JP6667254B2 - 組電池 - Google Patents

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Description

本発明は、組電池に関する。
組電池は、外装部材の内部に発電要素を含む単電池を積層方向に複数枚積層してなる。
このような組電池において、積層された単電池を面方向に移動しないよう固定する必要がある。これに関連して、例えば下記の特許文献1には、外装部材に穴を形成し、当該穴に通した支柱によって複数の単電池を固定する構成が開示されている。また、特許文献1において、外装部材として、変形しやすいラミネート外装材が用いられている。
特開2014−78498号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、外装部材のみを支柱によって固定しているため、振動や衝撃などによって、外装部材が簡単に変形して、積層方向に積層される単電池が面方向に位置ずれを起こす虞がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、積層方向に積層される単電池の面方向の位置ずれを抑制することのできる組電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る組電池は、絶縁性を備えたフィルム状の外装部材の内部に発電要素を含み扁平に形成した単電池と、積層方向に積層した前記単電池の間に配設し、前記外装部材を載置するスペーサと、を有する。前記スペーサは、前記積層方向に隣り合う前記スペーサと当接する載置部を有する。前記積層方向に隣り合う少なくとも一対の前記スペーサのうち、一の前記スペーサは、前記載置部から離間した箇所に設けられるとともに前記積層方向に突出する凸部を有し、他の前記スペーサは前記凸部が挿入可能な凹部を有する。前記外装部材が前記凸部と前記凹部との間に挟み込まれつつ前記凹部に前記凸部が挿入された状態で前記スペーサが積層される。また、前記凸部および前記凹部の間の隙間は、前記一対のスペーサの前記載置部同士の当接によって、前記隙間の全域に亘って前記外装部材の厚みよりも大きくなるように設定され、前記外装部材は、前記凸部の頂部および前記凹部の立ち上がり部に接触してなる。
上記の組電池によれば、外装部材は、一のスペーサに設けられた凸部と、他のスペーサに設けられた凹部との間に挟み込まれる。このため、積層方向に隣り合う一対のスペーサの凸部および凹部によって、外装部材の移動および変形を抑制することができる。したがって、積層方向に積層される単電池の面方向の位置ずれを抑制することのできる組電池を提供することができる。
本実施形態に係る組電池を示す斜視図である。 図1に示される組電池から上部加圧板と下部加圧板および左右の側板を分解して保護カバーを取り付けた状態の積層体全体を露出させた状態を示す斜視図である。 図2に示される積層体から保護カバーを取り外し、かつ、積層体を電池群とバスバユニットに分解して示す斜視図である。 図3に示されるバスバユニットを分解して示す斜視図である。 第1セルサブアッシ(3組毎に並列接続する単電池)のアノード側電極タブと第2セルサブアッシ(3組毎に並列接続する単電池)のカソード側電極タブをバスバによって接合する状態を模式的に分解して示す斜視図である。 図6(A)は、単電池に、第1スペーサおよび第2スペーサを取り付けた状態を示す斜視図、図6(B)は、単電池に、第1スペーサおよび第2スペーサを取り付ける前の状態を示す斜視図である。 図7(A)は、図6(A)のA部における拡大斜視図であって、図7(B)は、図6(A)のA部における拡大図を示す上面図である。 第1スペーサおよび第2スペーサを示す斜視図である。 第2スペーサの要部を断面で示す斜視図である。 図10(A)は、単電池および第2スペーサを積層した状態の要部の概略を断面で示す斜視図であって、図10(B)は、単電池および第2スペーサを積層した状態の要部の概略を断面で示す側面図である。 図10(B)のA部における拡大図である。 図12(A)は、積層した単電池の電極タブにバスバを接合した状態の要部を断面で示す斜視図、図12(B)は、図12(A)を側方から示す側面図である。 ラミネートフィルムを成形する工程を示す概略図であって、図13(A)は、成形前の様子を示し、図13(B)は、成形後の様子を示す。 本実施形態に係る組電池の製造方法を示す図であって、組電池を構成する部材を載置台に対して順に積層している状態を模式的に示す斜視図である。 図14に引き続き、組電池の構成部材を上方から押圧している状態を模式的に示す斜視図である。 図15に引き続き、側板を上部加圧板および下部加圧板に対してレーザ溶接している状態を模式的に示す斜視図である。 図16に引き続き、電池群にバスバユニットの一部の部材を取り付けている状態を模式的に示す斜視図である。 図17に引き続き、バスバユニットのバスバを単電池の電極タブに対してレーザ溶接している状態を模式的に示す斜視図である。 積層した単電池の電極タブにバスバをレーザ接合している状態の要部を断面で示す側面図である。 図18および図19に引き続き、アノード側ターミナルおよびカソード側ターミナルをアノード側バスバおよびカソード側バスバに対してレーザ溶接している状態を模式的に示す斜視図である。 図20に引き続き、バスバユニットに保護カバーを取り付けている状態を模式的に示す斜視図である。 改変例1に係る第2スペーサの構成を説明するための概略断面図である。 改変例2に係る第2スペーサの構成を説明するための概略断面図である。 実施形態、改変例1、および改変例2に係る第2スペーサの効果を説明するためのグラフである。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面における各部材の大きさや比率は、説明の都合上誇張され実際の大きさや比率とは異なる場合がある。図中において、X、Y、およびZで表す矢印を用いて、方位を示している。Xによって表す矢印の方向は、単電池110の積層方向と交差し、かつ、単電池110の長手方向に沿った方向を示している。Yによって表す矢印の方向は、単電池110の積層方向と交差し、かつ、単電池110の短手方向に沿った方向を示している。Zによって表す矢印の方向は、単電池110の積層方向を示している。
