JP6667706B1 - 車両試験システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両試験に関わるデータの履歴を明確にして不正なデータ改ざんを防止する。【解決手段】車両試験システムSは、性能を試験する試験車両と、実路を走行する試験車両を計測する計測装置32と、車両諸元や試験条件から構成される基礎データを入力する基礎データ入力端末23と、実路を走行する実車両を計測した計測データを演算して計測ファイル141を生成する管理装置33と、計測ファイル141に基づいて生成した走行抵抗データを、シャシダイナモメータ計測装置53に設定するデータ閲覧入力端末43と、計測データを計測した際に実車両を運転した者を認証する運転者認証装置31と、走行抵抗データを設定した者を認証する操作者認証装置41と、認証した社員IDを記録するデータサーバ1とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両試験システムに関する。
車両試験において、惰行試験等の実走行試験により得られた走行抵抗データを台上試験システムに設定して、台上試験を実施する場合がある。この際、惰行試験等の実走行試験は、その権限を有する者が実車両を運転していなければならない。また、オペレータは、実走行試験を実施した結果である走行抵抗データを適切に台上試験システムに設定し、法規などに則した台上試験を実施しなければならない。
特許文献1には、設定値の設定をオペレータによる手入力ではなく、自動で行うことで設定のミスを防止する発明が開示されている。また、特許文献2には、設定値を確認してから設定を自動で行い、設定のミスを防止する発明が開示されている。
特開平01−173848号公報 特開2018−25539号公報
しかし、これら特許文献1,2に記載の発明では、入力された基礎データ(設定値)や計測された試験結果データの履歴が分からない。そのため、権限のない者が基礎データを入力したり、資格のない者が試験をしても、そのことを把握できない。また特許文献1,2に記載の発明では、これら基礎データや試験結果データなどの改ざんを防止できない。
更に車両の開発時には、設定値(基礎データ)や計測結果を変更して試験を実施したい場合もあるが、特許文献1,2に記載の発明では設定値や計測結果の変更については考慮されていない。
本発明は、車両試験に関わるデータの履歴を明確にして不正なデータ改ざんを防止すると共に、履歴を伴ったデータの変更を可能とすることを課題とする。
本発明の車両試験システムは、車両または当該車両の一部の性能を試験するテストベンチと、車両諸元および試験条件を含んで構成される基礎データを入力する入力手段と、前記基礎データに含まれる試験条件に基づいて実路を走行した実車両の計測データから算出された走行抵抗データを、前記テストベンチに設定する設定手段と、前記計測データを計測した際に前記実車両を運転した者および前記走行抵抗データを前記テストベンチへ設定した者を認証する個人認証手段と、前記個人認証手段が認証した者の識別子をそれぞれ記録する記録手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、車両試験に関わるデータの履歴を明確にして不正なデータ改ざんを防止すると共に、履歴を伴ったデータの変更が可能となる。
本実施形態に係る車両試験システムの概略を示す構成図である。 基礎データと認証用データの構成の一例を示す図である。 実走準備フェーズの処理を示すフローチャートである。 実走フェーズで用いられる運転者認識装置のカメラが、計測装置と一体化された例を示す図である。 実走フェーズで用いられる運転者認識装置のカメラが、計測装置に固定された例を示す図である。 実走フェーズで用いられる運転者認識装置である静脈認証装置が、ハンドルに固定された例を示す図である。 実路計測データベースおよび計測ファイルと、台上データベースおよび計測ファイルと、特性データベースおよび特性ファイルと、基礎データテーブルの関係を示す図である。 実走フェーズの処理を示すフローチャートである。 台上準備フェーズの実路計測データの変更処理を示すフローチャートである。 台上準備フェーズの走行抵抗反映処理を示すフローチャートである。 試験結果検索画面を示す図である。 変更履歴表示画面を示す図である。 走行抵抗係数算出画面の一例を示す図である。 実路試験結果変更画面の一例を示す図である。 台上フェーズの処理を示すフローチャートである。 レポート出力フェーズの処理を示すフローチャートである。 レポートの一例を示す図である。 基礎データの変更処理を示すフローチャートである。 試験条件変更画面の一例を示す図である。 車両情報変更画面の一例を示す図である。 試験種変更画面の一例を示す図である。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る車両試験システムSの概略を示す構成図である。
この車両試験システムSは、実走準備フェーズと実走フェーズ、台上準備フェーズと台上フェーズ、レポート出力フェーズを順番に実行し、必要に応じて基礎データ変更フェーズを適宜実行する。
実走準備フェーズは、実車両を用いた試験の準備のため、この試験車両の情報や試験種の情報を基礎データとして登録するフェーズである。実走フェーズは、テストコースで実車両を用いて惰行試験を実施するフェーズである。台上準備フェーズは、実車両を用いた試験結果から得た走行抵抗係数を確認し、必要に応じて各種データを編集して、シャシダイナモメータに試験車両の走行抵抗係数を反映させるフェーズである。台上フェーズは、走行抵抗が反映されたシャシダイナモメータを用いて試験を実施するフェーズである。レポート出力フェーズは、一連の車両試験のレポートを出力するフェーズである。基礎データ変更フェーズは、基礎データを変更するフェーズである。
データサーバ1は、基礎データテーブル11、車両情報データベース12、試験種データベース13、実路計測データベース14、台上データベース15、計測ファイル141,151、認証用データベース16、特性データベース17、特性ファイル171を格納しており、各フェーズにおいて他の装置と連携して動作するものであって、ユーザはこれらに対し登録、参照、変更のインターフェイスを用いることなく直接的なアクセスができないようになっている。
これらのうち、基礎データテーブル11は、車両情報データベース12および試験種データベース13と相互に連携して基礎データを構成する。
図2は、基礎データテーブル11と、車両情報データベース12と、試験種データベース13と、認証用データベース16とを示す図である。
基礎データテーブル11は、インデックス欄と、車両ID(IDentifier)欄と、試験種ID欄と、登録者ID欄と、登録日時欄とを含み、これら各欄の情報を有する複数のレコードを含む。なお、レコードとは、データベース内のテーブルを構成する単位のひとつであり、各図の一行分のデータのことをいう。
インデックス欄には、この基礎データテーブル11の各行で示されるレコードをそれぞれ一意に識別するインデックス値が格納される。車両ID欄には、後記する車両情報データベース12のインデックス値が格納され、車両試験で用いられる車両の諸元を示す。試験種ID欄には、後記する試験種データベース13のインデックス値が格納され、車両試験における試験種を示す。試験場所欄には、試験場所の名称が格納される。登録者ID欄には、このレコードに係るデータを入力した者のIDが格納され、ここでは認証用データベース16の社員IDが格納されている。登録日時欄には、このレコードが登録された日時が格納される。
車両情報データベース12は、インデックス欄と、車名欄と、車重欄と、全長欄と、全幅欄と、エンジン型式欄と、駆動方式欄と、年式欄と、元データID欄と、変更理由欄と、登録者ID欄と、登録日時欄とを含み、これら各欄の情報を有する複数のレコードを含む。この車両情報データベース12は、試験に用いる車両の諸元が入力されたデータベースである。
