JP6666812B2 - 建物ユニットの天井パネル取付け方法 - Google Patents

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Description

この発明は、建物ユニットの天井パネル取付け方法に関するものである。
製造工場で予め製造された建物ユニットを、建築現場へ搬送して建築現場で組み合わせることによって、短期間のうちに建物を構築できるようにするユニット工法が行われている。
ユニット工法で使用される建物ユニットには、木質系のユニットなどが存在しており、木質系のユニットは、床パネルの辺部から立設された壁パネルの上部に天井パネルを取付けた直方体状のものなどとされている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、製造工場において、建物ユニットを、方杖などと呼ばれるほぼ直角三角形状をした仮止め用金具を用いて、壁パネルの上部に天井パネルが仮固定されている状態に製造していた。
そして、建物ユニットを建築現場へ搬入した後で、例えば、仮止め用金具に備えられている高さ調整機能を用いて天井パネルの高さ調整を行い、その後、天井パネルを壁パネルに本固定し、仮止め用金具を取り外すようにしていた。このように、天井パネルを建築現場にて本固定することで、例えば、建物ユニットを隣接配置した後で天井パネル間の高さ調整を行うことが可能となる。
特許第5715792号公報
しかし、建物ユニットに対して天井パネルを、製造工場で仮固定しておき、建築現場へ搬入した後で本固定するようにした場合、建築現場で、天井パネルの高さ調整を行ったり、天井パネルを本固定したり、方杖などの仮止め用金具を取り外したりしなければならず、建築現場での手間が多くなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
建物ユニットを構成する床パネルの辺部から立設された壁パネルの上部に天井パネルを取付ける建物ユニットの天井パネル取付け方法において、
前記天井パネルの取付け位置に応じた長さを有する位置決め治具を、前記壁パネルの内面に沿い、前記床パネルの位置から上方へ向けて当接配置し、前記位置決め治具の上端部に前記天井パネルの取付け位置の基準となる位置決め片を載置すると共に、該位置決め片を前記壁パネルに固定する位置決め片取付け工程と、
前記位置決め片の上部に上側から前記天井パネルを載置して、該天井パネルを前記壁パネルに対する所定の取付け位置に仮保持させると共に位置決めする天井パネル位置決め工程と、
前記位置決め片の上部に仮保持および位置決めされた前記天井パネルを、前記壁パネルの上部に固定する天井パネル固定工程と、
前記天井パネルの前記壁パネルに対する固定後に、前記位置決め片を前記壁パネルから撤去する位置決め片撤去工程と、を行うことを特徴とする。
本発明によれば、天井パネルの本固定を製造工場にて行い得るようにすることで、建築現場での手間を削減することが可能となる。
本実施の形態にかかる建物ユニットの全体斜視図である。 天井パネルを取付ける前の建物ユニットに対して位置決め治具を配置した状態を示す斜視図である。 位置決め治具の上端部に位置決め片を載置して固定する状態を示す、図2と同様の建物ユニットの斜視図である。 位置決め治具を壁パネルから撤去した状態を示す、図3と同様の建物ユニットの斜視図である。 図4の建物ユニットの側面図である。 位置決め片を(桁側の)壁パネルに固定した状態を示す、部分的に拡大した水平断面図である。このうち、(a)は斜め方向からの取付け状態を示す図、(b)は面直方向からの取付け状態を示す図である。 位置決め片を(妻側の)壁パネルに固定した状態を示す、部分的に拡大した水平断面図である。このうち、(a)はトリプルスタッドの場合の取付け状態を示す図、(b)はダブルスタッドの場合の取付け状態を示す図である。 位置決め片の上部に上側から天井パネルを載置する状態を示す、図4と同様の建物ユニットの斜視図である。 天井パネルを位置決め片の上部に位置決めして壁パネルに固定する状態を示す、図8と同様の建物ユニットの斜視図である。 天井パネルを壁パネルに固定した状態を示す、部分的に拡大した縦断面図である。 位置決め片を撤去する状態を示す、図9と同様の建物ユニットの斜視図である。 固定具の着脱によって天井パネルの高さ調整を行う様子を示す、部分的に拡大した縦断面図である。このうち、(a)は位置調整前、(b)は位置調整後である。 天井パネルの高さ調の様子を示す側面図である。