAiの時系列の分割を繰り返す。
走行軌跡推定部35は、近似対象区間毎に代表値Evに基づき許容閾値γを算出してよい。代表値Evは、例えば各近似対象区間における評価値Evの平均値、最大値、又は中間値等の統計学で用いられる代表値であってよい。
ある近似対象区間において、多項近似式の次数が上限に達しても近似誤差Erが許容閾値γ未満にならない場合、走行軌跡推定部35はこの近似対象区間をさらに複数の再分割区間に分割してもよい。走行軌跡推定部35は、係数β及びβの値を減少させることにより、近似対象区間をさらに短い再分割区間に分割できる。
走行軌跡推定部35は、再分割区間毎に走行軌跡を推定する。
(動作)
以下、第1実施形態に係る走行軌跡推定装置30の動作の一例について説明する。図10を参照する。
ステップS1において他車両認識部31は、他車両22の検出位置PAを認識し、認識結果を示す他車両情報を生成する。
ステップS2において評価部32は、他車両認識部31の認識結果毎に、認識状態の評価値Evを決定する。
ステップS3において移動量算出部33は、車両1の移動量を算出する。
ステップS4において検出位置蓄積部34は、他車両認識部31により生成され評価部32により評価値Evが付加された他車両情報を記憶装置13に蓄積する。これにより検出位置PAの時系列が記憶装置13に記憶される。
このとき検出位置蓄積部34は、今回検出した検出位置PAの他車両情報を記憶装置13に記憶する。また、検出位置蓄積部34は、記憶装置13に記憶された前回検出した検出位置PAn−1までの検出位置PA(i=1〜n−1)を、車両1の移動量に基づいて更新する。
ステップS5において走行軌跡推定部35は、検出位置PAにおける他車両22の旋回半径RAを算出する(m<n)。
ステップS6において走行軌跡推定部35は、旋回半径RAが上式(4)又は(5)を満たすか否かを判定することにより、検出位置PAの時系列の分割位置を発見たか否かを判断する。
分割位置を発見しない場合(ステップS6:N)に処理はステップS1へ戻る。
分割位置を発見した場合(ステップS6:Y)に、走行軌跡推定部35は、発見した分割位置で検出位置PAiの時系列を分割することにより、新たな近似対象区間を切り出す。走行軌跡推定部35は、処理をステップS7に進め、新たな近似対象区間において他車両22の走行軌跡を推定する。
ステップS7において走行軌跡推定部35は、近似対象区間における近似誤差の許容閾値γを算出する。
ステップS8において走行軌跡推定部35は、近似対象区間において他車両22の走行軌跡を近似する多項近似式の次数を1次に初期化する。
ステップS9において走行軌跡推定部35は、近似対象区間における検出位置PAを補完する多項近似式を算出する。
ステップS10において走行軌跡推定部35は、ステップS9で算出した多項近似式の近似誤差Erが許容閾値γ以上であるか否かを判断する。近似誤差Erが許容閾値γ以上である場合(ステップS10:Y)に処理はステップS11へ進む。
近似誤差Erが許容閾値γ未満である場合(ステップS10:N)に、走行軌跡推定部35は、ステップS9で算出した多項近似式が表す近似線を、近似対象区間における他車両22の走行軌跡と推定する。その後に処理はステップS14へ進む。
ステップS11において走行軌跡推定部35は、多項近似式の次数が上限である所定次数であるか否かを判断する。多項近似式の次数が所定次数に至らない場合(ステップS11:N)に処理はステップS12に進む。多項近似式の次数が所定次数である場合(ステップS11:Y)に処理はステップS13に進む。
ステップS12において走行軌跡推定部35は、多項近似式の次数を1つ増加させる。その後に処理はステップS9へ戻る。
ステップS13において走行軌跡推定部35は、再分割処理を行う。再分割処理において走行軌跡推定部35は、近似対象区間をさらに複数の再分割区間に分割し、再分割区間毎に走行軌跡を推定する。その後に処理はステップS14へ進む。