まず、本実施形態の組電池100を図1〜図12を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る組電池100を示す斜視図である。図2は、図1に示される組電池100から上部加圧板151と下部加圧板152および左右の側板153を分解して保護カバー140を取り付けた状態の積層体100S全体を露出させた状態を示す斜視図である。図3は、図2に示される積層体100Sから保護カバー140を取り外し、かつ、積層体100Sを電池群100Gとバスバユニット130に分解して示す斜視図である。図4は、図3に示されるバスバユニット130を分解して示す斜視図である。図5は、第1セルサブアッシ100M(3組毎に並列接続する単電池110)のアノード側電極タブ113Aと第2セルサブアッシ100N(3組毎に並列接続する単電池110)のカソード側電極タブ113Kをバスバ131によって接合する状態を模式的に分解して示す斜視図である。図6(A)は、単電池110に第1スペーサ121および第2スペーサ122を取り付けた状態を示す斜視図、図6(B)は、単電池110に、第1スペーサ121および第2スペーサ122を取り付ける前の状態を示す斜視図である。図7(A)は、図6(A)のA部における拡大斜視図であって、図7(B)は、図6(A)のA部における拡大図を示す上面図である。図8は、第1スペーサ121および第2スペーサ122を示す斜視図である。図9は、第2スペーサ122の要部を断面で示す斜視図である。図10(A)は、単電池110および第2スペーサ122を積層した状態の要部の概略を断面で示す斜視図であって、図10(B)は、単電池110および第2スペーサ122を積層した状態の要部の概略を断面で示す側面図である。図11は、図10(B)のA部における拡大図である。図12(A)は、積層した単電池110の電極タブ113にバスバ131を接合した状態の要部を断面で示す斜視図、図12(B)は、図12(A)を側方から示す側面図である。
なお、図1に示される状態において、左手前側を組電池100全体および各構成部品の「前面側」といい、右手奥側を組電池100全体および各構成部品の「背面側」といい、右手前側および左手奥側を組電池100全体および各構成部品の左右の「側方側」という。
図1および図2に示すように、組電池100は、扁平形状を有する単電池110を厚み方向に複数枚積層した電池群100G含む積層体100Sを有する。組電池100はさらに、積層体100Sの前面側に取り付けられる保護カバー140と、単電池110の積層方向に沿ってそれぞれの単電池110を加圧した状態において積層体100Sを収容する筐体150と、を有する。図3に示すように、積層体100Sは、電池群100Gと、電池群100Gの前面側に取り付けられ複数個のバスバ131を一体的に保持するバスバユニット130と、を有する。保護カバー140は、バスバユニット130を被覆して保護する。図4に示すように、バスバユニット130は、複数個のバスバ131と、複数個のバスバ131をマトリクス状に一体的に取り付けるバスバホルダ132と、を有する。複数のバスバ131のうち、アノード側の終端にはアノード側ターミナル133を取り付け、カソード側の終端にはカソード側ターミナル134を取り付けている。
組電池100は、概説すれば、ラミネートフィルム(外装部材)112の内部に発電要素111を含み扁平に形成した単電池110と、積層方向Zに積層した単電池110の間に配設し、ラミネートフィルム112を載置する第2スペーサ122と、を有する。積層方向Zに隣り合う一対の第2スペーサ122のうち、一の第2スペーサ122は積層方向Zに突出する凸部122pを有し、他の第2スペーサ122は、凸部122pが挿入可能な凹部122qを有する。また、ラミネートフィルム112は、凸部122pと凹部122qとに間に挟み込まれてなる。以下、本実施形態の組電池100について詳述する。
図5に示すように、電池群100Gは、電気的に並列接続した3つの単電池110からなる第1セルサブアッシ100Mと、電気的に並列接続した別の3つの単電池110からなる第2セルサブアッシ100Nと、をバスバ131によって直列に接続して構成している。
第1セルサブアッシ100Mおよび第2セルサブアッシ100Nは、単電池110の電極タブ113の先端部113dの屈折方向を除いて同一の構成である。具体的には、第2セルサブアッシ100Nは、第1セルサブアッシ100Mに含まれる単電池110の天地を逆転させたものである。但し、第2セルサブアッシ100Nの電極タブ113の先端部113dの屈折方向は、第1セルサブアッシ100Mの電極タブ113の先端部113dの屈折方向と、同一になるように積層方向Zの下方の側に揃えている。各々の単電池110は、第1スペーサ121および第2スペーサ122を取り付けている。
単電池110は、例えば、扁平なリチウムイオン二次電池に相当する。単電池110は、図6および図12に示すように、発電要素111を一対のラミネートフィルム112によって封止した電池本体110Hと、発電要素111に電気的に接続され電池本体110Hから外部に導出された薄板状の電極タブ113と、を備えている。
発電要素111は、図7(B)に示すように、正極111aと負極111bをセパレータ111cで挟持したものを複数枚積層して構成している。発電要素111は、外部から電力の供給を受けて充電した上で、外部の電気デバイスに対して放電しつつ電力を供給する。
発電要素111は、図7(B)に示すように、正極111aと、負極111bと、正極111aおよび負極111bとの間に配設しつつ正極111aおよび負極111bとの間から部分的に突出した突出部111dを備えたセパレータ111cと、を有する。正極111aと負極111bとの位置ずれを防止するために、セパレータ111cの突出部111d同士を、ラミネートフィルム112を介して固定する。
ラミネートフィルム112は、絶縁性を備えたシートによって金属箔の両側を覆って構成している。一対のラミネートフィルム112は、発電要素111を積層方向Zに沿った両側から被覆して、その四辺を封止している。一対のラミネートフィルム112は、図6に示すように、短手方向Yに沿った一端部112aの間から外部に向かって、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kを導出させている。
ラミネートフィルム112は、図6〜図8に示すように、短手方向Yに沿った一端部112aの両端にそれぞれ備えた一対の連結孔112eに、第1スペーサ121の一対の連結ピン121iをそれぞれ挿通させている。一方、ラミネートフィルム112は、短手方向Yに沿った他端部112bの両端にそれぞれ備えた一対の連結孔112eに、一対の連結ピン122iをそれぞれ挿通させている。ラミネートフィルム112は、長手方向Xに沿った両端部112cおよび112dを、積層方向Zの上方に向かって折り曲げて形成している。ラミネートフィルム112は、長手方向Xに沿った両端部112cおよび112dを、積層方向Zの下方に向かって折り曲げて形成してもよい。