インデックス欄には、この車両情報データベース12の各行で示されるレコードをそれぞれ一意に識別するインデックス値が格納される。車名欄には、試験に用いられる車両の名前が格納される。車重欄には、試験に用いられる車両の質量が格納される。全長欄には、試験に用いられる車両の全長が格納される。全幅欄には、試験に用いられる車両の全幅が格納される。エンジン型式欄には、試験に用いられる車両のエンジン型式が格納される。
駆動方式欄には、試験に用いられる車両の駆動方式が格納される。FFは前輪駆動を示し、FRは後輪駆動を示し、4WDは四輪駆動を示している。年式欄には、試験に用いられる車両の年式が格納される。元データID欄には、このレコードの変更元である元データのインデックス値が格納される。変更理由欄には、元データに係るレコードが変更されて、当該レコードとして登録された理由が格納される。
登録者ID欄には、このレコードに係るデータを入力した者のIDが格納され、ここでは認証用データベース16の社員IDが格納されている。登録日時欄には、このレコードが登録された日時が格納される。
試験種データベース13は、インデックス欄と、試験名称欄と、試験開始速度欄と、試験終了速度欄と、気象判定条件欄と、試験判定条件欄と、元データID欄と、変更理由欄と、登録者ID欄と、登録日時欄とを含み、これら各欄の情報を有する複数のレコードを含む。この試験種データベース13は、試験条件が入力されたデータベースである。
インデックス欄には、この試験種データベース13の各行で示されるレコードをそれぞれ一意に識別するインデックス値が格納される。
試験名称欄には、この試験の名称が格納される。試験開始速度欄には、試験を開始するときの速度が格納される。試験終了速度欄には、試験を終了するときの速度が格納される。気象判定条件欄には、有効な試験が行える気象の判定条件が格納される。具体的にいうと、風速が所定値以上であると有効な惰行試験が行えないため、この風速の条件が格納される。試験判定条件欄には、惰行試験の有効性を判定する各条件が格納される。
元データID欄には、このレコードの変更元である元データのインデックス値が格納される。変更理由欄には、元データに係るレコードが変更されて、当該レコードとして登録された理由が格納される。
登録者ID欄には、このレコードに係るデータを入力した者のIDが格納され、ここでは認証用データベース16の社員IDが格納されている。登録日時欄には、このレコードが登録された日時が格納される。
認証用データベース16は、インデックス欄と、社員ID欄と、姓欄および名欄と、生年月日欄と、顔認証特徴データ欄と、指紋特徴データ欄と、実路試験権限欄と、データ編集権限欄と、台上試験権限欄と、元データID欄と、登録日時欄とを含み、これら各欄の情報を有する複数のレコードを含む。
インデックス欄には、この認証用データベース16の各行で示されるレコードをそれぞれ一意に識別するインデックス値が格納される。社員ID欄には、このレコードで示される者を一意に識別する社員番号(識別子)が格納される。姓欄および名欄には、このレコードで示される者の姓名が格納される。生年月日欄には、このレコードで示される者の生年月日が格納される。
顔認証特徴データ欄には、このレコードで示される者の顔認証の特徴データが格納される。指紋特徴データ欄には、このレコードで示される者の指紋の特徴データが格納される。実路試験権限欄には、このレコードで示される者が、実路試験に係る権限を有する有効期間が格納される。データ編集権限欄には、このレコードで示される者が、データ編集の権限を有する有効期間が格納される。台上試験権限欄には、このレコードで示される者が、台上試験に係る権限を有する有効期間が格納される。元データID欄には、このレコードの変更元である元データのインデックス値が格納される。各権限欄の有効期間が更新されると、更新が反映された新たなレコードが登録される。この新たなレコードの元データID欄には、更新前のレコードのインデックス値が格納される。登録日時欄には、このレコードの登録日時が格納される。
図1に戻り説明を続ける。以下、各フェーズで用いられる装置の構成と、これら装置を用いた処理のフローチャートを説明する。
《実走準備フェーズ》
実走準備フェーズは、実車両を用いた試験の準備のため、この試験車両の諸元や試験条件を登録するフェーズである。この実走準備フェーズに関わる装置は、図1に示すデータサーバ1に加えて、操作者認証装置21と、入力装置22と、基礎データ入力端末23とである。
操作者認証装置21は、入力装置22を操作した操作者を認証するものであり、例えば指紋認証装置であるが、顔認証装置やその他の生体認証装置、およびICカードリーダによる認証装置のうち何れであってもよい。操作者認証装置21は、基礎データを入力した者の個人認証データを読み取って認証する個人認証手段として機能する。入力装置22は、文字情報を入力するものであり、例えばタッチパネルやキーボードなどである。
基礎データ入力端末23は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)を備えたコンピュータである。基礎データ入力端末23は、基礎データテーブル11や車両情報データベース12や試験種データベース13など、車両諸元や試験条件から構成される基礎データをデータサーバ1に入力(保存)する入力手段として機能する。基礎データ入力端末23とデータサーバ1とは、操作者認証装置21が認証した者の社員ID(識別子)を記録する記録手段として機能する。これら各部の処理は、図3に示されている。
図3は、実走準備フェーズの処理を示すフローチャートである。
操作者は最初、入力装置22と基礎データ入力端末23により、基礎データテーブル11や車両情報データベース12や試験種データベース13などの基礎データを入力する(S10)。この基礎データは、基礎データ入力端末23のRAM領域に格納される。
次に操作者は、操作者認証装置21により操作者自身の認証を試みる(S11)。例えば操作者認証装置21は、操作者の指紋特徴データを読み取って、この指紋特徴データを認証用データベース16と照合する。
基礎データ入力端末23は、操作者の指紋特徴データを認証用データベース16の指紋特徴データと照合し、何れかと一致するか否かにより操作者が認証されたか否かを判定する(S12)。操作者が認証されると、基礎データ入力端末23は、その社員IDを特定することができる。基礎データ入力端末23は、操作者が認証されたならば(Yes)、ステップS13に進み、操作者が認証されなかったならば(No)、ステップS11に戻る。
ステップS13において、基礎データ入力端末23は、認証用データベース16のデータ編集権限欄を参照し、有効期間内であるか否かによって操作資格があるか否かを判定する。基礎データ入力端末23は、操作資格があるならば(Yes)、ステップS14に進み、操作資格が無いならば(No)、ステップS11に戻る。
ステップS14において、基礎データ入力端末23は、操作者の社員IDを、この基礎データを格納するRAM領域における登録者ID欄に設定する。ステップS15において、基礎データ入力端末23は、RAM領域に格納された基礎データを、新規レコードとしてデータサーバ1へ保存する。次に基礎データ入力端末23は、試験実施予定者(運転者)の入力を受け付け(S16)、この試験実施予定者(運転者)の認証情報をデータサーバ1の認証用データベース16から部分的にコピーして計測装置32に取り込ませると(S17)、図3の処理を終了する。このように、認証用データベース16を部分的にコピーして計測装置32に取り込ませているので、この計測装置32と運転者認証装置31がデータサーバ1との間で通信が確立できない状況においても、試験実施予定者に関する認証を行わせることができる。