このうち、(a)は位置調整前、(b)は位置調整後である。 天井パネルの縁部の、建物ユニットの開放面側の端部に対する取付け位置を示す、部分的に拡大した斜視図である。 天井パネルの縁部の、建物ユニットの開放面側の端部に対するこれまでの取付け位置を示す、部分的に拡大した斜視図である。 図15のように天井パネルを取付けた場合の、隣接する天井パネルの縁部間の状態(段差ありの場合)を示す、部分的に拡大した斜視図である。 スペーサを取付ける状態を示す、図5と同様の建物ユニットの側面図である。 スペーサを取付ける状態を示す、部分的に拡大した縦断面図である。 壁パネルに対する天井パネルの平面的な位置合わせの手順を示す、平面視コの字状の建物ユニットの平面図である。 壁パネルに対する天井パネルの平面的な位置合わせの手順を示す、平面視ニの字状の建物ユニットの平面図である。 方杖などと呼ばれる仮止め用金具を用いて天井パネルを仮固定した建物ユニットを示す図である。このうち、(a)は斜視図、(b)は仮止め用金具周辺の部分拡大側面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図21は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
ユニット工法は、製造工場で予め製造された建物ユニットを、建築現場へ搬送して建築現場で組み合わせることによって、短期間のうちに建物(ユニット建物)を構築できるようにするものである。
このようなユニット工法では、図1に示すような木質系の建物ユニット1(木質系ユニット)が用いられている。この建物ユニット1は、床パネル2の辺部から立設された壁パネル4,5の上部に天井パネル6を取付けた直方体状のものとされている。
ここで、床パネル2は、矩形状に組まれた床枠材の少なくとも上面に対して床面材を貼り付けたほぼ長方形状のものなどとされている。また、壁パネル4,5は、矩形状に組まれた壁枠材の両面に対して壁面材を貼り付けたほぼ長方形状のものなどとされている。壁パネル4,5は、桁側(長尺側の壁パネル4)と妻側(短尺側の壁パネル5)とで、大きさが異なっている。そして、天井パネル6は、矩形状に組まれた天井枠材の少なくとも下面に対して天井面材を貼り付けたほぼ長方形状のものなどとされている。床パネル2や壁パネル4,5や天井パネル6には、必要に応じて断熱材などを取付けることができる。床パネル2や壁パネル4,5や天井パネル6の詳細については、必要に応じて説明する。
そして、以上のような基本的な構成に対し、この実施例では、建物ユニット1に対する天井パネル6の取付け方法(天井パネル取付け方法)を、以下のようにする。
(1)床パネル2の辺部から立設された壁パネル4,5の上部に、天井パネル6を取付けることで、建物ユニット1を製造する際に、図2に示すように、天井パネル6の取付け位置に応じた長さを有する位置決め治具11を、壁パネル4,5の内面に沿い、床パネル2の位置から上方へ向けて当接配置し、図3に示すように、位置決め治具11の上端部に天井パネル6の取付け位置の基準となる位置決め片12を載置すると共に、図4(〜図7)に示すように、位置決め片12を壁パネル4,5に固定する位置決め片取付け工程を行う。
次に、図8、図9に示すように、位置決め片12の上部に上側から天井パネル6を載置して、天井パネル6を壁パネル4,5に対する所定の取付け位置に仮保持させると共に位置決めする天井パネル位置決め工程を行う。
そして、図10に示すように、位置決め片12の上部に仮保持および位置決めされた天井パネル6を、壁パネル4,5の上部に固定(本固定)する天井パネル固定工程を行う。
更に、図11に示すように、天井パネル6の壁パネル4,5に対する固定後に、位置決め片12を壁パネル4,5から撤去する位置決め片撤去工程を行う。即ち、製造工場にて、位置決め片取付け工程→天井パネル位置決め工程→天井パネル固定工程→位置決め片撤去工程を、順に行って、天井パネル6を本固定させるようにする。
ここで、天井パネル6の取付け位置は、図11に示すように、位置決め片12を取付ける建物ユニット1における壁パネル4,5の内面側の上縁部近傍などとする。天井パネル6の上面は、壁パネル4,5の上縁部と同じか、それよりも低い位置とする。この実施例では、天井パネル6の取付けを、壁パネル4,5に対する本固定まで行うようにしているが、これまでの場合、図21に示すように、天井パネル6を、例えば、方杖などと呼ばれる側面視ほぼ直角三角形状の仮止め用金具101を用いて、壁パネル4,5の上縁部周辺に仮固定した状態で建物ユニット1を製造していた。そのため、天井パネル6は、天井パネル6が仮固定された建物ユニット1の上側に設置される建物ユニット1A(図10参照)の下縁部の位置に取付けるようなことも構造的には可能であった。しかし、本実施例では、天井パネル6は、必ず、位置決め片12を取付ける建物ユニット1の上縁部近傍に取付けるようにする。