ラミネートフィルム112の他端部112bには、図6および図7に示すように、セパレータ111cの突出部111dを被覆する被覆部112fと、4つの切欠き部112g、112h、112i、112jと、が設けられる。
4つの切欠き部112g、112h、112i、112jは、図6に示すように、Y方向に沿って所望の間隔を隔てて設けられる。4つの切欠き部112g、112h、112i、112jは、電極タブが導出する向き(X方向の負側)に向けて切り欠いた形状を有する。切欠き部112hと切欠き部112iは、被覆部112fをY方向の両側から挟むように設けられる。
ラミネートフィルム112は、図7および図10に示すように、切欠き部112gおよび切欠き部112hの間ならびに切欠き部112iおよび切欠き部112jの間において、後述する第2スペーサ122の凸部122pおよび凹部122qによって挟み込まれる。以下、第2スペーサ122の凸部122pおよび凹部122qによって挟み込まれる部位を、挟み込み部位112kと称する。
電極タブ113は、図6に示すように、アノード側電極タブ113Aおよびカソード側電極タブ113Kから構成し、それぞれ一対のラミネートフィルム112の一端部112aの間から互いに離間した状態において外部に向かって延在している。アノード側電極タブ113Aは、発電要素111中のアノード側の構成部材の特性に合わせて、アルミニウムからなる。カソード側電極タブ113Kは、発電要素111中のカソード側の構成部材の特性に合わせて、銅からなる。
電極タブ113は、図12に示すように、電池本体110Hと隣接する基端部113cから先端部113dにかけてL字状に形成している。具体的には、電極タブ113は、その基端部113cから長手方向Xの一方に沿って延在している。一方、電極タブ113の先端部113dは、積層方向Zの下方に沿って屈折して形成している。電極タブ113の先端部113dの形状は、L字形状に限定されない。電極タブ113の先端部113dは、バスバ131と対面するように面状に形成している。電極タブ113は、先端部113dをさらに延在させ、その延在部分を基端部113cに沿って電池本体110H側に折り返すようにして、U字形状に形成してもよい。一方、電極タブ113の基端部113cは、波状に形成したり湾曲形状に形成したりしてもよい。
各々の電極タブ113の先端部113dは、複数枚積層した単電池110において、図5および図12に示すように、積層方向Zの下方に揃えて屈折させている。ここで、組電池100は、図5に示すように、電気的に並列接続した3つの単電池110(第1セルサブアッシ100M)と、電気的に並列接続した別の3つの単電池110(第2セルサブアッシ100N)を、直列に接続している。したがって、3つの単電池110毎に、その単電池110の天地を入れ替えて、単電池110のアノード側電極タブ113Aとカソード側電極タブ113Kの位置を、積層方向Zに沿って交差させるようにしている。
但し、3つの単電池110毎の天地を単純に入れ替えただけでは、電極タブ113の先端部113dの位置が積層方向Zに沿った上下方向にばらついてしまうため、全ての単電池110の電極タブ113の先端部113dの位置が揃うように調整して屈折させている。
図5の下方に図示した第1セルサブアッシ100Mは、図中の右側にアノード側電極タブ113Aを配置し、図中の左側にカソード側電極タブ113Kを配置している。一方、図5の上方に図示した第2セルサブアッシ100Nは、図中の右側にカソード側電極タブ113Kを配置し、図中の左側にアノード側電極タブ113Aを配置している。
このように、アノード側電極タブ113Aとカソード側電極タブ113Kの配置が異なっていても、単電池110の電極タブ113の先端部113dは積層方向Zに沿った下方に屈折している。また、各々の電極タブの113の先端部113dは、図3に示すように、積層体100Sの同一面の側に配設している。第1セルサブアッシ100Mおよび第2セルサブアッシ100Nの上面に位置する単電池110には、上方に積層する積層部材と接着する両面テープ160を貼り付けている。
第1スペーサ121および第2スペーサ122は、図5および図6に示すように、積層した単電池110の間に配設している。第1スペーサ121は、図6に示すように、単電池110の電極タブ113を突出させたラミネートフィルム112の一端部112aに沿って配設している。第2スペーサ122は、図6に示すように、ラミネートフィルム112の他端部112bに沿って配設している。各々の単電池110は、第1スペーサ121および第2スペーサ122を取り付けた上で、積層方向Zに沿って複数枚積層する。第1スペーサ121および第2スペーサ122は、絶縁性を備えた強化プラスチックスからなる。
第1スペーサ121は、図6および図8に示すように、短手方向Yに沿って長尺な直方体形状から形成している。第1スペーサ121は、その長手方向(短手方向Y)の両端に載置部121Mおよび121Nを備えている。
第1スペーサ121は、図12(B)に示すように、単電池110に取り付けた状態で積層したとき、一の第1スペーサ121の載置部121Mおよび121Nの上面121aと、当該一の第1スペーサ121の上方に配設された他の第1スペーサ121の載置部121Mおよび121Nの下面121bが、当接する。
第1スペーサ121は、図8および図12(B)に示すように、複数枚積層する単電池110の相対的な位置決めを行うために、一の第1スペーサ121の上面121aに備えられた位置決ピン121cと、他の第1スペーサ121の下面121bに開口し位置決ピン121cの位置に対応した位置決穴121dを、嵌合させる。
第1スペーサ121は、図8に示すように、積層方向Zに沿って連結する複数の組電池100同士を連結するボルトを挿通するためにロケート孔121eを、積層方向Zに沿って載置部121Mおよび121Nにそれぞれ開口している。
第1スペーサ121は、図6(B)および図8に示すように、載置部121Mおよび121Nの間の領域を積層方向Zの上側から切り欠いたように形成している。当該切り欠いた部分は、第1スペーサ121の長手方向(単電池110の短手方向Y)に沿って第1支持面121gおよび第2支持面121hを備えている。第1支持面121gは、第2支持面121hよりも積層方向Zに沿って高く形成し、かつ、単電池110側に位置している。
第1スペーサ121は、図6に示すように、第1支持面121gによって、電極タブ113を突出させたラミネートフィルム112の一端部112aを載置して支持している。第1スペーサ121は、第1支持面121gの両端から上方に突出した一対の連結ピン121iを備えている。