《実走フェーズ》
実走フェーズは、テストコースで実車両を用いて試験を実施するフェーズである。この実走フェーズに関わる装置は、図1に示すデータサーバ1に加えて、運転者認証装置31と、計測装置32と、管理装置33である。
運転者認証装置31は、実車両を運転した運転者を認証するものであり、例えば指紋認証装置であるが、静脈認証装置や顔認証装置やその他の生体認証装置、およびICカードリーダによる認証装置のうち何れであってもよい。運転者認証装置31は、1回の惰行試験の結果を計測する際に前記実車両を運転した者の個人認証データを読み取って認証する個人認証手段として機能する。
計測装置32は、実路を走行する実車両を計測する計測手段であって、経過時間と速度との推移を含む惰行試験の計測結果を複数生成する。なお、これに限らず、計測装置32は、実路を走行する実車両を計測して複数の計測結果を生成し、1回の実車両の走行時の計測から得られた複数の計測結果で構成される計測データから、採用する計測データを選択するとともに、この計測データに基づき走行抵抗データを含む特性データを生成してもよい。なお、同じ車両に対する計測結果でも日を改めて計測したものは、異なる計測データとして扱われる。
管理装置33は、計測装置32が計測した計測データを中継する手段である。管理装置33とデータサーバ1とは、計測装置32により計測した計測データ、および運転者認証装置31が認証した者の社員ID(識別子)を管理する記録保存管理手段として機能する。管理装置33は、計測装置32から計測データを受信した際に複数の中から走行抵抗の算出に採用する計測データを選択し、その選択された計測データを演算して走行抵抗データを含む特性データを生成してもよい。
図4は、実走フェーズで運転者の認証に用いられるカメラ31Aが計測装置32Aの表示部321Aと一体化された一例を示す図である。図5は、実走フェーズで用いられるカメラ31Bが、計測装置32Bの表示部321Bの上部に固定されている例を示す図である。
実走テスト中に、計測装置32A,32Bは、それぞれ表示部321A,321Bに測定値、ガイダンスや警告などを表示する。そのため運転者は、表示部321A,321Bを見る必要があり、表示部321Aと一体化したカメラ31Aや、表示部321Bの上部に固定されたカメラ31Bにより、確実に運転者の顔や虹彩などの生体画像を撮影できる。よって、カメラ31A,31Bは、個人認証データを取得可能な生体画像を撮影可能である。つまりカメラ31A,31Bは、人を撮影する撮像装置として機能する。
カメラ31Aは、運転者の認証にあたり、この運転者を撮影する。そしてカメラ31Aは、運転者を撮影した生体画像から個人データを算出する。なお、これに限定されず、計測装置32Bにカメラ31Bが接続されて、この計測装置32Bが生体画像から個人データを算出してもよい。
図6は、実走フェーズで用いられる運転者認識装置である静脈認証装置31Cが、ハンドル35に固定された例を示す図である。
実走テスト中に運転者は、ハンドル35を握って操作する必要がある。二点鎖線で示すように、運転者がハンドル35を握ると、運転者の指が静脈認証装置31Cに掛かる。これにより静脈認証装置31Cは、運転者の個人認証データを確実に取得することができる。なお、ハンドル35に固定されて設置されるのは、静脈認証装置31Cに限定されず、指紋認証装置であってもよい。
計測装置32は、実車両に搭載されて、この実車両を惰行運転等した際のデータを計測するものである。計測装置32が計測した計測データのデータベースへの登録内容例は、図7に示されている。
図7は、実路計測データベース14および計測ファイル141と、台上データベース15および計測ファイル151と、特性データベース17および特性ファイル171と、基礎データテーブル11との関係を示す図である。
実路計測データベース14は、インデックス欄と、基礎データID欄と、計測ファイル欄と、元データID欄と、試験場所欄と、操作内容欄と、運転者ID欄と、登録日時欄とを含み、これら各欄の情報を有する複数のレコードを含む。この実路計測データベース14は、テストコースにおいて実車両が試験走行した際の計測データに係るデータベースである。
実路計測データベース14のインデックス欄には、この実路計測データベース14の各行で示されるレコードをそれぞれ一意に識別するインデックス値が格納される。基礎データID欄には、図2に示した基礎データテーブル11のインデックス値が格納される。これにより、この実走フェーズの試験種別や、試験対象の車両の諸元などの基礎データを示すことができる。計測ファイル141は、この実走フェーズで計測された計測データを、管理装置33または計測装置32が演算したデータを格納したファイルである。実路計測データベース14の計測ファイル欄には、計測ファイル141を示すリンク情報が格納される。
元データID欄には、このレコードの変更元である元データのインデックス値が格納される。試験場所欄には、この試験を実施した場所が格納される。操作内容欄には、元データに係るレコードが変更されて、当該レコードとして登録された理由が格納される。この実走フェーズにおいて格納されるのは新規レコードであるため、このレコードの元データID欄と操作内容欄には、常にNULLが格納される。
運転者ID欄には、このレコードに係るデータを入力した者のIDが格納され、ここでは運転者に係る社員IDが格納されている。登録日時欄には、このレコードが登録された日時、すなわち実路計測テストが実施された日時が格納される。
特性データベース17は、インデックス欄と、基礎データID欄と、実路データID欄と、特性ファイル欄と、元データID欄と、操作内容欄と、作成者ID欄と、登録日時欄とを含み、これら各欄の情報を有する複数のレコードを含む。この特性データベース17は、実路計測データベース14および計測ファイル141に基づいて作成した特性データを格納するものである。
特性データベース17のインデックス欄には、この特性データベース17の各行で示されるレコードをそれぞれ一意に識別するインデックス値が格納される。基礎データID欄には、図2に示した基礎データテーブル11のインデックス値が格納される。これにより、この特性データに係る試験種別や、試験対象の車両の諸元などの基礎データを示すことができる。実路データID欄には、実路計測データベース14のインデックス値が格納される。これにより、この特性データの算出元となった計測ファイル141を特定することができる。特性ファイル171は、計測ファイル141の計測データを演算した走行抵抗データを格納したファイルである。特性データベース17の特性ファイル欄には、特性ファイル171を示すリンク情報が格納される。
元データID欄には、このレコードの変更元である元データのインデックス値が格納される。操作内容欄には、元データに係るレコードが変更されて、当該レコードとして登録された理由が格納される。この実走フェーズにおいて格納されるのは新規レコードであるため、このレコードの元データID欄と操作内容欄には、常にNULLが格納される。
作成者ID欄には、このレコードに係るデータを入力した者のIDが格納され、ここでは特性ファイル171の作成者に係る社員IDが格納されている。登録日時欄には、このレコードが登録された日時、すなわち実路計測テストが実施された日時が格納される。
この特性データベースにより、同一の計測ファイル141から走行抵抗データが生成されたのち、この走行抵抗データが変更されたことを事後的に追跡可能である。
図1に戻り説明を続ける。管理装置33は、例えば建屋で有線接続されたコンピュータや、フィールドで4G回線等によって無線接続されたコンピュータであり、計測装置32によって計測された計測ファイル141などをデータサーバ1に入力(保存)するものである。これら各部の処理は、図8に示されている。
図8は、実走フェーズの処理を示すフローチャートである。