なお、図10には、壁パネル4の内部構造が示されている。壁パネル4は、縦枠材4aと横枠材4bとで構成された壁枠材の内面に対して面材4cを取付けたものとなっている。壁パネル5についても、壁パネル4と同様に、縦枠材5aと横枠材5bとで構成された壁枠材の内面に面材5cを取付けたものとなっている。また、天井パネル6の内部構造も示されている。天井パネル6は、端部枠材6a(端野縁)と側部枠材6b(側野縁)とで構成された天井枠材の下面に面材6cを取付けたものとなっている。但し、壁パネル4,5および天井パネル6構造は、上記に限るものではない。
そして、図9に示すように、上記した位置決め治具11は、床パネル2の上面から天井パネル6の取付け位置までの長さよりも、位置決め片12の長さの分だけ短くした棒状のものとされる。位置決め治具11には、上下方向に延びる角材やランバ材などを用いることができる。位置決め片12は、ほぼ10cm四方の大きさの位置決め木桟などとすることができる。但し、位置決め片12の大きさや材質は、上記に限るものではない。位置決め片12は、建物ユニット1の四カ所のコーナー部の位置などに取付けるのが好ましい。
天井パネル6を位置決めする際に、必要な場合には、図8に示すように、建物ユニット1に対して、天井パネル6の辺部の中間部の位置などを支持する支持部材14などを用いるようにしても良い。
また、天井パネル6を位置決めする際に、天井パネル6を壁パネル4,5の上縁部に係止保持させるための位置決め金具15を、天井パネル6に予め取付けておいても良い。この位置決め金具15は、例えば、天井パネル6の上面に対する取付け部と、壁パネル4,5の上縁部に対して係止可能な係止部と、取付け部および係止部の間を連結する連結部とを有するものとすることができる。連結部は、取付け部と係止部との上下方向の高さレベルの違いに応じた段差量を有する段差部などとすることができる。これにより、位置決め金具15は、側面視ほぼZ字状または段差形状のものなどとなる。支持部材14や位置決め金具15は、使用後に取り外すことができる。
(2)図6、図7に示すように、位置決め片12は、壁パネル4,5に対し、着脱可能な固定具21を用いて固定するようにしても良い。
ここで、図6は、位置決め片12を(桁側の)壁パネル4に固定した状態を示しており、図7は、位置決め片12を(妻側の)壁パネル5に固定した状態を示している。固定具21は、位置決め片12を、壁パネル4,5(の上部)に対して当接させた状態で直接固定するものとされる。着脱可能な固定具21は、例えば、木ネジなどとすることができる。着脱可能な固定具21を用いることにより、位置決め片12の着脱が可能となる。よって、図11に示すように、使用後に、位置決め片12を撤去することも可能になる。
固定具21は、壁パネル4,5(この場合には、壁パネル4)の上部に位置する壁枠材(縦枠材4aの上部)に対して、図6(a)に示すように、斜め方向からねじ込んだり、図6(b)に示すように、面直方向からねじ込んだりすることができる。図6(a)のように、固定具21を斜め方向からねじ込むことで、直交する壁パネル4,5(この場合には、壁パネル5)に対して離れた位置から作業を行うことができるので(距離25)、固定具21のねじ込み作業が容易となる。これに対し、図6(b)のように、固定具21を面直方向からねじ込む場合には、直交する壁パネル4,5(この場合には、壁パネル5)に近い位置での作業となるが(距離26<距離25)、その分、縦枠材4aに対して深くまで固定具21を確実にねじ込むことが可能となる。なお、図6(a)のように斜め方向からねじ込む場合には、図6(b)のように、面直方向からねじ込む場合よりも、長い固定具21を使用する必要がある。また、図6(b)の場合、面材5cから固定具21までの距離26は、概ね12mm程度にする。また、図6(a)の場合、面材5cから固定具21までの距離25は、12mm以上にする。