ステップS14において走行軌跡推定部35は、車両1のイグニッションスイッチ(IGN)がオフになったか否かを判定する。イグニッションスイッチがオフになった場合(ステップS14:Y)に処理は終了する。イグニッションスイッチがオフにならない場合(ステップS14:N)に処理はステップS1に戻る。
次に、図10のステップS13の再分割処理について説明する。図11を参照する。
ステップS20において走行軌跡推定部35は、係数β及びβの値を減少させる。
ステップS21において走行軌跡推定部35は、減少させた係数β及びβを用いて、近似対象区間を複数の再分割区間に分割する。
以下、ステップS22〜S29において走行軌跡推定部35は、再分割区間毎に他車両22の走行軌跡を推定する。
ステップS22において走行軌跡推定部35は、再分割区間における近似誤差の許容閾値γを算出する。
ステップS23において走行軌跡推定部35は、再分割区間における多項近似式の次数を1次に初期化する。
ステップS24において走行軌跡推定部35は、再分割区間における多項近似式を算出する。
ステップS25において走行軌跡推定部35は、ステップS24で算出した多項近似式の近似誤差Erが許容閾値γ以上であるか否かを判断する。近似誤差Erが許容閾値γ以上である場合(ステップS25:Y)に処理はステップS26へ進む。
近似誤差Erが許容閾値γ未満である場合(ステップS25:N)に、走行軌跡推定部35は、ステップS24で算出した多項近似式が表す近似線を、再分割区間における他車両22の走行軌跡と推定する。その後に処理はステップS29へ進む。
ステップS26において走行軌跡推定部35は、多項近似式の次数が上限である所定次数であるか否かを判断する。多項近似式の次数が所定次数に至らない場合(ステップS26:N)に処理はステップS27に進む。多項近似式の次数が所定次数である場合(ステップS26:Y)に処理はステップS28に進む。
ステップS27において走行軌跡推定部35は、多項近似式の次数を1つ増加させる。その後に処理はステップS24へ戻る。
ステップS28において走行軌跡推定部35は、再分割区間に対して再び再分割処理を行うことにより、再分割区間を複数の区間に分割して区間毎に走行軌跡を推定する。その後に処理はステップS29へ進む。
ステップS29において走行軌跡推定部35は、ステップS21にて近似対象区間を分割して得た再分割区間の全てにおいて、走行軌跡の多項近似式の算出が完了したか否かを判定する。全ての多項近似式の算出が完了した場合(ステップS29:Y)に再分割処理は終了する。多項近似式の算出が完了していない再分割区間がある場合(ステップS29:N)に処理はステップS22へ戻る。
(第1実施形態の効果)
(1)車両1に搭載され車両1周辺の物体の位置を検出する位置測定センサ6は、他車両22の位置を検出する。検出位置蓄積部34は、位置測定センサ6により検出された他車両22の検出位置の時系列を、記憶装置13に記憶する。
走行軌跡推定部35は、車両1と他車両22との距離が長いほど大きな許容閾値γを設定する。
走行軌跡推定部35は、検出位置の時系列における他車両の車幅方向位置の偏差Erが許容閾値γ以上の場合には検出位置の時系列を曲線近似で補間することにより他車両22の走行軌跡を推定する。走行軌跡推定部35は、偏差Erが許容閾値γ未満の場合には検出位置の時系列を直線近似で補間することにより他車両22の走行軌跡を推定する。
このため、車両1と他車両22との距離が長いほど大きな許容閾値γが設定されるので、車両1と他車両22との距離が長くなると曲線近似よりも直線近似によって走行軌跡が推定され易くなる。このため、車両1と他車両22との距離が長くなり他車両22の検出位置の誤差が増大しても、算出した走行軌跡が実際の走行軌跡よりも蛇行するのを抑制できる。
(2)検出位置の時系列を曲線近似で補間する場合に、走行軌跡推定部35は、曲線近似の曲線半径を、所定の曲率半径から順に小さくしていき、走行軌跡推定部35は、曲線近似による近似誤差Erを算出し、近似誤差Erが許容閾値γ未満となる曲線近似により他車両22の走行軌跡を推定する。