管理装置33は最初、基礎データテーブル11や車両情報データベース12や試験種データベース13などの基礎データをデータサーバ1から、データを格納するRAM領域に読み込む(S20)。ステップS20とステップS25,S26は、建屋で有線接続された管理装置33、またはフィールドで4G回線等によって無線接続された管理装置33によって実行されるが、ステップS21〜S24は、実車両に搭載された計測装置32によってフィールドで実施される。
実車両に搭載された計測装置32は、フィールドにおいて、運転者認証装置31であるカメラで運転者を認証する(S21)。すなわち、運転者認証装置31は、運転者の生体画像を取得し、この生体画像から運転者の顔認証特徴データ(個人認証データ)を算出し、この顔認証特徴データを、4G回線等で無線接続された管理装置33上の認証用データベース16のコピーと照合する。また、計測装置32が建屋にて管理装置33に有線接続される場合、管理装置33は、認証用データベース16の一部を計測装置32に予めコピーする。これにより、計測装置32は、認証用データベース16のコピーと顔認証特徴データとを照合することができる。
計測装置32は、運転者の顔認証特徴データを認証用データベース16のコピーの各顔認証特徴データと照合し、何れかと一致するか否かにより運転者が認証されたか否かを判定する(S22)。運転者が認証されると、計測装置32は、その社員IDを特定することができる。計測装置32は、運転者が認証されたならば(Yes)、ステップS23に進み、運転者が認証されなかったならば(No)、ステップS21に戻る。
ステップS23において、計測装置32は、認証用データベース16の実路試験権限欄を参照し、有効期間内であるか否かによって運転者に資格があるか否かを判定する。計測装置32は、運転者に資格があるならば(Yes)、ステップS25に進み、運転者に資格が無いならば(No)、無資格である旨の警告を表示部に表示して(S24)、ステップS25に進む。
ステップS25において、運転者は実路試験を実施し、計測装置32は実路試験に係るデータを計測した計測データを生成する。実路試験中、または実路試験が終了すると、計測装置32は、建屋の管理装置33に接続される。管理装置33は、運転者の社員IDを、実路試験のデータを格納するRAM領域の登録者ID欄に設定し(S26)、RAM領域に格納された実路試験のデータを新規レコードとしてデータサーバ1の実路計測データベース14に登録し、計測ファイル141として保存すると(S27)、図8の処理を終了する。
《台上準備フェーズ》
台上準備フェーズは、特性データベース17および特性ファイル171に含まれる走行抵抗係数を確認して、必要に応じて各種データを編集して、シャシダイナモメータに試験車両の走行抵抗を反映させるフェーズである。
1本の計測データは、実車両が何度もコースを往復して計測した複数の計測結果を含んでいる。本実施形態において自動計算とは、その中のいくつかを法規に従って自動選択し,走行抵抗を算出することをいう。本実施形態では、1本の計測データに含まれる複数の計測結果から、手作業で指定した計測結果の組から異なる走行抵抗を算出することができる。本実施形態では更に、計測結果を数値的に編集した上で走行抵抗を算出してもよい。
この台上準備フェーズに関わる装置は、図1に示すデータサーバ1に加えて、操作者認証装置41と、入力装置42と、データ閲覧入力端末43とである。
操作者認証装置41は、入力装置42を操作した操作者を認証するものであり、例えば指紋認証装置であるが、顔認証装置やその他の生体認証装置、およびICカードリーダによる認証装置のうち何れであってもよい。入力装置42は、文字情報を入力するものであり、例えばタッチパネルやキーボードなどである。
データ閲覧入力端末43は、実路計測データベース14または特性データベース17の検索と閲覧と変更とを行うものであり、変更手段として機能する。データ閲覧入力端末43は更に、実走フェーズで生成された計測データに基づいて生成した走行抵抗係数(走行抵抗データ)を、シャシダイナモメータ計測装置53に設定する設定手段として機能する。これら各部の処理は、図9に示されている。
図9は、台上準備フェーズにおける実路計測データの変更処理を示すフローチャートである。
データ閲覧入力端末43は、後記する図11に示す検索画面74を表示部に表示して、データサーバ1上の実路計測データベース14を検索する(S60)。この検索画面74は、項目メニュー741,743,745と、項目テキストボックス742,744,746と、検索ボタン747とを含んでいる。項目メニュー741が選択され、選択された項目に関する検索文字が項目テキストボックス742に入力されると、実路計測データベース14のレコードが、この条件で検索される。
更に項目メニュー743が選択され、選択された項目に関する検索文字が項目テキストボックス744に入力されると、実路計測データベース14のレコードが、この条件で更に絞り込まれる。項目メニュー745と、項目テキストボックス746についても同様である。検索条件に合致したレコード群は、検索結果748に表示される。検索結果748には、実路計測データベース14のレコードの代わりに、その演算結果である特性データベース17のレコードを検索した結果が表示されてもよい。
検索結果748のうち何れかが選択されると、データ閲覧入力端末43は、図12に示すデータ閲覧画面75を表示部に表示し、ユーザが選択した検索結果748に係る計測データを閲覧させる(S61)。これら計測データは、走行抵抗係数の算出過程が異なる。このとき、ユーザが選択した検索結果748に係る計測データと、計測ファイル141と、走行抵抗係数の算出過程に係る情報は、データ閲覧入力端末43のRAM領域に格納される。
つまり検索結果748の各レコードの表示要素は、実車両を計測した複数の計測結果から、計測データセットとして採用するものを編集、選択する手段として機能する。ここで、計測データセットとは、走行抵抗係数を算出するために用いられる複数の計測結果のことをいい、本実施形態では3本の計測結果によって構成される。
以下、図12のデータ閲覧画面75について説明する。データ閲覧画面75には、レコード欄751と、特性データボタン752,754とが表示されている。
特性データボタン752は、法規などに則した予め決められた法則により自動で算出された特性データを表しており、クリックで選択することができる。
特性データボタン754は、自動で算出した特性データを、ユーザが改変して任意に作成した特性データを表しており、クリックで選択することができる。
このように、特性データボタンは実路計測データベース14の指定したレコードに紐づく特性データベースレコードの数だけ表示される。
特性データボタン752,754は、指定の特性データ(走行抵抗係数)を選択するためのボタンであり、クリックによって、後記する図13に示す走行抵抗係数算出画面76に遷移する。これにより、図9のステップS61に示されているように、指定の特性データおよびその1次データである実路計測データを閲覧させることができる。
図13は、走行抵抗係数算出画面76を示す図である。
この走行抵抗係数算出画面76には、計測データテーブル761と、係数表示762と、「データを編集」ボタン766と、「走行抵抗編集」ボタン767と、「走行抵抗反映」ボタン768と、「閉じる」ボタン769とが表示されている。計測データテーブル761には、計測ファイル141の内容および計測データセットの情報が表示されている。計測ファイル141は、データ閲覧画面75で選択された特性データボタン752,754などによって示されたものであり、かつ、走行抵抗係数の算出に使用されたものである。
