JP6666646B2 - 硝子体手術用プローブの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、眼科手術に用いられる硝子体手術用プローブの製造方法に関する。
眼科手術に用いられる硝子体手術用プローブは、眼球内のゼリー状の硝子体や硝子体が変性して形成された網膜上の増殖膜を切断・除去するために用いられる。図4に硝子体手術用プローブの断面図を示す。
硝子体手術用プローブ80は、管の一端を先端部84で封止した形状のプローブ本体81と、そのプローブ本体81の内面に接しながら軸方向に沿って摺動可能な切断部材85とを有している。プローブ本体81の先端付近の側面には開口82が設けられ、そこから硝子体等90を吸引する。このとき、切断部材85が摺動して切断部材85の先端が開口82を通過するときに硝子体等90を切断し、小さく切断された硝子体等90は、プローブの奥側(図4の左方向)に吸引され、回収される構成である。
硝子体手術用プローブ80においては、先端部84から開口82までの距離Dは、短い方が望ましい。それは、硝子体等90が、網膜近くまであったり、若しくは網膜付近を浮遊しているため、できるだけ開口82を網膜に近づける必要があるからである。また、プローブ本体81が網膜に当たって傷つけることがないように、先端外面84bは突起等のない平面であることが望ましい。
また、先端内面84aも平面であることが望ましい。それは先端内面84aが平面でなければ、切断部材85を摺動させたときに切断部材85の先端をプローブ本体81の先端部84に近づけることが難しくなるからであり、それによって、開口82の先端部84からの距離Dを長くしなければならないからである。
このようなプローブ本体81の先端部84の形成方法として、特許文献1においては、プローブ本体81になる管の先端部を絞って加工する塑性加工方法が開示されている。図5にそのような先端面の塑性加工方法を説明する図を示す。なお、以降、先端部に塑性加工が施される管を塑性加工成形管とする。
特許文献1では、塑性加工成形管81aを主軸回りに回転させ、その管先端部83に球状突起88を押圧しながら塑性加工成形管81aの径方向に球状突起88を移動させる方法が開示されている。これにより、塑性加工成形管81aの先端部分は徐々に内側に塑性変形し、最終的に先端部を形成する。このような絞りによる塑性加工方法は、加工が容易であり先端外面はほぼ平面になるが、先端内面にはバリができやすいという欠点がある。
特表2009−511169号公報
斯かる事情に鑑み、本発明は、硝子体手術用プローブの先端外面及び先端内面の両方が平面であって、製造が容易な硝子体手術用プローブの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の硝子体手術用プローブの製造方法は、鋼製のパイプの端面に鋼板を当接する工程と、その鋼板側からパイプ端面の外周に沿って、エネルギービームを照射する工程と、を有し、そのエネルギービームの照射によって、前記鋼板が切断され、同時に、前記パイプと前記鋼板が溶接されることを特徴とするものである。
また、鋼製のパイプの端面に鋼板を当接する工程と、その鋼板側からパイプの肉厚中心付近に、パイプ端面の円周に沿ってエネルギービームを照射して、前記鋼板と前記パイプとを溶接する工程と、エネルギービームの照射を一旦止め、再度、鋼板側からパイプ端面の外周に沿って同一のエネルギービームを照射して、前記鋼板を切断する工程と、を有する硝子体手術用プローブの製造方法にしてもよい。さらに、パイプの端面が、斜めに切断されていてもよい。
本発明によれば、硝子体手術用プローブの先端外面及び先端内面の両方を平面にすることができ、かつ、同一のエネルギービームを使って、先端を形成する鋼板の切断と溶接を行うことができるので、硝子体手術用プローブを製造が容易であるという効果を奏する。特に、先端を形成する鋼板の切断と溶接とを同時に行えば、作業を減らすことができる。
さらに、予めパイプの先端を斜めに切断しておけば、先端が斜面の硝子体手術用プローブを容易に製造することができる。
硝子体手術用プローブの先端を形成する鋼板の切断と溶接を同時に行う工程を説明する断面図であり、(a)はエネルギービーム照射時、(b)はエネルギービーム照射後を示す。 硝子体手術用プローブの先端を形成する工程を説明する断面図であり、(a)はエネルギービームを照射して鋼板とパイプとを溶接する状況、(b)はエネルギービームを照射して鋼板を切断する状況を示す。 硝子体手術用プローブの先端が傾斜面の場合の断面図であり、(a)はエネルギービームによる切断と溶接を同時に行った場合、(b)は溶接後に切断を行った場合を示す。 硝子体手術用プローブの断面図である。 従来の先端面の塑性加工方法を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、硝子体手術用プローブの先端を形成する鋼板の切断と溶接を同時に行う工程を説明する断面図であり、(a)はエネルギービーム照射時、(b)はエネルギービーム照射後を示す。硝子体手術用プローブ10の本体は、パイプ20の先端面を閉じた構造をしている。以下、パイプ20の先端面を閉じる工程を説明する。
まず、鋼製のパイプ20の端面に硝子体手術用プローブ10の先端部となる鋼板30を当接させる。そして、鋼板30側からエネルギービーム50を照射する。このときのエネルギービーム50の照射位置は、パイプ20端面の外周に沿って移動させるものとする。
ここで、エネルギービーム50の強度を適切な値にすることで、鋼板30を先端部31と切断片32に切り分け、同時に、パイプ20端面の外周と先端部31とを溶接することができる。なお、鋼板30から先端部31を切り取った残りの切断片32は、切除する。