また、図7(a)(b)の場合、壁パネル4,5(この場合には、壁パネル5)の縦枠材5aの構成に応じて、固定具21の取付け位置や使用本数を変えるようにしている。即ち、図7(a)のように、壁パネル4,5の縦枠材5aがトリプルスタッド構成とされている場合には、外側の2本のスタッド材に対して、それぞれ固定具21を取付けるようにしている。また、図7(b)のように、縦枠材5aがダブルスタッド構成とされている場合には、外側の1本のスタッド材に対して、それぞれ固定具21を取付けるようにしている。但し、固定具21の取付け位置や使用本数は、上記に限るものではない。
(3)図12に示すように、天井パネル6は、壁パネル4,5に対し、着脱可能な固定具31を用いて固定するようにしても良い。
ここで、固定具31は、天井パネル6を、壁パネル4,5に対して直接固定するためのものとされる。着脱可能な固定具31は、例えば、木ネジなどとすることができる。着脱可能な固定具31は、壁パネル4,5の上部に位置する壁枠材(縦枠材4a,5aなど)に対して、ほぼ面直に(この場合にはほぼ水平方向)ねじ込むようにする。このように、着脱可能な固定具31を用いることにより、天井パネル6の部分的または全体的な着脱が可能且つ容易となる。よって、建築現場において必要な場合に、天井パネル6の高さ調整(微調整)などを行うことも可能となる。例えば、図13に示すように、隣接する天井パネル6間の段差調整は、最大6mm程度の調整代35の範囲内で行われる。
(4)図14に示すように、建物ユニット1に、壁パネル4を設けない開放面41が存在する場合に、天井パネル6を、建物ユニット1の開放面41側の端部42に達する大きさにしても良い。そして、天井パネル6の縁部43を、建物ユニット1の開放面41側の端部42の位置に合わせて取付けるようにしても良い。
ここで、建物ユニット1は、四面の壁パネル4,5を有する閉鎖型のものが、基本となるが、一面または二面を開放して開放型のものとすることができる。この場合には、桁側の一面が開放された例となっている。建物ユニット1の開放面41側の端部42は、開放面41の両側に位置する壁パネル5の(開放面41側)の端縁部となる。なお、これまでは、図15に示すように、天井パネル6の縁部43aは、建物ユニット1の開放面41側の端部42の位置よりも、引っ込めて取付ける構造にしていた(引込量45)。引込量45は、例えば、14mm程度であった。そのため、図16に示すように、開放面41を有する建物ユニット1を並べて設置した時に、隣接する天井パネル6間の間隔は28mm程度以上もの広い間隔を有して離されていた。よって、隣接する天井パネル6間の段差調整なども難しくなっていた。
(5)更に、図17、図18に示すように、天井パネル6と壁パネル4,5との間に隙間51が生じた場合には、隙間51にスペーサ52を介在させるようにしても良い。
ここで、例えば、図19に示すような、桁側の壁パネル4の一方がない平面視コの字状をした開放型の建物ユニット1の場合、天井パネル6は、
(手順A)先ず、桁側の壁パネル4に合わせ、
(手順B)次に、妻側の壁パネル5のうちの一方(外妻壁501)に合わせ、
(手順C)最後に、妻側の壁パネル5のうちの他方(内妻壁502)に合わせるという順番で、水平方向に対する位置合わせを行うようにするのが好ましいとされている。よって、隙間51は、主に、内妻壁502の側に生じることになるので、内妻壁502と天井パネル6との隙間51の、少なくとも固定具31を取付ける部分に対してスペーサ52を介在させるようにする。
また、例えば、図20に示すような、桁側の壁パネル4の両方がない平面視ニの字状をした開放型の建物ユニット1の場合、天井パネル6は、
(手順A)先ず、その縁部43を、建物ユニット1の一方の開放面41側の端部42の位置に合わせ、
(手順B)次に、妻側の壁パネル5のうちの一方(外妻壁501)に合わせ、
(手順C)最後に、妻側の壁パネル5のうちの他方(内妻壁502)に合わせるという順番で、水平方向に対する位置合わせを行うようにするのが好ましいとされている。よって、隙間51は、主に、内妻壁502の側に生じることになるので、内妻壁502と天井パネル6との隙間51の、少なくとも固定具31を取付ける部分に対してスペーサ52を介在させるようにする。
なお、スペーサ52は、例えば、3mm以上の隙間51が生じた場合に設置すれば良い。
<作用効果>以下、この実施例の作用効果について説明する。
ユニット工法では、製造工場で予め建物ユニット1を製造し、製造された建物ユニット1を建築現場へ搬送して、建築現場で建物ユニット1を組み合わせることで、短期間のうちに建物(ユニット建物)を構築することができる。
ユニット工法で使用される建物ユニット1は、製造工場で、床パネル2の辺部から立設された壁パネル4,5の上部に、天井パネル6を取付けることで製造される。