計測データテーブル761は、index欄と、有効欄と、120欄と、110欄と、90欄と、80欄と、70欄と、不図示の各欄を含んで構成される。index欄には、計測データテーブル771を構成する各レコード(各行)を一意に識別する値が表示される。有効欄には、各レコードが有効であるか否かが〇×によって示される。120欄には、惰行試験において、時速120kmで走行していたときの計測結果が表示される。110欄以下も、120欄と同様である。
係数表示762には、計測ファイル141に基づいて算出された試験車両の走行抵抗係数が表示されている。なお、この走行抵抗係数は、特性ファイル171に格納されている値である。
「データを編集」ボタン766は、後記する図14に遷移して、計測ファイル141を編集するためのものである。「走行抵抗編集」ボタン767は、走行抵抗係数を直接編集するためのものであり、これによって走行抵抗係数を編集した場合、計測データテーブル761との直接的な関連がなくなるため、計測データテーブル761は、グレーアウトで表現される。
「走行抵抗反映」ボタン768は、選択中の特性データ(走行抵抗係数)をシャシダイナモメータ計測装置53に設定させるためのものである。「閉じる」ボタン769は、この走行抵抗係数算出画面76から元の画面に戻るためのボタンである。
図9のステップS62に戻り説明を続ける。データ閲覧入力端末43は、この走行抵抗係数算出画面76に対するGUI操作により、多重分岐する。データ閲覧入力端末43は、「データを編集」ボタン766のクリックでステップS63に進み、「走行抵抗編集」ボタン767のクリックで走行抵抗係数編集画面の表示処理(不図示)に遷移し、「走行抵抗反映」ボタン768のクリックで図10のステップS70に進み、「閉じる」ボタン769のクリックで図9の処理を終了する。
ステップS63において、データ閲覧入力端末43は、図14に示す実路試験結果変更画面77を表示して、この実路計測データをユーザに変更させる。
図14は、実路試験結果変更画面77の一例を示す図である。
この実路試験結果変更画面77には、計測データテーブル771と、係数表示772と、「認証して保存」ボタン778と、「キャンセル」ボタン779とが表示されている。計測データテーブル771には、実走フェーズで計測された計測ファイル141の内容が編集可能に表示されている。係数表示772には、計測ファイル141に基づいて算出された試験車両の走行抵抗係数が表示されている。
計測データテーブル771は、index欄と、有効欄と、120欄と、110欄と、90欄と、80欄と、70欄と、不図示の各欄を含んで構成される。index欄には、計測データテーブル771を構成する各レコード(各行)を一意に識別する値が表示される。有効欄には、各レコードを有効とするか否かがチェックボックスによって示される。120欄には、惰行試験において、時速120kmで走行していたときの計測結果が表示される。110欄以下も、120欄と同様である。ユーザは、例えば120欄の任意のカラムをクリックして選択すると、この選択したカラムの数値を変更することができる。
図9に戻り説明を続ける。「認証して保存」ボタン778がクリックされると、データ閲覧入力端末43は、ステップS64に進み、操作者認証装置41で操作者の指紋認証特徴データを読み取って、この指紋特徴データを認証用データベース16と照合する。
データ閲覧入力端末43は、操作者の指紋認証特徴データを認証用データベース16の各指紋認証特徴データと照合し、何れかと一致するか否かにより操作者が認証されたか否かを判定する(S65)。操作者が認証されると、データ閲覧入力端末43は、その社員IDを特定することができる。データ閲覧入力端末43は、操作者が認証されたならば(Yes)、ステップS66に進み、操作者が認証されなかったならば(No)、ステップS64に戻る。
ステップS66において、データ閲覧入力端末43は、認証用データベース16のデータ編集権限欄を参照し、有効期間内であるか否かによって操作者に資格があるか否かを判定する。データ閲覧入力端末43は、操作者に資格があるならば(Yes)、ステップS67に進み、操作者に資格が無いならば(No)、ステップS64に戻る。
ステップS67において、データ閲覧入力端末43は、データを格納するRAM領域における登録者ID欄に操作者の社員IDを設定する。データ閲覧入力端末43は更に、当該レコードのインデックス値をデータの元データ欄に設定し(S68)、実路計測データベース14に新規レコードとして保存し、RAM領域の計測データを新規ファイルとして保存する(S69)。更にデータ閲覧入力端末43は、依存する走行抵抗係数が変化しているか否かを判定する(S70)。データ閲覧入力端末43は、依存する走行抵抗係数が変化していないならば(No)、図9の処理を終了する。データ閲覧入力端末43は、依存する走行抵抗係数が変化したならば(Yes)、特性データベース17に新規レコードを作成し、走行抵抗係数の内容を新規の特性ファイル171として保存する(S71)と、図9の処理を終了する。
図10のステップS72において、データ閲覧入力端末43は、操作者認証装置41で操作者の指紋認証特徴データを取得して認証を試みる。これにより操作者認証装置41は、操作者の指紋特徴データを読み取って、この指紋特徴データを認証用データベース16と照合する。
データ閲覧入力端末43は、操作者の指紋認証特徴データを認証用データベース16の各指紋認証特徴データと照合し、何れかと一致するか否かにより操作者が認証されたか否かを判定する(S73)。操作者が認証されると、データ閲覧入力端末43は、その社員IDを特定することができる。データ閲覧入力端末43は、操作者が認証されたならば(Yes)、ステップS74に進み、操作者が認証されなかったならば(No)、ステップS72に戻る。
ステップS74において、データ閲覧入力端末43は、認証用データベース16のデータ編集権限欄を参照し、有効期間内であるか否かによって操作者に資格があるか否かを判定する。データ閲覧入力端末43は、操作者に資格があるならば(Yes)、ステップS75に進み、操作者に資格が無いならば(No)、ステップS72に戻る。
ステップS75において、データ閲覧入力端末43は、操作者の社員IDと特性データベース17のインデックス値をシャシダイナモメータ計測装置53に取り込ませて(S76)、図10の処理を終了する。これによりシャシダイナモメータ計測装置53は、走行抵抗係数をシャシダイナモメータ計測装置53に設定することができる。また、操作者の社員IDをシャシダイナモメータ計測装置53に取り込ませることにより、走行抵抗係数を設定した者を、事後的に履歴情報として確認できる。
《台上フェーズ》
台上フェーズは、走行抵抗が反映されたシャシダイナモメータ計測装置53を用いて試験を実施するフェーズである。このシャシダイナモメータ計測装置53は、試験車両の性能を試験するテストベンチである。シャシダイナモメータ計測装置53は、試験車両を計測する。シャシダイナモメータ計測装置53とデータサーバ1は、運転者認証装置52が認証した運転者の識別子を記録する記録手段として機能する。なお、ここではシャシダイナモメータ計測装置53が入力端末(Personal Computer)を含んでいる前提であるが、この入力端末は、データ閲覧入力端末43の機能を兼ねてもよい。
運転者認証装置52は、試験車両(不図示)の運転者を認証するものである。運転者認証装置52は、シャシダイナモメータ計測装置53の表示部と一体化されているか、またはシャシダイナモメータ計測装置53の表示部の周囲に固定されているとよい。この運転者認証装置52は、試験車両(不図示)上で試験した者(運転者)の生体認証特徴データを読み取って認証する個人認証手段として機能する。
試験車両の運転者は認定運転者を意味するが,これはそもそも認定者が認められた範囲内で「極力低燃費になるよう」に滑らか運転するものであって,非認定者がそれよりも上手く運転できることはないため、認証しなくても問題はない。試験車両の運転者が認められた範囲外の運転をした場合,システムが失敗と判定する.