エネルギービーム50はパイプ20の外周に沿って照射されることから、溶接影響部Aとしては、パイプ20の肉厚中心あたりからパイプ20の外縁にかけての範囲となる。なお、パイプ20の内周側は、先端部31とは溶接されていない。
エネルギービーム50の強度は、適切な値にしなければならない。ここで、強度が強すぎると、溶接影響部Aが広くなるので、先端部31の先端内面31aや先端外面31bが平坦を保つことができなくなるという不具合が生じることになる。
しかし、硝子体手術用プローブ10は、溶接影響部Aに強い力が作用する構造ではなく、また、鋼板30自体は比較的薄い鋼板であることから、エネルギービーム50の強度をそれ程強くしなくても鋼板30の切断と溶接とを同時に行うことは可能である。したがって、エネルギービーム50の強度を適切な値にすれば、エネルギービーム50の照射は1回で済むため、製造作業を大幅に軽減することが可能となる。
図2は、硝子体手術用プローブの先端を形成する工程を説明する断面図であり、(a)はエネルギービームを照射して鋼板とパイプとを溶接する状況、(b)はエネルギービームを照射して鋼板を切断する状況を示す。ここでは、パイプ20と鋼板30との溶接を行った後で、鋼板30を切除して先端部31を形成するという製造工程を説明する。
まず、鋼製のパイプ20の端面に硝子体手術用プローブ10の先端部31となる鋼板30を当接させる。そして、鋼板30側からエネルギービーム50を照射する。このときのエネルギービーム50の照射位置は、パイプ20の肉厚中心付近に、パイプ20の円周に沿って移動するものとする。このエネルギービーム50の照射によって、パイプ20と鋼板30とは溶接される。
次に、一旦エネルギービーム50の照射を止め、更に鋼板30側からパイプ20の外周に沿ってエネルギービーム50を照射する。この作業によって、鋼板30はパイプ20の外周に沿って切断され、パイプ20と結合する先端部31と、切除される切断片32とに分けられる。
この工程では、エネルギービーム50の照射を2回行うことになるが、溶接を確実に行うことができるというメリットがあり、また、2回の照射を同一のエネルギービーム50で行うこととすると、エネルギービーム50の強度を変更する必要はなく、照射位置を少しずらす作業が増える程度で済む。したがって、作業量をあまり増やすことなく、安定した製品を供給することが可能となる。
硝子体手術用プローブの先端をできるだけ網膜に近づけられる構造にするため、先端を傾斜面にするのがよい場合がある。図3は、硝子体手術用プローブの先端が傾斜面の場合の断面図であり、(a)はエネルギービーム照射による切断と溶接を同時に行った場合、(b)は溶接後に切断を行った場合を示す。
硝子体手術用プローブ10の先端31を傾斜面にするためには、まず、鋼製のパイプ20の端面が斜めに切断された形状になっていなければならない。つまり、端面が楕円形でなければならない。そして、そのパイプ20の端面に鋼板を当接し、鋼板側からエネルギービームを照射する。ここで、エネルギービームの照射方法としては、先端がパイプに対して直角の場合と同様に、鋼板の切断と溶接を1回の照射によって同時に行うこともできるし、パイプ20と鋼板を溶接した後に鋼板を切断して先端31を形成することもできる。つまり、先端31が傾斜面であっても、非常に容易に製造することが可能である。
また、このような硝子体手術用プローブ10の先端31が傾斜面の構造は、従来のように先端部を絞る方法では製造することができないが、本発明によれば容易に製造することが可能である。さらに、先端部31の内外面共に、平面に仕上げることができるので、作業性もよい。
以上の通り、本発明による硝子体手術用プローブの製造方法によれば、プローブ本体の先端部分を容易に製造することができる。そして、溶接と切断を同時に行う場合(図3(a))は、溶接影響部Aの範囲が小さくなるものの、エネルギービーム照射が1回で済むというメリットがあり、溶接と切断を分けて行う場合(図3(b))は、溶接と切断のエネルギービームを同じものを使用することで、作業量をそれ程増やさずに、溶接を確実に行うことができるというメリットがある。
10 硝子体手術用プローブ
20 パイプ
30 鋼板
31 先端部
31a 先端内面
31b 先端外面
32 切断片
50 エネルギービーム
A 溶接影響部

Claims (3)

  1. 鋼製のパイプの端面に平板状の鋼板を当接する工程と、
    前記鋼板側から前記パイプ端面の外周に沿って、エネルギービームを照射する工程と、を有し、
    前記エネルギービームの照射によって、前記鋼板が切断され、同時に、前記パイプの外周側のみと前記鋼板が溶接されることを特徴とする硝子体手術用プローブの製造方法。
  2. 鋼製のパイプの端面に平板状の鋼板を当接する工程と、
    前記鋼板側から前記パイプの肉厚中心付近に、前記パイプ端面の円周に沿ってエネルギービームを照射して、前記鋼板と前記パイプの肉厚中心付近のみとを溶接する工程と、
    エネルギービームの照射を一旦止め、再度、前記鋼板側から前記パイプ端面の外周に沿って同一のエネルギービームを照射して、前記鋼板を前記パイプの外周に沿って切断する工程と、
    を有することを特徴とする硝子体手術用プローブの製造方法。
  3. 前記パイプの端面が、斜めに切断されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の硝子体手術用プローブの製造方法。
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