(作用効果1)この際、天井パネル6の取付け位置に応じた長さを有する位置決め治具11の上端部に載置した位置決め片12を壁パネル4,5に固定するようにした。これにより、位置決め片12を容易且つ正確に壁パネル4,5に取付けることができる。
そして、壁パネル4,5に固定した位置決め片12の上部に天井パネル6を載置するようにした。これにより、天井パネル6を所定の取付け位置に仮保持させると共に、天井パネル6を容易且つ正確に位置決めすることができる。
そのため、位置決め片12の上部に仮保持および位置決めされた天井パネル6を押さえておく必要がなくなるので、壁パネル4,5の上部に対し、高さ方向および水平方向に対して容易且つ精度良く固定することができる。例えば、床パネル2の位置から2.4m〜3m程度の高さを有する天井パネル6を、±2mmの精度で取付けることが可能となる。よって、建物ユニット1の品質を向上することができる。
更に、天井パネル6の壁パネル4,5に対する固定後に、位置決め片12を壁パネル4,5から撤去するようにした。これにより、位置決め片12の痕跡を残さずに天井パネル6を取付けることができる。
そして、上記により、製造工場において、天井パネル6の本固定までを行うことができるようになるので、製造工場での作業工程を合理化することが可能となる。
そして、これまでのように、建築現場にて天井パネル6の本固定を行う場合には、建築現場へ建物ユニット1を搬入するまでの間、天井パネル6を仮固定させておくのに、方杖などと呼ばれる仮止め用金具101(図21参照)を用いていたが、製造工場で天井パネル6の本固定を行うことで、上記したような方杖などの仮止め用金具101(図21参照)を用いる必要をなくして、部品コストを削減することができる。
また、建物ユニット1の製造工場で、天井パネル6の本固定までを行うことで、建築現場での、建物ユニット1の棟上げや、天井パネル6を本固定して方杖などの仮止め用金具101を取り外すなどの際の、大工工数の削減を図ることができる。
更に、建物ユニット1の製造工場で、天井パネル6の本固定までを行うようにしているので、例えば、これまで、建築現場で建物ユニット1の上に屋根を据え付けた後で行っていた電気配線作業なども、建築現場での屋根据え付け前に行うことができるようになり、電気工事の手待ちなどをなくすことができる。また、これまで建築現場にて天井パネル6の本固定の後に行っていた各種の作業についても、その少なくとも一部を、製造工場での天井パネル6の本固定の後に、製造工場で行うことができるようになり、その分、建築現場での作業を減らして、より効率的に建物を構築することが可能となる。
加えて、建物ユニット1の製造工場で、天井パネル6の本固定までを行うので、建築現場での天井作業を、確実に本固定されている天井パネル6の上で行うことができるようになり、その分、天井作業の安全性を高めることができる。
(作用効果2)上記に加えて、位置決め片12を、着脱可能な固定具21を用いて壁パネル4,5に固定するようにしても良い。これにより、天井パネル6を壁パネル4,5に固定した後に、着脱可能な固定具21を外すことによって、簡単に壁パネル4,5から位置決め片12を撤去することができる。
(作用効果3)上記に加えて、天井パネル6を、着脱可能な固定具31を用いて壁パネル4,5に固定するようにしても良い。これにより、建築現場で、建物ユニット1を隣接して設置した際に、隣接する建物ユニット1の天井パネル6間に段差が生じたような場合であっても、着脱可能な固定具31の一部を外すことで、壁パネル4,5に対する天井パネル6の固定状態を部分的に解除することができるので、天井パネル6を適正な位置に取付け直すことで、上記した段差がなくなるように各天井パネル6の高さ調整を簡単に行うことが可能となる。
(作用効果4)上記に加えて、天井パネル6の縁部43を、建物ユニット1の開放面41側の端部42の位置に合わせて取付ける構造にしても良い。これにより、図15、図16に示すように、天井パネル6の縁部43を、建物ユニット1の開放面41側の端部42から引っ込めて取付けなくて済むので、天井パネル6の取付け構造が容易化されると共に、(天井パネル6の縁部43の引っ込め量を正確に出すための)面倒な寸法出しの手間がなくなり、天井パネル6の縁部43の位置合わせが容易化されるので、その分、作業工数や作業時間を減らすことができる。