このように、走行軌跡推定部35は、所定の曲率半径から順により小さな曲率半径の曲線で補完する曲線近似式を繰り返し算出するので、曲率半径が大きいより緩やかな走行軌跡を優先的に算出することができる。このため、算出した他車両22の走行軌跡の蛇行を低減できる。
(3)走行軌跡推定部35は、検出位置の時系列を複数の近似対象区間に分割し、近似対象区間毎に他車両22の走行軌跡を推定する。検出位置の時系列を複数区間に分割して区間毎に近似線を算出するため、他車両22の走行路の形状が複雑であっても精度よく走行軌跡を推定できる。
(4)走行軌跡推定部35は、ある近似対象区間における近似誤差Erが許容閾値γ未満にならない場合、この近似対象区間を複数の再分割区間にさらに分割し、再分割区間毎に他車両22の走行軌跡を推定する。
近似誤差Erが許容閾値γ未満にならない場合に更に小さな区間毎に他車両22の走行軌跡を推定することにより、走行軌跡の推定精度を向上することができる。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態の走行軌跡推定装置30を説明する。車両1が旋回している間は、他車両認識部31による他車両22の検出位置PAの検出精度が低下することがある。他車両22が旋回している間も同様である。
そこで第2実施形態の走行軌跡推定装置30は、車両1及び他車両22の少なくとも一方が旋回している場合には、許容閾値γを増加させることによってより単純な近似線で走行軌跡を近似され易くし、走行軌跡の近似結果が不安定に蛇行するのを抑制する。
第2実施形態の走行軌跡推定装置30の機能構成は、図7に示す機能構成と同様である。走行軌跡推定部35は、移動量算出部33が算出した車両1の移動量に基づいて車両1のヨーレートωを算出する。走行軌跡推定部35は、他車両22の検出位置PAの時系列に基づいて、他車両22の速度と旋回半径を算出し、速度と旋回半径とに基づいて他車両22のヨーレートρを算出する。
走行軌跡推定部35は、車両1のヨーレートωが大きい場合の許容閾値γを、ヨーレートωが小さい場合の許容閾値γよりも大きく設定する。例えば、ヨーレートωの絶対値|ω|が所定閾値ω0より大きい場合には、絶対値|ω|が所定閾値ω0未満の場合の許容閾値をβ倍した値を許容閾値として設定する。βは1より大きな係数であり、例えばβ=1.2であってよい。また、所定閾値ω0は例えば10(deg/s)であってよい。
また、走行軌跡推定部35は、他車両22のヨーレートρが大きい場合の許容閾値γを、ヨーレートρが小さい場合の許容閾値γよりも大きく設定する。例えば、ヨーレートρの絶対値|ρ|が所定閾値ρ0より大きい場合には、絶対値|ρ|が所定閾値ρ0未満の場合の許容閾値をβ倍した値を許容閾値として設定する。βは1より大きな係数であり、例えばβ=1.2であってよい。また、所定閾値ρ0は例えば10(deg/s)であってよい。
(第2実施形態の効果)
走行軌跡推定部35は、車両1及び他車両22の少なくとも一方が旋回している場合に許容閾値γを増加させる。
これにより、車両1及び他車両22の少なくとも一方が旋回することにより他車両22の検出位置の検出精度が低下しても、より単純な近似線で走行軌跡を近似され易くし、走行軌跡の近似結果が不安定に蛇行するのを抑制する。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態の走行軌跡推定装置30を説明する。図12を参照する。第2実施形態の走行軌跡推定装置30は、車両1と他車両22との間の車幅方向位置の差分Dwが大きいほど許容閾値γを減少させる。
図13を参照する。範囲25及び26内の円形のプロットは、位置測定センサ6による他車両22の走査点を示す。車両1と他車両22との間の車幅方向位置の差分Dwが大きい場合に、位置測定センサ6は図13に示すように他車両22の背面に加えて側面を走査することができるので、検出位置PAの検出精度がより高くなる。
そこで、第3実施形態の走行軌跡推定装置30は、車両1と他車両22との間の車幅方向位置の差分Dwが大きい場合には許容閾値γを減少させることで走行軌跡の近似精度を向上する。