第1スペーサ121は、図12に示すように、電極タブ113にバスバ131と反対側から当接して単電池110の電極タブ113の先端部113dを支持する支持部121jを、第2支持面121hと隣接し、積層方向Zに沿った側面に備えている。第1スペーサ121の支持部121jは、バスバ131と共に電極タブ113の先端部113dを挟持して、先端部113dとバスバ131が互いに十分に当接するようにしている。
第2スペーサ122は、図8に示すように、載置部122Mおよび122Nを備えている。第2スペーサ122は、第1スペーサ121と同様に、位置決ピン122c、位置決穴、ロケート孔122e、および連結ピン122iを備えている。
第2スペーサ122は、載置部122Mおよび122Nの間の領域を積層方向Zの上側から切り欠いた部分に、第1支持面122kと、第1支持面122kのY方向の両側に設けられる第2支持面122mおよび第3支持面122nと、を備えている。
第1支持面122kは、図6(A)に示すように、ラミネートフィルム112の他端部112bの被覆部112fを載置して支持している。
第2支持面122mおよび第3支持面122nは、図6(A)に示すように、ラミネートフィルム112の他端部112bを載置して支持している。第2支持面122mおよび第3支持面122nは、図8に示すように、短手方向Yに延在するとともに積層方向Zに突出する凸部122pをそれぞれ有する。
また、第2スペーサ122は、図9および図10に示すように、凸部122pが設けられる第2支持面122mおよび第3支持面122nの積層方向Zの反対側の面に、積層方向Zの下側に隣り合う第2スペーサ122の凸部122pが挿入可能な凹部122qを有する。第2スペーサ122の凸部122pおよび凹部122qは積層方向Zに沿って略同じ箇所に設けられる。
積層方向Zに積層する複数の第2スペーサ122は、互いに同一形状を有する。
このように構成される第2スペーサ122を、図10に示すように、間にラミネートフィルム112を挟み込みつつ積層方向Zに積層する。この結果、積層方向Zに隣り合う一対の第2スペーサ122のうち、一の第2スペーサ122に設けられる凸部122pと他の第2スペーサ122に設けられる凹部122qによって、ラミネートフィルム112は挟み込まれる。
凸部122pおよび凹部122qは、図6および図7に示すように、ラミネートフィルム112の切欠き部112gと切欠き部112hとの間、および切欠き部112iと切欠き部112jとの間に、配設している。
すなわち、例えば、切欠き部112gは、図7に示すように、ラミネートフィルム112のうち凸部122pおよび凹部122qに挟み込まれる挟み込み部位112kと、ラミネートフィルム112のうち挟み込み部位112k以外の部位112mと、を分断する。
このように切欠き部112g、112h、112i、112jが設けられるため、ラミネートフィルム112を凸部122pおよび凹部122qによって挟み込んだ際に発生するシワが挟み込み部位112k以外の部位112mに伝わることを抑制する。したがって、第2スペーサ122の連結ピン122iをラミネートフィルム112の連結孔112eに対して正確に挿通させることができる。
以下、図11を参照して、第2スペーサ122およびラミネートフィルム112の他端部112bの関係についてさらに詳述する。
隣り合う一対の第2スペーサ122のうち、一の第2スペーサ122の凸部122pと他の第2スペーサ122の凹部122qとの間に形成される積層方向Zの隙間Wは、図11に示すように、ラミネートフィルム112の厚みTよりも大きい。この構成によれば、隙間Wがラミネートフィルム112の厚みT以下にした場合と比較して、ラミネートフィルム112と、凸部122pおよび凹部122qと、が接触し続けることによる第2スペーサ122の経年形状変化を低減できる。このため、第2スペーサ122による固定力の減少を抑制できる。
以下、ラミネートフィルム112に対して外力が発生した場合に、第2スペーサ122の凸部122pおよび凹部122qが固定するメカニズムについて説明する。
振動や衝撃などによって、ラミネートフィルム112に対して、図11中左向きに移動する力が作用したとき、符号Aに示すように、下側の第2スペーサ122の頂部122rの左側近傍において、ラミネートフィルム112に曲げ戻し応力が発生する。また、符号Bに示すように、下側の第2スペーサ122の頂部122rの右側近傍において、ラミネートフィルム112に曲げ応力が発生する。またこのとき、下側の第2スペーサ122の頂部122rにラミネートフィルム112が接触することによって、摩擦力が発生する。また、上側の第2スペーサ122の凹部122qの立ち上がり部122sにラミネートフィルム112が接触することによって、摩擦力が発生する。これら曲げ・曲げ戻し応力および2つの摩擦力によって、ラミネートフィルム112が第2スペーサ122に固定され、単電池110の面方向の位置ずれを抑制することができる。
バスバユニット130は、図3および図4に示すように、バスバ131を一体的に複数備えている。バスバ131は、導電性を備えた金属からなり、異なる単電池110の電極タブ113の先端部113d同士を電気的に接続する。バスバ131は、平板状に形成し、積層方向Zに沿って起立している。
バスバ131は、一の単電池110のアノード側電極タブ113Aとレーザ溶接するアノード側バスバ131Aと、積層方向Zに沿って隣り合う他の単電池110のカソード側電極タブ113Kとレーザ溶接するカソード側バスバ131Kを、接合して一体的に構成している。
アノード側バスバ131Aとカソード側バスバ131Kは、図4および図12に示すように、同一の形状からなり、それぞれL字状に形成している。アノード側バスバ131Aとカソード側バスバ131Kは、天地を反転させて重ね合わせている。具体的には、バスバ131は、アノード側バスバ131Aの積層方向Zに沿った一端部の屈折した部分と、カソード側バスバ131Kの積層方向Zに沿った一端部の屈折した部分を接合して、一体化している。アノード側バスバ131Aとカソード側バスバ131Kは、図4に示すように、短手方向Yの一端から長手方向Xに沿って側部131cを備えている。側部131cは、バスバホルダ132に接合する。
アノード側バスバ131Aは、アノード側電極タブ113Aと同様に、アルミニウムからなる。カソード側バスバ131Kは、カソード側電極タブ113Kと同様に、銅からなる。異なる金属からなるアノード側バスバ131Aとカソード側バスバ131Kは、超音波接合によって互いに接合している。