また、天井パネル6の縁部43を建物ユニット1の開放面41側の端部42の位置に合わせて取付けることで、建物ユニット1の開放面41の両側に位置する壁パネル5の縦枠材5aなどを有効に利用して、位置決め片12や天井パネル6の縁部43周辺を取付けることができる。よって、位置決め片12や天井パネル6の縁部43周辺を、開放面41の両側の壁パネル5の縦枠材5aに対してしっかりと固定することができるので、構造的に有利である。また、背面側に縦枠材5aが確実に存在することで、取付けの際の位置決め片12や天井パネル6の縁部43周辺の割れなども防止することができるので、構造的に有利である。
これに対し、天井パネル6の縁部43を建物ユニット1の開放面41側の端部42に対して引っ込めた状態で取付ける場合には、壁パネル5の縦枠材5aのない位置などに対して位置決め片12や天井パネル6の縁部43周辺が取付けられてしまうおそれが高い。そのため、取付け強度を確保し難く、割れなども防止し難くなるので、構造的に不利である。
更に、上記により、建築現場で、開放面41を有する建物ユニット1どうしを隣接して配置した場合に、隣接する建物ユニット1の天井パネル6の縁部43どうしが近接され、ほぼ突き合わされた状態になるので、天井パネル6の縁部43どうしが離れている場合と比べて、隣接する天井パネル6間の段差調整を容易に行うことができる。
(作用効果5)上記に加えて、天井パネル6と壁パネル4,5との間の隙間51にスペーサ52を介在させるようにしても良い。これにより、天井パネル6と壁パネル4,5との間の隙間51をスペーサ52で埋めると共に、スペーサ52の介在によって天井パネル6と壁パネル4,5との取付け状態を強固にして天井パネル6の上下方向や水平方向に対するガタ付きを防止することができる。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 建物ユニット
2 床パネル
4 壁パネル
5 壁パネル
6 天井パネル
11 位置決め治具
12 位置決め片
21 固定具
31 固定具
41 開放面
42 端部
43 縁部
51 隙間
52 スペーサ

Claims (5)

  1. 建物ユニットを構成する床パネルの辺部から立設された壁パネルの上部に天井パネルを取付ける建物ユニットの天井パネル取付け方法において、
    前記天井パネルの取付け位置に応じた長さを有する位置決め治具を、前記壁パネルの内面に沿い、前記床パネルの位置から上方へ向けて当接配置し、前記位置決め治具の上端部に前記天井パネルの取付け位置の基準となる位置決め片を載置すると共に、該位置決め片を前記壁パネルに固定する位置決め片取付け工程と、
    前記位置決め片の上部に上側から前記天井パネルを載置して、該天井パネルを前記壁パネルに対する所定の取付け位置に仮保持させると共に位置決めする天井パネル位置決め工程と、
    前記位置決め片の上部に仮保持および位置決めされた前記天井パネルを、前記壁パネルの上部に固定する天井パネル固定工程と、
    前記天井パネルの前記壁パネルに対する固定後に、前記位置決め片を前記壁パネルから撤去する位置決め片撤去工程と、を行うことを特徴とする建物ユニットの天井パネル取付け方法。
  2. 請求項1に記載の建物ユニットの天井パネル取付け方法において、
    前記位置決め片を、前記壁パネルに対し、着脱可能な固定具を用いて固定することを特徴とする建物ユニットの天井パネル取付け方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建物ユニットの天井パネル取付け方法において、
    前記天井パネルを、前記壁パネルに対し、着脱可能な固定具を用いて固定することを特徴とする建物ユニットの天井パネル取付け方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の建物ユニットの天井パネル取付け方法において、
    前記建物ユニットに、前記壁パネルを設けない開放面が存在する場合に、
    前記天井パネルを、前記建物ユニットの前記開放面側の端部に達する大きさにすると共に、
    前記天井パネルの縁部を、前記建物ユニットの前記開放面側の端部の位置に合わせて取付けることを特徴とする建物ユニットの天井パネル取付け方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の建物ユニットの天井パネル取付け方法において、
    前記天井パネルと前記壁パネルとの間に隙間が生じた場合に、該隙間にスペーサを介在させることを特徴とする建物ユニットの天井パネル取付け方法。
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