なお、台上フェーズにおいて、例えばエンジン単体ベンチも想定される.このとき試験車両の運転者は存在せず、運転者の生体認証特徴データを読み取って認証する個人認証手段は不要である。
図15は、台上フェーズの処理を示すフローチャートである。
シャシダイナモメータ計測装置53は最初、特性データベース17のインデックス値に基づき、特性ファイル171をデータサーバ1から取得し、走行抵抗係数を読み込む(S40)。
シャシダイナモメータ計測装置53は、運転者認証装置52により運転者の認証を試みる(S41)。つまりシャシダイナモメータ計測装置53は、運転者認証装置52であるカメラで運転者の生体画像を取得し、この生体画像から運転者の顔認証特徴データ(個人認証データ)を算出して認証用データベース16と照合する。
シャシダイナモメータ計測装置53は、運転者の顔認証特徴データを認証用データベース16の各顔認証特徴データと照合し、何れかと一致するか否かにより運転者が認証されたか否かを判定する(S42)。運転者が認証されると、シャシダイナモメータ計測装置53は、その社員IDを特定することができる。シャシダイナモメータ計測装置53は、運転者が認証されたならば(Yes)、ステップS43に進み、運転者が認証されなかったならば(No)、ステップS41に戻る。
ステップS43において、シャシダイナモメータ計測装置53は、認証用データベース16の台上試験権限欄を参照し、有効期限内であるか否かによって運転者に資格があるか否かを判定する。シャシダイナモメータ計測装置53は、運転者に資格があるならば(Yes)、ステップS44に進み、運転者に資格が無いならば(No)、ステップS41に戻る。
ステップS44において、データ閲覧入力端末43は、選択された走行抵抗係数をシャシダイナモメータ計測装置53に設定する。ステップS45において、運転者は台上試験を実施し、シャシダイナモメータ計測装置53は台上試験に係るデータを計測する。台上試験が終了すると、シャシダイナモメータ計測装置53は、操作者の社員IDを登録者ID欄に設定する(S46)。シャシダイナモメータ計測装置53は更に、台上試験のデータを台上データベース15に新規レコードとして保存し、台上試験の結果を新たな計測ファイル151に保存すると(S47)、図15の処理を終了する。
以下、図7を参照して、台上データベース15の構成を説明する。
台上データベース15は、インデックス欄と、基礎データID欄と、実路データID欄と、特性データID欄と、設定者ID欄と、計測ファイル欄と、元データID欄と、試験場所欄と、操作内容欄と、運転者ID欄と、登録日時欄とを含み、これら各欄の情報を有する複数のレコードを含む。この台上データベース15は、試験車両(不図示)が台上走行した際の計測データのデータベースである。
台上データベース15のインデックス欄には、この台上データベース15の各行で示されるレコードをそれぞれ一意に識別するインデックス値が格納される。基礎データID欄には、図2に示した基礎データテーブル11のインデックス値が格納される。これにより、この台上フェーズの試験種別や、試験車両(不図示)の諸元などの基礎データを示すことができる。
実路データID欄には、図7に示した実路計測データベース14の各行で示されるレコードをそれぞれ一意に識別するインデックス値が格納される。これにより、実車両と台上試験における試験車両(不図示)との取り違えを容易に発見できる。
特性データID欄には、図7に示した特性データベース17の各行で示されるレコードをそれぞれ一意に識別するインデックス値が格納される。これにより、計測ファイル141から算出した走行抵抗データのうち、どれが採用されたかが明確となる。
設定者ID欄には、特性データID欄を設定した者の識別子が格納される。これにより、誰が走行抵抗係数をシャシダイナモメータ計測装置53に設定したかを事後的に確認できる。計測ファイル欄には、この台上フェーズで計測された結果を格納した計測ファイル151を示すリンク情報が格納される。
試験場所欄には、このレコードに係る台上テストが実施された場所の情報が格納される。
元データID欄には、このレコードの変更元である元データのインデックス値が格納される。操作内容欄には、元データに係るレコードが変更されて、当該レコードとして登録された理由が格納される。この台上フェーズにおいて台上試験を行った結果として格納されるのは新規レコードであるため、このレコードの元データID欄と操作内容欄には、常にNULLが格納される。
運転者ID欄には、このレコードに係る台上テストにて試験車両を運転した者の社員IDが格納されている。登録日時欄には、このレコードが登録された日時、すなわち台上テストが実施された日時が格納される。
この台上データベース15は、元データID欄によって変更元のレコードを示し、登録者ID欄によって台上フェーズの運転者を示している。これにより車両試験に関わるデータの履歴を明確にし、不正なデータ改ざんを防止することができる。
《レポート出力フェーズ》
レポート出力フェーズは、一連の車両試験のレポートを出力するフェーズである。このレポート出力フェーズに関わる装置は、図1に示す基礎データ入力端末23およびデータ閲覧入力端末43などと、データサーバ1に加えて、レポート出力装置61である。このレポート出力装置61は、用紙などの記録媒体に文字や図形や写真などを印刷するプリンタである。
図16は、レポート出力フェーズの処理を示すフローチャートである。
最初、操作者は、基礎データ入力端末23またはデータ閲覧入力端末43を操作して、データサーバ1の台上データベース15や実路計測データベース14から試験結果を検索する(S50)。このとき基礎データ入力端末23またはデータ閲覧入力端末43は、試験結果の検索画面(不図示)を表示する。操作者は、試験結果の検索画面(不図示)から出力対象を指定し、更に出力を指示する(S51)。このときレポート出力装置61は、選択された出力対象を所定書式に変更した結果を出力(印刷)する(S52)。レポート出力装置61の結果出力例を図17に示している。
更にレポート出力装置61は、試験履歴を出力すると(S53)、図16の処理を終了する。レポート出力装置61が出力した帳票は、テストベンチ上での試験から得られた試験結果と、この試験結果に影響を与えるデータ変更情報である試験履歴とを含んでいる。この試験履歴には、変更有無の情報が含まれており、それ以外に変更理由や変更者の社員IDや変更日時なども含まれている。
レポート出力装置61が試験結果と試験履歴とを出力することにより、データ変更を容易に把握することができ、よって不正なデータ改ざんに対する抑止として機能する。
図17は、レポート8の一例を示す図である。
レポート8には、試験履歴としての車両情報81と、実路試験条件82と、実路試験結果83と、台上試験結果84とが所定書式で印刷されている。
車両情報81は、試験に用いた車両の情報を所定書式に沿って整形したものであり、車両情報データベース12に基づくものである。
実路試験条件82は、実路試験に係る条件を所定書式に沿って整形したものであり、試験種データベース13に基づくものである。
実路試験結果83は、実路試験の結果である計測データを所定書式に沿って整形したものであり、実路計測データベース14と特性データベース17に基づくものである。
台上試験結果84は、台上試験の結果である計測データを所定書式に沿って整形したものであり、台上データベース15に基づくものである。
《基礎データ変更フェーズ》
基礎データ変更フェーズは、基礎データテーブル11や車両情報データベース12や試験種データベース13などの基礎データを変更するフェーズである。この基礎データ変更フェーズに関わる装置は、図1に示すデータサーバ1に加えて、操作者認証装置21と、入力装置22と、基礎データ入力端末23とである。入力装置22や基礎データ入力端末23は、基礎データである基礎データテーブル11や車両情報データベース12や試験種データベース13を変更可能な変更手段として機能する。基礎データ入力端末23とデータサーバ1とは、データを変更した操作者の個人認証データに基づいて認証した社員IDと、データの変更内容とを同時に記録する。