バスバ131は、図5に示すように、組電池100が例えば3つの単電池110を並列接続したものを複数組にわたって直列接続して構成されたものである場合、アノード側バスバ131Aの部分を、積層方向Zに沿って互いに隣接している3つの単電池110のアノード側電極タブ113Aに対してレーザ溶接する。同様に、バスバ131は、カソード側バスバ131Kの部分を、積層方向Zに沿って互いに隣接している3つの単電池110のカソード側電極タブ113Kに対してレーザ溶接する。
但し、マトリクス状に配設したバスバ131のうち、図3および図4の図中右上に位置するバスバ131は、21の単電池110(3並列7直列)のアノード側の終端に相当し、アノード側バスバ131Aのみから構成している。このアノード側バスバ131Aは、電池群100Gの最上部の3つの単電池110のアノード側電極タブ113Aに対してレーザ接合する。同様に、マトリクス状に配設したバスバ131のうち、図3および図4の図中左下に位置するバスバ131は、21の単電池110(3並列7直列)のカソード側の終端に相当し、カソード側バスバ131Kのみから構成している。このカソード側バスバ131Kは、電池群100Gの最下部の3つの単電池110のカソード側電極タブ113Kに対してレーザ接合する。
バスバホルダ132は、図3に示すように、複数のバスバ131を、複数枚積層した各々の単電池110の電極タブ113に対面するようにマトリクス状に一体的に保持している。バスバホルダ132は、絶縁性を備えた樹脂からなり、枠状に形成している。
バスバホルダ132は、図4に示すように、単電池110の電極タブ113を支持している方の第1スペーサ121の長手方向の両側に位置するように、積層方向Zに沿って起立した一対の支柱部132aをそれぞれ備えている。一対の支柱部132aは、第1スペーサ121の載置部121Mおよび121Nの側面に嵌合する。一対の支柱部132aは、積層方向Zに沿って視認した場合にL字状であって、積層方向Zに沿って延在した板状に形成している。バスバホルダ132は、第1スペーサ121の長手方向の中央付近に位置するように、積層方向Zに沿って起立した一対の補助支柱部132bを離間させて備えている。一対の補助支柱部132bは、積層方向Zに沿って延在した板状に形成している。
バスバホルダ132は、図4に示すように、積層方向Zに沿って隣り合うバスバ131の間にそれぞれ突出する絶縁部132cを備えている。絶縁部132cは、短手方向Yに沿って延在した板状に形成している。各々の絶縁部132cは、支柱部132aと補助支柱部132bとの間に水平に備えている。絶縁部132cは、積層方向Zに沿って隣り合う単電池110のバスバ131の間を絶縁することによって放電を防止する。
バスバホルダ132は、それぞれ独立して形成した支柱部132aと補助支柱部132bおよび絶縁部132cを互いに接合して構成してもよいし、支柱部132aと補助支柱部132bおよび絶縁部132cを一体的に成形して構成してもよい。
アノード側ターミナル133は、図3および図4に示すように、第1セルサブアッシ100Mと第2セルサブアッシ100Nを交互に積層して構成した電池群100Gのアノード側の終端に相当する。
アノード側ターミナル133は、図3および図4に示すように、マトリクス状に配設したバスバ131のうち、図中右上に位置するアノード側バスバ131Aに接合する。アノード側ターミナル133は、導電性を備えた金属板からなり、短手方向Yに沿って視認した場合、中央部133aを基準にして、一端部133bと他端部133cを積層方向Zに沿って異なる方向に屈折させた形状からなる。一端部133bは、アノード側バスバ131Aにレーザ接合する。他端部133cは、その中央に開口した孔133d(ネジ溝を含む)に、外部の入出力端子を接続させる。
カソード側ターミナル134は、図3および図4に示すように、第1セルサブアッシ100Mと第2セルサブアッシ100Nを交互に積層して構成した電池群100Gのカソード側の終端に相当する。カソード側ターミナル134は、図3および図4に示すように、マトリクス状に配設したバスバ131のうち、図中左下に位置するカソード側バスバ131Kに接合する。カソード側ターミナル134は、アノード側ターミナル133と同様の構成からなる。
保護カバー140は、図1〜図3に示すように、バスバユニット130を被覆することによって、バスバ131同士が短絡したり、バスバ131が外部の部材に接触して短絡したり漏電したりすることを防止する。さらに、保護カバー140は、アノード側ターミナル133およびカソード側ターミナル134を外部に臨ませて、各々の単電池110の発電要素111に充放電をさせる。保護カバー140は、絶縁性を備えたプラスチックスからなる。
保護カバー140は、図3に示すように、平板状に形成し、積層方向Zに沿って起立している。保護カバー140は、その側面140aの上端140bと下端140cを長手方向Xに沿って屈折した形状からなり、バスバユニット130に嵌合させる。
保護カバー140の側面140aは、図2および図3に示すように、バスバユニット130に備えられたアノード側ターミナル133に対応する位置に、当該アノード側ターミナル133よりも若干大きい矩形状の孔からなる第1開口140dを備えている。同様に、保護カバー140の側面140aは、バスバユニット130に備えられたカソード側ターミナル134に対応する位置に、当該カソード側ターミナル134よりも若干大きい矩形状の孔からなる第2開口140eを備えている。
筐体150は、図1および図2に示すように、電池群100Gを積層方向に沿って加圧した状態において収容している。上部加圧板151および下部加圧板152によって、電池群100Gに備えられた各々の単電池110の発電要素111を挟持しつつ加圧することによって、発電要素111に適正な面圧を与える。
上部加圧板151は、図1および図2に示すように、電池群100Gの積層方向Zに沿った上方に配設している。上部加圧板151は、積層方向Zに沿って下方に突出した加圧面151aを、中央に備えている。加圧面151aによって、各々の単電池110の発電要素111を下方に押圧する。上部加圧板151は、短手方向Yに沿った両側から、長手方向Xに沿って延在した保持部151bを備えている。保持部151bは、第1スペーサ121の載置部121Mおよび121N、または第2スペーサ122の載置部122Mおよび122Nを被覆する。保持部151bの中央には、第1スペーサ121の位置決穴121dまたは第2スペーサ122の位置決穴122dと積層方向Zに沿って連通するロケート孔151cが開口している。ロケート孔151cは、組電池100同士を連結するボルトを挿通する。上部加圧板151は、十分な厚みを備えた金属板からなる。