第3実施形態の走行軌跡推定装置30の機能構成は、図7に示す機能構成と同様である。走行軌跡推定部35は、他車両22の検出位置PAに基づいて、車両1と他車両22との間の車幅方向位置の差分Dwを取得する。
走行軌跡推定部35は、差分Dwが大きい場合の許容閾値γを、差分Dwが小さい場合の許容閾値γよりも小さく設定する。例えば、差分Dwの絶対値|Dw|が所定閾値D0より大きい場合には、絶対値|Dw|が所定閾値D未満の場合の許容閾値をβ倍した値を許容閾値として設定する。βは1より小さな係数であり、例えばβ=0.9であってよい。また、所定閾値Dは例えば2.0mであってよい。
(第3実施形態の効果)
走行軌跡推定部35は、車両1と他車両22との間の車幅方向位置の差分Dwが大きいほど許容閾値γを減少させる。
これにより、他車両22の検出位置PAの検出精度がより高い場合には他車両22の走行軌跡の近似誤差Erの許容閾値γを小さくすることにより、走行軌跡の近似精度を向上することができる。
1…車両、2…車輪、3…車輪速センサ、4…ステアリングホイール、5…操舵角センサ、6…位置測定センサ、7…ヨーレートセンサ、10…コントローラ、11…運転支援システム、12…プロセッサ、13…記憶装置、22…他車両、30…走行軌跡推定装置、31…他車両認識部、32…評価部、33…移動量算出部、34…検出位置蓄積部、35…走行軌跡推定部

Claims (7)

  1. 車両に搭載され前記車両周辺の物体の位置を検出するセンサにより他車両の位置を検出し、
    前記センサにより検出された前記他車両の検出位置の時系列を記憶し、
    前記車両と前記他車両との距離が長いほど大きな閾値を設定し、
    前記検出位置の時系列を直線近似で補間した場合の近似誤差が前記閾値以上の場合には前記検出位置の時系列を曲線近似で補間することにより前記他車両の走行軌跡を推定し、前記近似誤差が前記閾値未満の場合には前記検出位置の時系列を直線近似で補間することにより前記走行軌跡を推定する、
    ことを特徴とする走行軌跡推定方法。
  2. 前記検出位置の時系列を曲線近似で補間する場合に、前記曲線近似の曲線半径を、所定の曲率半径から順に小さくしていき、
    前記曲線近似による近似誤差を算出し、前記近似誤差が前記閾値未満となる前記曲線近似により前記走行軌跡を推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の走行軌跡推定方法。
  3. 前記時系列を複数の区間に分割し、前記区間毎に前記走行軌跡を推定することを特徴とする請求項1または2に記載の走行軌跡推定方法。
  4. 前記走行軌跡の曲線近似の近似誤差が前記閾値未満でない前記区間をさらに分割することを特徴とする請求項3に記載の走行軌跡推定方法。
  5. 前記車両及び前記他車両の少なくとも一方が旋回している場合に、前記閾値を増加させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の走行軌跡推定方法。
  6. 前記車両と前記他車両との間の車幅方向位置の差分が大きいほど前記閾値を減少させることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の走行軌跡推定方法。
  7. 車両に搭載され前記車両周辺の物体の位置を検出するセンサと、
    前記センサにより検出された他車両の検出位置の時系列を記憶する記憶装置と、
    前記車両と前記他車両との距離が長いほど大きな閾値を設定し、前記検出位置の時系列を直線近似で補間した場合の近似誤差が前記閾値以上の場合には前記検出位置の時系列を曲線近似で補間することにより前記他車両の走行軌跡を推定し、前記近似誤差が前記閾値未満の場合には前記検出位置の時系列を直線近似で補間することにより前記走行軌跡を推定する推定回路と、
    を備えることを特徴とする走行軌跡推定装置。
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