図18は、基礎データの変更処理を示すフローチャートである。
基礎データ入力端末23が不図示の検索画面を表示することにより、操作者にデータサーバ1上の基礎データを検索させる(S30)。基礎データ入力端末23が、検索された基礎データを不図示の閲覧画面に表示すると、操作者は、その基礎データを閲覧する(S31)。このとき基礎データは、基礎データ入力端末23のRAM領域に格納される。ステップS31の閲覧画面(不図示)には、基礎データのほか、変更ボタンと終了ボタンとが表示されている。
具体的にいうと、基礎データ入力端末23は、変更対象が基礎データテーブル11ならば図19に示す試験条件変更画面73を表示し、変更対象が車両情報ならば図20に示す車両情報変更画面71を表示し、変更対象が試験種ならば図21に示す試験種変更画面72を表示する。
次に操作者は閲覧画面をGUI操作し、基礎データ入力端末23は、このGUI操作を判定する(S32)。基礎データ入力端末23は、変更ボタンがクリックされたならば、ステップS33に進み、終了ボタンがクリックされたならば、図18の処理を終了する。
ステップS33において、基礎データ入力端末23は基礎データの変更画面を表示し、ユーザは基礎データを変更する。
図19は、試験条件変更画面73の一例を示す図である。
試験条件変更画面73には、試験車両メニュー731と、法規メニュー732と、試験場所テキストボックス733と、「認証して保存」ボタン738と、「キャンセル」ボタン739とが表示されている。この試験条件変更画面73には、基礎データテーブル11のレコードのうち何れかの内容が変更可能に表示されている。
試験車両メニュー731には、車両情報データベース12の車名欄がメニュー表示されている。操作者が、試験車両メニュー731を操作することで、基礎データテーブル11のレコードの車両ID欄を変更可能である。
法規メニュー732には、試験種データベース13の試験名称欄がメニュー表示されている。操作者が、法規メニュー732を操作することで、基礎データテーブル11のレコードの試験種ID欄を変更可能である。
試験場所テキストボックス733は、試験場所をテキストで入力するものである。
「認証して保存」ボタン738は、操作者の認証と変更した情報の保存を指示するものである。「キャンセル」ボタン739は、変更した情報を破棄して元の画面に遷移することを指示するものである。
図20は、車両情報変更画面71の一例を示す図である。
車両情報変更画面71には、車名テキストボックス711と、車重テキストボックス712と、全長テキストボックス713と、全幅テキストボックス714と、エンジン型式テキストボックス715と、スクロールバー716とが表示されている。更に車両情報変更画面71には、「認証して保存」ボタン718と、「キャンセル」ボタン719とが表示されている。この車両情報変更画面71には、車両情報データベース12のうちの選択したレコードに係る情報が変更可能に表示されている。
車名テキストボックス711は、車両情報データベース12のうちの選択したレコードの車名欄を変更可能に表示するものである。車重テキストボックス712は、当該レコードの車重欄を変更可能に表示するものである。全長テキストボックス713は、当該レコードの全長欄を変更可能に表示するものである。全幅テキストボックス714は、当該レコードの全幅欄を変更可能に表示するものである。エンジン型式テキストボックス715は、当該レコードのエンジン型式欄を変更可能に表示するものである。スクロールバー716は、この車両情報変更画面71を上下にスクロールさせて、他の情報項目を表示させるものある。
「認証して保存」ボタン718は、操作者の認証と変更した情報の保存を指示するものである。「キャンセル」ボタン719は、変更した情報を破棄して元の画面に遷移することを指示するものである。
図21は、試験種変更画面72の一例を示す図である。
試験種変更画面72には、試験名称テキストボックス721と、試験開始速度テキストボックス722と、試験終了速度テキストボックス723と、気象判定条件テキストボックス724と、試験判定条件テキストボックス725と、スクロールバー726とが表示されている。更に試験種変更画面72には、「認証して保存」ボタン728と、「キャンセル」ボタン729とが表示されている。この試験種変更画面72には、試験種データベース13のうちの選択したレコードに係る情報が変更可能に表示されている。
試験名称テキストボックス721は、試験種データベース13のうちの選択したレコードの試験名称欄を変更可能に表示するものである。試験開始速度テキストボックス722は、当該レコードの試験開始速度欄を変更可能に表示するものである。試験終了速度テキストボックス723は、当該レコードの試験終了速度欄を変更可能に表示するものである。気象判定条件テキストボックス724は、当該レコードの気象判定条件欄を変更可能に表示するものである。試験判定条件テキストボックス725は、当該レコードの試験判定条件欄を変更可能に表示するものである。スクロールバー726は、この試験種変更画面72を上下にスクロールさせて、他の情報項目を表示させるものある。
「認証して保存」ボタン728は、操作者の認証と変更した情報の保存を指示するものである。「キャンセル」ボタン729は、変更した情報を破棄して元の画面に遷移することを指示するものである。
図18のステップS33に戻り、説明を続ける。操作者が上記変更画面に表示された情報を変更し、変更した情報の保存を指示すると、ステップS34に進む。次に操作者は、操作者認証装置21により操作者自身の認証を試みる(S34)。これにより操作者認証装置21は、操作者の指紋特徴データを読み取って、この指紋特徴データを認証用データベース16と照合する。
基礎データ入力端末23は、操作者の指紋特徴データを認証用データベース16の指紋特徴データと照合し、何れかと一致するか否かにより操作者が認証されたか否かを判定する(S35)。操作者が認証されると、基礎データ入力端末23は、その社員IDを特定することができる。基礎データ入力端末23は、操作者が認証されたならば(Yes)、ステップS36に進み、操作者が認証されなかったならば(No)、ステップS34に戻る。
ステップS36において、基礎データ入力端末23は、認証用データベース16のデータ編集権限欄を参照し、有効期限内であるか否かによって操作資格があるか否かを判定する。基礎データ入力端末23は、操作資格があるならば(Yes)、ステップS37に進み、操作資格が無いならば(No)、ステップS34に戻る。
ステップS37において、基礎データ入力端末23は、操作者の社員IDを、この基礎データのレコードを格納するRAM領域における登録者ID欄に設定する。基礎データ入力端末23は、RAM領域における編集したレコードのインデックス値を元データID欄に設定し(S38)、RAM領域に格納されたレコードを元の基礎データへ新規レコードとして保存すると(S39)、図18の処理を終了する。
この処理により、基礎データを構成する基礎データテーブル11や車両情報データベース12や試験種データベース13のうちの何れかのレコードを選択して閲覧し、変更したうえで変更履歴付きで保存することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(j)のようなものがある。
(a) 基礎データ入力端末23と管理装置33とデータ閲覧入力端末43とシャシダイナモメータ計測装置53に含まれる端末部分とは、同一の装置であってもよい。同様に入力装置22,42は同一の装置であってもよい。
(b) 車両情報データベースに格納される項目は、図示したものに限られず、様々な諸元の項目が追加されてもよい。またや試験種データベースも、図示したものに限られず、様々な試験条件の項目が追加されてもよい。