下部加圧板152は、図1および図2に示すように、上部加圧板151と同一の構成からなり、上部加圧板151の天地を逆転させている。下部加圧板152は、電池群100Gの積層方向Zに沿った下方に配設している。下部加圧板152は、積層方向Zに沿って上方に突出した加圧面151aによって、各々の単電池110の発電要素111を上方に押圧する。
一対の側板153は、図1および図2に示すように、電池群100Gを積層方向Zの上下から挟持しつつ加圧している上部加圧板151および下部加圧板152が互いに離間しないように、上部加圧板151および下部加圧板152の相対位置を固定する。側板153は、矩形状の金属板からなり、積層方向Zに沿って起立している。一対の側板153は、上部加圧板151および下部加圧板152に対して電池群100Gの短手方向Yの両側からレーザ溶接によって接合する。各々の側板153は、上部加圧板151と当接している上端153aの部分に対して、長手方向Xに沿って、シーム溶接またはスポット溶接がなされる。同様に、各々の側板153は、下部加圧板152と当接している下端153bの部分に対して、長手方向Xに沿って、シーム溶接またはスポット溶接がなされる。一対の側板153は、電池群100Gの短手方向Yの両側を被覆して保護する。
つぎに、組電池100の製造方法を、図13〜図21を参照しつつ説明する。
組電池100の製造方法(製造工程)は、ラミネートフィルム112を第2スペーサ122の凸部122pおよび凹部122qによって挟み込むことによって成形する成形工程(図13)、組電池100を構成する部材を積層する積層工程(図14)、組電池100の電池群100Gを加圧する加圧工程(図15)、側板153を上部加圧板151および下部加圧板152に接合する第1接合工程(図16)、バスバ131を単電池110の電極タブ113に接合し、かつ、ターミナルをバスバ131に接合する第2接合工程(図17〜図20)、および保護カバー140をバスバ131に対して取り付ける実装工程(図21)を備えている。
まず、ラミネートフィルム112を第2スペーサ122の凸部122pおよび凹部122qによって挟み込むことによって成形する成形工程について、図13を参照しつつ説明する。
図13は、ラミネートフィルム112を成形する工程を示す概略図であって、図13(A)は、成形前の様子を示し、図13(B)は、成形後の様子を示す。
成形工程では、図13に示すように、互いに隣り合う第2スペーサ122のうち、一の第2スペーサ122の凸部122pと、他の第2スペーサ122の凹部122qと、の間にラミネートフィルム112の他端部112bを載置する。そして、積層方向Zに設けられる第2スペーサ122を、図13(B)に示すように、近接させる。この結果、図13(B)に示すように、ラミネートフィルム112の他端部112bは、第2スペーサ122の凸部122pおよび凹部122qの間に挟み込まれ、凸部122pおよび凹部122qの形状に沿って変形する。
つぎに、組電池100を構成する部材を積層する積層工程について図14を参照しつつ説明する。
図14は、本実施形態に係る組電池100の製造方法を示す図であって、組電池100を構成する部材を載置台701に対して順に積層している状態を模式的に示す斜視図である。
積層工程に用いる載置台701は、板状に形成し、水平面に沿って設けている。載置台701は、順に積層する下部加圧板152、第1セルサブアッシ100M、第2セルサブアッシ100N、および上部加圧板151の長手方向Xおよび短手方向Yに沿った相対的な位置を合わせる位置決め用のロケートピン702を備えている。ロケートピン702は、載置台701の上面701aに、所定の間隔を隔てて4本起立している。4本のロケートピン702の互いの間隔は、例えば、上部加圧板151の4隅に備えられたロケート孔152cの互いの間隔に対応している。ロボットアーム、ハンドリフタ、および真空吸着タイプのコレット等を用いて、組電池100を構成する部材を積層する。
積層工程では、図14に示すように、ロボットアームによって、下部加圧板152を、その四隅に設けたロケート孔152cがロケートピン702に挿入された状態において、積層方向Zに沿って降下させつつ、載置台701の上面701aに載置する。次に、ロボットアームによって、第1セルサブアッシ100Mを、その構成部材の第1スペーサ121および第2スペーサ122に備えたロケート孔がロケートピン702に挿入された状態において、積層方向Zに沿って降下させつつ、下部加圧板152に積層する。同様に、ロボットアームによって、第2セルサブアッシ100Nと第1セルサブアッシ100Mを、交互に3組ずつ積層する。第1セルサブアッシ100Mおよび第2セルサブアッシ100Nの上面には、上方に積層する積層部材と接着する両面テープ160を貼り付けている。その後、ロボットアームによって、上部加圧板151を、その四隅に設けたロケート孔151cがロケートピン702に挿入された状態において、積層方向Zに沿って降下させつつ、第1セルサブアッシ100Mに積層する。
組電池100の電池群100Gを加圧する加圧工程について図15を参照しつつ説明する。
図15は、図14に引き続き、組電池100の構成部材を上方から押圧している状態を模式的に示す斜視図である。
加圧工程に用いる加圧治具703は、板状に形成し水平面に沿って設けた加圧部703aと、円柱形状に形成し加圧部703aの上面に起立させて接合した支持部703bを備えている。支持部703bは、積層方向Zに沿って駆動する電動ステージや油圧シリンダを連結している。加圧部703aは、支持部703bを介して、積層方向Zに沿って下方および上方に移動する。加圧部703aは、当接した積層部材を加圧する。
加圧工程では、図15に示すように、加圧治具703の加圧部703aは、支持部703bに連結した電動ステージが駆動することによって、上部加圧板151に当接しつつ積層方向Zの下方に沿って降下する。下方に沿って押圧された上部加圧板151と、載置台701に載置された下部加圧板152によって、電池群100Gを挟持しつつ加圧する。電池群100Gに備えられた各々の単電池110の発電要素111は、適正な面圧が与えられる。加圧工程は、次の第1接合工程が完了するまで継続する。
側板153を上部加圧板151および下部加圧板152に接合する第1接合工程について図16を参照しつつ説明する。
図16は、図15に引き続き、側板153を上部加圧板151および下部加圧板152に対してレーザ溶接している状態を模式的に示す斜視図である。
第1接合工程に用いる押板704は、側板153を上部加圧板151および下部加圧板152に対してそれぞれ押圧して、側板153を上部加圧板151および下部加圧板152にそれぞれ密着させる。押板704は、金属からなり、長尺な板形状に形成している。押板704は、本体704aに長手方向に沿って直線状のスリット704bを開口している。押板704は、積層方向Zに沿って、その短手方向を起立させている。押板704は、本体704aによって側板153を押圧しつつ、スリット704bによって溶接用のレーザ光L1を通過させる。
レーザ発振器705は、側板153を上部加圧板151および下部加圧板152に接合する光源である。レーザ発振器705は、例えば、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザから構成する。レーザ発振器705から導出したレーザ光L1は、例えば、光ファイバーやミラーによって光路を調整し、集光レンズによって集光した状態において、側板153の上端153aと下端153bに対して照射する。レーザ発振器705から導出したレーザ光L1は、例えば、ハーフミラーによって分岐させて、側板153の上端153aおよび下端153bに対して同時に照射する構成としてもよい。
第1接合工程では、図16に示すように、レーザ発振器705が、押板704によって押圧された側板153の上端153aに対して、押板704のスリット704bを介してレーザ光L1を水平に走査し、側板153と上部加圧板151を複数箇所にわたりシーム溶接して接合する。同様に、レーザ発振器705は、押板704によって押圧された側板153の下端153bに対して、押板704のスリット704bを介してレーザ光L1を水平に走査し、側板153と下部加圧板152を複数箇所にわたりシーム溶接して接合する。
バスバ131を単電池110の電極タブ113に接合し、かつ、ターミナルをバスバ131に接合する第2接合工程について図17〜図20を参照しつつ説明する。
図17は、図16に引き続き、電池群100Gにバスバユニット130の一部の部材を取り付けている状態を模式的に示す斜視図である。図18は、図17に引き続き、バスバユニット130のバスバ131を単電池110の電極タブ113に対してレーザ溶接している状態を模式的に示す斜視図である。図19は、積層した単電池110の電極タブ113にバスバ131をレーザ接合している状態の要部を断面で示す側面図である。図20は、図18および図19に引き続き、アノード側ターミナル133およびカソード側ターミナル134をアノード側バスバ131Aおよびカソード側バスバ131Kに対してレーザ溶接している状態を模式的に示す斜視図である。
第2接合工程では、図16から図17に示すように、載置台701が、図中の反時計回りに90°回転して、電池群100Gの電極タブ113とレーザ発振器705を対面させる。さらに、各々のバスバ131が一体的に保持されたバスバホルダ132を、ロボットアームによって、電池群100Gの対応する電極タブ113に当接させつつ押圧し続ける。さらに、図18および図19に示すように、レーザ発振器705は、バスバ131にレーザ光L1を照射して、バスバ131と電極タブ113の先端部113dをシーム溶接またはスポット溶接して接合する。その後、図20に示すように、アノード側ターミナル133を、マトリクス状に配設したバスバ131のうち、アノード側の終端に相当するアノード側バスバ131A(図4中右上)に接合する。同様に、カソード側ターミナル134を、マトリクス状に配設したバスバ131のうち、カソード側の終端に相当するカソード側バスバ131K(図4中左下)に接合する。
保護カバー140をバスバ131に対して取り付ける実装工程について図21を参照しつつ説明する。
図21は、図20に引き続き、保護カバー140をバスバユニット130に取り付けている状態を模式的に示す斜視図である。
実装工程では、ロボットアームを用いて、保護カバー140の上端140bと下端140cをバスバユニット130に嵌合させつつ、保護カバー140をバスバユニット130に取り付ける。保護カバー140の上端140bと下端140cは、バスバユニット130に対して接着剤によって接合してもよい。保護カバー140は、第1開口140dからアノード側ターミナル133を外部に臨ませ、かつ、第2開口140eからカソード側ターミナル134を外部に臨ませる。保護カバー140によってバスバユニット130を被覆して、バスバ131同士が短絡したり、バスバ131が外部の部材に接触して短絡したり漏電したりすることを防止する。製造が完了した組電池100は、載置台701から取り外して、電池性能等を検査する検査工程に搬出する。
図13〜図21を参照しつつ説明した組電池100の製造方法は、工程全般をコントローラによって制御する自動機、工程の一部を作業者が担う半自動機、または工程全般を作業者が担うマニュアル機のいずれの形態によって具現化してもよい。
以上説明したように、組電池100は、ラミネートフィルム112の内部に発電要素111を含み扁平に形成した単電池110と、積層方向Zに積層した単電池110の間に配設し、ラミネートフィルム112を載置する第2スペーサ122と、を有する。積層方向Zに隣り合う一対の第2スペーサ122のうち、一の第2スペーサ122は積層方向Zに突出する凸部122pを有し、他の第2スペーサ122は凸部122pが挿入可能な凹部122qを有する。また、ラミネートフィルム112は、凸部122pと凹部122qとの間に挟み込まれてなる。このため、積層方向Zに隣り合う一対の第2スペーサ122の凸部122pおよび凹部122qによって、ラミネートフィルム112の移動および変形を抑制することができる。したがって、積層方向Zに積層される単電池110の面方向の位置ずれを抑制することができる。
また、凸部122pと凹部122qとの間に形成される積層方向Zの隙間Wは、ラミネートフィルム112の厚みTよりも大きい。この構成によれば、隙間Wがラミネートフィルム112の厚みT以下にした場合と比較して、ラミネートフィルム112と、凸部122pおよび凹部122qと、が接触し続けることによる第2スペーサ122の経年形状変化を低減できる。このため、第2スペーサ122による固定力の減少を抑制できる。
また、積層方向Zに積層する複数の第2スペーサ122は互いに同一形状を有する。それぞれの第2スペーサ122は、隣り合う一の第2スペーサ122の凹部122qに挿入可能な凸部122pと、隣り合う他の第2スペーサ122の凸部122pが挿入可能な凹部122qと、を有する。このため、1種類の第2スペーサ122を用いて、ラミネートフィルム112を挟みこむことできるため、製造コストを低減することができる。