(c) 実路計測データベースや台上データベースに格納される履歴情報は、登録者IDに限られず、登録者の生体認証情報や撮影画像などの個人認証データや、ICカードに格納されたID情報が直接に格納されてもよい。
(d) データサーバ上の各種データベースのうち、変更できないデータベースがあってもよい。
(e) 各データベースの登録者ID欄に格納される情報は、社員IDに限定されず、各人を固有に識別できる識別子であればよい。
(f) 実走フェーズ、台上フェーズにおける指紋認証装置や静脈認証装置の設置は、車両のハンドルに限定されず、車両における操作部であるシフトレバーやドアノブなどであってもよい。
(g) 個人認証を行うためのカメラが設置されるのは、計測装置32Aの表示部321Aなどに限定されず、例えば車両に設けられた表示部であるスピードメータやタコメータなどであってもよい。
(h) 基礎データ変更フェーズにおける変更は、基礎データテーブル11や車両情報データベース12や試験種データベース13への独立した変更に留まらず、それを参照するデータベースレコードと関連するファイルとに対して複製レコードと複製ファイルとを作成した上で、変更内容を可能な範囲で反映させてもよい。
(i) 台上フェーズにおいて実施されるのは、車両全体の性能試験に限られない。例えばエンジン単体ベンチのように、車両の一部の性能試験を実施してもよい。
(j) 個人認証を行う対象は、少なくとも計測データを計測した際に実車両を運転した者および前記走行抵抗データを前記テストベンチへ設定した者であれはよい。更に、個人認証手段は、基礎データを入力した者、走行抵抗データの算出に用いる計測データを選択した者、および走行抵抗データが設定された前記テストベンチ上で試験した者のうち何れか、またはその全てを認証してもよい。
1 データサーバ (記録手段の一部)
11 基礎データテーブル (基礎データの一部)
12 車両情報データベース (基礎データの一部)
13 試験種データベース (基礎データの一部)
14 実路計測データベース
141 計測ファイル
15 台上データベース
151 計測ファイル
16 認証用データベース
17 特性データベース
171 特性ファイル
21 操作者認証装置 (個人認証手段)
22 入力装置
23 基礎データ入力端末 (入力手段,変更手段)
31 運転者認証装置 (個人認証手段)
31A,31B カメラ (個人認証手段、撮像装置)
31C 静脈認証装置 (個人認証手段)
32,32A,32B 計測装置 (計測手段,演算手段)
33 管理装置 (演算手段)
35 ハンドル
41 操作者認証装置 (個人認証手段)
42 入力装置
43 データ閲覧入力端末 (変更手段)
52 運転者認証装置 (個人認証手段)
53 シャシダイナモメータ計測装置 (記録手段の一部)
61 レポート出力装置
71 車両情報変更画面
711 車名テキストボックス
712 車重テキストボックス
713 全長テキストボックス
714 全幅テキストボックス
715 エンジン型式テキストボックス
718 「認証して保存」ボタン
719 「キャンセル」ボタン
72 試験種変更画面
721 試験名称テキストボックス
722 試験開始速度テキストボックス
723 試験終了速度テキストボックス
724 気象判定条件テキストボックス
725 試験判定条件テキストボックス
728 「認証して保存」ボタン
729 「キャンセル」ボタン
73 試験条件変更画面
731 試験車両メニュー
732 法規メニュー
733 試験場所テキストボックス
738 「認証して保存」ボタン
739 「キャンセル」ボタン
74 検索画面
741,743,745 項目メニュー
742,744,746 項目テキストボックス
747 検索ボタン
748 検索結果
75 データ閲覧画面
751 レコード欄
752 特性データボタン
754 特性データボタン
76 走行抵抗係数算出画面
761 計測データテーブル
762 係数表示
766 「データを編集」ボタン
767 「走行抵抗編集」ボタン
768 「走行抵抗反映」ボタン
769 「閉じる」ボタン
77 実路試験結果変更画面
771 計測データテーブル
772 係数表示
778 「認証して保存」ボタン
779 「キャンセル」ボタン

Claims (10)

  1. 車両または当該車両の一部の性能を試験するテストベンチと、
    車両諸元および試験条件を含んで構成される基礎データを入力する入力手段と、
    前記基礎データに含まれる試験条件に基づいて実路を走行した実車両の計測データから算出された走行抵抗データを、前記テストベンチに設定する設定手段と、
    前記計測データを計測した際に前記実車両を運転した者および前記走行抵抗データを前記テストベンチへ設定した者を認証する個人認証手段と、
    前記個人認証手段が認証した者の識別子をそれぞれ記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とする車両試験システム。
  2. 前記個人認証手段は更に、前記基礎データを入力した者、前記走行抵抗データの算出に用いる計測データを選択した者、および前記走行抵抗データが設定された前記テストベンチ上で試験した者のうち1者以上を認証する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両試験システム。
  3. 前記基礎データ、前記計測データ、前記走行抵抗データの算出に採用した計測データセット、前記走行抵抗データのうちの1つ以上の変更手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両試験システム。
  4. 前記変更手段は、前記基礎データ、前記計測データ、前記計測データセット、前記走行抵抗データのうち何れかを変更する場合、変更した者の個人認証データに基づいて認証した識別子と変更内容とを同時に記録する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両試験システム。
  5. 前記個人認証手段は、少なくとも前記テストベンチの操作部と、前記テストベンチ内のうち何れか一方に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から4のうちの何れか1項に記載の車両試験システム。
  6. 前記個人認証手段のうちの何れかが、人の生体認証情報を読み取って個人認証データとする、
    ことを特徴とする請求項1から5のうちの何れか1項に記載の車両試験システム。
  7. 前記個人認証手段のうちの何れかが、人を撮影する撮像装置と、当該人を撮影した生体画像から個人認証データを算出する算出部とを含み、
    前記テストベンチ内に前記撮像装置を含む場合は、前記テストベンチ内の表示部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の車両試験システム。
  8. 個人認証データが個人の識別子に紐づいて記録されたデータベースと、
    個人認証データを照合して個人の識別子を特定する照合手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1から7のうちの何れか1項に記載の車両試験システム。
  9. 前記データベースへの通信を確立できない状況において、予め前記データベースの一部を複製しておくことで、装置単体で個人の識別子を照合する前記照合手段を実現することを特徴とする請求項8に記載の車両試験システム。
  10. 前記テストベンチ上での試験から得られたベンチ試験結果と、前記ベンチ試験結果に影響を与えるデータ変更情報のうち少なくとも変更有無の情報とを、予め決められたフォーマットに従った帳票として出力する出力手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項1から9のうち何れか1項に記載の車両試験システム。
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