また、ラミネートフィルム112は、ラミネートフィルム112のうち凸部122pおよび凹部122qに挟み込まれる挟み込み部位112kと、挟み込み部位112k以外の部位112mと、を分断するように切欠き部112g、112h、112i、112jを有する。このため、ラミネートフィルム112の挟み込み部位112kのY方向の両側に発生するシワが挟み込み部位112k以外の部位112mに伝わることを抑制することができる。したがって、第2スペーサ122の連結ピン122iをラミネートフィルム112の連結孔112eに対して正確に挿通させることができる。
以下、上述した実施形態の改変例を例示する。
<改変例1>
図22は、改変例1に係る第2スペーサ222の構成を説明するための概略断面図である。
上述した実施形態では、第2スペーサ122は、図9に示すように、上側の面に凸部122p、下側の面に凹部122qを有した。しかしながら、改変例1に係る第2スペーサ222は、図22に示すように、上側の面に凸部222pおよび凹部222q、下側の面に凸部222rおよび凹部222sをそれぞれ有してもよい。このように構成された第2スペーサ222によれば、実施形態に係る第2スペーサ122と比較して、ラミネートフィルム112の変曲点が増加することによって摩擦力が増大し、より確実に固定される。
<改変例2>
図23は、改変例2に係る第2スペーサ322の構成を説明するための概略断面図である。
上述した改変例1では、第2スペーサ222は、図22に示すように、上側の面に凸部222pおよび凹部222q、下側の面に凸部222rおよび凹部222sをそれぞれ有した。しかしながら、改変例2に係る第2スペーサ322は、図23に示すように両側の面に設けられる凸部322p、322rおよび凹部322q、322sの間に平坦部322tが設けられてもよい。このように構成された第2スペーサ322によれば、改変例1に係る第2スペーサ222と比較して、ラミネートフィルム112の変曲点が増加することによって摩擦力が増大するため、より確実に固定される。
図24は、実施形態に係る第2スペーサ122、改変例1に係る第2スペーサ222、および改変例2に係る第2スペーサ322の効果を説明するためのグラフである。
図24において、横軸は変位を、縦軸は引張強度を示している。図24から分かるように、実施形態、改変例1、改変例2の順に、引張強度が向上している。すなわち、この順により、ラミネートフィルム112の変曲点が増大して、強固に固定されていることが分かる。
なお、本発明は上述した実施形態または改変例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々変更することができる。
例えば、上述した実施形態では、全ての第2スペーサ122に凸部122pおよび凹部122qが設けられた。しかしながら、積層方向に隣り合う少なくとも一対の第2スペーサ122のうち、一の第2スペーサ122に凸部122pが、他の第2スペーサ122に凹部122qが設けられていれば特に限定されない。
また、上述した実施形態では、凸部122pと凹部122qとの間に形成される積層方向Zの隙間Wは、ラミネートフィルム112の厚みTよりも大きい。しかしながら、凸部122pと凹部122qとの間に形成される積層方向Zの隙間Wは、ラミネートフィルム112の厚みTよりも小さくてもよい。
また、上述した実施形態では、積層方向Zに沿う複数の第2スペーサ122は、同一形状を有した。しかしながら、同一形状でなくてもよい。
また、上述した実施形態では、ラミネートフィルム112は、切欠き部112g、112h、112i、112jを有した。しかしながら、切欠き部112g、112h、112i、112jが設けられていなくてもよい。
100 組電池、
110 単電池、
111 発電要素、
112 ラミネートフィルム(外装部材)、
112k 挟み込み部位、
112m 挟み込み部位以外の部位、
112g、112h、112i、112j 切欠き部、
122、222、322 第2スペーサ(スペーサ)、
122p、222p、222r、322p 凸部、
122q、222q、222s、322q 凹部、
W 凸部と凹部との間に形成される積層方向の隙間、
T ラミネートフィルムの厚み、
X (単電池110の積層方向と交差し、かつ、単電池110の)長手方向
Y (単電池110の積層方向と交差し、かつ、単電池110の)短手方向
Z (単電池110の)積層方向。

Claims (4)

  1. 絶縁性を備えたフィルム状の外装部材の内部に発電要素を含み扁平に形成した単電池と、
    積層方向に積層した前記単電池の間に配設し、前記外装部材を載置するスペーサと、を有し、
    前記スペーサは、前記積層方向に隣り合う前記スペーサと当接する載置部を有し、
    前記積層方向に隣り合う少なくとも一対の前記スペーサのうち、一の前記スペーサは、前記載置部から離間した箇所に設けられるとともに前記積層方向に突出する凸部を有し、他の前記スペーサは前記凸部が挿入可能な凹部を有し、
    前記外装部材が前記凸部と前記凹部との間に挟み込まれつつ前記凹部に前記凸部が挿入された状態で前記スペーサが積層され、
    前記凸部および前記凹部の間の隙間は、前記一対のスペーサの前記載置部同士の当接によって、前記隙間の全域に亘って前記外装部材の厚みよりも大きくなるように設定され、前記外装部材は、前記凸部の頂部および前記凹部の立ち上がり部に接触してなる組電池。
  2. 前記積層方向に積層する複数の前記スペーサは互いに同一形状を有し、
    それぞれの前記スペーサは、
    隣り合う一のスペーサの凹部に挿入可能な凸部と、隣り合う他のスペーサの凸部が挿入可能な凹部と、を有する請求項1に記載の組電池。
  3. 前記外装部材は、前記外装部材のうち前記凸部および前記凹部に挟み込まれる挟み込み部位と、前記外装部材のうち前記挟み込み部位以外の部位と、を分断する切欠き部を有する請求項1または2に記載の組電池。
  4. 外装部材の内部に発電要素を含み扁平に形成した単電池と、
    積層方向に積層した前記単電池の間に配設し、前記外装部材を載置するスペーサと、を有し、
    前記積層方向に隣り合う少なくとも一対の前記スペーサのうち、一の前記スペーサは前記積層方向に突出する凸部を有し、他の前記スペーサは前記凸部が挿入可能な凹部を有し、
    前記外装部材は、前記凸部と前記凹部との間に挟み込まれ、
    前記外装部材は、前記外装部材のうち前記凸部および前記凹部に挟み込まれる挟み込み部位と、前記外装部材のうち前記挟み込み部位以外の部位と、を分断する切欠き部を有する組電池。
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